JPH04305243A - 咀嚼可能な長球コーティングマイクロカプセルおよびその製造方法 - Google Patents

咀嚼可能な長球コーティングマイクロカプセルおよびその製造方法

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JPH04305243A
JPH04305243A JP3226272A JP22627291A JPH04305243A JP H04305243 A JPH04305243 A JP H04305243A JP 3226272 A JP3226272 A JP 3226272A JP 22627291 A JP22627291 A JP 22627291A JP H04305243 A JPH04305243 A JP H04305243A
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JP
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coating layer
oil
weight
core
microcapsule
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JP3226272A
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English (en)
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Anna W Tai
アンナ・ダブリユー・タイ
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Warner Lambert Co LLC
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Warner Lambert Co LLC
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Publication date
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • A61K9/50Microcapsules having a gas, liquid or semi-solid filling; Solid microparticles or pellets surrounded by a distinct coating layer, e.g. coated microspheres, coated drug crystals
    • A61K9/5073Microcapsules having a gas, liquid or semi-solid filling; Solid microparticles or pellets surrounded by a distinct coating layer, e.g. coated microspheres, coated drug crystals having two or more different coatings optionally including drug-containing subcoatings
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    • A61K9/0056Mouth soluble or dispersible forms; Suckable, eatable, chewable coherent forms; Forms rapidly disintegrating in the mouth; Lozenges; Lollipops; Bite capsules; Baked products; Baits or other oral forms for animals

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新しい咀嚼可能な長球(
spheroidal)コーティングマイクロカプセル
に関する。このコーティングマイクロカプセルは少なく
とも1つの直径約200ミクロン以下の噴霧凝結長球マ
イクロカプセルコア、このマイクロカプセルコア上の第
1のワックス噴霧コーティング層、および第1のワック
スコーティングコア上の第2の油コーティング層を有す
る。コーティングマイクロカプセルの治療有効量を種々
の薬学的に許容される担体および菓子増量剤とともに用
いて徐放性薬剤組成物を製造してよい。本発明はまた、
咀嚼可能な長球コーティングマイクロカプセルの製造方
法およびこれらを使用してよい徐放性薬剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】薬剤の逐次放出または時間指定放出のた
めの徐放性組成物は当該分野で良く知られている。一般
的に、このような組成物は薬剤粒子を含有しており、通
常は、胃および/または腸の内部での分解または崩壊に
対して一定期間耐性を示すようなコーティング物質を混
合あるいは被覆して、一日当たり2回以上分割して投与
される。薬剤の放出は、コーティング物質の性質および
厚みのような要因に応じて、浸出、侵食、破壊、拡散ま
たは類似の作用により生じる。
【0003】咀嚼可能な徐放性組成物の分野で頻繁に遭
遇する問題点は、粒子の大きさおよび形状が不適当であ
ることである。約850ミクロンより大きい粒径を有す
る徐放性粒子またはマイクロカプセルは、これらの粒子
はザラザラしており、咀嚼の間に容易に破壊され、オフ
テイストや、薬剤の口中への早すぎる放出をもたらすた
め、通常は咀嚼には適さないと考えられている。長球徐
放性粒子は、これらの均一にコーティングされた物質が
薬剤の早すぎる放出を防止したり、より均一に薬剤を放
出することから、一般的に非長球粒子よりも好ましい。 小型粒子を得るために粉砕しなければならない大型の徐
放性粒子は、これらの粒子が不規則であり、長球ではな
く、そして薬剤を均一に放出しないことから、通常は徐
放性組成物に用いるのには適さない。
【0004】Sharma等に発行されWarner−
Lambert Companyに譲渡された米国特許
4,597,970号は、甘味料コア物質および、(a
) レシチン、(b) (i)脂肪酸、(ii)天然ワ
ックス、(iii)合成ワックス、および(iv)これ
らの混合物よりなる群から選択される可食物質、および
(c) 少なくとも1つのグリセリドより本質的になる
疎水性マトリックスを含有する凝集甘味料デリバリーシ
ステムを有するチューインガム組成物を開示している。
【0005】Leigh等に発行されPhares P
harmaceutical Research N.
V.に譲渡された米国特許4,291,062号は、(
a) 薬剤、(b) 尿素と脂肪族化合物の包接化合物
、(c) 不活性不溶性粉末、および(d) 不活性担
体を含有する、水分から薬剤を保護するための薬学的組
成物を開示している。薬剤は、これをワックス状物質で
コーティングすることにより、更に水分から保護してよ
い。
【0006】Blochに発行された米国特許4,78
8,180号は、マグネシウム化合物およびマグネシウ
ム化合物を緩やかに放出できるような薬学的担体を含有
する、マグネシウム投与用薬学的組成物を開示している
。薬学的担体はワックス、脂肪酸、脂肪族アルコールお
よびエステルよりなる群から選択してよい。
【0007】Toyonaka等に発行されTaked
a Chemical Industries, Lt
d. に譲渡された米国特許3,389,000号は、
フレーバー成分としてヌクレオシド−5′−ホスフェー
トを含有するフレーバー剤および55〜85℃で融解す
る脂肪のコーティング剤を含有する顆粒形態のコーティ
ングフレーバー剤を開示している。
【0008】Lantz, Jr等に発行されSmit
h, Kline& French Laborato
riesに譲渡された米国特許3,146,167号は
、ペレットが薬剤および脂肪物質を含有するような、徐
放性薬学的ペレットの製造方法を開示している、脂肪物
質はワックス、脂肪酸、アルコールまたはエステルであ
ってよい。
【0009】Pederson等に発行され A/S 
Alfred Benzonに譲渡された米国特許4,
572,833号は、組成物が活性物質および膜形成コ
ーティング混合物を含有するような、徐放性薬学的組成
物の製造方法を開示している。 コーティング混合物は溶媒、溶媒に溶解した膜形成物質
および疎水性物質を含有する。疎水性物質はワックスで
あってよい。
【0010】1986年11月14日のTaisho 
Pharmaceutical Co. Ltd. の
欧州特許出願222,411号は、固体粒子を撹拌しな
がらバインダーの溶液および疎水性固体物質の微細粉末
を、薬物を含有する固体粒子の表面に塗布することを包
含する徐放性薬学的組成物の製造方法を開示している。 疎水性物質は高級アルコール、高級脂肪酸、高級脂肪酸
グリセリンエステル、油、脂肪、ワックスまたは高級炭
化水素であってよい。
【0011】上記した徐放性組成物はある程度進歩した
咀嚼可能な徐放性作用を与えるが、いずれも完全に満足
できるものではなかった。即ち、形成されたマイクロカ
プセルが長球であり、活性成分を均一に放出し、そして
ザラザラしない程度に充分小さい粒径を有し、そして破
壊することなく咀嚼できるような徐放性組成物を製造す
ることが有利である。本発明はこのような進歩した咀嚼
可能な長球コーティングマイクロカプセルを提供するも
のであり、そして、従来の知られた製品の不都合な特性
を伴わない徐放性薬剤組成物を提供するものである。本
発明はまた、これらの進歩した長球コーティングマイク
ロカプセルおよびこれらを使用してよい徐放性薬剤組成
物の製造方法を提供する。
【0012】
【本発明の概要】本発明は直径約850ミクロン以下の
咀嚼可能な長球コーティングマイクロカプセルに関し、
これは、直径約200ミクロン以下の噴霧凝結長球マイ
クロカプセルコア少なくとも1つ、そのコア上の第1の
ワックス噴霧コーティング層、および第1のコーティン
グコア上の第2の油コーティング層よりなり、ここで、
コーティングマイクロカプセルは、(A)マイクロカプ
セルコアを元にした重量%で、(a)約1〜約40重量
%の量で存在する薬剤、(b)約9.5〜約98.5重
量%の量で存在し、(i)ヨウ素価約1〜約10の脂肪
酸、(ii)天然ワックス、(iii)合成ワックス、
および(iv)これらの混合物よりなる群から選択され
る融点約25〜約100℃の可食物質、(c)約0.5
〜約20重量%の量で存在する乳化剤、を含有するマイ
クロカプセルコア、(B)第1のコーティング層の重量
%で、(a)約60〜約99.5重量%の量で存在し、
(i)ヨウ素価約1〜約10の脂肪酸、(ii)天然ワ
ックス、(iii)合成ワックス、および(iv)これ
らの混合物よりなる群から選択される融点約25〜約1
00℃の可食物質、(b)約0.5〜約20重量%の量
で存在する乳化剤を含有する、マイクロカプセルコア上
の第1のワックス噴霧コーティング層、および(C)融
点約25〜約90℃の可食植物性油を含有する、第1の
コーティングマイクロカプセル上の第2の油コーティン
グ層、を含有する。
【0013】
【発明の詳細な記述】出願人は、薬剤および融点約25
〜約100℃の可食物質の濃度を慎重に調節し、そして
、混合物の噴霧凝結の条件を慎重に調節することにより
、咀嚼可能な薬剤組成物に用いるのに適する、充分に小
さい粒径の長球マイクロカプセルコアを調製できること
を発見した。噴霧凝結でマイクロカプセルを形成するこ
とにより、出願人のマイクロカプセルは長球型であり、
極めて均一に薬剤を放出する。更に、第1のワックス噴
霧コーティング層を長球マイクロカプセルコア上に適用
する条件を慎重に調節することにより、単一の第1のコ
ーティング中に複数のマイクロカプセルを含むような長
球コーティングマイクロカプセルまたは長球コーティン
グ凝集塊が調製できる。乳化剤はマイクロカプセルコア
と第1のコーティング層の可撓性を増大させ、脆さを低
下させる働きを有する。また、外側の第2の油コーティ
ング層を第1のコーティングマイクロカプセルコア上に
脆くなることなく第1のコーティングの孔を封じるのに
充分な可撓性を有するような硬質植物油とともに適用す
ることにより、咀嚼可能な徐放性薬剤組成物中に用いる
のに適する進歩した長球コーティングマイクロカプセル
が製造できる。出願人のコーティングマイクロカプセル
は進歩した遅延徐放性を有し、通常は1日2回以上の分
割投与により投与される薬剤を投与するために使用でき
る。
【0014】本発明によれば、少なくとも1つの直径約
200ミクロン未満の噴霧凝結長球マイクロカプセルコ
ア、コア上の第1のワックス噴霧コーティング層、およ
び第1のコーティングコア上の第2の油コーティング層
よりなる直径約850ミクロン以下の咀嚼可能な長球コ
ーティングマイクロカプセルが製造される。コーティン
グマイクロカプセルは、(A)マイクロカプセルコアを
基にした重量%で、(a)約1〜約40重量%の量で存
在する薬剤、(b)約9.5〜約98.5重量%の量で
存在し、(i)ヨウ素価約1〜約10の脂肪酸、(ii
)天然ワックス、(iii)合成ワックス、および(i
v)これらの混合物よりなる群から選択される融点約2
5〜約100℃の可食物質、(c)約0.5〜約20重
量%の量で存在する乳化剤、を含有するマイクロカプセ
ルコア、(B)第1のコーティング層の重量%で、(a
)約80〜約99.5重量%の量で存在し、(i)ヨウ
素価約1〜約10の脂肪酸、(ii)天然ワックス、(
iii)合成ワックス、および(iv)これらの混合物
よりなる群から選択される融点約25〜約100℃の可
食物質、(b)約0.5〜約20重量%の量で存在する
乳化剤を含有する、マイクロカプセルコア上の第1のワ
ックス噴霧コーティング層、および(C)融点約25〜
約90℃の可食植物性油を含有する第1のコーティング
マイクロカプセル上の第2の油コーティング層を含有す
る。
【0015】コーティングマイクロカプセル組成物は広
範囲の種類の薬学的に許容される担体および菓子増量剤
とともに使用して薬剤徐放性組成物を製造してよい。本
発明はまた、これらのコーティングマイクロカプセルお
よびこれらを使用してよい薬剤徐放性組成物の製造方法
に関する。
【0016】好ましい実施態様においては、噴霧凝結長
球マイクロカプセルコア(マイクロカプセル)は、マイ
クロカプセルコアの重量%で、(a)約1〜約40重量
%の量で存在する薬剤、(b)約9.5〜約98.5重
量%の量で存在する可食ワックス、および(c)約0.
