JPH0455657B2 - - Google Patents
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- JPH0455657B2 JPH0455657B2 JP59239470A JP23947084A JPH0455657B2 JP H0455657 B2 JPH0455657 B2 JP H0455657B2 JP 59239470 A JP59239470 A JP 59239470A JP 23947084 A JP23947084 A JP 23947084A JP H0455657 B2 JPH0455657 B2 JP H0455657B2
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- egg
- paste
- eggs
- product
- processed
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- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Fish Paste Products (AREA)
- Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明は、卵特有の美味な風味がありかつソフ
トな歯ごたえのある、いわば卵ソーセージと称さ
れるような卵加工食品の製造方法に関する。 <従来の技術> 従来の、卵を使用した加工食品の製造方法とし
ては、例えば特開昭48−77059号広報に示されて
いるように、加熱凝固せしめた卵白を小塊化もし
くは磨砕して混〓し練合して卵白〓練物を得、該
〓練物と魚畜肉、穀粉および/または澱粉、調味
料と必要に応じて高分子多糖類、糊料、動植物性
蛋白質、香辛料等を加配し、再度混〓し練合した
後成型加熱するもの、あるいは特開昭52−114049
号公報に示されているように、魚肉のすり身と、
茹卵の殻を除去して卵白と卵黄とを良く撹拌した
ものおよびかにエキスなどの調味料、澱粉等を混
加混〓したものを蒲鉾の上身として使用するとい
うものがある。 <発明が解決しようとする問題点> しかし、上述した特開昭48−77059号公報に示
された方法によつて得られる食品は、蒲鉾様の食
味・歯ごたえがあり、また特開昭52−114049号公
報に示された方法によつて得られる食品は、逆に
ビシャビシャとして水つぽく、歯ごたえのないも
のであつて、これらの従来の方法では、歯ごたえ
がソフトでしかも卵特有の美味な風味がある加工
食品は得られなかつた。 本発明は、歯ごたえがソフトでしかも卵特有の
美味な風味がある新しい卵加工食品を製造し得る
卵加工食品の製造方法を提供することを目的とす
る。 <問題点を解決するための手段> 本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意
研究を重ねた結果、卵黄と卵白からなる卵液を混
合・加熱凝固してペースト状にしたものは、卵黄
分を含みかつ凝固性を全く失つており、これに魚
肉すり身を混合してペースト状にし、さらに加熱
処理したものは、魚肉すり身の凝固性が接着剤と
なつて全体として適度に凝固していて歯ごたえが
ソフトであるという知見を得た。しかもこのもの
は、卵黄分を含んでいるので卵特有のうまみが付
与されており、味のよい製品に仕上げることがで
きる。 本発明は、これらの知見に基づいて完成された
もので、その構成は、卵黄と、卵白からなる卵液
を混合・加熱して得た凝固卵と魚肉すり身とを混
合してペースト状とし、これを加熱処理すること
を特徴とする。 本発明において用いられる卵黄と卵白からなる
卵液は、殻付卵を割卵して得られる全卵(卵黄と
卵白の比が1:2)そのままでも、あるいは割卵
して分離した卵黄と卵白を所望の比率に混合した
ものでもよい。このとき、卵黄と卵白の比率は、
卵黄が1重量部に対して卵白が1重量部以上であ
ることが好ましい。これは、卵白が1重量部未満
になると、最終製品の歯ごたえがなくなつてしま
い、最終の目的を達成することができないからで
ある。一方、卵白の比率をあまり大きくすると、
うまみ成分である卵黄の含有量が少なくなり、卵
特有の風味を持つ製品が得られないので、卵白
は、卵黄1重量部に対して10重量部以下、望まし
