JPH0424910A - 巻鉄心への巻線装着方法 - Google Patents

巻鉄心への巻線装着方法

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JPH0424910A
JPH0424910A JP12479890A JP12479890A JPH0424910A JP H0424910 A JPH0424910 A JP H0424910A JP 12479890 A JP12479890 A JP 12479890A JP 12479890 A JP12479890 A JP 12479890A JP H0424910 A JPH0424910 A JP H0424910A
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yoke
wound core
core
joint
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JP12479890A
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English (en)
Inventor
Yasuo Yamamoto
靖夫 山本
Katsumi Hanaoka
花岡 克己
Masatake Hirai
平井 昌武
Takeshi Uchikura
内倉 武
Toshiko Yamada
俊子 山田
Nobuyuki Tsunoda
角田 宣行
Masaki Komon
小門 正毅
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Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、非晶質磁性合金薄帯により形成された巻鉄心
への巻線装着方法に関するものである。
[従来の技術] 最近、非晶質(アモルファス)磁性合金薄帯を用いて配
電用変圧器の鉄心を製作することか検討されている。
非晶質磁性合金薄帯(以下単に薄帯と略記する場合もあ
る。)はその厚さが極めて薄く、取扱いが面倒であるた
め、これを用いて変圧器の鉄心を構成する場合には、該
薄帯を複数枚(十数枚ないし数十枚)まとめて単位積層
体を構成し、この単位積層体を複数個用いて巻鉄心を形
成する方法か検討されている。
上記の方法では、複数個の単位積層体を積層して形成し
た積層体ブロックを巻いて各単位積層体の両端を階段状
にずらして重ね合わせ接合し、この積層体ブロックを更
に複数個積層することにより所定の厚みの鉄心を構成す
る。
所定の厚さに積層された鉄心は重ね合わせ接合部を1つ
の継鉄部に位置させて矩形状に整形された後、鉄心製造
過程で加えられた歪みに起因して低下した磁気特性の回
復を図るために磁場焼鈍される。
このようにして巻鉄心を製造した後、その脚部に巻線が
装着される。けい素鋼帯からなる巻鉄心を用いる場合に
は、矩形状に成形された巻鉄心を各積層体ブロックに分
けて、1積層体ブロックずつ巻線の窓部に挿入してその
両端を重ね合わせ接合することにより、鉄心に巻線を装
着するようにしていたが、非晶質磁性合金薄帯からなる
巻鉄心では、各積層体ブロックの腰が弱く、各積層体ブ
ロックを個別に扱うことは困難である。また非晶質磁性
合金薄帯からなる巻鉄心を積層体ブロックに分解して巻
線の窓部内に挿入する方法をとった場合には、各積層体
ブロックを構成する薄帯間にずれが生じるため、接合部
を元の形に復元させることが困難であり、しかも、再接
合部に変形歪みが生じるため鉄損が増加し、低損失であ
るという非晶質磁性合金の特性を十分に活かすことがで
きなくなる。また磁場焼鈍後の非晶質磁性合金薄帯は非
常に脆く、欠は易いため、巻線を装着する工程で薄帯の
破片が生じる恐れがある。万一薄帯の破片が巻線に付着
したままの状態で変圧器が組み立てられると、変圧器ケ
ース内に充填された絶縁油中を薄帯の破片が浮遊するこ
とになり、変圧器の絶縁か脅かされることになる。
そのため、非晶質磁性合金薄帯からなる巻鉄心を用いる
場合には、磁場焼鈍した後、矩形状巻鉄心の接合部が設
けられている継鉄部を除く3つの直線状部分(接合部を
有しない継鉄部と左右の脚部)をそれぞれ絶縁物で覆っ
て鉄心の破片か漏れないようにした状態で接合部を有す
る継鉄部を接合部の部分で両側に開き、開かれた継鉄部
の接合端部を巻線の窓部内に挿入して巻線を鉄心の脚部
に装着する方法がとられる。
[発明が解決しようとする課題] 従来、非晶質磁性合金薄帯からなる巻鉄心に巻線を装着
する場合には、巻鉄心及び巻線を水平な作業台の上に寝
かせた状態で作業を行っていた。
しかしながら、巻鉄心及び巻線を水平な作業台の上に寝
かせた状態で作業を行うと、接合部を開いた際に腰が弱
い薄帯か倒れて接合部の形状が崩れ、また分離された継
鉄部のコーナ部付近が大きく膨らむため、分離された継
鉄部の接合端部を巻線の窓部内に挿入しようとすると薄
帯が巻線の窓部内面に引っ掛かったり割れたりし、巻線
の装着作業を円滑に行うことができなかった。
