JPH04269772A - 電子写真装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、静電潜像を形成させる
ための少なくとも２つの同一と見做し得る区分をその長
手方向に有する継ぎ目なし光受容体ベルト上に静電潜像
を形成させ、次いでトナー粒子による現像及びトナー像
の出力シートへの転写を行う電子写真装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、電子写真の分野、特にゼログラフ
ィック（静電）複写機及びレーザプリンタにおいては剛
直なドラム光受容体ではなく、継ぎ目なし（無端）ベル
ト光受容体を使用する方向に向かってきた。継ぎ目なし
ベルトは、長いストリップ状の下地を準備してそれをあ
る長さに切断し、両端を結合して継ぎ目なしベルトに形
成することによって作ることができる。このようなベル
トは、それを縫合する前に光導電性被膜を施すか、また
は縫合後に被膜することができる。変形として、円筒形
の心棒上にプラスチックを被膜し、プラスチック材料が
凝固または硬化した時に縫い目または継ぎ目がないベル
トを心棒から取り外すことによって継ぎ目なしベルトを
形成することもできる。プラスチック材料、及びその上
の光導電層は、液体、蒸気、または粉末沈積技術によっ
て形成させることができる。

【０００３】もしベルトが継ぎ目を有していれば、継ぎ
目位置に像を形成させることはできないから、像は継ぎ
目を避けてベルトの固定された位置に配列される。継ぎ
目位置を指示し、ベルト表面上の所定の領域即ち‘パネ
ル’に像を同期させるための機構が設けられる。「ゼロ
ックス　５０４６　」のような小型の複写機またはプリ
ンタでは、ベルト上にはこれらのパネルが２つ存在する
に過ぎないが、より大きい装置ではより多くのパネルが
存在しよう。例えば「ゼロックス　５０９０　」は７パ
ネルを有している。

【０００４】たとえ継ぎ目なしベルトを使用したとして
も、ベルトの速さ及び位置をチェックするために同期用
機構（例えば、孔）が設けられることが多く、像はこれ
らの同期用機構に対して所定の位置に形成される。即ち
ベルト光受容体を使用する複写機またはプリンタは、典
型的に、像形成処理中にベルトを制御するために像形成
領域の外側のベルトの縁に沿って設けられた１またはそ
れ以上の孔のような同期用マークを有している。米国特
許第　３，１９２，３９０号明細書には、光受容体ベル
ト上の一連の検出可能なマークを使用してベルト上に一
連の像形成用ベルトパネルを限定した複写機が開示され
ている。

【０００５】もし像形成領域の１つが損傷したり汚れた
りすると、この領域を使用する度に欠陥プリントが発生
し使用者は保守員を呼ぶことになる。欠陥プリントの発
生数が多くなると、光受容体を修理または交換するまで
装置は使用できなくなる。

【０００６】

【発明の概要】本発明の目的は、欠陥に気付いた時に光
受容体ベルトの交換を必要とすることによってもたらさ
れる不便さを最小にすることである。即ち本発明は、欠
陥ベルト区分を不能にできるように上記区分の少なくと
も一方での像の形成を阻止し、少なくとも１つの残余の
ベルト区分上では像の形成を可能ならしめる手段を具備
する産業上の利用分野の項で特定した種類の電子写真装
置を提供する。

【０００７】本装置は、ベルト上の１つのデータ位置を
識別する手段と、このデータ位置に対して所定の位置に
あるベルト区分から始まる各ベルト区分（従って装置の
操作者はこれらのベルト区分を識別できる）毎に１つの
コピーを発生させる‘試験’モードで装置を作動させる
手段とを含むことが好ましい。装置は、この‘試験’モ
ードで作成されたコピーに識別用のしるしのシーケンス
をマークさせる手段を含むことができる。

【０００８】装置は、不能化機能を選択しそして欠陥ベ
ルト区分の識別用のしるしを入力することによって欠陥
ベルト区分を不能にできるユーザインタフェースを含む
ことができる。装置は、複数の異なる各像サイズ毎に欠
陥ベルト区分を不能にする手段を含むことができる。

【０００９】装置は、スキャナを含み、前記潜像をディ
ジタル電気入力データに応答して形成し、更に、試験像
を形成するディジタルデータと各ベルト区分がこの試験
像で作った出力シートを走査することによって誘導され
たディジタルデータとを電子的に比較する手段と、この
比較によってあるベルト区分が所定のしきい値サイズよ
り大きい欠陥を有していることを見出すとその欠陥ベル
ト区分を不能にする手段とをも含むプリンタの一部とす
ることができる。

