JPH05119476A - フオトレジスト用中間体及びフオトレジスト - Google Patents

フオトレジスト用中間体及びフオトレジスト

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JPH05119476A
JPH05119476A JP28462191A JP28462191A JPH05119476A JP H05119476 A JPH05119476 A JP H05119476A JP 28462191 A JP28462191 A JP 28462191A JP 28462191 A JP28462191 A JP 28462191A JP H05119476 A JPH05119476 A JP H05119476A
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JP
Japan
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water
photoresist
soluble
acrylic acid
vinylpyrrolidone
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Pending
Application number
JP28462191A
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English (en)
Inventor
Taketo Tsukamoto
健人 塚本
Keiko Natori
恵子 名取
Akira Tamura
章 田村
Katsumasa Kawashima
克正 川嶋
Masaji Yonezawa
正次 米澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 解像度を向上することを目的としてなした水
現像方式のフォトレジスト用中間体の改良とこの中間体
を使用する水現像方式のフォトレジストの改良とに関す
る。 【構成】 ビニルアルコールと酢酸ビニルとマレイン酸
・ビニルピロリドン・アクリル酸等の水溶性モノマーと
の共重合体である水溶性ポリマーよりなる水現像方式の
フォトレジスト用中間体と、この中間体と重クロム酸塩
との水溶液よりなる水現像方式のフォトレジストであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水現像方式のフォトレジ
スト用中間体の改良とこの中間体を直接使用してなる水
現像方式のフォトレジストの改良とに関する。特に、解
像度を向上する改良に関する。
【0002】
【従来の技術】リードフレーム・シャドウマスク等の厚
い金属板をエッチングするために使用するフォトレジス
トには、そのエッチャントが酸であるため、酸に対する
耐性が大きく、しかも、使用法、特に現像が簡易であ
り、現像剤の原価も低廉である水現像方式のフォトレジ
ストが使用される。
【0003】従来技術に係る水現像方式のフォトレジス
トの代表例は、ポリビニルアルコールと重クロム酸塩の
水溶液と、カゼインと重クロム酸塩の水溶液とである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】たゞ、従来技術に係る
水現像方式のフォトレジストは、これを使用して形成し
うるラインスペースパターンの最小スペース幅が20μ
m程度であり、解像度が十分とは云えない。しかも、カ
ゼインと重クロム酸塩との水溶液の場合、感度(単位厚
さ露光するに要する光エネルギーの量)のばらつきが大
きいと云う欠点もある。
【0005】本発明の目的は、これらの欠点を解消する
ことにあり、解像度がすぐれており、感度のばらつきが
小さい利益を有する水現像方式のフォトレジスト用中間
体とその中間体を直接使用する水現像方式のフォトレジ
ストとを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的のうち、第1
の目的(水現像方式のフォトレジスト用中間体の提供)
は、式
【0007】
【化3】 但し、Aは水溶性モノマーであり、xは0.75〜0.
85であり、yは0.1〜0.15であり、zは0.0
5〜0.15である。をもって表され、重量平均分子量
が50,000〜120,000である水溶性ポリマー
よりなる水現像方式のフォトレジスト用中間体によって
達成される。
【0008】上記の水溶性モノマーには、マレイン酸、
ビニルピロリドン、または、アクリル酸が好適である。
【0009】上記の目的のうち、第2の目的(水現像方
式のフォトレジストの提供)は、式
【0010】
【化4】 但し、Aは水溶性モノマーであり、xは0.75〜0.
85であり、yは0.1〜0.15であり、zは0.0
5〜0.15である。をもって表され、重量平均分子量
が50,000〜120,000である水溶性ポリマー
を10〜20%、重クロム酸塩を0.6〜1.0%含有
する水溶液よりなる水現像方式のフォトレジストによっ
て達成される。
【0011】上記の水溶性モノマーには、マレイン酸、
ビニルピロリドン、または、アクリル酸が好適である。
【0012】
【作用】本発明は実験の結果にもとづくものであり、そ
の作用の根拠は必ずしも明らかではないが、下記のよう
に考えられる。
【0013】従来技術に係る水現像方式のフォトレジス
トの要旨に係るポリビニルアルコールは、その含有する
水酸基が結合して、ポリビニルアルコールが結晶化して
おり、水に溶解しにくいのに反し、本発明に係る水現像
方式のビニルアルコールは、その含有する水酸基が単独
であり、ビニルアルコールは結晶化しておらないため、
水に極めて溶解しやすく、そのため、単分子毎に溶解が
進行することになるので、解像度が向上し、実験の結果
によれば、このフォトレジストを使用して形成しうるラ
インスペースパターンの最小スペース幅は10μm以下
である。
【0014】
【実施例】以下、本発明の三つの実施例に係るフォトレ
ジスト用中間体及びフォトレジストについて説明する。
【0015】第1実施例(Aがマレインである例) 酢酸ビニル60gと、無水マレイン酸35gと、重合開
始剤として機能する2,2’−アゾビスイソブチロニト
リル0.03gとを、メタノールを30%含むメタノー
ル水溶液1,000mlに溶解させ、60℃の窒素雰囲
気中において、還流と攪拌とをなしながら、8時間反応
させて、酢酸ビニルとマレイン酸との共重合体を得た。
【0016】次に、苛性ソーダ20gを添加して、30
℃において1時間攪拌して、ケン化を行い、溶媒たるメ
タノールを除去して、式
【0017】
【化5】 但し、Aはマレイン酸であり、構造式は下式をもって表
される。
【0018】
【化6】 をもって表されるポリマーを得た。
【0019】得られたポリマーの重量平均分子量は約
1.1×105 であった。各構成要素であるビニルアル
コールと酢酸ビニルとマレイン酸との数量比は、元素分
析法と核磁気共鳴法とを使用して測定したところ、0.