この場合コイルの窓部の断面積を大きくしておけば比較
的容易に鉄心の接合端部を巻線の窓部内に挿入すること
ができるが、巻線の窓部を大きくすると巻線の導体量が
増大して不経済である。
本発明の目的は、巻鉄心に巻線を装着する作業を容易に
行い得るようにするとともに、薄帯の破片が巻線等に付
着した状態で変圧器が組み立てられる恐れを少なくする
ことができるようにした巻鉄心への巻線装着方法を提案
することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、非晶質磁性合金薄帯からなっていて1対の継
鉄部と1対の脚部とを有するほぼ矩形状の形に成形され
、一方の継鉄部に分離可能な重ね合わせ接合部が設けら
れている矩形状巻鉄心に巻線を装着する方法に係わるも
のである。
本願発明においては、一方の継鉄部を下に向けて巻鉄心
を吊り下げた状態で接合部を開いて該−方の継鉄部を分
離する工程と、吊り下げられた前記巻鉄心の下方に巻線
を配置して、分離された継鉄部の接合端部を巻線の窓部
内に挿入し、巻鉄心と巻線とを互いに接近する方向に相
対的に変位させつつ該継鉄部の接合端部を巻線の下方に
導出して巻鉄心の脚部を巻線の窓部内に挿入する工程と
、巻鉄心の接合部を閉じる工程とを行う。
また本願発明において、巻鉄心の接合端部を巻線の窓部
内に挿入する作業を容易にするため、巻鉄心の分離され
た継鉄部の内側に挿入されるすべり板と分離された継鉄
部の外側を押える押え板とを吊り下げられた巻鉄心の下
方に配置された巻線の窓部を貫通させて設けておくのが
好ましい。この場合すべり板の上端を分離された継鉄部
の内側に挿入し、押え板により分離された継鉄部を外側
から押えた状態ですべり板及び押え板を巻鉄心とともに
巻線に対して相対移動させつつ巻鉄心の脚部を巻線の窓
部内に挿入する工程を行い、すべり板及び押え板を巻線
から抜き取った後に巻鉄心の接合部を閉じる。
また開かれた継鉄部の接合端部に保護カバーを取り付け
た状態で巻線の装着作業を行うようにしても良い。この
場合には、一方の継鉄部を下に向けて巻鉄心を吊り下げ
た状態で接合部を開いて該一方の継鉄部を分離する工程
と、下方に向って次第に幅が狭くなるようにテーパがつ
けられた保護カバーで分離された一方の継鉄部の接合端
部を覆う工程と、吊り下げられた巻鉄心の下方に巻線を
配置して該巻鉄心と巻線とを互いに接近する方向に相対
的に変位させつつ分離された継鉄部の接合端部を保護カ
バーとともに該巻線の窓部内に導入し、該保護カバーを
巻線の窓部内で滑らせながら巻鉄心の接合端部を巻線の
窓部から下方に導出して巻鉄心の脚部を巻線の窓部内に
挿入する工程と、保護カバーを外した後巻鉄心の接合部
を閉じる工程とを行う。
更に薄帯を保護するため、巻鉄心の内周部を覆うように
金属薄板からなる内周側保護ストリップを設けておくの
が好ましい。
また同様の理由で巻鉄心の外周部を覆うように金属薄板
からなる外周側保護ストリップを設けておくのが好まし
い。
巻鉄心の形を保つため、巻鉄心を吊り下げるに先立って
該巻鉄心の内周部に枠体を挿入しておき、前記枠体に吊
り金具を取付けて該吊り金具を吊り上げ手段に結合する
ことにより前記巻鉄心を吊り下げるようにするのが好ま
しい。
上記吊り金具は枠体に一体に設けるようにしてもよい。
更に、巻鉄心の内周に枠体を挿入する場合には、巻鉄心
を吊り下げて接合部を開いた後、該枠体の両下端にそれ
ぞれすべり板を取付けて、該すべり板を分離された継鉄
部の接合端部の内側を通して該接合端部よりも下方に突
出させた状態で、分離された継鉄部の接合端部をすべり
板と共に巻線の窓部内に挿入し、巻鉄心と巻線とを互い
に接近する方向に相対的に変位させつつ該継鉄部の接合
端部をすべり板と共に巻線の下方に導出して巻鉄心の脚
部を巻線の窓部内に挿入するようにしても良い。
[作 用] 上記のように、接合部が設けられた一方の継鉄部を下に
向けて巻鉄心を吊り下げた状態で接合部を開いて該一方
の継鉄部を分離する工程を行うと、開かれた接合端部が
重力により下方に垂れ下がるため、無理な力を加えるこ
となく接合部を開くことができ、しかも接合端部付近の
形状が崩れることがない。また分離された接合端部が重
力により垂れ下がるため、接合部の両側のコーナ部付近
の膨らみを少なくすることができ、接合端部付近の形状
を巻線の窓部内に挿入し易い形状にすることができる。
従って巻線を鉄心の脚部に装着する作業を容易にするこ
とができる。
また本発明のように、接合部が設けられた継鉄部を下に
した状態で巻鉄心を吊り下げて接合部を開く作業を行う
と、薄帯の破片を全て落下させて除去できるため、変圧
器組み立て後に薄帯の破片か洩れ出るのを防ぐことがで
き、変圧器の絶縁が脅かされるのを防ぐことができる。
上記のように、巻線の窓部を通してすべり板と押え板と
を配置しておいて、すべり板の上端を分離された継鉄部
の内側に挿入し、押え板により分離された継鉄部を外側
から押えた状態ですべり板及び押え板を巻鉄心とともに
巻線に対して相対移動させつつ巻鉄心の脚部を巻線の窓
部内に挿入するようにすると、巻線を脚部に装着する作
業を円滑に行わせることかできる。
