JPH0474614B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、食品をヒータ加熱するヒータと、食
品を高周波加熱するマグネトロンとを備えて成る
加熱調理装置に関する。

（従来の技術） 一般に、加熱調理装置として、第８図に示すよ
うに、調理装置の本体１内に例えばオーブン機
能、グリル機能、電子レンジ機能等の複数の加熱
機能を備え、これらの各加熱機能によつて加熱調
理室内の被調理食品を加熱調理可能にした構成の
ものが知られている。この従来構成の場合、オー
ブン機能及びグリル機能により調理する際には、
ヒータによつて加熱調理室内の食品をヒータ加熱
する。また、電子レンジ機能により調理する際に
は、マグネトロンによつて加熱調理室内の食品を
高周波加熱するようにしている。

ところで、この種の加熱調理装置において、本
体１の前面の開閉扉２に隣接して配設された操作
パネル３には、第９図に示すように、デジタル式
の表示部４が配設されている。この表示部４は、
調理中、例えば調理の残り時間を数字によつて表
示するように構成されている。この構成の場合、
調理開始時に、操作パネル３に設けられた操作ス
イツチ（第８図参照）によつて設定された調理時
間が表示部４に数字により表示され、調理の進行
に伴つて表示部４の調理時間の表示が１秒毎にカ
ウントダウンされ、調理終了時には、表示部４に
０が表示されるようになつていた。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来構成では、調理中の任
意の時点で現在の調理の進行状態が設定調理時間
全体のうちの何割程度経過したのかを確認するこ
とができない、即ち、設定調理時間に対する調理
経過時間の割合を一目で確認することができない
という問題点があつた。また、例えば電子レンジ
機能と、オーブン機能またはグリル機能とを連続
的に組合わせて加熱調理を行うシリーズ調理時に
おいても、調理中の任意の時点で合計設定調理時
間に対する調理経過時間の割合を一目で確認する
ことができないという問題点があつた。更に、現
在行つている調理が、電子レンジ調理であるの
か、それとも、オーブン機能またはグリル機能に
より調理するヒータ調理であるのかを、一目で判
断することができないという欠点もあつた。特
に、電子レンジ調理とヒータ調理とを組合わせた
シリーズ調理を行う場合には、現在行つている調
理の種類がどちらであるのかを判断することが困
難であつた。

そこで、本発明の目的は、全体の設定調理時間
に対する調理経過時間の割合を一目で確認するこ
とができると共に、現在進行中の調理の種類を一
目で識別することができる加熱調理装置を提供す
るにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明の加熱調理装置は、加熱調理室内の食品
をヒータ加熱するヒータを備えると共に、前記加
熱調理室内の食品を高周波加熱するマグネトロン
を備え、、そして、前記ヒータによつて加熱調理
を行うヒータ調理、前記マグネトロンによつて加
熱調理を行う電子レンジ調理及び前記ヒータと前
記マグネトロンとを組合わせることによつて加熱
調理を行うシリーズ調理のうちから一つの調理を
選択すると共に、選択した調理の調理時間を設定
する操作スイツチ部を備え、加えて、第１の表示
色で発光する複数の表示バーからなり前記電子レ
ンジ調理の調理時間に対する調理経過時間の割合
を表示する第１の表示バー群と、第２の表示色で
発光する複数の表示バーからなり前記ヒータ調理
の調理時間に対する調理経過時間の割合を表示す
る第２の表示バー群とから構成されたバー表示部
を備え、更に、前記ヒータ及び前記マグネトロン
を駆動制御する制御機能を有すると共に、選択さ
れた調理の調理時間に対する調理経過時間の割合
を求めて前記バー表示部の第１の表示バー群及び
第２の表示バー群を表示制御する制御機能を有す
る主制御部を備えたところに特徴を有する。

（作用） 上記手段によれば、電子レンジ調理を行う場合
には、バー表示部の第１の表示バー群により、電
子レンジ調理の設定調理時間に対する調理経過時
間の割合が表示されるので、全体の設定調理時間
に対する調理経過時間の割合を一目で確認するこ
とができる。また、オーブン機能またはグリル機
能により調理するヒータ調理を行う場合には、バ
ー表示部の第２の表示バー群により、ヒータ調理
の設定調理時間に対する調理経過時間の割合が表
示されるので、調理経過時間の割合を一目で確認
することができる。更に、シリーズ調理を行う場
合には、バー表示部の第１及び第２の表示バー群
により、シリーズ調理の合計設定調理時間に対す
る調理経過時間の割合が表示されるので、合計設
定調理時間に対する調理経過時間の割合を一目で
確認することができる。

