JPH0448583B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はサンデイングパツドが複合自転び公転
運動を行う形式の自転および公転を行うサダに関
する。

〔従来の技術〕

本発明の関係する形式の工具は、テイー、ジエ
イ、ルヴエク（Ｔ、Ｊ、Leveque）に与えられた
1965年９月14日付米国特許第3205622号および
1966年11月29日付米国特許第3287859号およびイ
ー、ビー、ヘフラン（Ｅ、Ｂ、Heffran）与えら
れた1974年12月31日付米国特許3857206号の各明
細書に開示されている。

ルヴエク特許に記載の工具は、工具の回転アン
バランス体の重心の回転面内に無い重心を有する
釣合部材を有する。従つて、回転アンバランスに
よつて複数な複合運動が生じた使用者に不快感を
与える。ヘフラン特許の工具は露出公転キヤリア
部材を有し、これが工具使用者に障害を与え、或
いは加工片付近にある物体に接触した時損傷を与
える可能性がある。

〔発明の開示〕

本発明の工具はルヴエクおよびヘフラン特許の
工具の上述の欠点が除去されている。更に、本発
明の工具はこれらの両特許のどちらにも明示また
は暗示されていない特徴即ち、自転サンデイング
パツドキヤリア部材の外円形部と原動機外囲の内
円形部との間のころがり接触があり、この構造は
工具の剛性を更に増加することになり、またキヤ
リア部材を支持する離隔した距離に配設された一
対の軸受け構造は工具に剛性と安定性とを与える
こととなる。その他の特徴は圧力空気が工具に送
られるのを遮断し工具が不用意に始動されて人に
障害を加えたり、材物を加えることのない様にす
る遮断弁を有することである。

本発明の主なる目的は複合された自転および公
転を行うサンデイングパツド運動を行う自転およ
び公転サンダ工具を提供することであり、該工具
は平滑な殆んど振動のない且つ安全性の高い操作
を行わせるための構成要素を有する。

その他の目的はサンデイングパツドキヤリアの
剛性と安全性および安全性を最大にする自転およ
び公転を行うサンダ工具を提供することである。

更に別の目的は工具の不注意による始動を防止
する装置を有する自転および公転を行うサンダ工
具を提供することである。

本明のこれらの及びその他の目的および特徴は
図面を含めての以下の開示から明らかとなろう。

〔実施例〕

図面を参照すると、第１図は本発明を具体化し
た回転サンダ工具１０の長手方向断面を示し、ハ
ンドル１４に固着された原動機外囲１２と歯車外
囲１６を有する。カバー１８は原動機外囲１２を
囲繞し、一方ロータ２０と側端板２２および２４
を有する圧縮空気原動機は原動機外囲内に納めら
れている。原動機は摺動翼と通路装置（図示せ
ず）を有し原動機を回転させるためにハンドル１
４内の通路２６，２８を流れる圧縮空気媒体をロ
ータと翼に流す。ばね予圧スロツトル弁３０が、
スロツトルレバー３４を押したときにプランジヤ
３２によつて着座から外される様に構成されてい
る。パイプ接続具３６が圧縮空気媒体を工具に伝
送するホース（図示せず）の取付用にハンドル１
４の端部に固着されている。上述した構成は当業
者の公知のサンダ工具の典型である。

弁装置例えば中央通路３９を有する回転弁３８
が通路２８を流れる圧縮空気媒体の流れを制御す
るために設けられ、この弁は第５図で一番よくわ
かる様に一体化ノブ４０で回転される。回転弁３
８が通路２８内の圧縮空気媒体の流れを阻止する
位置にあるときは工具は動作せず、即ちスロツト
ルレバーの押圧は何等効果を生じない。この様に
して工具はスロツトルレバーの不注意による押圧
によつて生じる始動がない様に保護されている。

駆動シヤフト４２が原動機のロータ２０に固着
され、その突出下端は、以下明らかになる様にサ
ンデイングパツドの自転および公転動作のために
離心的にするために段違いにされている。一対の
球軸受４６が設置されてロータ２０の安定した回
転をもたらす。

周辺に配列されたピニオン歯車５２を有するキ
ヤリア部材５０を支承するために互に離隔して上
下に配設された一対の球軸受４８が偏心シヤフト
４４に取付けられている。ピニオン歯車５２は歯
車外囲１６の内周に形成された歯車５４と噛み合
つている。ピニオン歯車５２および歯車５４の歯
は動作的噛み合のために類似になつている。偏心
シヤフト４４がもたらす離心運動は噛み合つてい
るピニオン歯車５２および歯車５４によつてキヤ
リア部材５０の自転および公転運動をもたらす、
歯車外囲１６の下方に延在しているキヤリア取囲
み部分５５は回転中のキヤリア部材５０による作
業者の手または近接する物体との接触を防止する
ためキヤリア部材５０を十分覆つている。

ピニオン歯車５２および歯車５４の離心度、歯
車比および寸法は歯車設計に対する次の関係で示
される。

歯車５４の歯数＝２×離心率×（歯車比＋１）／ピツチ
（ギヤリング） ピニオン歯車５２の歯数 ＝歯車５４の歯数×２×離心率／ピツチ 歯車比＝（歯車５４の歯数×ピツチ）／２×離心率−１ 図示の例においてはピニオン歯車５２は歯数46
で、歯車５４は歯数50である。