またテーパがつけられた保護カバーで分離された継鉄部
の接合端部を覆って、該保護カバーを巻線の窓部内で滑
らせながら接合端部を巻線の窓部から下方に導出して巻
鉄心の脚部を巻線の窓部内に挿入するようにすると、鉄
心の接合端部が欠けるのを防ぐことかできるため、鉄心
の磁気特性が劣化するのを防ぐことができる。
更に巻鉄心の内周部及び外周部を覆うように金属薄板か
らなる保護ストリップを設けておくと、巻線を装着する
作業を行う際に薄帯が欠けるの防ぐことかできる。
巻鉄心の内周部に挿入された枠体に吊り金具を一体に設
けておくと、変圧器本体をケース内に固定する際に該吊
り金具を利用することができる。
更に巻鉄心の内周に挿入した逆U字形の内枠の下端に鉄
心の接合端部に内側から当接するすべり板を取付けて、
該すべり板と共に鉄心の接合端部を巻線の窓部内に挿入
するようにすると、保護カバーを用いる場合と同様に、
鉄心の脚部を巻線の窓部内に挿入する過程で鉄心の接合
端部が直接巻線の内面に当たることがないので、鉄心の
接合端部が欠けるのを防ぐことができる。
[実施例コ 以下添付図面を参照して本発明の詳細な説明する。
本発明の実施例では、第1図に示すように、1対の継鉄
部1a、lbと1対の脚部1c、1dとを有するほぼ矩
形状の形に成形された巻鉄心1を製作する。この巻鉄心
の一方の継鉄部1aには分離可能な重ね合わせ(ラップ
)接合部Jを設けておき、接合部Jを有する継鉄部1a
を除くU字形の部分(継鉄部1b、脚部1c、1d及び
継鉄部1bの両側のコーナ部)を絶縁紙2により覆う。
重ね合わせ接合部Jの構造の一例を第17図に示しであ
る。このような接合部を有する巻鉄心1は例えば次のよ
うにして製造することができる。
先ず非晶質磁性合金薄帯をリング状に巻回してリング状
積層体を形成した後、該リング状積層体を1か所で切断
して直線状に展開する。この展開された積層体を所定の
厚さ(例えば0.3mm〜1.0mm)毎に分離して多
数の単位積層体Ul、U2゜・・・を形成する。次いで
単位積層体Ul、U2.・・・を長さが短いものから順
に、それぞれの位置を基準ずらし寸法ΔLsだけ長手方
向にずらして積み重ねることにより、所定の個数の単位
積層体からなる積層体ブロックB1.B2.・・・を複
数個形成する。次に複数個の積層体ブロックBl、B2
゜・・・を長さか短いものから順に巻鉄心の内周長に等
しい外周長を有する巻枠に巻き付けて各積層体ブロック
内の各単位積層体の両端を重ね合わせ接合する。第17
図においてgは各単位積層体の接合端部間に形成された
ギャップを示しており、一連の積層体ブロックの接合端
部間のギャップは鉄心の周方向に基準ずらし寸法ΔLs
だけずれた状態で階段状に分布している。本発明の方法
を実施する場合には、巻鉄心の最内周(最内周の積層体
ブロックB1の内周面)にステンレス等の金属の薄板(
厚さ0.05+nm程度)からなる内周側保護ストリッ
プCを添わせておく。この保護ストリップCの長さは巻
鉄心の内周長よりも十分に長くしておき、それぞれの両
端を継鉄部1aの(接合部Jの)内側で重ね合わせてお
く。また巻鉄心の外周にも、内周側保護ストリップと同
様の材料からなる外周側保護ストリップDを巻き付けて
おく。この外周側保護ストリップの長さは巻鉄心の外周
長よりも十分に長くしておき、その両端は接合部Jの外
側の位置で重ね合わせておく。なお第17図の例では、
図示を簡単にするために巻鉄心1を3つの積層体ブロッ
クB1〜B3により構成しているが、積層体ブロックの
数は任意であり、実際には更に多くの積層体ブロックが
設けられる。
上記のように巻鉄心を矩形状に成形し、その内周側及び
外周側にそれぞれ保護ストリップを添わせた後、全体を
焼鈍炉に入れて磁場焼鈍することにより歪みを除去し、
矩形状巻鉄心を得る。
次いで接合部Jを有する継鉄部1aを除くU字形の部分
を絶縁紙2により覆った後、絶縁紙で覆った部分の内側
にけい素鋼板または軟鋼板からなるU字形の第1の枠体
3Aを挿入する。本実施例のように巻鉄心の内周に保護
ストリップCを配置しておくと、枠体3Aを挿入する際
に巻鉄心か損傷を受けるのを防ぐことができる。
尚枠体3Aの構造は例えば第18図に示す通りで、その
開口端部の内側には帯板3a、3aが溶接され、浅いU
字形に形成された第2の枠体3Bを、帯板3a、3aに
嵌合させた状態で第1の枠体3Aに結合できるようにな
っている。第1の枠体3A及び第2の枠体3Bにより内
枠3が構成される。
巻鉄心1を絶縁紙2で覆う作業及び第1の枠体3Aを取
付ける作業は巻鉄心を作業台上に横起きにした状態(巻
鉄心の積層面を水平方向に向けた状態) または積層面
を水平方向に対して所定の角度傾斜させた状態で行う。
なおこれらの作業を行う過程では、継鉄部1aを図示し
ない万力等で積層方向から締め付けて接合部Jが開かな
いようにしておく。
次に第2図に示したように接合部を有しない継鉄部1b
に吊り金具4を取り付け、この吊り金具の上端に設けら
れた孔4aに図示しない吊り上げ手段(ホイストクレー
ン等)のフックを引っ掛けて、巻鉄心を継鉄部1a側を
下にして吊り下げる。
