JPH04275954A - 車両ドア窓用の複層ガラス - Google Patents

車両ドア窓用の複層ガラス

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JPH04275954A
JPH04275954A JP3034691A JP3469191A JPH04275954A JP H04275954 A JPH04275954 A JP H04275954A JP 3034691 A JP3034691 A JP 3034691A JP 3469191 A JP3469191 A JP 3469191A JP H04275954 A JPH04275954 A JP H04275954A
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glass
double
vehicle door
door window
glass plate
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Takeshi Hisanaga
久永 猛
Motoyasu Sakaguchi
阪口 元保
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Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両ドア窓用の複層ガラ
ス、ことに例えば所謂各種のガラス板あるいはポリカー
ボネート(PC)等の合成樹脂板、特に内外側ガラス板
のうち板厚が外側より内側の方が同等以下で薄いガラス
板を用いて複層ガラス化し、加えて間隔部材からシール
材を貫通して外側に突出した突起部材を包み込み、かつ
内外側ガラス板とシール材とでできたコ字状部に入り込
むように、例えば熱可塑性樹脂製モール(ガスケットと
もいう)部をより固着させるように一体化成型をした車
両ドア窓用の複層ガラスに関し、特に従来の単板ガラス
はもちろん合わせガラスに替えて特異な複層ガラスとす
ることで、より密封性あるいは強度等を高めて充分長期
的な耐久性や耐候性等を有するものとし、車両窓ことに
自動車窓に採用できて優れ、複層ガラスとしての機能に
加え、単板ガラスはもちろん合わせガラスでは付与する
ことが難しいような各種機能を持たせることができると
ともに、これら付与した多機能を充分保護し支えて優れ
たものとし得、よって車内外における居住性、安全性あ
るいは軽量化に対し合わせガラス等に比して同等以上に
成し得、自動車などの車両用窓材としてはもちろん船舶
や建築あるいはその関連等に適用し得る、有用な車両ド
ア窓用の複層ガラスを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】車両窓用複層ガラスは従来いくつかのも
のが提案されている。例えば、実公昭51ー26412
号公報には、ガラス板と透明プラスチック板との間に設
けた減圧空間とより成る車両用ガラスが開示されており
、また実開昭61ー90831号公報には、2枚のガラ
スの間のスペーサの外側へ充填した接着剤部を覆う帯状
の軟質合成樹脂からなるカバーを装着した自動車用窓ガ
ラスが開示されている。
【0003】また例えば、絶縁窓ガラスの縁部が段状に
形成されかつ大きい側のガラス板で支持されている車両
ドア窓用としての記載はドイツ特許公開公報35175
81、ドイツ特許公開公報3729036あるいは特開
昭63ー263129号公報があり、ドイツ特許公開公
報3517581には、2枚の単層ガラス板の一方が他
方のガラス板の少なくとも側端部で該ガラス板よりも外
側に向かって突き出ており、大きい方のガラス板の突き
出た該側端部が周囲フレーム中をガイドされている車両
特に自動車側面窓が開示されており、さらにドイツ特許
公開公報3729036には、複層ガラス例えばエア空
間を囲む2枚の薄いガラス板からなる自動車ドアにおけ
る高さ調節式窓で、ガラス板は例えば3mm厚みでプレ
ストレスドやタアフンド安全ガラスであり、3mm厚み
のプラスチックシールは乾燥剤を20wt%混入したブ
チルゴムであり、粘着性化合物はチオコールであり、し
かも球を間隔部材として配設するとともに前記エア空間
でのプラスチックシールの開放面積を増加させるように
