JPH0464483B2 - - Google Patents

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JPH0464483B2
JPH0464483B2 JP1145218A JP14521889A JPH0464483B2 JP H0464483 B2 JPH0464483 B2 JP H0464483B2 JP 1145218 A JP1145218 A JP 1145218A JP 14521889 A JP14521889 A JP 14521889A JP H0464483 B2 JPH0464483 B2 JP H0464483B2
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mortar
pipe
steel pipe
pressure pipe
tip
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JP1145218A
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JPH0310809A (ja
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Masao Nishimura
Masaaki Sasamoto
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GIJUTSU SHIGEN KAIHATSU KK
MINATOGUMI KK
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GIJUTSU SHIGEN KAIHATSU KK
MINATOGUMI KK
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Publication date
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Publication of JPH0310809A publication Critical patent/JPH0310809A/ja
Publication of JPH0464483B2 publication Critical patent/JPH0464483B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は管体モルタルライニング装置、とりわ
け管径が150mmφを下回るような小口径の管体の
モルタルライニングに好適な装置に関する。
〔従来の技術及びその技術的課題〕
上下水道管や海水輸送管などに用いる鋼管類の
内面にモルタルラインニングを施す手段として、
本出願人らの提案した特開昭62−152705号公報が
知られている。この先行技術は、投射インペラを
モルタル圧送パイプの先端で高速回転させる方式
のため、ライニング可能な管が実際上450mmφ以
上の大きな口径に限られ、100〜150mmφというよ
うな小さな口径のモルタルライニングを行えなか
つた。
そこで、このような小さな口径の場合には、管
体を傾斜状にして管端からシユート等によりモル
タルを流し込み、次いで管体の前端部と後端部を
それぞれ左右で1組からなるターニングロールに
水平配置し、このターニングロールを駆動回転さ
せることで管体を水平軸線のまわりで回転させ、
モルタルを周面に流動接着させていた。しかし、
この方式では、作業に多大な手間と時間がかかる
うえに、管体が左右のローラ間隔で支持されるだ
けであるため、回転中にたわみや曲りおよびそれ
による偏心が生じ、また高速回転を行えない。そ
のため、ライニング層の偏肉がきわめて大きく、
誤差を許容範囲(たとえば±3mm以下)内に納め
ることが不可能であつた。また、管体を回転させ
る段取りとして溝形断面の重いリング自転用リン
グを管体に外嵌固定する作業が必要なため、きわ
めて作業性が悪かつた。
本発明は前記問題点を解消すために創案された
もので、その目的とするところは、口径が100〜
150mmφというような小径の管に、非常に簡単か
つ能率よくしかも偏肉の少ないモルタルライニン
グを形成できる装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため本発明は、モルタルラ
イニングすべき管体を長手方向で一定間隔ごとに