77:0.11:0.12であった。
【0020】このポリマー150gと重クロム酸アンモ
ニウム8gとを水1,000mlに溶解して、本実施例
に係る水現像方式のフォトレジストを製造した。このフ
ォトレジストを銅板上にスピンコート(350rpm、
30秒)し、60℃のクリーンオーブン中において30
分間乾燥して、膜厚約6μmのフォトレジスト膜を形成
した。
【0021】フォトマスクを使用し、5KW超高圧水銀
灯を使用して露光をなし、露光された領域を不溶性に転
換した後、室温水を1分間スプレーして、未露光の領域
を溶解して現像を行った。乾燥後測定されたラインスペ
ースパターンの最小スペース幅は約10μmであり、パ
ターン形状も正確であり、感度のばらつきも少ないこと
が確認された。
【0022】さらに、酢酸ビニルと無水マレイン酸の量
を変化させるとゝもにその他の反応条件も変化させて実
験を繰り返し、本発明に係る水現像方式のフォトレジス
トとして有効に機能する範囲は、特許請求の範囲に記載
したとおりであることを確認して、本実施例を完成し
た。
【0023】第2実施例(Aがアクリル酸である例) 酢酸ビニル60gと、アクリル酸25gと、重合開始剤
として機能する過酸化ベンゾイル0.03gとを、メタ
ノールを30%含むメタノール水溶液1,000mlに
溶解させ、60℃の窒素雰囲気中において、還流と攪拌
とをなしながら、10時間反応させて、酢酸ビニルとア
クリル酸との共重合体を得た。
【0024】次に、ナトリウムメトキシド30gを添加
して、30℃において1時間攪拌して、ケン化を行い、
溶媒たるメタノールを除去して、式
【0025】
【化7】 但し、Aはアクリル酸であり、構造式は下式をもって表
される。
【0026】
【化8】 をもって表されるポリマーを得た。
【0027】得られたポリマーの重量平均分子量は約8
×104 であった。各構成要素であるビニルアルコール
と酢酸ビニルとアクリル酸との数量比は、元素分析法と
核磁気共鳴法とを使用して測定したところ、0.80:
0.09:0.11であった。
【0028】このポリマー150gと重クロム酸アンモ
ニウム8gとを水1,000mlに溶解して、本実施例
に係る水現像方式のフォトレジストを製造した。このフ
ォトレジストを42合金板上にスピンコート(350r
pm、30秒)し、60℃のクリーンオーブン中におい
て30分間乾燥して、膜厚約5μmのフォトレジスト膜
を形成した。
【0029】フォトマスクを使用し、5KW超高圧水銀
灯を使用して露光をなし、露光された領域を不溶性に転
換した後、室温水を1分間スプレーして、未露光の領域
を溶解して現像を行った。乾燥後測定されたラインスペ
ースパターンの最小スペース幅は約10μmであり、パ
ターン形状も正確であり、感度のばらつきも少ないこと
が確認された。
【0030】さらに、酢酸ビニルとアクリル酸の量を変
化させるとゝもにその他の反応条件も変化させて実験を
繰り返し、本発明に係る水現像方式のフォトレジストと
して有効に機能する範囲は、特許請求の範囲に記載した
とおりであることを確認して、本実施例を完成した。
【0031】第3実施例(Aがビニルピロリドンである例) 酢酸ビニル60gと、N−ビニルピロリドン40gと、
重合開始剤として機能する2,2’−アゾビスイソブチ
ロニトリル0.03gとを、メタノールを30%含むメ
タノール水溶液1,000mlに溶解させ、60℃の窒
素雰囲気中において、還流と攪拌とをなしながら、8時
間反応させて、酢酸ビニルとN−ビニルピロリドンとの
共重合体を得た。
【0032】次に、苛性ソーダ20gを添加して、30
℃において1時間攪拌して、ケン化を行い、溶媒たるメ
タノールを除去して、式
【0033】
【化9】 但し、AはN−ビニルピロリドンであり、構造式は下式
をもって表される。
【0034】
【化10】 をもって表されるポリマーを得た。
【0035】得られたポリマーの重量平均分子量は約8
×104 であった。各構成要素であるビニルアルコール
と酢酸ビニルとN−ビニルピロリドンとの数量比は、元
素分析法と核磁気共鳴法とを使用して測定したところ、
0.80:0.13:0.07であった。
【0036】このポリマー150gと重クロム酸アンモ
ニウム8gとを水1,000mlに溶解して、本実施例
に係る水現像方式のフォトレジストを製造した。このフ
ォトレジストを銅板上にスピンコート(350rpm、
30秒)し、60℃のクリーンオーブン中において30
分間乾燥して、膜厚約6μmのフォトレジスト膜を形成
