JPH04367570A - 焼成用保護シート - Google Patents

焼成用保護シート

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JPH04367570A
JPH04367570A JP3168686A JP16868691A JPH04367570A JP H04367570 A JPH04367570 A JP H04367570A JP 3168686 A JP3168686 A JP 3168686A JP 16868691 A JP16868691 A JP 16868691A JP H04367570 A JPH04367570 A JP H04367570A
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ceramic powder
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powder compact
protective sheet
firing
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JP3168686A
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Hirotaka Matsuura
広隆 松浦
Takafumi Sakuramoto
孝文 櫻本
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミック粉末成形体
の表面保護に用いられ、セラミック粉末成形体に接着し
たまま焼成処理できる焼成用保護シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミック粉末成形体に接着した
まま焼成処理できる、従って焼成前に剥離除去する必要
のない保護シートとしては、金属箔等の耐熱性基材に易
熱分解性の特殊な粘着組成物からなる層を設けたものが
知られていた(特開平2−107574号公報)。しか
しながら、耐熱性基材がセラミック粉末成形体と部分的
に焼成接着しやすく、それを剥離する際に形成焼成体の
表面が害される問題点があつた。また、耐熱性基材が粘
着組成物等の分解ガスを遮蔽し、そのためか焼成残滓の
多量発生等の焼成不良が生じやすく、歩留まりに劣る問
題点があった。この問題点は、大面積のセラミック粉末
成形体への適用を不可能にしたり、速い昇温速度による
効率的処理を不可能にするなどの問題点も誘発する。
【0003】一方、金属板や化粧板等に使用されている
プラスチック系の保護シートの場合、セラミック粉末成
形体に接着したまま焼成したのでは形成焼成体にクラッ
クや変形等の損傷が発生するため、焼成前に剥離除去す
る必要がある。しかし、その剥離の際にセラミック粉末
成形体を傷つけたり、保護シートの一部が残存して形成
焼成体の損傷や汚染の原因となる問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、セラミック
粉末成形体に接着したまま焼成処理に供することができ
て、損傷や汚染なく良好な焼成体を得ることができる焼
成用保護シートの開発を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、セラミック粉
末成形体の焼成時に熱分解して消失するポリマーからな
り、前記焼成の際の加熱昇温時における収縮率が50%
以下で、かつ厚さが300μm以下のフィルムからなる
ことを特徴とする焼成用保護シートを提供するものであ
る。
【0006】また本発明は、セラミック粉末成形体の焼
成時に熱分解して消失する、厚さが300μm以下のポ
リマーフィルムに、セラミック粉末成形体の焼成時に熱
分解して消失する粘着層を設けてなり、セラミック粉末
成形体に接着した状態で焼成した際の加熱昇温時におけ
る収縮率が50%以下であることを特徴とする焼成用保
護シートを提供するものである。
【0007】
【作用】上記構成のポリマーフィルムを用いることによ
り、酸化雰囲気や、非酸化ないし還元雰囲気のいずれの
焼成雰囲気下においても焼成残滓が発生しにくく、クラ
ックや割れ、メクレ等の損傷を生じにくい。さらにポリ
マーフィルム自体の熱分解による消失で、セラミック粉
末成形体中の有機成分による分解ガスもスムーズに飛散
する。従って焼成の前及び後に剥離除去する必要がなく
、その剥離作業でセラミック粉末成形体及び形成焼成体
を損傷することを回避することができる。
【0008】
【発明の構成要素の例示】本発明の焼成用保護シートは
、ポリマーフィルム、ないしそれに粘着層を設けてなり