支える駆動・従動ローラで一組からなる支持ロー
ラと駆動・従動ローラ間に配された管体を上方か
ら押え込む押えローラを備えたターニングロール
装置と、 モルタル連続供給機構とこれから叶出されたモ
ルタルを気流搬送する圧送パイプとを具備した移
動自在な吹付け台車と、 前記圧送パイプが摺接する断面がV状類似溝形
ガイドとこれを高さ方向および横方向に位置調整
する機構を備えた移動自在な芯出し台と、 芯出し台の前端部位に高さ調整自在に設けられ
圧送パイプの移動をガイドする支持機構と、 前記圧送パイプの先端に設けられ、気流搬送さ
れたモルタルの流れを半径方向に変化させる吹付
けノズルと、該吹付けノズルよりも後方にあつて
管体の内面に転接するベアリング機構とを備えて
いる構成としたものである。
このような構成を採用することにより、管体側
が回転中の撓みと曲りおよびそれらによる偏心が
防止され、一方、圧送パイプ側も撓みを生じず良
好な芯出し状態を保つて移動され、吹付けノズル
から360度の広がりでスプレー状にモルタルが噴
射されるため、細い径の管体内面に偏肉の少ない
均一な厚さのモルタルライニングを円滑に形成す
ることができ、モルタルが気流により高速搬送さ
れて管体内面に吹き付けられ、管体の自転による
遠心力で衝撃的に密着させ、その管体の回転速度
を早くすることができるため、水切りも早く、早
急に固化させることができる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明す
る。
第1図と第2図は本発明によるモルタルライニ
ング装置の概要を示している。1はモルタルライ
ニングを施す鋼管、2は鋼管1を水平軸線のまわ
りで回転させるためのターニングロール装置、3
は門型状の吹付け台車、4は吹付け台車3と組合
された長尺の芯出し台である。
第3図ないし第5図は本発明でひとつの特徴で
あるターニングロール装置を示している。この装
置は本発明で好適な対象としている100〜150mmφ
の小経口の管体に対するモルタルライニングは勿
論、それ以上の大きな口径の管体に対するモルタ
ルライニングにおける管体回転手段としても有効
であることは勿論である。このターニングロール
装置2は駆動ローラ21および従動ローラ22か
らなり支持ローラ20と、これにより支えられた
鋼管を上方から押え込む押えローラ23を備え、
このアツセンブリAを基床Lに据付けられるベー
ス200に所定の間隔を置いて少なくとも3基配置
し、6m物の鋼管でも3点間で、さらに9mでは
4点間で支持するようにしている。
詳述すると、各アツセンブリAは、第3図と第
4図のようにベース200に設けた固定架台201
の上に軸受を介して駆動ローラ21を回転自在に
配しており、各アツセンブリAの駆動ローラ21
は第1図と第2図のように共通軸210により同
軸上に連結され、可変速モータ211及び伝導機
構により低速から高速まで回転数が同時に変化さ
せられるようになつている。
これに対し、各アツセンブリAの従動ローラ2
2は、第4図と第5図にように可動軸受台220
に搭載され、その可動軸受台220は固定架台2
01に設けたガイドレール221,221に水平
移動自在に配置されている。そして、可動受台2
20は下部に固定架台201の空所に沿つて横架
した送りねじ222に螺合するめねじ部材223
を有しており、従つて送りねじ222を可逆モー
タ224で回転することにより従動ローラ22は
駆動ローラ21に対して接近又は後退し、それに
よりローラ間隔を任意に調整し得るようになつて
いる。前記各アツセンブリAの可逆モータ224
は図示しない駆動切替え回路により連動又は単独
に切替えられ、全ての従動ローラ22が同時にス
ライドし、あるいは単独でスライドし、鋼管1の
接触を厳密に微調整できるようになつている。
次に、押えローラ23は、第4図と第5図のよ
うに可動アーム24に軸受を介して回転可能に支
持され、その可動アーム24は支軸240を介し
て固定架台201に対し枢支され、固定架台上端
に後端を枢支した首振り式の油圧シリンダ25に
より傾転と鋼管1に対する可変押付け力を得るよ
うになつている。
鋼管1は前記駆動ローラ21、従動ローラ22
及び押えローラ23に直接支持され、それら各ロ
ーラは胴長が長く、かつ表面に摩擦係度の高い弾
性材たとえばゴム系のライニング123が施さ
れ、これにより鋼管回転時の滑り止めと、騒音防
止及び鋼管へのキズ付き防止を図つている。そし
て、アツセンブリA間の適所には、第1図と第2
図に示すように、回転中の毛管の軸方向にズレを
