JPH046421B2 - - Google Patents
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- JPH046421B2 JPH046421B2 JP62158696A JP15869687A JPH046421B2 JP H046421 B2 JPH046421 B2 JP H046421B2 JP 62158696 A JP62158696 A JP 62158696A JP 15869687 A JP15869687 A JP 15869687A JP H046421 B2 JPH046421 B2 JP H046421B2
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Landscapes
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、排気ガスの浄化を行なう触媒コンバ
ータ等で用いられる金属製触媒担体の製造方法に
関するものである。
ータ等で用いられる金属製触媒担体の製造方法に
関するものである。
従来、この種の触媒コンバータは、例えば特開
昭57−71898号公報等によつて開示されている。
昭57−71898号公報等によつて開示されている。
これを第5図によつて説明する。金属製触媒担
体は、アルミニウムを含むフエライト系ステンレ
ス鋼合金から成る素材1の表面に、所謂耐スポー
リング性を向上するため、アルミニウムの拡散に
よりアルミナウイスカ層2が形成されている。此
処で、素材1としては、例えばFe−Cr−Alの合
金が用いられている。又、アルミナウイスカ層2
は、例えばα−アルミナから成る。
体は、アルミニウムを含むフエライト系ステンレ
ス鋼合金から成る素材1の表面に、所謂耐スポー
リング性を向上するため、アルミニウムの拡散に
よりアルミナウイスカ層2が形成されている。此
処で、素材1としては、例えばFe−Cr−Alの合
金が用いられている。又、アルミナウイスカ層2
は、例えばα−アルミナから成る。
更に、このアルミナウイスカ層2の表面には、
ウオツシユコート層3が形成され、このウオツシ
ユコート層3には、金属触媒4が含浸されてい
る。此処で、ウオツシユコート層3は、例えばγ
−アルミナから成る。又、金属触媒4には、白
金、ロジユウム等の貴金属が用いられる。
ウオツシユコート層3が形成され、このウオツシ
ユコート層3には、金属触媒4が含浸されてい
る。此処で、ウオツシユコート層3は、例えばγ
−アルミナから成る。又、金属触媒4には、白
金、ロジユウム等の貴金属が用いられる。
第6図はこのような金属製触媒担体の従来の製
造方法を示すもので、先ず、アルミニウムを含む
フエライト系ステンレス鋼合金(冷間圧延材料)
から成る素材に、予めγ−アルミナと素材との密
着性を向上させるために、素材の表面に酸化被膜
(γ−アルミナ)を形成するための予備処理が行
なわれる。この予備処理は、例えば800℃前後の
低酸素雰囲気中で1分程度加熱することによつて
行なわれる(還元処理)。
造方法を示すもので、先ず、アルミニウムを含む
フエライト系ステンレス鋼合金(冷間圧延材料)
から成る素材に、予めγ−アルミナと素材との密
着性を向上させるために、素材の表面に酸化被膜
(γ−アルミナ)を形成するための予備処理が行
なわれる。この予備処理は、例えば800℃前後の
低酸素雰囲気中で1分程度加熱することによつて
行なわれる(還元処理)。
次いで、素材が波板成形され、第7図に示すよ
うに波板5と平板6とが重ね合わされ、これらが
多重に巻かれ、担体7が成形される。その後、波
板5と平板6とがろう付け或いは溶接され、更
に、波板5及び平板6にアルミナウイスカの成長
熱処理が施される。
うに波板5と平板6とが重ね合わされ、これらが
多重に巻かれ、担体7が成形される。その後、波
板5と平板6とがろう付け或いは溶接され、更
に、波板5及び平板6にアルミナウイスカの成長
熱処理が施される。
然し乍ら、このような従来の金属製触媒担体の
製造方法では、波板5と平板6とのろう付け或い
は溶接の前に、予め波板5の素材にアルミナのプ
リカーサー(α−アルミナ)を形成するための予
備処理が低酸素雰囲気中での熱処理によつて行な
われるため、素材の成形過程でアルミナのプリカ
ーサーが剥離し、アルミナウイスカの成長熱処理
を行なつても、アルミナウイスカを確実に成長さ
せることができない虞がある。又、波板5と平板
6とのろう付け或いは溶接の強度が低下するとい
う問題がある。
製造方法では、波板5と平板6とのろう付け或い
は溶接の前に、予め波板5の素材にアルミナのプ
リカーサー(α−アルミナ)を形成するための予
備処理が低酸素雰囲気中での熱処理によつて行な