5〜約20重量%の量で存在する乳化剤を含有する。よ
り好ましい実施態様においては、噴霧凝結長球マイクロ
カプセルコアは、マイクロカプセルコアの重量%で、(
a)約1〜約35重量%の量で存在する薬剤、(b)約
29.5〜約98.5重量%の量で存在する可食ワック
ス、および(c)約0.5〜約15重量%の量で存在す
る乳化剤を含有する。最も好ましい実施態様においては
、噴霧凝結長球マイクロカプセルコアは、マイクロカプ
セルコアの重量%で、(a)約1〜約30重量%の量で
存在する薬剤、(b)約49.5〜約98.5重量%の
量で存在する可食ワックス、および(c)約0.5〜約
10重量%の量で存在する乳化剤を含有する。
【0017】本発明の薬剤(薬品)は広範囲の水溶性お
よび水不溶性の薬品およびその酸付加塩から選択してよ
い。薬品がその薬剤価値を維持するかぎり、有機塩およ
び無機塩の両方を使用してよい。酸塩の例は、塩酸塩、
臭化水素酸塩、オルトリン酸塩、安息香酸塩、マレイン
酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、サリチル酸
塩、硫酸塩および酢酸塩を包含する。
【0018】薬剤は、徐放性または長期持続性の形態で
投与してよい広範囲の治療薬および治療薬の混合物から
選択して良い。このような薬剤の限定しない代表的グル
ープおよび特定の例を以下に示す。
【0019】(a)  鎮痛剤、例えばアセチルサリチ
ル酸、アセトアミノフェン、イブプロフェン、フェナセ
チン、フェニルブタゾン、サリチルアミド、サリチル酸
ナトリウムおよびメクロフェナミック酸;(b)  駆
虫剤、例えばヨウ化ジチアザニンおよびガードナ; (c)  抗喘息剤、例えばアミノフィリン、メタプロ
テレノール、エピネフリンおよびセオフィリン;(d)
  抗コレステロール血剤および抗脂肪剤、例えばジェ
ムフィブロジル; (e)  抗嘔吐剤、例えば2マレイン酸プロクロロペ
ラジン; (f)  抗ヒスタミン剤、例えばマレイン酸クロルフ
ェニラミン、マレイン酸ブロムフェニラミン、酒石酸フ
ェニンダミン、マレイン酸ピリラミン、フマル酸メタピ
リレン、コハク酸ドキシルアミン、クエン酸フェニルト
ロキサミン、塩酸ジフェニルヒドラミン、プロメタジン
、ターフェネジンおよびトリプロリジン; (g)  抗炎症剤、例えばイソキシカム、メクロフェ
ナミック酸およびナプロキセン; (h)  抗悪心剤、例えばジメンヒドリネートおよび
メクリジン; (i)  解熱剤、例えばN−アセチル−p−アミノフ
ェノール; (j)  鎮咳剤、例えばデキストロメトルファン、臭
化水素デキストロメトルファン、ノスカピン、クエン酸
カーベタペンタン、塩酸クロフェンジアノール、コデイ
ンおよび塩酸ジフェンヒドラミン; (k)  食欲抑制剤、例えば塩酸フェニルプロパノー
ルアミンおよびカフェイン; (l)  下剤、例えばヒマシ油; (m)  中枢神経系刺激剤、例えばニコチンおよびカ
フェイン; (n)  鬱血除去剤、例えば塩酸フェニレフリン、塩
酸フェニルプロパノールアミン、塩酸プソイドエフェド
リン、臭化水素プソイドエフェドリン、硫酸プソイドエ
フェドリンおよびエフェドリン; (o)  喀痰剤、例えばグアイフェネジンおよびグリ
セロールグアイアコレート; (p)  緩下剤、例えばフェノールフタレイン、ダン
スロン、パマブロムおよびビソカジル; (q)  栄養補助剤およびビタミンおよびミネラル、
例えばアスコルビン酸、ナイアシン、パントテン酸、ビ
タミンB6、塩酸チアミン、リボフラビン、ヨウ化カリ
ウム、塩化カリウム、硫酸銅および硫酸鉄;(r)  
種々のアルカロイド類、例えばリン酸コデイン、硫酸コ
デインおよびモルヒネ。
【0020】好ましい実施態様においては、薬剤は、デ
キストロメトルファン、臭化水素デキストロメトルファ
ン、プソイドエフェドリン、硫酸プソイドエフェドリン
、塩酸プソイドエフェドリン、臭化水素プソイドエフェ
ドリン、マレイン酸クロルフェニラミン、グアイフェネ
ジン、塩酸ジフェンヒドラミンおよびこれらの混合物よ
りなる群から選択される水溶性薬剤である。より好まし
い実施態様においては、薬剤は、硫酸プソイドエフェド
リン、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェ
ニラミン、およびこれらの混合物よりなる群から選択さ
れる水溶性薬剤である。
【0021】本発明の薬剤の粒径は、上記した比率でマ
イクロカプセルコアの可食物質と乳化剤成分に薬剤を混
合した際に、直径約200ミクロン以下、好ましくは約
175ミクロン以下、最も好ましくは約150ミクロン
以下の噴霧凝結長球マイクロカプセルコアが得られるた
めに十分な粒径である。一般的に、薬剤の粒径は約50
ミクロン以下、好ましくは約35ミクロン以下、そして
より好ましくは約25ミクロン以下である。
【0022】本発明の薬剤は薬学分野でよく知られた多
くの異なる物理形態で使用され、薬剤の初期用量および
/または持続的な薬剤の放出形態を提供する。限定しな
いがこのような物理形態には遊離の形態およびカプセル
形態およびこれらの組合せが包含される。
【0023】本発明で使用される薬剤またはその酸付加
塩の量は、特定の薬剤について推奨または認可された治
療用量に応じて変化してよい。一般的に、存在する薬剤
の量は所望の結果を得るために必要とされる通常の用量
である。このような用量は医学分野の専門家がよく知る
ところであり、本発明の部分を構成しない。
【0024】第1のワックス噴霧コーティング層中の可
食物質は、融点約25〜約100℃、好ましくは約35
〜約100℃、そしてより好ましくは約45〜約100
℃の物質である。可食物質の融点が上記範囲内であるこ
とが必要な理由は、最終コーティングマイクロカプセル
製品の融点は脂肪またはワックス成分により大きく影響
されるからである。
【0025】第1のワックス噴霧コーティング層中の物
質は、脂肪酸、天然ワックス、合成ワックス等およびこ
れらの混合物よりなる群から選択される。脂肪酸は動物
性または植物性の油または脂肪から誘導されるかまたは
これらに含有されるカルボン酸である。脂肪酸は炭素原
子4〜22個を有するアルキル基の鎖よりなるものであ
り、末端カルボキシル基により特性化される。ワックス
は高分子量を有する低融点の有機性混合物または化合物
であり、室温で固体であり、一般的に、ワックスがグリ
セリドを含有しない点以外は脂肪および油の組成と同様
である。ワックスは炭化水素または脂肪酸およびアルコ
ールのエステルであってよい。脂肪酸およびワックスは
共に、脂肪として分類される。
【0026】本発明で有用な脂肪酸は、約1〜約10の
ヨウ素価を有する酸である、ヨウ素価は脂肪または油の
不飽和度を測定する手段である。ヨウ素価の測定は知ら
れた滴定法で行い、滴定した脂肪または油の試料のグラ
ム当たりに吸収されたヨウ素のセンチグラムとして記録
する(Bailey’s Industrial Oi
l and Fat Product,Vol. 2.