、セラミック粉末成形体の焼成時に熱分解して消失し、
かつその焼成の際の加熱昇温時における収縮率が50%
以下となるように形成したものである。
【0009】ポリマーフィルムとしては例えば、ポリエ
チレンやポリプロピレンの如きポリオレフィン類、ない
しその混合物類やコポリマー類、ポリメチルメタクリレ
ートの如きポリメタクリレート類、ないしその混合物類
やコポリマー類、メタクリレートとアクリレート、ない
しスチレンとの共重合体の如きメタクリレート系コポリ
マー類、ポリエステルなどが用いられる。フィルム厚は
、強度と熱分解性の点より300μm以下、就中100
μm以下、特に20〜50μmが適当である。
【0010】本発明においては、セラミック粉末成形体
を焼成する際の加熱昇温時における収縮率が50%以下
のポリマーフィルムを用いるか、あるいはポリマーフィ
ルムに粘着層を付設し、その粘着層を介してセラミック
粉末成形体に接着した状態で焼成する際に、その加熱昇
温時における収縮率が50%以下となるように形成され
る。
【0011】ポリマーフィルムにおける前記収縮率が5
0%を超える場合、紫外線、電子線、γ線等の照射によ
る架橋処理により、ポリマーフィルムにおける前記収縮
率を低下させることができる。
【0012】本発明の焼成用保護シートは、セラミック
粉末成形体に粘着層を介して接着されるものであるが、
その粘着層は予めポリマーフィルムに設けられている必
要はなく、またセラミック粉末成形体側に設けることも
できる。従って本発明の焼成用保護シートは、ポリマー
フィルムからなる場合もあるし、それに粘着層を設けた
接着シートからなる場合もある。前者のポリマーフィル
ムからなる場合、粘着層は適宜な段階で、ポリマーフィ
ルム又はセラミック粉末成形体の一方又は双方に設けら
れる。
【0013】粘着層の形成には、例えばゴム系粘着剤、
アクリル系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤な
どの、セラミック粉末成形体の焼成時に熱分解して消失
する適宜な粘着性物質を用いうる。就中、アクリル酸な
いしメタクリル酸のアルキルエステルのポリマーを主体
とするアクリル系粘着剤や、ゴム系粘着剤が好ましく用
いられる。ポリオレフィン系のポリマーフィルムに対し
てはゴム系粘着剤が特に好ましい。
【0014】ゴム系粘着剤としては例えば、天然ゴムな
いし同系の合成ゴム、ブチルゴム、ポリイソプレンゴム
、スチレン・ブタジエンゴム、スチレン・イソプレン・
スチレンブロック共重合体ゴム、スチレン・ブタジエン
・スチレンブロック共重合体ゴムの如きポリマーの単独
物からなるもの、あるいはかかるポリマー100重量部
に、石油系樹脂、テルペン系樹脂、ロジン系樹脂、キシ
レン系樹脂、クマロンインデン系樹脂の如き粘着付与樹
脂を10〜300重量部、その他、軟化剤、老化防止剤
等の配合剤を添加してなるものなどがあげられる。
【0015】粘着層の付設は、例えば粘着性物質をポリ
マーフィルム、ないしセラミック粉末成形体の上に直接
塗布する方法や、セパレータ等の上に形成した粘着層を
ポリマーフィルム、ないしセラミック粉末成形体の上に
移着する方法など、適宜な方法で行ってよい。
【0016】付設する粘着層の厚さは、スムーズな熱分
解を達成する点より薄いほど好ましく、100μm以下
、就中5〜20μmが好ましい。なお付設する粘着層は
、ポリマーフィルム、ないしセラミック粉末成形体に対
して部分的であってもよい。付設した粘着層の露出面に
は、セパレータを接着するなどして取扱い性を良くして
おくことが望ましい。
【0017】粘着層の接着力は、スムーズな熱分解を達
成する点より薄いほど好ましいことを踏まえて、ステン
レス板に対する180度ピール値(剥離速度300mm
/分)に基づき3〜1500g/20mm、就中5〜7
00g/20mmとすることが好ましい。
【0018】本発明の焼成用保護シートは、セラミック
グリーンシートや、その他のセラミック粉末の圧粉体等
からなるセラミック粉末成形体の表面保護に用いられ、
セラミック粉末成形体に接着したまま焼成処理に供する
ことができて、焼成処理(仮焼ないし本焼)の際に剥離
除去する必要がないものである。
【0019】焼成処理は、セラミック粉末成形体の処理
条件に応じて適宜に決定してよい。本発明の焼成用保護
シートは、一般的な焼成条件である例えば300℃以上
において、大気中等の酸化雰囲気、窒素ガス中等の非酸
化雰囲気、あるいは水素ガス等による還元雰囲気のいず
れの雰囲気でも用いることができる。
【0020】本発明の焼成用保護シートは、例えば低温
焼成基板や厚膜多層配線基板の如き焼成基板の形成、ピ
ングリッドアレイパッケージの如き積層ICパッケージ