する自動車用絶縁ガラス板が開示されており、さらにま
た特開昭63ー263129号公報には、単層ガラス板
を互いに結合し、両者の間に形成される中間空間をシー
リングする接着材が双方の単層ガラス板の周囲辺縁面よ
りも内面にずらされて溝が形成され、少なくとも窓開放
時に可視的となる部分の周囲辺縁面に形成されている溝
に、少なくとも一方の単層ガラス板の辺縁面と段差のな
いフラッシュな連結密閉面を形成し、該ガラス板の輪郭
形状に合わされ、接着材により固定された縁形材が配置
されている絶縁窓ガラスである自動車用の高さ調節式サ
イドウィンドガラスが開示されている。
【0004】さらに例えば、実開平2ー99933号公
報には、外側ガラス板の空気層側の表面には無反射膜が
形成されている、あるいはさらに内側ガラス板の空気層
側又は室内側のいずれかの表面には、PET、PVB、
ポリウレタン、EVAおよびポリ塩化ビニルのうちの少
なくとも一種からなる樹脂フィルムが貼着されている車
両用複層ガラスが開示されている、等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した例えば実公昭
51ー26412号公報ならびに実開昭61ー9083
1号公報に記載のものは、減圧空間あるいは空気層にお
ける密封性を自動車用窓材として種々の過酷な条件のな
かで長期的に保持することはかなり困難なものといえる
ものであり、加えて前者においては減圧によっては透視
時に歪んで見えることにもなり兼ねないし、後者におい
てはガラスエッジからスペーサまでの距離が長く特に視
野を狭くせしめることになり兼ねないものであって、し
かも両者とも自動車の窓部に取り付ける際、容易でなく
取り付け強度も充分あるものとはし難いものである。
【0006】また例えば前記ドイツ特許公開公報351
7581に記載のものは、特に車両ドア用窓では開閉あ
るいは高さ調節によって可視的なシーリング材が必ずし
も常に均一に美しく塗布仕上げされず外観を損ない易く
、シーリング材の表面に塵やほこりが溜まり、しかもこ
の面の清掃が困難なものであり、またドイツ特許公開公
報3729036に記載のものは、空気層における乾燥
状態を保持するための工夫はあるもののシール性におい
て必ずしも充分とは言い難いものであってかつ間隔部材
として球を用いることは良さそうに見えるが作業性等か
ら良くなく両ガラス板にも局部的な力が作用し必ずしも
良いものとは言えないものであり、さらに特開昭63ー
263129号公報に記載のものは接着材により固定さ
れた縁部材によって間隔が決定されることは局部的に力
が働き必ずしも良いことではなく、しかもシール性にお
いて充分でなく空気層内における曇り等を使用環境ある
いは長期的使用で発現するようになり易いものでもある
【0007】さらに実開平2ー99933号公報に記載
のものは、複層ガラスにおけるシール、透視性の改善あ
るいは耐久性の強化、さらに該複層ガラスの取り付け組
み付けが容易と言えるものでもないものである。
【0008】さらにまた前述した各公報に記載のものは
、例えば外側ガラス板と該外側ガラス板より薄い板厚の
内側ガラス板との組み合わせによる複層ガラスには、必
ずしも充分容易に採用し難いものでもある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のかかる
課題に鑑みて成したものであって、内外側ガラス板の周
端縁面部に備えた離隔用間隔部材から外部側に向けシー
ル材をも貫通させて突出した突起部材を、少なくとも全
周端縁面部に複数個配設し、前記モール成型部を合成樹
脂、ことに熱可塑性樹脂系材料で所謂エンキャプシュレ
ーション法等によって一体的に埋め込むよう入り込め成
型したものとしたことにより、従来より格段に優れた頑
固な一体的接着ができ、充分な接着強度を有し、かつ耐
候性、耐光性等耐久性に優れ、より多機能化ができ得か
つより安全性を高め得て高居住性と成らしめ、軽量化に
も答えることが可能な車両ドア窓用の複層ガラスを提供
するものである。
【0010】すなわち、本発明は間隔部材を周端縁部に
配し、外側ガラス板と内側ガラス板を所定空間を介在さ
せて保持接着し、周端縁部をシールした車両ドア窓用の
複層ガラスにおいて、前記間隔部材に設けた前記空間の
