JPH04361895A - アルミニウムろう付け用フラックスの製造方法 - Google Patents

アルミニウムろう付け用フラックスの製造方法

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JPH04361895A
JPH04361895A JP15988091A JP15988091A JPH04361895A JP H04361895 A JPH04361895 A JP H04361895A JP 15988091 A JP15988091 A JP 15988091A JP 15988091 A JP15988091 A JP 15988091A JP H04361895 A JPH04361895 A JP H04361895A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウムろう付け
用フラックスおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】近年、自動車のラジエーター
等の熱交換器にアルミニウムを使用することが多くなり
、これにともなってアルミニウムのろう付け技術が注目
されている。
【0003】たとえば、特公昭58ー27037号(出
願人:アルカン・リサーチ・アンド・ディベロプメント
・リミテッド)には、固体のフッ化アルミニウムとフッ
化カリウムを粉砕し、フッ化アルミニウム50〜60%
、フッ化カリウム50〜40%の割合で緊密に混合し、
得られた混合物を黒鉛ルツボ中、625〜650℃で溶
融攪拌してテトラフルオロアルミニウム酸カリウム(K
AlF4):65.6〜99.9%、ヘキサフルオロア
ルミニウム酸カリウム(K3AlF6):34.4〜0
.1%の溶融混合物とし、これを急速に固化させた後、
微粉に粉砕してアルミニウムろう付け用フラックスとし
て用いる方法が記載されている。
【0004】この方法で用いるフラックスは、非吸湿性
であり、従来の塩化物系フラックスと異なりアルミニウ
ムの耐腐食性を害することがない。しかし、製造に際し
ては、固体混合物を625〜650℃で溶融させるため
多量のエネルギーを必要とする。また、原料の粉砕、緊
密な混合、溶融、急冷そして固化した生成物の粉砕と製
造工程が複雑で、最終製品の製造までに時間がかかる。 特に、均一な製品を得るためには細心の管理が必要で、
工程の煩雑さは、製品コスト上、大きな負担となる。
【0005】一方、特開昭57−205317号公報(
出願人:カリ−ヒェミー・アクチエンゲゼルシャフト)
には、フルオロアルミニウム酸溶液に過少量の苛性カリ
または塩化カリ等のカリウム化合物を加えてテトラフル
オロアルミニウム酸カリウムを沈殿・製造する方法が記
載されている(ただし、ここで、「テトラフルオロアル
ミニウム酸カリウム」とはヘキサフルオロアルミニウム
酸カリウムとの混合物をも含むとされている)。また、
特公平1−60360号(出願人:森田化学工業株式会
社および古河アルミニウム工業株式会社)には、フッ化
水素酸にAl:Fが1:4〜4.5となる範囲内で水酸
化アルミニウムを溶解し、pH4以下の酸性条件下にカ
リウム化合物を添加してペンタフルオロアルミニウム酸
カリウム水和物(K2AlF5・H2O)とテトラフル
オロアルミニウム酸カリウムからなるろう付け用フラッ
クスを製造する方法が記載されている。
【0006】特開昭57−205317号公報記載の発
明では、カリウム化合物を過少量(K:Alのモル比で
0.60〜0.95:1)用いることが必須である。し
たがって、カリウム化合物として塩化カリを用いた場合
