JPH0472243A - 媒体繰出し機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 押圧板と繰出しローラの間に挟持される複数枚の媒体の
厚さに応じて、分離板の繰出しローラへの圧接力を変動
させることができる媒体繰出し機構に関し、 媒体の厚さや枚数によって押圧板の押圧力が変化しても
、分離板の圧接力が対応して変化することにより、−枚
ずつ確実に分離して繰り出すことができる媒体繰出し機
構を提供することを目的とし、 複数枚の媒体を集積してセットするセット板と、弾性を
有し且つ摩擦係数が大きい樹脂材で形成され、セット板
の一方の端部の前方に設けられた繰出しローラと、セッ
ト板にセットされた複数枚の媒体の先端部を繰出しロー
ラと共に挟持して押圧する押圧板と、弾性板の後段で繰
出しローラに圧接し、媒体が複数枚繰り出された時に一
枚だけ分離して通過させる分離板とを備え、繰出しロー
ラ及び押圧板の間に挟持された複数枚の媒体を繰出しロ
ーラの回転によって一枚づつ繰り出す媒体繰出し機構で
あって、押圧板及び繰出しローラの間に挟持される複数
枚の媒体の厚さの変化による押圧板の押圧力の変動に応
じて、分離板の圧接力を変化させる圧力調節手段を備え
た構成とする。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、ファクシミリ（以下ＦＡＸという）装置等の
原稿及び記録紙の給紙機構に係り、特に押圧板と繰出し
ローラの間に挟持される複数枚の媒体の厚さに応じて、
分離板の繰出しローラへの圧接力を変動させることがで
きる媒体繰出し機構に関するものである。

〔従来の技術］ 第３図にＦＡＸ装置の側面図を示しており、図において
、２は例えばガラスで構成された読取面３は読取面２に
セットされた原稿１ａを押さえる押え板＋４ａは押え板
２の端部上面に傾斜して取り付けられたセット板、５は
セット板４ａ及び内部に自動給紙機構（Ａｕｔｏ−Ｄｏ
ｃｕｎｉｅｎｔ　Ｆｅｅｄｅｒ：以下ＡＤＦという）５
０を備えた自動給紙部、６はスタッカ、７はイメージセ
ンサを示す。

イメージセンサ７は自動給紙部５の下方の装置内に配置
され、図示省略した移動機構によって読取面２の下面に
沿って図中２点鎖線で示す位置との間を矢印Ａ、Ｂ方向
に往復移動する。

従って原稿１ａは次の２通りの方法で読み取りができる
ようになっている。

■原稿１ａを１枚づつ読取面２に下向きにセットしてイ
メージセンサ７をホームポジションから矢印Ａ方向に移
動させて読み取る。この方法は即時送信で原稿枚数が少
ない時等に用いられる。

■複数枚の原稿１ａをセット板４ａにセットしてＡＤＦ
５０によって１枚づつ供給して、ホームポジションに静
止しているイメージセンサ７によって読み取る。原稿１
ａはスタッカ６に送られる。この方法は原稿枚数が多い
時や、指定時刻自動送信等の場合に用いられる。

本発明は例えば■のＡＤＦ５０に関するものであり、以
下に機構を説明する。

第４図の側面図に示すように、ＡＤＦ５０は、摩擦係数
が大きい樹脂材２例えばゴムで形成された繰出しローラ
１３ａ、例えばばね用ステンレス鋼板で平板状に形成さ
れ、一端が支持され繰出しローラ８ａの面に先端部が圧
接する押圧板９ａ、押圧板９ａの前方で繰出しローラ８
ａの面に接触する弾性を有する樹脂材５例えばゴムで形
成されたセパレータ１０ａ。

及びセパレータ１０ａの背面から加圧する加圧ばね１１
で構成されている。繰出しローラ８ａは図示省略したモ
ータに連結されている。

セパレータ１０ａは、繰出しローラ８ａによって繰り出
された原稿１ａにダブルフィードがあった時に分離して
一枚ずつ送り出す。

このような構成を有するので、セット板４ａに原稿１ａ
をセットして前方へ送り出すと、原稿１ａの先端が枚数
に応じて押圧板９ａを押し上げて繰出しローラ８ａとの
間に挟持され、原稿１ａは押圧板９ａによって繰出しロ
ーラ８ａに圧接する。

