JPH05103790A - 手術用骨リーマ - Google Patents

手術用骨リーマ

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JPH05103790A
JPH05103790A JP4076648A JP7664892A JPH05103790A JP H05103790 A JPH05103790 A JP H05103790A JP 4076648 A JP4076648 A JP 4076648A JP 7664892 A JP7664892 A JP 7664892A JP H05103790 A JPH05103790 A JP H05103790A
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reamer
bone
tip
surgical bone
cutting edge
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JP4076648A
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Robert Davis
ロバート・デイビス
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Original Assignee
Linvatec Corp
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    • B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • Y10T408/89—Tool or Tool with support
    • Y10T408/895—Having axial, core-receiving central portion

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長手方向に真っ直ぐで全長にわったって実質
的に均一な断面を有するボーントンネルを形成し、かつ
骨の切りくずを排出する手術用骨リーマを提供する。 【構成】 基端部１４と先端部１６と長手軸とを有する
細長のシャンク１２と、この先端部１６側で長手軸のま
わりに位置して長手軸に直交する平面と鋭角をなすよう
に配置されるチップ切れ刃３８と、そのチップ切れ刃３
８に接続されかつ長手軸に平行して延びるリーマ切れ刃
４２と、チップ切れ刃の間に形成される骨排出溝とから
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、骨内に通路を形成する
外科手術用器具に関し、特に、真っ直ぐな円筒形のトン
ネルを骨内に形成するための手術用リーマに関する。
【０００２】
【従来の技術】膝の前十字靱帯および後十字靱帯の回復
と再構成のような様々な手術上の処置において、骨内に
円筒形の偽道もしくはトンネルを形成することが必要と
される。例えば、前十字靱帯の再構成においては、等尺
性をもって(isometrically)位置されるボーントンネル
（bone tunnels)が、脛骨と大腿骨とに形成される。こ
れらのボーントンネルは、膝関節を縦断して関節内部に
延びる移植片か補綴の靱帯の端を受け入れる。締め込み
式ボーンスクリュー(an interference bone screw)のよ
うな固定手段は、ボーントンネル内に挿入され、ボーン
トンネルの壁と靱帯の端のボーンブロック(bone block
s)とを係合させる。これにより、骨内で靱帯が固定され
る。このような処置を切開手術において用いることは可
能ではあるが、閉じた、つまり内視鏡下の手術において