はもちろん、苛性カリを使用した場合おいても、反応液
の液性は酸性となる。また、特公平1−60360号記
載の発明では、反応液のpHが、カリウム化合物との反
応終了時において、4以下であることが必須である。後
者においては、その理由は、フルオロアルミニウムイオ
ンの加水分解を避けるためであると説明されている。こ
のように、いずれの方法においてもカリウム塩を酸性下
で沈殿させているために、フルオロアルミニウム酸カリ
ウムの収率は低い。特開昭57−305317号公報の
実施例においては、その収率は、F基準収率で70〜8
0%を超えない(Al基準でも同程度)。特公平1−6
0360号公報には収率に関するデータの記載がないが
、特開昭57−305317号と同程度と考えられる。
【0007】さらに、いずれの反応もフルオロアルミニ
ウム酸の中和によりフルオロアルミニウム酸カリウムを
製造する方法であるため(フッ化水素酸にAl:Fが1
:4〜4.5 となる範囲内で水酸化アルミニウムを溶
解して生じるのはフルオロアルミニウム酸である)、中
和の際のpHおよび温度の変化によって析出塩の組成の
変化は避けられず、テトラフルオロ体とペンタフルオロ
体の比が厳密に制御された均一な製品を得ることは著し
く困難である。このため、フラックスの溶融点が安定せ
ず、均一なろう付けに支障が生じるおそれがある。フラ
ックスを製造する場合、フラックス中へのK2Al5・
H2Oの混入はできるだけ避けるべきである。なぜなら
、K2AlF5・H2Oは490〜550℃で吸熱的に
KAlF4とK3AlF6に分解を起こす。発明者らが
実際にK2AlF5・H2Oの含有量を変えたフラック
ス(残部はKAlF4とK3AlF6からなる)を使用
してアルミニウムのろう付けテストを行なったところ、
K2Al5・H2Oの含有量が5%以上で接合強度が弱
くなる傾向が見出された。一方、5%以下の場合は殆ど
影響は見られなかった。この原因については未解明であ
るが、塗布されたフラックスの脱水あるいは熱分解時に
おける吸熱現象によってフラックス粒子の構造変化が起
こり、フラックスとアルミニウムとの密着度を損なう等
の影響を及ぼしているものと推測される。
【0008】
【問題を解決するための知見】本発明者らは、均一組成
で有用なろう付け剤を低コストで供給するため、各種フ
ッ化物について検討を重ねた結果、α−フッ化アルミニ
ウム水溶液を使用すれば、極めて簡便に均一なろう付け
剤が製造できることを見出した。すなわち、フッ化アル
ミニウムは、水の存在下においては、溶解度の低い(0
.4%程度)のβ−フッ化アルミニウム・3水和物が安
定相であり、水溶液中からは通常このかたちで析出して
くる。しかし、一定の条件下で調製・保存した場合、溶
解度の大きい準安定なα−フッ化アルミニウムを特に過
飽和溶液として存在させることが可能であり、これにフ
ッ化カリウム溶液を添加することによって、好ましくは
両液を同時に一定条件下でチャージし反応させることに
より、一定組成の均一なフルオロアルミニウム塩混合物
の製造が可能であることを見出した。
【0009】
【発明の構成】本発明は、0.1〜20%のK3AlF
6、4.9%以下のK2AlF5・H2Oおよび残部の
KAlF4からなるアルミニウムろう付け用フラックス
を提供する。
【0010】また、本発明は、αーフッ化アルミニウム
水溶液とフッ化カリウム水溶液とを、K/Alのモル比
で1.00〜1.20の範囲内で混合、反応させること
からなる、0.1〜20%のK3AlF6、4.9%以
下のK2AlF5・H2Oおよび残部のKAlF4から
なるアルミニウムろう付け用フラックスの製造方法を提
供する。
【0011】本発明で使用するフッ化アルミニウム水溶