の形成など、種々のセラミック粉末成形体の焼成処理に
好ましく用いうる。
【0021】
【発明の効果】本発明の焼成用保護シートは、セラミッ
ク粉末成形体に接着したまま焼成処理に供することがで
きて、焼成炉等に導入したのちにおいてもセラミック粉
末成形体の表面を保護することができる。また、焼成で
消失して除去作業の必要がなく、焼成残滓を生じにくく
てクラックや割れ、メクレ等の損傷の発生防止性に優れ
て良好な焼成体を得ることができる。
【0022】
【実施例】
実施例1 厚さ20μmの無延伸ポリプロピレンフィルムと、ポリ
イソブチレンからなる厚さ10μmの粘着層を設けた紙
セパレータを当該粘着層を介してラミネートし、焼成用
保護シートを得た。
【0023】実施例2 厚さ50μmのポリメチルメタクリレート系フィルムと
、厚さ5μmのアクリル系粘着層を設けた紙セパレータ
を当該粘着層を介してラミネートし、焼成用保護シート
を得た。アクリル系粘着層は、2−エチルヘキシルアク
リレート100重量部、アクリル酸2重量部、及びポリ
イソシアネート2重量部を用いた粘着剤よりなる。
【0024】実施例3 厚さ20μmのポリプロピレンフィルムと、イソプレン
ゴムからなる厚さ10μmの粘着層を設けた紙セパレー
タを当該粘着層を介してラミネートし、焼成用保護シー
トを得た。
【0025】実施例4 厚さ40μmのポリエチレン・ポリプロピレン混合系フ
ィルム(ポリエチレン/ポリプロピレン:90重量部/
10重量部)と、ポリイソブチレンからなる厚さ15μ
mの粘着層を設けた紙セパレータを当該粘着層を介して
ラミネートし、焼成用保護シートを得た。
【0026】比較例 無延伸ポリプロピレンフィルムに代えて、二軸延伸ポリ
プロピレンフィルムを用いたほかは実施例1に準じて保
護シートを得た。
【0027】評価試験 実施例、比較例で得た(焼成用)保護シートより紙セパ
レータを剥がし、その粘着層を介して厚さ1.5mmの
アルミナグリーンシート(バインダーとしてポリビニル
ブチラールを10重量%含有)に接着し、電気炉による
大気中、2℃/分の速度で1550℃に昇温し、2時間
その温度下に保持したのち徐冷して焼成体を得た。
【0028】前記で得られたアルミナ焼成基板について
次の基準で焼成状態を評価した。 ○:焼成残滓やクラック等が認められず、かつ表面状態
や基板の平坦性も良好な場合×:メクレや割れが認めら
れた場合
【0029】前記の結果を表1に示した。なお表1には
、焼成時における保護シートの収縮率も示した。これは
、前記に準じて400℃に昇温したのち徐冷し、その状
態より評価した。
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  セラミック粉末成形体の焼成時に熱分
    解して消失するポリマーからなり、前記焼成の際の加熱
    昇温時における収縮率が50%以下で、かつ厚さが30
    0μm以下のフィルムからなることを特徴とする焼成用
    保護シート。
  2. 【請求項2】  セラミック粉末成形体の焼成時に熱分
    解して消失する、厚さが300μm以下のポリマーフィ
    ルムに、セラミック粉末成形体の焼成時に熱分解して消
    失する粘着層を設けてなり、セラミック粉末成形体に接
    着した状態で焼成した際の加熱昇温時における収縮率が
    50%以下であることを特徴とする焼成用保護シート。
  3. 【請求項3】  ポリオレフィン系フィルムにゴム系粘
    着剤からなる粘着層を設けてなる請求項2に記載の焼成
    用保護シート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009155379A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Kyocera Corp 接着用樹脂組成物及びそれを用いたセラミック基板の製造方法
JP2011180471A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Nippon Electric Glass Co Ltd 焼成用積層シート、識別ラベルが貼付された被着体及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009155379A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Kyocera Corp 接着用樹脂組成物及びそれを用いたセラミック基板の製造方法
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