用いる方が切開手術で用いるよりも得られる利点は多
い。例えば、内視鏡下手術で前十字靱帯を再構成するこ
とにより、中央正面の関節切開の必要が無くなり、関節
部分の軟骨が乾燥するのを回避し、手術後の容体および
痛み和げ、入院期間を短縮させ、早期に動くことを許容
し、そしてリハビリテーションを促進させる。一般に、
内視鏡下手術によってトンネルを脛骨と大腿骨とに形成
するときには、手術用骨ドリルが用いられる。このドリ
ルは、ガイドワイヤを通して脛骨の入口へ導かれ、一方
端が開いた円筒形のトンネルを脛骨内に形成する。その
後、ドリルは、脛骨内のトンネルによって導かれ膝関節
を横切って大腿骨へ達する。そして、円筒形トンネルの
閉じた一端が、大腿骨内に形成される。切開手術および
内視鏡下手術の双方におけるボーントンネル内での靱帯
の正しい固定は、ボーンブロックと固定手段とボーンブ
ロックの壁との間の正確なフィットを必要とする。この
ため、ボーントンネルは、正確な大きさであり、かつ実
質的に一様な断面を有し、かつ長手方向へ真っ直ぐでな
ければならない。しかしながら、現在使用されている手
術用ドリルは、靱帯の固定性を損なう不精密なボーント
ンネルを形成し、一般的に内視鏡下手術には適さないも
のである。
【０００３】一般に、骨内にトンネルを形成するための
手術用ドリルは、切れ刃のあるドリルチップを有するド
リルビットを用いている。ドリルチップは長手方向へテ
ーパ状にされた螺旋状の切れ刃に連結される。この切れ
刃は螺旋状溝によって分離されている。長手方向へテー
パ状にされたこのようなドリルチップは、トンネル形成
の際に、真っ直ぐな長手方向の導入路からのドリルビッ
トの逸脱を生じさせる。そのようなドリルから形成され
たボーントンネルは、湾曲したり、もしくは不規則なも
のとなったりする。こうして、ボーントンネルの断面
は、その全長にわたって不均一なものとなってしまう。
ボーントンネルの長手方向への歪みおよび断面の不均一
さは、移植片をボーントンネル内に入れることや位置さ
せることを妨げ、固定手段の挿入を妨げ、固定手段の分
裂を引き起こして固定手段とボーントンネルと骨との間
の接触を減らしてしまい、固定手段を歪ませて結果的に
靱帯を押しつぶしたり分裂させたりし、そして、固定手
段を挿入した際にボーンブロックの転位を生じて靱帯の
正しい固定と等尺性の位置づけとが不正確なものとなっ
てしまう。さらには、そのようなドリルの螺旋状溝は、
ボーントンネルを形成する際に骨が詰まる傾向がある。
この溝から障害物を取り除くためには、ドリルを手術部
位から引き出す必要がある。手術用ドリルを引き出して
再挿入することは、特に、閉じたつまり内視鏡下の手術
において、手術を複雑なものとし、手術時間を長引かせ
ることになる。従来の手術用ドリルのさらなる問題点
は、穴明けの際に骨の切りくずが排出されずにボーント
ンネル内およびボーントンネルの壁の上に堆積すること
にある。従って、ボーントンネルを掃除し、ボーントン
ネル内から切りくずを排出する処置が手術中に取られな
ければならない。このような処置は、手術をさらに複雑
なものとし手術時間を長引かせることになる。さらに
は、手術用のドリルビットは、骨内で回転する際に引き
ずり力(drag forces)を発生する傾向が共通してある。
この引きずり力は、ドリルビットの送りを妨げ、穴明け
効率を減少させ、そして穴明け時間を長引かせることに
なる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】一般に、下穴として前
以て形成されたボーントンネルを大きくしたり整えたり
するための手術用リーマは、上述したドリルの課題と同
じ課題を有する。さらに、手術用リーマは、先端面での
切削を可能とし骨内で前方向への送りを助成する傾斜し
