JPH04338492A

JPH04338492A - 洗濯機の制御装置

Info

Publication number: JPH04338492A
Application number: JP3111592A
Authority: JP
Inventors: Yoshitoyo Kenjo; 見城　好豊; Fumio Ota; 文夫太田; Morinori Fukuda; 福田　守紀
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1991-05-16
Filing date: 1991-05-16
Publication date: 1992-11-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、洗濯槽内に投入した洗
濯物の布質または布質と布量の両方を検知する洗濯機の
制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、洗濯槽内に投入した洗濯物の布量
を判定し、この布量に基づいて洗濯時間，濯ぎ回数等を
判定し、洗濯機の自動化が進んできている。

【０００３】例えば、特開昭５９−１３９２９８号公報
に示されているように、洗濯運転を開始すると、洗濯槽
内に所定水位給水した後、撹拌翼を所定時間断続回転さ
せ、このときの撹拌翼の回転数を検知して布量を判定す
る洗濯機の制御装置が提案されている。この布量検知方
法においては、洗濯槽内の洗濯物を給水した水とともに
撹拌翼により回転させ、このときの撹拌翼に加わる負荷
（布量）により撹拌翼の回転数が変化するため、この撹
拌翼の回転数を検知して布量を判定していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし従来の布量検知
方法では、布質により撹拌翼に加わる負荷が異なるため
、正確な布量を判定することが出来なかった。例えば、
布質が吸水しやすい洗濯物では、洗濯槽の低部側に沈み
やすく、撹拌翼に加わる負荷が増大し、一方、布質が吸
水しにくい洗濯物では、洗濯槽内に沈下しにくいため、
撹拌翼に加わる負荷が実際の布量よりも減少し、布質に
より布量検知制度が異なるという課題を有していた。

【０００５】また、布質が検知できないため、布質に最
適な洗濯，すすぎ等が行えないという課題を有していた
。

【０００６】本発明は上記課題に鑑み、洗濯物の布質を
検知して、洗濯物に最適な水位や水流等を設定できる様
にすることを第１の目的とする。

【０００７】第２の目的は、布質を検知するとともに、
布質にかかわり無く精度よく布量を検知することにある
。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るための本発明の第１の手段は、洗濯槽内の給水を制御
する給水制御部と、洗濯槽内の水位を検知する水位検知
部と、洗濯槽の内低部に配した撹拌翼を駆動するモータ
ーと、このモーターの通電を制御するモーター制御部と
、前記撹拌よくまたは撹拌翼駆動系の回転数を検知する
回転数検知手段と、この回転数検知手段の出力に基づい
て布質を判定する布質判定手段を備え、前記布質判定手
段は、前記洗濯槽内に給水する前に、撹拌翼を通常回転
数より低速の回転数で所定時間運転する第１の検知工程
と、前記洗濯槽内に所定レベルまで給水後に、撹拌翼を
通常回転数より低速の回転数で所定時間運転する第２の
検知工程とを実行し、前記第１の検知工程における前記
回転数検知手段の出力と前記第２の検知工程における前
記回転数検知手段の出力とを比較し、その値から布質を
判定する構成である。

【０００９】上記第２の目的を達成するための本発明の
第２の手段は、上記第１の手段に加え、回転数検知手段
の出力に基づいて布量を判定する布量判定手段を設け、
この布量判定手段は、給水前の第１の検知工程における
回転数検知手段の出力に応じて布量を判定する構成であ
る。

【００１０】

【作用】上記第１の手段によれば、布質判定手段は、乾
燥状態の布量と相関が深い給水前の第１の検知工程にお
ける回転数検知手段の検知データーと、給水状態の布量
との相関が深い第２の検知工程における回転数検知手段
の検知データーとを比較しているため、布の吸水し易さ
をこれらのデーターから判定でき、よって、布質の判定
が可能となり布質に応じた最適制御を行うことができる
。

【００１１】また、第２の手段によれば、布質判定手段
に加え布量判定手段を設け、この布量判定手段が、給水
前の第１の検知工程に於ける回転数検知手段の検知デー
タに基づいて布量を判定をしている。すなわち、布質の
差による吸水性を省いた状態（洗濯物の乾燥状態）を布
量検知データーとして用いることができ、布質の影響を
受ける事なく高精度な布量判定が行える。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図４に基づ
いて説明する。