逆方向で外側に突出した突起部材を少なくとも複数個配
設して、該突起部材を少なくとも包み込んで一体的成型
した合成樹脂製モール部を備えて成ることを特徴とする
車両ドア窓用の複層ガラス。ならびに前記間隔部材に設
けた突起部材が先端部においてT状型を成していること
を特徴とする上述した車両ドア窓用の複層ガラス。さら
に前記車両ドア窓用複層ガラスのドアフレーム内に常に
隠れ非透視部分に当たる底辺部において、前記間隔部材
の空間側に、空間を乾燥状態におく乾燥剤入りスペーサ
を一体的に設け、前記底辺部における内外側ガラス板と
の接着する面積を大ならしめて成ることを特徴とする上
述した車両ドア窓用の複層ガラス。および前記内外側ガ
ラス板において、前記外側ガラス板を前記内側ガラス板
より、常に前記ドア窓フレーム内に隠れ非透視部分とな
っている底辺部の面積を最大として大きくし、前記外側
ガラス板底辺部の大きくした面積のうち、少なくともホ
ルダー取付部にあたる内面に、前記一体的成型した合成
樹脂製モール部と連続して表面横波状の凹凸部を設けて
成ることを特徴とする上述した車両ドア窓用の複層ガラ
スを提供するものである。
【0011】ここで、前記突起部材を前記間隔部材から
空間に対し逆方向の外部側へ突出させてガラス板の全周
端縁部内に少なくとも複数個配設して埋め込むようにし
たことについては、前記外側ガラス板を主としてホルダ
ー部材でホーデイングし車両ドア窓用の複層ガラスを上
下するなかで、ことにその板厚が外側ガラス板と同一か
それ以下、あるいは外側ガラス板と同一か多少小面積で
ある内側ガラス板を、小容量の一体成型モール部であっ
ても各ガラス板との接着界面に影響を与えず、しかも間
隔部材やシール材とモール部との一体化を高めて、少な
くとも支承あるいは拘持するようにすることで、内外の
ガラス板の内面における接着剤やシール材の密封性保持
に役立つものとし、特に例えば約ー20°C〜+50°
C程度等の温度変化、あるいは高速走行に伴う風圧によ
る歪み等の過酷な環境に耐え、かつ長期的耐久性が充分
あるものとして、車両ドア窓用の複層ガラスが備えた各
種機能を劣化させることがないようにするためであり、
さらに少しでも間隔部材から前記周端縁面部の間を狭く
し、視野を狭めることがないようにして出来るだけ透視
性のある車両ドア窓用に相応しい複層ガラスとするため
である。
【0012】また、前記間隔部材としては、ポリイソブ
チレンおよび/またはブチルゴムをベースとして炭カル
、ならびにシリカゲルまたはシリカゲルとゼオライトの
混合物である乾燥剤を混入したもの、あるいは塩化ビニ
ル製やアルミ製等であって、断面の大きさはほぼ空間に
等しい高さで約0.5〜5mm程度、好ましくは約1〜
3mm、幅が約3〜6mm程度であり、該間隔部材は前
記複層ガラスの周端縁部の全周に設けるようにするのが
よく、また内外ガラス板内面と前記間隔部材との接着は
ことに前記塩化ビニル製やアルミ製の間隔部材を用いる
際にはポリイソブチレンやブチルゴムなどで固着するも
のである。さらに前記車両ドア窓用複層ガラスのドア窓
フレーム内に常に隠れ非透視部分に当たる底辺部におい
て、前記間隔部材の空間側に、空間を乾燥状態におく乾
燥剤入りスペーサを一体的に設け、前記底辺部における
内外側ガラス板との接着する面積を大ならしめることが
好ましいものである。
【0013】さらに、前記間隔部材より一体的に突出す
る突起部材は、材質としては間隔部材と同質がよいが、
必ずしも同質でなくとも、間隔部材とシール材とモール
部との一体化ならびに補強芯材的な機能を有するもので
あれば多少フレキシブルであってもよく、また大きさな
らびに形状としては局部的な力が作用しないようなかつ
モール一体成型時の樹脂のフローを妨げない程度の幅、
厚み、形状であればよく、ことに突起部材は間隔部材の
ほぼ中央すなわち内外側ガラス板のほぼ中央位置より突
出さすことが大切であり、しかも凹凸状あるいはスパイ
ラル状表面等がよく、前記シール材を少なくとも貫通し
てモール部に及ぶ突起部材のその先端は特にT状型の形
状が好ましく、固定し安定化とより確かな補強を与える
ようにできるものである。
【0014】さらにまた、前記シール(シーリングとも
いう)材としては、シリコン系樹脂、チオコール等を用
い、前記間隔部材の空間と逆方向側である外部側を充分
