JPH04347057A - 変速機操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、セレクト操作用アクチ
ュエータとシフト操作用アクチュエータとを備えた変速
機操作装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】自動車の変速機を遠隔操作する変速機操
作装置は、セレクトロッドをその軸線方向に作動させる
ことによりセレクトレバー及びギヤシフトレバーを駆動
して所定のセレクト操作を行なうセレクト操作用アクチ
ュエータと、シフトロッドをその軸線を中心に前記ギヤ
シフトレバーと共に回転させることにより所定のシフト
操作を行なうシフト操作用アクチュエータとをそれぞれ
具備している。

【０００３】そして従来では、上述のセレクト操作用ア
クチュエータは、通常、変速機のアッパーケースに一体
的に組込まれて車体に搭載されている。また、セレクト
操作用アクチュエータを変速機のアッパーケース以外の
箇所に別置きにしたものもあり、この場合には、セレク
ト操作用アクチュエータのセレクトロッドの出力をリン
ク機構を介してシフト操作用アクチュエータのギヤシフ
トレバーに伝達するようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、セレク
ト操作用アクチュエータを変速機のアッパーケースに一
体的に組込むようにした従来の変速機操作装置では、点
検・修理（整備）等に際し、変速機操作装置だけを単体
として取外すことはできず、変速機本体ごと車体より取
外してからセレクト操作用アクチュエータを分解しなけ
ればならなかった。そのため、点検・修理等に手間を要
し、作業能率及びメンテナンス費用の点で問題があった
。

【０００５】また、セレクト操作用アクチュエータを別
置きとした場合には、セレクト操作力の伝達はリンク機
構を介して間接的に行われるため、操作精度及び操作力
伝達効率（機械的効率）が悪いという欠点があった。

【０００６】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、セレクト操作用アクチュ
エータだけを車体に取付けられている変速機のアッパー
ケースより単体で容易に取外すことができ、しかも、セ
レクト操作力を直接的に伝達し得て操作精度及び操作力
伝達効率の向上を図ることができるような変速機操作装
置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、セレクトロッドをその軸線方向に作
動させることによりセレクトレバー及びギヤシフトレバ
ーを駆動して所定のセレクト操作を行なうセレクト操作
用アクチュエータと、シフトロッドをその軸線を中心に
前記ギヤシフトレバーと共に回転させることにより所定
のシフト操作を行なうシフト操作用アクチュエータとを
それぞれ具備する変速機操作装置において、前記シフト
ロッドを変速機のアッパーケース内に配設すると共に、
前記セレクトロッドに固着されたセレクトレバーを前記
アッパーケースの開口に挿通せしめて、前記セレクトレ
バーに形成した二股状部の一対の分岐部分を前記ギヤシ
フトレバーに形成された周溝に差し込むことにより、前
記ギヤシフトレバーを前記二股状部の一対の分岐部分の
間に挟み込んだ状態とし、この状態の下で、前記セレク
ト操作用アクチュエータを前記アッパーケースに着脱可
能に直接的に取付けるようにしている。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例に付き図１〜図３を
参照して説明する。

【０００９】図１及び図２は本発明に係る変速機操作装
置１を示すものであって、本装置１は変速機２の上部に
それぞれ配置されるシフト操作用アクチュエータ３及び
セレクト操作用アクチュエータ４とから構成されている
。

【００１０】上述のシフト操作用アクチュエータ３は、
変速機２の上面にボルト締め固定されたアッパーケース
５から成るハウジングと、このアッパーケース５内に配
置されかつその軸線を中心に回動自在に配設されたシフ
トロッド６と、このシフトロッド６を所定角度だけ回転
駆動する回転駆動機構７と、前記シフトロッド６に組付
けられたギヤシフトレバー８とをそれぞれ具備している
。なお、ギヤシフトレバー８の基端部８ａは、シフトロ
ッド６の周面に形成されたスプライン９に螺合されてお
り、これにより、ギヤシフトレバー８はシフトロッド６
の軸線に沿ってシフトロッド６に対してその軸線方向に
摺動自在であってかつその軸線を中心にシフトロッド６
と共に回転し得るように取付けられている。

