JPH0427449A - 下水処理設備の汚砂洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は下水処理設備の汚砂洗浄装置に関するものであ
る。

［従来の技術］ 第３図は下水処理設備の沈砂池にて沈殿する汚砂を洗浄
する汚砂洗浄装置の一例を示すもので、図中ａは汚砂、
ｂは汚砂処理槽、Ｃは給水管、ｄは撹拌装置、ｅは水、
ｒは浄化された砂分、９は分離された軽量汚物、ｈは該
軽量汚物９を回収する取込口を上部に開口する環状のス
カムスキマ−１ｌは前記砂分子を回収するスクリューコ
ンベヤを示し、前記汚砂処理１１！ｂは、槽内に投入設
置された幅方に延びる仕切板ｊによって水ｅを連通させ
ながら上流側の洗浄槽にと下流側の分離槽１とに区画さ
れている。

而して、洗浄槽ｋに投入された汚砂ａは、撹拌装置ｄに
より生じる撹拌水流で砂分子と、該砂分「に付着してい
た軽量汚物９とに分離され、然る後、前記砂分［は分離
槽！に導かれて沈殿し、スクリューコンベヤｌで掻揚げ
られて槽内から排出され、又、前記軽量汚物Ｑは浮上し
て水面を浮遊しながら分離槽ｌへと導かれスカムスキマ
−ｈで回収される。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上述した如き従来の汚砂洗浄装置では、
−律の撹拌水流しか得られない為、下水処理設備の特性
によって異なる汚砂ａの性状に応じて効果的な撹拌作用
を任意に設定することができなかつた。

又、撹拌水流によって汚砂ａから分離されて浮上する軽
量汚物９が、洗浄槽に側の水面に淀んでスムーズにスカ
ムスキマ−ｈまで導かれない問題があった。

更に、比較的重量の大きな小石大の汚砂や空缶等の堆積
物ｍが汚砂処理槽す底部に堆積してしまう為、これを定
期的に作業員が槽内に入って排除しなければならず、斯
かる作業は硫化水素ガス雰囲気にて行われるので非常に
危険であった。

本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、汚砂の性状
に応じて効果的な撹拌作用を任意に設定することができ
、しかも、洗浄槽で浮上した軽量汚物をスムーズに分離
槽へと導くことができ、更に、汚砂処理槽底部の堆積物
を作業員が槽内に入ることなく排除し得る汚砂洗浄装置
を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 本発明は汚砂処理槽を幅方向に延びる仕切板によって洗
浄槽と分離槽とに区画し、前記洗浄槽に投入された汚砂
を撹拌水流によって砂分と軽量汚物とを分散状態に撹拌
洗浄して分離槽に導き、前記砂分と軽量汚物とを比重差
により分離して別個に回収するようにした下水処理設備
の汚砂洗浄装置において、前記仕切板として洗浄槽側に
向け凸形をなす曲面部を上部に有する仕切板が備えられ
、該仕切板は、支持軸により回動自在に支持されて洗浄
槽と分離槽とを連通ずる上部流路及び下部流路を形成す
るよう汚砂処理槽内に配置されると共に回動用駆動装置
を備え、且つ前記洗浄槽に前記仕切板に対向する水流を
形成し得る撹拌装置及び給水管が備えられていることを
特徴とするものである。

［作　　　用コ 従って本発明では、回転用駆動装置により仕切板を回動
して該仕切板の角度及び下部流路の開度を調整すること
によって、汚砂の性状に応じた撹拌作用を設定すること
が可能となる。

又、仕切板上部に形成した曲面部によって、撹拌装置及
び給水管により生じる仕切板に対向する水流の一部が上
部流路に導かれ、浮上した軽量汚物をスムーズに分離槽
に導くことが可能となる。

更に、汚砂の処理作業が終了した後、水位を下げて仕切
板の角度及び下部流路の開度を調整し、且つ撹拌装置を
始動して給水管から洗浄水を噴出することにより汚砂処
理槽底部をフラッシングして堆積物を排除することが可
能となる。