確実に密封着するものであり、その厚みは約2〜4mm
程度である。なお前記合成樹脂製モールが内外側ガラス
板周端縁部間に多少例えば約2〜4mm程度入り込み存
在するようにすることが好ましく、場合によっては前記
シール材を施さないでこの層を省くこともできる。いず
れにしても、前記間隔部材の空間側端縁から外側ガラス
板の周端縁の間の幅は約10mm前後程度、場合によっ
ては約15mm程度、ことに透視部すなわち常にドア窓
フレームに隠れた部分を除く部分は約10mm以下、好
ましくは約8mm程度に収めるものである。
【0015】なお、上述した間隔部材、シール材等の各
寸法については、ガラス板すなわち複層ガラスの大きさ
によって多少変わることは言うまでもないことである。
【0016】さらにまた、前記内外ガラス板としては、
所謂無機質のガラス板、ポリカーボネート板(PC板)
、ポリメチルメタクリレート板(PMMA板)あるいは
アクリル板等の有機質である合成樹脂板等であって、無
色あるいは各種着色したものならびに赤外線や紫外線吸
収機能を持つもの、または各種膜被覆等の各種表面処理
し多機能化、例えばハードコート、熱線反射膜、無反射
膜、電波透過膜、バイレイヤー膜あるいはそれらの複合
膜等を被覆したもの、さらには生板はもとより熱処理や
化学的処理等による強度アップしたものあるいは種々強
化したものならびに平板や屈曲したもの、セラミック焼
き付け層部である所謂黒枠を施したもの、合わせや複合
ガラス板、微細なワイヤ入りのもの等各種加工したもの
などが用いられ、内外側ガラス板の板厚については、車
両窓用としてより安全性を高めかつより軽量化を図るた
め、内外側ガラス板の板厚約4mm以下で同等かあるい
は外側ガラス板より内側ガラス板の方が薄い板厚がよく
、外側ガラス板では約1.5〜3.5mm厚程度、好ま
しくは約1.8〜3.0mm、内側ガラス板では約0.
5〜2.0mm厚程度、好ましくは約0.8〜1.8m
mがより好ましいものである。さらに前記透視部におけ
る外側ガラス板より内側ガラス板を小さくする部分の量
は約3〜4mm程度までである。
【0017】さらにまた、一体的成型をした合成樹脂製
モールとしては、例えば熱可塑性樹脂系モール材料、ポ
リウレタン、塩化ビニル、ウレタン塩化ビニル、サーモ
プラスチックエラストマーなどの樹脂原料があげられ、
なかでも安価で耐久性等性能も良好な塩化ビニル樹脂あ
るいはポリウレタン樹脂を用いることが好ましいもので
ある。
【0018】さらにまた、前記内外側ガラス板を複層化
した所謂複層ガラスの周端縁部への前記合成樹脂製モー
ルの一体的成型方法としては、RIM法、LIM法等が
あげられるが、所謂これらの中でエンキャプシュレーシ
ョン法が最も好ましく、例えばポリウレタン樹脂であれ
ば、その射出成形条件は射出溶融温度約140〜200
°C程度で射出圧力約130〜150kg/cm2 程
度(吐出圧力約3kg/cm2 程度前後)、型温度約
60〜70°C程度であり、また例えば塩化ビニル樹脂
であれば、その射出成形条件は射出溶融温度170〜2
00℃程度で射出圧力約300kg/cm2程度以上で
あり、この際、前記モール成型部を成型用金型内にイン
サートする前に予め周端縁部をプライマー処理すると射
出用溶融樹脂の流れを助長しかつ接着性を強固にするこ
とができ好ましく、しかも該周端縁部の温度が80〜1
00℃程度になるように加熱されていることが好ましい
ものである。  なお、ガラス板が有機質と無機質の各
種組み合わせの際には特に、割れ等に対する配慮が必要
であり、熱膨張収縮については配慮が必要となることは
言うまでもない。
【0019】なお、特に所謂エンキャプシュレーション
法を適用した際には、例えば複層ガラスの空間部から外
気に連通するエア抜き管を設け、エンキャプ終了後空間
内の調湿等をして、該管に例えば乾燥剤入りゴム風船状
物を取り付け、空間内の圧力調整と調湿等を兼ねるよう
にしてもよいし、また単にシールだけの後始末でもよい
ものである。さらになお、前記空間内の調湿用として乾
燥剤入りスペーサを前記間隔部材の空間側に一体的に周
囲密着して設けてもよいことは言うまでもない。
【0020】さらに、前記内外側ガラス板において、前
記外側ガラス板を前記内側ガラス板より、常にドア窓フ
レーム内に隠れ非透視部分となっている底辺部の面積を