われるため、素材の成形過程でアルミナのプリカ
ーサーが剥離し、アルミナウイスカの成長熱処理
を行なつても、アルミナウイスカを確実に成長さ
せることができない虞がある。又、波板5と平板
6とのろう付け或いは溶接の強度が低下するとい
う問題がある。
尚、特公昭51−47157号公報には、鉄を基質と
する基材の表面にアルミニウム若しくはアルミニ
ウム合金を付着させたものを約600〜1400℃の温
度で熱処理して、該基材の表面部に鉄・アルミニ
ウム化合物を基質とする粗面層を形成させること
が開示されている。
する基材の表面にアルミニウム若しくはアルミニ
ウム合金を付着させたものを約600〜1400℃の温
度で熱処理して、該基材の表面部に鉄・アルミニ
ウム化合物を基質とする粗面層を形成させること
が開示されている。
上記公報によれば、粗面層を形成するには、基
質の表面に約0.001〜0.5mm程度の厚さの付着層を
形成する必要がある。
質の表面に約0.001〜0.5mm程度の厚さの付着層を
形成する必要がある。
然し、上記付着層は厚肉のため、熱処理しても
アルミニウムウイスカを蜜に成長させることは困
難であり、上述した如き公知例よりも触媒の担持
能率が悪いという問題がある。
アルミニウムウイスカを蜜に成長させることは困
難であり、上述した如き公知例よりも触媒の担持
能率が悪いという問題がある。
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために
為されたもので、その目的は、γ−アルミナとの
密着性に優れた表面層(α−アルミナ)を形成す
ることにある。
為されたもので、その目的は、γ−アルミナとの
密着性に優れた表面層(α−アルミナ)を形成す
ることにある。
本発明に係る金属製触媒担体の製造方法は、ア
ルミニウムを含むフエライト系ステンレス鋼合金
から成る素材を成形した平板と波板とを重ね合わ
せ、これらを多重に巻いた後、平板と波板とをろ
う付け或いは溶接し、次いで、アルミナウイスカ
の成長熱処理を施す金属製触媒担体の製造方法に
於て、アルミニウムを含むフエライト系ステンレ
ス鋼合金から成る素材の平板及び波板による担体
成形前に、アルミニウムを素材に200〜3000Å程
度の厚さに蒸着するものである。
ルミニウムを含むフエライト系ステンレス鋼合金
から成る素材を成形した平板と波板とを重ね合わ
せ、これらを多重に巻いた後、平板と波板とをろ
う付け或いは溶接し、次いで、アルミナウイスカ
の成長熱処理を施す金属製触媒担体の製造方法に
於て、アルミニウムを含むフエライト系ステンレ
ス鋼合金から成る素材の平板及び波板による担体
成形前に、アルミニウムを素材に200〜3000Å程
度の厚さに蒸着するものである。
ここで、前記アルミニウムを含むフエライト系
ステンレス鋼合金として、鉄、クロム、アルミニ
ウム及び所望の希土類元素より成り、組成として
クロム10〜25%、アルミニウム2〜6%、所望の
希土類元素0.005〜3%、及び残部の鉄より成る。
ステンレス鋼合金として、鉄、クロム、アルミニ
ウム及び所望の希土類元素より成り、組成として
クロム10〜25%、アルミニウム2〜6%、所望の
希土類元素0.005〜3%、及び残部の鉄より成る。
本発明に於ては、アルミニウムを含むフエライ
ト系ステンレス鋼合金から成る素材の平板及び波
板成形前に、素材に比較的機械的強度の有るアル
ミニウムの蒸着層を200〜3000Å形成するから、
次段での成形工程に於てこの蒸着層が剥離する虞
がなくなり、α−アルミナの生成を妨げることが
ない。
ト系ステンレス鋼合金から成る素材の平板及び波
板成形前に、素材に比較的機械的強度の有るアル
ミニウムの蒸着層を200〜3000Å形成するから、
次段での成形工程に於てこの蒸着層が剥離する虞
がなくなり、α−アルミナの生成を妨げることが
ない。
又、還元雰囲気による前処理に比べ、低Al含
有の素材よりもウイスカ生成が可能となつたこと
である。
有の素材よりもウイスカ生成が可能となつたこと
である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。尚、本発明に係る金属製触媒担体は、従来の
金属製触媒担体と外観が殆ど変わらないため、第
7図を用いて説明する。
る。尚、本発明に係る金属製触媒担体は、従来の
金属製触媒担体と外観が殆ど変わらないため、第
7図を用いて説明する。
第1図は本発明の一例を示す工程説明図、第2
図は第1図に於けるアルミニウムの蒸着方法を示
す説明図である。
図は第1図に於けるアルミニウムの蒸着方法を示
す説明図である。
本発明を第1図に従つて説明する。
先ず、Alを含有するフエライト系ステンレス
鋼合金(例えばFe−20Cr−5Al等)を、常法に従
つて冷間圧延した素材10を用意する(ステツプ