, 第4版、Swern, Daniel 出版、pp
 436−438(1982)参照)。従って、本発明
で有用な脂肪酸は約1〜約10センチグラムのヨウ素価
を有する。
【0027】本発明で有用な脂肪酸は、水添パーム油、
水添パーム核油、水添ピーナツ油、水添菜種油、水添米
糠油、水添大豆油、水添綿実油、水添ヒマワリ油、水添
ヒマシ油等およびこれらの混合物よりなる群から選択さ
れる。その他の脂肪酸は、例えば、デケン酸、ドコサン
酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ミリス
チン酸等およびこれらの混合物を包含する。好ましい脂
肪酸は、水添パーム油、水添ヒマシ油、水添綿実油、ス
テアリン酸、パルミチン酸およびこれらの混合物よりな
る群から選択される。最も好ましい脂肪酸はステアリン
酸である。
【0028】本発明で有用なワックスは、天然ワックス
、例えば動物性ワックス、植物性ワックス、および石油
ワックス(即ちパラフィンワックス、微結晶ワックス、
ペトロラタムワックス、鉱物ワックス)、および合成ワ
ックスで、可食であり、融点が約25〜約100℃のも
のを包含する。有用なワックスの特定の例は、鯨蝋、カ
ルナウバワックス、木蝋、ベイベリーワックス、亜麻ワ
ックス、蜜蝋、シナ蝋、シェラックワックス、ラノリン
ワックス、砂糖黍ワックス、カンデリラワックス、パラ
フィンワックス、微結晶ワックス、ペトロラタムワック
ス、カーボワックス等およびこれらの混合物である。こ
れらのワックスと上記した脂肪酸との混合物も使用して
よい。好ましいワックスは、カルナウバワックス、蜜蝋
、グリセリルトリパルミテート、グリセリルモノステア
レート、パラフィンワックス、微結晶ワックス、グリセ
リルジステアレート、グリセリルトリステアレート(D
ynassan−118)、およびこれらの混合物より
なる群から選択される。最も好ましいワックスは、カル
ナウバワックス、蜜蝋、グリセリルトリステアレート、
グリセリルモノステアレートおよびパラフィンワックス
である。
【0029】ワックスはまた、炭素原子約12〜約31
個を有する脂肪酸と炭素原子約12〜約31を有する脂
肪族アルコールのエステルであってよく、そのエステル
は炭素原子約24〜約62の炭素原子含有量を有する。 このような脂肪酸エステルの例は、ミリチルパルミテー
ト、セリルパルミテート、セリルセロテート、ミリチル
メリセート、ステアリルパルミテート、ステアリルミリ
ステート、ラウリルラウレート等およびこれらの混合物
である。好ましい脂肪酸エステルはステアリルパルミテ
ート、ステアリルミリステートおよびこれらの混合物よ
りなる群から選択される。
【0030】ワックスはまた、グリセロールの水酸基1
つ以上が脂肪酸で置換されているような、炭素原子約1
0〜約22を有する脂肪酸およびグリセロールから形成
されたエステルである、モノグリセリルエステル、ジグ
リセリルエステル、またはトリグリセリルエステル(グ
リセリド)であってよい。有用なグリセリドの例は、グ
リセリルモノステアレート、グリセリルジステアレート
、グリセリルトリステアレート、グリセリルジパルミテ
ート、グリセリルトリパルミテート、グリセリルモノパ
ルミテート、グリセリルジラウレート、グリセリルトリ
ラウレート、グリセリルモノラウレート、グリセリルジ
ドコサノエート、グリセリルトリドコサノエート、グリ
セリルモノドコサノエート、グリセリルモノカプロエー
ト、グリセリルジカプロエート、グリセリルトリカプロ
エート、グリセリルモノミリステート、グリセリルジミ
リステート、グリセリルトリミリステート、グリセリル
モノデセノエート、グリセリルジデセノエート、グリセ
リルトリデセノエートなど、およびこれらの混合物を包
含する。好ましいグリセリドは、グリセリルモノステア
レート、グリセリルジステアレート、グリセリルトリス
テアレートおよびこれらの混合物よりなる群から選択さ
れる。
【0031】本発明のマイクロカプセルコア中の乳化剤
は非混和性の成分を分散させて単一の安定な系とし、長
球コーティングマイクロカプセルを形成し、そしてマイ
クロカプセルコアの可撓性を増大させ、脆さを低下させ
る働きを有する。乳化剤(界面活性剤、湿潤剤)はとり
わけ、液体と固体の界面の張力を低下させるような化合
物である。本発明で有用な乳化剤はアセチル化モノグリ
セリド(Cetodan−700)、ステアリン酸、オ
レイン酸、ポリエチレングリコール、グリセリルモノス
テアレート、レシチン、脂肪酸モノグリセリド(Dim
odan−PVK)、ジグリセリド、プロピレングリコ
ールモノステアレート等およびこれらの混合物を包含す
る。好ましい乳化剤は、グリセリルモノステアレート、
アセチル化モノグリセリド(Cetodan−700)
、脂肪酸モノグリセリド(Dimodan−PVK)、
ステアリン酸等およびこれらの混合物よりなる群から選
択される。より好ましい乳化剤は、アセチル化モノグリ
セリド(Cetodan−700)および脂肪酸モノグ
リセリド(Dimodan−PVK)よりなる群から選
択される。
【0032】本発明のマイクロカプセルコアは約200
ミクロン以下、好ましくは約175ミクロン以下、そし
て最も好ましくは約150ミクロン以下の直径を有する
。本発明で形成される噴霧凝結マイクロカプセルコアは
、概ね楕円または球形の形状を有し、長球であり、即ち
、形成されるマイクロカプセルは球体に似ている。
【0033】好ましい実施態様において、マイクロカプ
セルコア上の第1のワックス噴霧コーティング層は、第
1のコーティング層の重量%で、約60〜約99.5重
量%、より好ましくは約70〜約99.5重量%、そし
て最も好ましくは約80〜約99.5重量%の範囲で存
在する脂肪酸またはワックスの可食物質を含有する。こ
れらの量は十分にマイクロカプセルコアをコーティング
し、徐放性を得るために必要である。好ましくは、第1
のワックス噴霧コーティング層中の乳化剤は、第1のコ
ーティング層の重量%で約0.5〜約20重量%、より
好ましくは約0.5〜約15重量%、最も好ましくは約
0.5〜約10重量%の範囲で存在する。
【0034】噴霧凝結マイクロカプセルコアに使用する
のに適するものとして上記した可食物質および乳化剤は
、第1のワックス噴霧コーティング層に使用するのにも
適する。
【0035】本発明の第1のワックス噴霧コーティング
マイクロカプセルコアは、約600ミクロン以下、好ま
しくは約500ミクロン以下、そして最も好ましくは約
450ミクロン以下の直径を有する。本発明で形成され
る第1のワックス噴霧コーティングマイクロカプセルコ
アは概ね楕円または球形であり、長球である。
【0036】第2の油コーティング層中の可食植物油は
、融点約25〜約90℃、好ましくは約30〜約80℃
、そしてより好ましくは約35〜約70℃の油である。 可食植物油の融点は、植物油が第1のコーティングの孔
を封じるのに十分な可撓性を有し、脆さを呈してはなら
ないため、上記した範囲内になければならない。最終コ
ーティングマイクロカプセル製品は植物油の融点に大き
く影響される。本発明で使用する植物油は、硬質パーム
油(融点58〜62℃)、部分水添ヒマシ油(融点86
〜88℃)、部分水添綿実油(融点46〜48℃)、部
分水添大豆油(融点67〜70℃)および部分水添パー
ム核油、部分水添綿実油および部分水添大豆種子油のブ
レンド(融点38〜40℃、例えばParamount
 脂肪C)等およびこれらの混合物よりなる群から選択
される。より好ましい実施態様においては、植物油は、
硬質パーム油と部分水添パーム核油、部分水添綿実油お
よび部分水添大豆種子油のブレンドとの混合物、並びに
これらの混合物よりなる群から選択される。最も好まし
い実施態様においては、植物油は硬質パーム油と部分水
添パーム核油、部分水添綿実油および部分水添大豆種子
油のブレンドとの2:1混合物である。
【0037】マイクロカプセルコアと第1のワックス噴
霧コーティング層と第2のコーティング層の重量比は、
咀嚼可能な組成物として使用するのに治療上適さないよ
うな大きい組成物を形成することなく、マイクロカプセ
ルコアからの薬剤の早すぎる放出を防止するために十分
なコーティング層を与えるような比である。一般的に、
マイクロカプセルコアと第1のワックス噴霧コーティン
グ層と第2の油コーティング層の重量比は、それぞれ、
約1:1:0.5〜約1:3:3、好ましくは約1:1
:1〜約1:1:2、そしてより好ましくは約1:1:
2〜約1:2:1である。
【0038】第1のワックス噴霧コーティングおよび第
2の油コーティングを有する本発明の咀嚼可能な長球コ
ーティングマイクロカプセルは、約850ミクロン以下
、好ましくは約700ミクロン以下、そして最も好まし
くは約600ミクロン以下の直径を有する。長球コーテ
ィングマイクロカプセルはまた、コーティング層のクラ
スター内に終結した1つ以上のコアマイクロカプセルを
有するような、コーティングマイクロカプセルの凝集塊
であってもよい。「コーティングマイクロカプセル」お
よび「コーティングマイクロカプセルの凝集塊」という
用語は本明細書では互換である。
【0039】好ましい実施態様においては、咀嚼可能な
長球コーティングマイクロカプセルは、下記成分:(a
)  下記成分:
【表7】 を含有するマイクロカプセルコア、 (b)  下記成分:
【表8】 を含有する第1のワックス噴霧コーティング層、および
(c)  下記成分:
【表9】 を含有する第2の油コーティング層、を含有する。
【0040】本発明はまた、噴霧凝結長球マイクロカプ