最大として大きくし、前記外側ガラス板底辺部の大きく
した面積のうち、少なくともホルダー取付部にあたる内
面に、前記一体的成型した合成樹脂製モール部と連続し
て表面横波状の凹凸部を設けて成るようにすることが、
充分ホルダーを上下の力の作用に対して強力となり、よ
り好ましいものである。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。但し本発明は係る実施例に限定されるものでは
ない。
【0022】図1は、本発明の車両ドア窓用の複層ガラ
スの周端縁部における突起部材およびモール成型部等の
構成の一実施例を示す、図3のAーA視に沿う部分拡大
した側断面図であって、車両ドア窓用の複層ガラス1は
、例えば図3に示すような形状で、底辺長さ約600m
m、上辺長さ約450mm、垂直辺長さ約320mmの
大きさ、約3mm厚のグリーン色調の外側ガラス板2の
周端縁部で約13mm付近を中心とした所定位置に、ポ
リイソブチレンである接着部9を介して、ポリイソブチ
レンに炭カルとシリカゲルおよびゼオライトの混合物か
らなる乾燥剤とを混入した高さ約3mm程度で幅約4m
m程度の凸部8を有する間隔部材4を密着し、該間隔部
材4を挟んで外側ガラス板2より約3mm程度上部3辺
で各々小さくかつ下辺で前記非透視部にほぼ近い部分だ
け底辺を上げるように狭くした形で約1.5mm厚の薄
い内側ガラス板を、内外側ガラス板が上部3辺で周端縁
面が約3mm程度の差があるように前記と同様に接着部
9で密着し、内外側ガラス板2、3と間隔部材4により
乾燥状態にある約3mm程度の空間10を形成して複層
化し、前記間隔部材4の外部側に突出する突起部材5が
貫通しているように、シリコン系樹脂をシール材6とし
て約2mm程度の厚みでシーリングして複層ガラスを得
、該複層ガラスの全周端縁部で8箇所すなわち各辺2箇
所にあるようにした後、モール部7を施す部分にプライ
マーを塗布し、図5に示すようにして、上述で得た複層
ガラスの周端縁部、すなわち内側ガラス板の周端縁部、
および内外側ガラス板の内面とシール材の表面とでなす
コ字状凹部でキャビティ空間を形成するよう射出成形金
型17内にセットし、上下型18、19で型締めし、キ
ャビティ空間20内に原料樹脂を射出する所謂エンキャ
プシュレーション法で一体化成型することでポリウレタ
ン樹脂製モール7を成形した車両ドア窓用の複層ガラス
1を得るものである。
【0023】得られた車両ドア窓用の複層ガラスは、前
記モールが内側ガラス板の周端縁面部からシール材まで
約2〜3mm程度入り込むこととなりかつ突起部材にも
絡まることとなり、加えて内側ガラス板の端面をカバー
するようにでき、間隔部材や内外側ガラス板の一体化を
高める等、密封性が極めて優れ、水分や湿分を完全に遮
断するものとなり、長期的にも充分耐候性ならびに耐久
性があるものとなり、車両ドア窓用の複層ガラスの周端
縁部、ことに薄い内側ガラス板を保護できることはもち
ろんガラスへの衝撃強度を向上するとともに内側ガラス
板のクッション性を高めて乗員への裂傷性を低減できか
つ走行時の風圧にも耐え歪みを発現し難くなり、上下作
動に充分耐え、さらに防音性や断熱性が向上して優れ、
しかも各種寸法性が向上し、車内外における居住性や安
全性に優れるものであって軽量化にもなり得、保管や輸
送はもちろん後工程における車体窓部への取り付けも容
易となるものである。
【0024】次に、図2は、本発明の車両ドア窓用の複
層ガラスの周端縁部における一実施例で、間隔部材から
突出した突起部材で以て補強したモール部を、外側ガラ
ス板の内面に連続して一体的に延ばし、表面横波状の凹
凸部を形成した一例を示す、図3のBーB視に沿う部分
拡大した側断面図であって、図1に記述した車両ドア窓
用の複層ガラス1と同様にしたなかで、前記内外側ガラ
ス板2、3において、前記外側ガラス板2を前記内側ガ
ラス板3より、常にドア窓フレーム内に隠れ非透視部分
となっている底辺部の面積を最大として大きくし、前記
外側ガラス板底辺部の大きくした面積のうち、少なくと
もホルダー取付部にあたる内面に、前記一体的成型した
合成樹脂製モール部7と連続して表面横波状の凹凸部1
1を設けて成るようにするとともに、さらに前記ドア窓
フレーム内に常に隠れ非透視部分に当たる底辺部におい
