JPH0454876B2 - - Google Patents

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JPH0454876B2
JPH0454876B2 JP62004387A JP438787A JPH0454876B2 JP H0454876 B2 JPH0454876 B2 JP H0454876B2 JP 62004387 A JP62004387 A JP 62004387A JP 438787 A JP438787 A JP 438787A JP H0454876 B2 JPH0454876 B2 JP H0454876B2
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JP
Japan
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fin
fins
tube
disk
cavity
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JP62004387A
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JPS63172892A (ja
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Hiromi Hashimoto
Yoshihiro Nishimoto
Yoshihiro Hiramatsu
Kyoshi Nosetani
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Priority to JP438787A priority Critical patent/JPS63172892A/ja
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Publication of JPH0454876B2 publication Critical patent/JPH0454876B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F13/00Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing
    • F28F13/18Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing by applying coatings, e.g. radiation-absorbing, radiation-reflecting; by surface treatment, e.g. polishing
    • F28F13/185Heat-exchange surfaces provided with microstructures or with porous coatings
    • F28F13/187Heat-exchange surfaces provided with microstructures or with porous coatings especially adapted for evaporator surfaces or condenser surfaces, e.g. with nucleation sites

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、蒸発用伝熱管およびその製造方法に
係り、特に沸騰熱伝熱特性の良好な満液式蒸発用
伝熱管乃至は沸騰伝熱促進管と、それを経済的に
有利に製造する方法に関するものである。
(背景技術) 一般に、伝熱管は、管内に流通せしめられる伝
熱流体と管外面に接触させられる伝熱流体との間
で熱のやり取りが行なわれるようにしたものであ
るが、従来から、そのような伝熱管の一つとし
て、外周面を多孔質面として伝熱管や、管外周面