［実　施　例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１図は本発明の一実施例であり、図中１は汚砂、２は
水、３は浄化された砂分、４は軽量汚物、５は汚砂処理
槽を示し、該汚砂処理槽５内の所要位置に、その上側及
び下側に上部流路６及び下部流路７を夫々形成するよう
汚砂処理槽５の幅方向に延びる仕切板８を水没させて配
置することによって前記汚砂処理槽５内を洗浄槽９と分
離槽ＩＯとに区画し、且つ前記仕切板８上端部を前記汚
砂処理槽５の幅方向に延びる支持軸１１に枢支すること
によって前記仕切板８を洗浄槽９側から分離槽１０側に
回動自在とする。

ここで、前記仕切板８上部には、洗浄槽９側に向け滑ら
かなカーブを描いて凸形をなす曲面部Ｉ２を形成し、更
に前記仕切板８下方部分には、下方に向け徐々に洗浄槽
９側から分離槽１０側に向かうような傾斜部１３を形成
しておく。

更に、前記仕切板８の上端部に上方に延びる回動レバー
１４の下端部を固着し、該回動レバー１４の上端部を汚
砂処理槽５上方に備えた回動用駆動装置であるアクチュ
エータ１５と回動自在に接続して該アクチュエータ１５
の伸縮作動により前記仕切板８を回動し得るようにする
。

又、洗浄槽９には、撹拌水流を発生する為の撹拌装置１
Ｂと、洗浄水を供給する為の給水管１７とを、前記仕切
板８に対向する水流Ａを形成し得るよう仕切板８に対し
て対向配置する。

更に、分離槽１０には、荊述した第３図の従来例と同様
にして、通常運転時の水面位置にスカムスキマ−１８を
設置し、更にその下方位置には沈殿する砂分３を掻き揚
げる為のスクリューコンベヤ１９を配設しておく。

尚、図中２０は汚砂処理槽５底部に堆積した比較的重量
の大きな堆積物、２１は排水管、２２はレベルスイッチ
、２３は制御装置を示す。

而して、汚砂１を洗浄ｔ！９に投入して撹拌洗浄する際
に、アクチュエータ１５の伸縮作動により仕切板８を回
動して該仕切板８の角度及び下部流路７の開度を調整し
、下水処理設備の特性によって異なる汚砂ｌの性状に応
じた撹拌作用を設定するようにする。

例えば、汚砂ｌ中の軽量汚物４の混入度合が大きい場合
や、軽量汚物４の付着力が強い場合等では、仕切板８を
立てるようにして下部流路７の開度を小さくし、洗浄槽
９内の撹拌作用を強くすることにより確実に砂分３と軽
量汚物４とを分散状態とし、又、汚砂ｌ中の軽量汚物４
の混入度合が小さい場合や、軽量汚物４の付着力が弱い
場合等では仕切板８を分離槽ＩＯ側に傾けて下部流路７
の開度を大きくし、洗浄槽９内の撹拌水流を弱めて分離
槽１０への流入を促すことによりいたずらに洗浄時間を
費すことなく迅速に汚砂Ｉを処理するようにする。

又、上記の如くして汚砂１に撹拌洗浄を行う際に、撹拌
装置１６及び給水管１７によって生じる仕切板８に対向
する水流Ａの一部は、前記仕切板８の上部に形成した曲
面部１２によって上部流路Ｂに導かれ、浮上した軽量汚
物４を分離槽ｌＯのスカムスキマ−１８へとスムーズに
導く。

更に、汚砂１の処理作業が終了したら、排出管２１から
汚砂処理槽５内の水２を所要量排出して水位を所定高さ
まで下げ、仕切板８を分離横１０側に回動して水流Ａを
汚砂処理槽５底部に向かわせるような適宜角度に調整す
ると共に、下部流路７を堆積物２０が通過可能で、しか
も所定以上の流速を保持し得るような開度に調整する。

然る後、撹拌装置１６を始動すると共に給水管１７から
流速を高めた洗浄水を噴出することによって、汚砂処理
槽５底部をフラッシングし、該汚水処理＋！５底部に堆
積した堆積物２０を分離［１０のスクリューコンベヤ１
９へと流し込んで回収することにより汚砂処理槽５内か
ら排除する。

尚、上記した如く堆積物２０の排除作業を行う際には、
図示するように水位低下位置を検出するレベルスイッチ
２２を設けておき、所定水位まで下がったら、制御装置
ｉ！２３を介して仕切板８の角度及び下部流路７の開度
が予め設定された遺骨の角度及び開度となるようアクチ
ュエータ１５に自動的に指令を与えるようにしておけば
良い。