【００１０】別の面において本発明は、静電潜像を形成
させるための少なくとも２つの同一と見做し得る区分を
その長手方向に有する継ぎ目なし光受容体ベルト上に静
電潜像を形成させ、次いでトナー粒子による現像及びト
ナー像の出力シートへの転写を行う装置において、欠陥
ベルト区分を不能にできるように上記区分の少なくとも
一方での像の形成を阻止し、少なくとも１つの残余のベ
ルト区分上では像の形成を可能ならしめる電子写真印書
方法を提供する。

【００１１】本方法は、ベルトの長さに沿うベルト区分
の数と同数の‘試験’出力シートの集合を作成する段階
と、欠陥ベルト区分を識別する段階と、装置のユーザイ
ンタフェースを通して欠陥ベルト区分の識別を入力する
ことによってこの欠陥ベルト区分を不能にする段階とを
含むことができる。本発明の装置及び方法によって使用
者は、光受容体ベルト上の欠陥領域の位置を決定し、こ
れらの識別された領域内に像が形成されないようにこの
データを装置制御システムに入力することができる。損
傷した光受容体を保守員が修理または交換するまでこの
モードで装置を使用することはできるが、出力の率は低
下する。もしベルト上の像形成領域がｎ個存在していれ
ば、率の低下はｎ−１／回転になる。２つの像形成領域
／回転を有する小型装置では出力率は半分になるが、よ
り大きい装置では出力率の低下は小さくなる。

【００１２】以下に添付図面を参照して本発明の電子写
真装置及び方法を説明する。

【００１３】

【実施例】図１はゼログラフィック印書装置１１０の概
要図であって、取り外し可能なゼログラフィックカセッ
ト１は主組立体１００内の動作位置に示してある。装置
は柔軟な継ぎ目なし光受容体ベルト３を含み、このベル
ト３は図示のように支持ローラ１１１Ａ及び１１１Ｂの
回りを時計方向に回転し、ベルト３の感光性像形成表面
１１２を一連のゼログラフィック処理ステーション、即
ち帯電ステーション１１４、像形成ステーション１１６
、現像ステーション１１８、転写ステーション１２０、
及び清掃ステーション１２２を通して順次に輸送する。

【００１４】帯電ステーション１１４は、均一な静電荷
を光受容体ベルト３上に沈積させるコロトロン（ｃｏｒ
ｏｔｒｏｎ）６を備えている。米国特許第　４，７６６
，４５５号明細書に開示されているように、光受容体ベ
ルト３、帯電用コロトロン６、現像装置４、転写用コロ
トロン７、及び清浄用ブレード５は全て、ゼログラフィ
ック複写機の主組立体１００の中に取り外し可能なよう
に取り付けられる処理カセット１内に組込むことができ
る。

【００１５】再生すべき原文書Ｄはプラテン（圧板）１
２４上に位置決めされ、公知の技法でタングステンハロ
ゲン電球からなる光源によって一時に狭いストリップで
照射される。即ち電球からの光は楕円反射器１２５によ
って集中され、原文書Ｄのプラテン１２４に対面してい
る側に狭い光のストリップとして投射される。このよう
にして露光された原文書Ｄは、鏡Ｍ１乃至Ｍ６及び集束
レンズ１２７のシステムを介して光受容体３上に像を形
成する。この光像は像の形態で光受容体を選択的に放電
させるので、原文書の静電潜像が像形成ステーション１
１６においてベルト表面上に描かれる。原文書全体をコ
ピーするために、電球１２６、反射器１２５、及び鏡Ｍ
１はプラテンの直下を所与の速度で横方向に走行して文
書全体を走査するフルレートキャリッジ（図示してない
）上に取り付けられている。光路が屈折しているので、
光路を一定に維持するために鏡Ｍ２及びＭ３はフルレー
トキャリッジの半分の速度で横方向に走行する別のキャ
リッジ（図示してない）上に取り付けられている。 光受容体ベルト３も運動するので、像はストリップ毎に
描かれて行き、原文書全体が光受容体上に像として再生
される。