セルコアの製造方法に関する。噴霧凝結マイクロカプセ
ルコアの製造のためには、脂肪酸またはワックスの可食
物質を乳化剤とともに、約80〜約100℃の温度で均
質な混合物が得られるまで低回転で混合する。次にこの
混合物に薬剤を添加し、混合して、混合物中に薬剤を均
質に分散させる。次に分散体を熱調節噴霧ノズルに供給
し、噴霧凝結させる。本明細書で使用する噴霧凝結とい
う用語は周囲の雰囲気のより低い温度に曝されることに
より冷却して固化するような霧状液滴の固化を指す。ノ
ズル圧力を調整して液滴の粒径を調節する。液滴は、こ
れらがノズルから発射されより低温の環境に接すること
により、冷却して凝結する。得られた乾燥粒子または凝
集塊は概ね楕円または球形(長球)の形状を有する。
【0041】本発明のマイクロカプセルコアは直径約2
00ミクロン以下の長球マイクロカプセルが形成される
ような制御された条件下で噴霧凝結させる。本発明のマ
イクロカプセルは当該分野でよく知られた標準的な方法
および装置を用いて噴霧凝結してよい。噴霧凝結のため
の厳密な条件は選択される特定の装置により変化し、特
別な実験を行なうことなく当業者が容易に決定できる。 噴霧凝結装置は当該分野でよく知られており、従って、
特定の装置の選択は当業者の知るところである。次にマ
イクロカプセルをふるいわけして所望のメッシュサイズ
とする。
【0042】本発明はまた、第1のワックス噴霧コーテ
ィング層で噴霧凝結マイクロカプセルコアをコーティン
グする方法に関する。第1のマイクロカプセルは、直径
約600ミクロン以下の長球第1ワックスコーティング
マイクロカプセルが形成されるように、知られた方法で
上記した可食物質および乳化剤で噴霧コーティングする
。これらの方法は、例えば、流動床顆粒化方法、噴霧凝
結方法、および粉砕方法が包含される。
【0043】好ましい実施態様において、噴霧凝結マイ
クロカプセルは流動床顆粒化法により第1のワックス噴
霧コーティング層で噴霧コーティングする。この実施態
様においては、本発明の長球噴霧凝結マイクロカプセル
は、流動床乾燥機内で噴霧(膜)コーティングされるが
、この方法では、マイクロカプセルを気流中または強力
な上昇気流中に浮遊させ、第1のコーティング層混合物
(カプセル化剤)の微細霧状化液滴の領域に気流を通過
させ、その後コーティングされた粒子を上昇気流から脱
出させ、流動条件対流内を下降させて加熱された流動気
体の流れに到達させ、ここで乾燥させ、その後場合によ
り再度上昇コーティング領域に投入して次の別のコーテ
ィングを適用してもよい。本発明のマイクロカプセルは
、直径約600ミクロン以下の長球コーティングマイク
ロカプセルが形成されるように調節された条件下で先ず
噴霧コーティングする。
【0044】本発明のマイクロカプセルは当該分野で知
られた標準的な方法および装置を用いて第1のワックス
噴霧コーティング層で噴霧コーティングしてよい。噴霧
コーティングのための厳密な条件は選択される特定の流
動床装置により変化し、特別に実験を行なうことなく当
業者が容易に決定できる。流動床装置は当該分野でよく
知られており、従って特定の装置の選択は当業者のよく
知るところである。
【0045】好ましい実施態様においては、使用する方
法および装置はWurster法として知られている。 Wurster法および関連の装置は、例えば米国特許
3,089,824号、3,117,027号、3,1
96,827号、3,241,520号および3,25
3,944号に詳細に開示してあり、これらの文献は参
考のために本明細書に組み込まれる。
【0046】この好ましい実施態様においては、装置は
Wursterカラム付きのVersa−Glatt 
GPCG 1型流動床装置である。噴霧コーティングの
ための厳密な条件は選択される特定の装置により変化し
、特別に実験を行なうことなく当業者が容易に決定でき
る。一般的に、コーティングの間の噴霧速度は好ましく
は約2ml/分〜約10ml/分、より好ましくは約2
ml/分〜約7ml/分、最も好ましくは約2ml/分
〜約6ml/分である。流動(霧状化)空気圧力は好ま
しくは約1〜約5気圧、より好ましくは約1〜約4.5
気圧、最も好ましくは約1〜約4気圧である。ノズル設
定は好ましくは約0.8〜約2mm、より好ましくは約
0.8〜約1.5mm、最も好ましくは約0.8〜約1
.2mmである。導入口温度は好ましくは約35〜約6
5℃、より好ましくは約35〜約60℃、最も好ましく
は約40〜約55℃である。排出口温度は好ましくは約
20〜約50℃、より好ましくは約25〜約50℃、最
も好ましくは約30℃〜約50℃である。
【0047】好ましさの程度の低い別の実施態様におい
ては、噴霧凝結長球マイクロカプセルは噴霧凝結法によ
り第1のワックス噴霧コーティング層でコーティングさ
れる。この実施態様においては、第1のコーティング層
を調製するために、脂肪酸またはワックスの可食物質を
乳化剤とともに約75〜約95℃の温度で均質な混合物
が形成されるまで低回転で混合する。次にマイクロカプ
セルコア物質をこの第1のワックス噴霧コーティング層
混合物に添加して混合し、この物質が混合物中に均質に
分散するようにする。次に分散体を熱調節噴霧ノズルに
供給し、噴霧凝結する。本発明のマイクロカプセルは、
直径約600ミクロンの長球コーティングマイクロカプ
セルが形成されるように調節された条件下で噴霧凝結す
る。噴霧凝結の方法および装置は上記のマイクロカプセ
ルコア製造について記載したとおりである。噴霧凝結の
厳密な条件は選択される特定の装置により変化し、特別
の実験を行なうことなく当業者が容易に決定できる。
【0048】好ましさの程度の低い別の実施態様におい
ては、噴霧凝結長球マイクロカプセルは粉砕方法により
第1のワックス噴霧コーティング層によりコーティング
される。噴霧凝結マイクロカプセルの均質な混合物およ
び可食物質と乳化剤の溶融第1コーティング層混合物を
シート状に冷却し、粉砕して約600ミクロン未満の粒
径とする。
【0049】本発明はまた第2の油コーティング層で第
1のワックス噴霧コーティングマイクロカプセルをコー
ティングするための方法に関する。第1のワックス噴霧
コーティングマイクロカプセルは、直径約850ミクロ
ン以下の咀嚼可能な第1および第2のコーティングを有
する長球コーティングマイクロカプセルが形成されるよ
うな当該分野でよく知られた方法により、第2の油コー
ティング層で用いるのに適するものとして上記した植物
油でコーティングしてよい。これらの方法は、例えば、
流動床顆粒化方法、噴霧凝結方法、および粉砕方法を包
含する。
【0050】好ましくは第1のワックス噴霧コーティン
グマイクロカプセルを第2の油コーティング層でコーテ
ィングするには、第2の油コーティング層として用いら
れる植物油を溶融し、次にコーティングマイクロカプセ
ルコアを溶融第2コーティング層と混合して本発明の咀
嚼可能な長球コーティングマイクロカプセルの均質な混
合物を形成する。
【0051】好ましい実施態様において、本発明は、下
記段階: (A)  マイクロカプセルコアの重量%で下記マイク
ロカプセルコア成分: (a)  約1〜約40重量%の量で存在する薬剤;(
b)  約9.5〜約98.5重量%の量で存在し、(
i) ヨウ素価約1〜約10の脂肪酸、(ii) 天然
ワックス、(iii) 合成ワックス、および(iv)
 これらの混合物よりなる群から選択される融点約25
〜約100℃の可食物質; (c)  約0.5〜約20重量%の量で存在する乳化
剤、を準備すること;および (B)  段階(A)のマイクロカプセルコア成分を混
合し、加熱して、均質な混合物を調製すること;(C)
  段階(B)の混合物を熱制御加圧噴霧器ノズルに供
給し、混合物を制御された条件下で噴霧して直径約20
0ミクロン以下の長球噴霧凝結コアマイクロカプセルを
形成すること; (D)  第1のワックス噴霧コーティング層の重量%
で、第1コーティング層の下記成分: (a)  約60〜約99.5重量%の量で存在し、(
i) ヨウ素価約1〜約10の脂肪酸、(ii) 天然
ワックス、(iii) 合成ワックス、および(iv)
 これらの混合物よりなる群から選択される融点約25
〜約100℃の可食物質; (b)  約0.5〜約20重量%の量で存在する乳化
剤;を準備すること;および (E)  段階(D)の第1コーティング層成分の均質
な混合物を調製すること; (F)  流動床乾燥機内で、段階(E)の第1コーテ
ィング層混合物で段階(C)の噴霧凝結コアマイクロカ
プセルをコーティングする作業を、直径約600ミクロ
ン以下の長球第1コーティングマイクロカプセルが形成
されるように制御された条件下で、第1のコーティング
層混合物の領域を通過する気流内にマイクロカプセルコ
アを浮遊させることにより行なうこと; (G)  融点約25〜約90℃の可食植物油を含有す
る第2の油コーティング層を準備すること;(H)  
段階(G)の第2の油コーティング層成分を混合し、溶
融して、均質な混合物を形成すること;および(I) 
 段階(F)の第1の長球コーティングマイクロカプセ
ルを段階(H)の溶融した第2の層の混合物に添加混合
して直径約850ミクロン以下の咀嚼可能な長球コーテ
ィングマイクロカプセルの均質な混合物を調製すること
、を包含する、少なくとも1つの直径約200ミクロン
未満の噴霧凝結長球マイクロカプセルコア、コア上の第
1のワックス噴霧コーティング層、および第1のコーテ
ィングコア上の第2の油コーティング層を有する直径約
