JPH0511680A - 電子学習機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 学習範囲中の重点箇所を指定することによ
り、出題問題内容と出題問題数の調整を行い、重点箇所
がそれ以外の範囲よりも詳しく学習できる電子学習機を
提供することにある。 【構成】 学習範囲と重点箇所を指示することにより、
重点箇所とそれ以外の範囲の問題の出題情報値が演算さ
れる。そして、記憶された問題データから、指示された
学習範囲と演算された出題情報値を満たす問題データが
検索され、提示手段に提示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、出題問題数または出題
問題内容の調節を行なう電子学習機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電子学習機は複数の問題と、問題
のそれぞれに対する正解答とが記憶されており、学習し
たい問題群を指定することによって、指定された問題群
に属する問題を出題し、出題問題に対する正解答を読み
出して自己の解答と比較することによって自己の解答の
正誤を判定して、学習を進めるように構成されている。

【０００３】また、出題問題群は例えば教科書の単元、
または教科書のページ範囲の指定によって指定して出題
問題数を絞り込んでいた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の電子学習機は、指定された範囲内の問題を問題
群から均等に出題していた。このため、学習者は指定範
囲内に弱点項目、詳しく学習したい重要な項目があって
も、他の項目と同程度の問題しか出題されないので、効
率的に学習できないという問題点があった。

【０００５】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、学習者が重点的に学習したい箇
所を指定することにより、出題問題数または出題問題内
容の調整を行なうことができる電子学習機を提供するこ
とを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の電子学習機は図１に示すごとく、複数の問題
と問題選択のために各問題に付随させた範囲情報と優先
度情報とを記憶させた記憶手段と、問題を提示する提示
手段と、学習範囲と学習範囲中の重点箇所を指示すると
共に、問題群出題を指示する指示手段と、指示手段によ
り指示された学習範囲と重点箇所より、重点箇所とそれ
以外の範囲の問題の出題情報値を演算する演算手段と、
指示手段から問題群出題の指示が行われた場合、記憶手
段に記憶の問題から対応する問題を検索する検索手段
と、検索された問題を提示手段に提示させる制御手段と
を備えたことを特徴とする。

【０００７】尚、提示手段は各問題に対する正解答を提
示するように構成されていてもよい。

【０００８】

【作用】上記の構成を有する本発明の電子学習機は、指
示手段により指示された学習範囲と重点箇所から、演算
手段により重点箇所とそれ以外の範囲の問題の出題情報
値が演算される。そして検索手段により、記憶手段に記
憶された問題データから、指示された学習範囲と演算さ
れた出題情報値に該当する問題が検索され、制御手段に
より検索された問題が提示手段に提示される。

【０００９】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。

【００１０】本発明の一実施例に於ける電子学習機は、
図２のブロック図に示されるように、中央処理装置（Ｃ
ＰＵ）１、ＲＡＭ２、ブートストラッププログラムを記
憶させたＲＯＭ３、キー入力装置４、表示装置５、印字
装置６、読み出し書き込み可能な不揮発性の外部記憶装
置７を備えている。また、ＣＰＵ１は後述するフローチ
ャートに従って動作するように構成されている。

【００１１】外部記憶装置７は、電子学習機の制御手順
が記憶されている教授部領域７Ａ、複数の問題と各問題
に対する正解答と各問題に対する問題番号とが記憶され
ている問題・解答部領域７Ｂ、各問題に対する問題番
号、ページ情報、優先度情報がテーブルの形で記憶され
ている問題情報部領域７Ｃを備えており、例えばフレキ
シブルディスク記憶装置で構成されている。問題情報部
領域７Ｃに記憶されているテーブルを模式的に示せば図
３に示すごとくである。尚、問題・解答部領域７Ｂ、お
よび問題情報部領域７Ｃが記憶手段Ａを構成している。

【００１２】ＲＡＭ２は、外部記憶装置７に対応して教
授部領域７Ａに記憶されている電子学習機の制御手順を
記憶させるための教授部領域２Ａ、問題・解答部領域７
Ｂに記憶の問題、解答を読み出すための問題番号を記憶
させるための問題・解答部領域２Ｂ、問題情報部領域を
記憶させるための問題情報部領域２Ｃを備えている。ま
たその他に、表示装置５に出力するべき画面情報および
印字装置６に出力するべき印字情報を編集する表示用Ｒ
ＡＭ領域２Ｄを備えており、電源投入により外部記憶装
置７の教授部領域７Ａの記憶内容がＲＡＭ２の教授部領
域２Ａに、および問題情報部領域７Ｃの記憶内容が問題
情報部領域２Ｃにそれぞれ書き込まれる。

【００１３】キー入力装置４は問題を出題するための問
題出題キー４Ａ、正解答表示を指示するための正解答キ
ー４Ｂ、終了を指示するための終了キー４Ｃ等のファン
クション選択のためのキー、さらにカーソルキー４Ｄ、
実行キー４Ｅ、スクロールキー４Ｆ、テンキー４Ｇ等を
備えている。カーソルキー４Ｄは表示装置５の画面上に
表示されるカーソル（学習範囲、重点ページ等を入力す
るための網掛け表示）を移動させるキー、実行キー４Ｆ
は機能の実行のためのキーである。