【００１６】光受容体ベルト３に対する走査キャリッジ
の速度を変えることによって、ベルトの長さに沿う、即
ち走査方向の像のサイズを変えることができる。フルサ
イズ複写、即ち倍率が１である場合には、フルレートキ
ャリッジの速度と光受容体ベルトの速度とは等しい。走
査キャリッジの速度を増加させると像は短くなリ（即ち
縮小され）、走査キャリッジの速度を減少させると像は
長くなる（即ち拡大される）。

【００１７】像サイズは走査方向に直角な方向にも変化
させることができる。倍率を１より大きくする場合には
レンズ１２７をその光軸に沿って原文書に近づけ（即ち
鏡Ｍ２及びＭ３に近づけ）、縮小（倍率を１より小さく
）する場合にはレンズ１２７をその光軸に沿って原文書
から遠去ける（即ち鏡Ｍ２及びＭ３から遠去ける）よう
に移動させればよい。レンズを移動させる時に像を光受
容体３上に適切に集束させるために、レンズと光受容体
との間の光路（即ち像距離）も鏡Ｍ４及びＭ５を共に運
動させることによって変化させる。この目的のために、
鏡Ｍ４及びＭ５は更に別のキャリッジ（図示してない）
上に適切に取り付けられている。

【００１８】現像ステーション１１８においては、現像
材ロール１２８を有する磁気ブラシ現像材装置が静電潜
像を可視形状に現像する。即ち、ホッパ（図示してない
）から現像材ハウジング１２９内へトナーが投与される
。ハウジング１２９は磁気的に吸着可能な担体とトナー
とからなる２成分現像材混合体を含み、トナーは現像材
ロール１２８によってベルトの帯電領域上へ沈積される
。

【００１９】現像された像は、転写ステーション１２０
においてベルトからコピー紙のシートへ転写される。コ
ピー紙は像に同期して紙供給システム１３１（紙コピー
シート１３２のスタックを盆１３３上に貯蔵している）
からベルトに接触するように送給される。盆内のスタッ
クの一番上のシートは、必要に応じて最上シートセパレ
ータ／フィーダ１３４と送り係合せしめられる。シート
フィーダ１３４は、スタックの一番上のコピーシートを
２組のニップロール対１３５及び１３６を介して１８０
°回転させ、光受容体に向かって送給する。カセット内
の開口を通ってコピーシートが辿る経路は破線で示して
ある。転写ステーション１２０における転写用コロトロ
ン７は、トナー粒子の転写を援助するために電界を発生
する。

【００２０】次いで、現像された像を担持するコピーシ
ートはベルト３から剥され、定着ステーション１３８に
輸送される。定着ステーション１３８は加熱したロール
定着器１３９からなり、これらのロールには公知の技法
で解放油を塗布してもよい。像は、熱と、定着器の２つ
のロール１３９と１４０との間のニップの圧力とによっ
てコピーシートに定着される。最終コピーは定着器ロー
ルによって、別の２つのロール対１４２及び１４３を経
て受け盆１４１内に送られる。

【００２１】現像された像がベルトから転写された後、
通常は若干のトナー粒子がベルトの表面に残留する。こ
れらは清浄ステーション１２２において、残留トナーを
ベルトから掻き落とす清浄用ブレード５によって除去さ
れる。このようにして掻き落とされたトナー粒子は下方
の容器１４５内に落下する。またベルト上に残った静電
荷は、光受容体表面にまたがって光を均一に分布させる
消去用電球で照射することによって放電させる。これで
光受容体は、次のコピーサイクルの最初の段階である帯
電用コロトロン６による帯電の準備が再び整ったことに
なる。

【００２２】図２に詳細に示す処理ユニット即ちカセッ
ト１は、例えば米国特許第　４，７６６，４５５号に開
示されているゼログラフィック複写機の主組立体内に取
り外し可能に取り付けられるように設計されている。カ
セット１は、例えば主としてポリエチレン製のハウジン
グ２を備え、このハウジング２はベルト光受容体３の形
状の像形成部材の他に、現像装置４、清浄用ブレード５
、及び充電コロトロン６のような種々の処理手段を包囲
している。これらの処理手段は本発明には直接的な関係
を有しておらず、従って詳細な説明は省略する。但し、
この応用に適する引込み可能な清浄用ブレードは米国特
許第　４，７９６，０５７号に開示されているものであ
ることに注意されたい。ベルト光受容体は、感光表面を
有する柔軟な継ぎ目なしベルトである。図示の配列では
、複写機の主組立体からカセットを取り外すとベルトは
カセット内にゆるく保持されるに過ぎないが、カセット
を複写機の主組立体内に挿入すると光受容体ベルトは図
示のように張られて作動位置に支持されるようになる。 ゆるく保持されているが複写機の主組立体内に挿入され
ると自動的に張られるようになっているこの種類の光受
容体を有するカセットは米国特許第　４，７６６，４５
５号に開示されている。動作中、光受容体３は無端経路
を矢印２１の方向に運動する。

