JPH04262768A - 殺菌装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば缶や、ガラスビ
ンのような容器に詰められた食料品などの生産物の殺菌
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】このような生産物のための殺菌は、従来
、非常に背の高い装置の内部で行われていた。従来公知
の装置は、背の高い静水圧コラムを含んでおり、非常に
大きな囲いの中に入れられていた。静水圧コラムの中に
入れられた液体（通常は水）の表面は大気圧である。 装置の中に含まれる静水圧コラムのため、装置内部の各
領域の圧力は大気圧以上に保たれ、生産物の完全な殺菌
を保証するため必要な１００℃以上の加熱ができるよう
になっている。

【０００３】前記の生産物は、金属製の缶又はガラス製
の広口ビンのような容器に詰め込まれており、そして、
それらの殺菌処理が行われている間、装置の中でチェー
ンによって移動するバスケットの中に並べられている。 通常、前記のチェーンは、補助の囲いの中で上昇及び下
降する循環路を形成しており、そのため、それらの保守
のための作業が必要となったとき、部分的または全体的
にそれを取り外して、囲いの外に取り出す必要がある。

【０００４】汁が極めて少ないか、又は全く無い真空包
装の生産物は、装置の生産性を大幅に損なう。そのよう
な生産物は容器の中で回転せず、混ざり合わないので、
生産物の殺菌のためより長い時間が必要となり、そのた
め、エネルギー費が嵩む上、食料品の品質を損じたり、
殺菌が不十分になったりする恐れがある。

【０００５】このような問題を解決し、生産物が混ざり
合うよう強制するため、既にＥＰ−００８２２２８号文
書の中で、それ自身は自転しないが、一つの回転運動に
伴って引っ繰り返され、表裏が反転し、それによって、
殺菌処理が均一に行われるようになる、バスケットのよ
うな殺菌用の容器が提案されている。

【０００６】然しながら、このバスケットのような容器
によっても、この問題は完全には解決されていない。と
言うのは、公知の縦型形式の殺菌装置では、そのような
容器の鉛直循環径路の中で、それらの容器を確実に上下
反転させることは大変に困難であるからである。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、殺菌装置、
特に、生産物の殺菌のため特別に都合良く構成された新
規な形式の殺菌装置を提供するため、なされたものであ
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の目的とするとこ
ろは、静水圧コラムと、予熱器と、殺菌室と、冷却器と
、装填用ポストとから成り、予熱器と、殺菌室と、冷却
器とが何れも横型であり、そのため生産物の循環が本質
的に水平に行われることを特徴とする、容器の中に密封
された生産物のための、新規な殺菌装置を提供すること
にある。

【０００９】本発明の他の実施例に於いては、予熱器と
、冷却器とが、管を多数回屈曲して成る多重階層構造を
有し、予熱器と、殺菌室と、冷却器とが、殺菌室を最下
位に、冷却器を最上位にして、互いに重なるように階層
配置される。

【００１０】

【発明を実施するための最良の態様】本発明は、ここに
添付した一枚の図面を参照して以下に行われる説明によ
り、更に良く理解されよう。図面には、殺菌すべき生産
物を装置に入れ、かつ、取り出すための装填用ポストＡ
が示されている。装置の中での輸送を確実にするため、
装填用ポストＡの中で、殺菌すべき物がバスケットに詰
め込まれ、殺菌終了後に取り出される。

【００１１】本発明に係る装置は、非常に背の高いコラ
ムを含んでおり、そのコラムは、殺菌すべき物の循環を
大気圧下で行う第一のコラムＢ１と、静水圧コラムを形
成する第二のコラムＢ２とから成る。装置は、又、その
内部でバスケットが水平方向に移動せしめられる加熱処
理部を有する。この処理部は、予熱器Ｃ、殺菌室Ｄ及び
冷却器Ｅを含む。

