JPH0469253B2 - - Google Patents

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JPH0469253B2
JPH0469253B2 JP61163243A JP16324386A JPH0469253B2 JP H0469253 B2 JPH0469253 B2 JP H0469253B2 JP 61163243 A JP61163243 A JP 61163243A JP 16324386 A JP16324386 A JP 16324386A JP H0469253 B2 JPH0469253 B2 JP H0469253B2
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caisson
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Keiichi Fukushima
Shigero Kitanaka
Makoto Sumida
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Hitachi Zosen Corp
Tobishima Corp
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Hitachi Zosen Corp
Tobishima Corp
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、ケーソン製作据付用浮ドツク、さ
らに詳しくは、たとえば橋梁の主搭などを構成す
る大型ケーソンを海上で製作して据付けるために
使用される浮ドツクに関する。
従来の技術とその問題点 大型ケーソンを海上で製作する場合、従来は、
甲板部の両側に側壁部が一体に形成された横断面
略U形の浮ドツクを使用し、海面に浮上させた甲
板部上でケーソンを製作したのち、浮ドツクを側
壁部の上部を残したケーソン浮上吃水まで沈下さ
せて、ケーソンを海面に浮上、進水させていた。
このような浮ドツクの主要寸法は、ケーソンの製
作重量、外形寸法、作業面積および静的船体性能
の乾舷、復原性を基準に決定され、橋梁の主搭な
どを構成する大型ケーソンを製作する場合、ケー
ソンの製作重量、外形寸法の点からケーソンを進
水させる浮上吃水が深くなるため、浮ドツク側壁
部の高さを大きくする必要があり、このような高
い側壁部とケーソンの重量を支える甲板部も大型
になる。このため、浮ドツク全体が大型になり、
所要重量が増加し、コスト高になるという問題が
あつた。
そこで、この発明の発明者の1人は、側壁部の
ない水平板状の甲板部に複数の脚の下端部が連結
され、互いに平行な1対の浮体部または上から見
て略U形の浮体部がこれらの脚に上下移動可能に
取付けられた浮ドツクを提案した(特開昭58−
218494号参照)。この浮ドツクは安定性が良く、
しかも小型、軽量で経済的であるという効果を奏
する。しかしながら、この浮ドツクは、防波堤用
ケーソンの製作には適しているが、圧気ケーソン
用としては次のような問題を有する。
すなわち、この浮ドツクの場合、浮体部を海面
に浮かべた状態で甲板部上においてケーソンを製
作し、製作の進行にともなつて脚を下降させるこ
とにより甲板部を沈下させ、製作したケーソンを
海面に浮上、進水させたのち、浮体部の間から横
に引出すようになつている。このため、浮体部を
互いに分離した1対の部分からなるものまたは略
U形のものにする必要があり、浮体部の剛性、強
度上問題がある。また、海面に浮上させたケーソ
ンを同じように海面に浮上している浮体部の間か
ら引出す作業は、とくに風波のあるときには困難
であり、ケーソンの引出し作業のためにケーソン
と浮体部との間に比較的大きな隙間を設けておく
必要があるため、その分だけ浮体部が大型にな
る。そして、このようにして引出したケーソン
は、設置場所まで曳航して海底に設置するが、設
置後のケーソン追打ちに必要な足場の構築に膨大
な費用と時間を要するという問題がある。
この発明の目的は、上記の問題を解決し、海上
での大型ケーソンの製作および据付に使用でき、
強度が高くて経済的なケーソン製作据付用浮ドツ
クを提供することにある。
問題点を解決するための手段 この発明によるケーソン製作据付用浮ドツク
は、無端枠状の浮体部と、浮体部に上下移動可能
に取付けられた複数の脚と、これらの脚の下端部
に着脱可能に連結されたバラスト調整可能な甲板
部と、脚を浮体部に対して上下に移動させる昇降
装置と、甲板部を脚の下端部に着脱可能に連結す
る連結装置とを備えているものである。
作 用 脚の下端部に甲板部を連結した状態で浮体部に
対して脚を上下に移動させることにより、浮体部