そこで図示省略した読取指示釦を押すと、原稿１ａは、
繰出しローラ８ａが回転を開始して原稿１ａを繰り出す
。この時、押圧板９ａと原稿１ａ＋原稿１ａ同士、原稿
１ａと繰出しローラ８ａの摩擦力の差により、原稿１ａ
に搬送力が与えられる。この時原稿１８同士が分離する
こともある。次に原稿１ａ同士、セパレータ１０ａと原
稿ｆａｔ原稿１ａと繰出しローラ８ａ（左記順番で摩擦
力は大きくなる）の摩擦力の差により原稿１ａは分離さ
れて、−枚づつ送り出されてイメ−ジセンサ７の上方へ
移送される。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来方法によれば、原稿が繰出しローラと押圧板に
挟持されて、圧接する繰出しローラが回転して原稿が繰
り出されるが、原稿の枚数が大きい時と少ない時とでは
、押圧板９ａの押圧力が変化するために、例えば原稿が
２，３枚の時はセパレータが正常に分離するが、原稿が
３０枚程度になると押圧板の押圧力が強くなって繰出し
ローラによる搬送力が増すことになり、セパレータの分
離力では分離出できなくなり、ダブルフィードのまま送
り出されるという問題点がある。

これは搬送力の増加に対して分離力が変化しないためで
、これを解決するためには、原稿の枚数の変化による厚
さの変動に応じてセパレータの分離力を設定する必要が
ある。

本発明は、媒体の厚さや枚数によって押圧板の押圧力が
変化しても、分離板の圧接力が対応して変化することに
より、−枚ずつ確実に分離して繰り出すことができる媒
体繰出し機構を提供することを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

第１図は本発明の原理構成図を示す。

図において、１は媒体、 ４は複数枚の媒体１を集積してセットするセット板、 ８は弾性を有し且つ摩擦係数が大きい樹脂材で形成され
、セット板４の一方の端部の前方に設けられた繰出しロ
ーラ、 ９はセット板４にセットされた複数枚の媒体１の先端部
を繰出しローラと共に挟持して押圧する押圧板、 １０は弾性板９の後段で繰出しローラ８に圧接し、媒体
１が複数枚繰り出された時に一枚だけ分離して通過させ
る分離板、 １２は繰出しローラ８及び押圧板９の間に挟持される複
数枚の媒体の厚さの変化による押圧板９の押圧力の変動
に応じて、分離板１０の圧接力を分離に適応するように
変化させる圧力調節手段である。

［作用］ セ・７ト仮４に媒体１を載せて、繰出しローラ８及び押
圧板９の間に先端部を挿入した時に、媒体１の枚数によ
って押圧板９の押圧力が変化する。

すると圧力調節手段１２はその変化に応じて分離板１０
の圧接力を分離可能な圧接力に変化させる。

そこで繰出しローラ８の回転によって媒体ｌを繰り出す
と、分離板１０によって正常に分離されて一枚ずつ送り
出される。

このようにして、セットする媒体１の枚数によって押圧
板９の押圧力が変化しても、分離板１０の圧接力が対応
して変化するので、繰出しローラ８の搬送力の変化に対
して分離板ｌＯの分離力が追従できて分離を正常に行う
ことができ、ダブルフィードの発生を防止することがで
きる。

〔実施例〕

第２図により本発明による一実施例を説明する。

第２図の原稿１ａ及びセパレータｌＯａは、第１図の媒
体１及び分離板ｌＯに夫々対応し、また第２図のレバー
１２ａ及びスプリング１４は、第１図の圧力調節手段１
２に対応している。

第２図に示すＡＤＦ５０ａにおいて、押圧板９ｂは一端
が支点９０で回動自在に支持され、他端の先端部は原稿
１ａを繰出しローラ８ａに押圧している。押圧板９ｂの
先端部及びセパレータ１０ａの上方にＬ字形のレバー１
２ａが設けられている。レバー１２ａは角部が支軸１３
に回動自在に支持され、一端はスプリング１４を介して
押圧板９ｂの先端部を押圧しており、他端の先端はスプ
リング１４の弾力に付勢されてセパレータ１０ａの背面
に圧接し、セパレータ１０ａを繰出しローラ８ａに押圧
している。なお従来例で説明した加圧ばね１１は除去さ
れている。