【００２３】転写帯電装置７はカセットハウジング内の
光受容体ベルト３付近の、トナー像がベルトからコピー
シートに転写される領域に含まれている。トナー像を実
際に転写する技術は公知であり、従って説明は省略する
。転写帯電装置は外側遮蔽８を有するコロトロンの形状
であり、この遮蔽は通常のように実質的にＵ字形であっ
て例えばステンレス鋼製である。コロナ線９は遮蔽８の
全長に亙って伸びており、通常のように遮蔽の壁から離
間している。

【００２４】図示のように遮蔽の上端は、その左側が延
長部分１０を、また右側が延長部分１１をなしている。 これらの延長部分１０及び１１は案内部材として働き、
またトナー像の転写を受けるためにコピーシートがカセ
ットの転写ゾーンを通過する時に辿る経路を限定してい
る。コロトロン遮蔽８の右側延長部分１１とカセットハ
ウジングの主部分との間に開口１４が存在していて、コ
ピーシートがカセットに進入できるようになっている。 この開口１４は、実質的にカセットの全幅に亙って伸び
る比較的狭い、例えば２ｍｍ幅のスロットの形状である
。このスロットはカセットへコピーシートが進入するの
を可能にするには充分な幅であるが、損傷、汚染、及び
露光から光受容体を認知できる程に保護する目的から充
分に狭くしてあるため光受容体の有用寿命が伸びる。

【００２５】像の転写を受けるためにコピーシートがカ
セットを通過する時に辿る経路は、図２に矢印２２で示
してある。カセットハウジングの主部分の外壁部分１５
は接近するコピーシートを開口１４に向けて偏向させ、
案内するような形状である。更にコロトロン遮蔽８の延
長部分１１の最右側は、隣接する平坦部分１７に対して
鈍く傾斜して下垂しているリップ１６になっている。こ
の下垂リップ１６も接近するコピーシートを開口１４に
向けて案内する。

【００２６】コピーシートはカセットに進入すると、光
受容体ベルト３とコロトロン遮蔽８の延長部分１１の紙
案内として働く平坦部分１７との間に限定されている経
路を辿る。図２に示し、図３により詳細に示すカセット
の光受容体３は、その長手方向に複数（ｎ）の像形成区
分Ｓ１　、Ｓ２　……Ｓｎ　を有している。換言すれば
、ｎ個の同一と見做すことができる重なり合っていない
ベルト区分が存在している。電子写真像形成処理中に、
これらのベルトの各区分上に静電潜像が形成されるので
ある。 ベルト区分は継ぎ目線１０１を避けるように配列されて
おり、像を形成しない領域によって分離されている。図
３では、像は全てＡ４のような標準サイズであるものと
している。Ａ３のようなより大きい像の場合には、ベル
トに沿ってより少数のベルト区分（例えば図５に示すよ
うにＳ１　〜Ｓｍ　）が設けられることになる。

【００２７】ベルト３には、像形成領域の外側のベルト
の縁に沿って孔１０５のような光学的に認識可能な同期
用マークが設けられているので、装置の制御システムは
所与の時点に処理されるベルトの部分を識別し、継ぎ目
線１０１を避けることができる。光学センサ１０６（図
４）はベルト孔１０５を検出すると電気信号を発生して
タイミングシーケンスを開始させる。ベルト区分Ｓ１　
〜Ｓｎ　はベルトの完全１回転に要する時間内に時間帯
を割り当てることによって限定される。

【００２８】ベルト上に静電像を形成させる時に、ベル
トの継ぎ目を避け得るようにする同期用の孔を有する複
写機の例は「ゼロックス　５０４６　」及び「ゼロック
ス　１０７５　」である。もし光受容体ベルトの像形成
区分上に欠陥１０３が存在すれば、または現像されれば
、装置が発生するｎ番目のコピー毎に欠陥が現れる。装
置が発生する出力コピーに像欠陥が繰り返されることを
使用者が告知すると、欠陥探知ルーチンが制御システム
内で選択され、光受容体の全周をカバーするのに充分な
像を作る。 これらの像の源は装置を含む機器の型に依存する。