液は、α−フッ化アルミニウム水溶液であることが必要
である。これは、一般的には、希フッ酸と水酸化アルミ
ニウムとを反応させるか、または、ケイフッ酸と水酸化
アルミニウムとを反応させ、生成するシリカを分離する
ことによって得られる。後者の場合、リン酸製造プラン
トからの回収ケイフッ酸が利用できるので経済的に特に
有利である。この溶液を準安定状態に保つためには、溶
液の濃度を30%以下、液温を80℃以下、F/Alの
モル比を3.2〜3.6に保つことが好ましい。
【0012】フッ化カリウム溶液は、飽和溶液以下いず
れの濃度でも使用することができる。好ましい溶液濃度
は、30重量%以上である。フッ化カリウム濃度が30
%未満の場合には、生成物濃度が低く、収率が著しく低
減する。
【0013】フッ化アルミニウム溶液とフッ化カリウム
溶液は、K/Alのモル比が 1.00〜1.20の範
囲で反応させる。モル比が1.20を超えると、生成物
中のK3AlF6 の含有率が20%を上回り、フラッ
クスの融点が580℃以上に上昇するので好ましくない
。また、モル比が 1.00未満であると、生成物であ
るフルオロアルミニウム塩の収率が低下する。特に好ま
しいモル比は1.05〜1.15の範囲内である。
【0014】フッ化アルミニウム溶液とフッ化カリウム
溶液との反応は、10〜90℃の範囲内で行なうことが
好ましい。液温が90℃を超えるとβ−フッ化アルミニ
ウム塩が析出し、溶液中のフッ化アルミニウム濃度が減
少するため収率が低下する。また、液温が10℃を下回
ると生成物沈殿の濾過性が悪化する。特に好ましい温度
範囲は60〜80℃である。反応はほとんど発熱をとも
なわないので、必要に応じて加温する。また、二液が十
分に混合するように適宜攪拌する。反応時のK/Al 
比が一定に保たれるように、反応容器への二液の装入は
、同時に一定の割合で少量づつ行なうことが好ましい。 また、反応容器への装入口も同一とするか近接した位置
に設けることが好ましい。
【0015】フッ化アルミニウム溶液とフッ化カリウム
溶液との反応により、KAlF4、K3AlF6および
K2AlF5・H2Oが生成する。フルオロアルミニウ
ムカリウム塩混合物の組成は、前述のとおり、反応にお
けるK/Alモル比によって決まる。
【0016】
【発明の効果】本発明の方法は、易溶性塩の溶液の混合
によって行なわれるので、従来法におけるような原料物
質の粉砕や溶融といった煩雑でエネルギーコストの高い
工程が不要となり、簡便かつ低コストで均一な目的物を
製造することができる。また、本発明の方法は、塩と塩
との間で起こる非発熱性の穏やかな反応によるため、組
成の安定性が高く、反応の制御が極めて容易である上、
反応収率も極めて高い。
【0017】
【発明の具体的開示】以下、実施例により、本発明をよ
り詳細に説明する。
【0018】
【実施例1】攪拌器を備えた5リットルのポリエチレン
製反応槽(A)に20%の希フッ化水素酸2340g(
23.4モル)を仕込み、水浴中で40℃まで加温し、
これに水酸化アルミニウム553g(7.09モル)を
液温が80℃を超えないように水浴で冷やしながら少量
づつ添加し、反応・溶解させる。反応後のフッ化アルミ
ニウム溶液のF/Alのモル比は3.30である。
【0019】攪拌器を備えた別の5リットルポリエチレ
ン製反応槽(B)に、80℃に加温した温水約1リット
ルを装入しておき、これに、上記フッ化アルミニウム溶
液と50%フッ化カリウム溶液とを、K/Alのモル比
が 1.1になる割合で、それぞれ定量ポンプで同時に
装入した。具体的には、フッ化アルミニウム溶液の装入
を48.2g/分、50%フッ化カリウム溶液を15.