に螺旋状のフインを形成せしめたローフイン管が
提案され、更にかかるローフイン管の熱伝達を促
進するために、該ローフイン管の内周面に螺旋状
のリブを設けた内面リブ付きローフイン管などが
明らかにされている。
しかしながら、これら従来からの伝熱管を蒸発
用として用いた場合にあつては、何れも、その熱
伝達特性が今一つ充分でなく、またその他の特性
上やその製造上においても、種々の問題を内在し
ているのである。えば、多孔質面を有する伝熱管
にあつては、三次元的に分布した細孔の存在によ
り気泡発生核が多く、また液の供給が沸騰の不活
発な部分より表面開口部を通じて、連続的に行な
われ得るという特長を有するものの、その生産性
が悪く、製造コストが高くなることに加えて、多
孔質面を形成するための均一粒子を得ることが困
難であるために、均一細孔径の多孔質面を得難い
等の問題を内在しているのである。
ところで、管内を流通せしめられる伝熱流体と
の間の熱交換作用によつて、管外周面に接触せし
められた伝熱流体(液体)を沸騰せしめて、それ
を蒸発させる蒸発用伝熱管乃至は沸騰伝熱管に
は、従来より公知の凝縮用伝熱管の構造をそのま
ま適用することができず、その伝熱効率を高める
ためには、また別個の対策を採る必要がある。
このため、特公昭52−28262号公報や、特開昭
59−183947号公報には、管外表面に一体的に形成
した外面フインを倒して、表面部分に周方向の空
洞乃至はトンネルを形成せしめるとともに、かか
る空洞乃至はトンネルを、多数の微細な開口ある
いは間隙を介して外部に連通せしめるようにした
構造の沸騰伝熱管が明らかにされているが、それ
とても伝熱効率が今一つ充分でなく、またそのよ
うな空洞乃至はトンネルを形成するために、複雑
な加工工程が複雑な加工工具を用いる必要がある
等の問題に加えて、生産性は良いが、連続空洞で
あるために、沸騰が活発化すると、液の供給が不
足したり、伝熱面の熱負荷により最適な開孔径が
得にくい等の問題があつた。
(発明の構成) ここにおいて、本発明者らは、管外周面にスパ
イラル状に設けてなる外面フインを倒して、空洞
(キヤビテイ)部乃至はトンネル部を形成してな
る伝熱管について種々検討を重ねて行くうちに、
その空洞(キヤビテイ)部を大小2種の開口部を
通じて外部に連通せしめるようにすると共に、か
かる空洞部を間欠的に接合(閉塞乃至は狭窄)せ
しめて、核沸騰のための独立核が形成されるよう
にすることによつて、それが、優れた沸騰伝熱特
性を有する蒸発用伝熱管乃至は沸騰伝熱促進管と
なり得ることを見い出し、本発明を完成するに至
つたのである。
すなわち、本発明は、管外周面に管材料からな
る螺旋状の外面フインが一体的に形成されてな
り、且つ該外面フインがその先端部分においてそ
の長さ方向に所定の間隔を隔てて形成された切込
みを有すると共に、かかる外面フインの先端部分
が隣接する外面フインに向けて傾けられ乃至は延
出せしめられることにより、該隣接する外面フイ
ンとの間に、前記切込みにて形成される小さな第
一の開口部を通じて連通するキヤビテイが形成さ
れている一方、隣接する外面フイン間の間隙を周
方向に所定の間隔を隔てて押し広げることによ
り、所定の大きな拡幅部が形成され、そしてこの
拡幅部を外部に連通する、該第一の開口部よりも
大きく開口する第二の開口部が形成されており、
且つかかる拡幅部の形成部位の両側においてそれ
ぞれ隣接する外面フイン同士が部分的に接合状態
とされて、前記キヤビテイを分断していることを
特徴とする蒸発用伝熱管を提供するものである。
ところで、このような蒸発用伝熱管を製造する
に際しては、次のような手法が好適に採用され、
これによつて、複雑な加工工具を用いたり、複雑
な工程を経ることなく、効果的に伝熱促進せしめ
られた満液式蒸発用伝熱管乃至は沸騰伝熱促進管
が、一挙に、工業的に有利に製造され得ることと
なつたのである。
そのような製造工程においては、先ず、目的と
する蒸発用伝熱管を与える素管の周りの複数位置
にそれぞれ配置した、所定の回転駆動軸にて回転
駆動させられる複数のフイン形成デイスクを、該