S1)。
鋼合金(例えばFe−20Cr−5Al等)を、常法に従
つて冷間圧延した素材10を用意する(ステツプ
S1)。
次に、この素材10の表面に純Alを蒸着する
(ステツプS2)。この蒸着方法としては、例えば
第2図に示すように、素材10を巻き取つたロー
ル11から常法に従つて巻取りロール12に供給
しながら、Alを蒸着する真空蒸着法、スパツタ
リング、イオンプレーテイング等がある。
(ステツプS2)。この蒸着方法としては、例えば
第2図に示すように、素材10を巻き取つたロー
ル11から常法に従つて巻取りロール12に供給
しながら、Alを蒸着する真空蒸着法、スパツタ
リング、イオンプレーテイング等がある。
この際、蒸着するAlを加熱する方法としては、
抵抗加熱、高周波誘導加熱等があり、約1400〜
1500℃に加熱する。又、蒸着材料としては、純度
99.9%以上の工業的純Al(例えばJIS1100)の線材
等を使用する。此処で、真空蒸着に於ける真空度
は、約10-4Torrである。
抵抗加熱、高周波誘導加熱等があり、約1400〜
1500℃に加熱する。又、蒸着材料としては、純度
99.9%以上の工業的純Al(例えばJIS1100)の線材
等を使用する。此処で、真空蒸着に於ける真空度
は、約10-4Torrである。
この蒸着工程(ステツプS2)では、純Alを素
材10表面に薄く施すことができる。ここで、蒸
着膜厚は200〜3000Åとし、好ましくは約800Åで
ある。而も、この蒸着層は、従来の還元処理によ
つて形成するプリカーサーに比較して機械的強度
に優れている上に安定している。
材10表面に薄く施すことができる。ここで、蒸
着膜厚は200〜3000Åとし、好ましくは約800Åで
ある。而も、この蒸着層は、従来の還元処理によ
つて形成するプリカーサーに比較して機械的強度
に優れている上に安定している。
次に、常法に従つて、素材10を、波板5及び
平板6に成形(ステツプS3)した後、この波板
5及び平板6とを重ね合わせ、更にこれらを多重
に巻き、次いで波板5及び平板6とをろう付け或
いは溶接して金属製触媒担体7を形成する(ステ
ツプS4)。
平板6に成形(ステツプS3)した後、この波板
5及び平板6とを重ね合わせ、更にこれらを多重
に巻き、次いで波板5及び平板6とをろう付け或
いは溶接して金属製触媒担体7を形成する(ステ
ツプS4)。
その後、この金属製触媒担体7は、蒸着された
Alを酸化してα−アルミナウイスカにすると共
に、それを成長させるために加熱処理される(ス
テツプS5)。この加熱処理は、大気中の雰囲気
で、900℃前後、特に850℃〜975℃に加熱するこ
とは、α−アルミナが顕著に生成する領域での加
熱であり、ウイスカの大きさ、つまりは後に保持
されるγ−アルミナの付着性を考慮すると、約2
時間以上の加熱を必要とする。
Alを酸化してα−アルミナウイスカにすると共
に、それを成長させるために加熱処理される(ス
テツプS5)。この加熱処理は、大気中の雰囲気
で、900℃前後、特に850℃〜975℃に加熱するこ
とは、α−アルミナが顕著に生成する領域での加
熱であり、ウイスカの大きさ、つまりは後に保持
されるγ−アルミナの付着性を考慮すると、約2
時間以上の加熱を必要とする。
この加熱処理工程(ステツプS5)に於て、純
Alは素材10表面に蒸着されているから、この
Alが核となつて素材全面に亘つて密にα−アル
ミナウイスカを生成する。そして、この核が素材
10中のAlをα−アルミナウイスカとして素材
10の表面から突出させる作用を為す。
Alは素材10表面に蒸着されているから、この
Alが核となつて素材全面に亘つて密にα−アル
ミナウイスカを生成する。そして、この核が素材
10中のAlをα−アルミナウイスカとして素材
10の表面から突出させる作用を為す。
従つて、Al蒸着による前処理は還元雰囲気中
での加熱前処理に比べ、より確実に密なα−アル
ミナウイスカを生成することができる。
での加熱前処理に比べ、より確実に密なα−アル
ミナウイスカを生成することができる。
最後に、波板5と平板6との間に、γ−アルミ
ナをコーテイングする(ステツプS6)。
ナをコーテイングする(ステツプS6)。
この際、波板5と平板6とには、上述したよう
にα−アルミナウイスカが密に形成されているか
ら、γ−アルミナを確実に保持することができる
と共にこのγ−アルミナに混入されている金属触
媒を確実に担持することができる。
にα−アルミナウイスカが密に形成されているか
ら、γ−アルミナを確実に保持することができる
と共にこのγ−アルミナに混入されている金属触
媒を確実に担持することができる。
第3図はAlの蒸着層の厚さと生成するα−ア
ルミナウイスカとの関係を示す素材表面のSEM