止めるためのズレ止め機構26を設けている。こ
のズレ止め機構26は、支持ローラ20の両サイ
ドに相当する鋼管部分の外周にフランジ金具を付
けることでもよいが、ライニング123を傷付け
る恐れがある。そこで実施例では、ベース200に
昇降可能かまたは起状可能なスタンド260を立
設し、このスタンド260に左右1組のズレ止め
回転体261,261を配置し、これらを鋼管1
の外周に着脱可能に取付けた2つ割りボルト締め
形のズレ止め金具10,10′の端面に接触させ
るようにしている。これら機構については、第1
0図と第11図に詳細を示している。
前記吹付け台車3と芯出し台4は第6図ないし
第8図に示されている。吹付け台車3は、門型状
のフレーム3aを備え、フレーム3aにはモータ
駆動式の車輪3b,3bが設けられ、鋼管1と平
行状に基床Lに敷設された外側レール11,11
に沿つて前後進自在となつている。フレーム3a
の上側には、混練モルタルを収容するホツパー3
0と、ホツパー30と接続されたスクイーズ式な
ど任意の形式の圧送ポンプ31が搭載されてい
る。またフレーム3aの下側(上側でもよい)に
は、圧縮エア供給手段、すなわちレシーバタンク
もしくはコンプレツサ32が搭載されている。そ
して、フレーム3aの前側すなわち鋼管1に対向
する部位には、第6図にように圧送パイプ5の基
端を支持する支持アツセンブリ3cが配設されて
いる。
この支持アツセンブリ3cは、横フレーム30
aに対し、ねじ軸等により移動自在に取付けられ
た横スライドブロツク33と、横スライドブロツ
ク33に固定されたガイドブロツク34と、この
ガイドブロツク34にねじ軸等により昇降自在に
取付けられた縦スライドブロツク35を備え、こ
の縦スライドブロツク35の下部に圧送パイプ5
が貫通支持されている。この圧送パイプ5はホー
ス50により前記圧送ポンプ31の叶出部と連結
され、さらにホース50との接続部位には、前記
圧縮エア供給手段32と接続されたエア添加ノズ
ル51が接続されている。このエア添加ノズル5
1はたとえばリング部とこれから分岐した複数本
の斜管からなつている。なお、圧送ポンプ31そ
れ自体が圧縮エア添加部を有している場合には、
エア添加ノズルを省略してもよい。
次に、芯出し台4は、前記圧送パイプ5を鋼管
1と正しく芯を合致させて鋼管中を移動させるた
めの手段である。この芯出し台4は、鋼管1の長
さと同等以上の長さを持つ溝形ガイド4aと、こ
れを支える台フレーム4bを備えている。溝形ガ
イド4aは長手方向と直角の断面がV字状をなし
ており、好ましくは斜面400,400に低摩擦
係数の滑材が施される。該溝形ガイド4aの少な
くとも長手方向両端の下面には第6図と第8図に
示すごとくベース40,40が固定されている。
一方、台フレーム4bは車輪4c,4cを備え、
前記外側レール11,11と平行に基床Lに敷設
した内側レール12,12に沿つて移動自在とな
つている。
そして、この台のフレーム4bには第8図に示
すように、前記ベース40,40に対応する位置
にねじ式など任意形式のジヤツキ41により昇降
される支持台42が設けられ、この支持台42に
はスライドガイドブロツク43が設置され、これ
に配した調整軸44に前記ベース40と結合した
スライダ45が係合されることにより溝形ガイド
4aは高さ方向及び水平方向(横方向)で位置調
整が自在となつている。
前記圧送パイプ5は鋼管1以上の長さを持ち、
第8図のように溝形ガイド4aの傾斜面400,
400に摺接することで移動ガイドされるように
なつており、先端に吹付けノズル6を備えてい
る。この吹付けノズル6は第10図と第12図に
示すように、圧送パイプ5に着脱可能に嵌合する
リング部材6aと、このリング部材6aと所要の
間隔をおいて対峙するチツプ6bとを備えてい
る。チツプ6bは耐摩耗性材料たとえば耐摩耗性
合金あるいはアルミナ、炭化けい素などのセラミ
ツク等で作られ、圧送パイプ5に向かつて円錐状
または凹入円錐状に突出する流出方向制御部60
を備えている。そして、このチツプ6bは円周上
に等間隔で3〜5本のボルト孔61を有し、この
ボルト孔61にはまる連結棒62により前記リン
グ部材6aと結合されている。この構造によれ
ば、吹付け手段の径を細径の管体に適合するよう
に小さくすることができるとともに、モルタルを
360℃の広がりでスプレー状に吹付けることがで
き、またチツプ6bの交換も容易となる。
さらに、圧送パイプ5には鋼管1に均一な厚さ
のライニング層を創成するためのベアリング機構