850ミクロンの咀嚼可能な長球コーティングマイクロ
カプセルの製造方法に関する。
【0052】製造後、咀嚼可能な長球コーティングマイ
クロカプセルは将来の使用のために保存するか、薬学的
に許容できる担体および菓子増量剤などのような従来の
添加物とともに使用して特定の用途に適する広範囲の咀
嚼可能な薬剤徐放性組成物を製造してよい。
【0053】本発明の重要な特徴の1つは本発明の咀嚼
可能な長球コーティングマイクロカプセル組成物を配合
したハードまたはソフト菓子組成物およびハードまたは
ソフト菓子組成物の製造方法を包含する。本発明のこの
形態においては、咀嚼可能な長球コーティングマイクロ
カプセルは菓子増量剤などのような薬学的に許容される
担体中に、種々の添加剤とともに配合される。菓子はロ
ゼンジ、錠剤、トフィー、ヌガー、懸濁液、チューイー
キャンデー等の形態であってよい。好ましい実施態様に
おいては、菓子はヌガーである。薬学的に許容される担
体は広範囲の物質から調製してよい。限定しないがこの
ような物質は、希釈剤、バインダーおよび接着剤、潤滑
剤、錠剤崩壊剤、着色剤、増量剤、フレーバー剤、甘味
剤および特定の薬剤咀嚼菓子製造のための緩衝剤および
吸着剤のような種々の物質を包含する。
【0054】菓子組成物の製造は歴史的によく知られて
おり、長年にわたり殆ど変化していない。菓子製品は「
ハード」菓子または「ソフト」菓子に分類される。本発
明の咀嚼可能な薬剤組成物は、従来のハードおよびソフ
ト菓子に本発明の組成物を添加混合することにより菓子
に配合できる。
【0055】本明細書においては、菓子物質という用語
は砂糖、コーンシロップなど、そしてシュガーレス増量
剤の場合は、ソルビトールおよびマンニトール等のよう
な糖アルコールおよびこれらの混合物のような広範囲の
物質から選択される増量剤を含有する製品を指す。菓子
物質は、例えば、ロゼンジ、錠剤、トフィー、ヌガー、
懸濁液、チューイーキャンデー、チューインガム等を包
含する。増量剤は菓子組成物の総量を100%とするの
に十分な量で存在する。
【0056】ロゼンジは口中に保持して使用することを
意図したフレーバー添加薬剤の剤型である。ロゼンジは
平板、円盤、8角形および両凸形のような種々の形状で
あってよい。ロゼンジベースは一般的に2つの型:ハー
ドボイルドキャンデーロゼンジおよび圧縮錠剤ロゼンジ
の形態である。
【0057】ハードボイルドキャンデーロゼンジは従来
の方法で加工し、調製してよい。一般的に、ハードボイ
ルドキャンデーロゼンジは、不定形またはガラス状の状
態に保持されている、砂糖および他の炭水化物増量剤の
混合物よりなるベースを有する。この不定形またはガラ
ス状の形態は一般的に約0.5〜約1.5%の水分を有
する砂糖の固形シロップと考えられる。このような物質
は通常は、最終組成物の重量を基にして、コーンシロッ
プ約92重量%まで、砂糖約55重量%まで、および、
水約0.1〜約5重量%を含有する。シロップ成分は一
般的に高いフラクトース含有コーンシロップから調製さ
れるが、その他の物質も含有してよい。フレーバー剤、
甘味料、酸味料、着色料等のような他の成分も添加して
よい。
【0058】ボイルドキャンデーロゼンジはソルビトー
ル、マンニトールおよび水添コーンシロップのような非
醗酵性の糖から調製してもよい。典型的な水添コーンシ
ロップはRoquette Corporation製
の市販品LycasinおよびLonza Inc製の
市販品Hystarである。キャンデーロゼンジは固形
シロップ成分の重量%で、ソルビトール約95%まで、
ソルビトールとマンニトールの約9.5:0.5〜約7
.5:2.5混合物、および水添コーンシロップ約55
重量%を含有してよい。
【0059】ボイルドキャンデーロゼンジはファイヤー
クッカー、バキュームクッカー、および高速常圧クッカ
ーとも称される表面掻き取りクッカーを用いた方法のよ
うな従来の方法により慣例的に調製してよい。
【0060】ファイヤークッカーはボイルドキャンデー
ベースを製造するための伝統的な方法を包含する。この
方法においては、所望の量の炭水化物増量剤を、増量剤
が溶解するまでケトル中で加熱することにより水に溶解
する。次に更に増量剤を添加し、最終温度が145〜1
56℃となるまでクッキングを継続する。次にバッチを
冷却し、プラスチック様塊として処理してフレーバー、
着色料等のような添加物を配合する。
【0061】高速常圧クッカーは熱交換面を使用してお
り、これにはキャンデーの膜を熱交換面上に広げ、数分
間キャンデーを165〜170℃に加熱することが含ま
れる。次にキャンデーを急速に冷却して100〜120
℃とし、プラスチック様塊として処理し、フレーバー、
着色料のような添加剤の配合ができるようにする。
【0062】バキュームクッカーでは、炭水化物増量剤
を125〜132℃で煮沸し、真空を適用して特別な加
熱を行なうことなく余分な水を蒸発させる。クッキング
が終了した時点で、塊は半固体であり、プラスチック様
のコンシステンシーを有している。この時点で、フレー
バー、着色料および他の添加物を従来の機械的混合操作
により塊に混入する。
【0063】ボイルドキャンデーロゼンジの従来の製造
工程の間に、フレーバー、着色料、および他の添加剤を
均一に混合するのに要する最適の混合操作は、物質の均
一な分散を得るのに必要な時間により決定される。通常
は、4〜10分の混合時間が許容できることがわかって
いる。
【0064】ボイルドキャンデーロゼンジが適切に馴染
んだ後に、これを処理しやすい小片に切断するか、また
は、所望の形状に成型する。所望の最終製品の形状およ
び大きさに応じて種々の成型技術を用いてよい。ハード
菓子の組成と製造に関する一般的論文は、H.A. L
iebermanの「Pharmaceutical 
Dosage Forms:Tablets」第1巻(
1980)、Marcel Dekker, Inc,
 p 339−469に記載されており、この文献は参
考のために本明細書に組み込まれる。
【0065】本発明において有用な装置は菓子製造分野
でよく知られたクッキング装置および混合装置を包含し
、特定の装置の選択は当業者がよく知るところである。
【0066】一方、圧縮錠剤菓子は特定の物質を含有し
ており、加圧下に成型される。これらの菓子は一般的に
組成物の約95重量%までの量の砂糖、およびバインダ
ーおよび潤滑剤のような典型的な錠剤賦形剤、およびフ
レーバー、着色料等を含有する。
【0067】ハード菓子と同様、本発明のロゼンジはヌ
ガーに含有されるようなソフト菓子物質から製造しても
よい。ヌガーのようなソフト菓子の製造は、従来の方法
を包含してよい、例えば、2種類の主成分、即ち、(1
)コーンシロップ、水添澱粉加水分解物等のような高温
沸騰シロップ、および(2)一般的には卵アルブミン、
ゼラチン、植物性タンパク、例えば大豆誘導化合物、シ
ュガーレス牛乳誘導化合物、例えば乳蛋白、およびこれ
らの混合物のようなものから製造される、比較的軽いテ
クスチャーのフラッペの組合せなどを用いる。フラッペ
は一般的に、比較的軽く、例えば約0.5〜約0.7グ
ラム/ccの密度範囲のものであってよい。
【0068】ソフト菓子の高温沸騰シロップ、即ち「ボ
ブシロップ」は比較的粘稠であり、フラッペ成分よりも
高い密度を有しており、水添澱粉加水分解物のような炭
水化物増量剤を実質的な量含有することが多い。従来は
、最終ヌガー組成物は撹拌しながらフラッペに「ボブシ
ロップ」を添加し、基本的なヌガー混合物を形成するこ
とにより製造する。フレーバー、付加的な炭水化物増量
剤、着色料、保存料、薬品、これらの混合物等のような
更に別の成分もその後撹拌しながら添加してよい。ヌガ
ー菓子の組成および製造に関する一般的論文は、B.W
. Minifieの「チョコレート、ココアおよび菓
子:Science and Technology」
第2版 AVI Publishing Co., I
nc., Westport, Conn. (198
0)424〜425ページに記載されており、その内容
は、参考のために本明細書に組み込まれる。
【0069】ソフト菓子の製造方法は既知の手順を包含
している。一般的に、フラッペ成分を先ず製造し、次に
、シロップ成分を、少なくとも約65℃、好ましくは少
なくとも約100℃の温度で撹拌しながらゆっくり添加
する。成分の混合物を混合し続け、均質な混合物を形成
した後に、この混合物を80℃未満の温度に冷却し、こ
の時点でフレーバーを添加してよい。混合物は、取出し
て適当な菓子形状にすることができるようになるまで、
更に混合する。
【0070】咀嚼可能な薬剤キャンディーはソフト菓子
の製造に用いる方法と同様の方法により製造する。典型
的な方法においては、煮沸された砂糖/コーンシロップ
混合物を形成し、これにフラッペ混合物を添加する。煮
沸された砂糖/コーンシロップ混合物は砂糖およびコー
ンシロップを約90:10〜約10:90の重量比に混
合したものから調製してよい。砂糖/コーンシロップ混
合物を約120℃より高温に加熱し、水を除去して溶融
塊を形成する。フラッペは一般的に、ゼラチン、卵アル
ブミン、乳蛋白、例えばカゼイン、植物性蛋白質、例え
ば大豆蛋白等から製造するが、これらの材料はゼラチン
溶液に添加して周囲温度で急速に混合して空気を含んだ
スポンジ様の塊とする。次にフラッペを溶融キャンディ
ー塊に添加して約65〜約120℃の温度で均質になる
まで混合する。
【0071】次に温度を約50〜65℃に低下させなが
ら均質な混合物に本発明の咀嚼可能な長球コーティング