このような構成を有するので、図示の如く原稿ｌａをセ
ット板４ａ上に載せて、繰出しローラ８ａと押圧板９ｂ
の間に挿入すると、押圧板９ｂの先端部が押し上げられ
て、押圧力が増加すると共に、スプリング１４の撓みに
応じてレバー１２ａを支軸１３を中心として矢印Ｂ方向
に回動させ、レバー１２ａの先端がセパレータ１０ａに
圧接して、繰出しローラ８ａに押圧する。

従って原稿１ａの枚数の多少による厚さの変化に応じて
セパレータ１０ａの繰出しローラ８ａへの押圧力が変化
する。

そこで図示省略した繰出指示釦を押下すると、繰出しロ
ーラ８ａが回転して原稿１ａを繰り出す。

この時、押圧板９ｂの押圧力の変化に対応してセパレー
タ１０ａの分離力が変化するので、繰り出された原稿１
ａはセパレータ１０ａによって正常に分離されて一枚ず
つ送り出される。

このようにして、セットする原稿１ａの枚数の多少によ
る厚さの変化してもセパレータ１０ａの押圧力が対応し
て自動的に変化するので、ダブルフィードを防止するこ
とができ、原稿繰出しの信頼性を高めることができる。

上記例では、ＦＡＸ装置の原稿の繰り出しの場合を説明
したが、複写機の原稿繰り出しの場合に適用しても良く
、また−船釣に媒体繰り出しの場合２例えばプリンタ等
の印字用紙の繰り出しの場合に適用しても同様の効果が
得られる。

〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、セットした媒体の
枚数の多少による厚さの変化による押圧板の押圧力の変
動に応じて、圧力調節手段によって分離板の押圧力を変
化させることができるので、分離板の分離力が適正化さ
れてダブルフィードを防止することができ、媒体繰出し
の信頼性を高めることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理構成図、 第２図は本発明の実施例を示す側面図、第３図は本発明
が適用されるＦＡＸ装置の側面図、 第４図は従来例を示す側面図である。 図において、 ■は媒体、　　　　　１ａは原稿、 ４．４ａはセント板、 ９．９ａ、９ｂは押圧板、 １０ａはセパレータ、 １２ａはレバー ８．８ａは繰出しローラ、 １０は分離板、 １２は圧力調節手段、 １４はスプリングを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）複数枚の媒体（１）を集積してセットするセット板
   （４）と、 弾性を有し且つ摩擦係数が大きい樹脂材で形成され、該
   セット板（４）の一方の端部の前方に設けられた繰出し
   ローラ（８）と、 該セット板（４）にセットされた複数枚の媒体（１）の
   先端部を該繰出しローラ（８）と共に挟持して押圧する
   押圧板（９）と、 該弾性板（９）の後段で該繰出しローラ（８）に圧接し
   、該媒体（１）が複数枚繰り出された時に一枚だけ分離
   して通過させる分離板（１０）とを備え、該繰出しロー
   ラ（８）及び該押圧板（９）の間に挟持された複数枚の
   媒体（１）を該繰出しローラ（８）の回転によって一枚
   づつ繰り出す媒体繰出し機構であって、 前記押圧板（９）及び前記繰出しローラ（８）の間に挟
   持される複数枚の媒体（１）の厚さの変化による該押圧
   板（９）の押圧力の変動に応じて、前記分離板（１０）
   の圧接力を変化させる圧力調節手段（１２）を備えたこ
   とを特徴とする媒体繰出し機構。 ２）前記圧力調節手段（１２）は、前記押圧板（９）及
   び前記分離板（１０）の上方に中間支点で回動自在に軸
   支されたレバーであり、 該レバーの一端は弾性部材を介して該押圧板（９）を押
   圧し、他端は該分離板（１０）に圧接することを特徴と
   する請求項１記載の媒体繰出し機構。