素管の外周面に対してそれぞれ押圧せしめること
により、かかる素管の外周面に所定高さの外面フ
インが順次管軸方向に転造形成せしめられること
となる。
次いで、前記複数のフイン形成デイスクを回転
駆動させる回転駆動軸の一つに、該フイン形成デ
イスクの外面フイン形成方向における下流側に位
置するように取り付けられて、同時に回転駆動せ
しめられる。外周部に複数の切刃部が設けられた
ローレツト加工用デイスクと、外面フイン間の間
隙よりも大きな幅を有する鋸歯が該ローレツト加
工用デイスクの切刃部の間隔よりも大きな所定の
間隔を隔てて外周部に設けられてなる押広げ用デ
イスクと、フイン倒し用ロールとを用い、先ず、
前記ローレツト加工用デイスクにて、その切刃部
を前記外面フインの頂部に押圧せしめることによ
り、該外面フインの長さ方向に所定の間隔を隔て
て切込みを加え、次いで前記押広げ用デイスクに
て、その鋸歯を前記形成された外面フイン間の間
隙内に強制的に押し込むことにより、該鋸歯にて
外面フイン間の間隙を押し向げて、当該部位の管
軸方向両側においてそれぞれ隣接する外面フイン
同士を間欠的に接触せしめ、更にその後、前記フ
イン倒し用ロールにて前記外面フインを押圧せし
めることにより、該フイン倒し用ロール面にて、
該外面フインの先端部分を隣接する外面フイン側
に傾倒乃至は延出せしめて、該隣接する外面フイ
ンとの間にキヤビテイ(空洞)が形成されるよう
にするのである。
そして、このようなフイン倒し用ロールによる
押圧乃至は圧潰作用によつて、外面フインは、管
軸方向に、漸次効果的に湾曲乃至は屈曲或いは傾
倒乃至は延出せしめられて、その頂部が隣接する
外面フインに接近、更には接触乃至は接続される
ようになるのであり、これによつて表面下にキヤ
ビテイ(またはトンネル)が形成されると共に、
かかるキヤビテイが外面フインに設けられた切込
み部分並びに押広が部位においてそれぞれ外部と
連通せしめられるようになり、且つ該押広げ部位
の両側においてそれぞれ隣接する外面フイン同士
が部分的に接合せしめられて、かかるキヤビテイ
が間欠的に閉塞されて、不連続となるのである。
(構成の具体的な説明) 以下、図面に示す本発明の実施例に基づいて、
本発明の構成を詳細に説明することとする。
先ず、第1図及び第2図は、本発明に従う蒸発
用伝熱管の一例を示す一部切欠図及びその拡大説
明図であり、そこにおいて、2は、銅などの熱伝
達率の良い金属からなる伝熱管である。そして、
かかる伝熱管2の管外周面には、管壁から移動し
た管材料からなる螺旋状の外面フイン4が所定ピ
ツチで一体的に設けられていると共に、そのよう
な外面フイン4がその先端部分において管軸方向
に傾倒乃至は圧潰・延出せしめられて、隣接する
外面フイン4との間の溝部6の上部が実質的に閉
じられることにより、螺旋状のキヤビテイ8が表
面下に形成されているのである。
そして、かかるキヤビテイ8は、外面フイン4
の長さ方向に所定間隔で設けられた、小さな第一
の開口部を構成する切込み10によつて、外部に
連通せしめられるいるのである。また、かかるキ
ヤビテイ8は、周方向に所定の間隔を隔てた部位
において押し広げられて、当初の大きさよりも大
きな拡幅部12が間欠的に形成され、そしてこの
大きな拡幅部12が、前記切込み10よりも大き
く開口する第二の開口部14にて外部に連通せし
められた構造とされている。
しかも、かかる拡幅部12が設けられた部位に
おいては、その両側において隣接する外面フイン
4同士が部分的に接合状態とされて、管軸方向に
おいて隣接するキヤビテイ8が実質的に分断され
た状態となつているのである。すなわち、外面フ
イン4,4間において周方向に螺旋状に延びるキ
ヤビテイ8が、拡幅部12形成部位において押し
広げられた外面フイン4の張出乃至は膨出により
狭窄され、以て隣接する外面フイン4,4同士が
接合状態となることにより、キヤビテイ8が周方
向に不連続形態において位置することとなるので
ある。換言すれば、外面フイン4,4間の溝幅に
相当する幅を有するキヤビテイ8が周方向に所定