マイクロカプセル組成物を添加し、その後、フレーバー
剤および着色剤のようなその他の成分を添加できる。組
成物を更に冷却し所望の大きさの小片を形成する。
【0072】ロゼンジおよび咀嚼可能な菓子錠剤に関す
る一般的論文はH.A. LiebermanおよびL
. Lachmanの「Pharmaceutical
 Dosage Forms:Tablets」第1巻
(1980)、Marcel Dekker, Inc
., New York, N.Y., p 289−
466に記載されており、この文献は参考のために本明
細書に組み込まれる。
【0073】本発明によれば、本発明の咀嚼可能なコー
ティングマイクロカプセル組成物の治療有効量をハード
菓子およびソフト菓子に添加してよい。これらの量は特
に実験を行なうことなく当業者が決定できる。ハード菓
子およびソフト菓子に用いられる咀嚼可能な長球コーテ
ィングマイクロカプセルの厳密な量は選択される特定の
薬剤により変化する。好ましい実施態様においては、咀
嚼可能な長球コーティングマイクロカプセルはハードお
よびソフト菓子組成物中、約5〜約50重量%、より好
ましくは約10〜約40重量%、最も好ましくは約10
〜約30重量%の量で存在する。薬学的に許容される担
体および任意の添加剤はハードおよびソフト菓子組成物
の総量を100%とするのに十分な量で存在する。
【0074】好ましい実施態様において、本発明は、薬
学的に許容される担体、および、少なくとも1つの直径
約200ミクロン以下の噴霧凝結長球マイクロカプセル
コア、コア上の第1のワックス噴霧コーティング層およ
び第1のコーティングコア上の第2の油コーティング層
を有する直径約850ミクロン以下の咀嚼可能な長球コ
ーティングマイクロカプセルの治療有効量を有し、その
コーティングマイクロカプセルが、下記成分:(A) 
 マイクロカプセルコアを基にした重量%で、下記成分
: (a)  約1〜約40重量%の量で存在する薬剤;(
b)  約9.5〜約98.5重量%の量で存在し、(
i) ヨウ素価約1〜約10の脂肪酸、(ii) 天然
ワックス、(iii) 合成ワックス、および(iv)
 これらの混合物よりなる群から選択される融点約25
〜約100℃の可食物質; (c)  約0.5〜約20重量%の量で存在する乳化
剤、を含有するマイクロカプセルコア;(B)  第1
のコーティング層の重量%で、下記成分:(a)  約
60〜約99.5重量%の量で存在し、(i) ヨウ素
価約1〜約10の脂肪酸、(ii) 天然ワックス、(
iii) 合成ワックス、および(iv) これらの混
合物よりなる群から選択される融点約25〜約100℃
の可食物質; (b)  約0.5〜約20重量%の量で存在する乳化
剤、を含有する、マイクロカプセルコア上の第1のワッ
クス噴霧コーティング層、および (C)  融点約25〜約90℃の可食植物性油を含有
する、第1のコーティングマイクロカプセル上の第2の
油コーティング層;を含有するような、咀嚼可能な徐放
性薬剤組成物に関する。
【0075】本発明はまた進歩した咀嚼可能な薬剤を含
有するハードおよびソフト菓子組成物の製造方法に関す
る。薬剤マイクロカプセル組成物は当該分野で知られた
標準的な方法および装置を用いて従来のハードおよびソ
フト菓子に配合してよい。
【0076】例えば第1のワックス噴霧コーティング層
でコーティングされたマイクロカプセルコアを溶融した
第2のコーティング層と混合し、本発明の咀嚼可能な長
球コーティングマイクロカプセルの均質な混合物を形成
できる。次に均質な混合物を薬学的担体と混合して徐放
性薬剤組成物を形成してよい。
【0077】好ましい実施態様において、本発明は下記
段階: (A)  マイクロカプセルコアの重量%で下記マイク
ロカプセルコア成分: (a)  約1〜約40重量%の量で存在する薬剤;(
b)  約9.5〜約98.5重量%の量で存在し、(
i) ヨウ素価約1〜約10の脂肪酸、(ii) 天然
ワックス、(iii) 合成ワックス、および(iv)
 これらの混合物よりなる群から選択される融点約25
〜約100℃の可食物質; (c)  約0.5〜約20重量%の量で存在する乳化
剤、を準備すること;および (B)  段階(A)のマイクロカプセルコア成分を混
合し、加熱して、均質な混合物を調製すること;(C)
  段階(B)の混合物を熱制御加圧噴霧器ノズルに供
給し、混合物を制御された条件下で噴霧して直径約20
0ミクロン以下の長球噴霧凝結コアマイクロカプセルを
形成すること; (D)  第1のワックス噴霧コーティング層の重量%
で、第1コーティング層の下記成分: (a)  約60〜約99.5重量%の量で存在し、(
i) ヨウ素価約1〜約10の脂肪酸、(ii) 天然
ワックス、(iii) 合成ワックス、および(iv)
 これらの混合物よりなる群から選択される融点約25
〜約100℃の可食物質; (b)  約0.5〜約20重量%の量で存在する乳化
剤;を準備すること;および (E)  段階(D)の第1コーティング層成分の均質
な混合物を調製すること; (F)  流動床乾燥機内で、段階(E)の第1コーテ
ィング層混合物で段階(C)の噴霧凝結コアマイクロカ
プセルをコーティングする作業を、直径約600ミクロ
ン以下の長球第1コーティングマイクロカプセルが形成
されるように制御された条件下で、第1のコーティング
層混合物の領域を通過する気流内にマイクロカプセルコ
アを浮遊させることにより行なうこと; (G)  融点約25〜約90℃の可食植物油を含有す
る第2の油コーティング層を準備すること;(H)  
段階(G)の第2の油コーティング層成分を混合し、溶
融して、均質な混合物を形成すること;(I)  段階
(F)の第1のコーティングマイクロカプセルを段階(
H)の溶融した第2の層の混合物に添加混合して直径約
850ミクロン以下の咀嚼可能な長球コーティングマイ
クロカプセルの均質な混合物を調製すること;および (J)  第1のコーティング層および第2のコーティ
ング層を有する段階(I)のマイクロカプセルを薬学的
な担体と混合して咀嚼可能な徐放性薬剤組成物を形成す
ること、を包含する、薬学的に許容される担体、および
、少なくとも1つの直径約200ミクロン以下の噴霧凝
結長球マイクロカプセルコア、コア上の第1のワックス
噴霧コーティング層および第1のコーティングコア上の
第2の油コーティング層を有する直径約850ミクロン
以下の咀嚼可能な長球コーティングマイクロカプセルの
治療有効量を有する咀嚼可能な徐放性薬剤組成物の製造
方法に関する。
【0078】本発明で使用する装置は菓子製造分野でよ
く知られた混合装置および加熱装置を包含し、従って、
特定の装置の選択は当該者の知るところである。
【0079】本出願を通して、種々の出版物を参照して
きた。これらの出版物中の記載は技術水準をより完全に
記載するために、参考のために本明細書に組み込まれる
【0080】本発明を以下の図および実施例により更に
説明するが、これは本発明の有効な範囲を制限するもの
ではない。明細書を通じて全ての部およびパーセントは
、特段の記載が無い限り、最終組成物の重量を基にした
ものである。
【0081】
【実施例】〔実施例1〜2〕これらの実施例は本発明の
方法による咀嚼可能な長球コーティングマイクロカプセ
ルの製造を示すものである。
【0082】以下の表10に示す組成を有する、噴霧凝
結マイクロカプセルコアを製造した。
【0083】
【表10】
【0084】マイクロカプセルコア組成物は、グリセリ
ルトリアセテートおよびカルナウバワックスを約100
℃に維持されたスチームジャケット付きタンク内で均質
な混合物が得られるまで低回転で混合することにより調
製した。薬剤および乳化剤および残りの成分の予備混合
物を溶融ワックス混合物内に分散させ、混合してこれら
の物質を混合物内に均質に分散させた。分散体は米国標
準メッシュ#80スクリーンでふるいわけし、次に熱調
節噴霧ノズルに供給して噴霧凝結した。ノズル圧力を制
御して液滴の粒径を調節した。
【0085】硫酸プソイドエフェドリンを含有する噴霧
凝結マイクロカプセル2910gが得られたが、これを
<20メッシュスクリーンに通した(マイクロカプセル
の99%を超える量がスクリーンを通過した)。噴霧凝
結マイクロカプセルは硫酸プソイドエフェドリンを10
.31%含有していた。
【0086】次に噴霧凝結マイクロカプセルコアを本発
明の方法に従って第1のワックス噴霧コーティング層で
噴霧コーティングした。表10の硫酸プソイドエフェド
リンマイクロカプセルコア物質(<80メッシュ)39
0gを表11に示す組成を有する第1のワックス噴霧コ
ーティング層でコーティングした。
【0087】
【表11】
【0088】ワックスコーティング層物質を約92℃の
蒸気加熱ホバート混合機に投入し均質になるまで混合し
た。次に上記したようにして調製した硫酸プソイドエフ
ェドリンマイクロカプセルコア物質をVersa−Gl
att GPCG 1形流動床装置内で流動化した。次
に流動床装置を噴霧操作温度まで加熱した。次に硫酸プ
ソイドエフェドリンマイクロカプセルを、約100%の
重量増加となるまで、第1のコーティング層混合物と共
に熱風霧状化により噴霧コーティングした。次に第1の
ワックスコーティングマイクロカプセルを装置から取出
した。
【0089】硫酸プソイドエフェドリン5.02%を含
有する第1のワックス噴霧コーティング層を有するコー
ティングマイクロカプセル800gが得られた。
【0090】第1のワックスコーティングマイクロカプ
セルは、次に、本発明の方法に従って植物油の第2の油