たチップを一般に有していない。このようなリーマは、
ボーントンネルを形成するのに適さず、骨の壊死を引き
起こす煙りや熱を生じさせてしまう。さらには、従来の
手術用ドリルやリーマのビットの長さは比較的長く、前
十字靱帯の回復および再構成のための内視鏡下手術に用
いるとき、大腿骨のボーントンネルの初期形成の際に膝
関節内にビットが露出したままになる。これらのビット
は、そのビットの長さに大腿骨ボーントンネルの長さが
一致するまで膝関節内で露出することになる。この露出
は、そのビットが長い場合には相当長い時間継続するこ
とになる。回転するビットが膝関節内で露出することは
まわりの組織へダメージを与える危険性があり、膝内に
そのビットが長い時間露出されることにより、この危険
性は重大なものとなってしまう。
【０００５】したがって、本発明の目的は、上述した従
来の手術用ドリルおよびリーマの課題を解決することに
ある。また、本発明の目的は、長手方向に真っ直ぐであ
りかつその全長にわったって実質的に均一な断面を有す
るボーントンネルを形成するための手術用骨リーマを提
供することにある。さらに、本発明の目的は、ボーント
ンネルを形成する際に骨が詰まることを回避する手術用
骨リーマを提供することにある。さらに述べれば、本発
明の目的は、ボーントンネルを形成する際に骨の切りく
ずを排出する手術用骨リーマを提供することにある。ま
た、本発明の目的は、ボーントンネルを形成する際に骨
の外側にリーマ頭部が露出することを減少させることに
ある。
【０００６】本発明に係る手術用骨リーマの新たな利点
は、骨内にトンネルを形成する際に骨の壊死を生ずるよ
うな煙りや熱の発生が排除されることと、骨の切りくず
がボーントンネルの壁に堆積するのを排除することと、
リーマ頭部が骨内で回転する際に発生する引きずり力を
減少させることと、骨内にトンネルを形成する際にリー
マ頭部の効率が高まることと、ボーントンネルを形成す
るに必要な時間が短縮されることである。
【０００７】
【発明の開示】本発明に係る手術用骨リーマは、基端部
と先端部とを備える回転可能な細長のシャンクがその基
端部から先端部まで延びる中央長手方向のボアを有する
ことによって特徴づけられる。リーマ頭部は、シャンク
の先端部に位置し、シャンク内のボアと同軸上に一列と
なる中央長手方向のボアと、ボアの中央長手軸のまわり
で径方向に等間隔で配置される複数の壁とを含む。チッ
プ逃げ面は、傾斜角を有して径方向壁に連結され、中央
長手軸に直交する平面と鋭角に配置されるドリルチップ
の切れ刃を画定する。これにより、軸のまわりで１８０
度の角度をおいて位置しあうチップ切れ刃が、リーマ頭
部が回転される際骨内でのチップ切れ刃の切削を容易に
する刃先角を画定する。リーマ逃げ面は、傾斜角を有し
て径方向壁に連結され、リーマ切れ刃を画定する。リー
マ頭部が骨内で回転させられる際にトンネルを円筒形に
形成するために、リーマ切れ刃は、チップ切れ刃から基
端部の方へ長手方向に延び、中央長手軸に平行しかつ軸
から径方向に等距離おいて延びる。溝は、チップ逃げ面
と径方向壁との間に形成され、底壁を含む。底壁は、チ
ップ逃げ面から径方向壁まで内側へテーパ状にされてお
り、中央長手軸に直交する平面と傾斜角をなすように形
成される。これにより、ボーントンネルを形成する際に
溝を通して骨を排出することが可能となる。接続面は、
リーマ逃げ面と、チップ逃げ面と、溝の底壁とを接続縁
に沿って径方向壁に接続する。この接続縁は、径方向壁
上で長手方向に延び、中央長手軸に平行し、かつリーマ
逃げ面の径方向内側に位置する。これにより、リーマ頭
部を通して骨をさらに排出することが可能となる。
【０００８】本発明の他の目的および利点は、後述する
好適な一実施例によって明らかにされる。この実施例
は、多くの部品等を同じ参照符号で表示した図面を参照
