JPH0424340A - 開閉できる屋根を備えた大型の建物 - Google Patents

開閉できる屋根を備えた大型の建物

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JPH0424340A
JPH0424340A JP12534290A JP12534290A JPH0424340A JP H0424340 A JPH0424340 A JP H0424340A JP 12534290 A JP12534290 A JP 12534290A JP 12534290 A JP12534290 A JP 12534290A JP H0424340 A JPH0424340 A JP H0424340A
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shaped roof
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、大型の建物、特に競技場等になる空間の天
井を開閉できる屋根で覆う大型の建物にに関する。
従来の技術 本来屋外で行なう野球、サッカー等のスポーツを、天候
に影響されることなく、行なったり、*覧したりするた
めに、競技用等となる空間を屋根で覆った大型の建物が
建造されている。
従来の競技用等の大型の建物には、第12図ないし第1
5図に示すように、円筒形状に立設した第1側壁1と、
該第1側壁の外周面に接し、互いに平行に、かつ第1側
壁1の径と略同様の長さに立設した第2側壁2と、第1
側壁1の上端の一部に固定した固定三日月状屋根部3と
、第1側壁1の上端において、固定三日月状屋根部3の
内側あるいは外側に設けた円形軌道7と、この円形軌道
7に沿って回動移動する可動三日月状屋根部4と、一対
の第2側壁2の上端において、それぞれ第2側壁2の長
平方向に設けた複数条の直線軌道8.9と、この直ta
道8.9に沿って移動する輻と高さが互いに異なる複数
の門型矩形屋根部5.6とからなり、屋根の閉じた状態
において、可動三日月状屋根部4が固定三日月状屋根部
3と対向して位置し、可動三日月状屋根部4と固定三日
月状屋根部3との間に複数の門型矩形屋根部5.6が位
置し、屋根の開いた状態において、可動三日月状屋根部
4が固定三日月状屋根3に入れ子状に嵌合し、かつ複数
の門型矩形屋根部5.6がそれぞれ可動三日月状屋根部
4および固定三日月状屋根部3に入れ子状に嵌合するよ
うになっている大型の建物(たとえば、特開平2−24
427号公報参照)がある。
発明が解決しようとする課題 前記従来の大型の建物においては、次の(i)ないしく
tii)の欠点がある。
(i)可動三日月状屋根部4を円形軌道7に沿って移動
させ、複数の門型矩形屋根部5.6をそれぞれ独立の直
線軌道8.9に沿って移動させるため、軌道7.8.9
が幾列にも配置され、それらの占有面積が大きくなり、
かつ隅部01等の無駄な空間も大きくなり、敷地を有効
的に利用できない。
(ii)門型矩形屋根部5.6を直線軌道8.9に沿っ
て移動させるため、大型の建物の外形が二つの直線状の
側壁を含む形状になり、建物の外形が単調になってしま
う。
(iii)屋根の閉じた状態において二つの三日月状屋
根部3.4および複数の門型矩形屋根部5.6を互いに
入れ子状に嵌合するため、それらを幅や高さに差をつけ
て形成する必要があり、建物の外側および内側に幾つも
の大きな段差が生じ、かつ建物の内外の形状が非対称に
なって、美しい外観が得られない。
この出願の発明の解決しようとする課題は、上記の(i
)ないしく1ii)の欠点がない大型の建物を提供する
こと、換言すると、屋根を開閉するための手段等の占有
面積が小さく、建物の内外の形状が美しく、かつ屋根の
開閉操作が容易な大型の建物を提供することにある。
