JPH0430689Y2 - - Google Patents
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- JPH0430689Y2 JPH0430689Y2 JP14965884U JP14965884U JPH0430689Y2 JP H0430689 Y2 JPH0430689 Y2 JP H0430689Y2 JP 14965884 U JP14965884 U JP 14965884U JP 14965884 U JP14965884 U JP 14965884U JP H0430689 Y2 JPH0430689 Y2 JP H0430689Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- planetary gear
- case
- cassette
- eccentric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 17
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 8
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 8
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 2
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 2
- 101100042630 Caenorhabditis elegans sin-3 gene Proteins 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
Description
産業上の利用分野
本考案は記録媒体収納ケース自動装着脱装置に
係り、特にテープカセツト又はフロツピデイスク
等の記録再生装置に対する装着及び離脱を自動的
に行ないうる装置に関する。 従来の技術 従来のテープカセツト自動装着脱装置は、例え
ば第９図に示すように、カセツトハウジング１が
側面の三本のピン２ａ，２ｂ，２ｃを側板３の対
応するＬ字状案内溝４ａ，４ｂ，４ｃに嵌合させ
て移動可能に支持され、側板３に設けてある駆動
アーム５の長孔５ａがピン２ｂと嵌合した構成で
ある。テープカセツト６がハウジング１内に挿入
されると、モータ（図示せず）が始動し、アーム
５が時計方向に同図中二点鎖線で示す位置まで回
動する。ハウジング１は、ピン２ｂを長孔５ａの
側壁により押されて、案内溝４ａ，４ｂ，４ｃに
より案内されて最初は水平方向に続いて垂直方向
にテープカセツト６と共に移動して、同図中二点
鎖線で示す装着位置に到り、テープカセツト６が
記録再生装置の所定位置に装着される。イジエク
ト操作をすると、モータ（図示せず）が逆転し、
アーム５が反時計方向に回動し、ハウジング１は
案内溝４ａ，４ｂ，４ｃにより案内されて移動し
て元の位置に戻り、テープカセツト６は装着位置
より離脱されて記録再生装置外に排出される。 考案が解決しようとする問題点 こゝで、アーム５がピン２ｂを押す方向はアー
ム５の回動方向であり、案内溝４ｂの延在する方
向とは相違する。従つてピン２ｂは案内溝４ｂの
側壁に押し付けられつゝ、即ち移動に対する抗力
を受けつゝ移動する。特に案内溝４ｂの曲り角近
傍において、アーム５がピン２ｂを押す方向と案
内溝４ｂの延在方向との角度差が大となり、上記
抗力が増える。またこの部分ではアーム５の腕の
長さも大となり、ピン２ｂを押す力が減る。従つ
てハウジング１の動きが、水平移動から垂直移動
に変わる付近で特に悪くなり、カセツトの装着脱
に要する時間は比較的長くならざるを得なかつ