して説明される。
【０００９】
【実施例】図１〜５に図示するように、本発明に係る外
科手術用骨リーマ１０は、細長い円筒形のシャンクない
しボデー１２を含んでいる。このシャンク１２は、基端
部１４と先端部１６とを有し、さらにその先端部１６に
リーマ頭部１８を有する。中央長手方向のボアないしカ
ニューレーション(cannulation)２０が、シャンク１２
の中に形成される。このボア２０は、リーマの基端部１
４から先端部１６まで長手方向へ延びる。フラット２２
が、基端部１４に約１２０度の角度間隔をおいて設けら
れる。これらのフラット２２は、基端部１４から先端部
１６に向かって延びる。円形のアパーチャ(穴)２４が、
シャンク１２に設けられる。このアパーチャ２４は、一
対のフラット２２の間に位置し、かつシャンク１２を通
って延びてボア２０と通ずる。フラット２２は、基端部
１４が回転可能なドライブ工具(図示せず)のアダプタな
いしチャック内に挿入されのを許容する。そして、アパ
ーチャ２４は、アダプタ上の球状戻り止め(ball deten
t)と係合し、基端部１４がそのアダプタ内に保持される
ことを助成する。外周溝２６は、シャンク１２の外側に
形成され、長手方向に間隔をおいて複数設けられる。こ
れらに沿って刻まれた目盛りは、骨内に位置するリーマ
頭部１８の深さの表示する。
【００１０】リーマ頭部１８は、ベースないし壁端２８
を含む。このベース２８は、シャンク１２の先端部１６
を受け入れて固定するための環状凹部３０と、中央長手
方向のボアないしカニューレーション３２とを有する。
このカニューレーション３２は、ボア２０よりも小さな
直径を有し、かつボア２０と同心上に位置合わせされ
る。壁３４は、約９０度の角度間隔をおいてボア３２の
まわりに配置され、ボア３２の中央長手軸に対し径方向
に合わされる。言い替えれば、壁３４は、ボア３２の中
央長手軸と交差する平面に包含される。図１および図４
に示すように、よく切れるかもしくは鋭いドリルチップ
が、角度のついたドリルチップ切れ刃３８によって壁３
４上に画定される。このドリルチップの切れ刃３８は、
ボア３２の中央長手軸と傾斜角をなしてベース２８の方
向へボア３２から外側に延びる。図４および図５に示す
ように、チップ逃げ面４０は、チップ切れ刃３８に沿っ
て径方向壁３４と傾斜角をなして接続されている。この
チップ逃げ面４０は、壁３４に垂直な平面とチップ切れ
刃３８に沿って鋭角な逃げ角Ａをなしている。図１に示
すように、径方向壁３４上のリーマ切れ刃４２は、チッ
プ切れ刃３８と接続され、ボア３２の中央長手軸と平行
に、かつ該軸から径方向へ等距離おいて基端側長手方向
に延びる。図２に示すように、リーマ逃げ面４４は、径
方向壁３４に垂直な平面とリーマ切れ刃４２に沿って鋭
角な逃げ角Ａ１をなして、リーマ切れ刃４２と接続され
る。また、リーマ逃げ面４４は、チップ逃げ面４０と接
続される。図１および図４に示すように、レリーフ面４
６は、リーマ逃げ面４４と接続され、そこからベース２
８まで下斜めに延びる。チップ切れ刃３８は、ボア３２
の中央長手軸に垂直な平面と鋭角をなす。これにより、
ボア３２のまわりで１８０度の角度間隔をおいて相対す
る一対のチップ切れ刃３８は、図１に示すような鈍角な
刃先角Ｂをなすことになる。溝４８は、チップ逃げ面４
０と径方向壁３４との間に位置し、底壁(二番取り面)５
０を含む。この底壁５０は、図１に示すように、ボア３
２の中央長手軸に垂直な平面と鋭角Ｃをなす。接続面５
２は、底壁５０とリーマ逃げ面４４とチップ逃げ面４０
と径方向壁３４とを接続する。そして接続面５２は、接
続縁５４で径方向壁３４と接続される。この接続縁５４
は、ボア３２の中央長手軸と平行してリーマ切れ刃４２
の径方向内側で長手方向へ延びる。接続縁５４は、径方
