JPH04241734A - 過給機付エンジンの制御装置 - Google Patents

過給機付エンジンの制御装置

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JPH04241734A
JPH04241734A JP3111232A JP11123291A JPH04241734A JP H04241734 A JPH04241734 A JP H04241734A JP 3111232 A JP3111232 A JP 3111232A JP 11123291 A JP11123291 A JP 11123291A JP H04241734 A JPH04241734 A JP H04241734A
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valve
exhaust
turbocharger
exhaust bypass
bypass valve
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Mamoru Yoshioka
衛 吉岡
Toshihisa Sugiyama
敏久 杉山
Kunihiko Nakada
邦彦 中田
Toru Kidokoro
徹 木所
Yuji Kanto
関東 勇二
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主ターボチャージャと
副ターボチャージャを有し、低吸入空気量域では主ター
ボチャージャのみで過給し、高吸入空気量域では両ター
ボチャージャを作動させて両ターボチャージャで過給す
る過給機付エンジン、いわゆる2ステージツインターボ
エンジンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン本体に対し、主、副二つのター
ボチャージャを並列に配置し、低吸入空気量域では主タ
ーボチャージャのみ作動させて1個ターボチャージャと
し、高吸入空気量域では両ターボチャージャを作動させ
るようにした、いわゆる2ステージターボシステムを採
用した過給機付エンジンが知られている。この種の過給
機付エンジンの構成は、たとえば図10に示すようにな
っている。エンジン本体91に対し、主ターボチャージ
ャ(T/C−1)92と副ターボチャージャ(T/C−
2)93が並列に設けられている。副ターボチャージャ
93に接続される吸、排気系には、それぞれ吸気切替弁
94、排気切替弁95が設けられ、副ターボチャージャ
93のコンプレッサをバイパスする吸気バイパス通路9
7には、吸気バイパス弁96が設けられている。低吸入
空気量域では吸気切替弁94、排気切替弁95をともに
全閉とすることにより、主ターボチャージャ92のみを
過給作動させ、高吸入空気量域では両切替弁94、95
をともに全開とし、吸気バイパス弁96を閉じることに
より、副ターボチャージャ93にも過給作動を行わせ、
2個ターボチャージャ作動とすることができる。低吸入
空気量域から高吸入空気量域に移行するときには、吸気
切替弁95および排気切替弁94が閉じられているとき
に排気バイパス弁98を小開制御し、さらに吸気バイパ
ス弁96を閉じることにより副ターボチャージャ93の
助走回転数を高め、ターボチャージャの切替をより円滑
に(切替時のショックを小さく)行うことが可能になっ
ている。
【0003】なお、2ステージツインターボに関連する
先行技術として、1個ターボチャージャ時には排気切替
弁を、2個ターボチャージャ時にはウェストゲートバル
ブをそれぞれ制御し、所定の過給圧を維持するようにし
たものが知られている(特開昭63−25319号公報
)。通常、排気バイパス弁を駆動するアクチュエータの
ダイヤフラム室には過給圧が導かれ、この過給圧によっ
てアクチュエータが作動し、排気バイパス弁が開弁する
ようになっている。同様に、ウェストゲートバルブを駆
動するアクチュエータのダイヤフラム室には過給圧が導
かれ、この過給圧によってアクチュエータが作動し、ウ