1g/分の割合とし、約1時間で装入を終えた。両液の
装入口は反応槽内の同一場所とした。また、反応槽(B
)は、反応中外浴加熱により80℃を保持するようにし
た。
【0020】装入終了後、約1時間、80℃で攪拌を続
け、その後、常温まで冷却し、生成した沈殿を吸引濾過
、水洗し、100℃で乾燥した。乾燥後の沈殿の収率は
、反応液中の全フッ素よりのKAlF4生成量を100
%として 98.7%と極めて高い。
【0021】反応開始後20分経過時と反応終了時とで
、反応液をサンプリングし分析を行なったが、両者とも
ほとんど変わらない結果を示し、均一な組成物が得られ
ることを確認した。最終生成物中の各元素の分析結果は
以下のとおりである(かっこ内は分析方法):
【002
2】生成物であるフルオロアルミニウムカリウム塩混合
物は、X線回折によって分析した(K3AlF6は回折
角(2θ):29.9、K2AlF5・H2Oは回折角
(2θ):38.1、KAlF4は回折角(2θ):2
8.9)。それぞれの標準試料によりその含有量とX線
回折強度のピークの高さより検量線を作成し、上記X線
回折チャートからの各成分の定量値および上記元素分析
結果から、各カリウム塩の含有量値を総合して判断する
と結果は以下のとおりである。 KAlF4 :       89% K3AlF6:       8〜10%K2AlF5
・H2O: 3〜4% また、生成物の融点は562℃であった(DTA測定に
よる)。
【0023】
【比較例1】実施例と同じ反応槽(A)に30%希フッ
化水素酸1500g(22.5モル)を仕込み、水浴中
で40℃まで加温し、これに水酸化アルミニウム580
g(7.44モル)を、液温80℃を超えないように少
量づつ添加し、α−フッ化アルミニウム水溶液を調製し
た(反応後のフッ化アルミニウム水溶液のF/Alモル
比は3.02)。この後の反応装置、方法は、フッ化ア
ルミニウム水溶液と50%フッ化カリウム水溶液の装入
速度が34.7g/分と15.8g/分と異なる以外は
、すべて実施例1と同じである。また、K/Alのモル
比も実施例1と同じく1.1である。この場合、後半に
β−フッ化アルミニウム三水塩が析出し、溶液が白濁し
てフッ化アルミニウム水溶液の添加がポンプで装入でき
なくなることがしばしば起きた。反応終了後の生成物の
処理方法も実施例1と同じである。乾燥後の生成フラッ
クスの収率は、フッ素基準で97.3%であったが、X
線回折の結果、AlF3・3H2Oの結晶ピークが認め
られ、β−フッ化アルミニウムが混入していることが確
認された。その他、KAlF4>K2AlF5・H2O
>K3AlF6のピークがこの順で認められた。生成フ
ラックスの元素分析結果は次のとおりである(かっこ内
は分析方法):X線回折ピーク、元素分析結果よりの推
定値は以下のとおりである: AlF3・3H2O     6〜8%KAlF4  
        70%K2AlF5・H2O   1
1〜15%K3AlF6         8〜10%
【0024】
【実施例2】ケイフッ酸濃度18.0%のリン酸製造プ
ラントからの回収ケイフッ酸 1900g(2.37モ
ル)を、攪拌器を備えた5リットルのポリエチレン反応
槽(A)にとり、これを70℃まで加温する。その後、
これに水酸化アルミニウム345g(4.42モル)を
約5分間でほぼ均等に装入し反応させる。この間、液温
は反応熱で98〜100℃まで上昇する。反応時のAl
(OH)3/H2SiF6モル比は1.86である。水
酸化アルミニウム装入後、約10分間攪拌を続けた後、
析出シリカを小型縦型遠心分離機で分離した。よく振り
切った後、シリカを160mlの90℃の温水で2回に
分けて洗浄し、洗液は前のろ液と合わせた。この液は 
α−フッ化アルミニウムの水溶液である。フッ化アルミ
ニウムの濃度は、16.5%(Alよりの換算値)Al
F3で363g(4.32モル)を得た。これ以後の装
置、方法は、フッ化アルミニウム水溶液と50%フッ化
カリウム水溶液の具体的装入速度がそれぞれ36.6g
/分、9.2g/分である他はすべて実施例1と同じで
ある。最終生成フラックスの収率はフッ素基準で 92
.7%であった。分析結果は次のとおりである(分析方
法は前記各例と同じ)。 X線回折ピーク、元素分析結果よりの推定組成は以下の
とおりである: KAlF4           84%K3AlF6
          13〜15%K2AlF5・H2
O    2%
【0025】
【実施例3】フラックスの製造工程で50%フッ化カリ
ウム水溶液と反応させる際の反応モル比をK/Al=1
.20とした他は実施例1と同様の操作を繰り返した(
具体的には、フッ化アルミニウムが48.2g/分、5
0%フッ化カリウム水溶液が16.4g/分の割合で約
