JPH0446320Y2 - - Google Patents

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JPH0446320Y2
JPH0446320Y2 JP18774384U JP18774384U JPH0446320Y2 JP H0446320 Y2 JPH0446320 Y2 JP H0446320Y2 JP 18774384 U JP18774384 U JP 18774384U JP 18774384 U JP18774384 U JP 18774384U JP H0446320 Y2 JPH0446320 Y2 JP H0446320Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は電子楽器に関し、特に楽音信号発生
のために用いられる楽音波形、エンベロープ波形
等の各種波形を任意に作成して記憶し得るように
したものである。
〔従来の技術〕
従来、楽音波形、エンベロープ波形等の波形情
報を予め外部から入力しておき、これ等の波形情
報に基づいて楽音を発生するようにした電子楽器
として、次に述べる種々のものが提案されてい
る。
実開昭58−88698号には、波形パターンを入力
ペンでなるキー入力部によつて手書き入力し得る
ようにした電子楽器が開示されている。また、特
開昭58−220193号には、マトリクス配線上に任意
に図形を形成して当該図形に対応した情報を入力
する方法、及びCRT上にライトペンで描かれた
波形を入力する方法が開示されている。また、特
開昭57−2097号には、表示付タツチスイツチをマ
トリクス状に配列し、当該タツチスイツチを選択
的にオン動作することによつて波形を入力する方
法が開示されている。また、米国特許第3,859,
884号には、スライドレバーを有する可変抵抗器
を横に配列しておき、各スライドレバーを入力し
たい波形に応じて設定することによつて波形情報
を得るようにした方法が開示されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
これ等の従来の波形入力手段は、いずれも通常
の演奏操作時には使用しない操作要素を用いて波
形情報の入力を行うようになされており、従つて
電子楽器の構成上、演奏上必要な操作要素とは全
く別個に波形入力用の操作要素を設けなければな
らないので、電子楽器全体としての構成が大型複
雑になることを避け得ない問題がある。
この考案はかかる点を考慮してなされたもの
で、入力したい波形に関する情報を、演奏操作時
に使用される鍵盤を用いて設定し得るようにする
ことにより、従来の問題点を有効に解決しようと
するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる問題点を解決するためのこの考案におい
ては、演奏モードまたは波形データ入力モードを
選択するモード選択手段と、波形データを各サン
プル点番号に対応して記憶する記憶手段と、上記
モード選択手段で波形データ入力モードが選択さ
れたとき、上記各鍵の押鍵操作に対応して、予め
各鍵に割当てられたサンプル点番号に関する波形
データを設定して上記記憶手段に書込む波形デー
タ入力手段と、上記記憶手段に記憶された波形デ
ータを表示する表示手段とを設け、上記選択手段
で演奏モードが選択されたとき、上記鍵盤での押
鍵操作された鍵に対応する楽音信号を、上記記憶
手段に記憶された波形データを用いて発生するよ
うにする。
〔作用〕
モード選択手段によつて波形データ入力モード
が指定されたとき、波形データ入力手段は、各鍵
に割当てられたサンプル点番号についての波形デ
ータ(サンプル値データ)を記憶手段に記憶する
と共に、表示手段6によつて当該波形データを表
示させる。従つて、オペレータは入力したい波形
データを表示手段6によつて目視確認しながら入