ェストゲートバルブが開弁するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、排気バ
イパス弁およびウェストゲートバルブは、アクチュエー
タに作用するコンプレッサ圧(過給圧)による力と、バ
ルブの弁体自体に作用する排圧(排気ガスの圧力)によ
る力との和によって開弁するので、排気バイパス弁とウ
ェストゲートバルブのアクチュエータの制御圧がほぼ同
一の場合は、1個ターボチャージャ域でウェストゲート
バルブが開いてしまうことがある。そのため、図4の回
転特性N3、N4のうち、とくに副ターボチャージャの
助走回転数が低下し、1個ターボチャージャから2個タ
ーボチャージャへの切替時には、図4の特性P2に示す
ように、過給圧の低下が大きくなってしまう。この過給
圧の低下は出力トルクに影響するため、切替時にトルク
ショックが大となるという問題が生じる。なお、排気バ
イパス弁をウェストゲートバルブよりも先に開弁させる
ことは電気的制御によっても行なうことは可能であるが
、電気的制御の場合は制御が複雑化し、故障多発の原因
となる。したがって、排気バイパス弁を純機械的な制御
構成によってウェストゲートバルブよりも先に開弁する
手段が望まれる。
【0005】本発明は、上記の問題に着目し、電気的制
御によることなく排気バイパス弁をウェストゲートバル
ブよりも先に開弁させ、1個ターボチャージャから2個
ターボチャージャへの切替時の過給圧の低下を抑制させ
ることが可能な過給機付エンジンの制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明に
係る過給機付エンジンは、主ターボチャージャと、副タ
ーボチャージャとを備え、前記主ターボチャージャのみ
の過給作動域における過給圧の制御を排気バイパス弁で
行ない、前記両方のターボチャージャによる過給作動域
における過給圧の制御をウェストゲートバルブで行ない
、前記排気バイパス弁と前記ウェストゲートバルブとを
、それぞれ排気下流側に開くスイングアーム弁から構成
し、前記排気バイパス弁と前記ウェストゲートバルブに
それぞれ連結される各アクチュエータにほぼ同一の過給
圧を導いて該各弁を開弁させるようにした過給機付エン
ジンの制御装置であって、前記排気バイパス弁とウェス
トゲートバルブと該各弁が配置される排気通路とアクチ
ュエータのうち少なくともいずれか一つに、排圧を利用
し純機械的に排気バイパス弁をウェストゲートバルブよ
りも先に開弁させる先行開弁手段を設けたものから成る
【0007】
【作用】このように構成された過給機付エンジンの制御
装置においては、排圧を利用した先行開弁手段によって
純機械的に排気バイパス弁をウェストゲートバルブより
も先に開弁させるようにしているので、各アクチュエー
タに導かれる制御圧(過給圧)がほぼ同一であっても、
確実に排気バイパス弁を先に開弁させることが可能とな
る。したがって、副ターボチャージャの助走回転数を十
分に高めることができ、1個ターボチャージャから2個
ターボチャージャへの切替時の過給圧の低下が低減され
る。
【0008】
【実施例】以下に、本発明に係る過給機付エンジンの制
御装置の望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
【0009】第1実施例 図1ないし図4は、本発明の第1実施例を示しており、
とくに車両に搭載される6気筒エンジンに適用した場合
を示している。図1において、1はエンジン、2はサー
ジタンク、3は排気マニホールドを示す。排気マニホー
ルド3は排気干渉を伴わない#1〜#3気筒群と#4〜
#6気筒群の2つに集合され、その集合部が連通路3a
によって連通されている。7、8は互いに並列に配置さ
れた主ターボチャージャ、副ターボチャージャである。 ターボチャージャ7、8のそれぞれのタービン7a、8
aは排気マニホールド3の集合部に接続され、それぞれ
のコンプレッサ7b、8bは、インタクーラ6、スロッ
トル弁4を介してサージタンク2に接続されている。
