JPH0465197A - 実装方法及び実装システム - Google Patents

実装方法及び実装システム

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JPH0465197A
JPH0465197A JP2176256A JP17625690A JPH0465197A JP H0465197 A JPH0465197 A JP H0465197A JP 2176256 A JP2176256 A JP 2176256A JP 17625690 A JP17625690 A JP 17625690A JP H0465197 A JPH0465197 A JP H0465197A
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workpiece
head
insert
clinch
mounting
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JP2176256A
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Shozo Kasai
笠井 省三
Yasushi Aoki
康 青木
Makoto Akahira
誠 赤平
Takeshi Yakou
猛 谷古宇
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、複数のワーク保持機構を有するタレットテ
ーブルを備えたターレット式の実装装置における実装方
法及び実装システムに関し、特に、例えばICデバイス
等のワークを回転軌道上の固定的な供給位置において、
1つの保持機構が外部のワーク供給装置等からビックな
どして保持し、また、そのワークを既に保持した1つの
保持機構が回転軌道上の固定的な解除位置において、実
装のために保持を解除するような機構を有したターレッ
ト式実装装置のための実装方法及び実装システムに関す
る。
[従来の技術] 例えば電子/電気製品を大量に高品質に生産するために
は、高度な実装装置が不可欠となってきている。その電
子/電気製品のプリント回路基板にICや抵抗等の規格
部品を、その基板上の正規の位置に挿入するためには、
実装機単体では不可能で、外部に、この実装機に部品供
給を行なうための供給装置や、プリント回路基板を移動
するための装置が必要となる。この移動のための装置は
通常、例えばXYテーブルが使われている。
例えば、特開昭61−136298号公報には、回転テ
ーブルの周辺に、複数の吸着ヘッドを配置し、回転テー
ブルの回転によって、ワークの吸着・装着を実行する技
術が開示されている。即ち、この特開昭61−1362
98号公報には、プリント基板を位置決めするX−Yテ
ーブルと、このX−Yテーブルの近傍に配置され横方向
に移動可能な部品棚と、上記部品棚とX−Yテーブルと
の間に配置され、回転するターンテーブルと、そのター
ンテーブルに等間隔に分割された位置に取りつけられた
、旋回自由な装着ヘッドと、その装着ヘッドの先端に配
置された形状の異なった複数の装着チャックと、上記タ
ーンテーブルの回りに配置された複数のカムからなり、 上記複数の装着チャックの中で、電子部品の種類のデー
タにより駆動される上記複数のカムの中の装着チャフ−
り選択カムで装着ヘッドを駆動して選択された一つの装
着チャックが動作して、電子部品の極性方向のデータに
より駆動される極性選択カムにより、この装着チャック
の方向を変えて、上記部品棚から電子部品を吸着し、タ
ーンテーブルの回転中、同じ(電子部品の種類のデータ
により駆動される装着方向選択カムにより装着チャック
の装着方向を選択し、上記X−Yテーブル上の上記プリ
ント基板に電子部品を装着する事を特徴とする電子部品
自動装着装置」が開示されている。
しかしながら、上述した従来例においては、ヘッド機構
は1ピッチ送られては停止するため、次に述べるような
欠点が指摘されている。
即ち、例えば、10台のヘッド機構で10形状20種類
の部品を実装する場合、ヘッド機構毎に実装する部品の
形状が異なるのが普通である。このため、既に部品を実
装し゛終ったヘッド機構は、ピックアップ位置、インサ
ート位置で停止する必要が無いものである。
しかしながら、1ピツチづつの間欠送りのターレッドテ
ーブルにおいては、必ずヘッド機構をピックアップ位置
・インサート位置で一旦停止させてしまい、必要の無い
停止回数が増える事になる。このようにして、従来のタ
ーレット式実装機においては、タクト時間が延び、作業
性が悪いという問題点が存在する事になる。
また、このような従来のタレット式実装装置においては
、複数のワーク保持機構が回転するようになっており、
上記外部の部品供給装置から部品を受ける位置は固定的
である。また、実装機のタレットテーブルから保持した
部品を回路基板に渡す位置、即ち、インサートする位置
(又は解除位置)も固定的である。これは、部品供給装
置から実装機に渡すべき部品は多種に亙るために、それ
らの部品が待機している位置は空間的に拡がざるを得な
いこと、また、部品をインサートすべき回路基板上の位
置も空間的に拡がっていることに鑑みて、部品供給装置
からタレット実装機に部品を渡すべき供給位置も、タレ
ット実装機から基板に部品をインサートすべき解除位置
も固定的にした方が効率的であることによる。従って、
タレットテーブル上の固定的な供給位置に必要な部品を
転送することは部品供給装置側に任され、また、タレッ
トテーブル上の固定的な解除位置にまで回路基板上のイ
ンサート位置を移動することは、上記XY子テーブル任
されている。
[発明が解決しようとする問題点] さて、このようなターレット式の実装装置においては、
部品供給動作とピックアップ動作とインサート動作とが
システマテイックに関連し合って動作されなければなら
ない。上記ユニットからなるシステムにおいて行なわれ
る移動の種類は、部品供給装置におけるワークの供給位
置に向けての動作方向と、ピックアップ位置におけるヘ
ッドによるワークのピックアップ動作の方向と、インサ
ート位置におけるワークのインサート動作方向と、ター
レットテーブルの回転軸の方向とがある。
ここで、回路基板に対するヘッドのインサート動作は、
通常、水平面に対して垂直方向に取られる。従来の実装
システムでは、ターレットテーブルの回転軸方向は垂直
方向に取られていたために、ピックアップ位置に来たヘ
ッドはインサート位置と同じ水平面内にあることになる
。従って、上述したように、ピックアップ位置における
ヘッドのピックアップ動作方向も垂直方向となる。
そのために、ピックアップ位置におけるヘッドがピック
アップ動作を行ない易くするためには、ピックアップ動
作を行なうヘッドの真下にまで、上記部品供給装置はワ
ークを移動させなければならない。そして、このワーク
の移動動作は大体水平面内で行なわれなければならない
ために、供給装置はワークを上記ピックアップ位置まで
積極的に移動する手段を具備しなければならない。換言
すれば、供給装置はワークをピックアップ位置まで移動
する動力及び駆動機構を有しなければならない。このご
とは、実装システムの規模を大きくし、コストを上昇さ
せる要因になっていた。
[問題点を解決する手段] この発明は上述した課題に鑑みなされたもので、この発
明の目的は、実装装置に対する外部の部品供給装置から
のワーク供給が、ワークの自然落下を利用してなすこと
が可能であるような実装方法及び実装システムを提案す
るものである。
この課題を達成するための本発明の実装装置の構成は、
複数種類のワークをピックアップし、基準面上に配設さ
れた基板にインサートするための実装方法であって、前
記基準面に対して角度2αで傾斜した傾斜面に沿って、
ピックアップされるワークを滑走させ、ピックアップ位
置まで供給する供給工程と、前記基準面への垂直軸線に
対して角度αだけ傾斜した回転軸線回りに回動駆動され
る回転体に取り付けられたヘッド機構により、前記傾斜
面に対して垂直な軸線に沿って、前記ワークを把持して
ピックアップ位置からピックアップするピックアップ工
程と、前記回転体を回転駆動し、前記ワークを把持した
゛ヘッド機構を、インサート位置まで移動させる移動工
程と、前記ヘッド機構により、これに把持されたワーク
を、前記基準面に対して垂直な軸線に沿って、前記基板
にインサートするインサート工程とを具備したことを特
徴とする。
また、本発明に係る実装システムの構成は、基板上の任
意の位置にワークを装置するための実装システムであっ
て、複数のワークを収納したワーク供給機構であって、
1つのワークが自重で待機位置から落下することにより
、その目的のワークを他のワークと分離して、その分離
したワークをフィンガーヘッドが把持できる把持位置に
置くワーク供給機構と、複数のワークが装着されるべき
基板を保持し、該基板をX方向、Y方向及び回転方向に
位置決めするための位置決めテーブルと、複数の前記フ
ィンガーヘッドが装着されたタレットテーブルを回転自
在に備え、任意のフィンガーヘッドを前記把持位置まで
回転移動し、または、任意のフィンガーヘッドをそのワ
ークの把持を解除すべき解除位置まで回転移動するため
のフィンガーヘッド回転機構であって、各フィンガーヘ
ッドは、前記解除位置においてはその動作方向が前記位
置決めテーブルに対して垂直であるように、そして、前
記把持位置においてはフィンガーヘッドの動作方向が垂
直方向に対して角度2αだけ偏倚するように、前記タレ
ットテーブルに装着さ・れ、このタレットテーブルの回
転軸方向は垂直方向に対して角度αだけ偏倚するように
されたフィンガーヘッド回転機構とを具備したことを特
徴とする。
[作用] 上記構成の実装方法及び実装システムにおいては、把持
位置においてはフィンガーヘッドの動作方向が垂直方向
に対して角度2αだけ偏倚するようになっている、換言
すれば、供給行程においては、基準面に対して角度2α
で傾斜した傾斜面に沿って、ピックアップされるワーク
を滑走させ、ピックアップ位置まで供給することが可能
となる。
以下余白 [実施例] 以下に、この発明に係わる電子部品の実装システムを、
添付図面を参照して詳細に説明する。
(全体構成の説明) 第1図乃至第3図に示すように、この一実施例において
、実装システム10は、例えば10形状20部品の電子
部品Wの中から1つ部品Wをピックアップ位置に選択的
に供給する部品供給装置100と、この部品供給装置1
00からピックアップ位置に供給された部品Wをピック
アップして、インサート位置まで搬送し、このインサー
ト位置において、回路基板20に挿入するターレットテ
ーブル装置200と、このターレットテーブル装置20
0により回路基板20に挿入された電子部品Wをクリン
チするためのクリンチ装置300と、インサート位置に
おける部品Wの回路基板20に対する位装置、及び回転
姿勢を任意に設定するために、回路基板20をX軸、Y
軸に沿って直線移動すると共に、垂直軸線回りに回転駆
動するための基板回転位置決め装置400とから、大別
して構成されている。ここで、この一実施例においては
、電子部品Wは、例えば、パッケージタイプのICから
構成されている。
(部品供給装置の説明) 上述した部品供給装置100は、第4図に示す様に、1
0形状20部品のワークWを、所定個数毎にスティック
Sに収納した状態で、各部品毎のスティックSを積み重
ねた状態で備えたワーク供給ユニット124を、夫々、
矢印Aで示す方向に沿って一列状に配列した状態で備え
ている。この部品供給装置100は、各ワーク供給ユニ
ット124を、ピックアップ位置Q1を通り、上述した
A方向に沿う直線上を往復動させる移動機構114を備
えている。即ち、この部品供給装置100においては、
この移動機構114により、所望の部品種類のワークW
がピックアップ位置Q、に選択的にもたらされることに
°なる。
ここで、この実装システム10における部品供給装置1
00は、第4図に示すように、水平面に対して所定角度
だけ傾斜して前後に配設され、各々が矢印Aで示す方向
に沿って延出するように取り付けられた架台126を、
図示しない基台上に固定した状態で備えている。各架台
126上には、矢印A方向に沿って延出するガイドレー
ル128が固定されている。各ガイドレール128には
、矢印Aで示す方向に沿って摺動自在に、摺動部材13
0が矢印A方向に沿って延出した状態で嵌合している。
各摺動部材130上には、矢印A方向に沿って所定間隔
毎に、受台132が形成されている。
一方、各ワーク供給は、上述した所定角度だけ傾斜する
ように矢印Bで示す方向に沿って延出するシュート台1
34と、このシュート台134の下面に固定され、対応
する受台132に着脱自在に係止される前後一対の取付
台136とを備えている。
また、各ワーク供給は、シュート台134の略中央部に
位置し、対応するスティックS?複数段積み重ねた状態
で備5えたカセット138と、このカセット138にお
ける最下段のスティックSから矢印Bで示す方向に沿っ
て滑り落ち、シュート台134上に取り出されたワーク
Wを一個づつ分離(次に位置するワークと分離)するた
めのワーク分離機構140と、空になされたスティック
を排出する空スティック排出機構142とを備えている
このような構成により、各ワーク供給は、これの取付台
136を対応する受台132に対して着脱することによ
り、固定部としての架台126に対して各々独立した状
態で着脱されることになる。
ここで、上述したシュート台134の中間部分には、1
本のスティックSが挿通されるに十分な大きさの開口1
34aが形成されている。そして、この間口134aの
上方に位置した状態で、上述したカセット138が取り
付けられている。
このようにして、各ワーク供給のカセット138におい
ては、最下段にもたらされたスティックSから、シュー
ト台134の傾斜方向に沿って、矢印Bで示すように、
ワークWが滑り落ちて取り出され、シュート台134の
前端部に形成されたストッパ134bに当接することに
より停止して、その位置を保つように設定されている。
尚、このストッパ134bに当接した位置において、ワ
ークWの分離位置P1が規定されている。
ここで、上述した前後多対の摺動部材130の中で、後
方に位置する各摺動部材130の後方には、移動機構1
14を構成するボールねじ144が矢印A方向に沿って
延出した状態で配設されている。このボールねじ144
には、各後方の摺動部材130が螺合しており、このボ
ールねじ144が駆動モータ145(第3図に示す)に
より回転駆動されることにより、これに螺合する摺動部
材130(従って、この摺動部材130に受台132と
取付台136との係合状態を介して取り付けられたワー
ク供給)は、ガイドレール128上を矢印A方向に沿っ
て移動することになる。
一方、このシュート台134上であって、カセット13
8よりも矢印B方向側には、上述したワーク分離機構1
40が配設されている。このワーク分離機構140は、
空圧作動手段として空圧により作動するように構成され
ており、エア供給機構146を介して、図示しない電磁
切り換え弁に接続される空圧シリンダ14gを備えてい
る。
この空圧シリンダ148は、図示しない空圧源からのエ
アが電磁切り換え弁により上部に供給されることにより
、下方に向けて突出し、下部に供給されることにより、
上方に向けて引き込まれるピストンロッド150を備え
ている。
また、このワーク分離機構140においては、中央部分
をシュート台134に対して支軸152を介して回転自
在に軸支された揺動ステイ154を備えている。この揺
動ステイ154の軸支部より矢印B側に偏倚した部分に
は、上述した空圧シリンダ148の下端がピストンロッ
ドを下方に突出した状態で取り付けられ°ている。また
、この揺動ステイ154の矢印B側の一端部は、90度
折曲して、ピストンロッド150が下方に押し出された
状態で、シュート台134の上面に略当接可能になされ
ている。そして、この揺動ステイ154の他端には、シ
ュート台134上を滑り落ちてくるワークWの上面を押
え付けて係止する押え機構156が取り付けられている
この押え機構156は、第3図に詳細に示すように、揺
動ステイ154の他端に固着され、下面が開放された略
円筒形状のハウジング158と、このハウジング158
から下方に突出可能に上下動自在に配設された押え部材
160と、この押え部材160を常時、下方に向けて付
勢するコイルスプリング162とから構成されている。
以上のように、このワーク分離機構140は構成されて
いるので、空圧シリンダ148にエアが供給されてピス
トンロッド150が下方に押し出された状態で、第5図
に示すように、揺動ステイ154は、支軸152回りに
時計方向に回動し、この揺動ステイ154の折曲された
一端部において規定される係止部154aは、シュート
台134の上面から離間する位置にもたらされることに
なる。この結果、係止位置P2にあるワークWは、係止
部154aによる係止状態を解除され、係止部154a
の下方を通過して、分離位置P1に滑り落ちることにな
る。
尚、この係止解除状態で、押え機構156は、これが取
り付けられている揺動ステイ154の他端が下方に偏倚
されることにより、係止位置P2の直後側に規定される
待機位置P3に滑り落ちてきたワークWを押え付け、停
止状態となしている。
この状態から、ワーク分離機構140において、空圧シ
リンダ148へのエアの供給が停止されることにより、
ピストンロッド150は図示しないリターンスプリング
の付勢力により上方に弓き込まれ、揺動ステイ154は
、支軸154回りに、空圧シリンダ148の自重に基づ
き、反時計方向に沿って回動することになる。この結果
、押え機構156は、待機位置P3にいるワークWを押
え付けない状態となり、待機位置P3にいたワークWは
、係止位置P2に向けて滑り落ちることになる。
一方、揺動ステイ154の反時計方向の回動に応じて、
これの係止部154aは、下方に偏倚され、この結果、
係止部154aによる係止状態は達成され、待機位置P
3から滑り落ちてきたワークWは、係止位置P2に係止
されることになる。
尚、待機位置P、からワークWが係止位置P2に向けて
滑り落ちることにより、待機位置P、には、ワーク供給
位置にあるスティックSからワークWが自重により滑り
落ちてきて、係止位置P2に係止されたワークWの後端
に当接することにより、待機位置P、に保持されること
になる。
このようにして、分離位置P1には、−個のワークWの
みが分離された状態でもたらされることになる。
このようにして、次のワークWの分離位置Pへの供給が
完了し、一連の分離動作が終了する。
ここで、このように各ワーク供給において、分離位置P
、に1個のワークWが分離保持された状態で、上述した
移動機構114により、部品供給装置100が矢印Aで
示す方向に沿って移動させることにより、所望の部品種
類のワークWを収納したワーク供給において分離位置P
1に保持されたワークWが、ピックアップ位置Q、にも
たらされることになる。
尚、第4図に示すように、待機位置P3にあるワークW
の後部を丁度上下に横切るようにして、待機位置P、に
ワークWが存在するか否かを検出するための検出機構1
64が配設されている。この検出機構164は、フォト
カプラから構成され、上方に位置する発光素子164a
と、下方に位置し、この発光素子164aから発光され
た光を受光する受光素子164bとを備えている。即ち
、この検出機構164においては、受光素子164bに
おいて発光素子164aからの光を受光する状態におい
て、待機位”置P3にワークWが存在しなことを検出し
、発光素子164aからの光を受光しない状態において
、待機位置P3にワークWが存在することを検出するよ
うに設定されている。
次に、各ワークW供給において、上述したカセット13
8でのスティックSの支持構造及び、空スティック排出
機構142の構成を、第4図、第6図及び第7図を参照
して、以下に詳細に説明する。
先ず、カセット138の下方に位置するシュート台13
4の範囲には、上述した開口134aが形成されており
、この開口134aの4隅には、スティックSを上下方
向に多段に積み上げた状態を維持するための、即ち、各
スティックSの左右両側における前後を夫々規制するた
めの規制板166a、166b、166c、166dが
起立した状態で設けられている。ここで各スティックS
は、正面台形状に形成されており、各スティックSの底
部の左右両端部は下方から係止可能な状態となされてい
る。
そして、このカセット138内には、下から2段目以上
のスティックS、、S、・・・を解放可能に係止するた
めのスティック係止機構168と、最下段のスティック
Slを係止すると共に、このスティックS1が空になっ
た場合に、この空スティックS′を下方に排出するため
の空スティック排出機構142とが設けられている。
ここで、このスティック係止機構168は、第6図及び
第7図に示すように左右対象形状に構成されており、以
下の説明においては、図中左側(第6図において手前側
)の構成のみを説明し、右側の構成の説明を省略する。
このスティック係止機構168は、上下に積み上げられ
たスティックSの中で、下から2段目のスティックS!