て、前記間隔部材の空間側に、空間を乾燥状態におく乾
燥剤入りスペーサを前記間隔部材の凸部8で嵌合し一体
的に設け、前記底辺部における内外側ガラス板との接着
する面積を大ならしめて成るようにしたものである。
【0025】得られた車両ドア窓用の複層ガラス1は、
間隔部材から突出した突起部材で以て補強支持する一方
、ホルダー取り付け部に凹凸部を設けるようにしたので
、より補強ならびに一体化ができ、かつ内外側ガラス板
の密封性を低減することなく連結でき、しかも突起部材
にシール材ならびにモール用ポリウレタン樹脂をも絡ま
して芯材的になり、充分ホルダーを上下の力の作用に対
して強力となるとともに外側ガラス板をも保護すること
となる等、図1で記述したと同等以上の性能を有する作
用効果を持つものである。
【0026】続いて、図3は、本発明の車両ドア窓用の
複層ガラスの一実施例を示す平面図であって、自動車窓
のドアウインドガラスを例示したものである。この他、
サンルーフガラス、バックウインドガラス、サイドウイ
ンド、リアクォーターガラスあるいはウインドシールド
にも採用され得るものとすることができるものである。 なお、本発明の車両ドア窓用の複層ガラスは、車両、こ
とに自動車はもちろん船舶、建築やその関連等広い分野
にも適用し得るものであることはもちろんである。
【0027】さらに、図4は、本発明の車両ドア窓用の
複層ガラスにホルダーをセットしたホルダー付き車両ド
ア窓用の複層ガラスの一実施例を示し、(a)図がその
部分平面図、(b)図が(a)図のCーC視に沿う部分
拡大した側断面図であって、図2で例示した車両ドア窓
用の複層ガラス1の表面波状凹凸部を備えた外側ガラス
板を包み込むようにホルダー16嵌め込んだ状態で一体
化したものであり、該一体化は後接着でもあるいはエン
キャプシュレーション法でホルダーの成型と同時接着で
もよいことは言うまでもない。
【0028】これによって、車両ドア窓用の複層ガラス
を昇降動作をしてもあるいは走行時の風圧等に対しても
頑丈で長期に亘り充分耐久性があるものとなる。
【0029】さらにまた、図5は、本発明の車両ドア窓
用の複層ガラスを製造する際の、溶融合成樹脂を射出注
入する直前で、複層化したガラスを射出成形金型内に設
置し型締めした状態を示す部分拡大した側断面図であっ
て、射出成形金型17は上型18と下型19とからなり
、図1と同一の複層化したガラス板を、合成樹脂製モー
ルを成型しようとする部分でキャビティ空間面をなすよ
うにし、かつ上下型18、19のシール兼緩衝材21を
施した部分が少なくとも間隔部材4にかかるようにして
射出成形金型12内にセットし、上下型18、19を型
締めし、キャビティ空間20を形成したものである。
【0030】
【発明の効果】前述したように、本発明の車両ドア窓用
の複層ガラスは、特異な組み合わせの内外側ガラス板に
おいても、特異に間隔部材、ことに突起部材を有する間
隔部材とシール材等との組み合わせなどで内外側ガラス
板の周端縁部内面をコ字状に残してモール用合成樹脂が
入り込むようにし、しかも外側ガラス板の内面底辺部の
非透視部にモール用合成樹脂と繋がった表面波状凹凸部
を設けるようにし、間隔部材よりシール材を貫通して突
起部材を配置することによりモール用合成樹脂と一体化
するようにし、所謂エンキャプシュレーション法によっ
て合成樹脂製モールを一体的に成形して構成したことに
より、通常の複層ガラスの構成に加えて前記モールが内
外側ガラス板の周端縁面部あるいは内面部からシール材
まで入り込むこととなりかつ突起部材等にも絡まること
となり、加えて内側ガラス板を支えて内外側ガラス板の
一体化を高める等、密封性が極めて優れ、水分や湿分を
完全に遮断するものとなり、昇降動作に充分耐え、長期
的にも充分耐候性ならびに耐久性があるものとなって、
車両ドア窓用の複層ガラス、ことに内側ガラス板の周端
縁部を保護できることはもちろんガラス板への衝撃強度
を向上するとともに、内側ガラスのクッション性を高め
て乗員への裂傷性を低減できかつ走行時の風圧にも耐え
歪みを発現し難くなり、さらに防音性や断熱性が向上し
て優れ、しかも各種寸法性が向上し、車内外における居
住性や安全性に優れるものであって軽量化をも達成する
ことができ、保管や輸送はもちろん後工程における車体