課題を解決するための手段 この発明は上記課題を解決するための手段として、次の
発明の構成を採用するものである。
この発明の構成は、競技場等になる空間の天井を開閉で
きる屋根で覆う大型の建物において、第1および第2の
三日月状屋根部と第1および第2の台形状屋根部とによ
り屋根が形成され、第1および第2の三日月形屋根部と
第1および第2の台形状屋根部とが軌道に沿って移動で
きるようにされ、屋根の閉じた状態において、第1およ
び第2の三日月状屋根部が互いに離れて平行に位置し、
第1および第2の三日月状屋根部の間に第1および第2
の台形状屋根部が互いに平行に位置して、競技場等にな
る空間の天井を覆い、屋根の開いた状態において、第1
および第2の三日月状屋根部のいずれか一方の前側の端
部よりの部分と、他方の前側の端部よりの段差部とを重
ねることにより、第1および第2の三日月状屋根部が角
度をなして配置され、第1および第2の矩形状屋根部の
いずれか一方の前側の端部よりの部分と、他方の前側の
端部よりの段差部とを重ねることにより、第1および第
2の矩形状屋根部が角度をなして配置され、かつ第1お
よび第2の矩形状屋根部が第1および第2の三日月状屋
根部の上に入れ子状に嵌合され、各屋根部が競技場等に
なる空間の天井の主要部分の外に配置されることを特徴
とする開閉できる屋根を備えた大型の建物にある。
開閉できる屋根は、lI技場等になる空間の天井の平面
視の中心を通る第1の線と、この第1の線から離れた第
2および第3の線とにより、4つの部分に分割し、それ
ら外側の二つの部分に対応させて、第1および第2の三
日月状屋根部を形成し、その他の内側の二つの部分に対
応させて、第1および第2の台形状屋根部を形成する。
前記第2および第3の線として、好適な実施形態では、
円弧伏線や直線を使うが、それ以外に曲線等も使うこと
ができる。各屋根部はその分割された天井の各部分の大
きさより少々大きく形成する。
各屋根部は、好適な実施形態においては、外面(および
内面)が略球面形状になるように構成する。台形状屋根
部に対向する三日月状屋根部の部分はこの部分に対向す
る台形状屋根部より低く形成する。
三日月状屋根部または台形状屋根部の前側の端部よりの
部分に形成する段差部は、これらの部分に対応する段差
部を設けない三日月状屋根部または台形状屋根部の厚さ
に略等しい高さの低部または高部で構成する。屋根の開
閉操作時に、三日月状屋根部の段差部と台形状屋根部の
段差部とが衝突しないように、各段差部を配置する。
軌道は、好適な実施形態にあっては、一つの円形軌道部
、該円形軌道部に連結された少なくとも2対の互いに平
行な直線軌道部および円形軌道部の内側に隣接して配置
される一つの弧状軌道部とから構成する。直線軌道部は
円形軌道部の平面視の中心線に対して同じ角度(たとえ
ば、45°程度)で傾斜させて配置する。
屋根を開いた状態において、第1の三日月状屋根部と第
2の三日月状屋根部とが角度(たとえば、70@〜90
”)をなして配置されるようにする。
好ましい実施形態における各屋根部と軌道との関係は次
のとおりである。屋根が閉じた状態において、第1のの
三日月状屋根部および第1および第2の台形状屋根部を
円形軌道部上におき、第2の三日月状屋根部の後側部を
円形軌道部上におき、その前側部を円弧状軌道部上にお
き、第1および第2の三日月状屋根部を互いに離れて平
行に配置し、二つの三日月状屋根部の間に第1および第
2の台形状屋根部を配置する。屋根の開いた状態におい
て、第1の三日月状屋根部を円形軌道部上におき、第2
の三日月状屋根部の後側部を円形軌道部上におき、第2
の三日月状屋根部の前側部を円弧状軌道部上ににおき、
第1および第2の三日月状屋根部の一方の前側の端部よ
りの部分と他方の前側の端部よりの段差部とを重ねるこ