くは5重量部以下とするのがよい。そして、この
ような卵液を混合・加熱凝固する条件には特に限
定はなく、卵液を混合しながらスクランブルエツ
グ状に加熱凝固したり、卵液を混合した後卵焼き
状に加熱凝固したりすればよい。なお、卵液は一
般的には85℃〜95℃に達すると凝固を起す。 また、本発明における魚肉すり身とは、通常市
販されているものでよく、水分含有量は75〜80重
量%位である。ただし、この魚肉すり身は未変性
であり、加熱凝固性を失つていないものに限定さ
れる。そしてこの魚肉すり身の使用量は、最終製
品中約10〜30重量%が好ましい。これは、10重量
%より少ないと最終製品の結着力が弱まりビシヤ
ビシヤしたものができ上り、30重量%を越えると
魚肉すり身の特性が出てしまい製品の風味および
歯ごたえが蒲鉾様になつてしまう。 以上のような凝固卵と魚肉すり身を混合してペ
ースト状とする工程は、サイレントカツター等で
行うことができる。この工程は、まず凝固卵だけ
をあらかじめサイレントカツター等で細砕したも
のに魚肉すり身を混合して再びサイレントカツタ
ー等でペースト状とする方法、あるいは団塊状の
凝固卵と魚肉すり身をサイレントカツター等で細
砕してペースト状にするという方法で行つてもよ
い。またここで、例えば真空サイレントカツター
を用いれば、最終製品中に気泡が入らずさらに好
ましい加工食品ができる。さらに、このペースト
状物には、必要に応じて適量の調理料、保存料、
香辛料、着色料、増料剤などを添加してもよい。 このようにして得られるペースト状物を加熱凝
固して卵加工食品を得ることができる。この加熱
凝固の方法は、特に限定されるものではないが、
例えば、可食性ケーシング(例:獣腸など)に充
填してから蒸煮、湯煮などにより全体を凝固させ
るというものでもよい。この蒸煮、湯煮などは、
例えばウインナーソーセージ大のものでは、85℃
〜95℃で30分間位でよい。 このように可食性ケーシングに充填して加熱凝
固させた場合には、魚肉すり身が凝固卵を適当に
凝固するとともに可食性ケージングとの接着も同
時に行うため、調理時および喫食時に好ましい卵
加工食品ができる。なお、加熱凝固卵だけをペー
スト状として可食性ケーシングに充填して加熱処
理した場合には、凝固卵と可食性ケーシングは接
着せず、調理時あるいは喫食時に中身と可食性ケ
ーシングが滑り都合が悪い。 以下、本発明方法により得られる卵加工食品
は、食感がソフトでしかも卵特有の美味な風味が
あり、いわば卵ソーセージと称されるような新規
なものである。 以下、試験例、実施例とともに本発明をさらに
詳細に説明する。 <試験例> 試験例 1 全卵1200g(約24個分)、砂糖50g、スパイス
1gをニーダーに投入してスクランブルエツグ状
に熱凝固させる。また、真空サイレントカツター
に魚肉すり身200g、食塩10gを投入して均一な
ペーストとする。このペーストに冷却した前記ス
クランブルエツグ状の凝固卵を投入して均一ペー
ストにする。そして、塩抜きした羊腸にこのペー
ストを1個15gづつ充填し、スチームボツクスで
90℃×30分間蒸煮する。次いで、水冷で蒸熱を除
去した後空冷して本発明品とする。 一方、殻をとつた茹卵1200g(約24個分)を真
空サイレントカツターに投入して粉砕した後、あ
らかじめ均一に混合した砂糖50g、スパイス1
g、魚肉すり身200gおよび食塩10gを投入して
均一なペースト状にし、その後の操作は本発明品
と同様に行つたものを比較対照品とする。 これら本発明品および比較対照品の弾力を、レ
オメータによる測定(直径6mmの球形プランジヤ
ーを使用)、および試食により比較し、結果を表
−1に示す。
トな歯ごたえのある、いわば卵ソーセージと称さ
れるような卵加工食品の製造方法に関する。 <従来の技術> 従来の、卵を使用した加工食品の製造方法とし
ては、例えば特開昭48−77059号広報に示されて
いるように、加熱凝固せしめた卵白を小塊化もし
くは磨砕して混〓し練合して卵白〓練物を得、該
〓練物と魚畜肉、穀粉および/または澱粉、調味
料と必要に応じて高分子多糖類、糊料、動植物性
蛋白質、香辛料等を加配し、再度混〓し練合した
後成型加熱するもの、あるいは特開昭52−114049
号公報に示されているように、魚肉のすり身と、
茹卵の殻を除去して卵白と卵黄とを良く撹拌した
ものおよびかにエキスなどの調味料、澱粉等を混
