JPH04317505A - 閉鎖配電盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は閉鎖配電盤の換気のため
の構造の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図５は従来の閉鎖配電盤の側断面図であ
り、閉鎖配電盤箱体（１）は母線などの発熱体（３ａ，
３ｂ）を有し、その扉（２，２）には換気口（２ａ，２
ｂ）が設けられ閉鎖配電盤箱体内部には風窓（４ａ）を
有する仕切板（４）が設けられている。

【０００３】従来の閉鎖配電盤は図５のように構成され
ているので、例えば母線などの発熱体（３ａ，３ｂ）の
影響によって閉鎖配電盤の温度が上昇する。下側の扉（
２）の下側に設けられた下部換気口（２ａ）からは外部
の冷たい空気を取り入れ、その空気は下側の発熱体（３
ａ）を冷却することによって温度が上昇する結果、風窓
（４ａ）を通って上昇し、上部の発熱体（３ｂ）を冷や
してから、上部の扉（２）の上部換気口（２ｂ）を経て
外部に流れる。このような空気流により内部温度の上昇
をおさえている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の閉鎖配電盤は以
上のように構成されているので、下段の発熱体（３ａ）
からの温かい空気が風窓（４ａ）を通って閉鎖配電盤内
の上部空間に上がり、上段の発熱体（３ｂ）は下段の発
熱体（３ａ）で温められた空気でしか冷却されないので
充分な冷却ができなかった。

【０００５】この発明は以上のような問題点を解決する
ためのものであり、上部空間と下部空間の吸排気の流れ
が完全に分離でき、上部空間も下部空間と同様に直接外
気の取り入れにより冷却できるようにした、換気効率の
高い閉鎖配電盤を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明の閉鎖配電盤は
閉鎖配電盤箱体の中に上下に複数段備えられた発熱体、
前記閉鎖配電盤箱体の中の空間を上下に複数の空間に分
割するように前記発熱体の間に設けられ、実質的に水平
な仕切板、前記閉鎖配電盤箱体の背面部において前記仕
切板に連続して配置したクロスダクトであってそのクロ
スダクトは前記仕切板の下部の空間からの空気を排出す
る排気ダクトと、前記仕切板より上部の空間へ空気を吸
入する吸気ダクトとを水平方向に交互に配置する。

【０００７】

【作用】複数段の発熱体間に風窓を有しない仕切板（４
）を設け、前記仕切板（４）に水平方向に交互に配置し
た吸気ダクトと排気ダクトを備えたので仕切板（４）の
上部空間と下部空間の吸気と排気が完全に分離される。

【０００８】

【実施例】この発明に係る閉鎖配電盤の一実施例を示す
図１から図３について説明する。

【０００９】図１において、閉鎖配電盤箱体（１）は母
線などの発熱体（３ａ，３ｂ）を有し、その扉（２，２
）には換気口（２ａ，２ｂ）が設けられ、閉鎖配電盤箱
体（１）の内部には仕切板（４）が設けられている。閉
鎖配電盤箱体（１）の背面部に仕切板（４）に連続して
クロスダクト（５）が配置され、クロスダクト（５）は
傾斜面（６ａ），（７ａ）を有する排気ダクト（６）、
吸気ダクト（７）とを水平方向に交互に配置する。

【００１０】図２は図１の閉鎖配電盤の右側の裏面を示
しており、排気ダクト（６）と吸気ダクト（７）が左右
方向に交互に並置され図１の仕切板（４）と同じ高さに
設けられている。図３は排気ダクト（６）と吸気ダクト
（７）の一部の斜視図であり（８）はヨロイ窓である。 なお矢印は空気の流れを示している。

【００１１】排気ダクト（６）と吸気ダクト（７）はク
ロスダクト仕切板（９）により水平方向に交互に配置さ
れ、排気ダクト（６）は仕切板（４）に連なった傾斜面
（６ａ）に沿って上昇してきた閉鎖配電盤箱体（１）内
部の下部空間（１１）からの空気を排出し、吸気ダクト
（７）は仕切板（４）に連なった傾斜面（７ａ）に沿っ
て　　外部から閉鎖配電盤箱体内部の上部空間（１２）
へ空気を吸入する。