の前後の底部を夫々下方から係止する略し字状の第1の
係止片170a、170bを上端で回動自在に軸支して
備えている。即ち、第6図に示すように、下から2段目
のスティックS2の左側(図中、手前側)における前後
の底部は、第1の係止片170a、170bにより夫々
係止されている。
ここで、第1の係止片170a、170bの上端は、矢
印B方向に沿って延出する共通の第1の伝達軸172に
共に固定されている。この第1の伝達軸172の両端は
、上述した左側に位置する第1及び第2の規制板166
a、166bに夫々回転自在に軸支されている。
そして、この第1の伝達軸172を回動するために、こ
れの中央部における外側には、これに直交する方向に沿
って延出した状態で第2の伝達軸174が配設されてい
る。この第2の伝達軸174は、第6図及び第7図に示
すように、シャフトガイド76を介して、この延出方向
に沿って移動自在に支持されている。この第2の伝達軸
174において、第1の伝達軸172と交差する部分に
は、連結部材178が軸方向に沿って摺動自在に嵌挿さ
れ、この連結部材178の先端は、第1の伝達軸172
に固定されている。ここで、この第2の伝達軸174の
上端は、図示していないが、駆動シリンダのピストンロ
ッドに接続されており、この駆動シリンダの駆動に応じ
て上下動されるように設定されている。
尚、この第2の伝達軸174の、連結部材178とシャ
フトガイド176との間に位置した部分に、ストッパ1
80が固定されている。そして、このストッパ180と
連結部材178との間の第2の伝達軸174の部分には
、コイルスプリング182が環装されている。即ち、第
2の伝達軸174が下方に押し下げられるように駆動さ
れた際には、この下方への駆動力は、このコイルスプリ
ング182を介して連結部材178に伝達されるように
設定されている。
即ち、上述した駆動シリンダが起動していない状態にお
いて、第2の伝達軸174は図示しない付勢部材により
上方に偏倚されており、各第1の係止片170a、17
0bは、下から2番目のスティックS2を支持しない状
態に設定されている。そして、駆動シリンダが起動する
と、第2の伝達軸174は押し下げられ、この押し下げ
力は、コイルスプリング18′2を介して、連結部材1
78そして第1の伝達軸172に伝達され、この第1の
伝達軸172に固定された各第1の係止片170a、1
70bは、内方に回動して、下から2番目のスティック
S2を下方から支持することとなる。
一方、空スティック排出機構142は、最下段のスティ
ックSlの前後両端部における下面を夫々下方から支持
する第2の係止片184a、184bを外方端で回動自
在に軸支した状態で備えている。ここで、同第2の係止
片184a、184bは、矢印B方向に沿って延出する
共通の第3の伝達軸186に共に固定されている。この
第3の伝達軸186の両端は、上述した圧側に位置する
第1及び第2の規制板166a、166bに夫々回転自
在に軸支されている。
ここで、上述した第2の伝達軸174の下端は、駆動シ
リンダが起動しない状態において、第7図に示すように
、第3の伝達軸186から所定距離だけ上方に離間した
位置で終端している。そして、この第2の伝達軸174
の下端には、内方に突出した状態で押圧部材188が一
体的に形成されている。また、第3の伝達軸186の中
央部であって、第2の伝達軸174の直下方に位置する
部分には、上述した押圧部材188により下方に押し込
められることにより、第3の伝達軸186を回動駆動す
る従動部材190が外方に延出し。
た状態で固定されている。この従動部材190には、図
示していないが、前後方向に沿って延出した状態で長穴
が形成されている。
一方、押圧部材188の下面には、上述した長穴に上方
から挿通されるロッド188aが固定されており、この
ロッド188aの上端部には、長穴よりも径大に形成さ
れた径大部188bが一体的に形成されている。
尚、この第3の伝達軸186は、図示しない捩りスプリ
ングにより、最下段のスティックSIを第2の係止片1
84a、184bが支持する位置に付勢されている。ま
た、第6図に示すように、上述した開口134aの下方
には、ここから排出された空スティックS′を図示しな
い廃棄箱に案内するための排出用シュート192が配設
されている。
以上のように空スティック排出機構142は構成されて
いるので、駆動シリンダが起動して5第1の係止片17
0a、170bにより下から2番目のスティックS2を
支持するように第2の伝達軸174を押し下げた後に、
更に、第2の伝達軸174を押し下げることにより、こ
れの下端に固定された抑圧部材188の径大部188b
は、第3の伝達軸186の従動部材190に当接してこ
れを押し込み回動して、第2の係止片184a。
184bによる最下段のスティックS、の係止状態を解
除することになる。このようにして、この最下段のステ
ィックS、は、空スティックS′として、開口134a
を介して下方に落下し、排出用シュート192を介して
、廃棄箱内に導かれることになる。
尚、第2の伝達軸174は、各節1の係止片170a、
170bを内方に回動して、下から2番目のスティック
S2を係止した後において、更に下方に押し下げられる
ことになるが、連結部材178との関係に着目すれば、
上述した第1の係止片170a、170bによる係止動
作の後は、単に、第2の伝達軸174の下降に応じてコ
イルスプリング182が縮むのみであり、第1の係止片
170a、170bの係止状態に影響を与えないもので
ある。
このように空スティックS′が排出された後において、
駆動シリンダは第2の伝達軸174を持ち上げるように
動作する。この結果、先ず、第2の係止片184a、1
84bは、最下段のスティックS1を係止可能な状態に
復帰する。但し、この時点においては、最下段のスティ
ックS1は、空スティックS′として排出された後であ
るので、この第2の係止片184a、184bの動作は
空動作となる。
そして、更に、第2の伝達軸174が上昇することによ
り、縮んでいたコイルスプリング182が伸び始め、連
結部材178は上方に偏倚される。この結果、第1の伝
達−軸172は、第1の係止片170a、170bを外
方に向けて回動することとなる。このようにして、第1
の係止片170a、170bによる下から2番目のステ
ィックS2の係止状態は解除され、今まで第1の係止片
170a、170bに係止されていたスティックS、 
 S、・・・は落下して、第2の係止片184a、18
4bに係止されることとなる。
従って、今まで下から2番目以上であったスティックは
、今度は、最下段からのスティックSS2・・・となり
、最下段のスティックS、からは、ワークWが傾斜面に
沿って自重により落下することにより取り出されること
となる。
このようにして、一連の空スティックS′の排出と、最
下段へのスティックS1の供給動作が完了することとな
る。
以上詳述したように、この一実施例の実装システム10
においては、1台の検出機構164を待機位置P、にお
けるワークWの存在の有無を検出すべく配設することに
より、スティックS内のワークWの空検出と、カセット
138内の全てのスティックSにおける排出(無し)検
出とを、行なうことが出来ることになる。このように、
検出機構(センサ)の数を従来の各色に2個必要であつ
たことと比較して、全体として1個のみで済むこととな
り、その配設個数を大幅に減じることが出来ると共に、
配線をシンプルにし、機能切換え時の配線等の作業を少
なくすることが可能となる。
この発明は、上述した一実施例の構成に限定されること
なく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能
であることは言うまでもない。
例えば、上述した一実施例においては、排出用シュート
192は、ピックアップ位置Q、の下方において架台1
26に固定されるようにして、空スティックS′の排出
を、ワークWのピックアップ動作中に行なうように説明
したが、この発明は、このような構成に限定されること
なく、排出用シュート192を各ワーク供給においてシ
ュート台134に固定することにより、対応するワーク
供給が移動している間に空スティックS′の排出動作を
行なうことが出来ることになる。このようにして、上述
した一実施例の場合には、ピックアップ位置Q1に留っ
ている間に空スティックS′の排出を行なわなければな
らず、排出動作の為にタクトタイムが伸びる虞があるが
、ワーク供給が移動している間に空スティックの排出を
行ってタクトを縮めることも可能である。
また、上述した一実施例においては、検出#1lII1
164により検出するワークの位置を待機位置P、とす
るように構成したが、この発明は、このような構成に限
定されることなく、係止位置P2におけるワークの存在
の有無を検出するように構成しても良い。
以下余白 (ターレットテーブル装置の説明) 次に、ターレットテーブル装置200の構成を詳細に説
明するに のターレットテーブル装置200は、第9図に示すよう
に、ワークWが実装される回路基板20の上方に位!す
る基台40(第2図に示す)の部分に取付スティ50を
介して取り付けられた回転支持部材216と、この回転
支持部材216に、垂直軸線に対して角度αだけ傾斜し
た回転軸線C6回りに回転自在に軸支された第1の回転
テーブル(ヘッドターレットテーブル)217と、この
第1の回転テーブル217の外周に等間隔に取り付けら
れた複数台、この一実施例においては10台のヘッドユ
ニット218.〜218+1.(時計方向に沿って第1
、第2、・・・、第ioと番号が振られている。)と、
この第1の回転テーブル217を一方の回転方向、例・
えば時計方向に沿って36度づつ間欠回転駆動させるた
めのヘッドターレットモータ219とを備えた状態で構
成されている。
ここで、各ヘッドユニット2181〜218は、基本的
に各々同様に構成されており、以下の説明において、共
通の構成に関する場合には、添字を付さずに参照符合(
218)で説明し、各々のヘッドユニットに関する場合
にのみ、添字を付した参照符合(218,〜218 、
、)で説明することとする。
尚、このヘッドターレットモータ219は、第1のモー
タドライバ220aを介して制御ユニット30により駆
動制御されるように設定されており、この制御ユニット
30は、ピックアップ位置またはインサート位置の夫々
の次(回転方向上流側、換言すれば、反時計方向側)に
位!するヘッドユニット218において、ピックアップ
動作またはインサート動作が実行されない場合には、次
の回転停止をスキップして、ピックアップ位置またはイ
ンサート位置にピックアップ動作またはインサート動作
が実行されるヘッドユニット218が位置するまで、回
転動作を継続するように設定されている。
また、上述したワークWは、IO形状20部品から構成
されており、各ヘッドユニット218〜218..のワ
ーク把持部は、10種類の形状のワークW1〜W、。に
各々対応した状態で専用に設定されている。例えば、第
1のヘッドユニット218、のワーク把持部は、第1の
種類の形状に形成されたワークW1のみを把持すること
が出来るように設定されている。また、第2のヘッドユ
ニット2182のワーク把持部は、第2の種類の形状に
形成されたワークW2のみを把持することが出来る様に
設定されている。尚、各ヘッドユニット218のワーク
把持部は、第1の回転テーブル217固着されたヘッド
本体225に対して、任意に着脱自在に、即ち、取り替
え可能に固定されている。
ここで、各ヘッドユニット218の中心軸線C1は、図
示するように、ターレットテーブル装置200の回転軸
線C0に対して角度aだけ傾斜するように設定されてい
る。そして、インサート位置に位置するヘッドユニット
(符合218Aで示す。)の中心軸1! C、が、丁度
、垂直軸に沿うように設定されており、インサート位置
にあるヘッドユニット218Aの180度反折倒に位置
するヘッドユニット(符合218Eで示す。)は、垂直
軸に対して角度2αだけ傾斜した状態で、部品供給装置
100におけるピックアップ位置にもたらされるように
設定されている。
即ち、部品供給装置100でのピックアップ面は、水平
面に対して角度2αだけ傾斜しており、この結果、ピッ
クアップ位置においては、ヘッドユニット218Bの中
心軸線は、ピックアップ面に対して90度で交差するこ
ととなり、換言すれば、ヘッドユニット218Bは、ピ
ックアップ面に対して、垂直にアクセスすることになる
そして、各ヘッドユニット218は、第10図に示すよ
うに、第1の回転テーブル217の対応する側面に固着
された取付本体222を備えている。この取付本体22
2は、中心軸線に沿って貫通孔222aが形成されてお
り、この貫通孔222aを介しで、中空筒状の太軸22
3が軸方向に沿って移動可能に挿通されている。また、
この太軸223内には、中実の細軸224が軸方向に沿
って移動可能に挿通されている。
この太軸223の下端には、下面が開放された中空の筒
状のヘッド本体225が着脱自在に取り付けられている
。また、細軸224の下端は、ヘッド本体225の上面
を貫通した状態で、これの上方に突出しており、この細
軸224は、太軸223内を挿通される大径部224a
と、この大径部224aの下端に連接され、下方に向か
うにつれて、その直径を減じるように設定されたテーパ
面を有するテーパ部224bと、このテーバ部224b
の下端に連接され、大径部224aよりも小径になされ
た小径部224cとから一体に形成されている。
ここで、このヘッド本体225の下部には、着脱リング
226が着脱可能)こ螺着されている。この着脱リング
226の両側部には、夫々から下方に延出した状態で、
前後に離間した一対の取付片226a、226bが夫々
固定されている。各対の取付片226a、226bの下
端には、水平に延出した支軸227a、227bが掛は
渡された状態で設けられている。そして、これら支軸2
27a  227bには、把持片228a、228bが
、夫々の中間を同一垂直面内で回動自在に軸支されてい
る。
そして、両把持片228a、228bの下端は、ワーク
Wを両側から把持するための把持爪228a、、228
b、として規定されており、上端には、互いに対向する
ように折曲され、細軸224の下部の側方を通過して、
相手側の把持片228b、228aの上部まで延出した
折曲部228 am 、 228 bzが一体的に形成
されている。
また、両把持片228a、228bには、互いの上端が
離間する方向に付勢するコイルスプリング229が張設
されている。また、各折曲部228a2.228baの
先端には、上述した細軸224の外周面に反対側から転
接するローラ230a、230bが各々自身の中心軸回
りに回動自在に取り付けられている。
ここで、後述するピックアップ動作またはインサート動
作において、ワークWを把持する状態においては、細軸
224は、これの小径部224cが両ローラ230a、
230bに挾持される状態にヘッド本体225から下方
に突出するよう設定されており、ワークWの把持を解除
する状態においては、細軸224は、これの大径部22
4aが両ローラ230a、230bに挾持される状態に
ヘッド本体225から下方に更に突出するように設定さ
れている。
このようにして、コイルスプリング229の付勢力によ
り、両ローラ230a、230bが細軸224の小径部
224cを互いに反対側から挾持する状態において、両
把持爪228a、、228b1は、対応するワークWを
両側から挟持するに適切な距離だけ離間するように近接
し、また、細軸224が下方に更に突出して、両ローラ
230a、230bが大径部224aを互いに反対側か
ら挟持する状態において、コイルスプリング229の付
勢力に抗して、両把持片228a、228bは両把持爪
228a、、228b、が対応するワークWの両側から
離間し、把持状態を解除するように設定されている。
即ち、この一実施例においては、各ヘッドユニット21
8においては、着脱リング226より下方の部分が、対
応するワークWに夫々窓じた形状、サイズとなるように
構成された把持部として設定されており、この着脱リン
グ226をヘッド本体225の下端から取り外すことに
より、他の形状のワークWに専用に対応させるべ(、把
持部をヘッド本体225に対して交換することが出来る
ものである。
詳細には、ワークWの形状が異なる場合には、基本的に
は、その把持幅、即ち、両把持片228a、228bの
開き幅が異な゛る事になる。ここで、この一実施例にお
いては、この開き幅は、両ローラ230a、230bの
細軸224への当接位置を一定に保つと共に、把持片2
28a、228bの長さを一定とすると、支軸227a
、227bの配設位置を適宜変更する事により、変化す
る事となる。即ち、この一実施例において、第10図に
示すヘッドユニット218における着脱リング226よ
り下方に位置する部分により構成されるワーク把持部が
、例えば、図示していないが、所定形状の第1の種類の
ワークを把持するのに最適する様に設定されている場合
には、第12図に示すヘッドユニット218Cは、第1
の種類のワークとは異なる形状の第2の種類のワークを
把持するのに最適となる様に設定されている。
特に、この一実施例においては、各ヘッドユニット21
8は、対応するワークに夫々窓じて設定されたワーク把
持部を備えているものであるが、その取り付は位置は、
着脱リング226のヘッド本体225への取り付は位置
により一義的に規定されるものである。ここで、この着
脱リング226のヘッド本体225への取り付は位置は
、全てのヘッドユニット218に放り一定に設定されて
いる。この結果、この一実施例によれば、例え、ワーク
把持部を取り替えたとしても、この取り替えられたワー
ク把持部の位置決めは、着脱リング226をヘッド本体
225へ取り付ける事により、自動的に実行される事に
なる。
一方、第9図及び第13図に示すように、上述した太軸
223の上端には、これを下方に押し下げるために、後
述する太軸用駆動ローラ231aまたは238aが選択
的に係合する従動部223aが設けられている。また、
細軸224の上端は、太軸223の上端よりも更に上方
に延出した状態で終端しており、この上端には、これを
下方に押し下げるために、後述する細軸用駆動ローラ2
31bまたば238bが選択的に係合する従動部224
dが設けられている。
また、第9図に示すように、インサート位置に回動され
て来たヘッドユニット218Aにおいてのみ、インサー
ト動作を実行させるためのインサート駆動機構232が
、このヘッドユニット218Aに隣接して設けられてい
る。
このインサート駆動機構232は、インサート位置にあ
るヘッドユニット218Aの太軸223及び細軸224
に夫々形成された従動部223a224dに夫々係合す
る太軸用駆動ローラ231a及び細軸用駆動ローラ23
1bと、太軸用駆動ローラ231a及び細軸用駆動ロー
ラ231bが夫々下端に取り付けられ、支持部材233
a233bを介して上下動自在に支持された連接ロッド
234a、234bとを備えている。
ここで、これら2本の連接ロッド234a、234bに
は、インサート駆動カム機構235 a 。
235bが夫々接続されており、これら駆動カム機構2
35a、235bは、図示しないカム部材を1回転(3
60度)回転させることにより、連接ロッド234a、
234bを介して、ワークWを把持しつつヘッドユニッ
ト218Aの把持部を全体的に(即ち、両連接ロッド2
34a、234bの相対距離を変化させずに)垂直軸線
に沿って下降し、回路基板20にワークWをインサート
した後に、細軸224のみを下方に突出させるように駆
動することにより把持状態を解除し、その後、ヘッドユ
ニット218Aを全体的に少し上昇させてから、再び、
細軸224のみを上方に引き上げて把持状態に復帰させ
つつ、全体的に上方待機位置まで上昇させるように構成
されている。
尚、これら駆動カム機構235a  235bは、両者
に共通のインサート用のヘッドインサートモータ236
により、互いに同期した状態で駆動されるように設定さ
れている。そして、このヘッドインサートモータ236
は可逆転可能に構成されており、反時計方向に正転する
ことにより、上述したインサート動作を実行すると共に
、時計方向に逆転することにより、逆方向に復帰動作す
ることになる。このヘッドインサートモータ236は、
第2のモータドライバ220bを介して制御ユニット3
0により駆動制御されるように設定されている。また、
この制御ユニット30は、詳細は後述するが、両部動カ
ム機構235a、235bを同時に1回転駆動すること
により、1回のインサート動作を終了するように構成さ
れている。
このようにインサート駆動機構232は構成されている
ので、インサート位置に回転されてきたヘッドユニット
218Aは、これに把持したワークWを回路基板20上
に挿入することができることになる。
また、ピックアップ位置に回動されて来たヘッドユニッ
ト218Bにおいてのみ、ピックアップ動作を実行させ
るためのピックアップ駆動機構237が、このヘッドユ
ニット218Bに隣接して設けられている。
このピックアップ駆動機構237は、ピックアップ位置
にあるヘッドユニット218Bの太軸223及び細軸2
24に夫々形成された従動部223a、224dに夫々
係合する太軸用駆動ローラ238a及び細軸用駆動ロー
ラ238bと、太軸用駆動ローラ238a及び細軸用駆
動ローラ238bが夫々下端に取り付けられ、支持部材
239a、239bを介して上下動自在に支持された連
接ロッド290a、290’bとを備えている。
ここで、これら2本の連接ロッド290a、290bに
は、駆動カム機構291a、291bが夫々接続されて
いる。これら駆動カム機横291a、291bは、図示
しないカム部材を1回転(360度)回転させることに
より、連接ロッド290a、290bを介して、把持状
態を解除された状態でヘッドユニット218Bの把持部
を全体的に(即ち、両連接ロッド290a、290bの
相対距離を変化させずに)、垂直軸線に対して角度2α
だけ傾斜した軸線に沿って下降し、部品供給装置100
からワークWを把持してピックアップした後に、把持状
態を維持したままの状態で全体的に上方待機位置まで上
昇させるように構成されている。
尚、これら駆動カム機構291a、291bは、両者に
共通のピックアップ用のヘッドピックアップモータ29
2により、互いに同期した状態で駆動されるように設定
されている。そして、このヘッドピックアップモータ2
92は可逆転可能に構成されており、時計方向に正転す
ることにより、上述したピックアップ動作を実行すると
共に、反時計方向に逆転することにより、逆方向に復帰
動作することになる。このヘッドピックアップモータ2
92は、第3のモータドライバ220Cを介して制御ユ
ニット30により駆動制御されるように設定されている
。また、この制御ユニット30は、詳細は後述するが、
両駅動カム機構291a、291bを同時に1回転駆動
することにより、1回のピックアップ動作を終了するよ
うに構成されている。
以上のようにピックアップ駆動機構237は構成されて
いるので、ピックアップ位置に回転されて来たヘッドユ
ニット218Bは、このピックアップ駆動機構237に
より、ワークWを部品供給機構11からピックアップす
ることが出来ることになる。
ここで、各ヘッドユニット218においては、対応する
太軸223及び細軸224は、第13図に示す様に、上
方付勢機構293により、上方待機位置に弾性的に付勢
されるように設定されている。
ここで、第13図を参照して、この上方付勢機構293
の構成を説明する。
先ず、図示する様に、取り付は本体222の透孔222
aの周面を規定する内周面の、下部を除く全軸方向に渡
り、凹部222bが形成されている。一方、この凹部2