7がノズル6に近い部位に取付けられている。
このベアリング機構7は具体的には、第10図
と第11図に示すようにフリーボールベアリング
7aを備え、このフリーボールベアリング7aを
保持するケーシング7bをサポートプレート7c
に固定し、サポートプレート7cを圧送パイプ5
に当接させ、Uボルト又はこれに類する金具7d
により抱持し締付け固定している。そして、圧送
パイプ5の軸方向移動によるたわみを防止するた
め、必要に応じ、第1図と第9図のように、少な
くとも芯出し台4の前端(溝形ガイドの前側を含
む)に、圧送パイプ5の断面形状に対応した溝形
ローラ8aを備えた支持機構8が設けられ、支持
機構8はねじ式、油圧式などのジヤツキにより高
さ調整自在となつている。
この実施例によれば、圧送パイプ5は後端が支
持アツセンブリ3cで、先端がベアリング機構7
でそれぞれ支持されると共に、中間が溝形ガイド
4aのV状傾斜面により支持され、かつ芯出し台
4と鋼管1との間の乗継ぎ域も溝形ローラ8aで
支持されるためたわみが完全に防止される。しか
も構造を簡単、小型化することができる。前記支
持機構8は場合によつては、溝形ガイド4aの長
手方向中間部位の底部分にも設けることができ
る。ベアリング手段として、圧送パイプにサポー
トリングを外嵌し、これに先端にボールベアリン
グを保持した複数本(たとえば3本)の脚を放射
状に取付けてもよい。しかし、これを圧送パイプ
の長手方向で間隔的に設け、溝形ガイド4aに沿
つて転接させる場合には、鋼管1の端面に取付け
た管端リングをかわすための手段を設けたり、圧
送パイプにガイドバーを固定することが必要とな
る。その結果、構造の大型、複雑化を避けられ
ず、口径が100mmφというような小口径管のモル
タルライニングにはあまり効果的でない。上記実
施例によれば、この問題をうまくかわすことがで
きる。
なお、芯出し台4はモータ類による自走式とし
てもよいし、フツクとブラケツト類で吹付け台車
3と連結、分離自在に結ぶことで吹付け台車3の
走力を利用するようにしてよい。
〔実施例の作用〕
本発明により鋼管1にモルタルライニングを施
すにあたつては、鋼管1に管端リングを取付け、
ズレ止め機構26に対応する位置の外周面にズレ
止め金具10,10′を取付ける。これは1個所
で足り、しかも2つ割りのため作業が簡単であ
る。そして、この状態で鋼管1をターニングロー
ル装置2に配置する。
この作業は、まず各アツセンブリAの可逆モー
タ224を全部駆動し、可動軸受台220を介し
て従動ローラ22を駆動ローラ21に対し接近又
は後退させるもので、これにより鋼管1の径に即
したローラ間隔となる。そこで次に鋼管1を直接
駆動ローラ21と従動ローラ22の間隔にはまる
ように乗せ、ズレ止め金具10,10′の両端面
をズレ止め回転体261,261で挟む。可逆モ
ータ224を個別的に駆動すれば、対応する従動
ローラだけがスライドするため、鋼管1と各アツ
センブリAの従動ローラ22との接触状態を正確
に微調整することができる。そして、最後に油圧
シリンダ25を作動する。これにより可動アーム
24は固定架台に対し傾動し、押えローラ23が
鋼管1を押え込む。従来では、鋼管に思い自転用
リングを取付け、これを駆動と従動の各ローラに
リング凹条にはめるようにしており、従つて、段
取りにきわめて手間と時間がかかつたが、本発明
によれば、自転用リングを用いず、ローラ上に直
接鋼管を乗せればよいため、前記問題を解消する
ことができる。
上記鋼管のセツトが終了する段階で芯出し台4
は鋼管1に近接する位置まで移動される。このと
きまで吹付け台車3は芯出し台4の後部付近に後
退されており、圧送パイプ5は基端が吹付け台車
3の支持アツセンブリ3cで支持され、中間が芯
出し台4のV状溝形ガイド4aで支持され、先端
側ローラベアリング機構7の直後が支持機構8で
支持され、吹付けノズル6は芯出し台4から突出
している。
そこで次に、鋼管1に対する吹付けノズル6の
芯出しを行う。これは支持アツセンブリ3cのス
ライドブロツク33,35のロツクを解除した状
態で第8図のジヤツキ41と調整軸44を操作
し、溝形ガイド4aを垂直又は水平に移動させれ
ばよく、これにより圧送パイプ5は水平支持され
たまま全体が水平又は/垂直方向にスライドす
る。そして必要に応じ、支持機構8を昇降し、管
端リングへの圧送パイプ5の引掛りが生じないよ
うにする。
次いで、吹付け台車3を前進させる。これによ
り吹付けノズル6とベアリング機構7は鋼管1に
