JPH0465333A - 紫外線照射炉の空冷装置及び空冷方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、印刷あるいは光フアイバー製造などに用いら
れる、紫外線照射炉（以下、単にＵＶ炉と言う〕の空冷
装置並びにその空冷方法の改良に関する。

より詳細には、本発明は、ＵＶ炉の照射強度の経時劣化
防止のための空冷装置並びにその空冷方法の改良に関す
る。

（従来の技術） 従来、例えば米国ＦＵＳＩＯＮ！！　　ＵＶ炉において
は、第２図に示されるように、排気ブロアー２によって
ｔＪＶ炉内に空気を流して発光バルブ１１および反射鏡
１２等を冷却していた。ところが、発光源の発光バルブ
１１は、１，０００°Ｃ近い高温となっており、またそ
の温度を一定に保って発光を安定させるために空冷が一
最的である。

また、第３図に示すようなＵＶ炉では、排気ブロアーを
ＵＶ炉の前・後面２１．２２に分けて取り付け、空気を
流す方式もあった。

いずれの場合においても、冷却エアーは中性能のフィル
ター７により成る程度清浄化されていた。

稀にＨＥＰＡフィルターと呼ばれる高性能フィルターも
用いられることもあった。

善されるが、逆にフィルターの目づまりが激しく、フィ
ルターの交換頻度も多くなり、却って不経済となる場合
が多かった。

総して、上記の理由により、ＵＶ炉内の定期的洗浄が必
要であり、また、Ｕ■光強度の劣化を前桿として必要な
照射量にゆとり（マージン）をもってＵＶ光を照射して
いる場合が殆どであることが問題である。

（発明が解決しようとする課！り 従来のこの種の空冷装置を使用した場合に、冷却エアー
中の細かいダストによりＵＶ炉の各パーツが経時劣化を
起こし、定期的に洗浄を行う必要があった。

第２図に示した例においては、さらにＵＶ炉内が負圧と
なっているので、フィルターを通過しない汚れた空気が
入り込むために更に劣化は激しかった。

第３図に示した例においては、高性能フィルターを用い
て充分にダストを除去すれば、劣化は改（課題を解決す
るための手段） 本発明者等は、前記課題を種々検討・研究した結果、紫
外線照射炉内を通過し、高温となったエアを冷却・循環
させる方式を見出し、本発明を完成させるに至った。

すなわち、本発明は： ■　少なくとも紫外線発光ランプ及び前記発光ランプよ
り発光された紫外線を被照射物に導く反射鏡から構成さ
れる紫外Ｍ照射炉を空冷する装置において、冷却エアー
を循環させるダクト、紫外線照射炉空冷後のエアーを冷
却する冷却装置、冷却エアー中のダストを除去するフィ
ルタ、冷却エアー循環装置からなる、紫外線照射炉の空
冷装置である。また、 ■　少なくとも紫外線発光ランプ及び前記発光ランプよ
り発光された紫外線を被照射物に導く反射鏡から構成さ
れる紫外線照射炉を空冷する方法において、クリーンエ
アーの一部を冷却・循環して使用する、紫外線照射炉の
空冷方法であり、さらに ■　紫外線照射炉内の静圧を大気圧以上とする点にも特
徴がある。

以下、図面に基づいて本発明の詳細な説明する。

第１図は、本発明の一つの実施の態様を示す紫外線照射
炉とその冷却装置の模式図である。

１は、紫外線照射炉であり、その内に設けられたバルブ
（発光源）１１及び反射鏡１２等は、ＵＶ炉１内に流さ
れたエアーにより冷却される。ここで高温となった冷却
エアーは、排気ブロアー２によって空気冷却装置３に送
られて冷却後、フィルター４でダストなどが取り除かれ
、再びｖｖ炉Ｉに送られる。

これら排気ブロアー２、空気冷却装置３、フィルター４
などは、必ずしも第１図に示される順序に構成される必
要はなく、適宜変更できる。また、これらの構成に、必
要に応して通常の空気冷却・清浄化装置に用いられるパ
ーツを追加しても良い。

本発明においては、ｔＪＶ炉１炉心内周辺のダストを含
むエアーが侵入しないように、この部分の静止圧が正、
即ち大気圧以上となるこよを確認する圧力計１４を設け
ても良い。このようにすることによって、ＵＶ炉１内は
負圧にならず、フィルター４を通過しない汚れた空気（
ダーティ−エアー）が侵入する恐れがない。