た。また、場合によつては、ハウジング１が水平
移動から垂直移動に変わる付近で動作不良を起こ
すこともあり、満足できる信頼性ではなかつた。 本考案は上記問題点を解決した記録媒体収納ケ
ース自動装着脱装置を提供することを目的とす
る。 問題点を解決するための手段 本考案は、ハウジングの側面に対向する側板
に、固定ギヤに噛合して自転しつゝ円弧軌跡を描
いて移動する遊星ギヤを有する遊星ギヤ機構を設
け、遊星ギヤの無数の偏心点のうち略Ｌ字状の軌
跡を描いて移動する偏心点を選択し、当該偏心点
で該ハウジングを支える構成としたものである。 作 用 ハウジングを支えている部分自体が略Ｌ字状に
移動するため、ハウジングは水平方向及び垂直方
向には勿論のこと、一般的に動きが悪くなる移動
方向を変更する付近においてもスムーズに移動
し、記録媒体収納ケースの装着及び離脱に要する
時間（サイクルタイム）も短縮できる。 実施例 次に本考案の一実施例について説明する。 第１図乃至第４図は夫々テープカセツト自動装
着脱装置１０を示す。 １１はカセツトハウジングであり、矢印X1方
向に挿入されたテープカセツト１２を収容する。
カセツトハウジング１１は、右側面に二つのロー
ラ１３，１４及び−のピン１５、左側面にも二つ
のローラ１６，１７及び−のピン１８が設けてあ
る。ローラ１３，１４、ピン１５は、夫々右側板
１９のＬ字状溝２０ａ及びＬ字状孔２０ｂ，２０
ｃに嵌合しており、ローラ１６，１７、ピン１８
は、夫々左側板２１のＬ字状溝２２ａ及びＬ字状
孔２２ｂ，２２ｃを挿通している。 右側板１９は遊星ギヤ機構２３及び駆動ユニツ
ト２４が設けてあり、左側板２１には遊星ギヤ機
構２５が設けてある。 右側板１９の遊星ギヤ機構２３は、第５図Ａ，
Ｂに拡大して併せて示すように、側板１９にねじ
止めしてある円弧状のインターナルギヤ２６と、
軸２７に軸承されている回動アーム２８の先端に
設けてありインターナルギヤ２６と噛合している
遊星ギヤ２９とよりなる。軸２７にはセクタギヤ
３０が嵌合してあり、セクタギヤ３０と回動アー
ム２８とはトーシヨンコイルばね３１により連結
されており、両者は一体的に回動しうる。 駆動ユニツト２４は、第７図Ａ，Ｂに拡大して
併せて示すように、フレーム３２に、モータ３
３、ウオームギヤ機構３４及びギヤ３５が組付け
られた構成であり、ギヤ３５の小径ギヤ３５ａが
セクタギヤ３０と噛合している。 左側板２１の遊星ギヤ機構２５は、第４図に示
すように、上記の遊星ギヤ機構２３と実質上同一
構成であり、実質上対応する構成部分には添字Ａ
を加えた同一符号を付してその説明は省略する。 なお、両側のセクタギヤ３０，３０Ａには、軸
３６の両端のギヤ３７，３８が噛合している。 従つて、モータ３３が始動すると、両側の遊星
ギヤ機構２３，２５が動作し、セクタギヤ３０と
回動アーム２８、及びセクタギヤ３０Ａと回動ア
ーム２８Ａとが夫々一体的に回動し、遊星ギヤ２
９，２９Ａが夫々インターナルギヤ２６，２６Ａ
と噛合しつゝ自転しながら円弧軌跡を描いて移動
する。 こゝで、遊星ギヤ２９の軸２９ａに対して偏心
した点の移動軌跡について、第８図を参照して説
明する。 遊星ギヤ２９（軸２９ａ）が円弧状の軌跡４０
を描いて移動するときの偏心点Ｐの座標ｘ，ｙ
は、 ｘ＝Ｅ sinξ−Ｌ sin3 ξ ｙ＝Ｅ cosξ＋Ｌ cos3 ξ で求められる。こゝで、 Ｅはアーム２８の半径（18mm） Ｌは偏心量 ξはアーム２８の回動角 である。 こゝで、偏心量Ｌを適当に選び例えば２mmとし
た場合の回動角ξが10度毎の偏心点Ｐの座標を求
めると、下表の如くになる。
係り、特にテープカセツト又はフロツピデイスク
等の記録再生装置に対する装着及び離脱を自動的
に行ないうる装置に関する。 従来の技術 従来のテープカセツト自動装着脱装置は、例え