そして、電子レンジ調理を行つている場合は、
第１の表示バー群だけが動作し、ヒータ調理を行
つている場合は、第２の表示バー群だけが動作す
る。これによつて、各表示バー群の動作状態を視
認することにより、現在進行中の調理の種類を一
目で確認することができる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例につき第１図ないし第
７図を参照しながら説明する。第１図は例えばオ
ーブングリルレンジ等のように調理装置の本体１
（第８図に示す）内にオーブン機能、グリル機能、
電子レンジ機能等の複数の加熱機能を備えた加熱
調理装置の本体１外面に配設された表示部１１を
示すものである。この表示部１１には、第１の表
示部１２とともに第２の表示部１３がそれぞれ設
けられている。第１の表示部１２には、例えば調
理の残り時間等の調理情報を数字によつて表示す
るデジタル表示部１４，１５及び各加熱機能（調
理モード）を文字によつて表示する調理モード表
示部１６等がそれぞれ設けられている。

また、第２の表示部１３は、各種の調理情報を
略図等によつてグラフイツク表示するものであ
る。この第２の表示部１３には、調理皿の位置を
表示すると共にオーブン機能またはグリル機能に
よる調理即ちヒータ調理の状態を表示する皿位置
表示部１７、電子レンジ機能による調理即ち電子
レンジ調理の状態を示す電子レンジ調理状態表示
部１８及びバー表示部１９がそれぞれ設けられて
いる。このバー表示部１９には、上，下方向に並
設された直線状の８本の例えば螢光表示管または
発光ダイオード等によつて形成された表示バー
ｉ，ｍ，ｊ，ｎ，ｋ，Ｑ，ｌ，ｐがそれぞれ設け
られている。これら表示バーｉ〜ｐのうちの例え
ば表示バーｉ，ｊ，ｋ，ｌが点灯時に赤色を発光
する赤色セグメントから構成されていると共に、
残りの表示バーｍ，ｎ，Ｑ，ｐが点灯時に緑色を
発光する緑色セグメントから構成されており、赤
色セグメントと緑色セグメントとが上下方向へ交
互に配置されている。この場合、赤色セグメント
の表示バーｉ，ｊ，ｋ，ｌが第１の表示バー群を
構成し、緑色セグメントの表示バーｍ，ｎ，Ｑ，
ｐが第２の表示バー群を構成している。

一方、第２図は本体１の制御回路を示すもの
で、２０は例えばマイクロコンピユータによつて
形成される主制御部である。この主制御部２０に
は、前記表示部１１が接続されている。そして、
この表示部１１には主制御部２０からセグメント
信号及びデコーダ２１を介してデジツト信号が供
給されて、これらのセグメント信号とデジツト信
号との組み合わせによつて表示部１１の点灯、消
灯、点滅等が制御されるようになつている。ま
た、主制御部２０には、本体１の操作パネル３
（第８図に示す）上に設けられたキーボード部の
マトリツクススイツチ２２が接続されている。こ
のマトリツクススイツチ２２が操作スイツチ部を
構成している。上記マトリツクススイツチ２２に
は主制御部２０からデジツト信号が供給されると
共に、キーボード部の操作に応じたキー入力信号
がマトリツクススイツチ２２から主制御部２０へ
供給されるようになつている。更に、主制御部２
０には駆動制御回路２３が接続されており、主制
御部２０は駆動制御回路２３を介してマグネトロ
ンの発振制御やヒータのオン−オフ制御を行うよ
うになつている。上記マグネトロンは加熱調理室
内に収容された食品を高周波加熱するものであ
り、電子レンジ調理時に駆動される。また、ヒー
タは加熱調理室内に収容された食品をヒータ加熱
するものであり、ヒータ調理（オーブン機能及び
グリル機能により調理）時に駆動される。

そして、主制御部２０では、マトリツクススイ
ツチ２２から送られるキー入力信号によつて調理
時間が設定される。主制御部２０は、該調理時間
が設定された状態で調理スタートキーがオン操作
された場合に、表示部１１のデジタル表示部１
４，１５に調理の残り時間や調理温度等の情報を
数字によつて表示させると共に、調理モード表示
部１６に加熱機能の種類即ち調理の種類を文字に
よつて表示させる。また、主制御部２０は、調理
時間の経過に伴いバー表示部１９の各表示バーｉ
〜ｐの点滅状態を後述するようにして変化させる
ことにより、現在進行中の調理の設定調理時間に
対する調理経過時間の割合を表示させるようにな
つている。