とにより、第1および第2の三日月状屋根部を角度をな
して配置し、第1および第2の台形状屋根部の一方の前
側の端部よりの部分と他方の前側の端部よりの段差部と
を重ねることにより、第1および第2の台形状屋根部を
角度をなして配置し、かつ第1および第2の台形状屋根
部をそれぞれ第1および第2の三日月状屋根部の上に入
れ子状に嵌合して配置する。
屋根の閉じた状態から屋根の開いた状態への移行または
屋根の開いた状態から屋根の閉じた状態への移行(すな
わち、屋根の開閉操作)は、第1および第2の台形状屋
根部ならびに第1の三日月状屋根部を円形軌道部に沿わ
せ、第2の三日月状屋根部を円形軌道部および円弧状軌
道部に沿わて、第1および第2の三日月状屋根部ならび
に第1および第2の台形状屋根部を一緒に移動(すなわ
ち、連動)させたり、単独に移動させたりし、かつ第1
および第2の台形状屋根部を直線軌道部に沿って単独に
移動させることにより行う。
三日月状屋根部および台形状屋根部の軌道に面する部分
に、前記軌道と係合する車輪を複数取付け、それらの車
輪の少なくとも一つをモータ等の駆動装置により積極的
に駆動することができるようにする。
作用 この発明の大型の建物は、第1および第2の三日月状屋
根部を互いに離れて平行に位置させ、第1および第2の
三日月状屋根部の間に第1および第2の台形状屋根部を
互いに平行に位置させて、競技場等になる空間の天井の
屋根を閉じた状態にし、第1および第2の三日月状屋根
部の一方の前側の端部よりの部分を他方の前側の端部よ
りの低部に重ねることにより、第1および第2の三日月
状屋根部を角度をなして配置し、第1および第2の台形
状屋根部の一方の前側の端部よりの部分と他方の前側の
端部よりの段差部とを重ねて、第1および第2の台形状
屋根部を角度をなして配置し、かつ第1および第2の台
形状屋根部を第1および第2の三日月状屋根部の上に入
れ子状に嵌合し、各屋根部を競技場等になる空間の天井
の主要部分外に位置させ、屋根を開いた状態にすること
ができる。
また、屋根の開閉操作を、第1の三日月状屋根部および
第1および第2の台形状屋根部を円形軌道部に沿わせ、
第2の三日月状屋根部を円形軌道部および円弧状軌道部
に沿わて、三日月状屋根部と台形状屋根部とを連動させ
たり、第1および第2の台形状屋根部を直線軌道部に沿
って単独に移動させたりすることにより行なうことがで
きる。
そのため、簡単な軌道を使って屋根の開閉操作を簡単に
行うことができる。
実施例 この発明の実施例を第1図ないし第7図を使って説明す
る。
第1図ないし第4図に示すように、平面視がシェル型の
大型の建物10は、外周壁11、内周壁12、天井床1
3、屋根20等で形成されている。
外周壁11は円弧状の壁11a、直線状の壁11b、円
弧状の壁11c、直線状の壁11d、円弧状の壁lie
で形成され、内壁12は前記円弧状の壁11aと円弧の
半径よりも少々小さい半径の円形壁で形成される0円弧
状の壁11aの部分では外周壁11と内周壁12とが一
体になる。外周壁11と内周壁12との間の空間の上端
に屋上床13を形成する。必要に応じて、屋上床13を
前側が高い傾斜面にし、外周壁11と内周壁12と屋上
床13とで囲まれる空間を複数階の室空間にする。その
内周壁12により囲まれる平面視が円形の空間14の底
部を野球等を行なう競技場15にする。屋根2oは球状
面を備え空間14の天井を覆う。
第1図に示すように、空間14の円形の天井を、その円
形の中心を通る前後方向の直線Bとこの中心線Bの両側
の対称位置に位置する前記円形の半径よりも大径の2本
の円弧線A、Cとにより、4つの部分に分割する。分割
され天井の部分に対応させて各屋根部21.22,23
.24を形成する。各屋根部は分割線A、B、Cで分割
された部分よりも少々大きくし、各屋根部21.22.