力記憶することができ、かかる入力記憶動作を鍵
盤の各鍵を用いてなし得る。従つて、従来の場合
のように、波形データを入力するときににだけ使
用する専用の波形入力装置を特別に設ける必要が
なく小型簡便な電子楽器を実現し得る。
〔実施例〕
以下図面についてこの考案の一実施例を詳述す
る。第1図において、1は電子楽器の外観図を示
し、白鍵2及び黒鍵3でなる鍵盤4が操作盤の手
前に設けられている。
鍵盤4の後方には、スイツチ群5及び波形表示
器6が設けられている。スイツチ群5は演奏情報
選択スイツチ7、作成音選択スイツチ8及びモー
ド選択スイツチ9でなる。
演奏情報選択モードスイツチ7は音色、効果、
リズム等のように、電子楽器1を演奏する際に必
要な演奏情報をオペレータが選択指定できるよう
に設けられており、選択できる演奏情報は、電子
楽器1内に設けられたROMに予め格納されてい
る。
作成音選択スイツチ8はオペレータが入力した
波形情報を用いて楽音信号を発生することを選択
するスイツチであり、当該スイツチ8を選択操作
することによつて、電子楽器1内に設けられた
RAMに格納されている波形情報が読出されて楽
音信号形成回路に与えられるようになされてい
る。
また、モード選択スイツチ9は演奏モードスイ
ツチ9A、楽音波形設定モードスイツチ9B及び
エンベロープ波形設定モードスイツチ9Cでな
る。演奏モードスイツチ9Aは、電子楽器1を鍵
盤4の押鍵操作によつて演奏できる動作モードを
指定するスイツチでなる。また、楽音波形設定モ
ードスイツチ9Bは、オペレータが楽音波形を新
たに入力し又は入力した楽音波形を変更する際
に、当該動作モードを選択指定するスイツチでな
る。さらに、エンベロープ波形設定モードスイツ
チ9Cは、オペレータがエンベロープ波形を新た
に入力し又は入力したエンベロープ波形を変更す
る際に、当該動作モードに設定するためのスイツ
チでなる。
これ等のスイツチ7,8,9と、鍵盤4の白鍵
2及び黒鍵3の操作に応じて動作するキースイツ
チ4Aは、第2図に示す回路に含んで構成されて
いる。
第2図において、キースイツチ4A及びスイツ
チ群5のスイツチ7,8,9が操作されたとき、
これによつて生じた指令信号は操作スイツチイン
ターフエイス12を介し、さらにバス13を介し
てCPU11に取込まれる。CPU11は、入力さ
れた指定信号に対応するプログラムデータをプロ
グラムROM14から読出してその処理手順を順
次実行することによつて、第1にバス13を介し
て楽音信号形成回路16に楽音信号形成に必要な
各種データを供給することによつて楽音信号形成
回路16で楽音信号を形成させ、この楽音信号を
増幅回路17を通じてスピーカ18に供給する。
また、第2にバス13を介してデイスプレイ制御
回路15を制御することによつて波形表示器6の
表示を行わせるようになされている。このような
データの処理を行うために必要とされる基本的な
固定データは、プログラムROM14に電子楽器
1の製造時に予め格納されている。
また、この実施例においては、楽音波形設定モ
ードスイツチ9B又はエンベロープ波形設定モー
ドスイツチ9Cが操作されて波形データ入力モー
ドが選択された場合、波形データ入力のためのサ
ンプル点番号の指定を鍵盤4の白鍵2を利用して
行うようになつている。このため、プログラム
ROM14には各白鍵2のキーコードを対応する
サンプル点番号を表すアドレスデータに変換する
ためのキーコード−アドレス変換テーブル
ADDTBを含んでなる。また、RAM19は、波
形データ入力モードにおいて、現在押鍵されてい
る白鍵2のキーコードを記憶するニユーキーコー
ドレジスタNKCと、新たに押鍵された白鍵2の
キーコードを記憶するキーコードレジスタ
KCREGと、黒鍵3が押鍵されたとき記憶動作す
るブラツクキーコードレジスタBKCと、ROM1
4のキーコード−アドレス変換テーブルADDTB
によつて変換されたアドレスデータを記憶するア