コーティング層でコーティングした。硫酸プソイドエフ
ェドリン含有第1ワックス噴霧コーティングマイクロカ
プセル(<80メッシュ)1.8103gを表12に示
す組成物を有する第2の油コーティング層物質でコーテ
ィングした。
【0091】
【表12】
【0092】Paramount脂肪Cおよび硬質パー
ム油を溶融するまで加熱した。次に上記したように調製
した硫酸プソイドエフェドリン含有第1ワックス噴霧コ
ーティング物質を溶融下第2の油コーティング層混合物
に添加して均質な混合物を形成した。次に混合物をヌガ
ーベース(実施例1)に配合した。上記のとおり調製し
た硫酸プソイドエフェドリン含有マイクロカプセル第1
ワックス噴霧コーティング物質の一部を第2の油コーテ
ィング層混合物でコーティングすることなく、ヌガーベ
ースに配合して対照試料とした(実施例2)。
【0093】次にヌガー組成物を圧縮して各々約8gの
ケーキとした。これらのケーキを更に分割して小型の試
料とし組成物の徐放性について調べた。
【0094】ヌガー組成物中の実施例1のコーティング
マイクロカプセルおよび実施例2の対照マイクロカプセ
ルの徐放性(溶出)を37℃100rpmでパドル法(
米国薬局法XXI)により測定した。各ヌガーを32個
に切断し、蒸留水1000mlとともに溶出装置に投入
した。 マイクロカプセル試料からの薬剤の溶出をUV検知器を
用いた高圧液体クロマトグラフィーで測定した。溶出実
験の結果を合わせて平均し、表13に示す。
【0095】
【表13】
【0096】表13によれば、植物油の第2の油コーテ
ィング層を有する咀嚼可能な長球コーティングマイクロ
カプセルは、第2の油コーティング層を有さない噴霧コ
ーティングマイクロカプセルに比較して、進歩した遅延
徐放性を有する。
【0097】以上記載した本発明は多くの変更および変
形が可能である。このような変形は本発明の精神および
範囲から外れるものではなく、請求範囲に包含されるも
のである。

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも1つの直径約200ミクロ
    ン未満の噴霧凝結長球マイクロカプセルコア、コア上の
    第1のワックス噴霧コーティング層、および第1のコー
    ティングコア上の第2の油コーティング層よりなる直径
    約850ミクロン以下の咀嚼可能な長球コーティングマ
    イクロカプセルであって、コーティングマイクロカプセ
    ルが、下記成分: (A)  マイクロカプセルコアを基にした重量%で、
    下記成分: (a)  約1〜約40重量%の量で存在する薬剤;(
    b)  約9.5〜約98.5重量%の量で存在し、(
    i) ヨウ素価約1〜約10の脂肪酸、(ii) 天然
    ワックス、(iii) 合成ワックス、および(iv)
     これらの混合物よりなる群から選択される融点約25
    〜約100℃の可食物質; (c)  約0.5〜約20重量%の量で存在する乳化
    剤、を含有するマイクロカプセルコア;(B)  第1
    のコーティング層の重量%で、下記成分:(a)  約
    60〜約99.5重量%の量で存在し、(i) ヨウ素
    価約1〜約10の脂肪酸、(ii) 天然ワックス、(
    iii) 合成ワックス、および(iv) これらの混
    合物よりなる群から選択される融点約25〜約100℃
    の可食物質; (b)  約0.5〜約20重量%の量で存在する乳化
    剤;を含有する、マイクロカプセルコア上の第1のワッ
    クス噴霧コーティング層、および; (C)  融点約25〜約90℃の可食植物性油を含有
    する、第1のコーティングマイクロカプセル上の第2の
    油コーティング層;を含有する、上記マイクロカプセル
  2. 【請求項2】  マイクロカプセルコア中の薬剤がマイ
    クロカプセルコアの約1〜約70重量%の量で存在する
    請求項1記載のコーティングマイクロカプセル。
  3. 【請求項3】  マイクロカプセルコア中の可食物質が
    マイクロカプセルコアの約29.5〜約98.5重量%
    の量で存在する請求項1記載のコーティングマイクロカ
    プセル。
  4. 【請求項4】  マイクロカプセルコア中の乳化剤がマ
    イクロカプセルコアの約5〜約15重量%の量で存在す
    る請求項1記載のコーティングマイクロカプセル。
  5. 【請求項5】  第1のワックス噴霧コーティング層中
    の可食物質が第1のコーティング層の約85〜約99.
    5重量%の量で存在する請求項1記載のコーティングマ
    イクロカプセル。
  6. 【請求項6】  第1のワックス噴霧コーティング層中
    の乳化剤が第1のコーティング層の約0.5〜約15重
    量%の量で存在する請求項1記載のコーティングマイク
    ロカプセル。
  7. 【請求項7】  マイクロカプセルコア中の薬剤が、デ
    キストロメトルファン、臭化水素デキストロメトルファ
    ン、プソイドエフェドリン、硫酸プソイドエフェドリン
    、塩酸プソイドエフェドリン、臭化水素プソイドエフェ
    ドリン、マレイン酸クロルフェニラミン、グアイフェネ
    ジン、塩酸ジフェンヒドラミンおよびこれらの混合物よ
    りなる群から選択される水溶性薬剤である請求項1記載
    のコーティングマイクロカプセル。
  8. 【請求項8】  マイクロカプセルコア中および第1の
    コーティング層中の可食物質が、水添パーム油、水添ヒ
    マシ油、水添綿実油、ステアリン酸、パルミチン酸およ
    びこれらの混合物よりなる群から選択される請求項1記
    載のコーティングマイクロカプセル。
  9. 【請求項9】  マイクロカプセルコア中および第1の
    コーティング層中の乳化剤がグリセリルモノステアレー
    ト、アセチル化モノグリセリド、ステアリン酸およびこ
    れらの混合物よりなる群から選択される請求項1記載の
    コーティングマイクロカプセル。
  10. 【請求項10】  第2の油コーティング層内の可食植
    物油が、硬質パーム油、部分水添ひまし油、部分水添綿
    実油、部分水添大豆油、および部分水添パーム核油、部
    分水添綿実油および部分水添大豆種子油のブレンド、お
    よびこれらの混合物よりなる群から選択される請求項1
    記載のコーティングマイクロカプセル。
  11. 【請求項11】  第2の油コーティング層中の可食植
    物油が、硬質パーム油と、部分水添パーム核油、部分水
    添綿実油および部分水添大豆種子油のブレンドとの、2
    :1混合物であるような請求項10記載のコーティング
    マイクロカプセル。
  12. 【請求項12】  マイクロカプセルコアと第1のワッ
    クス噴霧コーティング層と第2の油コーティング層との
    重量比がそれぞれ、約1:1:0.5〜約1:3:3で
    あるような請求項1記載のコーティングマイクロカプセ
    ル。
  13. 【請求項13】  (a)  マイクロカプセルコアが
    下記成分: 【表1】 を含有し、 (b)  第1のワックス噴霧コーティング層が下記成
    分: 【表2】 (c)  第2の油コーティング層が下記成分:【表3
    】 を含有するような、請求項1記載のコーティングマイク
    ロカプセル。
  14. 【請求項14】  (A)  マイクロカプセルコアの
    重量%で下記マイクロカプセルコア成分: (a)  約1〜約40重量%の量で存在する薬剤;(
    b)  約9.5〜約98.5重量%の量で存在し、(
    i) ヨウ素価約1〜約10の脂肪酸、(ii) 天然
    ワックス、(iii) 合成ワックス、および(iv)
     これらの混合物よりなる群から選択される融点約25
    〜約100℃の可食物質; (c)  約0.5〜約20重量%の量で存在する乳化
    剤、を準備すること; (B)  段階(A)のマイクロカプセルコア成分を混
    合し、加熱して、均質な混合物を調製すること;(C)
      段階(B)の混合物を熱制御加圧噴霧器ノズルに供
    給し、混合物を制御された条件下で噴霧して直径約20
    0ミクロン以下の長球噴霧凝結コアマイクロカプセルを
    形成すること; (D)  第1のワックス噴霧コーティング層の重量%
    で、第1コーティング層の下記成分: (a)  約60〜約99.5重量%の量で存在し、(
    i) ヨウ素価約1〜約10の脂肪酸、(ii) 天然
    ワックス、(iii) 合成ワックス、および(iv)
     これらの混合物よりなる群から選択される融点約25
    〜約100℃の可食物質; (b)  約0.5〜約20重量%の量で存在する乳化
    剤;を準備すること; (E)  段階(D)の第1コーティング層成分の均質
    な混合物を調製すること; (F)  流動床乾燥機内で、段階(E)の第1コーテ
    ィング層混合物で段階(C)の噴霧凝結コアマイクロカ
    プセルをコーティングする作業を、直径約600ミクロ
    ン以下の長球第1コーティングマイクロカプセルが形成
    されるように制御された条件下で、第1のコーティング
    層混合物の領域を通過する気流内にマイクロカプセルコ
    アを浮遊させることにより行なうこと; (G)  融点約25〜約90℃の可食植物油を含有す
    る第2の油コーティング層を準備すること;(H)  