長さで延びつつ、接合部(狭窄部)によつて分断
され、そして所定の間隔をおいて、そのようなキ
ヤビテイ8は大きく押し広げられて、溝幅よりも
大きな幅となつて拡幅部12が形成されているの
である。
従つて、このような構造を有する伝熱管2につ
ては、伝熱管2の外面側に、外面フイン4の倒し
により、トンネル状空洞部であるキヤビテイ8が
不連続状態において周方向にスパイラル状に形成
され、そして該キヤビテイ8が切込み10を通じ
て外部に連通せしめられている一方、該キヤビテ
イ8が押し広げられて形成されてなる大きな拡幅
部12が間欠的に配置され、そしてそれが大きな
第二の開口部14を通じて外部に連通せしめられ
ているところから、独立したリエントラントキヤ
ビテイ8,12を与える表面構造を有する伝熱面
となり、これにより核沸騰の伝熱促進に有効に機
能することとなるのである。即ち、独立沸騰核を
形成する空洞部8,12を有すると共に、そのよ
うな空洞部に対応して大小の表面開孔(口)部1
0,14を有しているため、高熱負荷の場合には
大きな開口部14が、また低熱負圧の場合には小
さな開口部10がそれぞれ有効に働き、以て熱負
荷の大小に拘わらず、高い伝熱性能を維持し得る
のである。
因みに、第3図には、上記第1図および第2図
に示される如き構造の本発明管Aと、基準管Bお
よびCとにおける沸騰伝熱特性が熱通過率として
示されているが、それらの比較から明らかなよう
に、本発明管Aは、基準管BおよびCに比して何
れも大きな伝熱効率を有しているのである。
なお、実験は、管内に冷却水を流通せしめる一
方、冷媒としてフロン−12を用いて、大気圧、飽
和状態下において行なわれた。また、基準管Cと
しては、フイン高さ:1.4mmの外面フインが19
山/インチの、外径:19mmのローフイン管が用い
られ、また本発明管Aおよび基準管Bは、それぞ
れ、そのようなローフイン管をベースに、第1図
および第2図に示される構造乃至は均一連続空洞
8と開孔切込み10とを有する構造に加工された
ものであつて、それらは何れも切込み10の開口
幅が約0.3mm、切込み10のピツチが約0.6mm、フ
イン高さ(フインを倒した状態において)が約
0.9mmとされると共に、本発明管Aにおいては、
幅が約0.5mm、長さが約1.3mm、ピツチが約6mmと
された第二の開口部14が設けられている。
ところで、上記の第1〜2図に示される如き構
造の蒸発用伝熱管2は、また、第4〜7図に示さ
れる如き方法によつて容易に製造することが可能
である。
すなわち、先ず、漸次径が増大する複数のフイ
ン形成デイスク20からなるローフイン転造用工
具22が、第4図に示される如く、目的とする蒸
発用伝熱管を与える素管24の周りに略120゜の位
相差をもつて配置せしめられ、従来と同様にし
て、かかる素管24の外周面に所定高さの外面フ
イン26が順次管軸方向に転造形成されるように
なつているのである。より具体的には、各ローフ
イン転造用工具22における複数のフイン形成デ
イスク20が、外面フイン26のピツチを与える
間隔で、回転駆動軸28によつて同心的に且つ一
体的に連結せしめられており、そしてかかる回転
駆動軸28が、素管24の中心線(管軸)に対し
て、形成されるべき外面フイン26のリード角に
相当する角度を以て位置せしめられ、また素管2
4の内側には、各フイン形成デイスク20にのみ
対向する状態で、プラグ30が挿入されている。
そして、その状態で、回転駆動軸28によりフイ
ン形成デイスク20を回転せしめつつ、素管24
の外周面に対して押圧せしめることにより、目的
とする外面フイン26が漸次転造形成されるよう
になるのである。
また、かかる素管24の周りに配置された三つ
のローフイン転造用工具22のうちの二つは、第
5図に示される如く、単に、複数のフイン形成デ
イスク20を回転駆動軸28に取り付けただけの
構造のものであるが、他の一つは、第6図に示さ
れる如く、その回転駆動軸28が外面フイン形成
方向における下流側に延長せしせられており、そ
の延長部に対して、素管24内のプラグ30が存