ドレスレジスタADDREGと、各サンプル点番号
ごとに作成された波形サンプル値データを記憶す
る楽音波形用及びエンベロープ波形用のサンプル
値レジスタSAM1及び2と、タイマ用カウンタ
m及びnとを含んでなる。
CPU11は楽音波形設定モードスイツチ9B
又はエンベロープ波形設定モードスイツチ9Cが
操作されたとき、第3図の処理手順に従つて白鍵
2及び黒鍵3の操作に応じて波形データを作成す
る。
ここで、波形データ作成入力の基本的な処理は
次のようにして実行される。すなわち、波形デー
タWDATAは第4図に示すように、所定数のサ
ンプル点についてそれぞれオペレータが所望のサ
ンプル値を設定することによつて作成される1周
期分の波形に相当するデータでなり、各サンプル
点には鍵盤4の白鍵2が順次割当てられている。
例えば音高C2,D2,E2,F2……の各白鍵
2に対してサンプル点番号0,1,2,3……が
順次割当てられている。
各サンプル点の波形データWDATAを作成す
る際には、対応するサンプル点番号が割当てられ
た白鍵2を操作することによつて当該サンプル点
の指定を行う。そして当該指定されたサンプル点
の波形サンプル値を表す数値データは、白鍵2を
連続して押鍵操作している間に上昇させるように
なされ、かかる白鍵2の押鍵操作を止めて離鍵す
れば当該離鍵時の数値データが維持される。
これに対して、波形サンプル値を低下させるに
は、白鍵2を操作することによつてサンプル点番
号を指定した状態で、いずれか1つの黒鍵3を押
鍵する。かかる操作が行われると、波形サンプル
値を表す数値データは黒鍵3を押している間下降
して行き、白鍵2及び黒鍵3を離鍵すれば、当該
離鍵時点における数値データがそのまま維持され
る。
このような波形サンプル値の変化は、波形表示
器6において表示されることができる。かくし
て、オペレータは波形表示器6の表示を見ながら
白鍵2、黒鍵3の操作をすれば、各サンプル点に
ついての波形サンプル値データを所望の値に設定
することができる。
CPU11はかかる基本的なデータ処理方法に
基づいて、例えば楽音波形設定モードスイツチ9
Bが操作されたとき第3図の波形作成プログラム
を実行する。ステツプSP1からステツプSP2に
入り、このステップSP2において押鍵操作され
ている白鍵2のうち最高音の白鍵2を表すキーコ
ードをキースイツチ4A、操作スイツチインター
フエンス12、バス13を介してRAM19に設
けられているニユーキーコードレジスタNKCに
取込んだ後、ステツプSP3において該レジスタ
NKCの内容に基づき白鍵2が押鍵操作されたか
否かの判断をする。ここで、ステツプSP2の処
理は複数の白鍵2が同時に押鍵されたとき高音優
先によつてその1音に相当するキーコードだけを
レジスタNKCに取込むために設けられている。
ステツプSP3において否定結果が得られると、
ステツプSP31に移り、第1及び第2カウンタ
m及びnをクリアすると共に、ステツプSP32
においてキーコードレジスタKCREGをクリアし
た後、上述のステツプSP2に戻る。かくして新
たに白鍵2が押鍵されるのを待受ける状態にな
る。
この状態において、白鍵2が押鍵されると、ス
テツプSP3において肯定結果が得られ、CPU1
1はステツプSP4に移つて同一の白鍵2が押鍵
持続中か否かの判断をする。この判断はステツプ
SP2においてニユーキーコードレジスタNKCに
取込まれたデータが、キーコードレジスタ
KCREGに取込まれているキーコードと同一か否
かを判断することにより行われる。ここで、ニユ
ーキーコードレジスタNKCの内容と、キーコー
ドレジスタKCREGの内容とが一致したことは、
白鍵2の押し換えがされておらず、同一のサンプ
ル点番号が引続き指定されていることを意味す
る。これに対して一致していなければ、新たな白
鍵2が押鍵されたことにより新たなサンプル点番
号が指定されたことを意味する。