このように巻鉄心を吊り下げると、巻鉄心に付着してい
る薄帯の破片を落下させることができるため、該破片が
巻鉄心に付着したままの状態で残存したり、後の工程で
巻線に付着したりするのを防ぐことができる。
第2図に示すように巻鉄心を吊り下げた状態で継鉄部1
aに取付けられていた万力等を取り外し、図示のように
継鉄部1aの接合部Jを分離して継鉄部1aの半部(以
下継鉄半部という。)1a1及び1a2を左右に開く。
このように、巻鉄心を吊り下げた状態で接合部Jを開く
と、重力により接合部Jに開こうとする力が加わった状
態で作業を進めることかできるため、接合部Jを開く作
業を容易に行うことかできる。また接合部Jに無理な力
を加える必要かないため、継鉄部1aの接合端部Jl、
J2付近の損傷を少なくすることかできる。
また接合部Jを開く際に万一破片が生じても、該破片は
全て落下するので、後に絶縁に悪影響を及ぼすことがな
い。
第2図に示すように継鉄部1aの接合部Jを分離して継
鉄半部1al及び1a2を左右に開いた後、吊り上げ手
段により、巻鉄心1を巻線5及び6が支持された架台7
の上方まで移動させる。巻線5及び6はそれぞれ巻鉄心
の脚部IC及び1dに嵌装されるもので、それぞれの窓
部5a及び6aの断面形状は巻鉄心の脚部IC及び1d
の断面形状にあわせてほぼ矩形状に形成されている。巻
線5及び6はそれぞれの中心軸線(巻回軸)を鉛直方向
に向けた状態で、かつ脚部1c、’ldとほぼ整合し得
る状態で配置されて、適当な治具により架台7上に固定
されている。
架台7には巻線5及び6の窓部5a及び6aを臨ませる
中空部7aが設けられ、この中空部7aを通して巻線5
及び6の窓部の内側に第7図に示したようなすべり板8
A及び8Bが挿入されている。すべり板8A及び8Bは
、腰があってしかも弾力性を有する材料(例えば鋼板ま
たは適当なプラスチック材料)からなっていて、巻線5
及び6の相隣り合う壁部の内面5al及び6alに添わ
せて配置されている。この例ではすべり板8A、8Bと
連結具8Cとによりガイド部材8が構成されている。
すべり板8A及び8Bはそれぞれの上端か巻線5及び6
の上端よりも更に上方に位置するように十分長く形成さ
れている。
巻線5及び6の内側にはまた、第7図に示すように断面
がコの字形を呈するチャンネル状の部材からなる押え板
9A及び9Bが挿入されている。
これらの押え板も巻線5及び6の軸線方向長さより十分
に長(形成されている。
上記のように巻鉄心1と巻線5,6とを配置し、すべり
板8A、8B及び押え板9A、9Bを配置した後、巻鉄
心1を下降させるか、または架台7を上昇させることに
より、巻鉄心と巻線とを接近させる方向に相対的に移動
させて、第3図に示すように継鉄部1aの接合端部J1
及びJ2の内側にすべり板8A及び8Bを挿入する。こ
のとき接合端部J1及びJ2の内周側の部分では、接合
端部相互間の間隙が小さく、また継鉄半部1al及び1
a2の長さが短くて曲げ難いため、接合端部J1及びJ
2の内周側の部分をすべり板8A及び8Bに沿わせる作
業が手間取るおそれがある。この作業を容易にするため
には、第15図に示したように、内周側の積層体ブロッ
クを構成する単位積層体の数を少なくして、内周側の積
層体ブロックを曲げ易くしておくことが好ましい。また
第15図に示したように、内周側保護ストリップCの長
さを十分に長くしてお(と、このストリップの両端を下
方に引っ張ってすべり板8A及び8Bの内面に沿わせる
ようにすることにより継鉄部1aの内周側に位置する接
合端部J1及びJ2をすべり根8A及び8Bに旨(添わ
せることができる。
上記のようにすべり板8A及び8Bを接合端部J〕及び
J2の内側に挿入するとともに、継鉄部1aの両側のコ
ーナ部を押え板9A及び9Bの内側に嵌合させ、これら
のコーナ部を押え板9A。
9Bにより押えて接合端部J1及びJ2の膨らみを小さ
くする。この場合にも外周側保護ストリップDの両端を
下方に引いて押え板9A、9Bの内側に添わせるように
導入するようにすることにより、継鉄部1aの両側のコ
ーナ部を押え板9A。
9Bの内側に嵌合させる作業を容易にすることができる
上記のようにしてすべり板8A、8Bの上端を分離され
た継鉄部の内側に挿入し、押え板9A。
9Bにより分離された継鉄部の両側のコーナ部を外側か
ら押えた後、すべり板8A、8B及び押え板9A、9B
と巻鉄心1とを下降させて(巻線56側に移動させて)
第4図に示すように巻鉄心の継鉄半部1al、  1a
2を巻線5,6の窓部内に挿入する。第4図に示した例
では、巻鉄心lの平均下降速度をすべり板及び押え板の
平均下降速度よりも早くして継鉄半部1al及び1a2
を巻線の窓部内に挿入した状態を示している。この場合
、継鉄半部1al及び11+1とすべり板8A及び8B
との間及び継鉄半部1a1及び1a2と押え板9A及び
9Bとの間にそれぞれ相対的な摺動運動が生じるが、継
鉄半部1al及び1a2とすべり板8A、8Bとの間及
び継鉄半部1al、1a2と押え板9A、9Bとの間に
はそれぞれ保護ストリップC及びDが介在しているため