向壁３４上の中程の点からベース２８まで長手方向へ延
びる。接続面５２は、チップ逃げ面４０の端縁上の中程
に位置する頂点５６で底壁５０と傾斜角をもつようにし
て接続される。これにより、図２および図４に示すよう
に、底壁５０は、チップ逃げ面４０から径方向壁３４ま
で内側へテーパ状にされる。湾曲したノッチが、ボア３
２に隣接する溝４８の底壁５０の部分に形成される。こ
のノッチは、チップ逃げ面４０から壁３４へ延びる湾曲
縁５８を画定する。湾曲縁５８は、リーマ頭部１８の最
先端部となる尖点６０を画定する。また、湾曲縁５８
は、リーマ頭部１８の長手方向の部分にＣ字形状の構造
を画定する。
【００１１】シャンク１２およびリーマ頭部１８は、ス
テンレス鋼から形成されるのが好ましい。一例として、
シャンク１２の外径は概ね０．２４５インチである。ボ
ア２０の直径は概ね０．１１９インチである。０．０９
５インチの直径のガイドワイヤを挿入するためのボア３
２の直径は、概ね０．０９６インチである。リーマ切れ
刃４２の直径は、概ね０．３５４インチから０．４７２
インチの範囲内である。レリーフ４６は、ボア３２の中
央長手軸と概ね４５度の角度を画定する。チップ切れ刃
３８は、ボア３２の中央長手軸に直角な平面と概ね３１
度の角度を画定する。これにより、１８０度の角度間隔
をおいて位置する一対のチップ切れ刃３８によって画定
される刃先角Ｂは、概ね１１８度とされる。リーマ逃げ
面４４は、リーマ切れ刃４２に沿って径方向壁３４に概
ね１０度の角度Ａ１で接続される。径方向壁３４と接続
面５２との間を測ったリーマ逃げ面４４の幅は、概ね
０．０２５インチである。チップ逃げ面４０は、チップ
切れ刃３８に沿って径方向壁３４に概ね１０度の角度Ａ
で接続される。溝４８の底壁５０は、ボア３２の中央長
手軸と概ね６０度の角度を画定する。接続縁５４は、ボ
ア３２の中央長手軸から０．１４８インチの一定距離を
径方向において形成される。リーマ頭部１８のベース２
８から尖点６０までを測った長手方向の長さは、概ね
０．３３インチである。
【００１２】上述した構造と関連部分とから多くの利点
が得られる。ドリルチップ切れ刃３８によって画定され
る尖点６０と刃先角Ｂは、ドライブ工具によってリーマ
頭部１８が回転させられるときに骨の壊死の原因となる
煙りや熱を発生させることなくリーマ頭部１８が容易に
骨を切削し、骨の中を進むことを許容する。リーマ頭部
１８の中央長手軸に平行するリーマ切れ刃４２は、ボー
ントンネルの断面を実質的に均一にし、かつボーントン
ネルの直線性を確実なものとする。チップ逃げ面４０お
よびリーマ逃げ面４４の逃げ角Ａおよび逃げ角Ａ１は、
それぞれリーマ頭部の切削効率を高めそして骨の切りく
ずをボーントンネル内から除去することを許容する。斜
めにテーパ状とされた溝４８の底壁５０は、トンネル形
成時に溝４８を通して骨を排出することを許容する。さ
らに、接続縁５４の径方向内側部分は、リーマ頭部１８
を通して骨の切りくずを除去させる。リーマの頭部の長
さが比較的短いために、内視鏡による前十字靭帯の回復
および置き換え手術において大腿骨にトンネルを形成す
る際、リーマ頭部が膝関節内に露出する総合的な時間を
短縮することができる。これは、リーマ頭部が大腿部内
に入る時間を比較的短くし得ることにより達成される。
レリーフ４６は、リーマ頭部１８が骨内で回転させられ
るときに生ずるリーマ頭部上の引きずり力を減少させ
る。これにより、切削効率を高め、ボーントンネルを形
成することにおいて切削時間を短縮することができる。
ボア３２よりも大きい直径を有するボア２０は、リーマ
１０をガイドワイヤ上に滑らかに挿入させることを確実
とし、ガイドボアの不精密さを補償する。
【００１３】使用において、シャンク１２は、回転可能
なドライブ工具のアダプタかチャック内に挿入される。