最初はレジスタNKCとKCREGとの内容が一
致しないので(KCREGがステツプSP32でクリ
アされているので)、CPU11はステツプSP4に
おいて否定結果を得てステツプSP25に移る。
そのときCPU11は第1及び第2カウンタm及
びnをクリアしてその内容を「0」にした後、ス
テツプSP26において新たに押鍵された白鍵2
のキーコードをニユーキーコードレジスタNKC
からキーコードレジスタKCREGに転送する。そ
の結果キーコードレジスタKCREGに新たに押鍵
された白鍵2のキーコードが記憶される。
続いてCPU11はステツプSP27において、
キーコードレジスタKCREGに記憶されているキ
ーコードを、プログラムROM14に設けられて
いるキーコード−アドレス変換テーブルADDTB
を用いて対応するアドレスデータに変換した後、
このアドレスデータをアドレスレジスタ
ADDREGに格納する。このアドレスデータは、
白鍵2によつて指定されたサンプル点番号に対応
し、サンプル値レジスタSAM1から波形サンプ
ル値データを読出す際のアドレスデータとして用
いられる。そして、CPU11はステツプSP11
に移る。
このステツプSP11では押鍵されている黒鍵
3のキーコードをRAM19のブラツクキーコー
ドレジスタBKCに取込む。CPU11は次のステ
ツプSP12においてレジスタBKCの内容に基づ
いていずれかの黒鍵3が押鍵操作されたか否かの
判断をする。ここで否定結果が得られると、黒鍵
3の押鍵操作がされていないことが確認され、従
つて現在の状態は白鍵2だけが押鍵操作されてい
る状態にあることが分かる。
そこで、CPU11は次のステツプSP13にお
いてサンプル値レジスタSAM1からサンプル値
データVALUEを取出し、次のステツプSP14
においてサンプル値データVALUEに「+1」加
算し、その演算結果をステツプSP15において
サンプル値レジスタSAM1に書込む。かかる処
理を実行する際にCPU11は、ステツプSP13
及びSP15においてアドレスレジスタADDREG
に記憶されているアドレスデータによつて読出し
又は書込むべきサンプル値レジスタSAM1のア
ドレスを指定するようになされている。
続いてCPU11はステツプSP16において、
サンプル値レジスタSAM1に新たに書込まれた
サンプル値データVALUEをデイスプレイ制御回
路15に設けられているレジスタに転送し、かく
して当該サンプル点における波形サンプル値を波
形表示器6の表示画面上に表示させる。
かくしてCPU11の最初の一巡動作が終了し、
CPU11は上述のステツプSP2に戻る。
CPU11は、再びステツプSP2、3の処理を
実行した後ステツプSP4の判断を行うが、この
ときはステツプSP4において肯定結果が得られ
るので、CPU11はステツプSP5において第1
カウンタmをカウント動作させることによりその
内容を「+」加算させて、ステツプSP6におい
て第1カウンタmの内容が所定値(例えば
「100」:十進数)を越えたか否か判断する。この
第1カウンタmは第2カウンタnと共に、タイマ
の機能を実現するもので、そのカウント内容が
「101」(十進数)にならないうちは、ステツプSP
6において否定結果が得られることにより、上述
のステツプSP2−SP3−SP4−SP5−SP6の
ループを通じて第1カウンタmの内容を「+1」
加算させて行くように動作する。この動作は同一
の白鍵2が押鍵されている限り維持される。
やがて、第1カウンタmのカウント内容が
「101」になると、CPU11はステツプSP6から
SP7に移つてカウンタmの内容を「0」にクリ
アした後、ステツプSP8において第2カウンタ
nを「+1」加算させる。続いてCPU11はス
テツプSP9において第2カウンタnの内容が所
定値(例えば「10」:十進数)以上になつたか否
かの判断をする。この第2カウンタnも同様にし
てそのカウント内容が「11」にならない間は、ス