22b内に位置する太軸223の部分の外周面面には、
ストッパリング223bが取り付けられている。そして
、この凹部222bの底面とストッパリング223bの
下面とに渡り、第1のコイルスプリング298が嵌挿さ
れている。この第1のコイルスプリング298は、スト
ッパリング223bを介して、太軸223を上方に付勢
している。ここで、この第1のコイルスプリング298
の付勢力により、太軸223は上方に付勢される事にな
るが、その上限位置は、太軸223の下端に接続された
ヘッド本体225の上面が、取り付は本体222の下面
に当接する状態で規定されている。即ち、この上限位置
において、太軸223の上述した上方待機位置が弾性的
に保持された状態で、規定される事になる。
一方、細軸224の上端に形成された従動部224dの
下面と、太軸223の上端に形成された従動部223a
の上面との間には、第2のコイルスプリング299が嵌
挿されている。この第2のコイルスプリング299は、
細軸224を上方に付勢している。ここで、この第2の
コイルスプリング229の付勢力により、細軸224は
太軸223から更に上方に突出する様に付勢される事に
なるが、その上限位置は、細軸224の下部に規定され
た段部224eの上面が、太軸223の下端面に当接す
る状態で規定されている。即ち、この上限位置において
、細軸224の上述した上方待機位置が弾性的に保持さ
れた状態で、規定される事になる。
尚、太軸223の外周には、これの厚さ方向に貫通し、
軸方向に沿って延出した状態で、回り止め用の貫通溝2
230が形成されている。また、細軸の外周には、同様
に軸方向に沿って延出した状態で、回り止め様のブライ
ンド溝224fが形成されている。そして、取り付は本
体222には、これら貫通溝2230及びブラインド溝
224fにともに嵌入した状態で、係止ピン222Cが
一体的に取り付けられている。このような係止ピン22
2cの嵌入により、太軸223及び細軸224は、取り
付は本体222に対しての中心軸回りの回動を禁止され
た状態、即ち、回り止めされた状態を維持される事にな
る。
この様に、太軸223及び細軸224は、上方付勢機構
293により常に上方に付勢された状態になされている
ので、上述したターレットテーブル装置200において
、全てのヘッドユニット218は、その太軸223及び
細軸224を上方待機位置に保持された状態で、ヘッド
ターレットモータ219により回転駆動され、この回転
によりインサート位置またはピックアップ位置にもたら
されたヘッドユニット2’18A、218Eは、対応す
るインサート駆動機構232またはピックアップ駆動機
構237に夫々係合して、夫々の駆動に応じてインサー
ト動作またはピックアップ動作が実行されるように設定
されている。
ここで、ヘッドターレットモータ219による次の36
度の回転駆動により、インサート位置またはピックアッ
プ位置にもたらされることとなるヘッドユニット218
において、太軸223及び細軸224が上方待機位置に
あるか否かを検出する検出機構294,295が配設さ
れている。
これら検出機構294,295は、第14図に示すよう
に、取付ステイ50に固定された回転支持部材216の
側面であって、インサート位置及びピックアップ位置に
夫々対向する部分から、第1の回転テーブル217の回
転方向に対してこれの上流側に36度だけ夫々偏倚した
位置に配設された一対の支持ステイ294a、295a
と、夫々の支持ステイ294a、295aに取りつけら
れ、上方待機位置にもたらされたヘッドユニット225
に連接された太軸223の従動部223aを検出する近
接センサ294b、295bとから構成されている。
尚、第14図においては、第1の回転テーブル217の
側面であって、これの回転方向に沿ってピックアップ位
置にあるヘッドユニット218Bの上流側に36度だけ
偏倚した位置に配設された検出機構295は、図面の都
合上爪されていない。そして、この検出機構295は、
第8図に概略的に示されている。
また、インサート駆動機構232における駆動カム機構
235a、235bが待機状態において、対応する図示
しないカム部材が、零度位置に復帰している事を、換言
すれば、このカム部材により上下駆動される連設ロッド
234a、234bが最上位置に待機している事を検出
するインサートカム用の検出機構296が設けられてい
る。
また、同様に、ピックアップ駆動機構237における駆
動カム機構291a、291bが待機状態において、対
応する図示しないカム部材が、零度位置に復帰している
事を、換言すれば、このカム部材により上下駆動される
連設ロッド290a。
290bが最上位置に待機している事を検出するインサ
ートカム用の検出機構297が設けられている。
ここで、インサート駆動機構232及びピックアップ駆
動機構237における夫々のカム部材は図示されていな
いが、後述するクリンチ駆動機構371におけるカム部
材381a、381bと全(同様に構成されているもの
である。そこで、第20図に示すクリンチ駆動機構32
1の構成を準用して説明すれば、検出機構296,29
7は、共に、カム部材(381a、381b)の外周面
に突出した状態で形成された検出用のドグ296a、2
97aと、これらカム部材が零度位置のみにある状態に
おいて、対応するドグの存在を検出する事の出来る近接
センサ296b、297bとから構成されている。尚、
インサート駆動機構232においては、2つの近接セン
サ296bが存在する事になるが、このインサート用の
検出機構296は、回動角度が零度の検出タイミングで
両センサ296bが対応するドグ296aを夫々検出し
た場合にのみ、インサ−ト位置 31a、231bが最上位置にあると検出し、且つ、両
部動ローラ231a、231bが共に、最上位置にある
場合にのみ、検出機構296は、全体として、インサー
ト駆動機構232が最上位置にあると判断する様に設定
されている。この点に関しては、ピックアップ用の検出
機構297においても同様である。
このように、この一実施例においては、検出機構294
,295,296,297を備えるように構成したので
、ヘッドユニット218がインサート位置またはピック
アップ位置の直前に回転してきた際に、検出機構294
,295により、太軸223及び細軸224が上方待機
位置にあるか否かが、また、検出機構296,297に
より、インサート用の駆動ローラ231a、231b、
または、ピックアップ用の駆動ローラ238a238b
が、最上位置にあるか否かが、確実に検出されることに
なる。そして、太軸223及び細軸224が上方待機位
置にあり、且つ、全ての駆動ローラ231a、231b
、238a、238bが最上位置にあると検出された場
合にのみ、ヘッドターレットモータ219の駆動が許容
され、太軸223及び細軸224が上方待機位Iにある
ことを検出されたヘッドユニット218のみがインサー
ト位置またはピックアップ位置まで回動されることにな
る。
一方、仮に何らかの理由により、例えば、上方付勢機構
293のコイルスプリングが損なわれて、太軸223及
び細軸224が上方位置まで上昇し切らない事態が発生
する虞がある。このように、インサート位置またはピッ
クアップ位置以外の回転位置にあるヘッドユニット21
gにおいて、太軸223及び細軸224が上方待機位置
以外の少なくとも若干でも下方に降下した位置を取る状
態が発生した場合において、このように上方待機位置以
外の位置に降下した太軸223及び細軸224を有する
ヘッドユニット218が、インサート位置またはピック
アップ位置の直前に回転してきた際に、検出機構294
,295は、太軸223及び細軸224が上方待機位置
に無いことを検出し、制御ユニット30は、これに応じ
て、ヘッドターレットモータ219の駆動を停止すると
ともに、図示しない警報機構を介して、作業者に、作動
の異常状態が発生したことを報知するように構成されて
いる。
このように、この一実施例においては、検出機構294
,295,296,297を備えることにより、何らか
の理由により、太軸223及び細軸224が上方待機位
置に無い事態、即ち、上方待機位置から下降してしまっ
ている事態が発生したとしても、または、インサート用
の駆動ローラ231a、231b、または、ピックアッ
プ用の駆動ローラ238a、238bが、最上位置に無
い事態が発生したとしても、これらの事態は、確実に検
出され、太軸223及び細軸224が上方待機位置から
下がったままの状態で、または、インサート用の駆動ロ
ーラ231a、、231b、または、ピックアップ用の
駆動ローラ238a、238bが、最上位置から下がっ
たままの状態で、ヘッドユニット218がインサート位
置またはピックアップ位置まで回動されることが未然に
防止されることになる。
換言すれば、太軸223及び細軸224が上方待機位置
から下がったままの状態で、または、インサート用の駆
動ローラ231a、231b、または、ピックアップ用
の駆動ローラ238a、238bが、最上位置から下が
ったままの状態で、ヘッドユニット218がインサート
位置またはピックアップ位置まで回動すると、仮に、太
軸223及び細軸224が最下位置まで下降していた場
合には、太軸223の下端に位置する把持片228a、
228bが回路基板20や部品供給装置100の部品供
給面に衝突して、ヘッドユニット218が破損してしま
うことになるし、また、その下降量が僅かであるとして
も、ヘッドユニット218における太軸223の従動部
223aと細軸224における従動部224dとに、イ
ンサート駆動機構232の太軸用駆動ローラ231aと
細軸用駆動ローラ231bとが夫々係合しない状態、ま
たは、ピックアップ駆動機構237の太軸用駆動ローラ
231aと細軸用駆動ローラ231bとが夫々係合しな
い状態が達成されることになる。
しかしながら、この一実施例においては、上述した検出
機構294,295,296,297を備えているので
、太軸223及び細軸224が上方待機位置に無い場合
には、または、インサート用の駆動ローラ231a  
231b、または、ピックアップ用の駆動ローラ238
a、238bが、最上位置にない場合には、その下降量
かかわり無く、即座に異常状態と判断して、全ての駆動
モータの駆動を緊急停止するとともに、警報動作を実行
することになる。このようにして、ヘッドユニット21
8の破損や空インサート動作または空ピックアップ動作
が確実に回避されることになる。
以下余白 (クリンチ装置の説明) 次に、クリンチ装置300の構成を第15図乃至第27
図(E)を参照して、詳細に説明する。
このクリンチ装置300は、第15図に示すように、ワ
ークWが実装される回路基板20の下方に配置された図
示しない第2の基台に第2の取付ステイ340を介して
取り付けられた第2の回転支持部材341と、この第2
の回転支持部材341に、垂直軸線に沿って延出した回
転軸線02回りに回転自在に軸支された第2の回転テー
ブル(クリンチターレットテーブル)342と、この第
2の回転テーブル342の外周に等間隔に取り付けられ
た複数台、この一実施例においては10台のクリンチユ
ニット343.〜343、。(上述したヘッドユニット
218の場合とは逆に、時計方向に沿って第1、第2、
・・・、第10と番号が振られている。)と、この第2
の回転テーブル342を上述した一方向、即ち、反時計
方向に沿って、上述した第1の駆動モータ219と同期
した状態で、36度づつ間欠回転駆動させるためのクリ
ンチターレットモータ344とを備えた状態で構成され
ている。
ここで、各クリンチユニット3431〜3431oは、
基本的に各々同様に構成されており、以下の説明におい
て、共通の構成に関する場合には、添字を付さない参照
符合で説明し、各々のクリンチユニットに関する場合に
のみ、添字を付した参照符合で説明することとする。そ
して、第1乃至第10のクリンチユニット343.〜3
43.。は、上述した第1乃至第1oのヘッドユニット
218、〜218.oに夫々対応し、第1乃至第10の
種類のワ〜りW1〜w1゜を夫々専用にクリンチするよ
うに構成されている。また、クリンチ位置にあるクリン
チユニットには、符合343Aを付すものとする。
ここで、各ワークWは、ワーク本体Waと、このワーク
本体Waの両側面から一旦側方に向けて延出し、その後
、下方に向けて折曲された複数のリード線wbとから構
成されている。また、これらリード線wbの中で、4隅
に位置するリード線、即ち、回路基板20への挿入後に
おいて、このクリンチ装置300によりクリンチされる
リード線には、特別に、Wb+ 、Wbz 、Wl)s
 、Wb4が付されている。
尚、このクリンチターレットモータ344は、第4のモ
ータドライバ220dを介して、上述した制御ユニット
30により駆動制御されるように設定されている。この
制御ユニット30は、上述したインサート位置と上下方
向に関して整合した位置に規定されたクリンチ位置に、
常に、対応するクリンチユニット343が位置するよう
に、第4のモータドライバ220dを介して、クリンチ
ターレットモータ344を駆動制御するように構成され
ている。
次に、第16A図乃至第27図(E)を参照して、各ク
リンチユニット計43の構成を詳細に説明する。
第2の回転テーブル342の対応する側面に固着された
第2の取付本体346を備えている。この第2の取付本
体346には、第16A図に示すように、垂直軸に沿う
ように設定された移動軸線C3に沿って貫通孔346a
が形成されており、この貫通孔346aを介して、中空
筒状の第3の太軸347が軸線C3に沿って移動可能に
挿通されている。また、この第3の太軸347内には、
中実の第3の細軸348が同様に軸線C3に沿って移動
可能に挿通されている。
この第3の太軸347の上部には、第16A図に示すよ
うに、上下両端が夫々開口された中空円筒状のクリンチ
本体349が固着されており、このクリンチ本体349
の上端面において全面的に開放された開口の内周面には
、雌ねじ349aが螺刻されている。一方、このクリン
チ本体349の上端開口には、円板状の着脱ベース35
0が着脱自在に取り付けられている。即ち、この着脱ベ
ース350は、その外周面に、クリンチ本体349の雌
ねじ349aに螺着する雄ねじ350aを備え、中央部
には、上述した第3の細軸348の上端及び後述する一
対の押し下げ部材用取付部材351a、351bの下端
が夫々遊挿される透孔350b (第18図に示す。)
が形成されている。
尚、第3の細軸348の上端は、透孔350bを貫通し
た状態で、着脱ベース350の上方に突出しており、こ
の第3の細軸348は、第17図及び第18図に示すよ
うに、第3の太軸347内を挿通される大径部348a
と、この大径部348aの上端に連接され、上方に向か
うにつれて、その直径を減じるように設定された第1の
テーパ面を有する第1のテーバ部348bと、この第1
のテーパ部348bの上端に連接され、大径部348a
よりも小径になされた第1の小径部348Cと、この第
1の小径部348Cの中途部に形成され、第1の小径部
348Cの直径よりも大きく、大径部348aの直径よ
りも小さく設定された第2の小径部348dと、この第
2の小径部348dの上端に形成され、上述した第1の
テーパ面と同様なテーパ状態に設定された第2のテーパ
面を有する第2のテーバ部348eとから一体に形成さ
れている。
上述した着脱ベース350の上面には、第16C図に示
すように、これに形成された透孔350bを挟んだ状態
で、一対の支持ブロック352a、352bが起立した
状態で一体的に取り付けられている。そして、両支持ブ
ロック352a。
352bには、一対の回転支軸353a、353bが同
一高さで互いに平行に架は渡されている。
これら回転支軸353a、353bには、上述した押し
下げ部材用取付部材351a、351bの中間部分が第
18図に示すように回動自在に夫々軸支されると共に、
後述するクリンチ部材用取付部材354a、354bの
中間部分が第17図に示すように回動自在に夫々軸支さ
れている。即ち、この一実施例においては、両回転支軸
353a、353b’は、押し下げ部材用取付部材35
1a、351bとクリンチ部材用取付部材354a、3
54bの共通の支軸として機能するように設定されてい
る。
また、第19図に示すように、上述した一対の支持ブロ
ック352a、352b上には、これらの水平中心線に
沿って延出した状態で、連結部材355が架は渡されて
いる。この連結部材355の中央には、垂直軸線に沿っ
て、即ち、上述した移動軸線S3に沿って第1の案内ロ
ッド356が起立した状態で固定されている。この第1
の案内ロッド356の上部は、後述する検出ユニット3
57の中心に上下方向に沿って貫通した状態で形成され
た透孔357a (第17図に示す。)を貫通した状態
で上方に取り出されており、これの上端には、ワークW
が上方から挿入された回路基板2oの部分の下面を下方
から支持する略平面円形状の支持部材358が一体的に
取り付けられている。
即ち、この検出ユニット357は、後述する4本の第2
の案内ロッド35゛9a〜359dを介して、上下動自
在に案内・支持されている。ここで、この検出ユニット
357は、第1の案内ロッド356により案内される所
の、中央部に位置した略直方体状に形成された検出本体
357bと、第16B図から明かなように、この検出本
体357bの両側の両端部に夫々一体的に連接された案
内ブロック357c〜357fとから構成されている。
ここで、上述した第2の案内ロッド359a〜359d
は、一対の支持ブロック352a、352bに夫々の両
端に起立した状態で固定されており、夫々の上端は、上
述した案内ブロック3570〜357fに形成された透
孔(図示せず)を夫々貫通するように設定されている。
このようにして、上述したように、この検出ユニット3
57ば、4本の第2の案内ロッド359a〜359dに
よって上下動自在に案内・支持されることになる。
尚、容筒2の案内ロッド359a〜359bの対応する
案内ブロック3570〜357fと支持ブロック352
a、352bとの間には、コイルスプリング3608〜
360dが環装されており、これらコイルスプリング3
60a〜360dにより、検出ユニット357は全体と
して上方に向ける付勢力を常時受けている。そして、第
17図に示すように、後述する押し下げ部材366a、
366b;366c、366dが係止ロッド365a、
365bに下方から夫々当接することにより、その上方
位置が規制されている。
ここで、上述した検出本体357bは、第16A図及び
第17図に示すように、全部で上下3層構造に、具体的
には、上層の第1の導電ブロック357b、と、中層の
絶縁ブロック357b。
と、下層の第2の導電ブロック357b3とから構成さ
れている。この結果、直接には、第1の導電ブロック3
57b、と第2の導電ブロック357b3とは、絶縁ブ
ロック357bzを介して、互いに電気的に絶縁された
状態に設定されている。
一方、検出ユニット357は、対応するワークWの全て
のリード線wbに夫々対応した状態で、横2列に並んだ
状態で複数の検出ビン357gが設けられている。即ち
、これら検出ビン357gは、回路基板20に挿入され
た対応するワークWのリード線wbの直下方に夫々位置
するように配設されている。そして、これら検出ビン3
57gは、第20図に示すように、検出本体357bに
上下に貫通した状態で形成された貫通孔357hを、上
下に夫々突出した状態で挿通されており、この貫通孔3
57hを介して、上下動自在に夫々支持されている。
ここで、各検出ビン357gは、第20図に示すように
、貫通孔357hに挿通されるビン本体357 g +
 と、このビン本体357 g +の上端及び下端に、
ビン本体357 g +より径大に夫々形成された頭部
357gz及び底部357 g 3とを有した状態で、
導電性材料から一体的に形成されている。そして、ビン
本体357g+の頭部357g、の下面と検出本体35
7bの上面との間の部分には検出ビン357gを上方に
付勢するコイルスプリング357 g 4が環装されて
いる。
また、上述した下層としての第2の導電ブロック357
b、における貫通孔357hlは、図示するように、ビ
ン本体357g+の直径よりも径大に設定されている。
即ち、検出ビン357gのビン本体35’ 7 g +
の外周面は、第2の導電ブロック357b3に接触しな
い状態、換言すれば、電気的に接続されない状態に設定
されている。
このようにして、第20図に示すように、検出ビン35
7gが上方から対応するリード線wbにより押し込めら
れない状態においては、検出ビン357gのビン本体3
57g+の外周面は、第2の導電ブロック357b、に
接触しないものの。
底部357 gsの上面と第2の導電ブロック357b
、の下面とが接触することにより、この検出ビン357
gを介して、第1及び第2の導電ブロック357bl 
、357b3は、互いに電気的に接続された状、態(導
通状態)に設定されることになる。
一方、第21図に示すように、検出ビン357gが上方
から対応するリード!IWbにより押し込めた状態にお
いては、底部357gzの上面と第2の導電ブロック3
57b、の下面とが離間することにより、この検出ピン
357gを介して、第1及び第2の導電ブロック357
bl 、357b3は、互いに電気的に接続されない状
態(非導通状態)に設定されることになる。
このようにして、ワークWの回路基板20への挿入状態
において、このワークWのリード線wbが回路基板20
を貫通してこれの下方に突出したか否かが、検出ユニッ
ト357における第1及び第2の導電ブロック357b
、、357b、の導通・非導通状態に基づき、電気的に
検出されることになる。詳細には、少な(とも1本のリ
ード線wbが回路基板20を貫通しておらず、対応する
検出ピン357gを下方に押し込んでいなければ、第2
0図の状態が達成され、第1及び第2の導電ブロック3
57bl 、357bzは導通状態に維持されることに
なる。
一方、全てのリード!I W bが回路基板20を良好
に貫通して、全ての検出ピン357gを下方に押し込む
状態で、第21図に示す状態が達成され、第1及び第2
の導電ブロック357bl 、357b3は非導通状態
にもたらされることになる。
このようにして、この検出ユニット357の検出ピン3
57gは、リード線wbにより開閉駆動される一種の検
出スイッチDSとして機能することになる。ここで、こ
の検出スイッチDSは、上述した説明から明かなように
、少なくとも1本のリード線wbの挿入不良により閉成
され、全てのリード線wbの挿入完了により開成される
ように設定されている。尚、この検出スイッチDSの両
端子DS、、DS、は、第16A図に示すように、第1
及び第2の導電ブロック357b、、357b3の夫々
の表面に起立して取り付けられた接続端子357b4,
357b、から夫々構成されている。
ここで、再び、第15図に示すように、容筒2の取付本
体346の外周面には、外方に露出した状態で発光素子
、例えば、LED361が取り付けられており、クリン
チ位置にあるクリンチユニット343のLED361の
みに対向する状態で、1個の受光素子、例えば、フォト
トランジスタ362が配設されている。このLED36
1は、第9図に示すように、一方の端子が上述した検出
スイッチDSを介して接地されると共に、所定の抵抗R
1を介して電源V。Cに接続されており、これの他端は
、接地されている。このようにして、検出スイッチDS
が全てのリード線wbの挿入完了により開成されること
により、LED361は点灯し、少なくとも1本のリー
ドIIWbの挿入不良により閉成されることにより消灯
するように設定されている。
一方、フォトトランジスタ362側においては、第9図
に示すように、これのベースは、LED361に対向す
るように配設され、これのエミッタは電源vccに接続