と甲板部が相対的に上下移動する。
甲板部を浮体部の部分まで上昇させて海面に浮
上させた状態で、甲板部上においてケーソンの製
作が開始される。ケーソンの製作の進行につれ
て、浮体部を海面に浮かべたまま、バラストを注
入することによつて甲板部か沈降させられる。そ
して、ケーソンが浮力により甲板部から離れて海
面に浮上、進水したのち、甲板部が脚から切離さ
れ、バラストを注入することによつて沈降させら
れる。そして、海面に浮上したケーソンとこれを
取囲んでいる浮体部がケーソン設置場所まで曳航
され、脚が海底に着底されられたのち、浮体部が
脚に沿つて海面上方に持上げられる。このような
状態で、浮体部を作業足場として、ケーソンの沈
設作業が行なわれ、作業完了後に浮体部はそのま
ま吊上げられて撤去されるかまたは2つに分割さ
れて撤去される。一方、脚から切離されて沈降さ
せられた甲板部は、バラストを排出することによ
つて海面に浮上させられ、回収される。
実施例 第1図はケーソン製作据付用浮ドツクの1例を
示し、第2図はその一部を詳細に示す。
この浮ドツクは、無端枠状の浮体部10と、浮
体部10に上下移動可能に取付けられた4本の脚
11と、これらの脚11の下端部に着脱可能に連
結されたバラスト調整可能な甲板部12と、脚1
1を浮体部10に対して上下に移動させる昇降装
置13と、甲板部12を脚11の下端部に着脱可
能に連結する連結装置14とを備えている。
甲板部12は背の低い直方体の中空水密構造物
であり、ケーソンCをのせるのに必要な平面積と
ケーソンCの重量を支えるのに必要な浮力を有す
る。あるいは、甲板部12の浮力の他に浮体部1
0さらにはケーソンCの製作途中で甲板部12を
沈降させ始めることによつてケーソンCの一部分
の浮力も利用できるので、その分を差し引いた必
要浮力を有するものである。甲板部12の内部は
隔壁15により複数の区画に分割されており、甲
板部12を水平に保つて、浮上、沈下させるため
に、個別に海水バラストの注水、排水ができる複
数のバラストタンク16が設けられている。そし
て、各バラストタンク16内には、海水バラスト
の注排管17が設けられている。注排管17の上
端はタンク16の上部において外部と連通し、同
下端はタンク16内の底部に位置している。ま
た、注排管17には弁18が設けられている。甲
板部12の左右両側面の前後両端寄りの部分に、
甲板部12を脚11に連結するための水平連結梁
19が1つずつ一体に設けられている。連結梁1
9の1つは他のものより外方に長く突出してお
り、その先端部に中空柱20の下端が一体に連結
されている。この柱20の内部には、連結梁19
内を通して各バラストタンク16の上部に接続さ
れた複数の圧縮空気供給管21、水位計などが通
されている。そして、甲板部12を水没させて、
しかも注排管17の弁18を開いた状態で、次の
ように、海面上方から圧縮空気により海水バラス
トの注水、排水を遠隔操作することができる。す
なわち、このような状態で、バラストタンク16
を供給管21を介して大気と連通させることによ
り、周囲の海水が注排管17を通つてタンク16
内に注水される。また、圧縮空気を供給管21か
らバラストタンク16内に供給することにより、
タンク16内の海水が注排管17を通つて海中に
排出される。そして、タンク16内に所望量の圧
縮空気を密封することにより、タンク16内の海
水量を所望の値に保持することができる。このよ
うに、バラストタンク16の注水、排水を圧縮空
気により行なうので、可搬式のコンプレツサを用
いることができ、従来のような注排水ポンプが不
要になる。注排水ポンプによりバラストタンク内
の海水を排出する場合は、バラストタンクの内外
に水深分の圧力が生じるが、この甲板部12の場
合は、圧縮空気によりバラストタンク16内の海
水を排水するので、バラストタンク16の内外の
圧力差が甲板部12の高さ以上になることがな
く、したがつて、甲板部12の構造の軽量化が可
能である。各連結梁19にはこれを上下に貫通す
る四角形の脚挿入穴23が設けられ、この穴23
の周壁には複数のピン受け穴24が設けられてい
る。
脚11は中空四角柱状をなし、その下端部に連
結装置14が設けられている。連結装置14は、
複数の遠隔操作可能な油圧シリンダ25と、シリ
ンダ25の伸縮により脚11の外面から突出した
進出位置と脚11内に退入した退入位置に切換え
られる連結ピン26とから構成されている。そし
て、ピン26を退入させた状態で脚11の下端部
が連結梁19の脚挿入穴23に挿入され、ピン2
6を進出させてピン受け穴24に挿入することに
より、脚11と甲板部12とが連結梁19を介し
て連結される。また、ピン26を退入させること
により、脚11と連結梁19すなわち甲板部12
とが分離可能な状態となる。脚11の外側面に