【００１２】図の中で、殺菌すべき物の循環経路は０か
ら２４迄の符号を付けたセグメントで示され、その移動
の方向は矢印で示されている。装填用ポストＡの中のバ
スケットは、先ず最初に、水の入っていないコラム０の
中で上昇し、水で満たされた静水圧コラム１の頂点に達
する。そして生産物は順次予熱器Ｃの方に移動せしめら
れる。静水圧コラム１の頂点での水温は約７５℃以上で
ある。

【００１３】セグメント２、３、４及び５は、何れも水
平に配置された直管で、かつ、順次上下に積み重なるよ
うに配置され、接続されており、そして加熱装置は、約
１０５℃迄水を加熱するようになっている。この目的で
使用される加熱装置は通常、水中に水蒸気を注入するた
め挿入されたパイプであり、この蒸気の注入は温度制御
弁により制御される。

【００１４】セグメント２、３、４及び５は、順次上下
に積み重なるよう配置された輸送管であり、その内部で
バスケットがチェーンにより牽引される。バスケットは
輸送管の下側の内壁面の上に乗せられ、輸送管の内部で
、チェーンに設けた鉤に引かれて順次移動する。

【００１５】バスケットに錘を付けることにより、バス
ケットを常に前述の下側の内壁面の上に安定させ、そし
て更に、チェーンが鉤によってそれらを前方に引っ張り
、それを移動させ、折り返し点でその表裏を反転させ、
容器の底に溜まっている汁を内容物に掛けるようにする
。

【００１６】静水圧コラムは、約１０メートルの高さを
有するセグメント１により構成されており、そのため、
予熱器Ｃの内部には約１バールの圧力が与えられる。容
器に入れられた生産物を予熱器Ｃの内部で緩慢に加熱す
ることにより、殺菌の品質を損なう空気のポケットの生
成が抑制される。

【００１７】予熱終了後、バスケットは殺菌室Ｄの中に
進入する。それは重要なかなり大きな容器であり、その
内部には物品の殺菌のための循環経路を形成する幾つか
のセグメントがある。本実施例においては、それはセグ
メント９から１４迄のものである。殺菌室の中では、温
度は約１２５℃であり、圧力は飽和蒸気圧力である。

【００１８】殺菌室Ｄの中には、９から１４迄のセグメ
ントが水平に配置されており、そしてバスケットはそれ
ら水平なセグメント９乃至１４に沿って移動せしめられ
る。セグメントは、殺菌のため必要な時間、又は、殺菌
が確実に行われるのに充分な時間、殺菌室の中に生産物
を滞在させるのに十分な数だけ設けられる。

【００１９】殺菌室Ｄの中の移動経路は、冷却器Ｅに連
結されており、この冷却器Ｅの内部で、生産物は約６０
℃に迄冷却される。その内部の圧力は０．６バールであ
る。冷却器Ｅは、予熱器Ｃと同様に、連続するセグメン
ト１８ないし２２から構成されている。殺菌終了後、冷
却された生産物は、静水圧コラムＢ２の中に導かれる。 生産物は、水が満たされたセグメント２３と水の入って
いないセグメント２４を通って、荷卸しが行われる装填
用ポストに戻される。

【００２０】本発明に係る装置では、輸送径路の折り返
し点で、生産物を収容した容器の表裏が反転されるので
、内容物の混合が促進され、過熱が回避され、殺菌の品
質が補償されるものである。

【００２１】本発明に係る装置には、垂直の背の高い構
成部分、即ち静水圧コラム、が含まれているけれども、
全体的に見れば本発明に係る装置は水平に配置されたも
のである。その結果として、殺菌すべき物を搬送するバ
スケットは、殺菌所要時間の過半を水平に移動するチェ
ーンに引かれて水平に移動せしめられることになる。こ
のため、本発明に係る装置は、従来の垂直式の装置のよ
うに仕切扉を必要とせず、単に、物品の移動と水流を制
御すれば足りるものである。その結果として、バスケッ
トを輸送するために必要なエネルギーが少なくて済む。

