JPH04254517A - 連続熱処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は連続熱処理装置に関し、
更に詳しくは焼入処理と焼準処理や焼鈍処理等（以下、
焼入処理以外のこれらの熱処理をその他の熱処理という
）とを兼用して行なう連続熱処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、加熱炉を兼用して被熱処理品に焼
入処理とその他の熱処理とを行なう連続熱処理装置とし
て、上流側の高温炉と下流側の低温炉とが上下２段の搬
送装置で接続されており、該高温炉と該搬送装置との間
に下方に油焼入槽が配置された上下２段の第１エレベー
タが、また該搬送装置と該低温炉との間に上下２段の第
２エレベータがそれぞれ装備されて成るものが使用され
ている。

【０００３】上記従来の連続熱処理装置は、被熱処理品
に焼入処理を行なう場合、１）該被熱処理品を高温炉で
所定の熱処理→２）該被熱処理品を該高温炉から上昇状
態の第１エレベータの下段へ装出→３）該第１エレベー
タを下降して該被熱処理品を油焼入槽へ装入→４）該第
１エレベータを上昇して該被熱処理品を該第１エレベー
タの下段から搬送装置の下段へ移送→５）該被熱処理品
を該搬送装置の下段で移送→６）該被熱処理品を該搬送
装置の下段から上昇状態の第２エレベータの下段へ移送
→７）該被熱処理品を該第２エレベータの下段から低温
炉へ装入→８）該被熱処理品を該低温炉で所定の熱処理
、以上の手順で該被熱処理品に焼入処理を行なうという
ものである。

【０００４】また上記従来の連続熱処理装置は、被熱処
理品にその他の熱処理を行なう場合、１）該被熱処理品
を高温炉で所定の熱処理→２）該被熱処理品を該高温炉
から下降状態の第１エレベータの上段へ装出→３）該第
１エレベータを上昇して該被熱処理品を該第１エレベー
タの上段から搬送装置の上段へ移送→４）該被熱処理品
を該搬送装置の上段で移送→５）該被熱処理品を該搬送
装置の上段から上昇状態の第２エレベータの上段へ移送
→６）該第２エレベータを下降して該被熱処理品を該第
２エレベータの上段から低温炉へ装入→７）該被熱処理
品を該低温炉で所定の熱処理、以上の手順で該被熱処理
品にその他の熱処理を行なうというものである。

【０００５】ところが、上記従来の連続熱処理装置には
、高温炉から第１エレベータの下段へ装出した被熱処理
品を油焼入槽へ装入する際に激しく発生する油煙が該第
１エレベータの上段や更には搬送装置の上段にまで飛散
して付着し、付着した該油煙がこれらの上段を経由して
その他の熱処理を行なう被熱処理品に悪影響を及ぼすと
いう欠点があり、また付着した該油煙を取り除く厄介な
清掃作業を頻繁に強いられるという欠点がある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、被熱処理品の焼入処理の際に激しく発生し
、第１エレベータの上段や更には搬送装置の上段にまで
飛散して付着した油煙がこれらの上段を経由してその他
の熱処理を行なう被熱処理品に悪影響を及ぼす点であり
、また付着した該油煙を取り除く厄介な清掃作業を頻繁
に強いられる点である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】しかして本発明は、焼入
処理とその他の熱処理とを兼用して行なう連続熱処理装
置であって、高温炉の炉外装出側に装備された上下２段
の第１エレベータと、低温炉の炉外装入側に装備された
上下２段の第２エレベータと、該第１エレベータと該第
２エレベータとの間に介装された上下２段の搬送装置と
を備え、下方に油焼入槽が配置された該第１エレベータ
の上段には棚板が敷設されており、該第１エレベータは
上下２段に開閉扉を有するフードで密閉されていて、該
フードの内側面には上下２段に突片が周設され、該第１
エレベータの上昇時に該棚板の上縁部が上段の該突片に
当接し、また該第１エレベータの下降時に該棚板の下縁
部が下段の該突片に当接するように構成してなる連続熱
処理装置に係る。

【０００８】本発明において肝要な点は、上段に棚板が
敷設された上下２段の第１エレベータが上下２段に開閉
扉を有するフードで密閉されており、該第１エレベータ
の昇降時に該棚板が該フードの内側面に上下２段に周設
されている突片と当接して該第１エレベータの上段と下
段とを区画する処にある。

【０００９】

【作用】本発明に係る連続熱処理装置による被熱処理品
の焼入処理それ自体及びその他の熱処理それ自体の手順
は、第１エレベータを密閉するフードに装備された上下
２段の開閉扉の開閉操作を除き、前述した従来の連続熱
処理装置による場合と同様であるが、本発明に係る連続
熱処理装置においては、被熱処理品に焼入処理を行なう
場合、第１エレベータを下降して該被熱処理品を焼入槽
へ装入すると、該第１エレベータの棚板がフードの下段
の突片と当接して該第１エレベータの上段と下段とを区
画し、また該第１エレベータを上昇して該被熱処理品を
焼入槽から装出すると、該第１エレベータの棚板がフー
ドの上段の突片と当接して該第１エレベータの上段と下
段とを区画する。

【００１０】したがって本発明によると、被熱処理品の
焼入処理の際に激しく発生する油煙が第１エレベータの
上段や更には搬送装置の上段にまで飛散して付着するの
を抑制することができ、その結果、該油煙がこれらの上
段を経由してその他の熱処理を行なう被熱処理品に及ぼ
す悪影響や該油煙を取り除く厄介な清掃作業を著しく軽
減することができる。