在しない位置において、ローレツト加工用デイス
ク32と、それよりも下流側にフイン押広げ用デ
イスクとしての鋸歯状デイスク34と、更にその
下流側に位置してフイン倒し用ローラ36とが、
同心的に且つ一体的に取り付けられている。
そして、第6図および第7図から明らかなよう
に、ローレツト加工用デイスク32は、その外周
部に複数の切歯部38を所定ピツチで備えたもの
である。また、鋸歯状デイスク34は、その外周
部に所定ピツチで鋸歯を備えたものであり、その
鋸歯40の歯先が描く円周の半径はフイン形成デ
イスク20の最も大径のものの半径に略等しくさ
れると共に、その鋸歯の幅(厚さ)が外面フイン
26,26間の溝幅より大きくされており、しか
もかかる鋸歯40のピツチはローレツト加工用デ
イスク32の切歯部38のピツチより一定量大き
くされている。更に、フイン倒し用ロール36
は、上流側に位置するテーパ面42aと下流側に
位置するストレート面42bからなる外周面42
を有する構造とされている。そして、ローレツト
加工用デイスク32は、その切歯部38が外面フ
イン26の頂部に押し付けられて食い込まされる
ように配置され、また鋸歯状デイスク34は、そ
の鋸歯40が隣接する外面フイン26,26間に
形成される溝部46内に押し入れられて、それら
を押し広げるように配置され、さらにフイン倒し
用ロール36は、外面フイン26の頂部を素管2
4側に押し付け得るように配置されている。
従つて、かかる第6図および第7図に示される
如き工具の装備によつて、ローフイン転造用工具
22により外面フイン26がスパイラル状に素管
24外周面に一体的に形成せしめられた後、ロー
レツト加工用デイスク32の切歯部38が外面フ
イン26の頂部に押し付けられて、切り込まされ
ることにより、外面フイン26には、その長さ方
向に所定の間隔を隔てて、切込み44が、所定の
深さにおいて且つ所定の開口幅で形成されること
となる。
次いで、この切込み44が形成された後、ロー
レツト加工用デイスク32よりも下流側に配置さ
れた鋸歯状デイスク34の鋸歯40が外面フイン
26,26間の溝部46に対して押入せしめられ
ることにより、両側の外面フイン26,26は押
し広げられ、それらの鋸歯40による押広が部分
が管軸方向で隣接する外面フイン26側に突出乃
至は膨出させられ、その結果、管外周面における
外面フイン26間の溝部46の押広げ部位に大き
な拡幅部48が形成されるのである。
更にその後、かかる切込み44並びに拡幅部4
8が、所定間隔で、換言すれば所定のピツチでそ
れぞれ形成された素管24の外面フイン26に
は、フイン倒し用ロール36の押圧乃至は圧潰作
用が加えられ、それによつて、その頂部部分がテ
ーパ面42aとスレート面42bとからなる外周
面42により上流側に案内させられるようになる
ところから、その中間部から上流側の隣接する外
面フイン26側に湾曲乃至は屈曲或いは傾倒乃至
は延出せしめられ、そして、該隣接する外面フイ
ン26との間の溝部46の上部を実質的に覆蓋し
て、好適には閉塞せしめ、以て第1図および第2
図に示される如き、外表面下に螺旋状に延びるキ
ヤビテイ(トンネル状空洞部)50を形成すると
共に、鋸歯状デイスク34の鋸歯40にて押し広
げられた拡幅部48の管軸方向において隣接する
キヤビテイ50は、その両側の外面フイン26,
26同士が接合状態となることによつて、狭窄
(閉塞)せしめられて、不連続となるのである。
そして、このキヤビテイ50は、外面フイン26
に切込み44が設けられているところから、この
切込み44を通じて外部に連通し、また拡幅部4
8は、該切込み44よりも大きく開口する第二の
開口部52を通じて外部に連通することとなる。
このように、かかる製造手法に従えば、独立沸
騰核の形成にて効果的に伝熱促進される沸騰伝熱
促進管が、外面フインの形成後に、その工程に引
き続いて、フイン切込み加工、フイン(溝)押広
げ加工、更にはフイン倒し加工が同時に実施され
ることとなることによつて、一つの連続した加工
工程により、一挙に製造され得ることとなり、以