され、コレクタはラッチ回路363に接続されると共に
、所定の抵抗R2を介して、接地されている。このよう
にして、LED361で発光られると、これからの光を
受けてフォトトランジスタ362は導通状態となり、ラ
ッチ回路363への入力電位は高められ、ラッチ回路3
63においては、入力電位が所定の閾値を越えた時点で
、その値をラッチするように構成されている。このラッ
チ信号は、制御ユニット30に送られ、後述する検出ユ
ニット357の下方への押し込み動作開始及び、この押
し込み動作後に引き続き実行されるクリンチ動作の許可
信号(起動信号)となるように設定されている。
尚、このラッチ状態は、クリンチ動作後に実行されるク
リンチユニット343Aのクリンチ本体349の下降動
作に伴ない解除されるように設定されている。
このように、この一実施例においては、検出ユニット3
57における検出結果は、LED361とこれに離間し
た状態で対向するように配設されたフォトトランジスタ
362とを介して、制御ユニット30に伝達されること
になる。この結果、第2の回転テーブル342が回転し
て、クリンチ位置に順次クリンチユニット3431〜3
43が位置することになるとしても、制御ユニット30
と検出ユニット357とは直接に接続ケーブルで接続さ
れていないので、この接続ケーブルを引き回すこともな
く、第2の回転テーブル342は自由に回転することが
出来ることになり、配線状態が非常に簡素化されること
になる。
また、この一実施例においては、上述したフォトトラン
ジスタ362はクリンチ位置にあるクリンチユニット3
43AにおけるLED361のみに対向するように配設
されているので、LED361は、1台のクリンチ装置
300につき、夫々のクリンチユニット343に取り付
ける必要はあるものの、フォトトランジスタ362は、
1台のクリンチ装置300につき、1個で済み、また、
フォトトランジスタ362から制御ユニット30への伝
達経路は1本で済むことになるので、コストの低廉化を
達成することが出来ることになる。
次に、上述した検出ユニット357を、検出動作終了後
、クリンチ動作が実行される前の時点で、下方へ押し込
み、クリンチ動作により検出ビン357gが折れ曲らな
いように押し込み動作を実行する押し込み機構364の
構成を説明する。
この押し込み機構364は、第16A図及び第17図に
示すように、両側に夫々位置する一対の案内ブロック3
57c、357c;357d、357c同士に夫々互い
に平行に且つ水平に架は渡された一対の係止ロッド36
5a、365bを備えている。ここで、第17図に示す
ように、上述した押し下げ部材用取付部材351a、3
51bは、夫々外方上方に向けて2回折曲するようにク
ランク状に形成され、その下方の折曲部(上下方向長さ
に関しては上述した通り、略中間部)において、上述し
た回動支軸353a、353bを夫々介して、回転自在
に軸支されている。そして、各押し下げ部材用取付部材
351a、351bの両側には、第16C図に示すよう
に、一対の押し下げ部材366a、366b;366c
、366dが各々上下一対のボルト367a、367b
を介して固着されている。
即ち、各側における両押し下げ部材366a。
366b;366c、366dの間には、第19図から
明らかなように、間隙が形成されており、この間隙内に
は、上述したクリンチ部材用爪(1部材354a、35
4bに上下一対のボルト368a  368bを介して
各々固着されたクリンチ部材369a、369bが各々
嵌入されるように設定されている。
ここで、各押し下げ部材366a、366b;366c
、366dは、第18図に示すように、左右両側におい
て対応する係止ロッド365a。
365bに夫々係合する内面を斜面から規定されるよう
に設定されている。また、これら押し下げ部材366a
、366b;366c、366dが取り付けられた押し
下げ部材用取付部材351a、351bの夫々の下端に
は、上述した第3の細軸3348の上端部の外周面に転
接する第1の転接ローラ370a、370bが回転自在
に取り付けられている。これら第1の転接ローラ370
a、370bの第3の細軸348への転接位置は、第3
の細軸348の第1の太軸347からの非突出状態にお
いて、第1の小径部348cの下端、換言すれば、第1
のテーパ部348bの直上方に位置する第1の小径部3
48Cの部分に規定されている。
この結果、後述するクリンチ駆動機構371が起動して
、第3の細軸348が第3の太軸347から第1の突出
量だけ突出することにより、第1の転接ローラ370a
、370bの第3の細軸348への転接位置は、第1の
小径部348Cから第1のテーパ部348bを介して、
大径部348aに移ることになる。このようにして、上
述した4本の押し下げ部材366a、366b ; 3
66c、366dは、対応する回転支軸353a、35
3b回りに内方に倒れ込むように回動し、対応する係止
ロッド365a ; 365bを介して、4個の案内ブ
ロック3570〜357f、即ち、検出ユニット357
全体は、コイルスプリング360a〜360dの付勢力
に抗して、下方に押し下げられることになる。
尚、この検出ユニット357の下降に伴ない、検出ピン
357gも下降することになり、回路基板20に挿入さ
れたワークWのリード!!Wbによる押し込み状態が相
対的に解除されることになる。このようにして、上述し
た検出スイッチDSは開成されることになるが、フォト
トランジスタ362における検出電位(即ち、LED3
61の発光により上昇した入力電位)は、ラッチ回路3
63によりラッチされているので、以降の制御動作にお
いて回答問題を生じることは無い。
また、この検出ユニット357の下降に伴ない、検出ビ
ン357gも下降することになるので、後述するクリン
チ動作において、クリンチ部材369a、369bの後
述するクリンチ爪369a3,369a4;369b3
,369b4が夫々内方に回動したとしても、これらク
リンチ爪369a3,369a4 ;369b3,36
9b4が検出ビン357gに係合してこれらを内方に折
れ曲げることが、確実に防止されることになる。
このようにして、この一実施例においては、クリンチ動
作に先立ち、検出ユニット357が押し込み機構364
により、クリンチ爪369a、。
369a、; 369b3,369b4が検出ビン35
7gに係合しない位置まで押し下げられることになるの
で、検出ユニット357における検出動作が常に安定し
て実行されることになり、信頼性が向上することになる
一方、上述したクリンチ部材369a、369bは、第
17図に示すように、夫々、クリンチ部材用取付部材3
54a、354bに取り付けられ、上端が支持部材35
8の対応する側部の直下方まで延出している本体部分3
69a、、369b1を備えている。これら本体部分3
69a369b、の夫々の上端には、第16c図に示す
ように、クリンチしようとするワークWの側縁に沿って
水平に、両端が上述したクリンチされるリード線wb、
、wb2.wb3.wb、の夫々の直外力に位置した状
態で終端する水平部分369az 、369bzの中央
部分が連接されている。
また、これら水平部分369a2,369b2の両端に
は、第16B図に示すように、対応するリード線Wb、
、Wb2.Wb3 、Wb4にのみ外方から係合するク
リンチ爪369a、 369a4 ; 369b3,3
69b4が形成されている。
一方、このように構成されるクリンチ部材369a、3
69bが夫々取り付けられたクリンチ部材用取付部材3
54a、354bは、押し下げ部材用取付部材351a
、351bと同様にクランク状に形成されており、夫々
の下端は、押し下げ部材用取付部材351a、351b
の対応する下端よりも上方で終端している。そして、こ
れら押し下げ部材用取付部材351a、351bの下部
には、コイルスプリング372が張設されており、これ
ら下部が互いに近接する方向に付勢力を受けている。そ
して、これらクリンチ部材用取付部材354a、354
bの下端には、第3の細軸348の上端に両側から転接
する第2の転接ローラ373a、’373bが回動自在
に取り付けられている。
これら第2の転接ローラ373a、373b(7)第3
の細軸348への転接位置は、第3の細軸348の第1
の太軸47からの非突出状態において、第1の小径部3
48cの上端、換言すれば、第2のテーパ部348eよ
りも所定距離だけ上方に位置する第1の小径部348C
の部分に規定されている。ここで、この所定距離は、上
述した第3の細軸348の第1の突出量だけの移動によ
り、第2の転接ローラ373a、373bの第3の細軸
348への転接位置が、第1の小径部348cの上端か
ら、第2のテーパ部348eの直上方部分に移るに充分
な値に設定されている。
この結果、後述するクリンチ駆動機構371が起動して
、第3の細軸348が第3の太軸347から上述した第
1の突出量から更に第2の突出量だけ突出することによ
り、第2の転接ローラ373a、373bの第3の細軸
348への転接位置は、第1の小径部348cから第2
のテーパ部348eを介して、第2の小°径部348d
に移ることになる。このようにして、上述した2本のク
リンチ部材369a、369bは、対応する回転支軸3
53a、353b回りにコイルスプリング372の付勢
力に抗して、内方に倒れ込むように回動し、対応するク
リンチ爪369a、、369a4 +369b3,36
9b4を介して、4隅に夫々位置する4本のリード線W
b、、Wb2 、Wb3.Wb4は、夫々内方に折り曲
げられること、即ち、クリンチされることになる。
ここで、第22図に示すように、各クリンチ部材369
a、369bにおいては、クリンチ部材用取付部材35
4a、354bに夫々取り付けられる所の、本体部分3
69a+ 、369b+の下部には、上述した上下一対
のポルト368a、368bが共に挿通される長穴36
9a5,369b5が、長手方向に沿って延出した状態
で形成されている。このような構成を採用しているので
、上下一対のボルト368a、368bを緩めることに
より、各クリンチ部材369a、369bは、対応する
クリンチ部材用取付部材354 a +354bから上
下方向に沿って移動可能となり、クリンチ爪369a、
、369a、;369b3,369b4の上下位置を正
確に調整・規定することが出来ることになる。
次に、第15図及び第23図乃至第25図を参照して、
クリンチ駆動機構371の構成を詳細に説明する。
第15図に示すように、上述した第3の太軸347の下
端には、これを上方に押し上げるために、後述する太軸
用駆動ローラ347aが係合する従動部347aが設け
られている。また、第3の細軸348の下端は、第3の
太軸347の下端よりも更に下方に延出した状態で終端
しており、この下端には、これを上方に押し上げるため
に、後述する細軸用駆動ローラ374bが係合する従動
部348fが設けられている。
そして、クリンチ位置に回動されて来たクリンチユニッ
ト343Aにおいてのみ、クリンチ動作を実行させるた
めのクリンチ駆動機構371が、このクリンチ位置で停
止したクリンチユニット343Aに隣接して設けられて
いる。このクリンチ駆動機構371は、クリンチ位置に
あるクリンチユニット343Aの第3の太軸347及び
第3の細軸348に夫々形成された従動部347a、3
47fに夫々係合する太軸用駆動ローラ374a及び細
軸用駆動ローラ374bと、太軸用駆動ローラ374a
及び細軸用駆動ローラ374bが夫々上端に取り付けら
れ、支持部材375a、375bを介して上下動自在に
支持された連接ロッド376a、376bとを備えてい
る。
ここで、これら2本の連接ロッド376a、376bの
下端には、中間部分を回動自在に軸支された揺動レバー
377a、377bの一端が夫々回転可能に接続されて
おり、この揺動レバー377a、377bの他端は、夫
々、駆動カム機構378a、378bに接続されている
。そして、これら駆動カム機構378a、378bば、
両者協動した状態で、クリンチユニット343を全体的
に上下動させると共に、検出ユニット357を押し下げ
た後に、クリンチ動作を実行するように構成されている
また、上述した揺動レバー377a、377bの他端に
は、カムフォロア379a、379bが取り付けられて
おり、両部動カム機構378a。
378ば、対応するカムフォロア379a、379bが
嵌合するカム溝380a、380bが夫々連続した1本
の環状溝として形成されたカム部材381a、381b
を備えている。そして、両カム部材381a、381b
は、両者に共通のクリンチ用のクリンチャカムモータ3
82により、互いに同期した状態で第26図(A)にお
いて反時計方向(正転方向)に沿って一体的に回動駆動
されるように互いに接続されている。
尚、このクリンチャカムモータ382は可逆転可能に構
成されている。このクリンチャカムモータ382は、第
5のモータドライバ220eを介して上述した制御ユニ
ット30により駆動制御されるように設定されている。
また、この制御ユニット30は、詳細は後述するが、両
カム部材381a、381bを同時に1回転することに
より、1回のクリンチ動作を終了するように構成されて
いる。
ここで、両カム部材381a、381bは、第23図に
示すように、同一軸上で互いに対向するように平行に配
設されており、揺動レバー377a、377b及び連接
ロッド376a、376bも、夫々互いに隣接した状態
で配設されている。
一方、上述したように、第3の太軸347と第3の細軸
348とは同軸状に配設されている。このため、揺動レ
バー377aと第3の太軸347とを互いに連接する連
接ロッド376aは、第24図に示すように、その上端
に、図中左方(即ち、第3の太軸347の接線に沿って
これの中心に向かうように)折曲する折曲部を備え、こ
の折曲部の先端に、上述した太軸駆動用ローラ374a
が設けられている。
一方、揺動レバー377bと第3の細軸348とを互い
に連接する連接ロッド376bは、第2S図に示すよう
に、その上端に、図中右方(即ち、第3の細軸348の
接線に沿ってこれの中心に向かうように)折曲する折曲
部を備え、この折曲部の先端に、上述した細軸駆動用ロ
ーラ374bが設けられている。
ここで、これらカム溝380a、380bは、第26A
図の(A)乃至(E)に示すように順次動作するように
構成されている。詳細には、第26A図(A)はクリン
チユニット343の最下待機位置を、第26A図(B)
は第26A図(A)から反時計方向に90度正転した最
上待機位置を、第26A図(C)は第26A図(B)か
ら45度反時計方向に正転した押し下げ位置を、第26
A図(D)は第26A図(C)から反時計方向に45度
正転したクリンチ位置を、そして、第26A図(E)は
第26A図(D)から反時計方向に90度正転した最下
位置を夫々示している。
尚、第27図(A)乃至第27図(E)は、第26A図
の(A)乃至(E)に夫々対応した状態での、ヘッドユ
ニット218Aとクリンチユニット343Aにおける動
作状態を示している。
そして、両カム溝380a、380bは、第26A図(
A)から第26A図(B)に至る上昇工程I  (0度
〜90度)において、クリンチ位置にあるクリンチユニ
ット343Aのクリンチ本体349を第27図(A)に
示す最下位置から全体的に、即ち、第3の太軸347と
第3の細軸348との相対距離を変化させずに上昇させ
るように、回転中心からの距離を徐々に長くなるように
、互いに同一カム形状を有して形成されており、第27
図(B)に示す最上位置において、支持部材358がワ
ークWがインサートされる回路基板2゜の部分の下面に
下方から当接するように設定されている。
尚、このように支持部材358が回路基板2゜の下面を
支持した後において、第27図(B)に示すように、ヘ
ッドユニット218Aにおける把持部が最下位置まで下
降して、把持部に把持されたワークWが回路基板2oに
挿入されるように、詳細には、回路基板20に形成され
た複数の透孔12a内に、リード線wbが夫々上方がら
挿通されるように設定されている。
また、第26A図(B)から第26A図(C)に至る押
し下げ工程エエ(90度〜135度)においては、第3
の太軸347の動作を規定するカム溝3808は、その
回転中心からの距離を変化させないように設定され、一
方、第3の細軸348の動作を規定するカム溝380b
は、95度の回動角度までは、その回転中心からの距離
を変化させずに、95度以上の回動角度の範囲で、その
回転中心からの距離を徐々に長くなるように規定され、
そのカムのリフト量(即ち、第26A図(B)から第2
6A図(C)に至るまでのカムフォロア379bの上昇
距離)は、上述した第1の突出量となるように設定され
ている。
即ち、回動角度で90度から95度までの範囲は、検出
工程と規定されるように設定されており、この検出工程
において、上述したようにヘッドユニット218Aによ
りワークWが回路基板20に挿入され、この挿入された
ワークWのリード線wbにより、検出ユニット357の
検出ピン357gが押し下げられるよ・うに設定されて
いる。
そして、回動角度が135度に至った結果、第27図(
C)に示すように、第3の細軸348は第3の太軸34
7の上端から第1の突出量だけ上方に突出されることに
なる。このようにして、両カム部材381a、381b
が第26A図(C)に示す状態に回動することにより、
押し下げ動作が完了することになる。
また、第26A図(C)から第26A図(D)に至るク
リンチ工程III(135度〜180度)においては、
第3の太軸347の動作を規定するカム溝380aは、
押し下げ工程IIと同様に、その回転中心からの距離を
変化させないように設定され、一方、第3の細軸348
の動作を規定するカム溝380bは、その回転中心から
の距離を徐々に長くなるように規定され、そのカムのリ
フト量(即ち、第26A図(C)から第26A図(D)
に至るまでのカムフォロア379bの上昇距離)は、上
述した第2の突出量となるように設定されている。
この結果、第3の細軸348は第27図(D)に示すよ
うに、第3の太軸347の上端から第2の突8量だけ上
方に更に突出されることになる。
このようにして、カム部材381a、381bが第26
A図(D)に示す状態に回動することにより、クリンチ
動作が完了することになる。従って、この一実施例にお
いては、押し下げ動作が実行された後において、クリン
チ動作が実行され、4隅の接続ピンWbl 、Wb2 
、Wb3.Wb。
は、4本のクリンチ爪369as 、369a4 ;3
69b3,369b、により夫々内方に折れ曲げられる
ことになる。
また、第26A図(D)から第26A図(E)に至る下
降工程11180度〜270度)においては、両カム満
380a、380bは、上昇位置にあるクリンチユニッ
ト343を全体的に、即ち、第3の太軸347と第3の
細軸348との相対距離を変化させずに下降させるよう
に、回転中心からの距離を徐々に短くしつつ、互いに同
一カム形状を有するように形成されており、第27図(
E)に示す最下位置において、クリンチユニット343
は、クリンチ姿勢を保持しつつ第27図(A)に示す状
態と同じ高さ位置に下降されるように設定されている。
そして、第26A図(E)から第26A図(A)に至る
復帰工程V (270度〜3360度即ち0度)におい
ては、第3の太軸347の動作を規定するカム溝380
aは、その回転中心からの距離を変化させないように設
定され、一方、第3の細軸348の動作を規定するカム
溝380bは、その回転中心からの距離を徐々に短くな
るように規定され、そのカムのデセンド量(即ち、第2
6A図(E)から第26A図(A)に至るまでのカムフ
ォロア379bの下降距離)は、上述した第1の突出量
及び第2の突出量の合計した値となるように設定されて
いる。この結果、第2の細軸348は第27図(A)に
示すように、第2の太軸347の上端から所定量だけ突
出することになる。このようにして、両カム部材381
a、381bは、第26A図(A)に示す状態に復帰す
ることになる。
以下余白 (クリンチ制御手順の説明) 次に、第26B図を参照して、制御ユニット30におけ
るクリンチ制御手順を説明する。
即ち、ステップS58において、動作開始信号が検出さ
れると、ステップS60において、上述したターレット
テーブル装置200における制御手順において、ヘッド
ターレットモータ219の回動量と同じ回動量で、クリ
ンチャターレットモータ344が第2の回転テーブル3
42を回動するように、第4のモータドライバ220d
に駆動信号を出力する。
このステップS’60が実行されることにより、クリン
チ装ff1300においては、ターレットテーブル装置
200のヘッドユニット218の回転駆動と同期した状
態で、クリンチユニット343が回転駆動されることと
なり、インサートされるワークWを把持したヘッドユニ
ット21gがインサート位置に回動された時点で、この
クリンチ装置300においても、インサートされようと
するワークWに対応したクリンチユニット343がクリ
ンチ位置まで回動されることになる。そして、このクリ
ンチユニット343がクリンチ位置に回動された時点で
、ステップS62において、第4のモータドライバ22
0dに、クリンチャクーレットモータ344の駆動停止
信号を出力する。
この後、ステップS64において、第5のモータドライ
バ220dに、クリンチャカムモータ382を正転(反
時計方向に沿い回転)するように、クリンチャターレッ
ト信号を出力する。このクリンチャターレット信号に基
づき、第27図(A)から第27図(B)にかけて説明
したように、上昇工程が実行され、引き続き、検出工程
が実行されることになる。
そして、ステップS66において、クリンチ駆動機構3
71での両カム部材381a、381bの回動量が95
度に至ることが判別される。このステップ366におい
て両カム部材381a、381bの回動量が、95度で
あると判断されると、即ち、検出工程が終了したと判断
されると、ステップ36gにおいて、その時点において
、上述したステップ5344と同様に、ラッチ回路36
3からラッチ信号が出力されているか否かが判別される
このステップS68においてYESと判断された場合、
即ち、LE0361が点灯して、ラッチ回路363にお
いてラッチ信号が出力されていると判断される場合には
、上述したステップS64における第5のモータドライ
バ220dへのクリンチャターレット信号の出力は継続
され、この結果、上述したようにして、検出ユニット5
7の押し下げ工程に続いて、ワークWのリードl1Wb
のクリンチ工程が実行されて、最後に、クリンチ本体4
9は初期位置まで下降することとなる。
そして、ステップS70において、クリンチ駆動機構3
71における両カム部材381a、381bの回動量が
360度に達した事が検出されると、ステップS72に
おいて、第5のモータドライバ220dに対して、クリ
ンチャカムモータ82の駆動停止信号が出力されて、ク
リンチ位置ツ)343Aにおいてクリンチ動作を終了し
て最下位置に復帰した状態で、クリンチ駆動機構371
の駆動が停止され、一連のクリンチ装置300における
正常状態での第2の制御手順が終了する。
一方、上述したステップS68でNoと判断された場合
、即ち、検出工程が終了した時点においてもLED36
1が消灯しており、ラッチ回路363においてラッチ信
号が出力されていないと判断される場合には、少なくと
も1本のリード線Wbが回路基板20の下方に取り出さ
れていないと判断される場合であるので、ステップS7
4において、第5のモータドライバ220dに、クリン
チャカムモータ82を逆転させるクリンチャカム信号を
出力することになる。この結果、クリンチユニット34
3Aにおけるクリンチ本体49は、今までの動作とは逆