加混〓したものを蒲鉾の上身として使用するとい
うものがある。 <発明が解決しようとする問題点> しかし、上述した特開昭48−77059号公報に示
された方法によつて得られる食品は、蒲鉾様の食
味・歯ごたえがあり、また特開昭52−114049号公
報に示された方法によつて得られる食品は、逆に
ビシャビシャとして水つぽく、歯ごたえのないも
のであつて、これらの従来の方法では、歯ごたえ
がソフトでしかも卵特有の美味な風味がある加工
食品は得られなかつた。 本発明は、歯ごたえがソフトでしかも卵特有の
美味な風味がある新しい卵加工食品を製造し得る
卵加工食品の製造方法を提供することを目的とす
る。 <問題点を解決するための手段> 本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意
研究を重ねた結果、卵黄と卵白からなる卵液を混
合・加熱凝固してペースト状にしたものは、卵黄
分を含みかつ凝固性を全く失つており、これに魚
肉すり身を混合してペースト状にし、さらに加熱
処理したものは、魚肉すり身の凝固性が接着剤と
なつて全体として適度に凝固していて歯ごたえが
ソフトであるという知見を得た。しかもこのもの
は、卵黄分を含んでいるので卵特有のうまみが付
与されており、味のよい製品に仕上げることがで
きる。 本発明は、これらの知見に基づいて完成された
もので、その構成は、卵黄と、卵白からなる卵液
を混合・加熱して得た凝固卵と魚肉すり身とを混
合してペースト状とし、これを加熱処理すること
を特徴とする。 本発明において用いられる卵黄と卵白からなる
卵液は、殻付卵を割卵して得られる全卵(卵黄と
卵白の比が1:2)そのままでも、あるいは割卵
して分離した卵黄と卵白を所望の比率に混合した
ものでもよい。このとき、卵黄と卵白の比率は、
卵黄が1重量部に対して卵白が1重量部以上であ
ることが好ましい。これは、卵白が1重量部未満
になると、最終製品の歯ごたえがなくなつてしま
い、最終の目的を達成することができないからで
ある。一方、卵白の比率をあまり大きくすると、
うまみ成分である卵黄の含有量が少なくなり、卵
特有の風味を持つ製品が得られないので、卵白
は、卵黄1重量部に対して10重量部以下、望まし
くは5重量部以下とするのがよい。そして、この
ような卵液を混合・加熱凝固する条件には特に限
定はなく、卵液を混合しながらスクランブルエツ
グ状に加熱凝固したり、卵液を混合した後卵焼き
状に加熱凝固したりすればよい。なお、卵液は一
般的には85℃〜95℃に達すると凝固を起す。 また、本発明における魚肉すり身とは、通常市
販されているものでよく、水分含有量は75〜80重
量%位である。ただし、この魚肉すり身は未変性
であり、加熱凝固性を失つていないものに限定さ
れる。そしてこの魚肉すり身の使用量は、最終製
品中約10〜30重量%が好ましい。これは、10重量
%より少ないと最終製品の結着力が弱まりビシヤ
ビシヤしたものができ上り、30重量%を越えると
魚肉すり身の特性が出てしまい製品の風味および
歯ごたえが蒲鉾様になつてしまう。 以上のような凝固卵と魚肉すり身を混合してペ
ースト状とする工程は、サイレントカツター等で
行うことができる。この工程は、まず凝固卵だけ
をあらかじめサイレントカツター等で細砕したも
のに魚肉すり身を混合して再びサイレントカツタ
ー等でペースト状とする方法、あるいは団塊状の
凝固卵と魚肉すり身をサイレントカツター等で細
砕してペースト状にするという方法で行つてもよ
い。またここで、例えば真空サイレントカツター
を用いれば、最終製品中に気泡が入らずさらに好
ましい加工食品ができる。さらに、このペースト
状物には、必要に応じて適量の調理料、保存料、
香辛料、着色料、増料剤などを添加してもよい。 このようにして得られるペースト状物を加熱凝
固して卵加工食品を得ることができる。この加熱
凝固の方法は、特に限定されるものではないが、
例えば、可食性ケーシング(例:獣腸など)に充
填してから蒸煮、湯煮などにより全体を凝固させ
るというものでもよい。この蒸煮、湯煮などは、
例えばウインナーソーセージ大のものでは、85℃
〜95℃で30分間位でよい。 このように可食性ケーシングに充填して加熱凝
固させた場合には、魚肉すり身が凝固卵を適当に
凝固するとともに可食性ケージングとの接着も同
時に行うため、調理時および喫食時に好ましい卵