テツプSP9において否定結果が得られることに
より上述のステツプSP2に戻るようになされて
いる。
かくしてCPU11がステツプSP9からステツ
プSP2に戻ると、その後ステツプSP3−SP4−
SP5−SP6の処理手順でステツプSP6に来る
が、このとき第1カウンタm「0」にリセツトさ
れているので(ステツプSP7)、第1カウンタm
は再度上述のようにそのカウント内容が「101」
になるまでカウント動作を繰返す。
以下同様にして、第1カウンタmが「101」を
カウントするごとに、ステツプSP8において第
2カウンタnが「+1」加算されることになり、
その結果ステツプSP9において肯定結果を得た
ときには、第1及び第2カウンタm及びnのカウ
ント動作によつて第1カウンタmが「101×11=
1111(十進数)」回だけカウント動作をしたことに
なる。
かくして、第1及び第2カウンタm及びnはタ
イマ動作をするが、このタイマ動作はオペレータ
が波形表示器6を見ながら現在の波形サンプル値
データの値を目視確認するまでの間、プログラム
の進行を停滞させることによつてCPU11の速
い動作をオペレータの遅い判断動作に合わせる機
能を果たすことになる。
CPU11はステツプSP9において肯定結果が
得られると、ステツプSP10に移つて第2カウ
ンタnを「0」にクリアした後、ステツプSP1
1に移る。CPU11は、ステツプSP11−SP1
2−SP13−SP14−SP15−SP16の処理
を前述と同様に実行する。これにより、サンプル
値レジスタSAM1内の押鍵されている白鍵2に
対応するサンプル点番号の波形サンプル値データ
VALUEに対して「+1」加算が行なわれるとと
もに、この加算した新たなサンプル値データ
VALUEが波形表示器6で表示される。そして、
CPU11の一巡動作が終了すると、CPU11は
再び上述のステツプSP2に戻る。
以上の処理手順は、オペレータが1つの白鍵2
を押し続けている間繰返され、当該押し続けてい
る白鍵2に対応するサンプル点番号の波形サンプ
ル値は、ステツプSP14においてデータ
VALUEに対して繰返し「+1」加算がなされる
ことによつて次第に上昇して行き、これが波形表
示器6において表示レベルの上昇として表示され
る。
このように白鍵2を押し続けている状態におい
て、これと同時に何れかの黒鍵3を押鍵操作する
と、CPU11はこれをステツプSP12において
検出して肯定結果を得る。そしてCPU11は、
ステツプSP21に移つてアドレスレジスタ
ADDREGによつて指定されたアドレスにあるサ
ンプル値データVALUEをサンプル値レジスタ
SAM1から読出してステツプSP22において
「−1」減算した後、上述のステツプSP15に移
つて演算結果をサンプル値レジスタSAM1に書
込む。かくしてサンプル値レジスタSAM1の内
容は「−1」ずつ低下して行き、これが波形表示
器6において表示される。
かかる動作は白鍵2及び黒鍵3が押し続けられ
ている限り続けられ、かくしてオペレータは波形
表示器6の表示を見ながら当該サンプル点の波形
サンプル値を降下させることができる。
次にオペレータが他の白鍵2に押し換えると、
CPU11はステツプSP4において否定結果を得
てステツプSP25に移る。そのときCPU11は
第1及び第2カウンタm及びnをクリアしてその
内容を「0」に戻した後、ステツプSP26にお
いて新たに押鍵された白鍵2のキーコードをニユ
ーキーコードレジスタNKCからキーコードレジ
スタKCREGに転送する。
続いてCPU11はステツプSP27において、
キーコードレジスタKCREGに記憶されているキ
ーコードを対応するアドレスデータに変換した
後、このアドレスデータをアドレスレジスタ
ADDREGに格納する。このアドレスデータは、
新たな白鍵2によつて指定されたサンプル点番号
に対応し、サンプル値レジスタSAM1の読出し
及び書込みのためのアドレスデータとして用いら