23.24の接合部が互いに重なるようにする。
第1および第2の三日月状屋根部21.24は、平面視
で空間14の円形の半径よりも少々大きい半径の円弧状
部21a、24aと大きい半径の円弧状部21b、24
bとからなる三日月形に形成する。中央の第1および第
2の屋根部22.23(この明細書では便宜上台形状屋
根部という)は、平面視で一つの円弧状部22a、23
aと、一つの直線部22b、23bと、二つの円弧状部
22C123cからなる台形状の型に形成する。
第1および第2の台形状屋根部22.23の円弧状部2
2a、23aは、屋根の開閉操作時に、第1または第2
の三日月状屋根部22.23に衝突しないように、それ
らに対向する三日月状屋根部22.23の円弧状部21
b、24bよりも高く形成する。第2の台形状屋根部2
3はその部分23Aの形状を除くと第1の台形状屋根部
21と同じである。
第2の台形状屋根部23の部分23Aは、屋根の開閉操
作時に、第1の台形状屋根部22の前側の端部よりの部
分に衝突しないように、第1の台形状屋根部22の前側
の端部よりの部分よりも一段低い低部にする。
第2の三日月状屋根部24は、その部分24Aの形状を
除くと第1三日月状屋根部21と同じである。第2の三
日月状屋根部24の部分24Aは、屋根の開閉操作時に
、第1の三日月状屋根部21前側の端部よりの部分に衝
突しないように、第1の三日月状屋根部21の前側の端
部よりの部分よりも一段低い低部にする。
屋根部21.24の円弧状部21a、24aまたは屋根
部22.23の円弧状部22C123cの軌道25に面
する底部に、それぞれ軌道25に係合する車軸を複数取
付け、それらの部分に取付けた複数の車輪の少なくとも
一つをモータ等の駆動装置により積極的に駆動できるよ
うにする。なお、屋根部22.23に取付けた車輪は円
形軌道部25Aまたは直線軌道部25C125Dに沿っ
て移動できるように構成する。
軌道25は、第6図に示すように、円形軌道部25Aと
、円弧状軌道部25Bと、2対の直線軌退部25G、2
5Dから構成され、各直線軌道部25C12E?Dは円
形軌道部25Aに接する接線上に互いに平行に位置し、
平面視の円形軌道部25Aの中心線に対して同じ角度(
たとえば、略45@)傾斜させて配置されている。円弧
状軌道部25Bは1円形軌道部25Aの内側に同じ間隔
をおいて配置される1円形軌道部25Aおよび円弧状軌
道部25Bは建物の内周壁12の上端面に固定し、直線
軌道部25G、25Dは建物の外周壁11の直線状の壁
11bおよびlidの上端面(屋上床面)に固定する。
そして、第1および第2の三日月状屋根部2124なら
びに第1および第2の台形状屋根部2223を軌道25
上に設置(形成)し、第1および第2の台形状屋根部2
2.23ならびに第1の三日月状屋根部21に取付けた
車輪を軌道25の円形軌道部25Aに係合させ、第2の
三日月状屋根部24の後側部(図の上方)に取付けた車
輪を円形軌道部25Aに係合させ、第2の三日月状屋根
部24の前側部(図の下方)に取付けた車軸を円弧状軌
道部25Bに係合させる。
次に、屋根20の開き方を、第7図(I)ないしくVI
)を使って説明する。第7図(1)に示す屋根20の閉
じた状態から、第7図(VI)に示す屋根20の開いた
状態にするには、まず、第7図(1)に示す状態から、
各屋根部21ないし24をそれらの車輪を積極的に回動
させ、各屋根部21ないし24を閉じた状態のまま、円
形軌道部25Aおよび円弧状軌道部25B上を左回りに
第7図(II)に示す位置まで移動させる。この状態に
おいて1円形軌道部25Aから直線軌道部25Cに切り
替え、第1の台形状屋根部22の車輪を積極的に回動さ
せ、第1の台形状屋根部22を直線軌道部25Cに沿っ
て第7図(In)に示す位置まで移動させる。
第7図(m)に示す状態から、第1の三日月状屋根部2
1、第2の台形状屋根部23および第2の三日月状屋根
部24を、それらの車輪を積極的に回動させ、円形軌道
部25Aおよび円弧状軌道部25B上を右回りに第7図
(mV)に示す位置まで移動させる。この状態において
円形軌道部25Aから直線軌道部25Dに切り替え、第
2の台形状屋根部23の車輪を積極的に駆動させて、第