【００２９】もし機器が内部で静電像を生成する能力を
有していない（即ち、入力文書から誘導される像から分
離している）複写機であれば、使用者は欠陥が現れたコ
ピーの原文書をプラテンガラス上に配置するか、または
これらの原文書の番号付き集合を文書送り装置内に配置
することができる。もし機器が内部で像を生成できるレ
ーザプリンタのようなプリンタであるか、または内部で
静電像を生成する能力を有している複写機であれば、使
用者は欠陥を見分け易い試験像（例えば空白または均一
な灰色）を選択することができる。更に内部で像を作る
能力を有する機器は何れも、識別を容易ならしめるため
に試験像形成領域に番号を印書できる。

【００３０】使用者が試験出力像を検査する時に、計数
によって、または印書された番号によってシーケンス内
の欠陥像の番号を決定することができる。そこで使用者
はキーボードまたは他のユーザインタフェースを介して
装置制御システムに欠陥領域の番号を入力することがで
きる。制御システムはこのデータを使用して、命令が撤
回されるまで、識別された１またはそれ以上のベルト区
分内の像形成を禁止する。

【００３１】もし像形成モジュールを含む機器がディジ
タルスキャナを有するプリンタであれば、スキャナを通
して像を供給して出力像と入力像とを比較し、欠陥像を
自動的に識別することができる。電子写真プリンタから
の像は、一定の面積の離散したピクセルから形成される
ことが多い。既知のピクセル数／単位面積（灰色）また
は０ピクセル／単位面積（白）を含む試験像を出力させ
ることができる。もし試験像をディジタルスキャナから
供給するのであれば、試験プリント上のピクセル数／単
位面積は潜像の形成中に使用される既知のピクセル数／
単位面積と電子的に比較することができる。もしこの数
が既知の像ピクセルの数よりも多いか、または少なけれ
ば、欠陥の存在を示すことになる。左程重大ではない欠
陥を指示してしまわないように、これらのピクセル計数
の差にしきい値を選択することができる。

【００３２】‘ピクセル’像を形成しない電子写真プリ
ンタの場合には、入力像の領域と出力像の領域との間の
比較を同様にして行うことができる。例えば欠陥がベル
ト区分Ｓ２　上に存在するものとすれば、欠陥探知ルー
チンを使用した後のこの領域における像形成は禁止され
る。装置が賦活された時には区分Ｓ１　は上述のように
正常に帯電され、静電潜像が形成され、現像され、そし
て紙シートに転写される。ベルト区分Ｓ２　が像形成サ
イクルの開始点に到着すると帯電ステーション１１４が
遮断されているために潜像は像形成ステーション１１６
において形成されず、現像ステーション１１８において
トナーが沈積されることはない。現像された像を受ける
ために待機している次の紙シートは、区分Ｓ２　が転写
ステーション１２０を通過する間ロール１３６に保持さ
れている。ベルト区分Ｓ３　〜Ｓｎ　は正常に像が形成
され、現像される。このシーケンスは光受容体の各回転
毎に繰り返される。

【００３３】複写機及びプリンタの場合の典型的な欠陥
探知ルーチンの例をそれぞれ以下の表１及び表２に示す
。 表１−複写機の場合 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　使用者への指示（表示
装置またはユ　　　　　　　　　　　　　　　　手順　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ーザインタフ
ェースを介して）　　像形成された出力上に繰り返して
欠陥　　を発見 　　キーボードまたはユーザインタフェー　　　　試験
原文書をコピーガラス上に載せ　　スを介して欠陥探知
ルーチンを選択　　　　　　るか、番号１乃至ｎのｎ文
書を文書　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハンドラ内に
ロードし、スタートを　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
押して下さい。

【００３４】 　　装置出力から試験像のセットを入手　　セット内の
欠陥コピーの番号を識別　　　　　　試験セット内に欠
陥コピーの番号を　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　入力
して下さい。 　　使用者はキーボードまたはユーザイン　　　　欠陥
像を不能にしました。クリアを　　タフェースを介して
欠陥像番号を入力　　　　押してコピーを中止するか、
スター　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　トを押してもう
一度試験セットを複　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　写
して下さい。

