JPH0438115Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0438115Y2
JPH0438115Y2 JP1985090461U JP9046185U JPH0438115Y2 JP H0438115 Y2 JPH0438115 Y2 JP H0438115Y2 JP 1985090461 U JP1985090461 U JP 1985090461U JP 9046185 U JP9046185 U JP 9046185U JP H0438115 Y2 JPH0438115 Y2 JP H0438115Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support member
sealed chamber
vibrating body
vibration
partition wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985090461U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61206144U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985090461U priority Critical patent/JPH0438115Y2/ja
Publication of JPS61206144U publication Critical patent/JPS61206144U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0438115Y2 publication Critical patent/JPH0438115Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は基台上に設置される振動体を支持する
振動減衰装置に関し、とくに上下方向の振動とね
じり方向の振動を共に吸収し得るようにしたもの
である。
(従来の技術) 従来この種の振動体の振動減衰装置としては第
6図および第7図に示すようなものがある。すな
わち100は基台であり、基台100上に振動体
101が設置されている。振動体101の上下方
向の振動は、振動体101と基台100との間に
振動減衰装置102を介在させてなされている。
一方振動体101のねじり方向の振動(以下ロー
リング振動という)は、振動体101の中心軸線
に対して対称に配置された一対のダンパ103,
103によつてなされている。ダンパ103,1
03は直線方向の振動を吸収するもので、振動体
101の外周面の接線方向に沿つて配置されてお
り、一端が振動体101の外周面に、他端が固定
壁104に取付けられていた。
(考案が解決しようとする問題点) しかし斯かる従来例の場合には、ローリング振
動を吸収するためには、ダンパ103,103を
振動体101の中心軸線に対して対称に正確に位
置決めする必要があり、ダンパ103の向き等の
取付け調整が難しく、時間がかかるという問題が
あつた。また、上下方向の振動吸収用の振動減衰
装置とローリング振動吸振用ダンパ103,10
3がそれぞれ必要となり、部品点数が多くコスト
高になる。さらにローリング振動吸収用のダンパ
103,103を取付けるために振動体101の
側方に取付スペースが必要となり、大型化する等
の問題があつた。
本考案は上記の問題点を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、上下方向の
振動とローリング振動とを共に吸収し得る振動減
衰装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案にあつて
は、振動体下面に取付けられる第1支持部材と、
基台に取付けられる第2支持部材を上下方向に離
隔させて対向配置し、該第1支持部材と第2支持
部材との間に内部中空の緩衝用弾性体を介在させ
て該緩衝用弾性体の中空内部を密封室に形成し、
該密封室の内周面とによつて前記振動体の中心軸
線と同軸的に複数の微小間隙を形成し、かつ前記
振動体がローリング振動する際に前記第1支持部
材に対して相対的にねじり運動を行う、ねじれ部
材を、前記密封室の内周面の上面又は下面に取付
け、該微小間隙は互いに連通するように構成さ
れ、該微小間隙に粘性流体が充満するように前記
密封室内に該粘性流体を封入せしめて該粘性流体
の粘性抵抗を、前記密封室の内表面と前記ねじれ
部材の外表面とを介して上記第1支持部材側と第
2支持部材側に作用させるようにしたものから成
つている。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。本考案の第一実施例に係る振動減衰装置を示