【００１３】図１に本発明の一実施例の布質検知装置を
含む洗濯機の構成を示す。図１に示すように、外槽１内
に洗濯物３０を投入する洗濯槽２を配し、この洗濯槽２
内底部に撹拌翼３を回転自在に配している。外槽１の外
底部には撹拌翼３にモーター５の回転を減速して伝達す
る減速機４を設けている。また、外槽１の底部には外槽
１内の排水を行う排水弁７が設けられている。減速機４
の回転は回転数検出器６により検出され、この回転数検
出器６の出力は、回転数検出制御部１６を介して主制御
部１１に入力される。外槽１内の水位を検出する水位検
出器部８の出力は、水位検出制御部１８を介して主制御
部１１に入力される。主制御部１１は、マイクロコンピ
ュータにより構成され、モーター５の通電制御を行うモ
ーター制御部１５、排水弁７の駆動制御を行う排水弁制
御部１７、洗濯槽２内への給水を行う給水弁制御部１９
、洗濯に必要な表示を行う表示装置１０の表示制御部２
０に指令信号を出力する。また、主制御部１１は回転数
検出制御部１６の出力データーに基づいて布質及び布量
を判定する布質判定手段１１Ａ及び布量判定手段１１Ｂ
の機能手段を有している。これら機能手段はマイクロコ
ンピュータのプログラムにより実現される。

【００１４】次に図２を中心にし、図１，図３を参照し
て具体的な動作を説明する。まず、洗濯物３０を洗濯槽
２内に投入（ステップ３１）し、運転開始用のスタート
スイッチが押される（ステップ３２）と、主制御部１１
からの指令により、モーター制御部１５がモーター５に
図４に示す商用電源波形の２／３がカットされた電力を
供給する。この電力によりモーター５は、通常の約４０
％速度で回転（ステップ３３）し、減速機４を介して撹
拌翼３を駆動する。撹拌翼３の回転は、減速機４を介し
て回転数検知機６で回転数検知（ステップ３４）され、
その信号は回転数検知制御部１６に送られ、モーター５
がＯＮしているときと、ＯＦＦしている時にそれぞれ別
けて積算される。

【００１５】一方、モーター５の回転は、主制御部１１
からの指令により図３に示すように、右に０．３秒、休
止（ＯＦＦ）０．３秒、左０．３秒、休止０．３秒の繰
り返しを３回、計３．６秒行われる。この結果、撹拌翼
３の回転数は図３のＡ及びＢの曲線の変化を示す。曲線
Ａは布量が少ない時、曲線Ｂは布量の多い時の変化特性
である。すなわち曲線Ａは、モーター５のＯＮの時の回
転数はほぼ一定でＯＦＦ時に慣性回転が見られる。この
慣性回転時間は布量の少ないときは布量との相関が大き
い。次に曲線Ｂはモーター５のＯＮの時の立ち上がりが
遅く慣性回転はほとんど見られない。この立ち上がりの
遅れは布量が多い時は布量との相関が大きい。従って布
量が少量のときはＯＦＦ時の回転数で、布量が多量時の
ＯＮ時の回転数で布量検知をすれば、精度の高い検知が
できる。

【００１６】この特性に基づいて、回転数検知制御部１
６でモーター５のＯＮ時とＯＦＦ時とをそれぞれ別けて
所定時間積算し、これら積算したデーターは、主制御部
１１に送られて第１回目のレベル判定（ステップ３５）
〜（ステップ３７）に用いられる。

【００１７】ここで、レベル判定するときの設定値は、
上記特性に基づいて実験的に決められる。ＯＦＦ時の積
算値ＸがＸ＞Ｎ１ならば（ステップ３５）、布量は中量
以下としてデーターＸは主制御部１１に送られ記憶（ス
テップ３９）される。もしＸ＜Ｎ１ならば（ステップ３
５）、布量は多量として次の判定（ステップ３６）に進
み、モーター５のＯＮ時の積算値ＹがＹ＞Ｎ２ならば、
多量としてデーターは主制御部１１に送られ記憶（ステ
ップ３９）される。従って主制御部１１には、この時点
で１回の洗濯でＸかＹかいづれかのデーターが記憶され
ることになる。なお、Ｙ＜Ｎ２ならば、投入した洗濯物
の量が多すぎるのでオーバーロード報知（ステップ３７
）として、使用者に知らせ洗濯物３０の取り出しを行わ
せる（ステップ３８）。

【００１８】次に、主制御部１１に前述のデーターＸま
たはＹが取り込まれると、主制御部１１から給水制御部
１９に給水指令が出て給水弁９が開いて給水（ステップ
４０）を始め、洗濯槽の水位が所定レベル（ステップ４
１）になるまで給水を続ける。水位が所定レベルの達す
ると、モーター５にステップ３３と同様に波形がカット
された電力が印加されて撹拌翼３を所定時間低速で断続
反転回転（ステップ４２）させる。この回転数を減速機
４を介して回転検知機６で回転数検知（ステップ４３）
し、この検知された回転数のモーターＯＦＦ期間の積算
値をＺとして、次の演算に用いる。データーＺは、給水
した洗濯物の重量に関するデーターである。