方向に移動させられ、この逆転駆動は、ステップ376
においてクリンチ駆動機構371における両カム部材3
81a、381bの回動量が0度に戻ることが検出され
るまで継続される。
そして、ステップS76において、両カム部材381a
、381bの回動量が0度に復帰した事が検出されると
、ステップ378において、第5のモータドライバ22
0dに、クリンチャカムモータ82の停止信号を出力し
て、クリンチ位置ッh343Aはクリンチ動作を実行す
る前の段階で、最下位置に復帰した状態で、クリンチ駆
動機構371の駆動が停止されることとなる。このよう
にして、挿入不良時における対処を施して第2の制御手
順を終了する。
このように、この第2の制御手順においては、制御ユニ
ット30は、両カム部材381a、381bを同時に1
回転だけ駆動(正転)することにより、1回のクリンチ
動作を実行することを基本とし、クリンチ工程の前に実
行される検出工程によりインサートしたワークWの挿入
不良が検出された場合には、その検出時点で両カム部材
381a、381bを逆転させて、挿入不良と判定され
たワークWをクリンチせずに、クリンチ本体349を下
降させ、元の位置、即ち、両カム部材381a、381
bにおける0度の回動位置に復帰させるように構成され
ている。
この結果、この一実施例によれば、仮に挿入不良のワー
クWが発生したとしても、このワークWはクリンチ動作
前であるので、上述したように、挿入不良検出時までの
動作を逆に実行させることにより、リード糸泉wbをク
リンチすることなく、これをヘッドユニット218Aに
より簡単に且つ自動的に除去させることができることに
なる。
以下余白 (基板回転位置決め装置の説明) 以上詳述した様に、部品供給機構100から供給される
ワークWは、基板20上の所定の位置に実装されること
になるが、以下に、この基板2゜を位置決めするための
基板回転位置決め装置400の全体構成を、第28図を
用いて説明する。
この基板回転位置決め装置400は、基板20が直接に
載置される回転テーブル438を上述した基台210に
対してy軸及びy軸に沿って相対的に移動可能に、且つ
、自身の中心軸回りに回転自在に備えている。即ち、こ
の基板回転位置決め装置400ば、基台210上に固定
され、X軸方向に沿って延出するよう設定された互いに
平行な一対の架台440a ; 440bを備えている
。そして、一方の架台440a (図中、上側の架台)
には、y軸方向に沿って細長い枠形に形成されたX軸フ
レーム442が、その第1の辺(図中、上辺)442a
を一対のガイド部材444a、444bによりガイドさ
れた状態で、X軸方向に沿って移動可能に支持されてい
る。
このX軸フレーム442は、第1の辺442aに対向す
る第3の辺442cを除く略コ字状の部分の全長に渡っ
て中空状に形成され、この第1の辺442aには、第2
のボールねじ446がX軸方向に沿って延出した状態で
、その両端を回動自在に支持されている。また、この第
2のボールねじ446には、第2のナツト部材4448
が螺合しており、この第2のナツト部材448は、上述
した一方の架台440a上に固定されている。そして、
この第2のボールねじ446の一端は、X軸フレーム4
42の第1の辺442a内に収納されたX軸駆動モータ
450の駆動軸に接続されている。
このようにして、X軸駆動モータ450が起動すること
により、第2のボールねじ446と第2のナツト部材4
48との螺合を介して、X軸フレーム442ば、全体と
して、X軸方向に沿って移動駆動されることになる。
尚、このX軸フレーム442の第3の辺442Cは、上
述ジタ一対(7) 架台440 a 、 440 b 
(D中の他方の架台440bの上面に図示しないカムフ
ォロアを介して摺動するように構成されている。
一方、このX軸フレーム442に囲まれる空間内には、
略正方形状の枠形に形成されたy軸フレーム452がy
軸方向に沿って移動自在に収納されている。このy軸フ
レーム452における第2の辺(図中、右辺)452b
からは、一対の接続ステイ454a、454bが図中右
方に向けて突出しており、これら接続スティ454a、
454bの先端には、y軸方向に沿って延出するy軸ガ
イド部材456が一体に接続されている。
また、上述したy軸ガイド部材456には、第2の片4
42bの内方に突出する係合部材458が一体に取り付
けられている。一方、X軸フレーム442の第2の辺4
42bには、第3のボールねじ460がy軸方向に沿っ
て延出した状態で、その両端を回動自在に支持されてい
る。また、この第3のボールねじ460には、第3のナ
ツト部材462が螺合しており、この第3のナツト部材
462は、上述した係合部材458に固定されている。
そして、この第3のボールねじ460の端は、X軸フレ
ーム442の第2の辺442b内に収納されたy軸駆動
モータ464の駆動軸に接続されている。
このようにして、y軸駆動モータ464が起動すること
により、第3のボールねじ460と第3のナツト部材4
62との螺合を介して、y軸フレーム452は、全体と
して、y軸方向に沿って移動駆動されることになる。
尚、このy軸フレーム452の第4の辺(図中、左片)
452dば、上述したX軸フレーム442の第4の片4
42dに図示しないカムフォロアを介して摺動して支持
されるように構成されている。
更に、このy軸フレーム452に囲まれた空間内には、
上述した回転テーブル438が自身の中心軸回りに回転
自在に、複数のガイドローラ466を介して支持されて
いる。この回転テーブル438は、図示するように、円
形の枠状に形成されており、この回転テーブル438に
は、y軸方向に沿って延出した状態で一対のガイドロッ
ド取付スティ468a、468bが互いに平行な状態で
架は渡されており、これらガイドロッド取付スティ46
8a、468bには、X軸方向に沿って延出した状態で
一対のガイドロッド470a、470bが互いに平行な
状態で取り付けられている。
このようにして、これら2本のガイドロッド470a、
470bに挾持された状態で、上述した基板20は、回
転テーブル438に取り付けられることになる。
ここで、これら一対のガイドロッド470a。
470bは、y軸方向に沿って移動可能になされており
、取り付けられる基板20のサイズ(特に、y軸方向に
沿う長さ)に応じて移動され、基板20を確実に両側か
ら挟持することが出来るように設定されている。尚、こ
れらガイドロッド470a、470bは、図示しない止
めねじにより、設定された位置に固定されるよう構成さ
れている。
そして、この回転テーブル438の一側(図中、下側)
に位置するy軸フレーム452上には、これを回転駆動
するための摩擦駆動機構472が配設されている。
以上の構成によって基板20は、回転テーブル438が
X軸、y軸方向に沿って夫々独立に移動すると共に、θ
方向に沿って回転することにより、その上の任意の点を
、ターレットテーブル装置200におけるワークWのイ
ンサート位置に整合させることが出来ることとなる。
最後に、第29図及び第30図を用いて、回転テーブル
438を回転駆動するための基板回転機構としての摩擦
駆動機構472の構成を詳細に説明する。
この摩擦駆動機構472は、y軸フレーム452上に固
定された板ばね機構474を備えている。この板ばね機
構474は、回転テーブル438の半径方向に沿って進
退自在な押レバー474aを、半径方向内方に有し、こ
の押レバー474aは、半径方向外方に取り付けられた
調整ねじ474bを回転させることにより、半径方向に
沿って進退されるよう設定されている。即ち、この調整
ねじ474bを回転させることにより、押し付は力を調
節するこが出来るように設定されている。また、この板
ばね機構474には、平面コ字状の押圧ステイ476の
両端部が一体的に取り付けられており、この押圧ステイ
476の半径方向内方には、挟持ローラ478が垂直軸
回りに回転可能に軸支されている。
一方、上述したy軸フレーム452には、平面コ字状の
案内ステイ480の両端部が一体的に取り付けられてい
る。この案内ステイ480の基端部側には、起立した支
持ステイ482の中程が、回転テーブル438の半径方
向に沿って摺動自在に支持されている。即ち、この支持
ステイ482の両側縁の中程には、上述”した案内ステ
イ480の両延出部分が嵌合する案内溝482a、48
2bが形成されており、これら案内溝482a、4g2
bに案内ステイ480の両延出部分が夫々嵌合すること
により、支持ステイ482は摺動可能に、且つ、下方へ
の落下を防止された状態で支持されることになる。
この支持ステイ482の上端には、取付ステイ484が
半径方向内方に延出した状態で取り付けられており、こ
の取付ステイ484には、駆動ローラ486が同軸に固
定された駆動軸488の上端が回転自在に軸支されてい
る。尚、この駆動ローラ486は、上述した挟持ローラ
478と同一高さになるよう、その高さ位置を設定され
ている。即ち、上述した回転テーブル438の外周面に
駆動ローラ4−86が転接し、また、内周面に挟持ロー
ラ478が転接し、この回転テーブル438は、これら
駆動ローラ486と挟持ローラ478とに挾持されるこ
とにより、駆動ローラ486と回転テーブル438との
間の摩擦係合力が規定されるように設定されている。
また、この支持ステイ482の下端には、駆動軸488
を回転駆動するための回転駆動モータ490が取着され
ており、この回転駆動モータ490と駆動軸488とは
、カップリング機構492を介して整合された状態で接
続されている。尚、この支持ステイ482は、その背面
(即ち、半径方向外方の面)を上述した板ばね機構47
4の押レバー474aにより押圧されるように設定され
ている。
以上のように構成される摩擦駆動機構472においては
、第30図に示す状態において、板ばね機構474の調
整ねじ474bを回転することにより、押レバー474
aは支持ステイ482を半径方向内方に偏倚し、これに
取り付けられた駆動ローラ486を半径方向内方に移動
するよう作動する。一方、この支持ステイ480の半径
方向内方への移動により、その反対効果として、板ばね
機構474自身は、半径方向外方に向かう反力を受ける
ことになり、この結果、押圧ステイ476に取り付けら
れている挟持ローラ478は、半径方向外方へ相対的に
移動することになる。
この結果、回転テーブル438は、駆動ローラ486に
より半径方向内方への押圧力を受けると共に、挟持ロー
ラ478により半径方向外方への押圧力を受け、両ロー
ラ486,478により強く挟持されることになる。こ
こで、このように、この回転テーブル4′38は、両ロ
ーラ486,478によるバランスした状態の押圧力を
受けることになるので、駆動ローラ486による転接力
(摩擦係合力)が増大するものの、回転テーブル438
の回転中心の偏倚は生じないことになる。
このように、駆動ローラ486による回転テーブル43
8への転接力が所定値に設定された状態において、回転
駆動モータ490が起動されると、この起動に応じて、
カップリング機構492を介して、駆動軸488が回転
駆動され、従って、駆動軸488に一体的に取り付けら
れた駆動ローラ486は同様に回転駆動され、この結果
、この駆動ローラ486に転接する回転テーブル438
も5回転されることになる。
尚、この回転駆動モータ490には、ロークリエンコー
ダ494が取り付けられており、この回転駆動モータ4
90による駆動量、即ち、駆動ローラ486の回転量は
、常に、数値的に検出されており、この回転テーブル4
38は、この検出結果に基づいて所望の回転位置に回転
駆動されることになる。
以上詳述したようにして、この一実施例の基板回転位置
決め装置400においては、X軸周駆動モータ450を
介してX軸フレーム442をX軸に沿って、y軸層駆動
モータ464を介してX軸フレーム442に支持された
y軸フレーム452をy軸に沿って、そして、回転駆動
用モータ490を備えた摩擦駆動機構472を介して、
y軸フレーム452に支持された回転テーブル438を
θに沿って回転駆動することにより、回転テーブル43
8に固定された基板20の任意の位置は、ターレットテ
ーブル装置200におけるワークWのインサート位置に
正確に整合した位置に移動されると共に、ワークWと基
板20との回転位置関係を自由に設定することが可能に
なる。
また、この一実施例の基板回転位置決め装置400にお
いては、ベルトやギヤを用いることなく、回転テーブル
438を摩擦駆動機構472を介して回転駆動するよう
にしているので、従来において問題となったような、ギ
ヤを採用することによるバックラッシュが大きい点や、
騒音がうるさい点や、ベルトを採用することによる高速
で回せない点や、制御が複雑になる点が、確実に解消さ
れることになる。
以上の様な回転駆動機構としての摩擦駆動機構472の
構成によって、回転テーブル438及びこれの上に載置
された基板20は回転させられることになるが、回転テ
ーブル438の外周面と駆動ローラ486の外周面との
互いの摩擦接合面(以下、単にP面と呼ぶ。)に滑りや
摩耗が少しでも生じると、その誤差分が回転テーブル4
38が回転するたびに累積されて、エンコーダ494で
検出される角度と実際の回転テーブル438の角度とが
違ってくる。
そこで、この一実施例においては、上述した摩擦駆動機
構472に隣接した位置に、この誤差を吸収する誤差吸
収機構496を備えている。
方、回転テーブル438には、これの停止位置が90度
毎に設定されており、これら停止位置に対応して、この
一実施例においては合計4箇所(即ち、回転角として、
90’、180°、270360’  (0’)の4箇
所)に、規制穴498a、498b、498c、498
dが夫々形成されている。
この誤差吸収機構496は、第28図に示すように、y
軸フレーム452の第1及び第4の辺452a、452
dを互いに連結する連結辺452eに、第31A図及び
第31B図に示すように、立ち下がった状態で取り付け
られた取付部材500にか上下方向に沿って延出した状
態で取着されている。そして、この取付部材500には
、摺動ガイド部材502を介して、プランジャロッド5
04が上下動自在に支持されている。このプランジャロ
ッド504の上端には、プランジャ506が固定されて
いる。また、このプランジャ506の上面には、上述し
た規制穴498の一つに下方から嵌入される所の半球状
の位置決めビン508が固着されている。
一方、このプランジャロッド504の下方には、上下方
向に沿ってピストンロッド510を進退可能に、空圧シ
リンダ512が取付ステイ514を介して取付部材50
0に固定されている。そして、このピストンロッド51
0の上端と上述したプランジャロッド504の下端とは
、連結ロッド516を介して互いに連結されている。
ここで、上述した位置決めビン508の配設位置は、回
転角として、回転テーブル438が、90° 180°
、270’  360°(0°)の4箇所に正確に夫々
位置決めされた際に、4つの規制穴498a、498b
、498c、498dに夫々下方から嵌入して、回転テ
ーブル438の回動位置を正確に規定することが出来る
位置として定義されている。
このように誤差吸収機構496を構成することにより、
例え、P面に滑りや摩耗が少しだとしても、その誤差分
が回転テーブル438が目標位置で停止する毎に解消さ
れ、このように誤差が累積されることなく、エンコーダ
494で検出される角度と実際の回転テーブル438の
角度とが正確に一致することとなる。
以上詳述したように、この一実施例においては、回転テ
ーブル438の目標回転位置への停止動作毎に、駆動ロ
ーラ486と回転テーブル438との間のP面に発生し
た滑りに基づき、検出位置と実際位置との間に生じた誤
差が、誤差吸収機構496により機械的に解消されるこ
ととなり、この誤差が累積されることが確実に防止され
、正確な回転テーブル438の回転動作、即ち、この回
転テーブル438の上に載置された回路基板20の回転
位置決めが達成されることとなる。
また、この一実施例においては、P面における滑り等の
補正機構として、誤差吸収機構496を設けているので
、摩擦駆動による回転テーブル438の確実な回転が可
能と′なり、低騒音、バックラッシュレス、コンパクト
な基板20の位置決め機構が実現できることになる。
ここで、例えば、上述した一実施例においては、回転テ
ーブル438ば、90″の整数倍毎に停止されるように
設定したため、規制穴は、回転テーブル438に90°
毎に計4箇所形成されるように説明したが、この発明は
、このような構成に限定されることなく、例えば、回転
テーブル438において45°の整数倍毎に停止される
場合には、規制穴は、回転テーブル438に45°毎に
計8箇所形成すれば良い。要は、規制穴は、回転テーブ
ル438に、これの停止角度に応じて形成されるように
すれば良い。
また、上述した一実施例においては、誤差吸収機構49
6は、回転テーブル438の停止動作毎に行なわれるよ
うに説明したが、この発明は、このような構成に限定さ
れることなく、停止動作の2回置きとか、3回置き等、
複数回置き毎に行なわれるように設定しても良いし、ま
た、所定時間経過後の最初の停止動作において実行する
ように設定しても良いし、所定回転量経過後の最初の停
止動作において実行するように設定しても良い。
また、上述した一実施例においては、X軸フレーム44
2−Y軸フレーム452一回転テーブル438の順に重
ねて構成するように説明したが、この発明は、このよう
な構成に限定されることなく、例えば、回転テーブル4
38−Y軸フレーム452−X軸フレーム442の順で
重ねる要に構成しても良い。
更に、プランジャ部材506を規制穴に嵌入して、回転
テーブル438の回転位置を書き直すタイミングは、1
回転当りの滑りが少量であれば、この嵌入動作後であっ
て、回転駆動モータ490のサーボ系のロック動作前で
あっても良い。
また、上述した一実施例においては、回転テーブル43
8に駆動ローラ486を横から(即ち、半径方向に沿っ
て)押し付けるように説明したが、この発明は、このよ
うな構成に限定されることな(、回転テーブル438の
上方から駆動ローラ486を押し付ける構成を採用する
ことも可能である。
〈システムの制御〉 以上、主に、実装システム10の個々の装置としての、
部品供給装置100、タレットテーブル装置200、ク
リンチ装置300、位置決め装置400(所謂、X、Y
、θテーブル)等について、その構成及び動作並びにそ
の単体制御について説明してきた。次に、個々の装置が
全体としてどのような動作を行ない、各々が互いにどの
ように干渉し合うかを説明することにより、システム全
体の制御の概略について説明する。システム全体の制御
は制御装置21により行なわれる。
第1図乃至第31図の範囲に示された制御対象としての
主なモータデバイスを第32図に挙げて説明する。タレ
ットテーブル装置200においては、タレットテーブル
駆動モータ219、ピックアップカムの駆動モータ29
2、インサート用カムの駆動モータ236である。クリ
ンチ装置300においては、クリンチヘッドが設けられ
たテーブルを回転させるためのモータ344、クリンチ
ヘッドを上下動させるためのカムを駆動するためのモー
タ382がある。また、位置決め装置400においては
、X軸方向駆動用のモータ450、Y軸方向駆動モータ
464、モータ464そして、θ方向駆動モータ490
がある。また、部品供給装置100においては、Z軸方
向に部品を積載した複数本(20種類まで可能)のステ
ィックSを一体で移動駆動するための駆動モータ145
がある。
第33図はタレットテーブル装置200の各ヘッドに対
する、部品供給装置100のスティック移動方向2と、
位置決め装置400による位置決め方向X、Y、θとの
関係を示す。図中、供給装置100がタレットテーブル
装置200にワークを渡す所謂ピックアップ位置は固定
的である。従って、部品供給装置100はピックアップ
位置に向けて、制御装置21から受けた指令に従って要
求されたワークの入ったス、ティックを移動する。
一方、タレットテーブル装置200においては、10個
のヘッドがβ方向(第33図)に回転させられる。そし
て、ピックアップ位置に来たヘッドが、制御装置21が
要求したワークを把持すべきと要求されているのならば
、そのワークを把持する。
第33図に示すように、タレットテーブル装置200に
おいて、ヘッドが把持したワークを回路基板20にマウ
ントするときの、そのヘッドがタレットテーブル217
上における位置(インサート位置)もまた固定である。
位置決め装置400は、基板20を、X方向、Y方向、
θ方向に移動しながら、基板20にマウントされるべき
ワーク(例えば、ICチップ)のスルーホールの位置が
「インサート位置」の直下に来るように調整する。
製J月1能 第1図に示された実装システムの制御装置21としての
主な機能を挙げると、 ■:タレットテーブル装置200によるビック動作とク
リンチ動作及び基板の位置決め動作とは有機的に結合し
同期して動作する。
即ち、タレットテーブル装置200においては、部品供
給装置100からのワークが、ピックアップ位置におい
て、タレットテーブル装置200の1つのヘッドに渡さ
れる。また、タレットテ−ブル217が回転してヘッド
に把持されたワークが「インサート位置」に到達するの
に同期して、位置決め装置400がX、Y、θ方向にテ
ーブル438を移動することにより、ワークがマウント
されるべき基板20上の位置を、「インサート位置」の
直下に来るようにする。そして、その後、ワークをイン
サートする。第1図においては、クリンチ装置300は
図示されていないが、既に説明したように、タレットテ
ーブル装置2゜Oのタレットテーブル217とクリンチ
装置3゜Oのタレットテーブル342とは同期して回転
しており、ワークが基板20にインサートされた後は、
クリンチ動作を行なう。
■−1:実施例システムのもう1つの特徴は、操作者が
指定したワークのマウント順序は、タレットテーブル装
置200がワークを基板2oにインサートするときにも
、守られていることを使命としていることである。
この目的のために、実装手順を記述したプログラムを格
納したテーブル(この実施例では、後述するように、[
プロセステーブルPTJと読んでいる)と、タレットテ
ーブル217上の全ヘッドに関する情報を管理するテー
ブル(この実施例では、「挿入情報テーブルITJと読
んでいる)とが設けられている。実装順序が守られるこ
とは、次のような効果を生む筈である。
最も精度が必要されるのは、位置決め装置4゜Oによる
基板20の位置決め動作である。そして、タクトタイム
の大きな要素を占めるのも、この位置決めに要する時間
である。もし実装(マウント)順序が守られれば、実装
順序を計画し決定した時点で予期した精度、タクトタイ
ムと同じものが得られる筈である。即ち、このようにす
れば、実装システム全体のスルーブツトを向上する目的
のために操作者がしなければならないことは、実装順序
を効率的なものに設計することだけに神経を集中するこ
とであり、他の要素の影響を考慮しなくても済むように
なる筈である。換言すれば、実装システム全体のスルー
ブツトの向上は容易に得られるのである。
■−2二本実施例の他の特徴は、上記のような2つのテ
ーブルを管理することにより、不要な空ビツク動作を行
なわな(で済むようになり、効率的になることである。
即ち、この実施例システムは、従来の「ピックアップ位
置」、「インサート位置」固定のタレット型実装装置に
はよくあった欠点を解消するような機能を有している。
その機能によると、「ピックアップ位置」あるいは「イ
ンサート位置」において、従来では不可欠であったタレ
ットテーブル217をその都度停止させる動作が不要と
なり、そのために、従来のタレット装置よりもはるかに
効率的なビック/インサート動作が可能となる筈である