、上記の摺動にょる継鉄半部1a!及び1a2の損傷は
最小限に抑えることができる。
尚本発明の方法はこのように巻鉄心とすべり板及び押え
板との間に相対的な摺動運動を生じさせつつ鉄心を巻線
の窓部内に挿入する場合に限定されるものではなく、す
べり板8A、8B及び抑え板9A、9Bを巻鉄心1の下
降に同期させて巻鉄心と同じ速度で下降させるようにし
てもよい。この場合には継鉄半部1al及びlblとす
べり板8A及び8Bとの間及び継鉄半部1al及び1a
2と押え板9A及び9Bとの間には摺動運動が生じない
上記のようにして継鉄半部1al及び1.12を巻線5
及び6の窓部内に挿入した後、更に巻鉄心を下降させて
脚部1c、ldを巻線5,6の窓部内に完全に挿入する
。その後すべり板8A、8B及び押え板9A、9Bを下
方に抜き取り、巻鉄心を水平な作業台または水平面に対
して所定の角度傾斜した作業台の上に寝かせた状態にし
た後吊り金具4を外して第5図に示す状態にする。
尚吊り金具4は、第2図の紙面に対して直角な方向に(
巻鉄心の巻回軸方向に)2分割し得るようになっており
、第5図に示すように巻鉄心1の脚部に巻線5.6が取
り付けられた状態で吊り金具を分解して容易に取り外す
ことができるようになっている。
第5図に示すように、巻線が嵌装された巻鉄心を作業台
上に寝かせて配置した後、開かれた継鉄部1aの内側に
浅いU字形の第2の枠体3Bを挿入してこの枠体3Bを
既に巻鉄心の内側に挿入されている第1の枠体3Aの開
口端部に接続する。
次いで接合部Jを閉じる作業を行って第6図に示すよう
に継鉄部1aを元の状態に戻す。
次に再接合された継鉄部1aに弱い接着剤を塗布して該
継鉄部1aがばらばらにならないように拘束した後、継
鉄部1a及びその両側のコーナ部を絶縁紙で覆う。この
状態では巻鉄心が絶縁紙で完全に覆われた状態になり、
薄帯の破片が漏れ出るおそれがなくなる。
その後巻鉄心の外周にけい素鋼板の帯を巻き付けてその
両端をスポット溶接する。
上記の実施例において、巻線5,6はその口出し部を上
側(継鉄部lb側)に向けて配置しても良く、また口出
し部を下側に向けて配置してもよい 上記の実施例では、すべり板8A、8Bを巻線5.6の
上端よりも更に上方に突出させているが、これらのすべ
り板の長さを巻線の窓部の上端位置で終端する長さとす
ることもできる。
上記の実施例では、巻鉄心の内周及び外周にそれぞれ保
護ストリップC及びDを配置しているが、このように保
護ストリップを配置しておくと、前述のように内枠3を
挿入する際に薄帯を保護することができるだけでなく、
磁場焼鈍の際に焼鈍炉内の攪拌気流で薄帯が欠けるのを
防ぐことができる。またこれらの保護ストリップにより
巻鉄心の内周及び外周が覆われるため、巻鉄心に薄帯の
破片が付着している場合に該破片が外部に洩れ出るのを
防ぐことができる。
しかし本発明はこのように巻鉄心の内周及び外周にそれ
ぞれ保護ストリップC及びDを配置する場合に限定され
るものではなく、保護ストリップC及びDの一方または
双方を省略することもできる。
上記の例では、巻鉄心を絶縁紙で覆うとしたが、更に第
2図の状態で接合部を有する継鉄部以外の部分を更にテ
ーピング、補強板の介添え等の他の手段で拘束するよう
にしてもよい。
上記の実施例においては、すべり板8A、8Bが平板状
に形成されているが、このすべり板の形状は任意である
。例えばすべり板8A、8Bをチャンネル状の形状とす
ることもできる。
また押え板9A、9Bの形状も上記の例に限定されるも
のではなく、平板状等の他の形状に形成することもでき
る。
第8図は押え板9A、9Bの変形例を示したもので、こ
の例では、押え板9A及び9BがそれぞれC字状の断面
形状を有するように形成され、これらの押え板9A、9
Bの内側にすべり板8A。
8Bが挿入された状態で両者が巻線5,6の窓部5a、
6aの内側に挿入される(第9図参照)ようになってい
る。
上記の実施例においては、巻線5,6の内側にすべり板
8A、8B及び押え板9A、9Bを挿入するとしたが、
第10図に示したように、巻鉄心1の開かれた継鉄部1
aの接合端部付近Jl、J2付近を覆うように、下方に
向って次第に幅が狭くなるようにテーパがつけられた保
護カバー10A、IOBを取り付け、分離された継鉄部
1aの接合端部Jl、J2を保護カバー10A、IOB
とともに該巻線の窓部5a、6a内に導入して該保護カ
バー10A、IOBを巻線5,6の窓部5a、6a内で
滑らせながら接合端部Jl、J2を巻線の窓部から下方
に導出して巻鉄心の脚部を巻線の窓部内に挿入するよう
にしてもよい。
この実施例で用いる保護カバー10A、IOBは第11
図に示す通りで、カバー主体10aとカバー主体10a
内に挿入される板10bとからなっている。カバー主体
10aは底部10alと、底部10a1の両端から直角
に突出した側板部10a2゜10a2と、側板部10a
2,10a2の底部10a1と反対側の端部から内側に
突出した突出部10a3゜10a3とからなり、側板部
10a2.10a2に下方に向って次第に幅が狭くなる
向きのテーパかつけられている。板10bはカバー主体