そこで、上記構成のものにあつては、キーボー
ド部のキー操作によつて加熱機能の種類即ち調理
の種類、調理時間、調理温度等が設定されると、
キーボード部のキー操作に応じたキー入力信号が
マトリツクススイツチ２２から主制御部２０へ供
給され、この主制御部２０に設定された加熱機能
即ち調理の種類が表示部１１の調理モード表示部
１６に表示されると共に、設定調理時間がデジタ
ル表示部１４に、設定調理温度がデジタル表示部
１５にそれぞれ数字によつて表示される。そし
て、この状態で、調理スタートキーがオン操作さ
れると、主制御部２０に設定された加熱情報（加
熱機能の種類、設定調理時間、設定調理温度等）
に基づいて主制御部２０によつて駆動制御回路２
３が制御され、この駆動制御回路２３によつてマ
グネトロンまたはヒータが駆動される。また、調
理時間の経過に伴いデジタル表示部１４の調理時
間の表示が１秒毎にカウントされ、更に、例えば
加熱機能即ち調理の種類が電子レンジ調理の場合
には、調理開始時にバー表示部１９の緑色の表示
バーｐが点灯され、その後、調理時間が設定調理
時間の1/4程度経過した時点で、表示バーｐと共
に表示バーＱが点灯され、更に、調理時間が設定
調理時間の2/4程度経過した時点で、３本の表示
バーｐ，Ｑ，ｎが点灯され、調理時間が設定調理
時間の3/4程度経過した時点で、４本の表示バー
ｐ，Ｑ，ｎ，ｍがそれぞれ点灯される。そして、
調理終了時には、デジタル表示部１４の調理時間
の表示が０になると共に、バー表示部１９の各表
示バーｐ〜ｉが全て消灯される。

また、加熱機能の種類がオーブン機能またはグ
リル機能の場合、即ち、調理の種類がヒータ調理
の場合には、調理時間の経過に伴いバー表示部１
９の赤色の表示バーｌ，ｋ，ｊ，ｉが設定調理時
間に対する調理経過時間の割合に応じて順次点灯
されると共に、緑色の各表示バーｐ，Ｑ，ｎ，ｍ
は消灯状態で保持され、調理終了時には、デジタ
ル表示部１４の調理時間の表示が０になると共
に、全ての表示バーｐ〜ｉが消灯される。尚、上
記赤色の各表示バーｌ，ｋ，ｊ，ｉの点灯のさせ
方については、前述した緑色の各表示バーｐ，
Ｑ，ｎ，ｍの点灯のさせ方とほぼ同じである。具
体的に述べると、調理開始時に赤色の表示バーｌ
が点灯され、その後、調理時間が設定調理時間の
１／４程度経過した時点で、表示バーｌと共に表示
バーｋが点灯され、更に、調理時間が設定調理時
間の2/4程度経過した時点で、３本の表示バーｌ，
ｋ，ｊが点灯され、調理時間が設定調理時間の3/
４程度経過した時点で、４本の表示バーｌ，ｋ，
ｊ，ｉがそれぞれ点灯される。

更に、例えば始めに電子レンジ機能で10分間加
熱調理した後、続けてオーブン機能（またはグリ
ル機能）で20分間加熱調理を行う場合、即ち、電
子レンジ調理とヒータ調理（具体的にはオーブン
機能またはグリル機能）とを連続的に組合わせて
合計30分間のシリーズ調理を行う場合には、まず
表示部１１の調理モード表示部１６の電子レンジ
調理が表示されると共に、デジタル表示部１４に
電子レンジ調理の設定調理時間（10分間）が数字
によつて表示される。そして、調理スタートキー
がオン操作されると、調理時間の経過にともない
デジタル表示部１４の調理時間の表示が１秒毎に
カウントダウンされると共に、調理開始直後（電
子レンジ調理の残り時間が９分59秒程度）の場合
には、第３図に示すように、バー表示部１９の緑
色の表示バーｐのみが点灯される。この後、電子
レンジ調理の残り時間が２分30秒になり、シリー
ズ調理の合計調理時間の1/4が経過すると、第４
図に示すように、バー表示部１９の緑色の２本の
表示バーｐ，Ｑがそれぞれ点灯される。更に、調
理開始後10分間が経過して、電子レンジ調理から
ヒータ調理（この場合オーブン機能による調理）
に切換わると、第５図に示すように、調理モード
表示部１６にオーブン機能が表示され、デジタル
表示部１４にオーブン機能調理の設定調理時間
（20分間）が数字によつて表示されると共に、バ
ー表示部１９の緑色の２本の表示バーｐ，Ｑが消
灯され、代わりに、赤色の２本の表示バーｌ，ｋ
が点灯される。そして、この状態で、オーブン機
能による調理が継続され、オーブン機能調理の残
り時間が15分になり、シリーズ調理の合計調理時
間の2/4が経過すると、第６図に示すように、バ
ー表示部１９の赤色の３本の表示バーｌ，ｋ，ｊ
がそれぞれ点灯され、更に、オーブン機能調理の
残り時間が７分30秒になり、シリーズ調理の合計
調理時間の3/4が経過すると、第７図に示すよう
に、バー表示部１９の赤色の４本の表示バーｌ，
ｋ，ｊ，ｉがそれぞれ点灯され、オーブン機能調
理の残り時間が０になり、シリーズ調理が終了す
ると、バー表示部１９の全ての表示バーｐ〜ｉが
消灯される。

