JPH0457233A - 光ディスク用基板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は光により情報の記録、再生、消去が可能な光磁
気ディスク等のディスク状情報記録媒体に用いられる光
ディスク用基板に関する。

［従来の技術］ 光磁気ディスク等のディスク状情報記録媒体は高記録容
量、高記録密度、可搬性等の特徴を有するために近年注
目を集めている記録媒体である。

この様なディスク状情報記録媒体はポリカーボネート、
ＰＭＭＡ、エポキシ等のプラスチックやアモルファスポ
リオレフィン、ガラス等を材料とする第１図に示す様な
光ディスク基板にスパッタリング法や蒸着法等により記
録膜を形成し、記録膜の１［コートやディスク基板のハ
ードコートを施し、単板のディスクにはそのまま、両面
貼り合せディスクの場合はホットメルト接着剤や嫌気性
接着剤、紫外線硬化型接着剤を利用した貼り合せ工程の
後にディスク駆動装置へのクランプ部材であるハブを取
り付けることによって製造される。ハブの取り付は工程
において、単板の光ディスクには第２図に示す様に光デ
ィスク基板中央の円形孔に装着されるインサート型ハブ
が用いられている。

該インサート型ハブは中央に調芯用穴を備えたディスク
駆動装置へのクランプ部、側面の円筒部およびディスク
との接着に用いられる油部とからなり、第２図に示す様
に該油部を前記第１面に接着することによって光ディス
ク基板に固定される。

ハブの接着方法としては、該油部を超音波溶着法や紫外
線硬化型接着剤等の接着剤によって固定する方法が一般
に使用されている。

この様にして作成されるディスク状情報記録媒体には、
従来第１図に示す様にディスク用基板中央にディスク面
に対して単に垂直に設けられた円形孔を有する光ディス
ク基板が用いられてきた。

［発明の解決しようとする問題点コ しかしながら従来の光ディスク用基板を用いた場合、イ
ンサート型ハブを接着剤を用いて接着するときに第２図
に示す様な油部の接着のみでは充分な接着強度が得られ
ないことがある。そこで第３図に示す様にインサート型
ハブの円筒部側面の接着を行うと、接着面積が大きくな
る為に接着強度が強くなることが多いが、従来の光ディ
スク用基板１ａを用いた場合、インサート型ハブの円筒
部側面の接着の際に接着用樹脂３　が基板よりはみ出し
、接着剤はみ出し部５が形成される。そのためにディス
クの駆動装置へのクランプを妨げるという問題点を有し
ていた。

本発明の目的は、インサート型ハブの接着に際して充分
な接着強度を得ると同時にハブ円筒部側面からの接着剤
のはみ出しをな（すことのできる光ディスク用基板を提
供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記目的は、光ディスク用基板の前記第２面側の内周部
に、接着剤の逃がし部として凹部またはテーパ部を設け
ることによって達成される。

即ち、本発明の光ディスク用基板は、中央に円形孔を備
えた、光により情報の記録、再生、消去が可能な記録膜
を形成する第１面と、光が入射する第２面とを具備する
光ディスク用基板であって、該円形孔にインサート型ハ
ブを装着する光ディスク用基板において、前記第２面の
内周部に凹部またはテーパ部を設けたことを特徴とする
。

なお、上記凹部はリング状の溝又は段部であることを特
徴とする。

本発明について、より詳細に図面にもとずいて説明する
。

第４図は本発明の凹部を設けた光ディスク用基板の断面
図であり前記第２面の内周部に凹部４ａを設けである。

この場合の凹部は段部である。この段部４ａは幅０．２
〜ｉｎ＋ｍが適当であり、深さ０．１〜０．６ａｍが適
当である。この様な光ディスク用基板１ｂを用いた場合
、インサート型ハブ２の接着に際して接着剤３が該段部
４ａに留まることによって接着剤のはみ出し５を防ぐこ
とが可能となる。

第５図は本発明のテーパ部を設けた光ディスク用基板の
断面図であり、前記第２面の内周部にテーパ部４ｂを設
けである。テーパ部４ｂは幅０．２〜１ｍｍが適当であ
り、深さ０．１〜０．６ｍｍが適当である。この様な光
ディスク用基板１ｃを用いた場合、インサート型ハブ２
の接着に際して接着剤３が該テーパ部４ｂに留まること
によって接着剤のはみ出し５を防ぐことが可能となる。