■−3:また、上記テーブルPTとITとを有し管理す
ることにより、システムの制御を、その特有な回路基板
20に併せて設計された実装順序に合せて、制御装置2
1が自律的に制御するので、従来必要であったティーチ
ング作業が不要となることである。
■二本実施例のシステムでは、緊急停止機能が付加され
ていることである。その機能は、ベツドタレット装置2
00においてヘッドユニット218あるいはヘッドユニ
ットを上下させる機構が破壊されそうなときと、部品供
給装置100において、あるワークのスティックが全て
空になったときである。
ピックアップ  /インサート  の 以下、第34図乃至第37図に基づいて、タレットテー
ブル装置200におけるピックアップ動作/インサート
動作のための制御装置21による制御動作の概略を説明
する。
第34図は、操作者がプログラム入力した実装手順を記
憶するプロセステーブル(以下、PTと略す)の構成を
表わす。同テーブルは制御装置21のメモリ21aに記
憶される。同図において、S、、S、・・・・・・は実
装順序を表わす。この順序を表わす番号の最大値はS工
□により表わされる。また、x、y、θは、プロセス類
Sのワークがインサートされるべき基板上の位置を示す
ものであり、位置決め装置400に伝えられる。また、
2は部品供給装置100におけるスティックの番号であ
り、この2により固有のワークが指定される。情報Zは
部品供給装置100に伝えられ、供給装置100は、こ
れを受けて、指定されたスティックをピックアップ位置
にまで移動する。
また、HDはタレットテーブル装置200における各ヘ
ッドユニット218に付された番号である。各ヘッドユ
ニット218には前もって、例えば、16ピンDIP用
、22ピンDIP用、QtJIP用のヘッドが装着され
ており、どのヘッドユニットにはどのタイプのワークを
把持可能であるかは、第34図の手順を入力した操作者
には前もって知られている。
テーブルPTの各エントリポイントは、ポインタSP(
シーケンスポインタ)によって指定される。
第35図は挿入テーブル(以下、ITと略す)の構成を
示す。このテーブルITは、ヘッドユニット218が、
ワークを把持しているか否か表わす情報及びそのワーク
は基板20上のどこにインサートされるべきかを表わす
情報(x、y、 θ)を含む。また、このテーブルIT
中における、ヘッドに関する上記情報の格納位置は、例
えばP(1)と表わされ、これはヘッド番号1のヘッド
情報の位置という意味である。このテーブルITは、第
39図の制御プログラムに従って制御装置21が、第3
4図のプロセステーブルPTに基づいて作成していく。
後述する説明から明らかになるように、テーブルITに
は実装順序を示す情報が明示的には設定されていない。
しかし、テーブルITにおける情報の位置自体が実装順
序を暗示している。これが、この実施例により、操作者
が意図した実装順序が守られるということの技術的な裏
付けである。
尚、テーブルITの各エントリポイントは、ポインタI
P(挿入ポインタ)によって指定される。
次に、第34図に示された実装手順に従ってタレットテ
ーブル装置200が動作した場合に、第35図のテーブ
ルITはどのように変化し、タレットテーブル装置20
0の各ヘッドユニット218の回転位置及びヘッドの把
持状況はどのように変化するかを、第36図、第37図
に従って説明する。
先ず、テーブルPTの81の実装指令をフェッチする。
この指令では、Z=1のワークを、ヘッド番号1のヘッ
ドに把持することを要求している。第36図A図の(a
)及び第37A図(a)を併せて参照する。尚、第36
A図等において、各ヘッドを表わすシンボルに付随して
付けられた”は、そのヘッドがワークを把持しているこ
とを意味する。
制御装置21は、供給装置100に対し、Z=1で指定
されるスティックがピックアップ位置に来るように指令
する。タレットテーブル217が回転して、ヘッド1が
「ピックアップ位置」に到達すると、タレットテーブル
装置200の1番目のヘッドはZ=1のワークを把持す
る。第36図A図の(a)参照。第37A図の(a)で
は、テーブルITのP(1)にZ=1のワークの挿入位
置情報X、Y、θが記憶される。こうして、手順S1の
ワークが1番目のヘッドに把持されたために、テーブル
PTのポインタSPは1つインクリメントされる。
次に82の指令をテーブルPTからフェッチする。この
指令は、Z=2のワークを2番目のヘッドで把持する指
令である。1番目の次のヘッドは2番目のヘッドである
ために、タレットテーブル217の1ピツチ分の回転後
に、この2番目のヘッドはZ=2のワークをピックして
把持する。この状態を、第36図A図の(b)、第37
A図の(b)に示す。
次に83の指令をフェッチする。この指令は、Z=3の
ワークを5番目のヘッドに把持させる指令である。この
指令を実行させるためには、タレットテーブル217は
5番目のヘッドが「ピックアップ位置」に来るまで、即
ち、3ピツチ(=36度X3=108度)だけ回転させ
られる必要がある。そして、この3ピツチ分の回転の間
に、「インサート位置」に来るヘッドでワークを把持し
ているものはない筈である。例えば、3番目のヘッドが
「ピックアップ位置」にあるとすれば、「インサート位
置」にあるヘッドは8番目であり、4番目のヘッドが「
ピックアップ位置」にあるときは「インサート位置」に
あるヘッドは9番目である。8番目のヘッドも9番目の
ヘッドも、第36図の例ではワークを把持していない。
換言すれば、第36図A図の(b)の状態から3ピツチ
(=108度)だけ回転させた時点で「ピックアップ位
置」に来た5番目のヘッドにZ=3のワークを把持させ
る動作をさせればよいわけである。この3ピツチ回転後
の状態を第36図A図の(C)、第37A図の(c)に
示す。
次にS4の実装指令をフェッチすると、それは、Z=4
のワークを6番目のヘッドに把持させる指令である。こ
のような場合は、6番目のヘッドによるワークのピック
アップ動作と、1番目のヘッドに把持されたワークをイ
ンサートする動作は並行して行なわれる。尚、第36A
図の(d)と第36B図の(e)とは、図示の都合上、
先ず、6番目のヘッドにワークが把持され、その次に、
1番目のヘッドに把持されたワークがインサートされた
かのように示した。
次に、第34図のSSの指令をフェッチする。
この指令はZ=5のワークを9番目のヘッドに把持させ
る指令である。第36図(e)で6番目のヘッドにワー
クを供給したのだから、9番目のヘッドが「ピックアッ
プ位置」にまで到達するには、更に3ピツチだけタレッ
トテーブル217が回転しなければならない。即ち、9
番目のヘッドが「ピックアップ位置」に到達するまで、
例え、供給装置100がZ=5のワークの準備を終了し
ていたとしても、ビック動作は延期されなくてはならな
い。換言すれば、6番目のヘッドが「ピックアップ位置
」にいた時点から9番目のヘッドが「ピックアップ位置
」に到達するまでの間に、「インサート位置」には、2
番目、3番目、4番目のヘッドが順に到着する。
そこで、2番目のヘッドが「インサート位置」に到達し
た時点で、そのヘッドが把持していたワークが基板にイ
ンサートされる。この状態を、第36B図(f)、第3
7A図の(f)に示す。
そして、更に、2ピツチ回転後に9番目のヘッドが「ピ
ックアップ位置」に来ると、Z=5のワークが9番目の
ヘッドに把持される。この状態を第36B図の(g)、
第37B図の(g)に示す。
次に86の指令をフェッチする。この指令はZ=6のワ
ークを10番目のヘッドに把持させる指令である。そこ
で、更にlピッチ回転後に、そのワークが10番目のヘ
ッド−に把持される。この状態を第36B図の(h)、
第37B図の(h)に示す。
次に87の指令をフェッチすると、ヘッド状態は、第3
6B図(h)から、第36C図の(i)=(j)と変化
し、また、テーブルITは第37B図(h)から、第3
7B図の(i)−=(j)と変化する。
以上説明したピックアップ動作とインサート動作におい
ては、実装指令Sに対応したピックアップ動作の必要性
の判断と、インサート動作の必要性の判断とが重要にな
っている。それらの判断の概略をまとめると次のように
なる。
今、タレットテーブル217がある位置に停止している
とする。第36図、第37図の制御では、タレットテー
ブル217を回転させる前に、単位回転角度(=36度
)だけ回転させることを想定する。そして、上記の実装
指令Sに対応したピックアップ動作の必要性の判断とは
、「ピックアップ位置」に来るべきヘッドに対してワー
クを把持させる実装指令がテーブルPT内に存在するか
の判断であり、上記のインサート動作の必要性の判断と
は、「インサート位置」に来るべきヘッドにはインサー
トされるべきワークを実際に把持しているか否かの判断
である。これらの判断は平行して行なう。
これらの判断が両者ともに否である場合には、更に単位
回転角度(=36度)だけへラドタレットテーブル21
7を回転させることを想定する。
そして、上記の2つの判断を行なう。
このような操作を、「ピックアップ位置Jに来るべきヘ
ッドにワークを把持させるべき実装指令Sが存在すると
判断されるか、あるいは、「インサート位置」に来るべ
きヘッドにはインサートされるべきワークが実際に把持
されていると判断されるまで繰返す。そして、両者の判
断が否である限りは、その都度、そのように判断された
回数を保持する。後述の説明で明らかになるように、こ
の判断の回数はカウンタnに保持される。
上記判断のうち一方の判断が肯定的であった場合を考え
る。それまでに、n回の判断がなされたとすると、36
×n度だけテーブル217を回転させれば、ワークを把
持させるべきヘッドが「ピックアップ位置」に来るか、
あるいは、インサートされるべきワークを実際に把持し
ているヘッドが「インサート位置」に来ることになる。
そこで、36Xn度だけ回転させて、ピックアップ動作
(第40B図)、あるいは、インサート動作(第40A
図)、あるいは両方の動作(第40C図)を行なう。
マルチタスクf′ 制御装置21によるヘッドタレットテーブル装置200
、クリンチ装置300、位置決め装置400、部品供給
装置100に対する制御はマルチタスク方式により行な
われる。第38図は、そのシステム全体の制御のための
タスク間の関係、即ち、どのタスクがどのデバイス(モ
ータ)を制御するかを説明する。但し、第38図におい
ては、制御対象としてのセンサ、アクチュエータ等は省
略しである。第38図と第35図とを比較しても分るよ
うに、各タスクと各装置とは一対一に対応しない。これ
は、同じ装置内でも並行して制御を行なわなければなら
ないデバイスが存在するからであって、並行して制御し
なければならないデバイスは異なるタスクで制御する方
が効率的であるからである。
第38図に示すように、4つのタスクがマルチタスクO
S(オペレーティングシステム)の下に並行して動作す
る。
タスク(TASK)1は、位置決め装置400のX軸モ
ータ450.Y軸モータ464.θ軸モータ490と、
供給装置100のスティック移動用モータ145(Z軸
モータ)と、更に、タレットテーブル217を回転する
ためのモータ219と、クリンチヘッドが設けられたテ
ーブル342を回転させるためのモータ344とを制御
する。
タスク1  (TASKI)はその詳細を第39図に図
示され、内部に、インサート処理(第40A図)とピッ
ク処理(第40B図)とピック&インサート処理(第4
0C図)の3つのサブルーチンを有する。
タスク(TASK)2はインサート用カムの駆動モータ
236とクリンチ用カムの駆動モータ382とを制御す
る。
タスク3 (TASK3)はピックアップ動作用のカム
の駆動モータ292を制御する。また、タスク4 (T
ASK4)は、基板搬送機構のモータ(不図示)を制御
する。
タスク1は他のタスクに対してはマスク的な動作を行な
う。即ち、他のタスクを起動し、必要に応じてその起動
されたタスクからの結果を受けるまで待ち、受けた時点
でまた自己の制御を継続するというような構成となって
いる。換言すれば、タスク間での並行動作は、各タスク
にそのタスクが実行可能か否かを示すフラグを設け、そ
のフラグが実行可能となっているタスクのみの動作をO
8(オペレーティングシステム)が許可するようになっ
ている。同時に複数のタスクが実行可能な状態を示して
いるときには、順番に実行可能なタスクを実行し、その
ような実行可能なタスクを全て一巡すると、所謂ラウン
トロピン方式に従って、実行可能なタスクの実行順序を
順繰りにずらしていく。また、あるタスクが他のタスク
の結果を待って、その結果を受けてから実行するように
制御する、即ち、タスク間の同期動作は、タスク間で共
通なメールボックスを有し、このメールボックス内の情
報を所謂TEST&WAIT方式で調べることにより実
現される。
ASKI 第32図に従ってタスク1の動作を説明する。
このタスク1は第1図に示された操作盤250上のラン
ボタンを押すことにより起動される。尚、第34図に示
した実装コマンドのプログラムは既にテーブルPTに格
納されているものとする。
先ず、ステップ5200では、ヘッドタレットテーブル
217のスタート位置及びクリンチタレットテーブル3
42のスタート位置等をチエツクする。この実施例では
、プログラムのスタート時点では、ヘッド装置200の
第1O番目のヘッドが「ピックアップ位置」にあり、5
番目のクリンチ用ヘッドが「インサート位置」にあるよ
うになっている。
ステップ5202では、プロセステーブルPTをクリア
する。ステップ5204では、TASK4を起動するこ
とにより、これからワークをマウントすべき回路基板2
0を、基板位置決めテーブル438の上まで持ってくる
ように、搬送装置(ローダ)に指令する。このTASK
4のプログラム手順は特に図示しないが、基板20を載
せたテーブルを基板位置決めテーブル438まで移動し
、その基板20をテーブル438に移して所定の場所に
載置するまでを含む。TASK4は基板がテーブル43
8上に載せられれば、そのことを示す旨のフラグ(制御
装置21のメモリ内にある)をセットする。
ステップ8206では、初期設定を行なう。この初期設
定は、プロセステーブルのエントリポイントを指す順序
ポインタSPと「ピックアップ位置」にあるヘッドの番
号を指すカウンタPPとを“1”に設定し、挿入データ
テーブルITのエントリポイントを指すポインタIP(
このポインタは同時に「インサート位置」にあるヘッド
番号を示す)を“6”にセットし、カウンタnを“1”
にセットする。これは、カウンタPPとポインタIPは
夫々、タレットテーブル217が1ピッチ回転したなら
ば来るであろうヘッド番号を記憶するものであり、ステ
ップ5200で説明したように、スタート時点では、ヘ
ッド装置の第10番目のヘッドが「ピックアップ位置」
にあり、5番目のクリンチ用ヘッドが「インサート位置
」にあるようになっているからである。
ステップ5208では、ポインタSPが実装順プログラ
ムテーブルPTの最終行を指しているかを調べる。今は
、ここでの判断はNoであるから、ステップ5210に
進み、1つの指令をテーブルPTからフェッチする。こ
のフェッチされるべき指令はポインタSPにより指定さ
れる。また、このポインタSPはステップ8206で“
1”に初期化されている。
ステップ5212では、プロセステーブルPTのポイン
タSPで指定され、たエントリポイントのHD情報と、
次に「ピックアップ位置」に来るヘッド番号を示すカウ
ンタPPとを比較する。尚、このHD情報を、便宜上、 HD  :  PT’[SP] と表記する。[SP]は、テーブルPTがSPでインデ
ックスされることを意味する。
ステップ5212において両者が一致すると判断された
ことは、実装指令により要求されたヘッドのタイプ(H
D番号で規定される)は、[ピックアップ位置J  (
PPカウンタにより規定される)に来るであろうヘッド
のタイプと一致していることを意味する。第34図の例
では、Slの実装指令に対して、 HD: p”r [SP] =1゜ PP=1 となる。
かかるときは、指令されたワークをそのヘッドユニット
により把持すべきであるので、ステップ5213で、当
該実装指令のX、Y、θのデータ部分をテーブルIT内
にストアする。即ち、IT [PP] =PT [SP
] とする。そして、ステップ5214に進んで、挿入テー
ブルITのエントリのうち、挿入ポインタIPにより指
定されたエントリに、有効なデータが入っているかを調
べる。有効なデータが入っているエントリとは、例えば
、第35図のIT内で全てのデータがゼロでないような
ものである。ポインタIPはステップ5206で“6”
に初期化されている。第34図の例では、S4の指令を
実行するまでは、換言すれば、IP=1となるまでは、
ステップ5214ではYESの判断は出力されない。従
って、ステップ8216に進み、ビック処理がなされる
。ピック処理については後程詳述するとして、ステップ
8216からステップ5217に進み、ポインタSPを
カウントアツプする。即ち、5P=SP+1とする。
ピックアップ 理 ピックアップ処理の詳細は第40B図に示される。ピッ
クアップ処理は、要求されたワークをヘッド装置200
がピックアップできるように、供給装置100において
は、そのワークを収納しているスティックをピックアッ
プ位置まで移動し、待機位置P2にあるワークを分離位
置P1まで落下させる動作が必要となる。また、ヘッド
タレット装置200側では、分離されたワークを把持す
るように決められたヘッドをピックアップ位置まで移動
させるために、タレットテーブル217を回転する動作
が必要となる。
そのために、第40B図のステップ5270では、供給
装置100のZ軸モータ145に対して起動信号を送る
。これによりモータ145は回転を開始する。
以下余白 供給装置100のモータ145のサーボ制御回路にたい
しては情報Zが渡される。Zは、ピックアップすること
を要求されたワークを保持するスティックの番号の位置
であり、操作者(プログラマ)にとっては理解し易いも
のである。このスティックの番号Zは、プログラムの作
成時点で、モータ145の回転停止位置2に変換されて
いる。
ステップ5272では、タレットポイントをリセットす
る。これは、モータ219の回転に先立ち、回転量(3
6度Xn)を計算するものである。ここで、nとは、前
述したように、前回にタレットテーブル217を回転し
てから、今回に回転させるまでの間に、インサート動作
もピックアップ動作もなされることはないと判断された
回数である。第34図の例の場合は、カウンタnにはス
テップ5206でセット−された°゛1”が入っている
。ステップ5274では、ヘッドタレットモータ219
に対して起動をかける。これにより、タレットモータ2
19は回転を開始する。
以上までの制御により、供給装置100ではモータ14
5が回転を始め、ヘッドタレット装置200ではモータ
219が回転を始めている。即ち、2つのモータが並行
して回転することにより、並行処理が実現されている。
ステップ8276では、タレットモータ219の停止を
チエツクする。このチエツク制御の詳細は第46A図に
示されているが、この第46A図の制御は、エマージエ
ンシ停止制御と関連して後で説明する。
ステップ5276で、モータ219の停止が確認される
と、ステップ5277では、供給装置100のチエツク
を行なう。このチエツク制御の詳細は第44図に示され
ている。
共給 置に・する!制御 この第44図のフローチャートに基づいて、供給装置1
00における制御手順を説明する。
先ず、第44図のステップ5410において、要求され
たワークを宵するスティックに対応するエアシリンダ1
48にエアを供給する。これにより、第4図で説明した
ように、待機位置P2にあった1つのワークが分離位置
P1に落下する。
第40B図のステップ5270で起動をかけられたモー
タ145はボールねじ144を回動駆動して、所望の種
類のワークWが収納されたワーク供給ユニット124を
、矢印爪方向に沿って移動している筈である。ステップ
5412において、このワーク供給ユニット124にお
ける分離位置P、がピックアップ位置Q1に一致したこ
とが検出されると、ステップ5414において、この移
動を停止させる。
次に、ステップ8416において、検出機構164を介
して、待機位置P3でのワークWの有無を判別する。こ
のステップ8416においてYESと判別された場合、
即ち、検出機構164における受光素子164bに発光
素子164aがらの光が受光されずに、待機位置P3に
ワークWが存在すると判別された場合には、ワークのピ
ックアップ動作に同等支障がないので、即ち、更に2個
のワークWが待機しているので、元のコール元のステッ
プに戻る。即ち、そのコール元のTASKlの制御手順
では、もし要求されたヘッドが既にピックアップ位置Q
、(即ち、分離位置P、)に到着しているのであれば、
分離されたワークWのピックアップ動作が実行される。
一方、到着していなければ、その到着を待つ。
一方、ステップ8416においてNoと判別された場合
、即ち、検出機構164における受光素子164bに発
光素子164aからの光が受光されており、待機位置P
、にワークWが存在しないと判別された場合には、最下
段のスティックSlが空になったと判断して、ステップ
5422において、その空スティックS′の排出動作と
最下段へのスティックS1の供給動作とを上述した通り
に実行する。
このステップ5422における空スティックS′の排出
動作と最下段へのスティックSlの供給動作とが終了す
ると、ステップ5424において、再び検出機構164
を介して、待機位置P3にワークWが存在するか否かが
判別される。
このステップ5424において、YESと判別された場
合、即ち、待機位置P、にワークWが存在すると判断さ
れる場合には、係止位置P2と待機位置P3とにワーク
が待機していることとなるので、制御動作をリターンす
る。
一方、ステップ5424において、Noと判別された場
合、即ち、待機位置P3にワークWが存在しないと判断
された場合には、カセット38内のスティックSは、全
て空になって排出されたものと判断して、ステップS2
6において、カセット交換の信号を出して、カセット3
8の交換を促し、全て制御動作を終了する。
かくして、1台の検出機構164を待機位置P3におけ
るワークWの存在の有無を検出すべく配設することによ
り、スティックS内のワークWの空検出と、カセット1
38内の全てのスティックSにおける排出(無し)−検
出とを、行なうことが出来ることになる。このように、
検出機構(センサ)の数を従来の各ユニット124毎に
2個必要であったことと比較して、全体として1個のみ
で済むこととなり、その配設個数を大幅に減じることが
出来ると共に、配線をシンプルにし、機能切換え時の配
線等の作業を少なくすることが可能となる。
ピックアップ  の続き 第40B図のピックアップ処理の説明に戻る。
ステップ5280では、ワークのビックのためのカム駆
動を行なうために、TASK3を起動する。
ASK3 ステップ5272により起動されたTASK3の説明を
、第42図に基づいて説明する。
ワークのピックアップ動作をヘッドユニット218が開
始するためには、第26図に関連して説明したように、
ピックアップ用のカムは零度の位置になくてはならない
。そこで、第42図のステップ5350では、零位置チ
エツクを行なう。このチエツクの制御の詳細は第46B
図に示されているが、その説明は、エマージェンシ停止
制御と関連して後はど行なう。
さて、ステップ5350でカムが零位置にあることが確
認されたならば、ステップ5352で、ピックアップ用
カムを1回転駆動させるためのモータ292を駆動する
。ステップ5354では、把持用ヘッドに設けられたセ
ンサにより、実際にワークがビックされたかを調べる。