また、ＵＶ炉１あるいはダクト２より外部に洩れるエア
ーを補給するために、補給口５が設けられても良い。

排気ブロアー２は、その機能が発揮できれば、特に制限
はなく、従来品をそのまま使用できる。

本発明に使用する空気冷却装置としては、特に限定され
ないが、第１図に示されるような、冷却水１６をフィン
付きチューブ１５内に流し、これらの周囲に高温エアー
を流して冷却する装置が代表的であり、この場合に、冷
却水１６は図示されていないチラーにより冷却され、同
じく図示されていないポンプにより送られ、循環・使用
される。

他に、自動車のラジェータのような種々の熱交換器も使
用できる。

フィルター４は、ＵＶ炉１の劣化を防ぐために、ダスト
を効率よく除去できる、ＨＥＰＡフィルターのような高
性能フィルターの使用が好ましい。

さらに、本発明では、このエアーは、補給口５より新た
に補給されるエアーを餘けば殆どが循環使用されるので
、高性能フィルターの使用により繰り返しダストを除去
し、常に、非常にクリーンを保てる。同時に、フィルタ
ー４にも目づまりの原因となるダストが繰り返し積もら
ないために、交換頻度が少なくてすむ。

また、補給口５より供給されるエアーも予め成る程度ダ
ストを除去してやれば、さらに好ましいが、フィルター
４の目づまりについては注意を要する。

（作用） 本発明においては、紫外線照射炉内を通過して各パーツ
を冷却するエアーを冷却・濾過・循環させるために、該
炉に接合してダクトと空気冷却装置とフィルターと冷却
エアー循環装置とを設けたので、紫外線照射炉内を流れ
るエアーは繰り返しダストを除去されて非常にクリーン
である。また、使用するフィルターにも目づまりの原因
となるダストが繰り返し積らないために、そのフィルタ
ーの交換頻度が少なくてその寿命が長くなる。

実Ｊ１殊 第１図に示される紫外線照射炉とその冷却装置を用いて
、ＵＶ光強度のダストによる劣化（低下）状況を測定し
た。その結果を第４図のグラフに示す。

第１図の本発明の場合は、第２〜３図の従来法の場合に
比較して、如何にＵＶ光強度が劣化し難いかが分かる。

また、第３図の従来法の場合に、第１［ａの本発明の場
合と同しフィルターを使用しているにもかかわらず、１
．０００時間で交換が必要となった。

一方、第１図の本発明の場合に、２，０００時間使用し
ても、フィルターの交換は不要であった。

従って、高価な高性能フィルターの寿命も２倍以上にな
った。

（発明の効果） 以上説明したように、クリーンなエアーを冷却・循環使
用することによって、ＵＶ光強度の劣化を大幅に延ばす
ことが出来る。

従って、劣化分のマージン（ゆとり）を見込むことなく
、ＬＩＶ炉内の光強度を最大限に利用でき、例えば光フ
ァイバーの製造などにおいて、製造線速を引き上げる等
の利点が生しる。

また、同時に高性能フィルターの寿命も長くすることが
出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一つの実施のＬ！様を示す紫外線照
射炉とその冷却装置の模式図である。 第２〜３図は、従来法による排気ブロアーを備えた紫外
線照射炉の模式図である。 第４図は、第１回（本発明）と第２〜３図（従来法）と
の例によるＵＶ光強度の劣化状況を測定した結果を示す
グラフである。 １：紫外線照射炉 ２．２１．２２：排気ブロアー ３：空気冷却装置 ４．７：フィルター ５：補給口 ６：ダクト １１：発光バルブ（発光５） １２：反射鏡 １３：石英管 １４：圧力針 １５：フィン付きチューブ １６：冷却水 １７：ダーティエアー １８：クリーンエアー

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくとも紫外線発光ランプ及び前記発光ランプ
   より発光された紫外線を被照射物に導く反射鏡から構成
   される紫外線照射炉を空冷する装置において、冷却エア
   ーを循環させるダクト、紫外線照射炉空冷後のエアーを
   冷却する冷却装置、冷却エアー中のダストを除去するフ
   ィルタ、冷却エアー循環装置からなることを特徴とする
   紫外線照射炉の空冷装置。
2. （２）少なくとも紫外線発光ランプ及び前記発光ランプ
   より発光された紫外線を被照射物に導く反射鏡から構成
   される紫外線照射炉を空冷する方法において、クリーン
   エアーの一部を冷却・循環して使用することを特徴とす
   る紫外線照射炉の空冷方法。
3. （３）紫外線照射炉内の静圧を大気圧以上とすることを
   特徴とする、請求項（２）記載の紫外線照射炉の空冷方
   法。