内視鏡による前十字靭帯の回復および再構成手術におい
て、リーマ１０は、ボア２０,３２内にガイドワイヤを
通され、脛骨に導く入口ような小さな入口の中へ挿入さ
れる。リーマ頭部１８は、予め選択された脛骨上の部位
に接して位置された後に、ドライブ工具によって回転さ
せられる。尖点６０が、最初に脛骨を切削する。リーマ
頭部１８が回転しているので、傾斜したチップ切れ刃３
８は、骨内に容易に入り、そして前へ進む。リーマ切れ
刃４２は、長手方向に真っ直な穴をあけ、ボーントンネ
ルの全長にわたってその断面形状を脛骨内のトンネルの
開口端の円形形状と同じにする。ボーントンネルの形成
時に生ずる骨の切りくずは、溝４８と接続面５２とを介
してリーマ頭部によって排出される。傾斜角を有するチ
ップ逃げ面４０とリーマ逃げ面４４は、トンネル内から
骨の切りくずを除去するのを助成し、チップ切れ刃とリ
ーマ切れ刃の切削効率を高める。レリーフ４６は、リー
マ頭部１８の回転時に引きずり力を軽減させることによ
り、リーマ頭部１８を骨内に前進させる。脛骨にトンネ
ルが明けられた後に、リーマ１０は、膝関節を横切って
関節内部へ進められる。ドライブ工具によってリーマ１
０がさらに回転させられることにより、大腿骨の所定位
置に穴を明ける。回転しているリーマ頭部１８が大腿骨
内ではなく膝関節内に露出される時間は、ほんの短い間
とされる。これは、リーマ頭部の全体が、素早く大腿骨
のトンネル内に入ることにより達成される。リーマ１０
の回転は、大腿骨内部に適切な長さのボーントンネルが
形成されるまで継続される。ボーントンネルの長さが適
切な長さに達したか否かは、シャンク１２の外周面上に
刻まれた溝２６によって測られる。
【００１４】本発明は、その細部において多くの変形や
改造もしくは変更をされ易いものである。しかし、上述
した事項および参照した図面は一例であり、これらによ
って、本発明の創作範囲が限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る手術用骨リーマの側面図であ
る。
【図２】 図１に示すリーマの正面図である。
【図３】 図１に示すリーマの背面図である。
【図４】 図１に示すリーマの部分的な概観図である。
【図５】 図２の５ー５線で切った断面図である。
【符号の説明】
１０ リーマ １２ シャン
ク １４ 基端部 １６ 先端部 １８ リーマ頭部 ２０ ボア ２２ フラット ２４ アパー
チャ ２６ 溝 ２８ 壁端 ３０ 凹部 ３２ ボア ３４ 径方向壁 ３８ チップ
切れ刃 ４０ チップ逃げ面 ４２ リーマ
切れ刃 ４４ リーマ逃げ面 ４６ レリー
フ面 ４８ 溝 ５０ 底壁 ５２ 接続面 ５４ 接続縁 ５６ 頂点 ５８ 湾曲面 ６０ 尖点 Ａ チップ
逃げ角 Ａ１ リーマ逃げ角 Ｂ 刃先角 Ｃ 二番取り面角度

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 基端部と先端部と長手軸とを有する回転
    可能な細長のボデーと、 上記先端部に上記軸のまわりに位置し、かつ骨を切削す
    るために該軸に直交する平面と傾斜角をなして配置され
    るチップ切れ刃手段と、 上記チップ切れ刃手段に連結され、上記ボデーが骨内で
    回転されるときトンネルを形成するように上記軸に平行
    して長手方向へ延びるリーマ切れ刃と、 上記チップ切れ刃手段の間に配置され、上記ボデーが骨
    内で回転させられるときに排出される骨が通る溝手段と
    を備える手術用骨リーマ。
  2. 【請求項２】 上記溝手段が、上記軸に直交する平面と
    傾斜角をなす溝面を含む請求項１記載の手術用骨リー
    マ。
  3. 【請求項３】 上記溝面と上記軸に直交する平面とのな
    す角は、チップ切れ刃と該平面とがなす角よりも大きい