ば第９図に示すように、カセツトハウジング１が
側面の三本のピン２ａ，２ｂ，２ｃを側板３の対
応するＬ字状案内溝４ａ，４ｂ，４ｃに嵌合させ
て移動可能に支持され、側板３に設けてある駆動
アーム５の長孔５ａがピン２ｂと嵌合した構成で
ある。テープカセツト６がハウジング１内に挿入
されると、モータ（図示せず）が始動し、アーム
５が時計方向に同図中二点鎖線で示す位置まで回
動する。ハウジング１は、ピン２ｂを長孔５ａの
側壁により押されて、案内溝４ａ，４ｂ，４ｃに
より案内されて最初は水平方向に続いて垂直方向
にテープカセツト６と共に移動して、同図中二点
鎖線で示す装着位置に到り、テープカセツト６が
記録再生装置の所定位置に装着される。イジエク
ト操作をすると、モータ（図示せず）が逆転し、
アーム５が反時計方向に回動し、ハウジング１は
案内溝４ａ，４ｂ，４ｃにより案内されて移動し
て元の位置に戻り、テープカセツト６は装着位置
より離脱されて記録再生装置外に排出される。 考案が解決しようとする問題点 こゝで、アーム５がピン２ｂを押す方向はアー
ム５の回動方向であり、案内溝４ｂの延在する方
向とは相違する。従つてピン２ｂは案内溝４ｂの
側壁に押し付けられつゝ、即ち移動に対する抗力
を受けつゝ移動する。特に案内溝４ｂの曲り角近
傍において、アーム５がピン２ｂを押す方向と案
内溝４ｂの延在方向との角度差が大となり、上記
抗力が増える。またこの部分ではアーム５の腕の
長さも大となり、ピン２ｂを押す力が減る。従つ
てハウジング１の動きが、水平移動から垂直移動
に変わる付近で特に悪くなり、カセツトの装着脱
に要する時間は比較的長くならざるを得なかつ
た。また、場合によつては、ハウジング１が水平
移動から垂直移動に変わる付近で動作不良を起こ
すこともあり、満足できる信頼性ではなかつた。 本考案は上記問題点を解決した記録媒体収納ケ
ース自動装着脱装置を提供することを目的とす
る。 問題点を解決するための手段 本考案は、ハウジングの側面に対向する側板
に、固定ギヤに噛合して自転しつゝ円弧軌跡を描
いて移動する遊星ギヤを有する遊星ギヤ機構を設
け、遊星ギヤの無数の偏心点のうち略Ｌ字状の軌
跡を描いて移動する偏心点を選択し、当該偏心点
で該ハウジングを支える構成としたものである。 作 用 ハウジングを支えている部分自体が略Ｌ字状に
移動するため、ハウジングは水平方向及び垂直方
向には勿論のこと、一般的に動きが悪くなる移動
方向を変更する付近においてもスムーズに移動
し、記録媒体収納ケースの装着及び離脱に要する
時間（サイクルタイム）も短縮できる。 実施例 次に本考案の一実施例について説明する。 第１図乃至第４図は夫々テープカセツト自動装
着脱装置１０を示す。 １１はカセツトハウジングであり、矢印X1方
向に挿入されたテープカセツト１２を収容する。
カセツトハウジング１１は、右側面に二つのロー
ラ１３，１４及び−のピン１５、左側面にも二つ
のローラ１６，１７及び−のピン１８が設けてあ
る。ローラ１３，１４、ピン１５は、夫々右側板
１９のＬ字状溝２０ａ及びＬ字状孔２０ｂ，２０
ｃに嵌合しており、ローラ１６，１７、ピン１８
は、夫々左側板２１のＬ字状溝２２ａ及びＬ字状
孔２２ｂ，２２ｃを挿通している。 右側板１９は遊星ギヤ機構２３及び駆動ユニツ
ト２４が設けてあり、左側板２１には遊星ギヤ機
構２５が設けてある。 右側板１９の遊星ギヤ機構２３は、第５図Ａ，
Ｂに拡大して併せて示すように、側板１９にねじ
止めしてある円弧状のインターナルギヤ２６と、
軸２７に軸承されている回動アーム２８の先端に
設けてありインターナルギヤ２６と噛合している
遊星ギヤ２９とよりなる。軸２７にはセクタギヤ
３０が嵌合してあり、セクタギヤ３０と回動アー
ム２８とはトーシヨンコイルばね３１により連結