【0010】主ターボチャージャ7は、低吸入空気量域
から高吸入空気量域まで作動され、副ターボチャージャ
8は低吸入空気量域で停止される。双方のターボチャー
ジャ7、8の作動、停止を可能ならしめるために、副タ
ーボチャージャ8のタービン8aの下流に排気切替弁1
7が、コンプレッサ8bの下流に吸気切替弁18が設け
られる。吸、排気切替弁18、17の両方とも開弁のと
きは、両方のターボチャージャ7、8が作動される。副
ターボーチャージャ8のタービン8aの下流と主ターボ
チャージャ7のタービン7aの下流とは、排気バイパス
通路40を介して連通可能となっている。排気バイパス
通路40には、この排気バイパス通路40を開閉する排
気バイパス弁41が設けられている。排気バイパス弁4
1は、ダイヤフラム式アクチュエータ42によって開閉
されるようになっている。
【0011】低吸入空気量域で停止される副ターボチャ
ージャ8の吸気通路には、1個ターボチャージャから2
個ターボチャージャへの切替を円滑にするために、コン
プレッサ7bの上流とコンプレッサ8bの下流とを連通
する吸気バイパス通路13と、吸気バイパス通路13の
途中に配設される吸気バイパス弁33が設けられる。吸
気バイパス弁33はダイヤフラム式のアクチュエータ1
0によって開閉される。吸気切替弁18の上流と下流と
を連通するバイパス通路には、逆止弁12が設けられて
おり、吸気切替弁18の閉時において副ターボチャージ
ャ8側のコンプレッサ出口圧力が主ターボチャージャ7
側より大になったとき、空気が上流側から下流側に流れ
ることができるようにしてある。なお、図中、14はコ
ンプレッサ出口側の吸気通路、15はコンプレッサ入口
側の吸気通路を示す。吸気通路15はエアフローメータ
24を介してエアクリーナ23に接続される。排気通路
を形成するフロントパイプ20は、排気ガス触媒21を
介して排気マフラーに接続される。吸気切替弁18はア
クチュエータ11によって開閉され、排気切替弁17は
ダイヤフラム式アクチュエータ16によって開閉される
ようになっている。ウエストゲートバルブ31は、アク
チュエータ9によって開閉されるようになっている。
【0012】アクチュエータ9、10、11、16、4
2は、過給圧または負圧の導入によって作動するように
なっている。各アクチュエータ9、10、11、16、
42には、正圧タンク51からの過給圧または負圧とエ
アフローメータ24の下流からの大気圧とを選択的に切
り替えるために、第1、第2、第3、第4、第5、第6
の電磁弁25、26、27、28、32、44が接続さ
れている。各電磁弁25、26、27、28、32、4
4の切替は、エンジンコントロールコンピュータ29か
らの指令に従って行なわれる。なお、第2の電磁弁26
へ負圧を導入する通路には、負圧の一方の流れのみを許
すチェック弁45が介装されている。
【0013】第1の電磁弁25のONは、吸気切替弁1
8を弁開とするようにアクチュエータ11を作動させ、
OFFは吸気切替弁18を全閉とするようにアクチュエ
ータ11を作動させる。第4の電磁弁28のONは、排
気切替弁17を全開とするようにアクチュエータ16を
作動させ、OFFは排気切替弁17を全閉するようにア
クチュエータ10を作動させ、OFFは吸気バイパス弁
33を全開するようにアクチュエータ10を作動させる
【0014】排気バイパス弁41を作動させるアクチュ
エータ42に大気圧を導入する第5の電磁弁32は、O
N、OFF制御でなく、デューティ制御される。同様に
、ウエストゲートバルブ31を作動させるアクチュエー
タ9に負圧を導く第6の電磁弁44は、ON、OFF制
御でなく、デューティ制御される。デューティ制御は、
周知の通り、デューティ比により通電時間を制御するこ
とであり、デジタル的に通電、悲通電の割合を変えるこ
とにより、アナログ的に平均電流が可変制御される。な
お、デューティ比は、1サイクルの時間に対する通電時
間の割合であり、1サイクル中の通電時間をA、非通電
時間をBとすると、デューティ比=A/(A+B)×1
00(%)で表わされる。本実施例では、第5の電磁弁