10aの突出部10a3. 10a3の内側に沿って該
カバー主体の内側に挿入される。
尚カバー主体10aと板10bとを一体化した構造とす
ることもできる。
また第12図に示すように、保護カバー10A。
10Bを側方に開口した形状に形成することもできる。
更に、保護カバー10A、IOBを用いる代りに、第1
3図に示すように巻鉄心の内側に挿入された第1の枠体
3Aの下端にすべり板11.11を嵌合構造で取付け、
これらのすべり板11,11を開かれた継鉄部1aの接
合端部Jl、J2の内側を通して接合端部Jl、J2の
下端よりも更に下方に突出させた状態で巻線5,6の窓
部5a。
6a内に接合端部Jl、J、2をすべり板11,11と
ともに導入し、すべり板11.11を巻線5゜6の窓部
内ですべらしながら巻鉄心の脚部lc。
1dを巻線の窓部内に挿入するようにしても良い。
この場合、第1の枠体3Aの下端とすべり板11との嵌
合構造は例えば第14図に示す通りである。この例では
枠体3Aの下端にコの字形の切り欠き部3bが設けられ
、この切り欠き部の両側の部分がほぼL形に曲げられて
肩部3c、3cが形成されている。すべり板11はその
上端に枠体3Aの切り欠き部3bを通して該枠体の内側
面に当接する突出部11aを有し、突出部11aの両側
の部分が肩部3c、3cの内側に当接されるようになっ
ている。図示のようにすべり板11.11と枠体3Aと
を嵌合させた状態では、開かれた継鉄部1aの接合端部
Jl、J2がすべり板11゜11に当接して両すべり板
11.11を押圧するので、各すべり板11の突出部1
1aと枠体3Aとの間の摩擦力及び枠体3Aの切り欠き
部3bの両側の部分とすべり板11との間の摩擦力が大
きくなって、各すべり板11が枠体3Aに保持される。
すべり板11は、巻鉄心1に巻線5,6を嵌装した後、
下方に引くことにより容易に取外すことができる。
なお第13図に示すように枠体3Aの下端にすべり板1
1.11を取付けて鉄心を巻線5.6の窓部内に挿入す
る作業を行う場合にも、第1図ないし第6図に示した実
施例と同様に巻線5,6側に押え板9A、9Bを配置し
ておくのが好ましい。
上記の実施例では、内鉄形変圧器を構成する場合を例に
とったが、2個の矩形状巻鉄心のそれぞれの1つの脚部
を隣合わせに配置して、両巻鉄心の隣合う脚部に巻線を
嵌装することにより外鉄形変圧器を構成する場合にも本
発明を適用できる。
上記の実施例では、第15図に示すように内周側保護ス
トリップCの長さを十分に長くして、このストリップの
両端を下方に引っ張ることにより接合端部J1及びJ2
の内周側の部分を容易にすべり板8A及び8Bに沿わせ
るようにしたが、本発明は必ずしもこのようにする場合
に限定されるものではなく、第16図に示すように保護
ストリップCを最内周の単位積層体ブロックの長さより
も僅かに長い程度に形成することもできる。
上記の実施例では、巻鉄心を吊り下げる際に用いる吊り
金具4を枠体3Aと別個に設けているが、第19図に示
すように枠体3Aの端部に吊り金具12.12を溶接に
より一体に取付けるようにしても良い。図示の吊り金具
12はL字形の板からなり、その上端に吊り上げ手段の
フックを引っ掛けるための孔12aか設けられている。
これらの金具は変圧器をケース内に収納する際に変圧器
をケースに対して固定する固定金具として利用すること
ができる。この場合、吊り金具12の突出長を巻鉄心の
継鉄部1bの積層厚よりも十分に長くしておいて、継鉄
部1bの上方で吊り金具12にフックを引っ掛けるよう
にしても良く、また吊り金具12の突出長を巻鉄心の継
鉄部の積層厚よりも短くして、継鉄部1bの側方で吊り
金具12にフックを引っ掛けるようにしても良い。
また第20図に示したように、枠体3Aの端部に孔13
a、13aを有する平板状の耳部13゜13を一体に設
けて、これらの耳部を吊り金具として利用するようにし
ても良い。この場合各耳部13.13の長さは巻鉄心の
継鉄部1bの積層厚よりも十分に長くしておく。
第20図のように枠体3Aに耳部13を設ける場合、変
圧器本体(巻鉄心と巻線とからなる)の組み立て後に第
21図に示すように、耳部13を利用して継鉄部1bに
チャンネル状の外枠14を取り付けて、変圧器をケース
内に収納する際にこの外枠を変圧器の固定手段として利
用することができる。図示の外枠14はチャンネル材の
中央部に窓部14aを開設してこの窓部14aの両端か
ら耳部14b、14bを突出させたもので、枠体3Aの
耳部13は外枠14の窓部14a内を通して耳部14b
、14bの内面に対向配置されて、ボルト及びナツトか
らなる固定手段15により両耳部が結合されている。尚
この場合少なくとも片側の耳部13と耳部14bとの間
に絶縁材料を挿入することにより耳部13.14b間を
絶縁して、巻鉄心の継鉄部を取り囲む1ターンの導電路
が形成されないようにしてお(必要がある。
上記の実施例の説明において、巻鉄心の接合は重ね合わ
せ接合としているが、突き合わせ接合の場合にも本発明
を適用できることはもちろんである。
[発明の効果コ 以上のように、本発明によれば、接合部か設けられた一