2台形状屋根部23を直線軌道部25Dに沿って第7図
(V)に示す位置まで移動させ、第2の三日月状屋根部
24の上に入れ子状に第2の台形状屋根部23を嵌合さ
せる。この状態から、第1の三日月状屋根部21の車輪
を積極的に回動させ、円形軌道部25A上を左回りに第
7図(VI)に示す位置まで移動させ、屋根2oを開い
た状態にする操作を完了する。
第7図(VI)および第2図に示す状態においては、第
1の三日月状屋根部21の前側の端部よりの部分に、第
2の三日月状屋根部24の前側の端部よりの低部24A
が重なり、第2の台形状屋根部22の前側の端部よりの
部分に、第2の台形状屋根部23の前側の端部よりの低
部23Aが重なり、かつ第1の三日月状屋根部21の上
に入れ子状に嵌合した第1の台形状屋根部22と第2の
三日月状屋根部24の上に入れ子状に嵌合した第2の台
形状屋根部23とが角度(たとえば、略直角)をなし配
置され、野球場等となる空間14の天井の主要部分の外
に各屋根部が位置し、屋根が開いた状態になる。
第7図(VI)に示す屋根20の開いた状態においては
、野球場のライト側およびレフト側の多くの観覧席が第
1および第2の三日月状屋根部21゜24および第1お
よび第2の台形状屋根部22.23の下方に位置するこ
とになる。
第7図(VI)に示す屋根20の関いた状態から、第7
図(1)に示す屋根20の閉じた状態にもどす戻し方は
、前記閉じた状態から開いた状態にするやり方の逆を行
えば良いから、その説明は省略する。
実施例のように三日月状屋根部と台形状屋根部とを連動
させると、簡単な軌道で屋根を開閉することができ、軌
道の設置面積を小さくすることができる。ところが、第
8図および第9図に示すように、二つの三日月状屋根部
A、Dおよび二つの台形状屋根部B、Cをそれぞれ独立
して移動させるようにすると、4本の円形軌道部A1、
B1、C1,Diと2対の直線軌道部B2、C2が必要
になり、かつ各屋根部A、B、C,Dの高さをそれぞれ
■、■、■、■の順の異なる高さにする必要が生ずる。
また、第10図および第11図に示すように、二つの三
日月状屋根部A、Dを連動させ、かつ二つの台形状屋根
部B、Cを連動させただけで、三日月状屋根部A、Dと
台形状屋根部B、Cとを連動させないと、4本の円弧状
軌道A1、BICI、BICI、Dlと2対の直線軌道
部B2、C2が必要になり、かつ三日月状屋根部りの底
部Daの形状も複雑になる。
発明の効果 この発明の大型の建物は、第1および第2の三日月状屋
根部を互いに離れて平行に位置させ、第1および第2の
三日月状屋根部の間に第1および第2の台形状屋根部を
互いに平行に位置させて、競技場等になる建物の屋根を
閉じた状態にし、第1および第2の三日月状屋根部の一
方の前側の端部よりの部分を他方の前側の端部よりの段
差部に重ねることにより、第1および第2の三日月状屋
根部を角度をなして配置し、第1および第2の台形状屋
根部の一方の前側の端部よりの部分と他方の前側の端部
よりの段差部とを重ねて、第1および第2の台形状屋根
部を角度をなして配置し、かつ第1および第2の台形状
屋根部を第1および第2の三日月状屋根部の上に入れ子
状に嵌合し、競技場等になる建物の屋根を開いた状態に
することができるから、第1および第2の三日月状屋根
部および第1および第2の台形状屋根部を略同型にする
ことができ、屋根の建造が容易になり、かつ美しい形状
の屋根が得られる。
また、開閉操作を、第1および第2の台形状屋根部なら
びに第1の三日月状屋根部を円形軌道部に沿わせ、第2
の三日月状屋根部を円形軌道部および円弧状軌道部に沿
わて、三日月状屋根部と台形状屋根部とを連動させたり
、第1および第2の台形状屋根部を直線軌道部に沿って
単独に移動させたりすることにより行うようにすると、
単純な軌道で屋根を開閉することができ、かつ屋根を開
閉するための軌道等の手段の占める面積を小さくするこ
とができ、敷地を有効に利用することができる。
さらに、建物の外周壁の形状を、屋根の閉じた状態の屋
根の平面視の形状と屋根の開いた状態の屋根の平面視の
形状とを重ねて合成した合成形状に略一致した形状にす
ると、野球場等になる大型の建物の敷地面積を最小にす