このような構成の本実施例によれば、単一の加
熱機能で加熱調理（単一調理モード）を行う場
合、例えば電子レンジ調理を行う場合には、バー
表示部１９の緑色の表示バーｐ，Ｑ，ｎ，ｍが順
次点灯され、また、ヒータ調理を行う場合には、
バー表示部１９の赤色の表示バーｌ，ｋ，ｊ，ｉ
が順次点灯される構成であるので、調理中の任意
の時点であつても、バー表示部１９の各表示バー
ｐ〜ｉの点灯本数を視認することにより、現在の
調理の進行状態が設定調理時間全体のうちの何割
程度経過したのかを量的に一目で簡単に確認する
ことができる。これと共に、点灯されている表示
バーｐ〜ｉの色を視認することにより、調理の種
類を簡単に確認することができる。更に、シリー
ズ調理（複数モード調理）の場合においても、調
理中にバー表示部１９の各表示バーｐ〜ｉの点灯
本数を視認することにより、シリーズ調理の合計
調理時間全体に対する調理経過時間の割合を量的
に一目で簡単に確認することができ、調理の進行
状態の確認を容易化することができ、また、シリ
ーズ調理の場合も、点灯されている表示バーｐ，
ｉの色を視認することにより、現在進行中の調理
の種類が電子レンジ調理であるかヒータ調理であ
るかを一目で簡単に確認することができる。

尚、この発明は上記実施例に限定されるもので
はない。例えば、バー表示部１９は液晶表示パネ
ルで形成しても良い。また、表示要素は直線状の
表示バーｐ〜ｉに限定されるものではなく、円形
状の表示部を形成し、この円形表示部中に扇形の
複数の表示要素を並設する構成にしても良い。更
に、この他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施できることは勿論である。

［発明の効果］ 本発明は以上の説明から明らかなように、第１
の表示色で発光する複数の表示バーからなり電子
レンジ調理の調理時間に対する調理経過時間の割
合を表示する第１の表示バー群と、第２の表示色
で発光する複数の表示バーからなりヒータ調理の
調理時間に対する調理経過時間の割合を表示する
第２の表示バー群とから構成されたバー表示部を
備え、そして、選択された調理の調理時間に対す
る調理経過時間の割合を求めてバー表示部の第１
の表示バー群及び第２の表示バー群を表示制御す
る制御機能を有する主制御部を備える構成とした
ので、全体の設定調理時間に対する調理経過時間
の割合を一目で確認することができると共に、現
在進行中の調理の種類を一目で識別することがで
きるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第７図は本発明の一実施例を示す
もので、第１図はオーブングリルレンジの表示部
を示す正面図、第２図はオーブングリルレンジの
制御回路を示す概略構成図、第３図ないし第７図
はシリーズ調理中の表示部の表示の変化状態を示
す概略構成図、第８図及び第９図は従来例を示す
もので、第８図はオーブングリルレンジ全体の外
観を示す正面図、第９図は表示部を示す正面図で
ある。 図面中、１は本体、１１は表示部、１９はバー
表示部、ｐ，Ｑ，ｎ，ｍは緑色の表示バー（第１
の表示バー群）、ｌ，ｋ，ｊ，ｉは赤色の表示バ
ー（第２の表示バー群）、２０は主制御部、２２
はマトリツクススイツチ（操作スイツチ部）を示
す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 加熱調理室内の食品をヒータ加熱するヒータ
   と、前記加熱調理室内の食品を高周波加熱するマ
   グネトロンと、 前記ヒータによつて加熱調理を行うヒータ調
   理、前記マグネトロンによつて加熱調理を行う電
   子レンジ調理及び前記ヒータと前記マグネトロン
   とを組合わせることによつて加熱調理を行うシリ
   ーズ調理のうちから一つの調理を選択すると共
   に、選択した調理の調理時間を設定する操作スイ
   ツチ部と、 第１の表示色で発光する複数の表示バーからな
   り前記電子レンジ調理の調理時間に対する調理経
   過時間の割合を表示する第１の表示バー群と、第
   ２の表示色で発光する複数の表示バーからなり前
   記ヒータ調理の調理時間に対する調理経過時間の
   割合を表示する第２の表示バー群とから構成され
   たバー表示部と、 前記ヒータ及び前記マグネトロンを駆動制御す
   る制御機能を有すると共に、選択された調理の調
   理時間に対する調理経過時間の割合を求めて前記
   バー表示部の第１の表示バー群及び第２の表示バ
   ー群を表示制御する制御機能を有する主制御部と
   を備えて成る加熱調理装置。