ピ・ツクが失敗していれば、ピックアップ動作をリトラ
イさせるためのボタン(第1図の操作盤250上に設け
られている)が押されていれば、ビックが成功するまで
再試行させる。
ピックアップ  の き かくしてビックが終了した時点で、TASKIに対して
起動をかける。
すると、第40B図のステップ5280に戻って、ピッ
クアップ処理の終了処理を行なう。即ち、シリンダ内の
エアを抜く等の動作を行なう。
そして、ステップ5282で、カウンタnを“l”に再
設定する。
こうして、第40B図のサブルーチンとしてのピックア
ップ処理が終了すると、制御は第39図のステップ52
17に戻る。ステップ5217では、実装指令Sをフェ
ッチする位置をポインタSPを1つインクリメントする
。その手順Sのためのワークはビックされ終ったからで
ある。ステップ8226では、「ピックアップ位置」に
来るヘッド番号を示すカウンタPPと、「インサート位
置」に来るヘッド番号を示すポインタIPを夫々インク
リメントする。即ち、 PP=PP+1 1P=IP+1 とする。そして、ステップ5208に戻り、次の実装指
令をフェッチして、前述の動作を繰り返す。
カウンタnの ′ 次に、第34図のテーブルPTから82の指令をフェッ
チして、その指令で指定されたワーク(Z=2)を把持
した(第36A図(b) (7)状態)後に、S3の指
令(Z=5)をステップ5210でフェッチした場合を
以下説明する。
このような例の場合は、最初は、「ピックアップ位置」
に来るであろうヘッド番号を示すカウンタPPの値は“
3”である。そこで、HD : PT[HD]=5であ
るから、ステップ5212ではNoと判断されてステッ
プ5220に進む。ステップ5220では、ステップ5
214のときと同様に、インサートテーブルIT内のポ
インタIPにより指定されるエントリに、インサートす
べきワークを保持したことを示す有為な情報があるかを
調べる。今の例では、ステップ5220での判断はNo
であるから、ステップ5224に進む。
ここでは、タレットテーブル217も回転しなければ、
ピックアップ動作もインサート動作も行なわない。そし
て、インサート処理もピックアップ処理も行なわれない
と判断された回数を示すカウンタnをインクリメントす
る。
そして、ポインタSPをインクリメントしないで、次に
ステップ8226−に進み、ポインタPP及びIPだけ
をインクリメント(PP=4.I P=9)して、ステ
ップ8208に戻る。
次にステップ5210では、SPはインクリメントされ
ていないので、同じ指令S、をフェッチする。そして、
ステップ5212→ステツプ5220−ステップ522
4と進み、カウンタnをインクリメントする。そして、
ステップ8226で、ポインタPPとIPとをインクリ
メントしてステップ5208に戻る。
ここで注目しなければならないのは、このステップ52
24において単にカウンタnをインクリメントするだけ
の動作を行なうことである。ステップ5224に進むと
いうことは、ピックアップ処理も、インサート処理も、
ピック&インサート処理も行なわれないということであ
る。そして、ステップ8226で、ポインタPPとIP
とをインクリメントするだけでステップ5208に戻り
、再度ステップ8212以下を実行するということは、
ステップ5224でインクリメントされるカウンタnは
、ピックアップ処理も、インサート処理も、ビック&イ
ンサート処理も行なわれなかった回数を記憶する機能を
有している。従って、例えば、インサート処理のサブル
ーチン(第40A図)におけるステップ5232におい
て、あるいはインサート&ピックアップ処理サブルーチ
ン(第40C図)のステップ5298にお5して、タレ
ットモータ219を回転させる量は、36度xn で決まる量となる。即ち、次にインサート動作、及び又
はピックアップ動作が必要となるヘッドを、「インサー
ト位置」位置及び又は「ピックアップ位置」まで移動さ
せるまで、ベツドタレットモータ219を無停止で回転
させるのである。従来のへラドタレット機構においては
、タレットモータの一時停止を行なっていた。この−時
停止の理由は以下のようである。従来では、前述したよ
うに、テーチングシーケンスに汎用性をもたせようとし
た結果、ヘッドがワークをピックする必要がないのに、
空ピックアップ動作(カムモータは駆動されるが、把持
は行なわれない)を行なわざるを得なかった。そして、
もしモータを停止させなければ、この空ピックアップ動
作の過程で、動くヘッドが部品供給装置と衝突してヘッ
ド機構が破壊されてしまうからである。本実施例によれ
ば、このような無用なピックアップ動作が不要となるの
で効率化が達成できるわけである。
ピックアップとインサートの並 ステップ5210で実装指令S4をフェッチした場合を
説明する。第36A図(d)及び第36B図の(e)に
関連して説明したように、このS4指令では、ピックア
ップ動作とインサート動作とが並行して行なわれるよう
になっている。即ち、制御は、ステップ5210→ステ
ツプ5212→ステツプ5213→ステツプ5214→
ステツプ5218に進んで、ビック&インサート処理を
行なう。
第40C図に従って、このビック&インサート処理につ
いて説明する。ステップ5290では、TASK4から
、回路基板20が位置決めテーブル438上に載置され
たとの報告があったことを確認する。なければ、TAS
K4からのその報告を待つ。これは、インサート処理を
行なうためには、回路基板がテーブル438上にあるこ
とが不可欠であるためである。ここで注意しなければな
らないのは、前述のピックアップ処理(第40B図)で
は、ステップ5290のようなチエツクを行なってはい
ない。これはインサートが行なわれない場合は、例え、
基板20がテーブル438上にな(でも、タレットテー
ブル217のヘッドにワークを把持することは可能であ
るからである。
これにより、回路基板20の搬送とタレットテーブル装
置200でのワークの把持とを並行させることができる
さて、第40C図の制御手順は、前述の第40B図のピ
ックアップ処理と多くの類似点を持つ。
ステップ5292では、これから行なわれるピックアッ
プ処理がリトライであるのか否かを調べる。最初のもの
であるときはステップ5294に進んで、供給装置lO
OのZ軸モータ145を5TARTL、、ステップS2
−96では位置決め装置400における3軸(X、Y、
θ)のモータ(450,464,490)を起動する。
ステップ5298、ステップ5300では、タレットモ
ータ219を5TARTする。こうして、供給装置10
0における、所望のスティックをピックアップ位置に移
動する動作と、位置決め装置400における回路基板2
0の位置決め動作と、ヘッドタレットテーブル217を
回転させる動作とが、並列して開始された。
ステップ5302では、x、y、θ軸の停止チエツクを
行なう。このチエツクの詳細な制御手順は第45図に示
される。
゛め に る 第28図乃至第31図に関連して説明したように、位置
決め装置400では、X、Y方向とθ方向の位置決めが
なされると共に、回路基板20の強制位置決めがアクチ
ュエータ1Ω8(第31A図参照)によりなされるよう
になっている。この強制位置決めは、位置決め装置40
0におけるθ方向の位置決めが摩擦駆動により行なわれ
ているためである。
さて、X、Y、 θ軸モータ(450,464゜490
)に対する起動はステップ3296 (第4OC図)ま
たはステップ3232 (第40A図)で既に行なわれ
ている。そこで、ステップ5500において、要求され
たワークのマウント位置が、ヘッドタレットテーブル2
17における「インサート位置」の直下に至ったか否か
が、ロータリエンコーダ494からの検出結果に基づき
判断される。目的位置に到達すると、ステップ5502
において、X軸モータ450.Y軸モータ464に対し
てだけサーボをロックする。即ち、基板20をX軸方向
とY軸方向に変位させようとするトルクが発生してもサ
ーボが動作する。
ここで、回転テーブル438の位置は、回転駆動モータ
490(第30図)に直結されたロータリエンコーダ4
94における検出結果に基づいているため、この回転駆
動モータ490により直接回転駆動される駆動ローラ4
86と回転テーブル438との間のP面に滑りが発生し
ていると、このロータリエンコーダ494の検出出力値
は、回転テーブル438の回転位置を正確に表していな
いこととなる。換言すれば、回転テーブル438が実際
に目標位置へ来ているかどうかは不明である。
このため、ステップ8504以下の制御を行なう。即ち
、ステップ5504において、回転駆動モータ490の
サーボ系をフリーにして、回転テーブル438が自由に
回転できるようにする。そして、ステップ8506にお
いて、空圧シリンダ512に作動圧縮空気を導入して、
ピストンロッド510を上方に押し出し、回転テーブル
438に形成した所の、上述した所定の回転位置に対応
する規制穴498a〜498dの中の40°の回転位置
に対応する規制穴498aに、位置決めビン506を下
方から嵌入する。
この結果、例え、駆動ローラ486と回転テーブル43
8との間のP面に滑りが発生して、検出位置と実際位置
との間に誤差が発生しているとしても、この位置決めビ
ン506と規制穴498aとの嵌入動作により、上述し
た誤差が解消されるように、回転テーブル438は強制
的に回動され、回転テーブル438は、位置決めビン5
06と規制穴498aとの嵌入により規定される回転位
置に正確に位置決めされることになる。
この後、ステップ8508において、回転駆動モータ4
90のサーボ系をロックして、回転テーブル438の回
転位置を固定し、ステップS24において、ロータリエ
ンコーダ494からの検出結果に基づく回転検出位置を
、「90°」と更新する。
このようにして、一連の誤差吸収機構496における誤
差吸収動作は完了して、906の回転位置への回転テー
ブル438の回転駆動動作は終了する。
このような位置決め装置400に対する制御を行なうこ
とにより、回転テーブル438の目標回転位置への停止
動作毎に、駆動ローラ486と回転テーブル438との
間のP面に発生した滑りに基づき、検出位置と実際位装
置との間に生じた誤差が、誤差吸収機構496により機
械的に解消されることとなり、この誤差が累積されるこ
とが確実に防止され、正確な回転テーブル438の回転
動作、即ち、この回転テーブル438の上に載置された
回路基板20の回転位置決めが達成されることとなる。
また、本実施例の位置決め装置400においては、P面
における滑り等の補正機構として、誤差吸収機構496
を設けているので、摩擦駆動による回転テーブル438
の確実な回転が可能となり、低騒音、バックラッシュレ
ス、コンパクトな基板20の位置決め機構が実現できる
ことになる。
ピックアップとインサートの並   (き第40C図の
制御の説明に戻る。位置決め装置における動作の終了が
チエツクされると、ステップ5304において、タレッ
トモータ219の停止チエツク(詳細は第46A図)が
行なわれる。
タレットモータの停止が確認されると、ステップ830
6で、供給装置における動作終了がチエツクされる。こ
のチエツク動作は第44図に関連して既に説明した。
供給装置における動作終了が確認されると、ステップ5
308で、クリンチミスを検出したときにそれを保持す
るラッチ(第22B参照)をクリアする。そして、ステ
ップ5310ではTASK2を起動する。
ASK2 TASK2の手順の概略を第41図に示す、このTAS
K2の制御は、インサート用のカムモータ236とクリ
ンチ用カムモータ382とを駆動するものである。即ち
、ステップ5340では、TASK3のステップ535
0に関連して説明した零位置チエツクと同じチエツク動
作を行なう。
これらのモータの駆動により行なわれるカム動作は前に
詳述した通りである。ステップ5342では、これらの
カムモータを1回転する。ステップ5344では、タス
ク2の終了を通知する。
ピックアップとインサートの並   (き)第40C図
のステップ5310に戻って説明を続行する。ステップ
5310では、TASK2を起動すると同時に、ステッ
プ8312以下を継続して実行する。マルチタスク制御
であるからである。
ステップ8312〜ステツプ8316は既に詳述したワ
ークをピックアップするために必要な、TASK3の起
動である。
ステップ5318では、インサート動作のためのカム動
作の終了(TASK3の終了)を確認する。ステップ5
320では終了処理を行なう。
ステップ5322ではインサートエラーを調べる。これ
は、第22A図のラッチ63に格納されているインサー
トミス情報により判断される。エラーがなければステッ
プ8332以下に進む。
エラーがある場合は、ステップ5324でインサートエ
ラー処理を行なう。ステップ8326〜ステツプ533
0はビックミス若しくはインサートミスが検出された場
合に、リトライを行なうべきか否かの操作者による指示
を確認する手順である。ステップ8326における継続
ボタン(第1図の操作盤上のボタン)とは、インサート
エラー若しくはピックエラーにかかわらず、作業を続行
することを作業者が指示するボタンである。また、ステ
ップ8328におけるリトライボタン(第1図の操作盤
上のボタン)は、ピック動作及びインサート動作をリト
ライさせるボタンである。
継続ボタンが押されれば、リトライは行なわれないで、
ステップ8332以下に進む。継続ボタンが押されてい
なく、リトライボタンが押されていれば、ステップ53
30に進んで、強制ピックアップ処理を行なう。そして
、ステップ5292に戻って、インサート処理のりトラ
イサイクルを行なう。
この強制ピックアップ処理は、当該インサートエラーが
あったヘッドを、強制的にピックアップ位置まで戻し、
必要ワークを把持させて、再度180度回転させて、イ
ンサート位置までのそのヘッドを移動させる動作を言う
。第40C図のステップ5292及びステップ−831
2において、最初の動作か否かを判断するのは、2回目
以降のりトライサイクルの場合は、部品供給、ワークピ
ック、基板の位置決め動作は不要となるからである。
こうしてインサート動作とピックアップ動作の並列処理
が行なわれる。
歪詠!L二」」[理 第39図に戻って、インサート動作だけが行なわれる場
合を説明する。かかる場合は、S4の実装指令を実行後
に、S5の実装指令をフェッチした場合に発生する。第
36B図の(e)と同(f)を参照。かかる場合は、ス
テップ5212では、Noと判断される。何故なら、 HD : PT [SP] =9、 PP=7 であるからである。また、ステップ5220では、ポイ
ンタI P=2であるために、YESと判断される。そ
こで、ステップ5222のインサート処理がなされる。
このインサート処理の詳細は第40A図に示されている
が、その説明は第40C図のピックアップ&インサート
処理におけるインサート処理と実質的に同じであるので
省略する。
終jコL理 ステップ5208では、ポインタSPが実装順テーブル
PTの最終行を指しているかを調べる。
もしこの判断がYESならば、1枚の基板へ挿入すべき
全ワークを、所定のヘッドに把持させる動作が終了した
ことを意味する。そこで、ステップ5209で、タレッ
トへラドテーブル21フ上にワークを把持しているヘッ
ドが残っているかを調べる。これは、最後の実装コマン
ドのフェッチは、最後のワークが基板20に最終的にイ
ンサートされる動作よりも早く終るためである。もし、
ワークを把持しているヘッドが残っているのであれば、
ステップ5212に進み、実装動作を続行する。残って
いなければステップ5228に進む。ここでは、オペレ
ータによる終了ボタンが押されたのかをチエツクする。
このボタンは第1図の操作盤上に設けられている。この
ボタンが押されていないのであれば、次の回路基板への
ワーク挿入を開始すべ(、ステップ5204に戻る。
エマーチエツク この停止処理は、ヘッド装置における把持メカニズムや
インサートメカニズムを保護するものである。停止理由
には、3種類があり、1番目の理由は、インサート動作
やピックアップ動作を行なうカム(381等)がその回
転を開始する時に零位置にない場合と、2番目は、ヘッ
ド218がインサート位置やピックアップ位置において
インサート動作やピックアップ動作を行なうときに、夫
々の位置において、駆動部材224等が正規の位置に戻
っていない場合と、3番目は、供給装置100において
、あるワークのスティックが全て空になったときである
。第1番目の停止理由と第2番目の停止理由は装置の破
壊−をもたらすので、システムに、緊急停止(全モータ
の即時停止)を行なわせしめる。但し、3番目の停止理
由は、スティックを交換すればよいことなので、全モー
タを停止させるのではな(、システムの制i卸を一時的
に中断するだけである。
第46C図に第1の停止信号(零信号)と第2の停止信
号(EMRG)を発生する回路を示している。
先ず、零信号について説明する。第26図に関連して説
明したように、カムがその回転の開始時点で零位置にな
いと、第9図に示すように、部材234aはカム側のヘ
ッド側の部材224と、インサート位置において衝突す
る。同じく、ピックアップ位置においては、部材290
bがヘッドと衝突する。従って、TASK2.TASK
3において、各カムの起動される前のステップ5340
、ステップ5350において、第46B図に示すような
チエツクを行なうのである。第46C図において、イン
サートカム側のセンサ296またはピックアップカム側
のセンサ297のいずれかにおいて、零位置にないこと
が検出されると、信号ZEROがローになる。カムを駆
動する直前のタイミングであるところの第46B図のス
テップ5650で、ZERO信号・がローであることが
検出されると、ステップ5652で全モータの停止を行
ない、ステップ5654ではステータスラッチを読取る
。このラッチは第46C図に示されているように、4つ
のエラー状態のどれが発生したかを記憶しているラッチ
である。ステップ5656では、そのエラー状態を表示
してから、あらゆる制御を停止する。
第8図及び第14図は第2の停止理由の発生状態を説明
する。センサ294b (インサート位置l11)、2
95b(ピックアップ位置側)はフォトインタラプタ型
のセンサで、第8図に示すような、インサート位置及び
ピックアップ位置の夫々近傍位置に配置されている。タ
レットテーブル217が回転して、部材224が、イン
サート位置の近傍においてセンサ294bをさえぎる時
、あるいは、ピックアップ位置において同じ(ヘッド部
材224がセンサ295bをさえぎる時は、第46C図
の回路により、信号EMRGが発生される。センサ29
4b、295bは第8図に示した位置関係にあるので、
ヘッド部材224がインサート動作やピックアップ動作
に従ってどのように上下動を行なっても、信号EMRG
が発生することはない。換言すれば、EMRG信号がハ
イになったときは以上状態である。従って、このEMR
G信号は割り込み信号となっている。E Li RG 
(3号が発生したときは、いかなる時でも、ステップ5
606〜ステツプ5610に示された制御が実行される
第46A図は、タレットモータ219の停止チエツクを
行なう手順である。エマージエンシ動作はタレットテー
ブルの回転に関連して発生するので、第46A図により
、第2の理由によるエマージェンシ停止動作を説明する
。ステップ5600では、EMRG信号の発生を調べる
。発生しているときは、ステップ8606〜ステツプ5
610に示された制御が実行される。この停止制御はス
テップ8652〜ステツプ8656で既に説明した。
ステップ5620では、タレットテーブルモータ219
の回転が終了したことを、モータ219のサーボ制御回
路(不図示)からの割り込み信号で知る。こうして、タ
レットモータ219のビック位置あるいはインサート位
置での停止を検知する。
モータ 作6 のチエツク さて、ピックアップ動作、インサート動作等を実際に実
行する前にタレットモータ219等の回転終了を待つ待
機動作について再度説明する。
即ち、インサート処理では、ステップ8236では、「
インサート位置」まで要求されたヘッドを移動するため
のタレット駆動モータ219の回転動作の終了を待つ。
また、ステップ5500では、位置決め装置400の位
置決めモータ490.450,464によるX、Y、θ
方向における位置決め動作の終了を待つ。また、ピック
アップ処理℃は、ステーツブ5412で、供給装置10
0の2軸モータ145の回転終了を待つ。
かかる待機制御は、第43図に示すように、各モータ(
これらのモータはサーボモータであり、第43図におい
て、SMと表示する)はその回転位置を表わす信号を出
力するエンコーダ(第43図では、Eと表わす)を具備
し、これらの位置信号により、T−A S K lは目
標回転位置にモータが到達したことを知ることができる
ことによりなされる。
〈実施例の効果〉 以上説明した実施例の制御によると、次のような効果が
得られる。
■:タレットテーブル装置200によるピックアップ動
作とクリンチ動作及び基板の位置決め動作とは有機的に
結合し同期して動作する。
即ち、タレットテーブル装置200においては、部品供
給装置100からのワークが、「ピックアップ位置」 
(部品ピックアップ位置)においてタレットテーブル装
置200の1つのヘッドに7度される。また、タレット
テーブル217が回転して、把持されたワークが「イン
サート位置」に到達するのに合せて、位置決め装置40
0がXYθ方向にテーブル438を移動して、ワークが
インサートされるべき基板上の位置が「インサート位置
」に来たヘッドの直下に来るようにする。そして、その
後、ワークをインサートする。また、タレットテーブル
装置200のタレットテーブル217とクリンチ装置3
00のタレットテーブル217とは同期して回転してお
り、ワークが基板にインサートされた後は、クリンチ動
作を行なうようなる。
■:操作者が指定したワークの実装順序がタレットテー
ブル装置200がワークを基板にインサートするときに
も守られる。
即ち、この実施例による制御では、実装手順を記述した
プログラムを格納したテーブルPTと、タレットテーブ
ル217上の全ヘッドに関する情報を管理するテーブル
ITとを設けている。その結果、次のような具体的な効
果が生まれた。
■−1:実装全体のスルーブツトの向上は容易に得られ
る。
最も精度が必要されるのは、位置決め装置400による
基板20の位置決め動作である。そしてタクトタイムの
大きな要素を占めるのも、この位置決めに要する時間で
ある。もし実装順序が守られれば、実装順序を計画し決
定した時点で予期した精度、タクトタイムと同じものが
得られる。
即ち、操作者が、他の要素の影響を考慮せずに、実装順
序を効率的なものに設計することだけに神経を集中する
だけで、実装システム全体のスルーブツトを向上させる
ことができる。
例えば、回路基板にICを実装する作業に本実装装置を
適用する場合を考えると、その回路基板にどの順序でど
のICをインサートするのが、位置決め装置400にお
ける位置決め動作を一番効率的に行なうことができるか
、そして、供給装置100において、どのような順序で
ICを積載したスティックを配置するのが一番効率的か
を考慮するだけでよい。制御装置は、このような位置決
め装置400における効率と、供給装置10−Oにおけ
る効率とを犠牲にすることな(、ピックアップ動作とイ
ンサート動作を自動的に行なうことができるようになる
。かくして、実装システム全体のスループットの向上は
容易に得られる。
■−2=効率的なピック/インサート動作が可能となる
上記のような2つのテーブルを管理することにより、不
要な空ピックアップ動作を行なわな(て済むようになり
、効率的になることである。即ちこの実施例システムは