による観察写真(800倍)である。第4図はAl蒸
着量とウオツシユコート付着率との相関図であ
る。
ルミナウイスカとの関係を示す素材表面のSEM
による観察写真(800倍)である。第4図はAl蒸
着量とウオツシユコート付着率との相関図であ
る。
第3図の写真1は、Alの蒸着層の厚さが100Å
の場合を示す。これは、特公昭61−47157号公報
に開示された付着に相当するもので、Alの蒸着
層が薄過ぎ、アルミナウイスカの生成が乏しくな
り、第4図に示すようにウオツシユコート層の付
着率が低かつた。
の場合を示す。これは、特公昭61−47157号公報
に開示された付着に相当するもので、Alの蒸着
層が薄過ぎ、アルミナウイスカの生成が乏しくな
り、第4図に示すようにウオツシユコート層の付
着率が低かつた。
第3図の写真2は、Alの蒸着層の厚さが200Å
の場合を示す。これは、写真1のものに比し、ア
ルミナウイスカの生成が優れており、第4図に示
すようにウオツシユコート層の付着率が向上し
た。
の場合を示す。これは、写真1のものに比し、ア
ルミナウイスカの生成が優れており、第4図に示
すようにウオツシユコート層の付着率が向上し
た。
第3図の写真3は、Alの蒸着層の厚さが800Å
の場合を示す。これは、写真2のものに比し、ア
ルミナウイスカの生成が蜜となつており、第4図
に示すようにウオツシユコート層の付着率が向上
した。
の場合を示す。これは、写真2のものに比し、ア
ルミナウイスカの生成が蜜となつており、第4図
に示すようにウオツシユコート層の付着率が向上
した。
第3図の写真4は、Alの蒸着層の厚さが2400
Åの場合を示す。これは、写真3のものに比し、
アルミナウイスカの生成が蜜となつており、第4
図に示すようにウオツシユコート層の付着率も同
等であつた。
Åの場合を示す。これは、写真3のものに比し、
アルミナウイスカの生成が蜜となつており、第4
図に示すようにウオツシユコート層の付着率も同
等であつた。
第3図の写真5は、Alの蒸着層の厚さが4000
Åの場合を示す。これは、写真4のものに比し、
アルミナウイスカの生成が蜜となり過ぎ、第4図
に示すようにウオツシユコート層の付着率が低下
した。
Åの場合を示す。これは、写真4のものに比し、
アルミナウイスカの生成が蜜となり過ぎ、第4図
に示すようにウオツシユコート層の付着率が低下
した。
以上の結果から、適正な蒸着膜厚さは約200〜
3000Åであることが確認できた。
3000Åであることが確認できた。
次に、本発明に係る方法に従つた好ましい実施
例を述べる。
例を述べる。
20Cr−5.5Al−100ppmREMの冷延材フエライ
ト系ステンレス鋼を有機溶剤中にて蒸着Alの密
着性を向上させるための脱脂洗浄後、鋼板巻取り
機内蔵の真空蒸着機にてAl(純度99.9%以上の工
業的純Al(JIS 1100)の線材)を1400℃に加熱す
ると共に、真空度を約10-4Torrとして約800Å厚
のAl蒸着膜を鋼板両面に形成させた。
ト系ステンレス鋼を有機溶剤中にて蒸着Alの密
着性を向上させるための脱脂洗浄後、鋼板巻取り
機内蔵の真空蒸着機にてAl(純度99.9%以上の工
業的純Al(JIS 1100)の線材)を1400℃に加熱す
ると共に、真空度を約10-4Torrとして約800Å厚
のAl蒸着膜を鋼板両面に形成させた。
次に、これら平板と一部ストリツプをコルゲー
ト加工した波板とを重ね合わせ巻き回し、触媒担
体成形したものを、その後大気中雰囲気にて900
℃前後数時間加熱させることにより、素材表面に
密なα−アルミナウイスカが形成された。
ト加工した波板とを重ね合わせ巻き回し、触媒担
体成形したものを、その後大気中雰囲気にて900
℃前後数時間加熱させることにより、素材表面に
密なα−アルミナウイスカが形成された。
この熱処理を施した担体より素材を適当な大き
さに採取して表面をSEMにて観察した処、凡そ
1〜2μmの長さの針状ウイスカが形成されている
のが確認された(第3図の写真3参照)。
さに採取して表面をSEMにて観察した処、凡そ
1〜2μmの長さの針状ウイスカが形成されている
のが確認された(第3図の写真3参照)。
以上のように本発明は、アルミニウムを含むフ
エライト系ステンレス鋼合金から成る素材の平板
及び波板成形前に、アルミニウムを素材に蒸着す
るので、α−アルミナウイスカが密に、且つ安定
に生成する。従来方法に比べて、熱処理工程が一
回で済むため、工程が簡素化できると共に、コス
トの低減が可能となる。更に、蒸着層は安定して
いるため、その後の材料の取扱いが容易である等
の利点がある。
エライト系ステンレス鋼合金から成る素材の平板
及び波板成形前に、アルミニウムを素材に蒸着す
るので、α−アルミナウイスカが密に、且つ安定
に生成する。従来方法に比べて、熱処理工程が一