加工食品ができる。なお、加熱凝固卵だけをペー
スト状として可食性ケーシングに充填して加熱処
理した場合には、凝固卵と可食性ケーシングは接
着せず、調理時あるいは喫食時に中身と可食性ケ
ーシングが滑り都合が悪い。 以下、本発明方法により得られる卵加工食品
は、食感がソフトでしかも卵特有の美味な風味が
あり、いわば卵ソーセージと称されるような新規
なものである。 以下、試験例、実施例とともに本発明をさらに
詳細に説明する。 <試験例> 試験例 1 全卵1200g(約24個分)、砂糖50g、スパイス
1gをニーダーに投入してスクランブルエツグ状
に熱凝固させる。また、真空サイレントカツター
に魚肉すり身200g、食塩10gを投入して均一な
ペーストとする。このペーストに冷却した前記ス
クランブルエツグ状の凝固卵を投入して均一ペー
ストにする。そして、塩抜きした羊腸にこのペー
ストを1個15gづつ充填し、スチームボツクスで
90℃×30分間蒸煮する。次いで、水冷で蒸熱を除
去した後空冷して本発明品とする。 一方、殻をとつた茹卵1200g(約24個分)を真
空サイレントカツターに投入して粉砕した後、あ
らかじめ均一に混合した砂糖50g、スパイス1
g、魚肉すり身200gおよび食塩10gを投入して
均一なペースト状にし、その後の操作は本発明品
と同様に行つたものを比較対照品とする。 これら本発明品および比較対照品の弾力を、レ
オメータによる測定(直径6mmの球形プランジヤ
ーを使用)、および試食により比較し、結果を表
−1に示す。
【表】
このように、本発明品は比較対照品と比較して
適度な弾力に富み、食するとソフトで良い歯ごた
えであつた。なお、これら両者において、羊腸と
の結着状態は、魚肉すり身の作用により良好であ
つた。 試験例 2 卵黄400g、卵白800g、澱粉20g、砂糖50gお
よびスパイス1gをニーダーに投入し、完全に熱
凝固するまで加熱撹拌する。そして、表−2に示
すように種々変化させた量の魚肉すり身および食
塩を真空サイレントカツターに投入して均一なペ
ーストにした後、冷却した上記凝固卵を投入して
全体を均一なペーストにする。次いで、このペー
ストを塩抜きした羊腸に1個当り15gづつ充填し
て90℃×30分間蒸煮し、水冷で蒸熱を取除いた後
空冷して、それぞれを本発明品1〜4および比較
対称品1〜4とする。これらのものについて、試
験例1と同様に弾力を測定し、羊腸との結着状態
を観察し、さらに試食によつてうまみおよび食感
を
適度な弾力に富み、食するとソフトで良い歯ごた
えであつた。なお、これら両者において、羊腸と
の結着状態は、魚肉すり身の作用により良好であ
つた。 試験例 2 卵黄400g、卵白800g、澱粉20g、砂糖50gお
よびスパイス1gをニーダーに投入し、完全に熱
凝固するまで加熱撹拌する。そして、表−2に示
すように種々変化させた量の魚肉すり身および食
塩を真空サイレントカツターに投入して均一なペ
ーストにした後、冷却した上記凝固卵を投入して
全体を均一なペーストにする。次いで、このペー
ストを塩抜きした羊腸に1個当り15gづつ充填し
て90℃×30分間蒸煮し、水冷で蒸熱を取除いた後
空冷して、それぞれを本発明品1〜4および比較
対称品1〜4とする。これらのものについて、試
験例1と同様に弾力を測定し、羊腸との結着状態
を観察し、さらに試食によつてうまみおよび食感
を
【表】
比較した。その結果は表−2に示す。
表−2に示したように、本発明方法による本発
明品1〜4については、弾力が適度で良好であ
り、羊腸との結着状態も良好であつた。また試食
の結果、食感が良好で卵特有のうまみがあり、ソ
ーセージ様の卵加工食品であつた。一方、魚肉す
り身を添加していない比較対照品1あるいは本発
明品より添加量の少ない比較対照品2は、ともに
弾力が小さく、食感においてもボロボロして歯ざ
わりが悪く、さらに羊腸との結着性もよくなかつ
た。また魚肉すり身の添加量を本発明品により多
くした比較例対照品3および比較対称品4は、と
もに弾力が大きすぎて、食感において蒲鉾様にな
つてしまい好ましくなかつた。 <実施例> 実施例 1 下記の原料(1)1380Kgをニーダーに投入して85℃
で加熱処理した後5℃で冷却する。一方、原料(2)
575Kgを真空サイレントカツターに投入する。こ
れに上記加熱処理物を投入して混合してペースト
状とする。次いで、このペーストを塩抜きした羊