れる。
CPU11の第3図の動作は、エンベロープ設
定モードスイツチ9Cが選択操作された場合にも
全く同様にして実行されるが、この場合にはエン
ベロープ波形用のサンプル値レジスタSAM2に
エンベロープ波形のサンプル値データVALUEが
格納記憶されると共に、波形表示器6上に設定入
力されたエンベロープ波形が表示される。
以上の構成において、電子楽器1の動作モード
の選択は、モードスイツチ9A,9B,9Cの1
つを操作することによりなし得る。かくして1つ
のモードスイツチが操作された当該モードで電子
楽器1が動作している時、他のモードスイツチを
操作すると、それまで実行されていたプログラム
がインターラプトされて新たに操作されたモード
スイツチのモードを実行するプログラムに入るよ
うになされている。
かくして、例えば楽音波形設定モードスイツチ
9Bが操作されると、RAM19のサンプル値レ
ジスタSAM1内の1波形分のサンプル値データ
VALUEがCPU11によつて読出されてデイスプ
レイ制御回路15内に設けられているレジスタに
転送され、波形表示器6上に表示される。ここ
で、サンプル値データVALUEを制御回路15内
のレジスタに転送する前に、基線データを転送す
るようになされ、かくして波形表示器6のほぼ中
央位置に「0」信号レベルを表す基線L1が表示
されると共に、当該基線L1に対する相対的信号
レベルとして波形サンプル値L2が表示される。
なお、サンプル値レジスタSAM1にサンプル
値データが書込まれていない初期状態において
は、波形表示器6では基線L1だけが表示され
る。
この初期状態において、楽音波形の設定を行う
場合には、オペレータは白鍵2を例えば第5図に
示す音高C2,D2,E2,F2……の順序で操
作することによつてサンプル点番号0,1,2,
3……を順次指定し、各サンプル点番号ごとにサ
ンプル値の入力操作を行う。
各サンプル点番号に対応する白鍵2が押鍵され
ると、CPU11は前述した第3図のステツプSP
1−SP2−SP3を順次通じてSP4に至る。ここ
で、初期状態から新たに白鍵2を押鍵したときに
は、ニユーキーコードレジスタNKCのキーコー
ドはキーコードレジスタKCREGのキーコードと
一致しないので、CPU11は、ステツプSP4か
らステツプSP25−SP26−SP27を通つてニ
ユーキーコードレジスタNKCのキーコードをキ
ーコードレジスタKCREGに記憶すると共に、新
たに押鍵された白鍵2のキーコードに基づいてキ
ーコード−アドレス変換テーブルADDTBから得
られるアドレスデータをアドレスレジスタ
ADDREGに格納することによつて、サンプル点
番号を指定する。
その後CPU11はステツプSP11−SP12−
SP13−SP14−SP15−SP16において、
アドレスレジスタADDREGのデータに基づいて
サンプル値レジスタSAM1からサンプル値デー
タVALUEを読出して「+1」加算を実行し、そ
の演算結果をサンプル値レジスタSAM1に書込
み更新した後、このサンプル値データVALUEを
デイスプレイ制御回路15に送つて波形表示器6
において表示させる。この結果現在オペレータが
押鍵している白鍵2に割当てられたサンプル点番
号の波形サンプル値が「1」だけ上昇するように
波形表示器6に表示される。
その後、CPU11はステツプSP2に戻つてス
テツプSP3−SP4−SP5−SP6−SP2のルー
プに沿つて第1カウンタmのカウント動作を実行
すると共に、当該第1カウンタmが「101」をカ
ウントするごとにステツプSP6−SP7−SP8−
SP9−SP2−SP3−SP4−SP5−SP6のルー
プに沿つて第2カウンタnのカウント動作をす
る。かくして第1及び第2カウンタm及びnによ
つてタイマ機能が得られ、当該タイマ動作が終わ
つた時、CPU11はステツプSP10−SP11−
SP12−SP13−SP14−SP15−SP16を