【００１９】次に、布が乾いているときの布量のデータ
ーＸまたはＹと、給水した時のデーターを実験式を用い
て演算（ステップ４４）し、布重量と布質を判定（ステ
ップ４５）する。この判定結果に基づいて、最適の水位
設定（ステップ４６）をし、この設定された最適の水ま
で給水（ステップ４７，４８）され、撹拌翼３が駆動（
ステップ４９）されて、洗濯工程にはいる。以降は従来
の洗濯機と同様である。

【００２０】以上のように本実施例によれば、布質を判
定できるため、布質に応じた洗濯制御を行うことができ
る。また、布質判定のデーターの一部を用いて布量も検
知でき、しかも、この布量は給水前に行うデーターであ
るため、吸水性の相違による布量検知精度を低下させる
ことも防止できる。

【００２１】

【発明の効果】以上述べたように本発明によると、洗濯
物の布質を判定できるので、布質に合わせた水流や脱水
制御が可能となり、「よく洗え・絡まず・布傷みせず・
しわにならない」という理想の洗濯機の実現に一歩近づ
ける事ができる。

【００２２】また、布質の判定データの一部を用いて布
量判定できるため、新たに布量判定専用の装置を設ける
ことが無く、しかも、布量の判定では水に影響されるこ
との無い吸水前のデーターを用いるため、布質の影響用
を受ける事なく高精度な布量検知が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の布量検知装置を含む洗濯機
のブロック図

【図２】同洗濯機の動作を示す要部フローチャート

【図
３】同モーターの制御と撹拌翼回転の関係を示す特性図

【図４】同モーター制御の時のモーターへの供給電力波
形図

【符号の説明】

２　　　　洗濯槽３　　　　撹拌翼４　　　　減速機５　　　　モーター６　　　　回転数検知器８　　　　水位検出器９　　　　給水弁１１　　　　主制御部１１Ａ　　　　布質判定手段１１Ｂ　　　　布量判定手段１５　　　　モーター制御部１６　　　　回転数検知制御部１７　　　　排水弁制御部１８　　　　水位検出制御部１９　　　　給水弁制御部３０　　　　洗濯物

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　洗濯槽内の給水を制御する給水制御部
と、洗濯槽内の水位を検知する水位検知部と、洗濯槽の
内底部に配した撹拌翼を駆動するモーターと、このモー
ターの通電を制御するモーター制御部と、前記撹拌翼ま
たは撹拌駆動系の回転数を検知する回転数検知手段と、
この回転数検知手段の出力に基づいて布質を判定する布
質判定手段を備え、前記布質判定手段は、前記洗濯槽内
に給水する前に、撹拌翼を通常回転数より低速の回転数
で所定時間運転する第１の検知工程と、前記洗濯槽内に
所定レベルまで給水後に、撹拌翼を通常回転数より低速
の回転数で所定時間運転する第２の検知工程とを実行し
、前記第１の検知工程における前記回転数検知手段の出
力と前記第２の検知工程における前記回転検知手段の出
力とを比較し、その値から布質を判定する洗濯機の制御
装置。
【請求項２】　　洗濯槽内の給水を制御する給水制御部
と、洗濯槽内の水位を検知する水位検知部と、洗濯槽内
の内底部に配した撹拌翼を駆動するモーターと、このモ
ーターの通電を制御するモーター制御部と、前記撹拌翼
または撹拌翼駆動系の回転数を検知する回転検知手段と
、この回転手段の出力に基づいて布質を判定する布質判
定手段と、前記回転数検知手段の出力に基づいて布量を
判定する布量判定手段を備え、前記布質判定手段は、前
記洗濯槽内に給水する前に、撹拌翼を通常回転数より低
速の回転数で所定時間運転する第１の検知工程と、前記
洗濯槽内に所定レベルまで給水後に、撹拌翼を通常回転
数より低速の回転数で所定時間運転する第２の検知工程
とを実行し、前記第１の検知工程における前記回転数検
知手段の出力と前記第２の検知工程における前記回転数
検知手段の出力とを比較し、その値から布質を判定する
構成とし、前記布質量判定手段は、前記第１の検知工程
における前記回転数検知手段の出力に応じて布量を判定
する構成とした洗濯機の制御装置。