回で済むため、工程が簡素化できると共に、コス
トの低減が可能となる。更に、蒸着層は安定して
いるため、その後の材料の取扱いが容易である等
の利点がある。
第1図は本発明の工程を示す説明図、第2図は
第1図に於ける蒸着工程を示す説明図、第3図は
素材表面のSEMによるウイスカ観察図面代用写
真、第4図はAl蒸着量とウオツシユコート付着
率との相関図、第5図は金属製触媒担体の要部拡
大断面図、第6図は従来方法に於ける工程説明
図、第7図は金属製触媒担体の斜視図である。 5……波板、6……平板、7……金属製触媒担
体、10……素材。
第1図に於ける蒸着工程を示す説明図、第3図は
素材表面のSEMによるウイスカ観察図面代用写
真、第4図はAl蒸着量とウオツシユコート付着
率との相関図、第5図は金属製触媒担体の要部拡
大断面図、第6図は従来方法に於ける工程説明
図、第7図は金属製触媒担体の斜視図である。 5……波板、6……平板、7……金属製触媒担
体、10……素材。
Claims (1)
- 1 アルミニウムを含むフエライト系ステンレス
鋼合金から成る素材を成形した平板と波板とを重
ね合わせ、これらを多重に巻いた後、平板と波板
とをろう付け或いは溶接し、次いで、アルミナウ
イスカの成長熱処理を施す金属製触媒担体の製造
方法に於て、アルミニウムを含むフエライト系ス
テンレス鋼合金から成る素材の平板及び波板によ
る担体成形前に、アルミニウムを素材に200〜
3000Å程度の厚さに蒸着することを特徴とする金
属製触媒担体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62158696A JPS644253A (en) | 1987-06-24 | 1987-06-24 | Production of metallic catalyst carrier |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62158696A JPS644253A (en) | 1987-06-24 | 1987-06-24 | Production of metallic catalyst carrier |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS644253A JPS644253A (en) | 1989-01-09 |
JPH046421B2 true JPH046421B2 (ja) | 1992-02-05 |
Family
ID=15677358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62158696A Granted JPS644253A (en) | 1987-06-24 | 1987-06-24 | Production of metallic catalyst carrier |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS644253A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2515147B2 (ja) * | 1988-12-28 | 1996-07-10 | トヨタ自動車株式会社 | メタル担体の製造方法 |
JP2627668B2 (ja) * | 1989-08-04 | 1997-07-09 | 昭和飛行機工業株式会社 | 耐熱構造体およびその製造方法 |
US20110308848A1 (en) | 2009-02-12 | 2011-12-22 | Sumitomo Bakelite Company, Ltd. | Resin composition for wiring board, resin sheet for wiring board, composite body, method for producing composite body, and semiconductor device |
US20230193474A1 (en) * | 2020-07-01 | 2023-06-22 | Jfe Steel Corporation | Al COATING LAYER-EQUIPPED STAINLESS STEEL SHEET |
-
1987
- 1987-06-24 JP JP62158696A patent/JPS644253A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS644253A (en) | 1989-01-09 |
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