ることができる。競技場等となる空間を平面視で円形に
形成し、この円形の空間の天井を、その天井の中心を通
る前後方向の第1の直線とこの第1の直線から離れた第
2および第3の円弧状線とにより、四つの部分に分割し
、この四つの部分に対応させて、各屋根部を形成すると
、屋根の開いた状態における各屋根部が占める占有空間
を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図はこの発明の実施例を示すもので、
第1図は屋根の閉じた状態の大型の建物の平面図、第2
図は屋根の開いた状態の大型の建物の平面図、第3図は
第1図のものをそのI−I線で断面した立面図、第4図
は第1図のものをその■−■線で断面した立面図、第5
図は第1図のものをその■−■線で断面した立面図、第
6図は軌道の平面図、第7図の(1)ないしくVl)は
屋根を開く操作の順序を示す平面図、第8図は他の例の
大型の建物の屋根の閉じた状態の平面図、第9図は第8
図の建物に使う軌道の平面図、第10図は他の例の大型
の建物の屋根の閉じた状態の平面図、第11図は第10
図の建物に使う軌道の平面図、第12図ないし第15図
は従来の大型の建物を示すものであり、第12図は屋根
の閉じた状態の平面図、第13図は第12図に示すもの
の立面図、第14図は屋根の開いた状態の平面図、第1
5図は第14図のものをその要部を断面して示す立面図
である。 図中、10はシェル型の大型の建物、11は外周壁、1
2は内周壁、13は屋上床、14は中央の空間、15は
野球等を行なう競技場、20は屋根、21および24は
三日月状屋根部、22および23は台形状屋根部、23
Aおよび24Aは低部。 25は軌道、 25Aは円形軌道部、 15Bは 円弧状軌道部、 25Cおよび25Bは直線軌道部 である。 特許

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、競技場等になる空間の天井を開閉できる屋根で覆う
    大型の建物において、第1および第2の三日月状屋根部
    と第1および第2の台形状屋根部とにより屋根が形成さ
    れ、第1および第2の三日月形屋根部と第1および第2
    の台形状屋根部とが軌道に沿って移動できるようにされ
    、屋根の閉じた状態において、第1および第2の三日月
    状屋根部が互いに離れて平行に位置し、第1および第2
    の三日月状屋根部の間に第1および第2の台形状屋根部
    が互いに平行に位置して、競技場等になる空間の天井を
    覆い、屋根の開いた状態において、第1および第2の三
    日月状屋根部のいずれか一方の前側の端部よりの部分と
    、他方の前側の端部よりの段差部とを重ねることにより
    、第1および第2の三日月状屋根部が角度をなして配置
    され、第1および第2の矩形状屋根部のいずれか一方の
    前側の端部よりの部分と、他方の前側の端部よりの段差
    部とを重ねることにより、第1および第2の矩形状屋根
    部が角度をなして配置され、かつ第1および第2の矩形
    状屋根部が第1および第2の三日月状屋根部の上に入れ
    子状に嵌合され、各屋根部が競技場等になる空間の天井
    の主要部分の外に配置されることを特徴とする開閉でき
    る屋根を備えた大型の建物。 2、競技場等となる空間の天井を開閉できる屋根で覆う
    大型の建物において、軌道が一つの円形軌道部、該円形
    軌道部に連結された少なくとも2対の互いに平行な直線
    軌道部および円形軌道部の内側に隣接して配置される一
    つの弧状軌道部とから構成され、前記軌道が競技場等と
    なる空間の周囲に配設され、屋根の閉じた状態におして
    、第1の三日月状屋根部および第1および第2の台形状
    屋根部が円形軌道部上にあり、第2の三日月状屋根部の
    後側部が円形軌道部上にあり、第2の三日月状屋根部の
    前側部が円弧状軌道部上にあって、第1および第2の三
    日月状屋根部が互いに離れて平行に配置され、各三日月
    状屋根部の間に第1および第2の台形状屋根部が配置さ
    れ、屋根の開いた状態において、第1の三日月状屋根部