32と第6の電磁弁44をデューティ制御することによ
り、これらの電磁弁の開口量を可変させることが可能と
なっている。
【0015】エンジンコントロールコンピュータ29は
、エンジンの各種運転条件検出センサと電気的に接続さ
れ、各種センサからの信号が入力される。エンジン運転
条件検出センサには、吸気管圧力センサ30、スロット
ル開度センサ5、吸入空気量測定センサとしてのエアフ
ローメータ24、エンジン回転数センサ50、および酸
素センサ19が含まれる。エンジンコントロールコンピ
ュータ29は、演算をするためのセントラルプロセッサ
ユニット(CPU)、読み出し専用のメモリであるリー
ドオンリメモリ(ROM)、一時記憶用のランダムアク
セスメモリ(RAM)、入出力インターフェイス(I/
Oインターフェイス)、各種センサからのアナログ信号
をディジタル量に変換するA/Dコンバータを備えてい
る。
【0016】排気バイパス弁41の開度は、アクチュエ
ータ42のダイヤフラム室42aに導入される過給気の
大気へのブリード量(リーク量)を第5の電磁弁32の
デューティ制御によって可変させることにより可変可能
となっている。ウェストゲートバルブ31の開度は、ア
クチュエータ9のダイヤフラム室9bに導入される過給
気の大気へのブリード量(リーク量)を第6の電磁弁4
4のデューティ制御によって可変させることにより可変
可能となっている。
【0017】図2は、排気バイパス弁41の断面を示し
ており、図3はウェストゲートバルブ31の断面を示し
ている。図2に示すように、排気バイパス弁41は、弁
体41aよりも支点41bが上流側に位置し弁体41a
が排気下流側に開くスイングアーム弁から構成されてい
る。ウェストゲートバルブ31は、弁体31aよりも支
点31bが上流側に位置し弁体31aが排気下流側に開
くスイングアーム弁から構成されている。図2に示すよ
うに、排気バイパス弁41が配置される排気バイパス通
路40のポート40aの内径はD1に設定されている。 ポート40aを塞ぐ排気バイパス弁41の弁体41aの
外径は、d1に設定されている。図3に示すように、ウ
ェストゲートバルブ31が配置される排気通路60のポ
ート60aの内径はD2に設定されている。ポート60
aを塞ぐウェストゲートバルブ31の弁体31aの外径
はd2に設定されている。ここで、排気バイパス弁41
側のポート内径D1は、ウェストゲートバルブ31側の
ポート内径D2よりも大となっている。また、ウェスト
ゲートバルブ31の弁体31の外径d2は、排気バイパ
ス弁41の弁体41aの外径d1と、ほぼ同一となって
いる。すなわち、本実施例では、排気バイパス弁41側
のポート内径D1が、排気バイパス弁41をウェストゲ
ートバルブ31よりも先に開弁させる純機械的な先行開
弁手段を構成している。これによって、排圧H1が作用
する弁体41aの面積が、排圧H1が作用する面積より
も大となり、アクチュエータの径が同一であれば排気バ
イパス弁41はウェストゲートバルブ31よりも確実に
先に開弁される。
【0018】つぎに、第1実施例の作用について説明す
る。高吸入空気量域では、吸気切替弁18と排気切替弁
17がともに開かれ、吸気バイパス弁10が閉じられる
。これによって2個ターボチャージャ7、8が駆動され
、十分な過給空気量が得られ、出力が向上される。低速
域でかつ高負荷時には、吸気切替弁18と排気切替弁1
7がともに閉じられ、吸気バイパス弁33が開かれる。 これによって1個のターボチャージャ7のみが駆動され
る。低吸入空気量域で1個ターボチャージャとする理由
は、低吸入空気量域では1個ターボチャージャ過給特性
が2個ターボチャージャ過給特性より優れているからで
ある。1個ターボチャージャとすることにより、過給圧
、トルクの立上りが早くなり、レスポンスが迅速となる
。低吸入空気量域から高吸入空気量域に移行するとき、
つまり1個ターボチャージャから2個ターボチャージャ
作動へ切り替えるときには、吸気切替弁18および排気
切替弁17が閉じられているときに排気バイパス弁41
をデューティ制御により小開制御し、さらに吸気バイパ