【００１４】尚、表示装置５および印字装置６は、それ
ぞれ問題を提示する提示手段Ｂを構成している。また、
キー入力装置４は、学習範囲と学習範囲中の重点箇所を
指示すると共に、問題群出題を指示する指示手段Ｃを構
成している。さらに、ＣＰＵ１には、指示手段Ｃから問
題群出題の指示が行われた場合、記憶手段Ａに記憶の問
題から対応する問題を検索する検索手段Ｄと、指示手段
Ｃにより指示された学習範囲と重点箇所より、重点箇所
とそれ以外の範囲の問題の出題情報値を演算する演算手
段Ｅと、検索された問題を提示手段Ｂに提示させる制御
手段Ｆが内蔵されている。

【００１５】上記の如く構成された本実施例における作
用を、図４のフローチャートにしたがって説明する。

【００１６】電源の投入によりＲＯＭ３に記憶されたブ
ートストラッププログラムに伴って、ＣＰＵ１はステッ
プＳ0において初期設定を行なう。その初期設定は、教
授部領域７Ａの記憶内容がＲＡＭ２の教授部領域２Ａ
に、および問題情報部領域７Ｃの記憶内容が問題情報部
領域２Ｃにそれぞれ記憶され、続いて教授部領域２Ａに
記憶された初期画面データは表示用ＲＡＭ領域２Ｅ上で
画面用のデータに展開され、初期画面が表示装置５の画
面上に表示される。

【００１７】まず画面の表記にしたがって、図５に示す
ごとく学習範囲と重点ページを入力する（ステップＳ
1）。ステップＳ1に続いて終了キー４Ｃが押下されたか
否かを判別する（ステップＳ2）。

【００１８】ステップＳ2において終了キー４Ｃが押下
されていないと判別されると、学習範囲と重点ページよ
り、重点ページの問題の出題情報値とそれ以外のページ
の問題の出題情報値が算出される（ステップＳ3）。出
題情報値は各問題に付随している優先度のどのレベルま
で出題するかを示す値で、算出方法は重点ページとそれ
以外のページの出題情報値のすべての組合せから、出題
問題の内容と数が最適となる組合せを選ぶことによって
算出する。

【００１９】ステップＳ3に続いて問題情報部領域２Ｃ
より、指定された学習範囲と出題情報値を満たす問題番
号が検索され（ステップＳ4）、その内容が実質的に問
題・解答部領域７Ｂから、問題・解答部領域２Ｂに読み
込まれ、表示用ＲＡＭ領域２Ｄに表示のため展開された
後、表示装置５に問題が表示される（ステップＳ5）。

【００２０】問題データ検索方法についての一例とし
て、問題情報テーブルが図３のときに、学習範囲を１０
から１３ページ、重点ページを１０ページと指定した場
合の検索方法を示す。尚、ステップＳ3において算出さ
れた、重点ページとそれ以外のページの出題情報値の組
合せは３と１であるとする。まず、問題番号１の問題は
１０ページで優先度は１であるので、指定された学習範
囲と出題情報値を満たしており出題される。次に、問題
番号２の問題について判断し、同様にその後のすべての
問題についても判断する。その結果、問題番号１、２、
３、４、５、８の問題が出題され、その内訳は１０ペー
ジの問題が４問、それ以外のページの問題が２問で、重
点ページ指定した１０ページの問題が多く出題されてい
る。

【００２１】ステップＳ2において終了キー４Ｃが押下
されていると判別されると、終了する。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の電子学習機は、学習範囲中の重点箇所を指定する
ことにより、重点箇所がそれ以外の範囲よりも詳しく学
習できるように、出題問題内容と出題問題数を自動的に
調節するので、学習を効率的に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の全体構成を示すブロック図であ
る。

【図２】図２は本発明の一実施例の電気的構成を示すブ
ロック図である。

【図３】図３は問題情報部領域に記憶のテーブルの１例
を示す模式図である。

【図４】図４はＣＰＵの動作の説明に供するフローチャ
ートである。

【図５】図５は表示画面の１例を示す図である。

【符号の説明】

１ ＣＰＵ ４ キー入力装置 ５ 表示装置 ６ 印字装置 ７ 外部記憶装置 ７Ｂ 問題・解答部領域 ７Ｃ 問題情報部領域

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 複数の問題と問題選択のために各問題に
   付随させた範囲情報と優先度情報とを記憶させた記憶手
   段と、問題を提示する提示手段と、学習範囲と学習範囲
   中の重点箇所を指示すると共に、問題群出題を指示する
   指示手段と、指示手段により指示された学習範囲と重点
   箇所より、重点箇所とそれ以外の範囲の問題の出題情報
   値を演算する演算手段と、指示手段から問題群出題の指
   示が行われた場合、記憶手段に記憶の問題から対応する
   問題を検索する検索手段と、検索された問題を提示手段
   に提示させる制御手段とを備えたことを特徴とする電子
   学習機。