通つてサンプル値データVALUEに「+1」加算
を行う。このようにしてタイマ動作を得た後、サ
ンプル値データVALUEの加算を行うようにした
ことにより、波形表示器6の当該サンプル点番号
についての波形サンプル値の上昇をオペレータが
確実に読取り確認することができる。
かかるサンプル値データVALUEの加算動作
は、白鍵2が押鍵されている間続けられ、かくし
てオペレータは波形表示器6を見ながら当該サン
プル点番号の波形サンプル値が所望のレベルに達
したか否かを目視確認しながらサンプル値データ
VALUEを上昇させて行くことができる。そし
て、やがてサンプル値データVALUEが所望のレ
ベルに到達したとき白鍵2を離鍵することによつ
て、当該サンプル点番号のサンプル値データの設
定を終了する。
ここで当該サンプル点番号のサンプル値データ
が所望のレベルを通り過ぎて高くなつてしまつた
場合には、白鍵2の押鍵操作を続けたままいずれ
か1つの黒鍵3を押鍵操作する。このときCPU
11はステツプSP5〜SP10におけるタイマ動
作が終わつた後、ステツプSP11−SP12−SP
21−SP22−SP15−SP16に沿つて、ステ
ツプSP11においてブラツクキーコードレジス
タBKCに黒鍵3が押鍵されたことを書込んだ後、
サンプル値データVALUEを読出して「−1」減
算した後、この演算結果をサンプル値レジスタ
SAM1に書込むと共に、デイスプレイ制御回路
15を介して波形表示器6に表示させる。この動
作は黒鍵3が押鍵せれている間続けられ、かくし
てオペレータは波形表示器6の波形レベルが降下
するのを目視確認しながら、サンプル値データ
VALUEが低下して行くことを確認し得る。
かかるサンプル値データの降下動作は、白鍵2
及び黒鍵3を同時に離鍵することによつて停止さ
せることができる。
かくして1周期分の波形データWDATAのう
ち、1つのサンプル点番号についての波形サンプ
ル値の設定が終了した後、オペレータは残るサン
プル点番号を割当てられた白鍵2を押鍵すれば良
い。このときCPU11はステツプSP4−SP25
−SP26−SP27に沿つて新たに押鍵された白
鍵2のキーコードをキーコードレジスタKCREG
に書込むと共に、アドレスレジスタADDREGに
当該新たなサンプル点番号に対応するアドレスデ
ータを書込むことによつてサンプル点レジスタ
SAM1のアドレスを決定する。かくして上述の
場合と同様にして、白鍵2を押鍵することによつ
てサンプル値データVALUEを上昇させ、これに
加えて黒鍵3を押鍵することによつてサンプル値
データVALUEを下降させることができる。
以下同様にして、波形データWDATAのすべ
てのサンプル点番号についてサンプル値データ
VALUEを設定すれば、当該設定結果をサンプル
値レジスタSAM1に記憶することができ、かく
してオペレータが所望の楽音波形を電子楽器1に
入力することができる。
エンベロープ波形を設定する場合には、エンベ
ロープ波形設定モードスイツチ9Cを選択操作す
ることを除いて、上述の楽音波形設定モードの場
合と同様にしてエンベロープ波形をサンプル値レ
ジスタSAM2に入力することができる。このと
きの基線L1は波形表示器6の下部にスライドし
て表示され、かくしてエンベロープ波形L2は基
線から正の値として表示される。
このようにして楽音波形及びエンベロープ波形
の設定が終了すると、電子楽器1は作成音に関す
る波形データが入力された状態になり、この作成
音で演奏する場合は、作成音選択スイツチ8を操
作すれば良い。このときCPU11はサンプル値
レジスタSAM1及び2に記憶されている楽音波
形データ及びエンベロープ波形データを読出して
楽音信号形成回路16に転送し、その後演奏モー
ドスイツチ9Aを操作した後、鍵盤4によつて演
奏を行うことにより当該作成音での演奏を実現し
得る。
かかる作成音による演奏を行う際に、現在演奏