【００１１】本発明において、被熱処理品の焼入処理の
際に激しく発生する油煙が第１エレベータの上段や更に
は搬送装置の上段にまで飛散して付着するのを抑制する
だけではなく、高温の該被熱処理品を焼入槽へ装入する
際に発生することのある火災の危険を未然に防止するた
めに、第１エレベータのフードで密閉された空間へ不燃
性ガス供給管を配管し、高温の該被熱処理品を焼入槽へ
装入する際に該空間へ該不燃性ガス供給管を介して不燃
性ガス、例えばＮ２ガス、ＤＸガス、ＮＸガス、残存酸
素ガス量の少ない燃焼排ガス等を供給するのが好ましい
。

【００１２】また本発明において、被熱処理品の焼入処
理の際に激しく発生する油煙のうちで搬送装置にまで漏
出することのあるその一部が該搬送装置を経由してその
他の熱処理を行なう被熱処理品に悪影響を及ぼすのを未
然に防止するために、該搬送装置を包囲手段、例えばフ
ードやエアカーテン等で密閉し、密閉した空間を集煙設
備へと接続して、漏出した油煙を該集煙設備で系外へ排
出するのが好ましい。

【００１３】

【実施例】図１は本発明の一実施例を略示する平面図、
図２は図１の一実施例を示す部分拡大縦断面図である。

【００１４】図１において、上流側に高温炉１１が配置
されており、また下流側に低温炉１２が配置されている
。高温炉１１の炉外装出側には上下２段の第１エレベー
タ２１が装備されており、また低温炉１２の炉外装入側
には上下２段の第２エレベータ２２が装備されていて、
第１エレベータ２１と第２エレベータ２２との間には上
下２段の搬送装置２３が介装されている。第１エレベー
タ２１はフード３１で密閉されており、また搬送装置２
３もフード３２で密閉されていて、フード３２は集煙設
備４１へと接続されている。

【００１５】図２において、上下２段の第１エレベータ
２１の下方には油焼入槽５１が配置されており、第１エ
レベータ２１は油焼入槽５１及び高温炉１１の装出側に
亘るフード３１で密閉されている。

【００１６】フード３１には搬送装置３２の側に上下２
段の開閉扉６１，６２が装備されており、開閉扉６１，
６２よりもやや下方におけるフード３１の内側面には突
片７１，７２が上下２段に周設されていて、突片７２よ
りも更に下方におけるフード３１には不燃性ガス供給管
４２が配管され、不燃性ガス供給管４２は不燃性ガス供
給源４３へと接続されている。

【００１７】上下２段の第１エレベータ２１の上段には
、第１エレベータ２１の上昇時にその上縁部が上段の突
片７１に当接し、また第１エレベータ２１の下降時にそ
の下縁部が下段の突片７２に当接する棚板８１が敷設さ
れている。図２は第１エレベータ２１の上昇時における
状態を示しているが、この状態で第１エレベータ２１の
上段はフード３１、開閉扉６１、突片７１及び棚板８１
によってその下段から区画されている。作用の詳細につ
いては前述した通りである。

【００１８】

【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、被熱処理品の焼入処理の際に激しく発生する油
煙が第１エレベータの上段や更には搬送装置の上段にま
で飛散して付着するのを抑制することができ、その結果
、該油煙がこれらの上段を経由してその他の熱処理を行
なう被熱処理品に及ぼす悪影響や該油煙を取り除く厄介
な清掃作業を著しく軽減することができるという効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を略示する平面図。

【図２】図１の一実施例を示す部分拡大縦断面図。

【符号の説明】

１１・・・高温炉、１２・・・低温炉、２１・・・第１
エレベータ、２２・・・第２エレベータ、２３・・・搬
送装置、３１，３２・・・フード、５１・・・油焼入槽
、６１，６２・・・開閉扉、７１，７２・・・突片、８
１・・・棚板

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　焼入処理とその他の熱処理とを兼用し
   て行なう連続熱処理装置であって、高温炉の炉外装出側
   に装備された上下２段の第１エレベータと、低温炉の炉
   外装入側に装備された上下２段の第２エレベータと、該
   第１エレベータと該第２エレベータとの間に介装された
   上下２段の搬送装置とを備え、下方に油焼入槽が配置さ
   れた該第１エレベータの上段には棚板が敷設されており
   、該第１エレベータは上下２段に開閉扉を有するフード
   で密閉されていて、該フードの内側面には上下２段に突
   片が周設され、該第１エレベータの上昇時に該棚板の上
   縁部が上段の該突片に当接し、また該第１エレベータの
   下降時に該棚板の下縁部が下段の該突片に当接するよう
   に構成してなる連続熱処理装置。
2. 【請求項２】　　第１エレベータのフードで密閉された
   空間へ不燃性ガス供給管が配管されており、該第１エレ
   ベータの下段に載置された被熱処理品の焼入処理時に該
   空間へ該不燃性ガス供給管を介して不燃性ガスを供給す
   るように構成した請求項１記載の連続熱処理装置。
3. 【請求項３】　　上下２段の搬送装置が包囲手段で密閉
   されており、該フードが集煙設備へと接続された請求項
   １又は２記載の連続熱処理装置。