す第1図および第2図において、1は基台であ
り、基台1上に振動体2が振動減衰装置3を介し
て設置されている。振動減衰装置3は、振動体2
下面を支持する第1支持部材4と、基台1に取付
けられる第2支持部材5とを上下方向に離隔させ
て対向配置し、該第1支持部材4と第2支持部材
5との間に内部中空となつたゴム等の緩衝用弾性
体6が介在されている。この緩衝用弾性体6の中
空内部は密封室7に形成されている。密封室7内
部には粘性流体Lが封入されている。第1支持部
材4は断面略逆台形状に中央部が凹んだ板状の金
具から形成されており、外周端部上面には振動体
2に取付けるためのボルト8,8が設けられてい
る。一方第2支持部材5も板状の金具で、その下
面には基台1に固定するためのボルト9,9が設
けられている。緩衝用弾性体6は円筒状で、上端
面は第1支持部材4の外周端部下面に焼付けられ
ている。また下端面には板状の固定金具10が焼
付けられており、固定金具10の外周端に、上記
第2支持部材5の外周端部5aを上方に折り返し
てかしめられて第2支持部材5と緩衝用弾性体6
とが一体に組付けられている。密封室7内部の構
造は、第1支持部材4下面中央部に焼付けられた
ゴム部11を介してねじれ部材であるところのダ
ンパマス12が取付けられている。ゴム部11は
半径方向外方に向つて徐々に肉厚となるテーパ形
状となつており、テーパ面に一体に焼付けられた
円錐状部13にダンパマス12がねじ止め等によ
り固着されている。このゴム部11とダンパマス
12によつてダイナミツクダンパが構成されてい
る。ダンパマス12はゴム部に取付けられる円板
状部12aと円板状部12a外周端に、円板状部
12aの上下方向に膨出する環状のマス部12b
とから成つている。マス部12bは断面四角形状
で、下端面と第2支持部材5上面との間に微小間
隙14が形成されている。さらに第1支持部材4
下面から、マス部12bの外周面12cおよび内
周面12eならびに上端面12dとの間に、微小
間隙15,16,17を形成するように断面略U
字形状の環状の外側隔壁18および内側隔壁19
がダンパマス12と同軸上に形成されている。外
側隔壁18および内側隔壁19は、緩衝用弾性体
6と共にゴムの一体成形により形成されており、
補強環20が入つている。
このような構成の振動減衰装置においては、円
板状の緩衝用弾性体6により振動体の重量が支持
されると共に、上下方向の振動は該緩衝用弾性体
6の上下方向の伸縮により吸収される。さらに振
動体2のローリング振動に伴つて第1支持部材4
が回転方向に振動する。その際、密封室7内の第
1支持部材4から突出するダンパマス12のマス
部12bと第1支持部材4との間には微小間隙1
5,16,17が開けられているので、ダンパマ
ス12は第1支持部材4のローリング振動とは異
なる位相で振動する。これによつて、ダンパマス
12は第1支持部材4に対して相対的に回転方向
にねじり振動することになる。その際第1支持部
材4側のダンパマス12のマス部12bの下面に
粘性流体Lの粘性抵抗が作用して振動体2の振動
が減衰される。また間隙が微小に形成されている
ので、振動体2の中心軸線方向に沿つた微小間隙
14間の粘性流体Lの速度勾配は大きくなり、粘
性抵抗は大きく、振動はより一層減衰される。ま
たダンパマス12はダイナミツクダンパとなつて
いるので、振動体2のローリング振動によつて強
制振動され、振動体2の振動エネルギーを低減し
ている。さらにダンパマス12のマス部12b上
端面12dと第1支持部材4下面間、マス部12
b外周面12cと外側隔壁18間、マス部12b
内周面12eと内側隔壁19間も微小間隙16,
17,15になつているので、それら微小間隙1
6,17,15の間でも粘性抵抗が働き、ダンパ
マス12の振動が減衰され、振動体2のローリン
グ振動はより一層低減される。また、密封室の側
面側に形成された微小隙間においては、回転の中
心付近に比べてその回転速度は大きくなるので速
度勾配が大きく振動減衰効果は大きくなる。
加えて、密封室の側面側に形成された微小隙間
においては、回転の中心付近に比べてその半径が
大きいため、(粘性抵抗力)×(半径)によつて決
定される粘性抵抗トルクの値が大きくなるのでさ
らに減衰効果が高められる。
また、粘性液体が密封室内全域に渡つて充塞さ
れているので粘性液体の接触する部分の面積は大
きく粘性液体の粘性抵抗による作用は高められ
る。
なお本実施例のダンパマス12の取付部の構造
は、上記形状に限るものでなく、たとえば第3図
に示すように第1支持部材4中央部の形状を中心
に向つて徐々に上方に傾斜する傾斜面として、ゴ
ム部11の中央部の肉厚を厚くしてもよい。ま
た、第4図に示すように上記実施例の円錐状部1
3の代りに平板状の取付板21としてゴム部11
の中央部を厚くしてもよい。その他ダンパマス1
2を支持してダイナミツクダンパを構成するもの