は、上下複数の昇降装置用ピン受け穴27が一定
の間隔をおいて形成されている。また、一部の脚
11の上面には、クレーン28,29が設置され
ている。
浮体部10は上から見て長方形の中央水密構造
物であり、圧気ケーソンの工事に必要な作業面積
と浮体部10、脚11、昇降装置13その他の自
重を支えるのに十分な浮力を有する。浮体部10
の上面は作業甲板として使用され、図示は省略し
たが、ウインチ、操作室などの諸設備が設けられ
ている。また、浮体部10の内部には、ケーソン
工事用のコンプレツサなどが収容されている。浮
体部10には、脚11が挿入される4つの四角形
の脚挿入穴30が形成されており、各穴30の周
囲の浮体部10の下面には、甲板部12が浮体部
10の内側にはまつてこれと同じ高さになつたと
きに連結梁19がはまる凹所31が形成されてい
る。また、各脚挿入穴30の周囲の浮体部10の
上面に、昇降装置13が設けられている。昇降装
置13は、脚11のピン受け穴27に対向するよ
うに浮体部10の上面に固定された固定台32
と、固定台32内に固定された第1の連結用油圧
シリンダ33と、このシリンダ33の伸縮により
固定台32の外面から脚11側に突出した進出位
置と固定台32内に退入した退入位置に切換えら
れる第1の連結ピン34と、固定台32の上面に
上向きに固定された昇降用油圧シリンダ35と、
脚11のピン受け穴27に対向するようにこのシ
リンダ35のピストンロツド35aの上端に固定
された昇降台36と、昇降台36内に固定された
第2の連結用油圧シリンダ37と、このシリンダ
37の伸縮により昇降台36の外面から脚11側
に突出した進出位置と昇降台36内に退入した退
入位置に切換えられる第2の連結ピン38とから
構成されている。そして、第2の連結穴ピン38
を進出させて脚11のピン受け穴27に挿入した
状態で、第1の連結ピン34を退入させて、昇降
用シリンダ35を伸縮させることにより、脚11
が浮体部10に対して昇降し、第1の連結ピン3
4を進出させて脚11のピン受け穴27に挿入す
ることにより、脚11が浮体部10に連結、固定
される。なお、浮体部10には、図示は省略した
が、4組の昇降装置13を互いに同期させて駆動
する制御装置が設けられており、これによつて4
本の脚11を互いに同期させて昇降させることに
より、浮体部10と脚11の下端部に連結された
甲板部12が常に水平状態に保ちながら相互に上
下移動する。また、浮体部10の内周縁部上面
に、脚用ガイドローラ39とケーソン用ガイドロ
ーラ40が設けられている。
次に、第3図〜第9図を参照して、上記の浮ド
ツクを使用した圧気ケーソンCの製作および据付
の手順の1例を説明する。
まず、第3図に示すように、脚11の下端部に
甲板部12を連結し、甲板部12を浮体部10と
同じ高さまで上昇させる。そして、甲板部12の
注排管17の弁18を開いておき、バラストタン
ク16内の海水バラストをほとんど全部排出し
て、浮体部10および甲板部12を海面Lに浮上
させた状態で、甲板部12上で型枠を組み、ケー
ソンCの刃口部1、作業室天井(下版)2、下部
側壁3を作り、上床版の型枠を組む。このとき、
乾舷はたとえば30〜40cmある。また、この時点で
ロツクの下ドアを取付け、海水に対する防護をし
ておく、そして、都合によつては作業室の天井レ
ールなども取付けておく。
ケーソンCの製作がある程度進と、浮ドツクは
沈み始め、浮体部10では乾舷が必要最小限にな
るので、ケーソンCの下部のコンクリートが十分
硬化した部分の型枠を取外し、浮体部10を海面
Lに浮かべたまま、脚11を下降させて甲板部1
2のみを沈降させる。これにより、ケーソンC自
体による浮力も働くようになるので、さらにケー
ソンCのコンクリートを打ち足す。そして、必要
な浮力、復原力、乾舷を保つ範囲で甲板部12の
沈降、ケーソンCの製作、型枠の取外しなどを繰
返して、第4図に示すように、所定の高さまでケ
ーソンCを作る。このとき、ケーソンCは、甲板
部12をこれ以上沈降させると海面Lに浮上する
状態になつており、また、甲板部12のバラスト
タンク16内には圧縮空気が供給され、海水バラ
ストは入つていない。この作業を行なうために
は、たとえば約10mの水深が必要である。−10m
岸壁に浮ドツクを係留して作業を行なえは、陸上
の生コンクリートプラントなどを使用することが
できる。−10m岸壁がなければ、浮ドツクを沈降
作業の可能な場所まで曳航して係留し、その上で
作業を行なう。また、このとき、圧気ケーソンと
して必要な設備(艤装)たとえばロツク、ずり出
し設備などを取付けておく。
次に、第5図に示すように、浮ドツクをさらに
水深の深い場所たとえば水深が12m以上の場所に
曳航し、甲板部12のバラストタンク16内に注
水して、これをさらに沈降させる。甲板部12が