    請求項２記載の手術用骨リーマ。
  4. 【請求項４】 上記軸のまわりで等間隔に径方向へ位置
    される壁手段をさらに含み、上記チップ切れ刃と上記リ
    ーマ切れ刃とが該壁手段上に画定される請求項３記載の
    手術用骨リーマ。
  5. 【請求項５】 上記チップ切れ刃手段に沿って上記壁手
    段と連結されるチップ逃げ面手段と、上記リーマ切れ刃
    に沿って上記壁手段と連結されるリーマ逃げ面手段とを
    さらに含む請求項４記載の手術用骨リーマ。
  6. 【請求項６】 上記溝面が、上記チップ逃げ面手段と上
    記壁手段とに連結される請求項５記載の手術用骨リー
    マ。
  7. 【請求項７】 上記溝面が、上記チップ逃げ面手段から
    上記壁手段まで内側にテーパ状にされている請求項６記
    載の手術用骨リーマ。
  8. 【請求項８】 上記リーマ逃げ面手段と上記壁手段と上
    記チップ逃げ面手段と上記溝面とを連結させる接続面を
    さらに含む請求項７記載の手術用骨リーマ。
  9. 【請求項９】 上記接続面が、上記リーマ切れ刃手段の
    径方向内側に上記軸に平行して長手方向へ延びる接続縁
    で、上記壁手段と連結される請求項８記載の手術用骨リ
    ーマ。
  10. 【請求項１０】 上記接続縁が、上記壁手段の中程の点
    から上記基端部の方へ延びる請求項９記載の手術用骨リ
    ーマ。
  11. 【請求項１１】 上記接続面が、上記チップ逃げ面手段
    の端縁上中程に位置する頂点で、上記溝面と傾斜角をな
    して連結される請求項１０記載の手術用骨リーマ。
  12. 【請求項１２】 上記チップ切れ刃手段が、上記軸のま
    わりで概ね９０度の角度間隔をあけて設けられる請求項
    １１記載の手術用骨リーマ。
  13. 【請求項１３】 上記チップ切れ刃手段が、上記軸に直
    交する平面と概ね３１度の角度を画定する請求項１２記
    載の手術用骨リーマ。
  14. 【請求項１４】 上記溝面が、上記軸に直交する平面と
    概ね６０度の角度を画定する請求項１３記載の手術用骨
    リーマ。
  15. 【請求項１５】 基端部と先端部と長手軸とを有する回
    転可能な細長のボデーと、 上記軸のまわりで等間隔に位置され、上記先端部で径方
    向に設けられる壁手段と、 該壁手段と傾斜角をなして連結され、かつ、骨を切削す
    るために上記軸と傾斜角をなして配置されるチップ逃げ
    面手段と、 上記壁手段と傾斜角をなして連結され、上記ボデーが骨
    内で回転するときトンネルを円筒形に形成するために、
    上記チップ逃げ面手段から上記軸と平行に長手方向へ延
    びるリーマ逃げ面手段とを備える手術用骨リーマ。
  16. 【請求項１６】 上記チップ逃げ面手段と上記壁手段と
    がチップ切れ刃を画定し、該チップ逃げ面手段が上記壁
    手段に直交する平面と第一鋭角をなして該チップ切れ刃
    に沿って該壁手段に連結される請求項１５記載の手術用
    骨リーマ。
  17. 【請求項１７】 上記リーマ逃げ面手段と上記壁手段と
    がリーマ切れ刃を画定し、該リーマ逃げ面手段が該壁手
    段に直交する平面と第二鋭角をなして該リーマ切れ刃に
    沿って該壁手段に連結される請求項１６記載の手術用骨
    リーマ。
  18. 【請求項１８】 上記第一鋭角が、概ね１０度である請
    求項１７記載の手術用骨リーマ。
  19. 【請求項１９】 上記第二鋭角が、概ね１０度である請
    求項１８記載の手術用骨リーマ。
  20. 【請求項２０】 上記壁手段が、上記軸のまわりで概ね
    ９０度の角度間隔をおいて設けられる請求項１９記載の
