JPH0450285A - 蓄熱暖房装置用蓄熱材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は蓄熱暖房装置に用いる蓄熱材に関するものであ
る。

（従来技術） 電力の需要は一般に昼間に集中しており深夜の需要は減
少する。このために夜間の電気工ネルキーは過剰に存在
しているが、この余剰分をエネルギーの需要かピークに
達する昼間にまわして利用することは技術的に極めて困
難である９そこで余剰深夜電力を有効利用し省エネルギ
ーの促進を図る目的で、昼間に比べて深夜の電力コスト
は割安になっている。

この低料金の深夜電力を有効利用したものに蓄熱暖房装
置がある。これは適当な大きさのケーシング内に熱と蓄
えるための蓄熱材とこの蓄熱材を加熱するための電気ヒ
ータおよび蓄えた熱を外部に取り出すための送風装置を
収納し、夜間に余剰の電気エネルギーを用いて蓄熱材に
熱を蓄えておき、昼間の必要なときにいつでもこの熱を
放熱して暖房に供するものである。

（発明が解決しようとする課題） この蓄熱暖房装置用の蓄熱材は、一般に蓄熱量の大きい
物質を高密度のレンガに成型したものか用いられている
。蓄熱暖房装置は、このレンガをブロック状に密に積み
上けこのレンガに形成した溝に電気ヒータ等を挿入して
レンガを暖めるような構造になっている。しかしこの高
密度レンガを製造するには高温炉等の複雑な焼成装置と
高度の焼成技術を必要とし、このため高密度のレンガは
高価となる。さらに、蓄熱暖房装置の組立てにはかなり
の重量のレンガを積み上けなければならす組立作業か困
難である。また、レンガ等の保守修理の際には、積み重
ねたレンガ等を取り去らねばならず作業か面倒である等
、従来の蓄熱暖房装置用蓄熱材には改良すべき余地があ
る。

（発明の目的） 本発明は以上の点に鑑み、特に材料コストが安価であっ
て、装置組立ておよび保守修理作業における取扱いが簡
単であり、かつ蓄熱性能に極めて優れた蓄熱暖房装置用
の蓄熱材を提供することを目的とする。

（発明の構成） 本発明は上記の目的を達成するために、比熱の大きな材
料であって、かつ前記材料の形態が粉体、粒状体、ペレ
ット、繊維体および液体よりなる群から選ばれる少なく
とも１種類の形態である蓄熱暖房装置用蓄熱材に特徴を
有する。

（実施例） 本発明の蓄熱暖房装置用蓄熱材は、比熱の大きな材料か
ら成り、かつこの材料形態が粉体、粒状体、ペレット、
繊維体および液体よりなる群から選ばれるものである。

本発明の蓄熱材はこれらの材料形態が単独、混合状態の
いずれの状態で含有されたものであってもよい、ＰＡえ
ば蓄熱材は、比熱の大きなマグネサイト等の粉体と比熱
の大きな水等の液体との混合物とすることによって、蓄
熱性能を高めることかできる。

本発明において粉体とは、粒子径が数１０μｍ〜０．１
μｍ程度の範囲内の固体物質である。粒状体とは、例え
ば前記の粉体材料を適当な手段を用いて顆粒状に成型し
たものである。ペレットとは、例えば前記の粉体材料を
適当な手段を用いて円柱状に圧縮成型した小錠剤状のも
のである９また繊維体とは、長繊維、短繊維、ウィスカ
ー等を含む概念である。

本発明に用いられる比熱の大きな材料の例としては５マ
グネシア、フォルステライト、スピネル、アルミナ、ベ
リリア、カルシア、ヘマタイト、マクネタイト、ドロマ
イト、マグネサイト、炭火硼素、炭火チタン等の金属化
合物、雲母、花こう岩、滑石、軽石、石こう、大理石等
の鉱物、粘土、けいそう土、火山灰上等の土壌、カーボ
ン、コークス、木炭、灰、コンクリート、砂、砂利およ
び水、エチレングリコール、グリセリン、潤滑油、塩化
カルシウム水溶液、塩化マクネシウム水溶液等の液体を
挙げることができる９本発明の蓄熱暖房装置用蓄熱材は
、これらの材料を単独、混合状態のいずれの状態で含有
されたものであってもよい。