所定の深さまで沈降すると、ケーソンCは自身の
浮力により甲板部12から離れて海面Lに浮上す
る。このとき、海面Lに浮上したケーソンCは浮
体部10のガイドローラ40の間に挟まれてお
り、これらのローラ40により、浮体部10とケ
ーソンCの間隔が保たれ、かつ衝撃が吸収され
る。
ケーソンCが海面Lに浮上したのちもさらにバ
ラストタンク16内に注水し、甲板部12の重量
がその浮力よりわずかに大きい状態にする。そし
て、浮体部10上のウインチの吊り具(ワイヤロ
ープまたはチエーンなど)41により甲板部12
の連結梁19の部分を吊上げ、連結ピン26に甲
板部12による力が作用しないような状態にし、
連結ピン26を退入させて、脚11と甲板部12
を分離可能な状態にする。こののち、バラストタ
ンク16内にさらに注水するかまたは昇降装置1
3で脚11を上昇させることにより、第6図に示
すように、脚11と甲板部12を完全に切離す。
また、ウインチの吊り具41を他の作業船42に
移し替え、これらにより甲板部12を吊下げる。
このとき、場合によつては、甲板部12を海底B
まで沈めてもよい。また、甲板部12を脚11か
ら切離す前に作業船42によつて甲板部12を吊
下げておいてもよい。次に、作業船42により甲
板部12を浮体部10の横に移動させ、バラスト
タンク16内に圧縮空気を供給して排水すること
により、甲板部12を海面Lに浮上させる。この
ようにして海面Lに浮上させた甲板部12は、次
のケーソン製作工事に転用する。
次に、第7図に示すように、海面Lに浮上した
ケーソンCとこれを取囲んでいる浮体部10を、
作業船43により、設置場所まで曳航する。
次に、ケーソンCの設置場所に浮体部10を正
確に位置決めし、第8図に示すように、昇降装置
13により、脚11を下降させて海底Bに着底さ
せ、さらに浮体部10を脚11に沿つて海面L上
方に持ち上げる。このとき、脚11が海底Bに過
度に埋入しないよう、海底Bが軟弱な場合には地
盤改良工事を行なつておく。また、風波や潮流な
どにより浮体部10を所望の位置に設置できない
場合には、再び脚11を上昇させて浮体部10を
海面Lに浮かべ、上記の作業を繰返して正確な位
置に据付ける。場合によつてはこの状態でケーソ
ンCの側壁コンクリートを打継ぎ、ケーソンC内
に注水して、これを海底Bに着底させる。ケーソ
ンCへの注水は、ケーソンCの傾斜、躯体応力、
ケーソンC内水位などを時々刻々計測しながら行
ない、ガイドローラ40を案内にして、ケーソン
Cを正確に水平姿勢に保持しながら沈降させる。
このとき、海底Bの地盤面の著しい起伏は除いて
おくが、ケーソンC内の水位の調整により水平を
保って沈下させることができるので、従来の方法
(陸上式の圧気ケーソンや鋼殻式の圧気ケーソン)
ほどには地盤改良や起伏均しを厳密に行なう必要
がない。なお、脚11により海面L上方に支持さ
れた浮体部10はケーソンCの沈設作業の足場と
して使用され、通常は満潮時の海面Lより1m位
高い位置に支持され、風波のあるときや高潮のと
きには安全な高さまで持上げておく。
次に、第9図に示すように、圧気ケーソンとし
ての側壁コンクリートの構築と、沈下掘削を繰返
す。そして、ケーソンCの沈設工事が完了したな
らば、浮体部10を海面Lにおろし、浮体部10
が浮上したならば、これを大型クレーンで吊上げ
て撤去するか、2つに分割して撤去する。なお、
浮体部10をケーソンの上部工事の作業足場とし
ても使用する場合は、これを吊上げて撤去するこ
とはできないので、2つに分割できるようにして
おく。
この浮ドツクを使用すれば、上記のように、甲
板部12だけを脚11から切離して沈降させるこ
とによりケーソンCを浮上、進水させることがで
きるので、必要海水バラスト量が少なくてすみ、
注排水時間の短縮およびその関連設備の小規模化
が可能である。そして、ケーソンC沈設後に、作
業足場として使用した浮体部10を吊上げるかま
たは2つに分割して撤去することができ、従来の
ように進水させたケーソンを浮体部の横に引出す
必要がない。このため、浮体部10を無端枠状に
して、ケーソンCとの隙間を小さくすることがで
きる。したがつて、浮体部10の剛性、強度が高
く、小型、軽量化が可能である。さらに、浮体部
10をケーソンC沈設時の作業足場として効率良
く使用することができ、従来のように作業足場を
別に設ける必要がないので、ケーソンCの製作お
よび据付のコストを大幅に低減することができ
る。
浮ドツクの各部の構成は、上記実施例のものに
限らず、適宜変更可能である。たとえば、浮体部
10は四角形以外の多角形または円環状であつて
もよく、甲板部12の上に浮体部10が重なるよ
うにしてもよい。また、昇降装置13はラツクと
ピニオンを使用したものなどであつてもよい。さ
らに、連結装置14のピン26は、脚11の内部