【００３５】 　　欠陥識別ルーチンから退去するか、ま　　たは正し
い像が不能にされていないか　　を確認するためにもう
一度試験セット　　を走らせる 表２−プリンタの場合 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　使用者への指示（表示
装置またはユ　　　　　　　　　　　　　　　　手順　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ーザインタフ
ェースを介して）　　像形成された出力上に繰り返して
欠陥　　を発見 　　キーボードまたはユーザインタフェー　　　　白ま
たは灰試験像を選択し、スター　　を介して欠陥探知ル
ーチンを選択　　　　　　　　トを押して下さい。

【００３６】 　　装置出力から試験像のセットを入手　　セット内の
欠陥コピーの番号を識別　　　　　　試験セット内に欠
陥コピーの番号を　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　入力
して下さい。 　　使用者はキーボードまたはユーザイン　　　　欠陥
像を不能にしました。クリアを　　タフェースを介して
欠陥像番号を入力　　　　押してコピーを中止するか、
スター　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　トを押してもう
一度試験セットを複　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　写
して下さい。

【００３７】欠陥識別ルーチンから退去するか、または
正しい像が不能にされていないかを確認するためにもう
一度試験セットを走らせる 図３から、標準サイズの像（例えばＡ４）を複写する時
には像形成領域間の領域１０２は使用されないことが理
解されよう。より大きいサイズの像（例えばＡ３）を複
写する場合には、図５に示すようにこれらの領域が使用
されることになる。従ってもし欠陥１０４がこれらの領
域１０２内に発生すると、標準サイズのコピー（図３）
には現れないが、より大きいコピー（図５）には現れて
しまう。もし幾つかの像サイズを同一の装置によって発
生させるのであって、それらが光受容体表面の異なる領
域を使用するのであれば、種々の像サイズ毎に欠陥探知
ルーチンを限定する必要があろう。

【図面の簡単な説明】

【図１】光受容体ベルトを含むカセットを有し、本発明
を組み入れた複写機の概要断面図。

【図２】図１のカセットの概要断面図。

【図３】本発明による電子写真装置のベルト光受容体の
概要斜視図。

【図４】図３のベルト光受容体上の同期用マークを検出
するために使用される光センサの概要図。

【図５】図３に対応する図であるが、光受容体を異なる
サイズの像に使用する態様を示す図。

【符号の説明】

１　　ゼログラフィックカセット ２　　カセットハウジング ３　　光受容体ベルト ４　　現像装置 ５　　清浄用ブレード ６　　帯電用コロトロン ７　　転写用コロトロン ８　　コロトロン外側遮蔽 ９　　コロナ線 １０、１１　　外側遮蔽の延長部分 １４　　開口 １５　　外壁部分 １６　　下垂リップ １７　　平坦部分 １００　　主組立体 １０１　　継ぎ目線 １０２　　像が形成されない領域 １０３、１０４　　欠陥 １０５　　同期用マーク（孔） １０６　　光センサ １１０　　ゼログラフィック印書装置 １１１　　支持ロール １１２　　光受容体像形成表面 １１４　　帯電ステーション １１６　　像形成ステーション １１８　　現像ステーション １２０　　転写ステーション １２２　　清浄ステーション １２４　　プラテン １２５　　楕円反射器 １２６　　タングステンハロゲン電球 １２７　　集束レンズ １２８　　現像材ロール １２９　　現像材ハウジング １３１　　紙供給システム １３２　　紙コピーシートのスタック １３３　　盆 １３４　　シートセパレータ／フィーダ１３５、１３６
、１４２、１４３　　ニップロール１３８　　定着ステ
ーション １３９、１４０　　ロール定着器 １４１　　受け盆 １４５　　容器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　静電潜像を形成させるための少なくと
   も２つの同一と見做し得る区分をその長手方向に有する
   継ぎ目なし光受容体ベルト上に静電潜像を形成させ、次
   いでトナー粒子による現像及びトナー像の出力シートへ
   の転写を行う電子写真装置であって、欠陥ベルト区分を
   不能にできるように上記区分の少なくとも一方における
   像の形成を阻止し、少なくとも１つの残余のベルト区分
   上では像の形成を可能ならしめる手段を具備することを
   特徴とする電子写真装置。