本発明に係る蓄熱暖房装置用蓄熱材は、蓄熱容器に収納
して使用される。この蓄熱容器は、熱伝導性にすぐれた
金属等の材料で形成された取り扱いの簡単な容器である
。したかって、本発明に係る蓄熱材を用いた蓄熱装置の
組立てや保守修理等の作業は簡単となる。

次に本発明の蓄熱暖房装置用蓄熱材の使用例について説
明する。

第１図は本発明の蓄熱暖房装置用蓄熱材を用いた蓄熱暖
房機の例である。これは空気吸込ロアと空気吹出口８を
備えた本体ゲージング１内に本発明に係るマグネタイト
粉体からなる蓄熱材２を貯蔵するための縦長の蓄熱容器
３を配設し、第２図に示すようにこの蓄熱容器の内に蓄
熱材を加熱するための電気ヒータ６を取付け、充填口４
より蓄熱容器内にマグネタイト粉体を充填し、蓄熱容器
全体をグラスウール断熱材５で断熱被覆するとともに、
ファンモータ９からなる送風手段を備えて成る。夜間な
どに電源スィッチをオンにしてヒータを作動させ深夜電
力を利用して蓄熱容器に熱を蓄熱しておき、翌日の昼間
等に温風暖房スイッチをオンにしてファンモータ９を回
転させ空気吸込ロアがら空気を装置内に導入し、暖めら
れた蓄熱容器の回りを通過させて空気を暖め、空気吹出
口８から必要な時にいつでも温風として室内に送り出す
ものである。

第３図は本発明の蓄熱暖房装置用蓄熱材を用いた蓄熱暖
炉の例である。これは暖炉の炉壁部（側壁および後壁）
１０および炉天井部１１に蓄熱暖房装置を内設したもの
で、第２図に示すように加熱用電気ヒータ６を備え本発
明に係るマグネサイト粉末から成る蓄熱材を充填した蓄
熱容器３を炉壁部等に複数個並設し、蓄熱容器全体をグ
ラスウール断熱材５で断熱被覆し、ファンモータ９から
なる送風手段を備えて成る。深夜電力等を利用して蓄熱
容器に熱を蓄えておき、昼間この熱を装置外に取り出し
て暖房用に供するものである。

（発明の効果） 本発明の蓄熱暖房装置用蓄熱材は、粉体、粒状体、繊維
体等の形態を有する比熱の大きな材料てあって蓄熱容器
等に簡単に収容して使用できる。

このため高密度レンガ蓄熱材のように材料を焼成装置を
用いて高温焼成等する必要かなく、材料コストは低廉と
なる。また蓄熱装置の組立てや保守修理作業も簡単で能
率的となる。

さらに本発明の蓄熱暖房装置用蓄熱材は、比熱の大きな
粉末と比熱の大きな液体との混合物等とすることによっ
て蓄熱性能を極めて高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の蓄熱暖房装置用蓄熱材を用いた蓄熱暖
房機を模式的に示す斜視図、第２図は蓄熱容器内に取け
けな蓄熱材を加熱するための電気ヒータを模式的に示す
斜視図、第３図は本発明の蓄熱暖房装置用蓄熱材を用い
た蓄熱暖炉を模式的に示す斜視図である。 アンモータ、１０：炉壁部、１１・炉天井部、１２・炉
床部

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）比熱の大きな材料であつて、かつ前記材料の形態
   が、粉体、粒状体、ペレット、繊維体および液体よりな
   る群から選ばれる少なくとも１種類の形態であることを
   特徴とする蓄熱暖房装置用蓄熱材。
2. （２）前記比熱の大きな材料が、金属化合物であること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の蓄熱暖房装
   置用蓄熱材。
3. （３）前記比熱の大きな材料が、鉱物であることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項に記載の蓄熱暖房装置用蓄
   熱材。
4. （４）前記比熱の大きな材料が、土壌であることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項に記載の蓄熱暖房装置用蓄
   熱材。
5. （５）前記比熱の大きな材料が、木炭であることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項に記載の蓄熱暖房装置用蓄
   熱材。
6. （６）前記比熱の大きな材料が、灰であることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項に記載の蓄熱暖房装置用蓄熱
   材。