されており、両者は一体的に回動しうる。 駆動ユニツト２４は、第７図Ａ，Ｂに拡大して
併せて示すように、フレーム３２に、モータ３
３、ウオームギヤ機構３４及びギヤ３５が組付け
られた構成であり、ギヤ３５の小径ギヤ３５ａが
セクタギヤ３０と噛合している。 左側板２１の遊星ギヤ機構２５は、第４図に示
すように、上記の遊星ギヤ機構２３と実質上同一
構成であり、実質上対応する構成部分には添字Ａ
を加えた同一符号を付してその説明は省略する。 なお、両側のセクタギヤ３０，３０Ａには、軸
３６の両端のギヤ３７，３８が噛合している。 従つて、モータ３３が始動すると、両側の遊星
ギヤ機構２３，２５が動作し、セクタギヤ３０と
回動アーム２８、及びセクタギヤ３０Ａと回動ア
ーム２８Ａとが夫々一体的に回動し、遊星ギヤ２
９，２９Ａが夫々インターナルギヤ２６，２６Ａ
と噛合しつゝ自転しながら円弧軌跡を描いて移動
する。 こゝで、遊星ギヤ２９の軸２９ａに対して偏心
した点の移動軌跡について、第８図を参照して説
明する。 遊星ギヤ２９（軸２９ａ）が円弧状の軌跡４０
を描いて移動するときの偏心点Ｐの座標ｘ，ｙ
は、 ｘ＝Ｅ sinξ−Ｌ sin3 ξ ｙ＝Ｅ cosξ＋Ｌ cos3 ξ で求められる。こゝで、 Ｅはアーム２８の半径（18mm） Ｌは偏心量 ξはアーム２８の回動角 である。 こゝで、偏心量Ｌを適当に選び例えば２mmとし
た場合の回動角ξが10度毎の偏心点Ｐの座標を求
めると、下表の如くになる。
【表】
【表】
この偏心点Ｐの軌跡は、第８図中符号４１で示
すように、最初にｘ軸と平行となり、途中で屈曲
してｙ軸と平行となる、Ｌ字状となる。なお、第
８図中、矢印は、遊星ギヤ２９の各位置における
軸２９ａに対する偏心点Ｐの方向を表わす。 本考案は偏心点Ｐの軌跡４１がカセツト装着脱
動作時におけるカセツトハウジングの移動軌跡と
一致することに着目し、偏心点Ｐでカセツトハウ
ジングを支える構成としたものである。 第３図及び第５図Ａ，Ｂより分かるように、遊
星ギヤ２９には偏心量Ｌ（＝２mm）の個所に偏心
孔２９ｂが設けてある。この偏心孔２９ｂの軌跡
は符号４２で示すように略Ｌ字状となる。遊星ギ
ヤ機構２３は、軌跡４２と側板１９のＬ字状孔２
０ｂとが一致するように側板１９に組付けられて
いる。反対側の遊星ギヤ機構２５についても、上
記と同様であり、遊星ギヤ２９Ａには偏心量Ｌ
（＝２mm）の個所に偏心孔２９Abが設けてあり、
遊星ギヤ機構２５は偏心孔２９AbのＬ字状の軌
跡４３と側板２１のＬ字状孔２２ｂと一致するよ
うに側板２１に組付けられている。 カセツトハウジング１１のピン１５，１８は
夫々遊星ギヤ２９，２９Ａの偏心孔２９ａ，２９
Aaに挿入されており、カセツトハウジング１１
は偏心孔２９ｂ，２９Abにより支持されている。 第１図乃至第５図に示すようにテープカセツト
１２を離脱位置に位置するカセツトハウジング１
１内にカセツト挿入口５５を通して矢印X1方向
に挿入すると、モータ３３が始動して正転し、回
動アーム２８が第３図及び第５図中時計方向に、
回動アーム２８ａが第４図中反時計方向に回動す
る。 カセツトハウジング１１は、両側を偏心孔２９
ｂ，２９Abに支持されつゝ且つローラ１３，１
４とＬ字状溝２０ａ、Ｌ字状孔２０ｃ及びローラ
１６，１７とＬ字状溝２２ａ、Ｌ字状孔２２ｃに
より前後方向への倒れを制限されつゝ、軌跡４
２，４３に沿つて、最初は矢印X1方向に、次い
で下方に屈曲して矢印Y1方向に、テープカセツ
ト１２と共に移動する。 回動アーム２８は最終的には第６図Ａ，Ｂに示
す位置まで回動し、カセツトハウジング１１は装
着位置に到り、テープカセツト１２が記録再生装
置に装着される。セクタギヤ３０は更に時計方向
に回動して停止し、回動アーム２８はばね３１に
