JPH04309470A - 配管溶接方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

［発明の目的］

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は配管溶接時に溶接部に発
生する酸化スケールを防止する配管溶接方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、工事現場等における配管ラインの
溶接において、配管溶接部に発生する酸化スケールの防
止方法として、管路にアルゴン等の不活性ガスを注入し
、管路の空気と置換してから溶接を行っていた。このよ
うな不活性ガスの置換方法は、管路のラインアップが終
わった状態で管路の両端を閉止板にて閉止し、一方の閉
止板に設けたノズルより不活性ガスを注入し、他方の閉
止板に設けたノズルより管路に内在する空気と不活性ガ
スを一部漏洩させながら空気と置換する方法が行なわれ
ていた。

【０００３】一般に現地における配管の施工は図３に示
すように、工場にて溶接された溶接部１を持つ配管スプ
ール２を現地にてラインアップし、各配管スプール２相
互を現地にて溶接部３を溶接することにより施工される
。

【０００４】このような従来工法では、各配管スプール
２の最終端配管４を取外し、施工された配管端部に閉止
板５を取付け、いずれかの一端の閉止板５より不活性ガ
スを注入し、他端より管路に内在する空気を排出しなが
ら不活性ガスと空気とを置換していた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来工法によれば、上
記したように、管路の一端から他端まで管路全体の空気
を置換しており、空気と置換するために大量の不活性ガ
スを要していた。また、管路が長大で多数の溶接部があ
る場合にはこの置換は十数日に及ぶことになり、不活性
ガスの使用量を増大させるとともに管路の形状によって
はさらに置換のために長時間を要していた。

【０００６】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
、その目的は少量の不活性ガスで効率よく管内の空気と
置換することができ、しかも置換に要する時間を短縮す
ることのできる配管溶接方法を提供することにある。 ［発明の構成］

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、配管溶接時に不活性ガスを使用する配管溶
接方法において、溶接開先を挾んでその両側配管にそれ
ぞれあけた小孔より空気袋を挿入した後、この空気袋を
膨らませて溶接開先を含む配管内に小室を作り、その小
室に不活性ガスを注入した後、溶接を行うことを特徴と
する。

【０００８】

【作用】本発明によれば、使用する空気袋によって当該
溶接部を含む管路の一部を閉止して小室を形成するとと
もに小室に不活性ガスを注入するので、空気と置換する
不活性ガスは比較的に少量ですむことになる。

【０００９】

【実施例】図１は本発明の一実施例の断面図であり、例
えば図３における配管の現地溶接部３に適用した場合で
ある。

【００１０】図１に示すように、配管２と配管２を相互
に溶接する場合、両配管の接する現地溶接部３より溶接
による熱影響を受けない距離の両配管にそれぞれ小孔６
を設ける。この小孔６より配管２の内径より若干大きい
空気袋７を、空気を抜いた状態で配管２内に挿入する。 空気袋７にはガス注入用ノズル８とガス噴出穴９を備え
ている。さらにガス注入用ノズル８には注入ガスの閉止
または調節用の弁１０を備えており、各弁１０には不活
性ガスボンベ１１より調圧弁１２を経て、適当な圧力に
減圧された不活性ガス１３が導管１４にて導かれる。小
孔６より挿入された空気袋７は弁１０を開くことにより
不活性ガス１３が注入され、空気袋７は配管２内で膨ら
み、管路の両側を閉止し、小室１５を形成する。さらに
、不活性ガス１３を注入し続けることにより、ガスは噴
出穴９より小室１５内に充満し、小室１５内の空気を排
出しながら不活性ガス１３と置換される。不活性ガス１
３の置換状況は酸素濃度計１６にて測定し、置換を確認
する。置換が完了したらＴＩＧ溶接１７にて配管溶接の
施工を行うことにより、溶接部への酸化スケールの発生
を防止できる。溶接が終了したら弁１０を閉止し、空気
袋７を小孔６より抜取ると、一連の配管溶接作業は完了
する。

【００１１】次に、小孔６の処理は次の如くして行われ
る。すなわち、図２の小孔部分の拡大図に示すように、
小孔６にはネジ１８が加工されており、同様のネジを切
ったプラグ１９を小孔６に捩じ込んだ後、シール溶接２
０を行うことにより配管２よりの漏洩を防止する。

【００１２】この漏洩処理方法については、シール溶接
の代りにガスケットの使用またはコーキング等のシール
手段に代えることも可能である。また、配管形状によっ
ては、小室１５内に２箇所または数箇所の開先３を含む
位置に小孔６および空気袋７を設置するようにしても良
い。

【００１３】さらに、不活性ガスを小室に注入する手段
は別途ガス注入用ノズルを小室部の配管の一部に設けて
注入することも可能であるが、管路の一部を閉止した空
気袋に小孔を設けておき、空気袋に直接不活性ガスを注
入して膨らませると同時にこの小孔より小室に不活性ガ
スを注入し、小室の空気と置換するように構成すること
もできる。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の配管溶接
方法によれば、従来のように管路内のすべての空気を不
活性ガスと置換する必要がないので、局部的に任意の溶
接部を少量の不活性ガスで経済的，効率的に行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の断面図。

【図２】図１の小孔部分の漏洩防止を説明するための拡
大図。

【図３】本発明の配管溶接方法が適用される工事現場の
配管例を示す模式図。

【符号の説明】

１…工場溶接部、２…配管、３…現地溶接部、４…最終
端配管、５…閉止板、６…小孔、７…空気袋、８…ノズ
ル、９…噴出穴、１０…弁、１１…不活性ガスボンベ、
１２…調圧弁、１３…不活性ガス、１４…導管、１５…
小室、１６…酸素濃度計、１７…ＴＩＧ溶接、１８…ネ
ジ、１９…プラグ、２０…シール溶接。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　配管溶接時に不活性ガスを使用する配
   管溶接方法において、溶接開先を挾んでその両側配管に
   それぞれあけた小孔より空気袋を挿入した後、この空気
   袋を膨らませて溶接開先を含む配管内に小室を作り、そ
   の小室に不活性ガスを注入した後、溶接を行うことを特
   徴とする配管溶接方法。