【００１２】以上のように構成された閉鎖配電盤におい
て、下部の扉（２）に備えた換気口（２ａ）から外部か
らの冷たい空気を内部に取り入れ、例えば下部空間（１
１）の発熱体（３ａ）により温められて上昇した温かい
空気を、排気ダクト（６）の傾斜面（６ａ）に沿って外
部に上昇させて排出する。上部空間（１２）では傾斜面
（７ａ）に沿って吸気ダクト（７）より吸入した外部の
冷たい空気が例えば上部空間（１２）の発熱体（３ｂ）
により温められて上昇して換気口（２ｂ）から外部に排
出する。

【００１３】すなわち図３に示すように本発明の排気ダ
クト（６）と吸気ダクト（７）とは水平方向に互に交互
的に配置されており、隣り合せで排気と吸気を行なって
いる。 この場合排気ダクト（６）と吸気ダクト（７）が水平に
並置されているため排気ダクト（６）からの排出された
空気が吸気ダクト（７）へ吸い込まれることは殆どない
。

【００１４】上記実施例では水平方向に交互に並置した
排気ダクト（６）と吸気ダクト（７）との夫々の全面に
ヨロイ窓（８）の開口を設けているが、図４に示す実施
例では排気ダクト（６）のヨロイ窓（８）の開口を上方
に、吸気ダクト（７）のヨロイ窓（８）の開口を下方に
交互に設けた。これにより排気と吸気の出入する位置が
上下方向で異なるので排気ダクト（６）からの排出され
た空気が吸気ダクト（７）に吸い込まれることは全くな
い。

【００１５】上記第１実施例では上下に２段の発熱体を
備えた実施例について説明したが、上下方向にｎ段の発
熱体をｎ個の各室に分けて備えた閉鎖配電盤においても
上下各室間に風窓のない仕切板を設け、上記各仕切板に
連なり水平方向に交互に配置した排気ダクトと吸気ダク
トを有するクロスダクト型換気口を閉鎖配電盤箱体の背
面部に具備することによって上記実施例と同様の効果を
有する。

【００１６】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば複数段
の発熱体間に仕切板を設け閉鎖配電盤箱体の背面に仕切
板と連続して水平方向に交互に配置した排気ダクトと吸
気ダクトを備えた。水平方向に交互に配置したクロスダ
クトを通じて空気の排出及び吸入がされるので仕切板の
下部空間からの温められた空気が仕切板の上部空間に吸
い込まれることがない。そのため仕切板の上部空間の内
部が下部空間と同様に冷却されるので閉鎖配電盤の換気
効率を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の係る閉鎖配電盤の一実施例の断面図

【図２】図１の背面図

【図３】排気ダクト、吸気ダクトの斜視図

【図４】この
発明に係る他の実施例の排気ダクト、吸気ダクトの斜視
図

【図５】従来の閉鎖配電盤の断面図

【符号の説明】

１　　　　閉鎖配電盤箱体 ３　　　　発熱体 ４　　　　仕切板 ５　　　　クロスダクト ６　　　　排気ダクト ７　　　　吸気ダクト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　閉鎖配電盤箱体の中に上下に複数段備
   えられた発熱体、前記閉鎖配電盤箱体の中の空間を上下
   に複数の空間に分割するように前記発熱体の間に設けら
   れ、実質的に水平な仕切板、前記閉鎖配電盤箱体の背面
   部において前記仕切板に連続して配置したクロスダクト
   であって、そのクロスダクトは前記仕切板の下部の空間
   からの空気を排出する排気ダクトと、前記仕切板より上
   部の空間へ空気を吸入する吸気ダクトとを水平方向に交
   互に配置したもの、を具備することを特徴とする閉鎖配
   電盤。