1時間で同時装入した)。4g乾燥後の生成フラックス
の収率はフッ素基準で 99.6%であった。分析結果
は次のとおりである(分析方法は前記各例と同じ)。 X線回折結果および元素分析値よりの推定組成は次のと
おり。 KAlF4          7878%K3AlF
6         17〜19%K2AlF5・H2
O   4〜4.9%
【0026】
【実施例4】フラックスの製造工程で50%フッ化カリ
ウム水溶液と反応させる際の反応モル比をK/Al=1
.00とした他は実施例1と同様の操作を繰り返した(
具体的には、フッ化アルミニウムが48.2g/分、5
0%フッ化カリウム水溶液が13.7g/分の割合で約
1時間で同時装入した)。乾燥後の生成フラックスの収
率はフッ素基準で 96.4%であった。分析結果は次
のとおりである(分析方法は前記各例と同じ)。 X線回折結果および元素分析値よりの推定組成は次のと
おり。 KAlF4          91%K3AlF6 
        4〜6%K2AlF5・H2O  3
〜4%
【0027】
【実施例5】フラックス製造工程で、α−フッ化アルミ
ニウム水溶液をあらかじめ反応容器に装入し、50%フ
ッ化カリウム水溶液をこれに少量ずつ滴下した他は実施
例1と同様の操作を繰り返した(K/Alの最終モル比
および全反応時間も同じ)。滴下開始後20分と1時間
で生成物のサンプリングし元素分析を行なった。分析結
果は次のとおりである(分析方法は前記各例と同じ)。   X線回折の結果、20分後のサンプルでは KAl
F4が主成分で、K2AlF5・H2O、AlF3・3
H2Oのピークもわずかながら認められた。1時間後の
最終生成物ではKAlF4を主成分とし、K2AlF5
・H2O、K3AlF6のピークも認められたが、Al
F3・3H2Oのピークは消失していた。乾燥後のフラ
ックスの収率は、フッ素基準で 99.0%であった。 X線回折結果および元素分析値よりの推定組成は次のと
おり。 KAlF4         76% K3AlF6        19〜20%K2AlF
5・H2O  4〜4.9%
【0028】
【比較例2】実施例1と同じ装置、スケール、方法で 
α−フッ化アルミニウム水溶液をつくり、これに続くフ
ラックス製造工程で50%フッ化カリウム水溶液と反応
させる際の反応モル比を K/Al=0.9とした他は
実施例1と同様の操作を繰り返した(具体的には、フッ
化アルミニウムが48.2g/分、50%フッ化カリウ
ム水溶液が12.3g/分の割合で約1時間で同時装入
した)。 最終生成フラックスの収率はフッ素基準で 84.2%
であった。分析結果は次のとおりである(分析方法は前
記各例と同じ)。   X線回折結果はKAlF4が主成分であることを示
し、K2AlF5・H2Oのピークも認められたがK3
AlF6のピークは認められなかった。
【0029】
【比較例3】実施例1と同じ装置、スケール、方法で 
α−フッ化アルミニウム水溶液をつくり、これに続くフ
ラックス製造工程で50%フッ化カリウム水溶液と反応
させる際の反応モル比を K/Al=1.30とした他
は実施例1と同様の操作を繰り返した(具体的には、フ
ッ化アルミニウムが48.2g/分、50%フッ化カリ
ウム水溶液が17.8g/分の割合で約1時間で同時装
入した)。最終生成フラックスの収率はフッ素基準で 
103.9%であった。分析結果は次のとおりである(
分析方法は前記各例と同じ)。 X線回折結果および元素分析結果よりの推定組成は次の
とおりである: KAlF4          65%K3AlF6 
        27〜29%K2AlF5・H2O 
  6〜8%

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  α−フッ化アルミニウム水溶液とフッ
    化カリウム水溶液とを、K/Alのモル比で1.00〜
    1.20の範囲内で混合、反応させることからなる、0
    .1〜20%のK3AlF6、4.9%以下の K2A
    lF5・H2Oおよび残部のKAlF4からなるアルミ
    ニウムろう付け用フラックスの製造方法。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載の方法であって、反応
    容器内の α−フッ化アルミニウム溶液とフッ化カリウ
    ム溶液の割合が一定になるように、両液を同時に一定割
    合で反応容器内に装入する方法。
  3. 【請求項3】  請求項1または2に記載の方法であっ
    て、上記反応を10〜90℃の温度範囲で行なう方法。 【0001】
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