同心状に挿入され、吹付けノズル6はベアリング
機構7の鋼管内面の転接と、溝形ガイド4aの傾
斜面400,400と支持機構8よる圧送パイプ
5の移動ガイド作用により良好な芯出し状態で鋼
管中を進出する。吹付けノズル6が管端から突き
出した位置で吹付け台車3を停止させ、次に可変
速モータ211により各駆動ローラ21を回転さ
せる。
これにより鋼管1は駆動ローラ21と従動ロー
ラ22及び押えローラ23により3点支持された
状態で回転する。そこで圧送ポンプ31の運転を
開始すると共に圧縮エア供給手段32から圧縮エ
アを供給し、吹付け台車3を所要速度で後退させ
る。こうすれば、モルタルは圧送パイプ5に叶出
されると同時に圧縮エアにより気流搬送され、先
端の吹付けノズル6に衝突することで半径方向に
分散され、鋼管内面に配分される。
このとき、鋼管1は6m物においても前後と中
間の3点で支持され、かつ各支持点ごとに受圧面
積の大きいローラ21,22,23で支持されて
いる。このため回転中にたわみや曲りが起らな
い。しかも単に駆動と従動のローラ21,22間
で支持するだけでなく、油圧シリンダ25を介し
て加力された押えローラ23により強制的に上方
から押え込んでいるため、鋼管の曲りやたわみに
よる偏心が防止される。このため鋼管1を高速回
転できると共に、吹付けノズル6は絶えず良好な
芯出し状態に保たれ、吹付けノズル6と鋼管内面
との隙間が少なくても衝突を起すことなくスムー
ズに移動し、吹付けノズル6から分散されたモル
タルは鋼管の内面に均等に配分されて衝撃的に接
着する。
モルタルライニング層は吹付けノズル6の後退
により管長方向に形成され、吹付けノズル6が鋼
管1の管端から出たところで圧送ポンプ31と圧
縮エア供給手段32の運転を止める。これにより
吹付けが完了するので、吹付け台車3と芯出し台
車4を後退させる。それと共に可変速モータ21
1により駆動ローラ21の回転をさらに高速回転
させる。たとえば600〜700rpmから800rpm以上
に徐々に回転数を高める。このとき鋼管1は左右
の駆動・従動ローラ21,22で支持されるだけ
でなく、上から押えローラ23により押え付けら
れているため、希望する高速運転を安全に行え、
従つて強力な遠心力でモルタルは短時間で成形さ
れ、偏肉の少ないモルタルライニングが形成され
る。所要時間高速回転した後、駆動ローラ21の
回転を停止し、あとはズレ止め金具10,10′
を外し、油圧シリンダ25を作動して押えローラ
23を上方に傾転させればモルタルライニング管
として取出すことができる。
次に、本発明装置により実地に小口径鋼管にモ
ルタルライニングを行つた例を示す。
ターニングローラ装置として、それぞれが外
径300mmφ、長さ300mm、ゴムライニング厚さ20
mmの駆動ローラ、従動ローラ、押えローラを1
組とするアツセンブリを3基等間隔で配置し、
それらアツセンブリにより長さ5500mmの鋼管を
支持回転させるようにした。押えローラは油圧
シリンダにより押付け力0〜600Kgまで可変と
した。
圧送パイプは長さ13m、内径25mmφのものを
使用し、吹付けノズルとして先端に直径65mmφ
の円錐コーンを3本のボルトで対設固定した。
ベアリング機構はボールベアリングを用い、吹
付けノズルから約100mm後方位置の圧送パイプ
にUボルトで固定した。
モルタルはスランプ15cmのものを用い、エア
添加ノズルから圧力4Kg/mm2の圧縮エアを添加
して気流搬送した。対象を口径100mmφの鋼管
とし、回転数を600rpm一定とした場合(例
1)、対象を150mmφの鋼管とし、回転数を吹付
け時に400rpmとし、完了後600〜800rpmに上
昇して締固めを行つた場合(例2)のモルタル
ライニング層の層厚分布を第13図(例1)と
第14図(例2)に示す。厚さ測定は円周方向
で90゜ずつの位置とし、これを管長方向10点で
行つた。
例1においては、遠心力は37.7Gであり、最大
ライニング厚が8.5mm、最小ライニング厚が7.4mm
で、偏肉を1.1mm(=8.025)というきわめて低
い値に納めることができている。例2において
は、遠心力は400rpmで11.8G、600rpmで26.65G、
800rpmで47.3Gであつた。最大ライグ厚9.2mm、
最小ライニング厚が6.6mm、偏肉は2.2mm(=
8.0)であり、やはり規格(3mm以内)内に納ま
るきわめて偏肉の少ないライニング厚が得られて
いる。例2は例1よりも400mm管長が長いが、所