より時計方向に付勢されている。 イジエクト操作をすると、モータ３３が始動し
て逆転し、回動アーム２８，２８ａが第３図及び
第４図に示す元の位置まで回動する。カセツトハ
ウジング１１は、上記の装着動作時と同様に、両
側を偏心孔２９ｂ，２９Abに支持されつゝ且つ
ローラ１３，１４，１６，１７とＬ字状溝２０
ａ，２２ａ、Ｌ字状孔２０ｃ，２２ｃとにより前
後方向への倒れを制限されつゝ、軌跡４２，４３
に沿つて最初は矢印Y2方向に次いで矢印X2方向
に、テープカセツト１２と共に移動し、テープカ
セツト１２は装置より離脱される。 上記のように、カセツトハウジング１１を支持
している部分自体、即ち偏心孔２９ｂ，２９Ab
自体が略Ｌ字状に移動するため、カセツトハウジ
ング１１は、矢印X1，X2方向及び矢印Y1，Y2方
向移動時には勿論のこと、曲り角近傍においても
抗力を受けずにスムーズに移動する。従つてモー
タ３３として出力トルクの小なるモータを使用出
来、しかもカセツトハウジング１１が離脱位置と
装着位置との間を移動するに要する時間、即ちサ
イクルタイムが効果的に短縮される。 また、側板１９，２１のＬ字状溝２０ａ，２２
ａ及びＬ字状孔２０ｂ，２０ｃ，２２ｂ，２２ｃ
は、ローラ１３，１４，１６，１７を案内するた
めのものではなく、カセツトハウジング１１の前
後方向への倒れを防止して水平状態を維持するた
めのものであり、公差は緩かで良く、側板１９，
２１は製作がし易い。 また上記の装置１０にはテープカセツト誤挿入
防止機構５０が設けてある。この機構５０は、第
２図及び第４図に示すように、側板１９，２１を
連結する連結板５１上の軸５２に軸承されている
レバー５３と、回動アーム２８Ａに形成してあ
り、レバー５３の一端の腕部５３ａと対向するカ
ム２８Aaとを有する。カセツトハウジング１１
が離脱位置にあるときには、カム２８Aaの凹部
２８Aa−1が腕部５３ａに対向し、レバー５３は
ばね５４により時計方向に回動しており、レバー
５３の他端の誤動作防止板部５３ｂは矢印Y1に
移動してカセツト挿入口５５より退避している。
カセツトハウジング１１が装着位置に到ると、第
２図中二点鎖線で示すようにレバー５３は腕部５
３ｂをカム２８Aaの凸段部２８Aa−2により押
されてばね５４に抗して反時計方向に回動し、誤
挿入防止板部５３ｂが矢印Y2方向に変位してカ
セツト挿入口５５内に突出する。これによりテー
プカセツト１２が既に装着されているにも拘ら
ず、別のテープカセツトを挿入する誤操作が挿入
口５５の個所で制限される。 なお、本考案は上記実施例のようにテープカセ
ツトを装着脱する装置に限定されるものではな
く、磁気デイスクを収納したケースを記録再生装
置に装着脱する装置も包含するものである。 考案の効果 上述の如く、本考案の記録媒体収納ケース自動
装着脱装置は、挿入された記録媒体収納ケースを
収容するハウジングを該ケースが該ハウジング内
に挿入されるケース挿入位置と該ケースが記録再
生装置に装着されるケース装着位置との間を略Ｌ
字状に移動させて該ケースを自動的に装着及び離
脱させる装置において、該ハウジングの側面に対
応する側板に、固定ギヤに噛合して自転しつゝ円
弧軌跡を描いて移動する遊星ギヤを有する遊星ギ
ヤ機構を設け、遊星ギヤのうち略Ｌ字状の軌跡を
描いて移動する偏心点で該ハウジングを支持して
なる構成であり、ハウジングを支持する部分自体
が略Ｌ字状に移動するため、水平方向及び垂直方
向に移動する区間では勿論のこと移動方向を変え
る区間においてもハウジングをスムーズに移動さ
せることが出来、然してハウジングが途中の位置
で停止する故障を完全に無くすることが出来、更
には、出力トルクの小さなモータを使用してハウ
ジングを従来よりも速い速度で移動させることが