であればよく、種々の形状にすることができる。
つぎに第5図には本考案の第二実施例が示され
ており、第一実施例と同一の構成部分については
同一の符号を付して説明すると、第一実施例と異
なる点はダイナミツクダンパが使用されていない
点である。第1支持部材4の下面に環状の上部隔
壁30が振動体2の中心軸線と同軸的に複数形成
されている。本実施例においては、密封室7内部
の内径よりも若干小さい直径の第1上部隔壁30
aと、さらに若干小さい直径の第2上部隔壁30
bとの2つの隔壁が形成され、その先端は第2支
持部材5に近接している。第1上部隔壁30aと
第2上部隔壁30bは下方に向つて開く断面逆U
字形の補強環31を第1支持部材4下面に溶接し
たものにゴムを一体に焼付けて形成されている。
一方第2支持部材5の上面にも、上記上部隔壁3
0と同様に、振動体2の中心軸線と同軸的にねじ
れ部材であるところの下部隔壁32が複数突出形
成されている。下部隔壁32は上記上部隔壁30
間に挿入され、振動体2の中心軸線と平行に延び
る上部隔壁30と下部隔壁32のそれぞれの対向
面の間に環状の微小間隙33が形成されている。
本実施例においては下部隔壁32は、上記第1上
部隔壁30aと第2上部隔壁30bとの間に第1
下部隔壁32aが挿入され、第2上部隔壁30b
の内周側に第2下部隔壁32bが配置されてい
る。第1、第2下部隔壁32a,32bは上方に
向つて開く断面U字形の金属リングから形成され
ており、下端が第2支持部材5上面に溶接されて
いる。
このような構成にすれば、まず振動体2の中心
軸線に対して直角方向の第1支持部材4下面に作
用する粘性流体Lの粘性抵抗により振動が吸収さ
れる。さらに、上部隔壁30と下部隔壁32とは
弾性を有する緩衝用弾性体6によつて連結されて
いるので、上部隔壁30の回転方向のねじれ振動
と下部隔壁32のねじれ振動とは位相の差が生じ
るので、上部隔壁30と下部隔壁32間の微小間
隙33内の流体の粘性によるせん断力も作用して
振動が一層減衰される。上部隔壁30と下部隔壁
32を多く形成すれば、粘性流体Lの接触面積は
増大してそれだけ振動の減衰は大きくなる。また
隔壁の直径が大きい程、回転速度が大きくなるの
で速度勾配が大きく振動減衰効果は大きい。ま
た、密封室の側面側に形成された微小隙間におい
ては、回転の中心付近に比べてその半径が大きい
ため、(粘性抵抗力)×(半径)によつて決定され
る粘性抵抗トルクの値が大きくなるので、さらに
減衰効果が高められる。
さらに、粘性液体が密封室内全域に渡つて充塞
されているので粘性液体の接触する部分の面積は
大きく粘性液体の粘性抵抗による作用は高められ
る。その他の構成および作用については第1実施
例と同様であるので説明を省略する。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用から成るもの
で、緩衝用弾性体により振動体の荷重を支えると
共に上下方向の振動が吸収され、さらに振動体の
ローリング振動は、密封室内部に封入された粘性
流体による粘性抵抗が振動体と共に振動する第1
支持部材側に作用して減衰され、しかも微小間隙
を振動体の中心軸線と同軸的に複数、設けたので
減衰効果は高められる。
ここで、密封室の側面側に形成された微小隙間
においては、回転の中心付近に比べてその回転速
度は大きくなるので速度勾配が大きく振動減衰効
果は大きくなる。
加えて、密封室の側面側に形成された微小隙間
においては、回転の中心付近に比べてその半径が
大きいため、(粘性抵抗力)×(半径)によつて決
定される粘性抵抗トルクの値が大きくなるのでさ
らに減衰効果が高められる。
また、粘性液体が密封室内全域に渡つて充塞さ
れているので粘性液体の接触する部分の面積は大
きく粘性液体の粘性抵抗による作用は高められ
る。このため、従来のように振動体のローリング
振動吸収専用のダンパが必要なくなり、振動体の
設置作業が極めて容易になり作業時間が短縮でき
る。さらに部品点数が削減されコストダウンを図
ることができる。また従来のようにダンパが必要
なくなるので、省スペースを図ることができる等
の種々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例に係る振動減衰装
置の縦断面図、第2図は第1図の装置の使用状態
を示す概略構成図、第3図および第4図は第1図
の装置のダンパマス取付部構造の態様を示す部分
断面図、第5図は本考案の第二実施例に係る振動
減衰装置の縦断面図、第6図は従来の振動減衰装
置の概略斜視図、第7図は第6図の平面図であ
る。 符号の説明、1……基台、2……振動体、3…
…振動減衰装置、4……第1支持部材、5……第
2支持部材、6……緩衝用弾性体、7……密封
室、11……ゴム部、12……ダンパマス、L…
…粘性流体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 振動体下面に取付けられる第1支持部材と、基