【００１１】また、図１に示す如く、上述のセレクト操
作用アクチュエータ４は、３つのハウジング部分１０ａ
，１０ｂ，１０ｃから成るハウジング１０と、このハウ
ジング１０内にその軸線方向に摺動自在に配設されたセ
レクトロッド１１と、このセレクトロッド１１を作動さ
せるための作動機構部１２ａ，１２ｂと、基端部１３ａ
が前記セレクトロッド１１の周面にピン１４（図１参照
）にて一体的に結合されたセレクトレバー１３とをそれ
ぞれ具備している。そして、作動機構部１２ａ及び１２
ｂは、それぞれ一対の圧力室１５ａ，１５ｂ及び１６ａ
，１６ｂを有しており、セレクトロッド１１の一端に固
定された固定ピストン１７と、作動機構部１２ａ，１２
ｂ内のフリーピストン１８，１９とによる位置決め作用
によって、セレクトロッド１１及びセレクトレバー１３
は所定の４つの位置に選択的に位置決めされるように構
成されている。なお、４つの位置のうちの１つの中間位
置がニュートラル位置に設定されている。

【００１２】また、セレクトレバー１３は、図２に示す
ように、基端部１３ａから二股状に分岐された二股状部
１３ｂを具備しており、この二股状部１３ｂが変速機２
のアッパーケース５に形成された開口２０に挿通された
二股状部１３ｂの一対の分岐部分２１ａ，２１ｂが前記
ギヤシフトレバー８に係合された状態の下でセレクト操
作用アクチュエータ４がアッパーケース５の数箇所に直
接的に着脱可能に取付ボルト３１にて締め付け固定され
ている（図２では１箇所のみ示されている）。すなわち
、セレクトレバー８の分岐部分２１ａ，２１ｂは、図１
及び図２に示す如く、ギヤシフトレバー８の円筒状基端
部８ａの外周面に形成されたリング状の周溝２２内にそ
れぞれガタツキなく差し込まれ、これら一対の分岐部分
２１ａ，２１ｂ間に前記円筒状基端部８ａの小径部８ｂ
が挟み込まれた状態で係着されている。そしてセレクト
操作用アクチュエータ４のハウジング１０が図２に明示
するようにボルト３１にてアッパーケース５に直接的に
ボルト締めされている。なお、この場合、一対の分岐部
分２１ａ，２１ｂと小径部８ｂとは相対的に回転可能で
あるが、小径部８ｂの軸線方向の相対的移動は許容され
ずこれら両者は一体をなして軸線方向に移動されるよう
に構成されている。

【００１３】さらに、上述のセレクトレバー１３の基端
部１３ａには、図２及び図３に明示するように、ボルト
２３がねじ込まれて固着されている。このボルト２３は
、例えばセラミック等の非磁性体から成るものであって
、その頭部２３ａに磁石２４が埋め込まれ、磁石２４の
上面がボルト２３の頭部２３ａの上面において外部へ露
出されている。一方、ボルト２３のねじ部２３ｂの先端
面には、図３に明示するようにスリ割り部２３ｃが形成
され、このスリ割り部２３ｃに対応するねじ部分がロッ
クナット３０に螺着されている。

【００１４】また、ハウジング部分１０ｂの内面のうち
前記磁石２４の移動経路に対応する箇所に磁電変換素子
２５が取付けられており、この素子２５の４つの感応部
２５ａが等間隔を置いて一列状にセレクトロッド１１と
平行に配設されている。かくして、磁石２４と磁電変換
素子２５とによりセンサ機構Ｓが構成されており、磁石
２４が磁電変換素子２５から所定の検知信号（ＯＮ信号
）がケーブル２７を介して図外のコントローラに入力さ
れるようになっている。