光ディスク用基板としては、ポリカーボネート、ポリオ
レフィン、エポキシ等のプラスチック基板やガラス基板
等の材料で、任意サイズのものに適用が可能である。

［作用］ 本発明の光ディスク用基板を用いた場合、インサート型
ハブの接着時に光ディスク基板の内周部に塗布された接
着剤３がインサート型ハブ２を押しつけることによって
押し広げられ、光ディスク用基板中央の円形孔に接着剤
３が浸入し、前記第２面に接着剤がはみ出そうとするが
、凹部４ａまたはテーパ部４ｂに接着剤３が留まるため
に基板面より上部に接着剤がはみ出すことがな（なる０
更には・接着剤によって形成される凸部と基板とが噛み
合う為に接着強度が強くなる。更に接着剤塗布時の塗布
量のマージンが増大する。

［実施例１］ 接着側進がし部として幅０．５ｍｍ、深さ０．３ｍｍの
段部を基板内周部に有する第４図に示すポリカーボネー
ト製光ディスク基板を用いてインサート型ハブの接着を
行った。ハブには日泉化学工業製の樹脂モールドタイプ
のインサート型ハブを用い、接着剤には日本ロックタイ
ト類Ｌｌ−９７８を用いた。すると第６図に示す様に接
着剤が段部に留まることによって光ディスク用基板面よ
りも上にはみ出すことがなくなった。またこの時の接着
強度は８０ｋｇであり、充分な接着強度が得られた。

［実施例２］ 接着側進がし部として幅０．４ｍｍ、深さ０．４ｍｍの
テーパ部を有する第５図に示すポリカーボネート製光デ
ィスク用基板を用いてインサート型ハブの接着を行った
。ハブには８泉化学工業製の樹脂モールドタイプのイン
サート型ハブを用い、接着剤には日本ロックタイト類Ｌ
ｌ−９７８を用いた。すると第７図に示す様に接着剤が
テーパ部に留まることによって光ディスク基板面よりも
上にはみ出すことがなくなった。またこの時の接着強度
は８０ｋｇであり、充分な接着強度が得られた。

［比較例１コ 従来の形状のポリカーボネート製光ディスク基板を用い
てインサート型ハブの接着を行った。ハブには８泉化学
工業製の樹脂モールドタイプのインサート型ハブを用い
、接着剤には日本ロックタイト類Ｌｌ−９７８を用いた
。第２図に示す様にインサート型ハブの油部のみの接着
を行ったところ、接着強度は２０ｋｇと不十分なもので
あった。

［比較例２コ 従来の形状のポリカーボネート製光ディスク基板を用い
てインサート型ハブの接着を行った。ハブには８泉化学
工業製の樹脂モールドタイプのインサート型ハブを用い
、接着剤には日本ロックタイト類Ｌｌ−９７８を用いた
。第３図に示す様にインサート型ハブの油部の接着と共
にハブの円筒部側面の接着を行ったところ、接着強度は
７０ｋｇと充分なものとなった。しかしながらハブの円
筒部側面から接着剤のはみ出しが観察された。

［発明の効果］ 光ディスク用基板内周部に接着側進がし部としてリング
状溝または段部の凹部あるいはテーパ部を設けることに
よってディスク基板面より接着剤がはみ出すことがなく
なり、また接着剤の塗布量のマージンが大きくなるとと
もに充分なハブの接着強度が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の形状の光ディスク用基板の断面図、第２
図、第３図は従来の光ディスク用基板を用いてインサー
ト型ハブの接着を行った場合の断面図、第４図、第５図
は本発明による光ディスク基板の断面図、第６図、第７
図はそれぞれ第４図、第５図に示した光ディスク基板を
用いてインサート型ハブの接着を行った場合の断面図で
ある。 図中、 ｌａ、　ｌｂ、　ｌｃ：　　光ディスク用基板２　　　
　：　ハブ ３　　　　　：　接着剤 ４ａ：　　凹部（段部） ４ｂ＝　　テーノｆ部 ５　　　　　：　接着剤はみ出し部 ６　　　　　：　記録膜 ７　　　　　：　保護コート ８　　　　　：　ハードコート 第１図 第４図 ハブ 第７図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、中央に円形孔を備えた、光により情報の記録、再生
   、消去が可能な記録膜を形成する第１面と、光が入射す
   る第２面とを具備する光ディスク用基板であって、該円
   形孔にインサート型ハブを装着する光ディスク用基板に
   おいて、前記第２面の内周部に凹部またはテーパ部を設
   けたことを特徴とする光ディスク用基板。 ２、凹部がリング状の溝又は段部であることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項に記載の光ディスク用基板。