    台に取付けられる第2支持部材を上下方向に離隔
    させて対向配置し、該第1支持部材と第2支持部
    材との間に内部中空の緩衝用弾性体を介在させて
    該緩衝用弾性体の中空内部を密封室に形成し、該
    密封室の内周面とによつて前記振動体の中心軸線
    と同軸的に複数の微小間隙を形成し、かつ前記振
    動体がローリング振動する際に前記第1支持部材
    に対して相対的にねじり運動を行う、ねじれ部材
    を、前記密封室の内周面の上面又は下面に取付
    け、該微小間隙は互いに連通するように構成さ
    れ、該微小間隙に粘性流体が充満するように前記
    密封室内に該粘性流体を封入せしめて該粘性流体
    の粘性抵抗を、前記密封室の内表面と前記ねじれ
    部材の外表面とを介して上記第1支持部材と第2
    支持部材側に作用させるようにしたことを特徴と
    する振動減衰装置。
JP1985090461U 1985-06-15 1985-06-15 Expired JPH0438115Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985090461U JPH0438115Y2 (ja) 1985-06-15 1985-06-15

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985090461U JPH0438115Y2 (ja) 1985-06-15 1985-06-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61206144U JPS61206144U (ja) 1986-12-26
JPH0438115Y2 true JPH0438115Y2 (ja) 1992-09-07

Family

ID=30645474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985090461U Expired JPH0438115Y2 (ja) 1985-06-15 1985-06-15

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0438115Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59179970A (ja) * 1983-03-30 1984-10-12 株式会社竹中工務店 免震装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59179970A (ja) * 1983-03-30 1984-10-12 株式会社竹中工務店 免震装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61206144U (ja) 1986-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0255659B2 (ja)
JPH0538260Y2 (ja)
US6719108B2 (en) Virbration damping device for vehicles
JPH0544778A (ja) ダンパプーリ
US6991077B2 (en) Vibration damping device
EP1132644A2 (en) Vibration damping device for vehicles
JPS597852B2 (ja) 液封入防振装置
JPH0517415B2 (ja)
JPH08210438A (ja) 振動抑制装置
JPH0438115Y2 (ja)
JPS62101937A (ja) 液圧式緩衝支持装置の改良
JP2665312B2 (ja) 板スプリング又は重板スプリングを利用した軸方向振動絶縁装置
JPH0138983B2 (ja)
JPH0743003B2 (ja) 動吸振装置
JPS62151638A (ja) 粘性せん断抵抗を利用した回転式振動減衰装置
JPH09273597A (ja) 防振支持装置
JPH0649036Y2 (ja) マイクロホンの防振構造
JPH0222514Y2 (ja)
JP3231108B2 (ja) 液体封入防振マウント
JPH0716121Y2 (ja) オイルダンプ式インシュレーター
JPS62196433A (ja) 液封入防振装置
JPS6119220Y2 (ja)
JPS61218845A (ja) 流体入りマウント装置
GB2336887A (en) Hydraulically damped mounting device
JPH1194016A (ja) 転動型制振装置およびそれを用いた制振構造