した。
【0037】フォトマスクを使用し、5KW超高圧水銀
灯を使用して露光をなし、露光された領域を不溶性に転
換した後、室温水を1分間スプレーして、未露光の領域
を溶解して現像を行った。乾燥後測定されたラインスペ
ースパターンの最小スペース幅は約10μmであり、パ
ターン形状も正確であり、感度のばらつきも少ないこと
が確認された。
【0038】さらに、酢酸ビニルとN−ビニルピロリド
ンの量を変化させるとゝもにその他の反応条件も変化さ
せて実験を繰り返し、本発明に係る水現像方式のフォト
レジストとして有効に機能する範囲は、特許請求の範囲
に記載したとおりであることを確認して、本実施例を完
成した。
【0039】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係るフォ
トレジスト用中間体は、ビニルアルコールと酢酸ビニル
とマレイン酸・ビニルピロリドン・アクリル酸等の水溶
性モノマーとの共重合体である水溶性ポリマーであり、
本発明に係るフォトレジストはこの中間体と重クロム酸
塩との水溶液であり、上記の共重合体の構成要素に含ま
れるビニルアルコールは結晶化しておらず、水に極めて
溶解しやすく、単分子毎に溶解が進行することゝなるの
で、解像度が大幅に向上し、実験の結果によれば、この
フォトレジストを使用して形成しうるラインスペースパ
ターンの最小スペース幅は10μm以下である。また、
カゼインと重クロム酸塩との水溶液よりなるフォトレジ
ストのように感度にばらつきが発生することもなく、極
めてすぐれた水現像方式のフォトレジスト用中間体及び
水現像方式のフォトレジストとして機能する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/06 H 6921−4E (72)発明者 川嶋 克正 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 米澤 正次 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 但し、 Aは水溶性モノマーであり、 xは0.75〜0.85であり、 yは0.1〜0.15であり、 zは0.05〜0.15である。 をもって表され、重量平均分子量が50,000〜12
    0,000である水溶性ポリマーよりなることを特徴と
    する水現像方式のフォトレジスト用中間体。
  2. 【請求項2】 前記水溶性モノマーは、マレイン酸、ビ
    ニルピロリドン、または、アクリル酸であることを特徴
    とする請求項1記載の水現像方式のフォトレジスト用中
    間体。
  3. 【請求項3】 式 【化2】 但し、 Aは水溶性モノマーであり、 xは0.75〜0.85であり、 yは0.1〜0.15であり、 zは0.05〜0.15である。 をもって表され、重量平均分子量が50,000〜12
    0,000である水溶性ポリマーを10〜20%、重ク
    ロム酸塩を0.6〜1.0%含有する水溶液よりなるこ
    とを特徴とする水現像方式のフォトレジスト。
  4. 【請求項4】 前記水溶性モノマーは、マレイン酸、ビ
    ニルピロリドン、または、アクリル酸であることを特徴
    とする請求項3記載の水現像方式のフォトレジスト。
JP28462191A 1991-10-30 1991-10-30 フオトレジスト用中間体及びフオトレジスト Pending JPH05119476A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0849635A1 (de) * 1996-12-20 1998-06-24 BASF Drucksysteme GmbH Strahlungsempfindliches Gemisch und daraus hergestellte Hochdruck-platte

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0849635A1 (de) * 1996-12-20 1998-06-24 BASF Drucksysteme GmbH Strahlungsempfindliches Gemisch und daraus hergestellte Hochdruck-platte

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