要時間は例1とほとんど変わらず、きわめて短時
間でライニングを行えた。
〔発明の効果〕
以上説明した本発明によるときには、管体が長
手方向の複数部分を受圧面積の大きいローラ2
1,22,23で支持されるうえに、加力された
押えローラ23により強制的に上方から押え込む
ため、管体の曲りやたわみによる偏心が防止され
る。このため管体を安全に高速回転することがで
きる。
そして一方、吹付けノズル6は回転羽根を使用
せずまた複数のノズルパイプを半径方向に突出さ
せないため圧送パイプ5に近似した小さな径とす
ることができ、その圧送パイプ5は移動自在な芯
出し台4に設けられたV状類似の溝形ガイド4a
の高さ方向と横方向の位置調整によつて的確に芯
出しされつつ、溝形ガイド4aとの摺接と芯出し
台4の先端部の支持機構8により常時移動ガイド
され、また、吹付けノズル6もベアリング機構7
により管体内面に転移されるため、吹付けノズル
6は常時良好な芯出し状態に保たれ、吹付けノズ
ル6と管体内面との〓間が少なくても衝突を起す
ことなくスムーズに移動させることができる。こ
れらにより、150mmφを下回るような小口径の管
体に、偏肉の少ない均一なモルタルライニングを
形成することができる。
そして、モルタルは高速気流搬送されて吹付け
ノズル6のチツプ6bで方向を変えられて360度
スプレーされ、高速で自転する管体内面に衝撃的
に接着し、強力な遠心力で水切りも早いため、短
時間能率よく前記の偏肉の少ないモルタルライニ
ングを形成することができるというすぐれた効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す部分切欠側面
図、第2図は同じくその平面図、第3図は本発明
装置の部分的斜視図、第4図は本発明におけるタ
ーニングロール装置の正面図、第5図は同じくそ
の正面図、第6図は第1図−線に沿う断面
図、第7図は吹付け台車の側面図、第8図は芯出
し台車の部分切欠正面図、第9図は支持機構の正
面図、第10図はライニング状態を示す部分的拡
大断面図、第11図は第10図XI−XI線に沿う断
面図、第12図は第10図XII−XII線に沿う断面
図、第13図と第14図は本発明装置を用いて得
たライニング鋼管のライニング層測定分布の測定
結果を示す線図である。 1……鋼管、2……ターニングロール装置、3
……吹付け台車、4……芯出し台、4a……溝形
ガイド、5……圧送パイプ、6……吹付けノズ
ル、6a……リング部材、6b……チツプ、7…
…ベアリング機構、7a……フリーボールベアリ
ング、7b……ケーシング、7d……金具、8…
…支持機構、21……駆動ローラ、22……従動
ローラ、23……押えローラ、62……連結棒。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 モルタルラインニングすべき管体を長手方向
    で一定間隔ごとに支える駆動・従動ローラで一組
    からなる支持ローラと、駆動・従動ローラ間に配
    された管体を上方から押え込む押えローラを備え
    たターニングロール装置と、 モルタル連続供給機構とこれから叶出されたモ
    ルタルを気流搬送する圧送パイプとを具備した移
    動自在な吹付け台車と、 前記圧送パイプが摺接する断面がV状類似溝形
    ガイドとこれを高さ方向および横方向に位置調整
    する機構を備えた移動自在な芯出し台と、 芯出し台の前端部位に高さ調整自在に設けられ
    圧送パイプの移動をガイドする支持機構と、 前記圧送パイプの先端に設けられ、気流搬送さ
    れたモルタルの流れを半径方向に変化させるチツ
    プを先端に有する吹付けノズルと、該吹付けノズ
    ルよりも後方にあつて管体の内面に転接するベア
    リング機構とを備えていることを特徴とする管体
    モルタルライニング装置。 2 ベアリング機構がフリーボールベアリングを
    有し、これのケーシングがU字状金具により圧送
    パイプに抱持されている特許請求の範囲第1項に
    記載の管体モルタルランニング装置。 3 吹付けノズルが圧送パイプの先端に固定され
    るリング部材とこれと対峙する耐摩耗性のチツプ
    を有し、チツプが円周上の数個所で連結棒により
    リング部材に結合されている特許請求の範囲第1
    項または第2項に記載の管体モルタルライニング
    装置。
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