てそのような伝熱管の工業的生産性を著しく高め
得ることとなつたのである。
しかも、上述の製造手法に従えば、特にそのフ
イン倒し工程におけるフイン倒し操作が、著しく
簡略化、且つ容易化されることとなるために、そ
の加工工程の複雑さや、複雑な加工工程なども全
く必要でなくなつたのである。
なお、上述した鋸歯状デイスク34を用いるフ
イン押広げ加工において、形成される拡幅部48
の大きさ(幅、長さ)は、鋸歯状デイスク34の
鋸歯40の大きさにより決定され、かかる拡幅部
48が大きくなる程、第二の開口部52も大きく
なるのであり、また拡幅部48のピツチは、鋸歯
状デイスク34の外径と山数および外面フイン2
6の転造時のプラグ30の径により決定されるこ
ととなる。
また、ローレツト加工用デイスク32による鋸
歯状加(切込み44の形成加工)における切込み
深さは、そのデイスク径により決定され、それに
よつて形成される切込み44により核沸騰時の開
口部が形成されることとなり、またそのような切
込み44が、更にその後のフイン倒し工程を容易
にする上において、歯先が軸方向に対して角度を
以て上流側に傾斜せしめられた傘歯車状の構造の
工具を用いて、形成されるようにしても、何等差
支えない。
更に、最終工程となるフイン倒し工程にあつて
は、フイン倒し用ロール36にて外面フイン26
を一方の側に倒して、フイン底部(溝部)46に
空洞としてのキヤビテイ50、更には溝部46を
拡幅してなる拡幅部48にて構成される大きな凹
み部が形成されることとなるが、かかるフイン倒
し用ロール36による外面フイン26の倒し具合
は、フイン倒し用ロール36の径により決定され
るものであり、その際フイン倒し用ロール36に
は、前述のように外面フイン26が加工上流方向
に倒されるように、テーパ面42aとスレート面
42bからなる外周面42が設けられているので
ある。
以上、本発明の具体例に沿つて、本発明の構成
について詳細に説明したきたが、本発明がかかる
具体例によつて限定的に解釈されるべきものでは
決してなく、当業者の知識に基づいて種々なる変
更、改良等を加えた態様で実施し得ることは、改
めて言うまでもないところである。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明は、管
外表面下に不連続状態でスパイラル状に位置する
空洞乃至はキヤビテイが形成され、それが微細な
開口部を通じて外部と連通せしめられて、該沸騰
時の開口部の一つてされると共に、大きな拡幅部
が形成され、それが大きな第二の開口部を通じて
外部に連通せしめられて、該沸騰時の開口部の他
の一つを構成するようにして、独立沸騰核の形成
が可能な構造の蒸発用伝熱管乃至は沸騰伝熱促進
管としたものであり、これによつて、熱負荷の大
小に拘わらず高い伝熱性能を維持し得る、伝熱特
性が改善された蒸発用伝熱管を提供し得たのであ
る。また、本発明によれば、かかる蒸発用伝熱管
を、フイン形成デイスクの回転駆動軸に取り付け
たローレツト加工用デイスク、フイン押広げ用デ
イスク、およびフイン倒し用ロールを同時に回転
駆動せしめることにより、一つの連続した工程に
よつて、一挙に製造し得るものであつて、複雑な
製造工程や複雑な加工工具を何等用いることな
く、工業的有利に、生産性良く製造し得るように
したところに、本発明の大きな工業的意義が存す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従う蒸発式伝熱管の具体例
を示す一部切欠正面図であり、第2図はそのよう
な伝熱管の管壁部を説明するための一部拡大説明
図であり、第3図は本発明に従う蒸発用伝熱管の
一つの伝熱特性を示すグラフであり、第4図乃至
第7図は本発明の蒸発用伝熱管の製造工程のそれ
ぞれの状態を示す説明図であり、第4図はその横
断面形態の説明図、第5図は二つのローフイン転
造用工具による外面フイン形成形態を示す縦断面
状態の説明図、第6図はローフイン転造用工具の
一つのものによる加工工程を示す縦断面形態にお
ける説明図、第7図は第6図における回転駆動軸