出来、ケースの装着脱に要する時間の短縮化を図
ることが出来、また併せて消費電力を小さく出
来、ポータブル型のビデオテープレコーダに適用
した場合には電池の節約を図ることが出来るとい
う特長を有する。
すように、最初にｘ軸と平行となり、途中で屈曲
してｙ軸と平行となる、Ｌ字状となる。なお、第
８図中、矢印は、遊星ギヤ２９の各位置における
軸２９ａに対する偏心点Ｐの方向を表わす。 本考案は偏心点Ｐの軌跡４１がカセツト装着脱
動作時におけるカセツトハウジングの移動軌跡と
一致することに着目し、偏心点Ｐでカセツトハウ
ジングを支える構成としたものである。 第３図及び第５図Ａ，Ｂより分かるように、遊
星ギヤ２９には偏心量Ｌ（＝２mm）の個所に偏心
孔２９ｂが設けてある。この偏心孔２９ｂの軌跡
は符号４２で示すように略Ｌ字状となる。遊星ギ
ヤ機構２３は、軌跡４２と側板１９のＬ字状孔２
０ｂとが一致するように側板１９に組付けられて
いる。反対側の遊星ギヤ機構２５についても、上
記と同様であり、遊星ギヤ２９Ａには偏心量Ｌ
（＝２mm）の個所に偏心孔２９Abが設けてあり、
遊星ギヤ機構２５は偏心孔２９AbのＬ字状の軌
跡４３と側板２１のＬ字状孔２２ｂと一致するよ
うに側板２１に組付けられている。 カセツトハウジング１１のピン１５，１８は
夫々遊星ギヤ２９，２９Ａの偏心孔２９ａ，２９
Aaに挿入されており、カセツトハウジング１１
は偏心孔２９ｂ，２９Abにより支持されている。 第１図乃至第５図に示すようにテープカセツト
１２を離脱位置に位置するカセツトハウジング１
１内にカセツト挿入口５５を通して矢印X1方向
に挿入すると、モータ３３が始動して正転し、回
動アーム２８が第３図及び第５図中時計方向に、
回動アーム２８ａが第４図中反時計方向に回動す
る。 カセツトハウジング１１は、両側を偏心孔２９
ｂ，２９Abに支持されつゝ且つローラ１３，１
４とＬ字状溝２０ａ、Ｌ字状孔２０ｃ及びローラ
１６，１７とＬ字状溝２２ａ、Ｌ字状孔２２ｃに
より前後方向への倒れを制限されつゝ、軌跡４
２，４３に沿つて、最初は矢印X1方向に、次い
で下方に屈曲して矢印Y1方向に、テープカセツ
ト１２と共に移動する。 回動アーム２８は最終的には第６図Ａ，Ｂに示
す位置まで回動し、カセツトハウジング１１は装
着位置に到り、テープカセツト１２が記録再生装
置に装着される。セクタギヤ３０は更に時計方向
に回動して停止し、回動アーム２８はばね３１に
より時計方向に付勢されている。 イジエクト操作をすると、モータ３３が始動し
て逆転し、回動アーム２８，２８ａが第３図及び
第４図に示す元の位置まで回動する。カセツトハ
ウジング１１は、上記の装着動作時と同様に、両
側を偏心孔２９ｂ，２９Abに支持されつゝ且つ
ローラ１３，１４，１６，１７とＬ字状溝２０
ａ，２２ａ、Ｌ字状孔２０ｃ，２２ｃとにより前
後方向への倒れを制限されつゝ、軌跡４２，４３
に沿つて最初は矢印Y2方向に次いで矢印X2方向
に、テープカセツト１２と共に移動し、テープカ
セツト１２は装置より離脱される。 上記のように、カセツトハウジング１１を支持
している部分自体、即ち偏心孔２９ｂ，２９Ab
自体が略Ｌ字状に移動するため、カセツトハウジ
ング１１は、矢印X1，X2方向及び矢印Y1，Y2方
向移動時には勿論のこと、曲り角近傍においても
抗力を受けずにスムーズに移動する。従つてモー
タ３３として出力トルクの小なるモータを使用出
来、しかもカセツトハウジング１１が離脱位置と
装着位置との間を移動するに要する時間、即ちサ
イクルタイムが効果的に短縮される。 また、側板１９，２１のＬ字状溝２０ａ，２２
ａ及びＬ字状孔２０ｂ，２０ｃ，２２ｂ，２２ｃ
は、ローラ１３，１４，１６，１７を案内するた
めのものではなく、カセツトハウジング１１の前
後方向への倒れを防止して水平状態を維持するた