    手術用骨リーマ。
  21. 【請求項２１】 概ね１８０度の角度間隔をおいて位置
    する上記壁手段上の上記チップ切れ刃が、概ね１１８度
    の角度を画定する請求項２０記載の手術用骨リーマ。
  22. 【請求項２２】 基端部と先端部と長手軸を備える中央
    長手方向のボアとを有する回転可能な細長のボデーと、 上記先端部の上記ボアのまわりで径方向へ形成され、骨
    を切削するために上記軸に直交する平面と傾斜角をなし
    て配置されるチップ切れ刃手段を有する壁手段と、 上記ボデーが骨内で回転されるときトンネルを円筒形に
    形成するように、上記壁手段上で上記チップ切れ刃手段
    に連結され、基端部の方へ長手方向に延び、上記軸から
    径方向へ等距離であるリーマ切れ刃手段と、 上記ボデーが骨内で回転させられるときに骨に最初に入
    る上記壁手段上の尖点を画定するために、上記ボアに隣
    接する上記壁手段の間に設けられるノッチ手段とを有す
    る手術用骨リーマ。
  23. 【請求項２３】 上記ボデーが円筒形のシャンクと該シ
    ャンクに取り付けられるリーマ頭部とを含み、上記壁手
    段が該リーマ頭部上に画定される請求項２２記載の手術
    用骨リーマ。
  24. 【請求項２４】 上記リーマ頭部が、上記シャンクの一
    端を受け入れる凹部を有する壁端を含む請求項２３記載
    の手術用骨リーマ。
  25. 【請求項２５】 上記ボアは、上記シャンク内の第一ボ
    ア部と、該第一ボア部と同軸上に一列にされる上記リー
    マ頭部内の第二ボア部とを含む請求項２４記載の手術用
    骨リーマ。
  26. 【請求項２６】 上記リーマ切れ刃手段と上記壁端とに
    傾斜角をなして連結されるレリーフ面をさらに含む請求
    項２５記載の手術用骨リーマ。
  27. 【請求項２７】 上記第一ボア部が、上記第二ボア部よ
    りも大きい直径を有する請求項２６記載の手術用骨リー
    マ。
  28. 【請求項２８】 上記チップ切れ刃手段に沿って上記壁
    手段と連結されるチップ逃げ面手段をさらに含み、上記
    ノッチ手段が該チップ逃げ面手段と上記壁手段との間に
    湾曲縁を画定する請求項２７記載の手術用骨リーマ。
  29. 【請求項２９】 上記湾曲縁が、上記尖点手段から基端
    側に間隔をおいて上記壁手段に連結される請求項２８記
    載の手術用骨リーマ。
  30. 【請求項３０】 上記レリーフ面手段が、上記軸と概ね
    ４５度の角度を画定する請求項２９記載の手術用骨リー
    マ。
  31. 【請求項３１】 上記壁端から上記尖点までの上記リー
    マ頭部の長さが、概ね０．３３インチである請求項３０
    記載の手術用骨リーマ。
  32. 【請求項３２】 回転可能なドライブ工具との係合のた
    め上記ボデー上で上記基端部から上記先端部に向かって
    長手方向に延びる複数のフラットをさらに含む請求項３
    １記載の手術用骨リーマ。
  33. 【請求項３３】 上記ボデーをドライブ工具内に固定す
    るために、該工具上のつめを受け入れるアパーチャを上
    記フラットの間にさらに含む請求項３２記載の手術用骨
    リーマ。
  34. 【請求項３４】 骨内の上記リーマ頭部の深さを表示す
    るための表示手段を上記ボデー上にさらに含む請求項３
    ３記載の手術用骨リーマ。
  35. 【請求項３５】 上記表示手段が、上記ボデーに沿って
    長手方向に間隔をおいて該ボデー上に複数の外周溝を含
    む請求項３４記載の手術用骨リーマ。
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