から人力または油圧などにより操作するようにし
てもよい。
発明の効果 この発明による浮ドツクは、上述のように、海
上における圧気ケーソンの製作および沈設作業に
使用することができる。このめ、従来のように作
業足場を別に設ける必要がなく、大幅なコスト低
減が可能である。甲板部が脚に着脱可能に連結さ
れ、バラスト調整が可能であるから、甲板部を脚
から切離して沈降させることにより、ケーソンの
進水作業を短時間で簡単に行なうことができ、脚
から切離した甲板部からバラストを排出すること
により、これを海面に浮上させて簡単に回収する
ことができる。また、甲板部を脚から切離すこと
ができるので、進水させたケーソンを浮体部の横
に引き出す必要がなく、そのままケーソンを着底
させて設置することができる。そして、進水させ
たケーソンを浮体部の横に引き出す必要がないの
で、浮体部を背の低い無端枠状のものにしてケー
ソンとの隙間を小さくすることができる。このた
め、浮体部の剛性、強度が高く、小型、軽量化が
可能であり、したがつて、着底させた脚に沿つて
浮体部を海面上方に持上げて、ケーソン沈設時の
作業足場として効率良く使用することができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の実施例を示し、第1図はケー
ソン製作据付用浮ドツクの斜視図、第2図は第1
図の主要部の垂直断面図、第3図、第4図、第5
図および第6図はケーソン製作時の状態を順に示
す浮ドツクの側面図、第7図はケーソン曳航時の
浮ドツクの平面図、第8図および第9図はケーソ
ン沈設時の状態を順に示す浮ドツクの側面図であ
る。 10……浮体部、11……脚、12……甲板
部、13……昇降装置、14……連結装置、C…
…ケーソン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 無端枠状の浮体部10と、浮体部10に上下
    移動可能に取付けられた複数の脚11と、これら
    の脚11の下端部に着脱可能に連結されたバラス
    ト調整可能な甲板部12と、脚11を浮体部10
    に対して上下に移動させる昇降装置13と、甲板
    部12を脚11の下端部に着脱可能に連結する連
    結装置14とを備えているケーソン製作据付用浮
    ドツク。
JP16324386A 1986-07-10 1986-07-10 ケ−ソン製作据付用浮ドツク Granted JPS6319337A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16324386A JPS6319337A (ja) 1986-07-10 1986-07-10 ケ−ソン製作据付用浮ドツク

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16324386A JPS6319337A (ja) 1986-07-10 1986-07-10 ケ−ソン製作据付用浮ドツク

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Publication Number Publication Date
JPS6319337A JPS6319337A (ja) 1988-01-27
JPH0469253B2 true JPH0469253B2 (ja) 1992-11-05

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ID=15770071

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JP16324386A Granted JPS6319337A (ja) 1986-07-10 1986-07-10 ケ−ソン製作据付用浮ドツク

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0611529B2 (ja) * 1984-10-01 1994-02-16 平岡織染株式会社 難燃耐熱性シートの製造方法
JPH0551632U (ja) * 1991-08-20 1993-07-09 丸山工業株式会社 不燃壁装材用シート
JPH07119093B2 (ja) * 1991-10-04 1995-12-20 平岡織染株式会社 難燃耐熱性シート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS606421A (ja) * 1983-06-24 1985-01-14 Mitsubishi Electric Corp 複合材の製造装置

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