方向の断面形態における加工状態を説明するため
の略図である。 2:伝熱管、4,26:外面フイン、6,4
6:溝部、8,50:キヤビテイ、10,44:
切込み、12,48:拡幅部、14,52:開口
部、20:フイン形成デイスク、22:ローフイ
ン転造用工具、24:素管、28:回転駆動軸、
30:プラグ、32:ローレツト加工用デイス
ク、34:鋸歯状デイスク、36:フイン倒し用
ロール、38:切歯部、40:鋸歯、42:外周
面、42a:テーパ面、42b:ストレート面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 管外周面に管材料からなる螺旋状の外面フイ
    ンが一体的に形成されてなり、且つ該外面フイン
    がその先端部分においてその長さ方向に所定の間
    隔を隔てて形成された切込みを有すると共に、か
    かる外面フインの先端部分が隣接する外面フイン
    に向けて傾けられ乃至は延出せしめられることに
    より、該隣接する外面フインとの間に、前記切込
    みにて形成される小さな第一の開口部を通じて外
    部に連通するキヤビテイが形成されている一方、
    隣接する外面フイン間の間隙を周方向に所定の間
    隔を隔てて押し広げることにより、所定の大きな
    拡幅部が形成され、そしてこの拡幅部を外部に連
    通する、該第一の開口部よりも大きく開口する第
    二の開口部が形成されており、且つかかる拡幅部
    の形成部位の両側においてそれぞれ隣接する外面
    フイン同士が部分的に接合状態とされて、前記キ
    ヤビテイを分断していることを特徴とする蒸発用
    伝熱管。 2 目的とする蒸発用伝熱管を与える素管の周り
    の複数位置にそれぞれ配置した、所定の回転駆動
    軸にて回転駆動させられる複数のフイン形成デイ
    スクを、該素管の外周面に対してそれぞれ押圧せ
    しめることにより、該素管の外周面に所定高さの
    外面フインを順次管軸方向に転造形成せしめる一
    方、前記複数のフイン形成デイスクを回転駆動さ
    せる回転駆動軸の一つに、該フイン形成デイスク
    の外面フイン形成方向における下流側に位置する
    ように取り付けられて、同時に回転駆動せしめら
    れる、外周部に複数の切刃部が設けられたローレ
    ツト加工用デイスクと、外面フイン間の間隙より
    も大きな幅を有する鋸歯が該ローレツト加工用デ
    イスクの切刃部の間隔よりも大きな所定の間隔を
    隔てて外周部に設けられてなる押広げ用デイスク
    と、外面フインの先端部を傾倒乃至は圧し潰すフ
    イン倒し用ロールとを用い、先ず、前記ローレツ
    ト加工用デイスクにて、その切刃部を前記外面フ
    インの頂部に押圧せしめることにより、該外面フ
    インの長さ方向に所定の間隔を隔てて切込みを加
    え、次いで前記押広げ用デイスクにて、その鋸歯
    を前記形成された外面フイン間の間隙内に強制的
    に押し込むことにより、該鋸歯にて外面フイン間
    の間隙を押し広げて、当該部位の管軸方向両側に
    おいてそれぞれ隣接する外面フイン同士を間欠的
    に接近乃至は接触せしめ、更にその後、前記フイ
    ン倒し用ロールにて前記外面フインを押圧せしめ
    ることにより、該フイン倒し用ロールのロール面
    にて該外面フインの先端部分を隣接する外面フイ
    ン側に傾倒乃至は延出せしめて、該隣接する外面
    フインとの間にキヤビテイが形成されるように為
    し、且つ該キヤビテイが前記切込み並びに前記押
    広げ部位においてそれぞれ外部に連通せしめられ
    ると共に、該押広げ部位の両側においてそれぞれ
    隣接する外面フイン同士が部分的に接合状態とな
    るようにしたことを特徴とする蒸発用伝熱管の製
    造方法。
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