ス弁33を閉じることにより副ターボチャージャ8の助
走回転数を高め、ターボチャージャの切替をより円滑(
切替時のショックを小さく)に行うことが可能になる。
【0019】1個ターボチャージャから2個ターボチャ
ージャへの切替え過程においては、排気バイパス弁41
がまず開弁され、つぎにウェストゲートバルブ31が開
弁され、このウェストゲートバルブ31の開度制御によ
って高吸入空気量域における過給圧制御が行なわれる。 排気バイパス弁41とウェストゲートバルブ31は、各
アクチュエータ42、9に作用するコンプレッサ圧(過
給圧)による力と、弁体41a、9a自体に作用する排
圧による力との和によって開弁するので、アクチュエー
タ42、9の大きさが同じで、かつ各アクチュエータ4
2、9へ導かれる制御圧が同一の場合は、1個ターボチ
ャージャ域でウェストゲートバルブ31が先に開いたり
、双方のバルブが開くという問題が生じる。しかし、本
実施例では、排気バイパス弁41側のポート内径D1が
ウェストゲートバルブ31側のポート側のポート内径D
2よりも大になっているので、排圧によって弁体41a
を開方向に押圧する力は、弁体31a側よりも大となり
、排気バイパス弁41は、図4の特性K1に示すように
、確実にウェストゲートバルブ31よりも先に開弁され
る。その後、図の特性K4に示すように、ウェストゲー
トバルブ31が開弁される。したがって、副ターボチャ
ージャ8の助走回転数を十分に高めることができ、図4
の特性P1に示すように、1個ターボチャージャから2
個ターボチャージャへの切替時における過給圧の低下は
抑制される。
【0020】第2実施例 図5および図6は、本発明の第2実施例を示している。 第2実施例が第1実施例と異なるところは、先行開弁手
段の構成のみであり、その他の部分は第1実施例に準じ
るので、準じる部分に第1実施例と同一の符号を付すこ
とにより、準じる部分の説明を省略し、異なる部分につ
いてのみ説明する。後述する他の実施例も同様とする。
【0021】第1実施例においては、ポート内径が異な
り、弁体の外径をほぼ同一とした構成としたが、本実施
例においては、弁体の外径を異ならせ、ポート内径を同
一とした構成となっている。つまり、排気バイパス弁4
1が配置される排気通路のポート内径D1とウェストゲ
ートバルブ31が配置される排気通路のポート内径D2
は、同一となっている。そして、排気バイパス弁41の
弁体41aの外径d1は、ウェストゲートバルブ31の
弁体31aの外径d2よりも小となっている。すなわち
、本実施例では、排気バイパス弁41の弁体41aの外
径d1が、排気バイパス弁41をウェストゲートバルブ
31よりも先に開弁させる純機械的な先行開弁手段を構
成している。これにより、排圧H2が作用する弁体41
aの面積が排圧H2が作用する弁体31aの面積よりも
小となり、アクチュエータの径が同一であれば排気バイ
パス弁41はウェストゲートバルブ31よりも確実に先
に開弁される。
【0022】第3実施例 図7ないし図8は、本発明の第3実施例を示している。 本実施例は、第1実施例の構成と第2実施例の構成とを
合体させたものであり、ポート内径D1、D2および弁
体d1、d2の関係はつぎのようになっている。まず、
ポート内径の関係は、D1>D2となっており、弁体の
外径の関係は、d1<d2となっている。したがって、
排気バイパス弁41は、第1実施例および第2実施例の
場合よりも開弁しやすい構造となり、排気バイパス弁4
1をウェストゲートバルブ31よりも確実に先に開弁さ
せることができる。したがって、本実施例では、ポート
内径D1と弁体41aの外径d1がそれぞれ先行開弁手
段として機能する。
【0023】第4実施例 図9は、本発明の第4実施例を示している。本実施例は
、弁体およびポートの関係ではなく、排気バイパス弁4
1およびウェストゲートバルブ31を開弁させるアクチ
ュエータの構成によって、目的を達成している。図9は
、ウェストゲートバルブ31を開閉駆動させるアクチュ
エータ9を示している。図に示すように、アクチュエー