    段階(G)の第2の油コーティング層成分を混合し、溶
    融して、均質な混合物を形成すること;および(I) 
     段階(F)の第1のコーティングマイクロカプセルを
    段階(H)の溶融した第2の層の混合物に添加混合して
    直径約850ミクロン以下の咀嚼可能な長球コーティン
    グマイクロカプセルの均質な混合物を調製すること、を
    包含する、少なくとも1つの直径約200ミクロン未満
    の噴霧凝結長球マイクロカプセルコア、コア上の第1の
    ワックス噴霧コーティング層、および第1のコーティン
    グコア上の第2の油コーティング層を有する直径約85
    0ミクロンの咀嚼可能な長球コーティングマイクロカプ
    セルの製造方法。
  15. 【請求項15】  マイクロカプセルコア中の薬剤がマ
    イクロカプセルコアの約1〜約70重量%の量で存在す
    る請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】  マイクロカプセルコア中の可食物質
    がマイクロカプセルコアの約29.5〜約98.5重量
    %の量で存在する請求項14記載の方法。
  17. 【請求項17】  マイクロカプセルコア中の乳化剤が
    マイクロカプセルコアの約5〜約15重量%の量で存在
    する請求項14記載の方法。
  18. 【請求項18】  第1のワックス噴霧コーティング層
    中の可食物質が第1のコーティング層の約85〜約99
    .5重量%の量で存在する請求項14記載の方法。
  19. 【請求項19】  第1のワックス噴霧コーティング層
    中の乳化剤が第1のコーティング層の約0.5〜約15
    重量%の量で存在する請求項14記載の方法。
  20. 【請求項20】  マイクロカプセルコア中の薬剤が、
    デキストロメトルファン、臭化水素デキストロメトルフ
    ァン、プソイドエフェドリン、硫酸プソイドエフェドリ
    ン、塩酸プソイドエフェドリン、臭化水素プソイドエフ
    ェドリン、マレイン酸クロルフェニラミン、グアイフェ
    ネジン、塩酸ジフェンヒドラミンおよびこれらの混合物
    よりなる群から選択される水溶性薬剤である請求項14
    記載の方法。
  21. 【請求項21】  マイクロカプセルコア中および第1
    のコーティング層中の可食物質が、水添パーム油、水添
    ヒマシ油、水添綿実油、ステアリン酸、パルミチン酸、
    およびこれらの混合物よりなる群から選択される請求項
    14記載の方法。
  22. 【請求項22】  マイクロカプセルコア中および第1
    のコーティング層中の乳化剤がグリセリルモノステアレ
    ート、アセチル化モノグリセリド、ステアリン酸および
    これらの混合物よりなる群から選択される請求項14記
    載の方法。
  23. 【請求項23】  第2の油コーティング層中の可食植
    物油が、硬質パーム油、部分水添ひまし油、部分水添綿
    実油、部分水添大豆油、および部分水添パーム核油、部
    分水添綿実油および部分水添大豆種子油のブレンド、お
    よびこれらの混合物よりなる群から選択される請求項1
    4記載の方法。
  24. 【請求項24】  マイクロカプセルコアと第1のワッ
    クス噴霧コーティング層と第2の油コーティング層との
    重量比がそれぞれ、約1:1:0.5〜約1:3:3で
    あるような請求項14記載の方法。
  25. 【請求項25】  薬学的に許容される担体、および少
    なくとも1つの直径約200ミクロン以下の噴霧凝結長
    球マイクロカプセルコア、コア上の第1のワックス噴霧
    コーティング層および第1のコーティングコア上の第2
    の油コーティング層を有する直径約850ミクロン以下
    の咀嚼可能な長球コーティングマイクロカプセルの治療
    有効量を有する咀嚼可能な徐放性薬剤組成物であって、
    上記コーティングマイクロカプセルは、下記成分:(A
    )  マイクロカプセルコアを基にした重量%で、下記
    成分: (a)  約1〜約40重量%の量で存在する薬剤;(
    b)  約9.5〜約98.5重量%の量で存在し、(
    i) ヨウ素価約1〜約10の脂肪酸、(ii) 天然
    ワックス、(iii) 合成ワックス、および(iv)
     これらの混合物よりなる群から選択される融点約25
    〜約100℃の可食物質; (c)  約0.5〜約20重量%の量で存在する乳化
    剤、を含有するマイクロカプセルコア;(B)  第1
    のコーティング層の重量%で、下記成分:(a)  約
    60〜約99.5重量%の量で存在し、(i) ヨウ素
    価約1〜約10の脂肪酸、(ii) 天然ワックス、(
    iii) 合成ワックス、および(iv) これらの混
    合物よりなる群から選択される融点約25〜約100℃
    の可食物質; (b)  約0.5〜約20重量%の量で存在する乳化
    剤;を含有する、マイクロカプセルコア上の第1のワッ
    クス噴霧コーティング層、および; (C)  融点約25〜約90℃の可食植物性油を含有
    する、第1のコーティングマイクロカプセル上の第2の
    油コーティング層;を含有するような、上記薬剤組成物
  26. 【請求項26】  コーティングマイクロカプセルが薬
    剤組成物中、薬剤組成物の約5〜約50重量%の量で存
    在する請求項25記載の徐放性薬剤組成物。
  27. 【請求項27】  薬学的に許容される担体がヌガーで
    ある請求項25記載の徐放性薬剤組成物。
  28. 【請求項28】  コーティングマイクロカプセルが下
    記成分: (a)  下記成分: 【表4】 を含有するマイクロカプセルコア; (b)  下記成分: 【表5】 を含有する第1のワックス噴霧コーティング層;および
    (c)  下記成分: 【表6】 を含有する第2の油コーティング層、を含有する請求項
    25記載の徐放性薬剤組成物。
  29. 【請求項29】  (A)  マイクロカプセルコアの
    重量%で下記マイクロカプセルコア成分: (a)  約1〜約40重量%の量で存在する薬剤;(
    b)  約9.5〜約98.5重量%の量で存在し、(
    i) ヨウ素価約1〜約10の脂肪酸、(ii) 天然
    ワックス、(iii) 合成ワックス、および(iv)
     これらの混合物よりなる群から選択される融点約25
    〜約100℃の可食物質; (c)  約0.5〜約20重量%の量で存在する乳化
    剤、を準備すること; (B)  段階(A)のマイクロカプセルコア成分を混
    合し、加熱して、均質な混合物を調製すること;(C)
      段階(B)の混合物を熱制御加圧噴霧器ノズルに供
    給し、混合物を制御された条件下で噴霧して直径約20
    0ミクロン以下の長球噴霧凝結コアマイクロカプセルを
    形成すること; (D)  第1のワックス噴霧コーティング層の重量%
    で、第1コーティング層の下記成分: (a)  約60〜約99.5重量%の量で存在し、(
    i) ヨウ素価約1〜約10の脂肪酸、(ii) 天然
    ワックス、(iii) 合成ワックス、および(iv)
     これらの混合物よりなる群から選択される融点約25
    〜約100℃の可食物質; (b)  約0.5〜約20重量%の量で存在する乳化
    剤;を準備すること; (E)  段階(D)の第1コーティング層成分の均質
    な混合物を調製すること; (F)  流動床乾燥機内で、段階(E)の第1コーテ
    ィング層混合物で段階(C)の噴霧凝結コアマイクロカ
    プセルをコーティングする作業を、直径約600ミクロ
    ン以下の長球第1コーティングマイクロカプセルが形成
    されるように制御された条件下で、第1のコーティング
    層混合物の領域を通過する気流内にマイクロカプセルコ
    アを浮遊させることにより行なうこと; (G)  融点約25〜約90℃の可食植物油を含有す
    る第2の油コーティング層を準備すること;(H)  
    段階(G)の第2の油コーティング層成分を混合し、溶
    融して、均質な混合物を形成すること;(I)  段階
    (F)の第1のコーティングマイクロカプセルを段階(
    H)の溶融した第2の層の混合物に添加混合して直径約
    850ミクロン以下の咀嚼可能な長球コーティングマイ
    クロカプセルの均質な混合物を調製すること、および (J)  第1のコーティング層および第2のコーティ
    ング層を有する段階(I)のマイクロカプセルを薬学的
    な担体と混合して咀嚼可能な徐放性薬剤組成物を形成す
    ること、を包含する、薬学的に許容される担体、および
    少なくとも1つの直径約200ミクロン以下の噴霧凝結
    長球マイクロカプセルコア、コア上の第1のワックス噴
    霧コーティング層および第1のコーティングコア上の第
    2の油コーティング層を有する直径約850ミクロン以
    下の咀嚼可能な長球コーティングマイクロカプセルの治
    療有効量を有する咀嚼可能な徐放性薬剤組成物の製造方
    法。
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