腸に1個当り15gづつ充填し、90℃×30分蒸煮
後、冷却してソーセージ様の卵加工食品130000個
を得る。この卵加工食品は食感がよく卵特有のう
まみがあり美味である。 原料(1) 全卵 725Kg 卵白 330〃 サラダ油 250〃 澱粉 60〃 上白糖 10〃 スパイス 5〃 原料(2) 魚肉すり身 400Kg 馬澱 90〃 食塩 15〃 清水 70〃 実施例 2 下記の原料(1)1545Kgをニーダーに投入して90℃
で加熱処理した後、−20℃に冷凍して冷却する。
一方、真空サイレントカツターに原料(2)450Kgを
投入して混合する。これに上記加熱処理物を投入
し、混合してペースト状とする。次いで、このペ
ーストを塩抜きした豚腸に1個当り50gづつ充填
して92℃×40分蒸煮後、冷却し、ソーセージ様の
卵加工食品39500個を得る。この卵加工食品は、
食感がよく卵特有のうまみを持ち、非常に美味で
ある。 原料(1) 卵黄 300Kg 卵白 700〃 ラード 400〃 澱粉 100〃 上白糖 20〃 食塩 5〃 スパイス 15〃 化学調味料 5 原料(2) 魚肉すり身 350Kg 馬澱 80〃 食塩 20〃 実施例 3 下記の配合の原料(1)957Kgを卵焼き機に投入し
て180℃で焼成し5℃で冷却する。一方、原料(2)
260Kgを真空サイレントカツターに入れて混合す
る。これに、上記卵焼きを投入して混合し、ペー
スト状とする。次いで、このペーストを塩抜きし
た羊腸に1個当り12gづつ充填して90℃×20分蒸
煮後冷却し、ソーセージ様の卵加工食品100000個
を得る。この卵加工食品は、食感がよく卵特有の
うまみをもち非常に美味なものである。 原料(1) 全卵 700Kg 上白糖 50〃 食塩 5〃 カツオエキス 15〃 コンブエキス 5〃 清水 200〃 原料(2) 魚肉すり身 200Kg 食塩 10〃 清水 50〃 <発明の効果> 以下、試験例、実施例とともに具体的に説明し
たように、本発明方法によれば、歯ごたえがソフ
トでしかも卵特有の美味な風味がある新しい卵加
工食品が製造できる。さらに、可食性ケーシング
に充填したものは、そのケーシングとの結着性も
良好で、調理あるいは喫食のしやすいものであ
る。
明品1〜4については、弾力が適度で良好であ
り、羊腸との結着状態も良好であつた。また試食
の結果、食感が良好で卵特有のうまみがあり、ソ
ーセージ様の卵加工食品であつた。一方、魚肉す
り身を添加していない比較対照品1あるいは本発
明品より添加量の少ない比較対照品2は、ともに
弾力が小さく、食感においてもボロボロして歯ざ
わりが悪く、さらに羊腸との結着性もよくなかつ
た。また魚肉すり身の添加量を本発明品により多
くした比較例対照品3および比較対称品4は、と
もに弾力が大きすぎて、食感において蒲鉾様にな
つてしまい好ましくなかつた。 <実施例> 実施例 1 下記の原料(1)1380Kgをニーダーに投入して85℃
で加熱処理した後5℃で冷却する。一方、原料(2)
575Kgを真空サイレントカツターに投入する。こ
れに上記加熱処理物を投入して混合してペースト
状とする。次いで、このペーストを塩抜きした羊
腸に1個当り15gづつ充填し、90℃×30分蒸煮
後、冷却してソーセージ様の卵加工食品130000個
を得る。この卵加工食品は食感がよく卵特有のう
まみがあり美味である。 原料(1) 全卵 725Kg 卵白 330〃 サラダ油 250〃 澱粉 60〃 上白糖 10〃 スパイス 5〃 原料(2) 魚肉すり身 400Kg 馬澱 90〃 食塩 15〃 清水 70〃 実施例 2 下記の原料(1)1545Kgをニーダーに投入して90℃
で加熱処理した後、−20℃に冷凍して冷却する。
一方、真空サイレントカツターに原料(2)450Kgを
投入して混合する。これに上記加熱処理物を投入
し、混合してペースト状とする。次いで、このペ
ーストを塩抜きした豚腸に1個当り50gづつ充填
して92℃×40分蒸煮後、冷却し、ソーセージ様の
卵加工食品39500個を得る。この卵加工食品は、
食感がよく卵特有のうまみを持ち、非常に美味で
ある。 原料(1) 卵黄 300Kg 卵白 700〃 ラード 400〃 澱粉 100〃 上白糖 20〃 食塩 5〃 スパイス 15〃 化学調味料 5 原料(2) 魚肉すり身 350Kg 馬澱 80〃 食塩 20〃 実施例 3 下記の配合の原料(1)957Kgを卵焼き機に投入し