【００２２】一方、本発明に係る装置は、従来の装置の
ように、大量の水や、広大な据付床面積を必要としない
。更に、前記の積層構造の故に、この装置は他の様々な
制約から開放される。装置の一番上に冷却器Ｅを設け、
その下に予熱器Ｃを置き、更に殺菌室Ｄを装置の最下位
に配置することにより、放散する熱が有効に回収され、
エネルギーの利用効率が高められる。

【００２３】図示されていないが、静水圧コラムＢ２の
上部には、殺菌すべき物を装置に送り込むとき、コラム
１を水で満たすため必要な水を貯蔵するタンクが設けら
れている。又、これも図示されていないが、装置を空に
するとき、装置の中から貯水タンクに水を戻すためのポ
ンプが設けられている。装置の各部の圧力と温度を一定
に保持するためには、静水圧コラムの中の水位を一定に
保つことが必要不可欠である。

【００２４】殺菌した生産物を取り出すことにより、装
置の水位が低下したとき、装置の中に補充される水は、
生産物取出用のコラム２３の中に逆流を発生させる。そ
のため、その水は装置を満たし、そして、殺菌室Ｄの底
部でセグメント８及び１５の間に設けられた連通部Ｆの
通路を通って予熱器Ｃに進入する前に、冷却器Ｅの中で
少し宛加熱される。このため、装置の機能を混乱させる
ことなく、周囲温度、例えば約２５℃の水を充分に補充
できるものである。

【００２５】装置は、完全な逆流方式である。静水圧コ
ラムのセグメント２３は、冷却器に連通し、その大気側
の出口は、予熱器に連なるセグメント１のそれよりも少
し高い位置にある。そのため、セグメント２３にの中に
は下降する水流が存在する。その水流は冷却器を貫流し
、セグメント１５と８の間の連通部Ｆに達し、それから
予熱器を貫流し、セグメント１内部を上昇し、そして、
図示されていない補償容器に流入する。セグメント２３
への補給水はポンプで補償容器から汲み出される。

【００２６】

【発明の効果】このため、殺菌室Ｄの中の生産物の移動
は、飽和水蒸気圧の下で行われる。この殺菌室Ｄを除い
て、水中での物の移動は、セグメント１の入口から、セ
グメント２３の出口迄、水流と逆方向に行われる。この
水流を物の移動方向と全く逆方向としたことにより、生
産物の加熱に用いた水からの熱量の回収率が最高となる
。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る殺菌装置の一実施例を示す説明図
である。

【符号の説明】

Ａ・・・装填用ポスト Ｂ１・・大気圧下で製品の搬送が行われる第一のコラム
Ｂ２・・静水圧コラムを形成する第二のコラムＣ・・・
予熱器 Ｄ・・・殺菌室 Ｅ・・・冷却器 Ｆ・・・連通部 ０〜２４・・・セグメント

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　　　静水圧コラムと、予熱器と、殺菌
   室と、冷却器と、装填装置とを具備する形式の、密閉容
   器内に充填された物を殺菌する装置に於いて、予熱器（
   Ｃ）と、殺菌室（Ｄ）と、冷却部（Ｅ）とが何れも水平
   に配置され、殺菌すべき物の移動が実質的に水平に行わ
   れることを特徴とする上記の殺菌装置。
2. 【請求項２】　　　　予熱室（Ｃ）と、殺菌室（Ｄ）と
   、冷却器（Ｅ）とが、殺菌室（Ｄ）を最下位に、冷却器
   （Ｅ）を最上位にして、積み重なるように配置されたこ
   とを特徴とする請求項１に記載の殺菌装置。
3. 【請求項３】　　　　予熱室（Ｃ）と、冷却器（Ｅ）と
   が、管を多数回屈曲して成る多重階層構造であることを
   特徴とする請求項１に記載の殺菌装置。
4. 【請求項４】　　　　物の循環と水の循環が、完全に逆
   方向に行われ、水を冷却器（Ｅ）から予熱器（Ｃ）に向
   かって循環させるため、殺菌室（Ｄ）の下側に、連通器
   （Ｆ）が設けられたことを特徴とする請求項１に記載の
   殺菌装置。