している作成音の楽音波形又はエンベロープ波形
を波形表示器6上に表示したい場合には、演奏モ
ードスイツチ9Aを操作する前に楽音波形設定モ
ードスイツチ9B又はエンベロープ波形設定モー
ドスイツチ9Cをオン動作させておけば良く、こ
のときCPU11はサンプル値レジスタSAM1又
は2から対応する楽音波形データ又はエンベロー
プ波形データをデイスプレイ制御回路15に転送
することによつて波形表示器6上に表示し得る。
なお、上述においては、白鍵2によつてサンプ
ル点番号を指定するようにしたが、これに代え、
黒鍵3を用いてサンプル点番号を指定するように
しても良い。
また、上述の実施例においては、1組の楽音波
形及びエンベロープ波形を設定入力し得るように
したが、複数組の波形データを入力できるように
し、各組の波形データを対応して設けた作成音選
択スイツチによつて選択するようにしても良い。
また、上述の実施例においては、波形データと
して楽音波形及びエンベロープ波形を設定入力す
るようにしたが、これに代えて、その他の波形、
例えばビブラート、トレモロ等の変調波形等を設
定入力するようにしても良い。
また、上述の実施例においては、白鍵2(及び
黒鍵3)を押鍵操作し続けている間1定のタイミ
ング(第1、第2カウンタm、nによつて設定さ
れる)で自動的にサンプル値データVALUEの更
新(加算又は減算)を行うようにしたが、サンプ
ル値データVALUEの更新の態様は任意に変更し
得る。例えば、白鍵2(及び黒鍵3)の押鍵操作
を間欠的に繰返し行うようにし、これにより繰返
し押鍵されるごとに「+1」加算又は「−1」減
算するようにしても、上述の場合と同様の効果を
得ることができる。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案によれば、鍵盤を構成す
る白鍵又は黒鍵によつて作成すべき波形のサンプ
ル点番号を指定して波形データを設定すると共
に、設定された波形データを表示器で表示するよ
うにしたことにより、作成すべき波形データの入
力をそれ専用の手段を設ける必要なく、鍵盤を用
いて簡単になし得る電子楽器を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による電子楽器の一実施例を
示す斜視図、第2図はその回路構成例を示すブロ
ツク図、第3図は第2図における波形作成動作の
説明に供するフローチヤート、第4図は作成すべ
き波形データの一例を示す波形図、第5図はサン
プル点番号と鍵盤との関係の一例を示す略線図で
ある。 1……電子楽器、2……白鍵、3……黒鍵、4
……鍵盤、9……モード選択スイツチ群、6……
波形表示器、11……CPU、14……ROM、1
6……楽音信号形成回路、19……RAM。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数の鍵を有する鍵盤において押鍵操作された
    鍵に対応する楽音信号を発生するようになされた
    電子楽器において、 a 演奏モードまたは波形データ入力モードを選
    択するモード選択手段と、 b 波形データを各サンプル点番号に対応して記
    憶する記憶手段と、 c 上記モード選択手段で波形データ入力モード
    が選択されたとき、上記各鍵の押鍵操作に対応
    した、予め各鍵に割当てられたサンプル点番号
    に関する波形データを設定して上記記憶手段に
    書込む波形データ入力手段と、 d 上記記憶手段に記憶された波形データを表示
    する表示手段と、 を設け、 e 上記選択手段で演奏モードが選択されたと
    き、上記鍵盤での押鍵操作された鍵に対応する
    楽音信号を、上記記憶手段に記憶された波形デ
    ータを用いて発生し得るようにした ことを特徴とする電子楽器。
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