前記歯車外囲１６の下部のキヤリア部材取囲み
部分５５はその底部が十分に開放した形であり、
且つ安全保護のためキヤリア部材５０を十分に取
囲むようになつている。またキヤリア部材５０を
支持する軸受装置は前記偏心シヤフト４４におい
て互いに離隔して上下に配置された一対の球軸受
として構成されている。更に前記キヤリア部材５
０上面には前記歯車外囲１６の内側に設けられて
いる駆動シヤフト４２と同心の下向円形突出体５
６に内側から回転接触する偏心シヤフト４４と同
心の上向円形突出体５８が配設されている。

また、前記下向円形突出体５６と前記上向円形
突出体５８とが回転接触する部分が、歯車外囲１
６内に設けられた歯車５４とキヤリアに形成され
たピニオン歯車５２との噛合う部分より内側にあ
り、且つ回転接触する部分及び該噛合う部分は両
者の軸方向の高さ範囲が少くとも一部一致する位
置にあるように配設されている。これにより、軸
方向の高さを減少できるばかりでなく、歯車のよ
り円滑な伝導を期待することができる。

キヤリア部材５０の下端には円形のサンデイン
グパツド構体６０が取外し自在に取付けられてい
る。

釣合わせウエイト６２は偏心シヤフト４４の下
部に固着され、該ウエイトの中心線は駆動シヤフ
ト４２および偏心シヤフト４４の軸線と直交して
いる。この様にして、釣合わせウエイト６２の重
心は回転部品、即ちキヤリア部材５０、球軸受４
８、偏心シヤフト４４およびサンデイングパツド
構体６０の合成重心と駆動シヤフト４２の直径方
向において相対向位置している。釣合わせウエイ
ト６２はその重心の回転面が前記回転部品の合成
重心の回転面と一致する位置に配設することによ
り“カツプル”ないし“モーメント”を除去す
る。釣合わせウエイト６２の寸法は工具の大き
さ、即ちアンバランス運動を行つている部品、に
応じて変化しようが、この種のことは公知の設計
原理の応用で定めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の長手方向断面図、第
２図は第１図の２−２矢視の部分断面図、第３図
は第１図の３−３矢視の部分断面図、第４図は第
１図の４−４矢視の部分断面図、第５図は第１図
の５−５矢視の部分断面図である。 １０…サンダ工具、１２…原動機外囲、１４…
ハンドル、１６…歯車外囲、２６，２８…通路装
置、３０…スロツトル弁、３８…回転弁、４２…
駆動シヤフト、４４…偏心シヤフト、４６，４８
…軸受装置、５０…キヤリア部材、５２…ピニオ
ン歯車、５４…歯車、５５…キヤリア取囲み部
分、５６…下向円形突出体、５８…上向円形突出
体、６０…サンデイングパツド構体、６２…釣合
わせウエイト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 原動機装置を内包している原動機外囲１２
   と、原動機装置によつて回転自在で軸方向下部に
   偏心シヤフト４４を連結した駆動シヤフト４２
   と、原動機外囲１２下部に固着された歯車外囲１
   ６と、軸受装置によつて偏心シヤフト４４上部に
   支持されたキヤリア部材５０と、歯車外囲１６の
   内側に設けられ、駆動シヤフト４２と同心円上に
   ある歯車５４と、該歯車５４と噛合いキヤリア部
   材５０外周上部にあり偏心シヤフトと同心円上に
   あるピニオン歯車５２と、偏心シヤフト下部に固
   着された釣合わせウエイト６２と、キヤリア部材
   ５０に固着可能のサンデイングパツド構体６０と
   を備えたサンダにおいて、 前記歯車外囲１６の下部には放熱用に下方に十
   分に開放した形であり、且つ安全保護のためにキ
   ヤリア部材５０を十分に取囲むようになつている
   キヤリア取囲み部分５５が配設されており、また
   キヤリア部材５０を支持する前記軸受装置が互い
   に離隔して上下に配置された一対の球軸受４８で
   あり、更に前記キヤリア部材５０上面には前記歯
   車外囲１６の内側に設けられている駆動シヤフト
   ４２と同心の下向円形突出体５６に内側から回転
   接触する偏心シヤフト４４と同心の上向円形突出
   体５８が配設されており、また釣合わせウエイト
   ６２はその重心の回転面がキヤリア部材５０等の
   回転部品の合成重心の回転面と一致する位置に配
   設されていることを特徴とする自転および公転を
   行うサンダ。 ２ 原動機外囲１２に取付けられたハンドルと、
   圧縮空気媒体を原動機装置に伝送するためにハン
   ドル内にある通路装置と、圧縮空気媒体の原動機
   装置への流量調節のためのスロツトル弁と、スロ
   ツトル弁への圧縮空気媒体を遮断する回転弁装置
   とを有することを特徴とする特許請求の範囲第１
   項に記載の自転および公転を行うサンダ。 ３ 前記下向円形突出体５６と前記上向円形突出
   体５８とが回転接触する部分が、歯車外囲１６内
   に設けられた歯車５４とキヤリアに形成されたピ
   ニオン歯車５２との噛合う部分より内側あり、且
   つ回転接触する部分及び該噛合う部分は両者の軸
   方向の高さ範囲が少なくとも一部一致する位置に
   あるように配設されてることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項に記載の自転および公転を行うサ
   ンダ。