    が円形軌道部上にあり、第2の三日月状屋根部の後側部
    が円形軌道部上にあり、第2の三日月状屋根部の前側部
    が円弧状軌道部上にあって、かつ第1および第2の三日
    月状屋根部のいずれか一方の前側の端部よりの部分と他
    方の前側の端部よりの段差部とを重ねることにより、第
    1および第2の三日月状屋根部が角度をなして配置され
    、第1および第2の台形状屋根が直線軌道部上にあって
    、第1および第2の台形状屋根部のいずれか一方の前側
    の端部よりの部分と他方の前側の端部よりの段差部とを
    重ねることにより、第1および第2の台形状屋根部が角
    度をなして配置され、かつ第1および第2の台形状屋根
    部が第1および第2の三日月状屋根部の上に入れ子状に
    嵌合されて配置され、屋根の開閉操作が、円形軌道部お
    よび円弧状軌道部に沿って三日月状屋根部および台形状
    屋根部を連動させたり、直線軌道部に沿って台形状屋根
    部を移動させたりすることにより行なわれることを特徴
    とする開閉できる屋根を備えた大型の建物。 3、第1および第2の三日月状屋根部と第1および第2
    の台形状屋根部とにより屋根が形成され、屋根の閉じた
    状態において、第1および第2の三日月状屋根部が互い
    に離れて平行に位置し、これらの三日月状屋根部の間に
    第1および第2の台形状屋根部が互いに平行に位置して
    、競技場等になる空間の天井を覆い、屋根の開いた状態
    において、第1および第2の三日月状屋根部のいずれか
    一方の前側の端部よりの部分と他方の前側の端部よりの
    段差部とを重ねることにより、第1および第2の三日月
    状屋根部が角度をなして配置され、第1および第2の台
    形状屋根部のいずれか一方の前側の端部よりの部分と他
    方の前側の端部よりの段差部とを重ねることにより、第
    1および第2の台形状屋根部が角度をなして配置され、
    かつ第1および第2の台形状屋根部が第1および第2の
    三日月状屋根部の上に入れ子状に嵌合されて配置して、
    各屋根部が競技場等になる空間の天井の主要部分の外に
    配置される大型の建物において、屋根の閉じた状態の屋
    根の平面視の形状と屋根の開いた状態の屋根の平面視の
    形状とを重ねて、一つの合成した形状とし、建物の外周
    壁の形状を前記の合成した形状と略一致する形状にした
    ことを特徴とする開閉できる屋根を備えた大型の建物。 4、建物の中央の競技場等となる空間を平面視で円形に
    形成し、この円形の空間の天井を、その天井の中心を通
    る前後方向の第1の直線とこの第1の直線から離れた第
    2および第3の円弧状線とにより、四つにの部分に分割
    し、前記四つの部分の外側の二つの部分に対応させて、
    第1および第2の三日月状屋根部を形成し、前記四つの
    部分の内側の二つの部分に対応させて、第1および第2
    の台形状屋根部を形成したことを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれか一つの項記載の開閉できる屋根を備え
    た大型の建物。 5、三日月状屋根部または台形状屋根部の前側の端部よ
    りの部分に形成する段差部が、これらの部分に対応する
    段差部を形成しない三日月状屋根部または台形状屋根部
    の厚さに略等しい高さの低部または高部であることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか一つの項記載の開
    閉できる屋根を備えた大型の建物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6290062B2 (en) 1998-11-20 2001-09-18 Bridgestone Sports Co., Ltd. Packaging for sports equipment

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