めのものであり、公差は緩かで良く、側板１９，
２１は製作がし易い。 また上記の装置１０にはテープカセツト誤挿入
防止機構５０が設けてある。この機構５０は、第
２図及び第４図に示すように、側板１９，２１を
連結する連結板５１上の軸５２に軸承されている
レバー５３と、回動アーム２８Ａに形成してあ
り、レバー５３の一端の腕部５３ａと対向するカ
ム２８Aaとを有する。カセツトハウジング１１
が離脱位置にあるときには、カム２８Aaの凹部
２８Aa−1が腕部５３ａに対向し、レバー５３は
ばね５４により時計方向に回動しており、レバー
５３の他端の誤動作防止板部５３ｂは矢印Y1に
移動してカセツト挿入口５５より退避している。
カセツトハウジング１１が装着位置に到ると、第
２図中二点鎖線で示すようにレバー５３は腕部５
３ｂをカム２８Aaの凸段部２８Aa−2により押
されてばね５４に抗して反時計方向に回動し、誤
挿入防止板部５３ｂが矢印Y2方向に変位してカ
セツト挿入口５５内に突出する。これによりテー
プカセツト１２が既に装着されているにも拘ら
ず、別のテープカセツトを挿入する誤操作が挿入
口５５の個所で制限される。 なお、本考案は上記実施例のようにテープカセ
ツトを装着脱する装置に限定されるものではな
く、磁気デイスクを収納したケースを記録再生装
置に装着脱する装置も包含するものである。 考案の効果 上述の如く、本考案の記録媒体収納ケース自動
装着脱装置は、挿入された記録媒体収納ケースを
収容するハウジングを該ケースが該ハウジング内
に挿入されるケース挿入位置と該ケースが記録再
生装置に装着されるケース装着位置との間を略Ｌ
字状に移動させて該ケースを自動的に装着及び離
脱させる装置において、該ハウジングの側面に対
応する側板に、固定ギヤに噛合して自転しつゝ円
弧軌跡を描いて移動する遊星ギヤを有する遊星ギ
ヤ機構を設け、遊星ギヤのうち略Ｌ字状の軌跡を
描いて移動する偏心点で該ハウジングを支持して
なる構成であり、ハウジングを支持する部分自体
が略Ｌ字状に移動するため、水平方向及び垂直方
向に移動する区間では勿論のこと移動方向を変え
る区間においてもハウジングをスムーズに移動さ
せることが出来、然してハウジングが途中の位置
で停止する故障を完全に無くすることが出来、更
には、出力トルクの小さなモータを使用してハウ
ジングを従来よりも速い速度で移動させることが
出来、ケースの装着脱に要する時間の短縮化を図
ることが出来、また併せて消費電力を小さく出
来、ポータブル型のビデオテープレコーダに適用
した場合には電池の節約を図ることが出来るとい
う特長を有する。
第１図、第２図、第３図、第４図は夫々本考案
になる記録媒体収納ケース装着脱装置の一実施例
の横断平面図、縦断正面図、右側面図、左側面
図、第５図Ａ、第６図Ａは夫々第３図より駆動ユ
ニツトを取り外して主に遊星ギヤ機構のカセツト
装着前及び装着後の状態を拡大して示す図、第５
図Ｂ、第６図Ｂは夫々第５図Ａ中Ｂ−Ｂ線、
第６図Ａ中Ｂ−Ｂ線に沿う断面矢視図、第７
図Ａは駆動ユニツトを示す図、第７図Ｂは第７図
Ａ中Ｂ−Ｂ線に沿う断面矢視図、第８図は遊
星ギヤの所定の偏心点の軌跡が略Ｌ字状になるこ
とを説明する図、第９図は従来のテープカセツト
自動装着脱装置の１例を概略的に示す図である。 １０……テープカセツト自動装着脱装置、１１
……カセツトハウジング、１２……テープカセツ
ト、１３，１４，１６，１７……ローラ、１５，
１８……ピン、１９……右側板、２０ａ，２２ａ
……Ｌ字状溝、２０ｂ，２０ｃ，２２ｂ，２２ｃ
……Ｌ字状孔、２１……左側板、２３，２５……
遊星ギヤ機構、２４……駆動ユニツト、２６，２
６Ａ……インターナルギヤ、２７，２７Ａ……
軸、２８，２８Ａ……回動アーム、２９，２９Ａ
……遊星ギヤ、２９ｂ，２９Ab……偏心孔、３