、従来の「ピックアップ位置」、「インサート位置」固
定のタレット型実装装置にはよくあった欠点を解消する
ような機能を有している。その機能によると、「ピック
アップ位置」あるいは「インサート位置」において、従
来では不可欠であったタレットテーブル217を停止さ
せる動作が不要となり、従来のタレット装置よりもはる
かに効率的なピック/インサート動作が可能となる筈で
ある。
■−3二また、上記テーブルを有することによりシステ
ムの制御を、その特有な回路基板に併せて設計された実
装順序に合せて、制御装置21が自律的に制御するので
、従来必要であったティーチング作業が不要となる。
■、エマージエンシ状態に対して、迅速かつ的確に対処
できる。
〈制御の変形例〉 本発明はその主旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能で
ある。
M−1= 上記実施例では、テーブルPT、ITと、その内部のエ
ントリを示すポインタSP、IP、そして、「ピックア
ップ位置」に近付きつつあるへ・ソド番号を示すカウン
タPPとを用いていた。これらのポインタを用いること
により、次に行なわれるのは、ピックアップ動作のみか
、インサート動作のみか、ビックとインサート動作を併
せて行なうのか、或いは何も行なわないのか管理するこ
とができた。換言すれば、タレットテーブル217の回
転に応じて、これらのポインタの指すヘッド(Q−置が
変わっていった。
次のように変形することも可能である。ポインタを固定
にして(「ピックアップ位置」も「インサート位置」も
固定であるので、それは可能である)、タレットテーブ
ル2.17が回転するにつれて、テーブルIT内のデー
タ自体を回転するのである。これによっても同一の効果
は得られる。
M −2= 上記実施例では、ヘッドテーブルの回転方向は掌に同一
のα方向であった。本発明は、異なる方向に回転させる
場合にも適用可能である。
M−3= 上記実施例では、上記3つのポインタを用いることによ
り、次に行なわれるのは、ピックアップ動作のみか、イ
ンサート動作のみか、ビックとインサート動作を併せて
行なうのか、或いは何も行なわないのか管理することが
できた。しかし、次のように変形することも可能である
即ち、実装指令をフェッチした時点で、タレットテーブ
ル217を回転する前に、要求ヘッドが「ピックアップ
位置」に来るまでの距離(R1)と、最先のワークを把
持したヘッドが「インサート位置jに来るまでの移動量
(R2)とを比較し、R1が小さいときはピックアップ
動作のみ、R2が小さいときはインサート動作のみ、R
,=R2のときはピックとインサート動作を併せて行な
うようにする。
次に、第47A図及び第47B図を参照して、上述した
制御ユニット30におけるワークWのインサート動作の
変形例に係る制御手順を説明する。
先ず、この制御ユニット30は、第1乃至第5のモータ
ドライバ220a乃至220dを夫々介して5つの駆動
モータ219.236.292344 382を駆動す
るものであり、夫々の駆動量(回動量)は、図示しない
ロータリエンコーダを介して、制御ユニット30におい
て常時検出し、これらの検出回動量に基づき第1乃至第
5の駆動モータ219 236,292,344,38
2を制御するように構成されている。
即ち、図示する様に、ステップSIOにおいて、動作開
始信号が検出されると、ステップS12において、次に
挿入されるワークWを把持して待機しているヘッドユニ
ット218の種類番号が読み込まれ、ステップS14に
おいて、このステップS12で読み込まれたヘッドユニ
ット218がインサート位置まで回動するに要する第1
の回動量R8が測定される。一方、ステップS16にお
いて、次にピックアップされるワークWを把持するヘッ
ドユニット218の種類番号が読み込まれ、ステップ5
218において、このステップ816において読み込ま
れたヘッドユニット218がピックアップ位置まで回動
するに要する第2の回動量R2か測定される。
そして、ステップS20において、ステップS14及び
ステップS18で夫々読み込まれた第1及び第2の回動
量R,,R,を比較して、第1の回動量R1が第2の回
動量R2以下であるか否かが判別される。このステップ
S20において、NOと判断された場合、即ち、第2の
回動量R2の方が、第1の回動量R1よりも小さいと判
断された場合には、ステップS22において、第1のモ
ータドライバ220aに、第1の回転テーブル217が
反時計方向に沿って このステップS22は、ステップ
S24においてへラドターレットモーフ219による回
動量が第2の回動量R2となるまで継続され、ステップ
S24において、第1の回転テーブル217が第2の回
動量R2だけ回転したことが判別されると、ステップS
26において、第1のモータドライバ220aに、ヘッ
ドターレットモータ219の駆動停止信号を出力する。
そして、引き続(ステップ328において、ピックアッ
プ位置まで回動されたヘッドユニット218Bにより、
図示しないインサート駆動機構を介して、ワークWのピ
ックアップ動作を実行させることになる。
ここで、上述したステップS20において、次にピック
アップされるワークWを把持するためのヘッドユニット
218がピックアップ位置まで回動するための第2の回
動量RL、が、次にインサートされるワークWを把持し
ているヘッドユニットがインサート位置まで回動するた
めの第1の回動量R,よりも小さいと判断されたため、
第2の回動量R2だけ第1の回転テーブル217は回転
されているので、次にインサートされるべきワークWを
把持したヘッドユニット218は、インサート位置まで
達示でいないことになる。
この為、上述したステップ328において、ピックアッ
プ動作が完了した後において、上述したステップSL2
に戻り、改めて、次にインサートされるワークWを把持
しているヘッドユニットがインサート位置まで回動する
ための第1の回動量R1と、次にピックアップされるワ
ークWを把持するためのヘッドユニット218がピック
アップ位置まで回動するための第2の回動量R2との大
小を判別することとする。
一方、上述したステップS20においてYESと判断さ
れた場合、即ち、第10回動量R1の方が、第2の回動
量R2よりも小さいが等しいと判断された場合には、ス
テップS30において、第1のモータドライバ220a
に、第1の回転テーブル217が反時計方向に沿って回
動されるように、ヘッドターレットモータ219を駆動
するよう駆動信号を8カする。このステップS30は、
ステップS32においてヘッドターレットモータ219
による回動量が第1の回動量R1となるまで継続され、
ステップS32において、第1の回転テーブル217が
第1の回動量R4たけ回転したことが判別されると、ス
テップS34において、第1のモータドライバ220a
に、ヘッドターレットモータ219の駆動停止信号を出
力する。
そして、引き続くステップ336において、第1の回動
量R3と第2の回動量R2とが等しいか否かが判別され
、このステップS36においてYESと判断された場合
、即ち、第1の回動量R1と第2の回動量R2とが等し
いと判断された場合には、ピックアップすべきヘッドユ
ニット218はピックアップ位置に回転してきているの
で、ステップS38において、ピックアップ位置まで回
動されたヘッドユニット218Bにより、ワークWのピ
ックアップ動作を実行させる、引き続くステップS40
を実行することになる。一方、ステップ336において
NOと判断された場合、即ち、第1の回動量R1と第2
の回動量R2とが等しくないと判断された場合には、ピ
ックアップすべきヘッドユニット218はピックアップ
位置に至っていないので、ステップ338を実行せずに
、直接にステップS40を実行することになる。
ここで、このステップS40においては、第2のモータ
ドライバ220bに、インサート駆動機構232におけ
るヘッドインサートモータ236が正転(反時計方向に
沿い回転)するように第1の駆動信号が出力される。こ
の後、ステップS42において、後述するクリンチ制御
動作における所の、クリンチ駆動機構371での両カム
部材381a、381bの回動量が95度に至ることが
判別される。このステップS42において両カム部材3
81a、381bの回動量が、95度(即ち、押し下げ
工程が開始されてから5度だけ進んだ回動量)であると
判断されると、ステップS44において、その時点にお
いて、ラッチ回路363からラッチ信号が出力されてい
るが否がが判別される。
このステップS44においてYESと判断された場合、
即ち、LED361が点灯して、ラッチ回路363にお
いてラッチ信号が出力されていると判断される場合には
、このヘッドユニット218Aにより回路基板20にワ
ークWが正しくインサートされ、全てのリード線wbが
回路基板20の下方に取り出されていると判断される場
合であるので、上述したステップS40における第2の
モータドライバ220bへの第1の駆動信号の8カは継
続され、この結果、上述したようにして、ワークWのイ
ンサート動作が継続されて、把持部はワークWを回路基
板20に挿入した後、把持状態を解除して、ワークWを
回路基板20に残したままの状態で、上昇することとな
る。
そして、ステップS46において、インサート駆動機構
232における両部動カム機構235a、235bの回
動量が360度に達した事が検出されると、ステップS
48において、第2のモータドライバ220bに対、し
て、ヘッドインサートモータ236の駆動停止信号が出
力されて、ヘッドユニット218Aにおいて空の把持部
が最上位置に復帰した状態で、インサート駆動機構23
2の駆動が停止され、一連のターレットテーブル装置2
00における第1の制御手順が終了する。
一方、上述したステップS44でNoと判断された場合
、即ち、押し下げ工程が開始されてから5度だけ進んだ
時点においてもLED361が消灯しており、ラッチ回
路363においてラッチ信号が出力されていないと判断
される場合には、このヘッドユニット218Aにより回
路基板20にワークWが正しくインサートされておらず
、少なくとも1本のリード線wbが回路基板20の下方
に取り出されていないと判断される場合であるので、ス
テップS50において、第2のモータドライバ220b
に、ヘッドインサートモータ236を逆転させるヘッド
インサート信号を出力することになる。この結果、ヘッ
ドユニット218Aにおける把持部は、挿入失敗のワー
クWを把持したままの状態で、今までの動作を逆方向に
実行して、この逆転駆動は、ステップS52においてイ
ンサート駆動機構232における両部動カム機構235
a、235bの回動量が0度に戻ることが検出されるま
で継続される。
そして、ステップS52において、両部動カム機構23
5a、235bの回動量が0度に1夏帰した事が検出さ
れると、ステップS54において、第2のモータドライ
バ220bに、ヘッドインサートモータ236の停止信
号を出力して、ヘッドユニット218Aにおいて挿入失
敗のワークWを把持した把持部が最上位置に復帰した状
態で、インサート駆動機構232の駆動が停止され、引
き続(ステップS56において、ワークWの回路基板2
0への挿入失敗を報知する警報を発して、第1の制御手
順を終了する。
このように、この第1の制御手順においては、制御ユニ
ット30は、両部動カム機構235a。
235bを同時に1回転だけ駆動(正転)することによ
り、1回のインサート動作及び/又はピックアップ動作
を実行することを基本とし、クリンチ工程の前に実行さ
れる検出工程によりインサートしたワークWの挿入不良
が検出された場合には、その検出時点で両部動カム機構
235a、235bを逆転させて、挿入不良と判定され
たワークWを把持したままの状態で、把持部を上昇させ
、元の位置、即ち、両部動カム機構235 a +23
5bにおける0度の回動位置に復帰させるように構成さ
れている。
この結果、この変形例によれば、仮に挿入不良のワーク
Wが発生したとしても、このワークWはクリンチ動作前
であるので、単に、挿入不良検出時点までの動作を逆に
実行することにより、これを簡単に除去、即ち、上昇さ
せて回路基板20がら取り外すことが出来ることとなり
、挿入不良に対するリセット動作が簡単に実行されるこ
とになる。
以下余白 [発明の効果] 以上説明したように、本発明の実装方法及び実装システ
ムによれば、把持位置においてはフィンガーヘッドの動
作方向が垂直方向に対して角度2αだけ偏倚するように
なっている、換言すれば、供給行程においては、基準面
に対して角度2αで傾斜した傾斜面に沿って、ピックア
ップされるワークを滑走させ、ピックアップ位置まで供
給することが可能となる。即ち、各フィンガーヘッドは
、解除位置においてはその動作方向が位置決めテーブル
に対して垂直であるように、そして、把持位置において
はフィンガーヘッドの動作方向が垂直方向に対して角度
2αだけ偏倚するように、タレットテーブルに装着され
、このタレットテーブルの回転軸方向は垂直方向に対し
て角度αだけ偏倚するようにされている。従って、フィ
ンガーヘッド回転機構の動作は1.タレットテーブルの
回転動作と、各フィンガーヘッドにおける、把持位置で
の垂直に対して2α度だけずれた方向での上下動作と、
解除位置における垂直方向の上下動作だけで済むように
なる。従って、外部の部品供給装置においては、この実
装装置に対して自然落下を利用してワークを供給するこ
とができるようになり、システムの低コスト化とコンパ
クト化とが併せて達成される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る実装装置の全体的な外観構成を
概略的に示す斜視図 第2図は第1図に示す実装装置の正面形状を示す正面図
; 第3図は第1図に示す実装装置の側面形状を示す側面図
; 第4図は第1図に示す実装装置に備えられた部品供給装
置の構成を取り出して詳細に示す側面図: 第5図は第4図に示す部品供給装置に備えられた分離機
構の構成を取り出して示す側面図;第6図及び第7図は
、第4図に示す部品供給機構に備えられたスティック支
持機構及び空スティック排出機構の構成を、第4図にお
けるIV−IV線及びV−V線に沿って、夫々切断した
状態で示す正面断面図; 第8図は第1図に示す実装装置に備えられたターレット
テーブル装置におけるヘッドユニットのピックアップ動
作及びインサート動作の異常を検出するためのセンサの
配置位置を説明する図; 第9図は第1図に示す実装装置に備えられたターレット
テーブル装置の構成を取り出して詳細に示す側面図; 第10図は第9図に示すターレットテーブル装置に備え
られたヘッドユニットの構成を取り出して、部分的に破
断した状態で示す部分断面図。 第11図は部品供給装置とターレットテーブル装置との
配設位置関係を示す側面図: 第12図は第10図に示すヘッドユニットにおけるヘッ
ド本体と把持部との取り外し状態を示す縦断面図; 第13図は第10図に示すヘッドユニットに備えられた
上方付勢機構の構成を示す縦断面図:第14図は第10
図に示すターレットテーブル装置に備えられた検出機構
の配設状態を示す斜視図: 第15図は第1図に示す実装装置に備えられたターレッ
トテーブル装置とクリンチ装置と回路基板との配設状態
を示す側面図; 第16A図乃至第16C図は、夫々、クリンチ機構の外
観構成を示す正面図、上面図、そして、側面図: 第17図はクリンチ機構を第16C図に示すIV−IV
線に沿って切断した状態で示す縦断面図;第18図はク
リンチ機構を第16C図に示す■■線に沿って切断した
状態で示す縦断面図;第19図はクリンチ機構を第16
A図に示す■I−VI線に沿って切断した状態で示す横
断面図;第20図は検出ユニットにおける検出ビンの取
り付は状態を、ワークの接続ビンの挿入が不良の状態で
示す縦断面図; 第21図は検出ユニットにおける検出ビンの取り付は状
態を、ワークの接続ビンの挿入が良好の状態で示す縦断
面図 第22A図は検出スイッチにおける電気接続状態を示す
回路図; 第22B図はクリンチ部材の構成を取り出して示す正面
図; 第23図はクリンチ駆動機構の構成を取り出して示す平
面図; 第24図はクリンチ駆動機構を第15図におけるXII
−XII線に沿って切断した状態で示す平面断面図; 第25図はクリンチ駆動機構を第15図におけるXII
I−XIII線に沿って切断した状態で示す平面断面図
; 第26A図は駆動カム機構における駆動状態を順次示す
動作図; 第26B図は制御ユニットにおけるクリンチ機構の制御
手順を示すフロー・チャート:第27A図乃至第27E
図は、第26A図の(A)乃至(E)に夫々対応した状
態で、ヘッド機構及びクリンチ機構によりワークを挿入
してりリンチする動作手順を順次示す正面図:第28図
は第1図に示す実装装置に備えられた基板回転装置の構
成を詳細に示す平面図:第29図は第28図に示す基板
回転装置の回転用摩擦駆動部の構成を拡大した状態で示
す平面図; 第30図は第29図に示す回転用摩擦駆動部を拡大した
状態で示す側面図; 第31A図及び第31B図は、夫々、第28図に示す基
板回転装置に備えられた誤差吸収機構の構成を取り出し
て示す側断面図及び正面図;第32図は実施例の実装装
置における各装置に具備された制御対象(モータ)の関
係を示す図;第33図はビック位置とインサート位置と
;マウント位置との関係を説明する図; 第34図は実装指令プログラムを記憶したプロセステー
ブルPTの構造を説明する図;第35図は各ヘッドユニ
ットのヘッド情報を記憶するインサートテーブルITの
構造を説明する図 第36A図乃至第36C図はピックアップ動作とインサ
ート動作の概略をヘッドユニットの位置関係に着目して
説明する図: 第37A図乃至第37C図はピックアップ動作とインサ
ート動作の概略をインサートテーブルIT内のデータ変
化に着目して説明する図;第38図は各タスク間の関係
を説明する図;第39A図及び第39B図はTASKI
の制御手順を表わすフローチャート; 第40A図はインサート処理の制御手順を表わすフロー
チャート; 第40B図はピックアップ処理の制御手順を表わすフロ
ーチャート; 第40C図はピック&インサート処理の制御手順を表わ
すフローチャート: 第41図はTASK2の制御手順を表わすフローチャー
ト 第42図はTASK3の制御手順を表わすフローチャー
ト; 第43図はTASKIに対する各モータの停止通知をど
のように行なうのかを説明する図;第44図は部品供給
装置100における動作終了をチエツクするための制御
手順を示すフローチャート; 第45図は位置決め装置400における動作終了をチエ
ツクするための制御手順を示すフローチャート; 第46A図はターレットテーブル装置200における動
作終了をチエツクするための制御手順をホすフローチャ
ート; 第46B図はTASK2とTASK3におえるカムのゼ
ロ位置をチエツクするための制御手順を示すフローチャ
ート; 第46C図はエマ−ジエンシイ状態を検出する信号の発
生回路を示す図; 第47A図及び第47B図はタレットテーブル装置にお
ける変形例に係る制御手順を示すフローチャートである
。 図中、 10・・・実装装置、20・・・回路基板、100・・
・部品供給装置、200・・・ターレットテーブル装置
、219・・・ターレットモータ、236・・・インサ
ートカムモータ、292・・・ピックカムモータ、30
0・・・クリンチ装置、344・・・クリンチモータ、
382・・・クリンチカムモータ、400・・・回転位
置決め装置である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数種類のワークをピックアップし、基準面上に
    配設された基板にインサートするための実装方法であっ
    て、 前記基準面に対して角度2αで傾斜した傾斜面に沿つて
    、ピックアップされるワークを滑走させピックアップ位
    置まで供給する供給工程と、前記基準面への垂直軸線に
    対して角度αだけ傾斜した回転軸線回りに回動駆動され
    る回転体に取り付けられたヘッド機構により、前記傾斜
    面に対して垂直な軸線に沿つて、前記ワークを把持して
    ピックアップ位置からピックアップするピックアップ工
    程と、 前記回転体を回転駆動し、前記ワークを把持したヘッド
    機構を、インサート位置まで移動させる移動工程と、 前記ヘッド機構により、これに把持されたワークを、前
    記基準面に対して垂直な軸線に沿つて、前記基板にイン
    サートするインサート工程とを具備した実装方法。
  2. (2)基板上の任意の位置にワークを装着するための実
    装システムであって、 複数のワークを収納したワーク供給機構であって、1つ
    のワークが自重で待機位置から落下することにより、そ
    の目的のワークを他のワークと分離して、その分離した
    ワークをフィンガーヘツドが把持できる把持位置に置く
    ワーク供給機構と、複数のワークが装着されるべき基板
    を保持し、該基板をX方向,Y方向及び回転方向に位置
    決めするための位置決めテーブルと、 複数の前記フィンガーヘツドが装着されたタレットテー
    ブルを回転自在に備え、任意のフィンガーヘツドを前記
    把持位置まで回転移動し、または、任意のフィンガーヘ
    ツドをそのワークの把持を解除すべき解除位置まで回転
    移動するためのフィンガーヘツド回転機構であって、各
    フィンガーヘツドは、前記解除位置においてはその動作
    方向が前記位置決めテーブルに対して垂直であるように
    、そして、前記把持位置においてはフィンガーヘツドの
    動作方向が垂直方向に対して角度2αだけ偏倚するよう
    に、前記タレットテーブルに装着され、このタレットテ
    ーブルの回転軸方向は垂直方向に対して角度αだけ偏倚
    するようにされたフィンガーヘツド回転機構とを具備し
    た実装システム。
JP2176256A 1989-07-17 1990-07-05 実装方法及び実装システム Pending JPH0465197A (ja)

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JP2176256A JPH0465197A (ja) 1990-07-05 1990-07-05 実装方法及び実装システム
US07/552,126 US5313401A (en) 1989-07-17 1990-07-13 Mounting system including a plurality of hand mechanisms for picking up, moving and mounting works on an object board

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7340827B2 (en) 2003-11-19 2008-03-11 Sony Corporation Component mounting apparatus
JP2009028683A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Sanyo Electric Co Ltd 水処理システム

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JPH02132898A (ja) * 1988-11-14 1990-05-22 Sanyo Electric Co Ltd 電子部品挿入装置
JPH02160438A (ja) * 1988-12-07 1990-06-20 Canon Inc ターレット式実装機

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