ドア窓部への取り付けも容易となる、車両、ことに自動
車用して充分採用できて有用な車両ドア窓用の複層ガラ
スを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両ドア窓用の複層ガラスの周端縁部
における突起部材およびモール成型部等の構成の一実施
例を示す、図3のAーA視に沿う部分拡大した側断面図
である。
【図2】本発明の車両ドア窓用の複層ガラスの周端縁部
においる一実施例で、間隔部材から突出した突起部材で
以て補強したモール部を、外側ガラス板の内面に連続し
て一体的に延ばし、表面横波状の凹凸部を形成した一例
を示す、図3のBーB視に沿う部分拡大した側断面図で
ある。
【図3】本発明の車両ドア窓用の複層ガラスの一実施例
を示す平面図である。
【図4】本発明の車両ドア窓用の複層ガラスにホルダー
をセットしたホルダー付き車両ドア窓用の複層ガラスの
一実施例を示し、(a)図がその部分平面図、(b)図
が(a)図のCーC視に沿う部分拡大した側断面図であ
る。
【図5】本発明の車両ドア窓用の複層ガラスを製造する
際の、溶融合成樹脂を射出注入する直前で、複層化した
ガラスを射出成形金型内に設置し型締めした状態を示す
部分拡大した側断面図である。
【符号の説明】
1  車両窓用複層ガラス 2  外側ガラス板 3  内側ガラス板 4  間隔部材 5  突起部材 6  シール材 7  モール部 16  ホルダー 17  射出成形金型

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  間隔部材を周端縁部に配し、外側ガラ
    ス板と内側ガラス板を所定空間を介在させて保持接着し
    、周端縁部をシールした車両ドア窓用の複層ガラスにお
    いて、前記間隔部材に設けた前記空間の逆方向で外側に
    突出した突起部材を少なくとも複数個配設して、少なく
    とも包み込んで一体的成型した合成樹脂製モール部を備
    えて成ることを特徴とする車両ドア窓用の複層ガラス。
  2. 【請求項2】  前記間隔部材に設けた突起部材が先端
    部においてT状型を成していることを特徴とする請求項
    1記載の車両ドア窓用の複層ガラス。
  3. 【請求項3】  前記車両ドア窓用複層ガラスのドア窓
    フレーム内に常に隠れ非透視部分に当たる底辺部におい
    て、前記間隔部材の空間側に、空間を乾燥状態におく乾
    燥剤入りスペーサを一体的に設け、前記底辺部における
    内外側ガラス板との接着する面積を大ならしめて成るこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両ドア窓用の複層ガラ
    ス。
  4. 【請求項4】  前記内外側ガラス板において、前記外
    側ガラス板を前記内側ガラス板より、常にドア窓フレー
    ム内に隠れ非透視部分となっている底辺部の面積を最大
    として大きくし、前記外側ガラス板底辺部の大きくした
    面積のうち、少なくともホルダー取付部にあたる内面に
    、前記一体的成型した合成樹脂製モール部と連続して表
    面横波状の凹凸部を設けて成ることを特徴とする請求項
    1記載の車両ドア窓用の複層ガラス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997036838A1 (fr) * 1996-04-03 1997-10-09 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Unite a double vitrage
JP2021040944A (ja) * 2019-09-11 2021-03-18 ホシザキ株式会社 ショーケース

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WO1997036838A1 (fr) * 1996-04-03 1997-10-09 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Unite a double vitrage
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