【００１５】かくして、変速機２の上部に変速機操作装
置１が一体的に取付けられた状態で、変速機２が車体の
適宜箇所に固定される。

【００１６】次に、上述の構成を有する変速機操作装置
１の動作に付き説明する。

【００１７】まず、図外のチェンジレバーがセレクト方
向に操作されると、図外のコントローラからの制御信号
に基いてセレクト操作用アクチュエータ４の圧力室１５
ａ，１５ｂ，１６ａ，１６ｂへの圧縮エアの給排がなさ
れ、これに応じて、セレクトロッド１１が４つのセレク
ト位置のうちの１つ位置に位置決めされる。これに伴い
、磁石２４が所定の磁電変換素子２５の感応部２５ａに
対向配置されるため、その感応部２５ａからセレクト位
置検知信号（ＯＮ信号）が同軸ケーブル２７を介して図
外のコントローラに入力され、これによりセレクトロッ
ド１１が所定のセレクト位置に移動されたことが検知さ
れる。

【００１８】この際、セレクトロッド１１は既述の如く
セレクトレバー１３を介してシフト操作用アクチュエー
タ３のギヤシフトレバー８に連結されているので、前記
セレクトロッド１１及びセレクトレバー１３が軸線方向
に移動されるのに伴って、このギヤシフトレバー８がシ
フトロッド６の軸線方向に沿って平行移動され、所定の
セレクト位置に配置される。これにより、セレクト操作
が完了する。

【００１９】しかる後に、チェンジレバーがシフト方向
に操作されて例えば１速に投入されると、このチェンジ
信号及びセンサ機構Ｓからのセレクト完了信号等に基い
て図外のコントローラから所定の制御信号が出力され、
回転駆動機構７が作動される。この際、ギヤシフトレバ
ー８はセレクトレバー１３の二股状部１３ｂに対して回
動が許容されているので、シフトロッド６が所定の回転
方向に所定角度だけ回転駆動される。これに伴い、ギヤ
シフトレバー８はシフトロッド６と一緒に回転駆動され
、これに応じて変速機２の所定のギヤがシフト操作され
、１速へのギヤ投入がなされる。

【００２０】しかる後に、チェンジレバーが再びニュー
トラルに切換えられると、ギヤシフトレバー８が復動方
向に回転されると共にセレクトロッド１１が復動方向に
移動され、再びニュートラル状態の下に置かれる。

【００２１】以上の如き構成の変速機操作装置１によれ
ば、ギヤシフトレバー８が組付けられたシフトロッド６
を変速機２のアッパーケース５内に配設して、セレクト
ロッド１１に固着されたセレクトレバー１３の一対の分
岐部分２１ａ，２１ｂをギヤシフトレバー８の周溝２２
に差し込んだ状態の下で、セレクト操作用アクチュエー
タ４を前記アッパーケース５に直接的にボルト締め固定
するようにしたものであるから、装置１の点検・修理時
等に変速機２を車体から取外すことなしにセレクト操作
用アクチュエータ４だけを取外すことができる。すなわ
ち、このアクチュエータ４の取外しに際しては、取付ボ
ルト３１をスパナで回転させてアッパーケース５及びセ
レクト操作用アクチュエータ３のハウジング１０から取
外すことによりセレクト操作用アクチュエータ４とシフ
ト操作用アクチュエータ３との結合を解除する。次いで
、セレクト操作用アクチュエータ４をアッパーケース５
から引き離す方向（斜め上方）へ移動させることにより
、セレクトレバー１３の二股状部１３ｂの分岐部分２１
ａ，２１ｂをギヤシフトレバー８の周溝２２から引き抜
く。これにより、セレクト操作用アクチュエータ４を単
体として分離することができ、このアクチュエータ４の
点検・修理を行なうことができる。