方の継鉄部を下に向けて巻鉄心を吊り下げた状態で接合
部を開いて該一方の継鉄部を分離する工程を行うように
したので、重力を利用して無理な力を加えることなしに
接合部を開くことができ、しかも接合端部付近の形状が
崩れることがないので、継鉄部を接合部を開く作業を容
易にすることができる。
また本発明の方法によれば、分離された接合端部が重力
により垂れ下がった状態になって、接合部の両側のコー
ナ部付近の膨らみが少な(なるため、接合端部付近の形
状を巻線の窓部内に挿入し易い形状にすることができる
。従って巻線を鉄心の脚部に装着する作業を容易にする
ことができる利点がある。
更に本発明によれば、接合部が設けられた継鉄部を下に
した状態で巻鉄心を吊り下げて接合部を開く作業を行う
ので、薄帯の破片を全て落下させて除去することができ
、変圧器組み立て後に薄帯の破片が洩れ出るのを抑制す
るができ、薄帯の破片により変圧器の絶縁が脅かされる
のを防ぐことができる。
請求項2に記載した発明によれば、巻線の窓部を通して
すべり板と押え板とを配置しておいて、すべり板の上端
を分離された継鉄部の内側に挿入し、押え板により分離
された継鉄部を外側から押えた状態ですべり板及び押え
板を巻鉄心とともに巻線に対して相対移動させつつ巻鉄
心の脚部を巻線の窓部内に挿入するので、巻線を脚部に
装着する作業を円滑に行わせることができる利点がある
また巻線の装着作業を円滑に行わせることができるため
、接合端部の損傷を抑制することかでき、鉄心の磁気特
性が劣化するのを防ぐことかできる。
更に請求項3に記載した発明によっても、テーパがつけ
られた保護カバーで分離された継鉄部の接合端部を覆っ
て、該保護カバーを巻線の窓部内で滑らせながら接合端
部を巻線の窓部から下方に導出して巻鉄心の脚部を巻線
の窓部内に挿入するので、鉄心の接合端部が欠けるのを
防ぐことができ、鉄心の磁気特性が劣化するのを防ぐこ
とができる。
更に請求項4及び5に記載した発明のように巻鉄心の内
周部及び外周部を覆うように金属薄板からなる保護スト
リップを設けてお(と、巻線を装着する作業を行う際に
薄帯が欠けるの防ぐことができる。
特に巻鉄心の内周部及び外周部の双方を保護ストリップ
により覆うようにすると、変圧器組み立て後に薄帯の破
片か洩れ出るのを防ぐことができるので、変圧器の絶縁
の信頼性を高くすることができる。
更に請求項8に記載した発明のように、巻鉄心の内周に
挿入した逆U字形の内枠の下端に鉄心の接合端部に内側
から当接するすべり板を取付けて、該すべり板と共に鉄
心の接合端部を巻線の窓部内に挿入するようにすると、
保護カバーを用いる場合と同様に、鉄心の脚部を巻線の
窓部内に挿入する過程で鉄心の接合端部が直接巻線の内
面に当たることかないので、鉄心の接合端部が欠けるの
を防ぐことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第21図はいずれも本発明の実施例に係わ
るもので、第1図ないし第6図は本発明の一実施例を工
程順に示した説明図、第7図は同実施例で用いるすべり
板と押え板との形状を示した分解斜視図、第8図は本発
明の方法で用いることかできるすべり板及び押え板の変
形例を示した分解斜視図、第9図は第8図のすべり板と
押え板とを巻線の窓部内に挿入した状態を示した上面図
、第10図は本発明の他の実施例を示した説明図、第1
1図は第10図の実施例で用いる保護カバーの構成例を
示した分解斜視図、第12図は同実施例で用いる保護カ
バーの変形例を示した斜視図、第13図は本発明の他の
実施例において枠体にすべり板を取付けた状態を示した
正面図、第14図は第13図のすべり板の取り付は構造
を示した要部斜視図、第15図及び第16図はそれぞれ
開かれた継鉄部の接合端部付近の異なる形状例を示した
拡大正面図、第17図は継鉄部の接合構造の一例を示し
た説明図、第18図は本発明の実施例で用いる枠体の分
解斜視図、第19図及び第20図はそれぞれ本発明の方
法で用いる枠体の異なる変形例を示した斜視図、第21
1図は第20図の枠体を用いた実施例において更に外枠
を取付けた状態を示した斜視図である。 1・・・巻鉄心、1a・・・接合部を有する継鉄部、1
b・・・継鉄部、lc、ld・・・巻線を装着する脚部
、3・・・内枠、3A・・・第1の枠体、3B・・・第
32の枠体、4・・・吊り金具、5,6・・・巻線、8
A、8B・・・すべり板、9A、9B・・・押え板、I
OA、IOB・・・保護カバー 11・・・すべり板、
12・・・吊り金具、13・・・耳部。 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非晶質磁性合金薄帯からなっていて1対の継鉄部
    と1対の脚部とを有するほぼ矩形状の形に成形され、一
    方の継鉄部に分離可能な重ね合わせ接合部が設けられて
    いる矩形状巻鉄心に巻線を装着する方法において、 前記一方の継鉄部を下に向けて前記巻鉄心を吊り下げた
    状態で前記接合部を開いて該一方の継鉄部を分離する工
    程と、 吊り下げられた前記巻鉄心の下方に巻線を配置して、分