て180℃で焼成し5℃で冷却する。一方、原料(2)
260Kgを真空サイレントカツターに入れて混合す
る。これに、上記卵焼きを投入して混合し、ペー
スト状とする。次いで、このペーストを塩抜きし
た羊腸に1個当り12gづつ充填して90℃×20分蒸
煮後冷却し、ソーセージ様の卵加工食品100000個
を得る。この卵加工食品は、食感がよく卵特有の
うまみをもち非常に美味なものである。 原料(1) 全卵 700Kg 上白糖 50〃 食塩 5〃 カツオエキス 15〃 コンブエキス 5〃 清水 200〃 原料(2) 魚肉すり身 200Kg 食塩 10〃 清水 50〃 <発明の効果> 以下、試験例、実施例とともに具体的に説明し
たように、本発明方法によれば、歯ごたえがソフ
トでしかも卵特有の美味な風味がある新しい卵加
工食品が製造できる。さらに、可食性ケーシング
に充填したものは、そのケーシングとの結着性も
良好で、調理あるいは喫食のしやすいものであ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 卵黄と卵白からなる卵液を混合・加熱して得
た凝固卵と魚肉すり身とを混合してペースト状と
し、これを加熱凝固することを特徴とする卵加工
食品の製造方法。 2 使用する魚肉すり身の量が卵加工食品中10〜
30重量%である特許請求の範囲第1項記載の卵加
工食品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59239470A JPS61119169A (ja) | 1984-11-15 | 1984-11-15 | 卵加工食品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59239470A JPS61119169A (ja) | 1984-11-15 | 1984-11-15 | 卵加工食品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61119169A JPS61119169A (ja) | 1986-06-06 |
JPH0455657B2 true JPH0455657B2 (ja) | 1992-09-04 |
Family
ID=17045244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59239470A Granted JPS61119169A (ja) | 1984-11-15 | 1984-11-15 | 卵加工食品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61119169A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52114049A (en) * | 1976-03-16 | 1977-09-24 | Ichimasa Kamaboko Kk | Method of producing boiled crab paste with wooden plate |
JPS5443591A (en) * | 1977-08-25 | 1979-04-06 | Ferranti Ltd | Electric connector |
-
1984
- 1984-11-15 JP JP59239470A patent/JPS61119169A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52114049A (en) * | 1976-03-16 | 1977-09-24 | Ichimasa Kamaboko Kk | Method of producing boiled crab paste with wooden plate |
JPS5443591A (en) * | 1977-08-25 | 1979-04-06 | Ferranti Ltd | Electric connector |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61119169A (ja) | 1986-06-06 |
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