【００２２】従来では、セレクト操作用アクチュエータ
４の点検・修理に当っては、セレクト操作用及びシフト
操作用のアクチュエータ３，４が取付けられた変速機２
を車体から一旦取外してから、分解を行わなければなら
なかったが、本例によれば、セレクト操作用アクチュエ
ータ４のみを単体として取外すことができるので、点検
・修理作業を容易かつ能率的に行なうことができ、作業
性（整備性）の改善を図ることができる。

【００２３】さらに、セレクトレバー１３によるギヤシ
フトレバー８のセレクト方向への移動操作は、セレクト
レバー１３の分岐部分２１ａ，２１ｂとギヤシフトレバ
ー８の周溝２２との係合作用並びにセレクトレバー１３
の平行移動により直接的に行われるので、セレクト位置
の位置決め精度及び作動効率の向上を図ることができる
。

【００２４】以上、本発明の一実施例に付き述べたが、
本発明は既述の実施例に限定されるものではなく、本発
明の技術的思想に基いて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、アッパーケース５及びセレクト操作用アク
チュエータ４のハウジング１０の形状や、これらを互い
に締結する取付ボルト３１の位置及び数等は必要に応じ
て変更可能である。また、ギヤシフトレバー８の周溝２
２は全周に亘って形成する必要は必ずしもなく、ギヤシ
フトレバー８の回動を許容するの必要な角度範囲に延び
る弧状の溝であってもよい。また、シフトロッド６及び
ギヤシフトレバー８が一体をなして軸線方向にセレクト
移動される型式の変速機操作装置に対しても、本発明を
適用し得ることは言う迄もない。

【００２５】

【発明の効果】以上の如く、本発明は、セレクトレバー
に形成した二股状部をギヤシフトレバーの周溝に係合さ
せた状態で、シフトロッドを内部に有する変速機のアッ
パーケースにセレクト操作用アクチュエータを着脱可能
に直接的に取付けるようにしたものであるから、点検・
修理時等にセレクト操作用アクチュエータだけをアッパ
ーケースより単体で容易に取外すことができ、整備性の
向上を図ることができる。さらに、セレクトレバーの二
股状部にてギヤシフトレバーが直接的に作動されるため
、ギヤシフトレバーのセレクト位置への位置決めの精度
やギヤシフトレバーのセレクト方向への作動効率の向上
を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る変速機操作装置の断面図である。

【図２】図１におけるＡ−Ａ線断面図である。

【図３】センサ機構の構成を示す拡大断面図である。

【符号の説明】

１　　変速機操作装置 ２　　変速機 ３　　シフト操作用アクチュエータ ４　　セレクト操作用アクチュエータ ５　　アッパーケース ６　　シフトロッド ８　　ギヤシフトレバー １１　　セレクトロッド １３　　セレクトレバー １３ｂ　　二股状部 ２０　　開口 ２１ａ，２１ｂ　　分岐部分 ２２　　周溝 ３１　　取付ボルト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　セレクトロッドをその軸線方向に作動
   させることによりセレクトレバー及びギヤシフトレバー
   を駆動して所定のセレクト操作を行なうセレクト操作用
   アクチュエータと、シフトロッドをその軸線を中心に前
   記ギヤシフトレバーと共に回転させることにより所定の
   シフト操作を行なうシフト操作用アクチュエータとをそ
   れぞれ具備する変速機操作装置において、前記シフトロ
   ッドを変速機のアッパーケース内に配設すると共に、前
   記セレクトロッドに固着されたセレクトレバーを前記ア
   ッパーケースの開口に挿通せしめて、前記セレクトレバ
   ーに形成した二股状部の一対の分岐部分を前記ギヤシフ
   トレバーに形成された周溝に差し込むことにより、前記
   ギヤシフトレバーを前記二股状部の一対の分岐部分の間
   に挟み込んだ状態とし、この状態の下で、前記セレクト
   操作用アクチュエータを前記アッパーケースに着脱可能
   に直接的に取付けるようにしたことを特徴とする変速機
   操作装置。