    離された継鉄部の接合端部を巻線の窓部内に挿入し、巻
    鉄心と巻線とを互いに接近する方向に相対的に変位させ
    つつ該継鉄部の接合端部を巻線の下方に導出して巻鉄心
    の脚部を巻線の窓部内に挿入する工程と、 前記巻鉄心の接合部を閉じる工程とを行うことを特徴と
    する巻鉄心への巻線装着方法。
  2. (2)前記巻鉄心の分離された継鉄部の内側に挿入され
    るすべり板と分離された継鉄部の外側を押える押え板と
    を前記吊り下げられた巻鉄心の下方に配置された巻線の
    窓部を貫通させて設けておき、前記すベリ板の上端を分
    離された継鉄部の内側に挿入し、前記押え板により分離
    された継鉄部を外側から押えた状態で前記すべり板及び
    押え板を巻鉄心とともに巻線に対して相対移動させつつ
    前記巻鉄心の脚部を巻線の窓部内に挿入する工程を行い
    、 前記すべり板及び押え板を巻線から抜き取った後に前記
    巻鉄心の接合部を閉じることを特徴とする請求項1に記
    載の巻鉄心への巻線装着方法。
  3. (3)非晶質磁性合金薄帯からなっていて1対の継鉄部
    と1対の脚部とを有するほぼ矩形状の形に成形され、一
    方の継鉄部に分離可能な重ね合わせ接合部が設けられて
    いる矩形状巻鉄心に巻線を装着する方法において、 前記一方の継鉄部を下に向けて前記巻鉄心を吊り下げた
    状態で前記接合部を開いて該一方の継鉄部を分離する工
    程と、 下方に向って次第に幅が狭くなるようにテーパがつけら
    れた保護カバーで分離された一方の継鉄部の接合端部を
    覆う工程と、 吊り下げられた前記巻鉄心の下方に巻線を配置して該巻
    鉄心と巻線とを互いに接近する方向に相対的に変位させ
    つつ前記分離された継鉄部の接合端部を保護カバーとと
    もに該巻線の窓部内に導入し、該保護カバーを巻線の窓
    部内で滑らせながら巻鉄心の接合端部を巻線の窓部から
    下方に導出して前記巻鉄心の脚部を前記巻線の窓部内に
    挿入する工程と、 前記保護カバーを外した後巻鉄心の接合部を閉じる工程
    とを行うことを特徴とする巻鉄心への巻線装着方法。
  4. (4)前記巻鉄心の内周部を覆うように金属薄板からな
    る内周側保護ストリップを設けておくことを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか1つに記載の巻鉄心への巻
    線装着方法。
  5. (5)前記巻鉄心の外周部を覆うように金属薄板からな
    る外周側保護ストリップを設けておくことを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか1つに記載の巻鉄心への巻
    線装着方法。
  6. (6)前記巻鉄心を吊り下げるに先立って該巻鉄心の内
    周部に枠体を挿入しておき、前記枠体に吊り金具を取付
    けて該吊り金具を吊り上げ手段に結合することにより前
    記巻鉄心を吊り下げることを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれか1つに記載の巻鉄心への巻線装着方法。
  7. (7)前記吊り金具は前記枠体に一体に設けておくこと
    を特徴とする請求項6に記載の巻鉄心への巻線装着方法
  8. (8)非晶質磁性合金薄帯からなっていて1対の継鉄部
    と1対の脚部とを有するほぼ矩形状の形に成形され、一
    方の継鉄部に分離可能な重ね合わせ接合部が設けられて
    いる矩形状巻鉄心に巻線を装着する方法において、 前記巻鉄心の内周部にU字形の枠体を挿入する工程と、 前記一方の継鉄部を下に向けて前記巻鉄心を吊り下げた
    状態で前記接合部を開いて該一方の継鉄部を分離する工
    程と、 前記枠体の両下端にそれぞれすべり板を取付けて、該す
    べり板を分離された継鉄部の接合端部の内側を通して該
    接合端部よりも下方に突出させる工程と、 吊り下げられた前記巻鉄心の下方に巻線を配置して、分
    離された継鉄部の接合端部を前記すべり板と共に巻線の
    窓部内に挿入し、巻鉄心と巻線とを互いに接近する方向
    に相対的に変位させつつ該継鉄部の接合端部をすべり板
    と共に巻線の下方に導出して巻鉄心の脚部を巻線の窓部
    内に挿入する工程と、 前記すべり板を取外した後に巻鉄心の接合部を閉じる工
    程とを行うことを特徴とする巻鉄心への巻線装着方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021005643A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 株式会社日立産機システム 巻鉄心変圧器およびその組立方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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