０，３０Ａ……セクタギヤ、３１，３１Ａ……ト
ーシヨンコイルばね、３３……モータ、４１……
偏心点の軌跡、４２，４３……偏心孔の軌跡。
になる記録媒体収納ケース装着脱装置の一実施例
の横断平面図、縦断正面図、右側面図、左側面
図、第５図Ａ、第６図Ａは夫々第３図より駆動ユ
ニツトを取り外して主に遊星ギヤ機構のカセツト
装着前及び装着後の状態を拡大して示す図、第５
図Ｂ、第６図Ｂは夫々第５図Ａ中Ｂ−Ｂ線、
第６図Ａ中Ｂ−Ｂ線に沿う断面矢視図、第７
図Ａは駆動ユニツトを示す図、第７図Ｂは第７図
Ａ中Ｂ−Ｂ線に沿う断面矢視図、第８図は遊
星ギヤの所定の偏心点の軌跡が略Ｌ字状になるこ
とを説明する図、第９図は従来のテープカセツト
自動装着脱装置の１例を概略的に示す図である。 １０……テープカセツト自動装着脱装置、１１
……カセツトハウジング、１２……テープカセツ
ト、１３，１４，１６，１７……ローラ、１５，
１８……ピン、１９……右側板、２０ａ，２２ａ
……Ｌ字状溝、２０ｂ，２０ｃ，２２ｂ，２２ｃ
……Ｌ字状孔、２１……左側板、２３，２５……
遊星ギヤ機構、２４……駆動ユニツト、２６，２
６Ａ……インターナルギヤ、２７，２７Ａ……
軸、２８，２８Ａ……回動アーム、２９，２９Ａ
……遊星ギヤ、２９ｂ，２９Ab……偏心孔、３
０，３０Ａ……セクタギヤ、３１，３１Ａ……ト
ーシヨンコイルばね、３３……モータ、４１……
偏心点の軌跡、４２，４３……偏心孔の軌跡。
Claims (1)
- 挿入された記録媒体収納ケースを収容するハウ
ジングを該ケースが該ハウジング内に挿入される
ケース挿入位置と該ケースが記録再生装置に装着
されるケース装着位置との間を略Ｌ字状に移動さ
せて該ケースを自動的に装着及び離脱させる装置
において、該ハウジングの側面に対応する側板
に、固定ギヤに噛合して自転しつゝ円弧軌跡を描
いて移動する遊星ギヤを有する遊星ギヤ機構を設
け、該遊星ギヤのうち略Ｌ字状の軌跡を描いて移
動する偏心点で該ハウジングを支持してなる構成
の記録媒体収納ケース自動装着脱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14965884U JPH0430689Y2 (ja) | 1984-10-03 | 1984-10-03 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14965884U JPH0430689Y2 (ja) | 1984-10-03 | 1984-10-03 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6164652U JPS6164652U (ja) | 1986-05-02 |
| JPH0430689Y2 true JPH0430689Y2 (ja) | 1992-07-23 |
Family
ID=30707827
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14965884U Expired JPH0430689Y2 (ja) | 1984-10-03 | 1984-10-03 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0430689Y2 (ja) |
-
1984
- 1984-10-03 JP JP14965884U patent/JPH0430689Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6164652U (ja) | 1986-05-02 |
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