従って上記によれば、アクチュエータ１５で仕切板８を
回動することによって、仕切板８の角度及び下部流路７
の開度を調整することができるので、汚砂１の性状に応
じて洗浄槽９内の撹拌作用を任意に設定することができ
、効果的な洗浄を行うことができる。

又、仕切板８上部に形成した曲面部１２によって、撹拌
装置１６及び給水管１７により生じる仕切板８に対向す
る水流への一部を上部流路６に導くことができるので、
浮上した軽量汚物４をスムーズに分離槽１０に導いて排
出することができる。

更に、水位を下げて仕切板８の角度及び下部流路７の開
度を調整し、且つ、撹拌装置１６を始動して給水管１７
から洗浄水を噴出することにより汚砂処理［５底部をフ
ラッシングすることができるので、作業員が汚砂処理槽
５内に入ることなく極めて安全に堆積物２０を排除する
ことかできる。

又、堆積物２０を排除すると同時に、汚砂処理ＷＪｓ内
の洗浄と新水導入が行われることになるので、悪臭の発
生を大幅に低減することができる。

第２図は仕切板の変形例を示すもので、前述した第１図
の仕切板８と同様の曲面部１２を上端部に形成した仕切
板８°の下方部分を、洗浄槽９側に反らせた形状とした
ものである。

この場合には、図示しない撹拌装置や給水管により生じ
る水流Ａを積極的に撹拌水流として転化することができ
るので、特に、軽量汚物の混入度合が大きい場合や付着
力が強い場合に、前述した第１図の仕切板８に代えて使
用するようにすれば効果的である。

尚、本発明の下水処理設備の汚砂洗浄装置は、上述の実
施例にのみ限定されるものではなく、駆動装置はアクチ
ュエータ以外に種々の方式を採用し得ること、仕切板の
支持は上側であれば良く上端部に限定されないこと、そ
の他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
更を加え得ることは勿論である。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の下水処理設備の汚砂洗浄
装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る
。

■　仕切板の角度及び下部流路の開度を調整することが
できるので、汚砂の性状に応じて洗浄槽内の撹拌作用を
任意に設定することができ、効果的な洗浄を行うことが
できる。

（ＩＩ）　　仕切板上部に形成した曲面部によって、撹
拌装置及び給水管により生じる仕切板に対向する水流の
一部を上部流路に導くことができるので、浮上した軽量
汚物をスムーズに分離槽に導いて回収することができる
。

［相］　水位を下げて仕切板の角度及び下部流路の開度
を調整し、且つ撹拌装置を始動して給水管から洗浄水を
噴出することにより汚砂処理槽底部をフラッシングする
ことができるので、作業員が汚砂処理槽内に入ることな
く極めて安全に堆積物を排除することができる。

［有］　上記［相］により汚砂洗浄槽内の洗浄と新水導
入が同時に行われることになるので、悪臭の発生を大幅
に低減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図は本発明の
仕切板の変形例を示す断面図、第３図は従来例を示す断
面図である。 図中、ｌは汚砂、２は水、３は砂分、４は軽量汚物、５
は汚砂処理槽、６は上部流路、７は下部流路、８，８°
は仕切板、９は洗浄槽、１０は分離槽、１１は支持軸、
１２は曲面部、１５はアクチュエータ（回動用駆動装置
）、１６は撹拌装置、１７は給水管を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）汚砂処理槽を幅方向に延びる仕切板によって洗浄槽
   と分離槽とに区画し、前記洗浄槽に投入された汚砂を撹
   拌水流によって砂分と軽量汚物とを分散状態に撹拌洗浄
   して分離槽に導き、前記砂分と軽量汚物とを比重差によ
   り分離して別個に回収するようにした下水処理設備の汚
   砂洗浄装置において、前記仕切板として洗浄槽側に向け
   凸形をなす曲面部を上部に有する仕切板が備えられ、該
   仕切板は、支持軸により回動自在に支持されて洗浄槽と
   分離槽とを連通する上部流路及び下部流路を形成するよ
   う汚砂処理槽内に配置されると共に回動用駆動装置を備
   え、且つ前記洗浄槽に前記仕切板に対向する水流を形成
   し得る撹拌装置及び給水管が備えられていることを特徴
   とする下水処理設備の汚砂洗浄装置。