タ9は、ダイヤフラム9aによって区画されるダイヤフ
ラム室9bとばね室9cとを有している。ばね室9cに
は、ダイヤフラム9aをダイヤフラム室9b側に付勢す
るスプリング9eが配設されており、ダイヤフラム9a
には、ロッド9dが連結されている。ダイヤフラム室9
bには、コンプレッサ圧(過給圧)Pが導かれている。 ここで、コンプレッサ圧による開弁力をF、ダイヤフラ
ム9aの面積をA、スプリング9eのばね力をSとする
と、F=P×A−Sとなる。したがって、同一の開弁力
の場合は、開弁力Fおよびコンプレッサ圧Pが同じ値で
あるので、ダイヤフラム9aの面積が大きいほど、スプ
リング9eのばね力Sが大きくなる。本実施例では、排
気バイパス弁41をウェストゲートバルブ31の開弁よ
りも先に開弁させるため、アクチュエータ9のスプリン
グ9eのばね力を、アクチュエータ42のスプリング4
2aよりも大に設定している。本実施例では、スプリン
グ9eは先行開弁手段として機能する。これによって、
アクチュエータに同一の同じコンプレッサ圧を導入した
場合でも、ウェストゲートバルブ31は開弁しにくくな
り、確実に排気バイパス弁41の開弁を先行させること
ができる。なお、逆にアクチュエータ42のスプリング
42aのばね力をアクチュエータ9のスプリング9eの
ばね力よりも小とし、スプリング42aを先行開弁手段
としても同様な効果が得られる。
【0024】第5実施例 第4実施例では、アクチュエータ内のスプリングのばね
力を異ならせることにより、排気バイパス弁41の開弁
を先行させるようにしたが、本実施例においては、アク
チュエータ9のダイヤフラム9aの外径を変えることに
より、ダイヤフラム室9b内の圧力上昇をアクチュエー
タ42に対して遅らせ、排気バイパス弁41の先行開弁
を確保している。したがって、本実施例では、アクチュ
エータ9のダイヤフラム9aが先行開弁手段を構成して
いる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る過給
機付エンジンの制御装置によるときは、排気バイパス弁
、ウェストゲートバルブ、これらの各弁が配置される排
気通路、各弁を駆動するためのアクチュエータの少なく
ともいずれか一つに、排圧を利用し純機械的に排気バイ
パス弁をウェストゲートバルブよりも先に開弁させる先
行開弁手段を設けたので、1個ターボチャージャから2
個ターボチャージャへの切替過程における副ターボチャ
ージャの助走回転数を高めることができる。したがって
、1個ターボチャージャから2個ターボチャージャへの
切替時の過給圧の著しい低下を抑制することができ、切
替時のトルクショックを低減することができる。また、
先行開弁手段を純機械的な構成としたことにより、構成
が簡素化され、電気的制御による開弁構成に比べ装置の
信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る過給機付エンジンの
制御装置の系統図である。
【図2】図1における排気バイパス弁近傍の拡大断面図
である。
【図3】図1におけるウェストゲートバルブ近傍の拡大
断面図である。
【図4】本発明および従来装置における排気バイパス弁
とウェストゲートバルブの開弁作動に対する過給圧の変
化を示す特性図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る過給機付エンジンの
制御装置における排気バイパス弁近傍の拡大断面図であ
る。
【図6】本発明の第2実施例に係る過給機付エンジンの
制御装置におけるウェストゲートバルブ近傍の拡大断面
図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る過給機付エンジンの
制御装置における排気バイパス弁近傍の拡大断面図であ
る。
【図8】本発明の第3実施例に係る過給機付エンジンの
制御装置におけるウェストゲートバルブ近傍の拡大断面
図である。
【図9】本発明の第四実施例に係る過給機付エンジンの
制御装置におけるウェストゲートバルブ駆動用アクチュ
エータの拡大断面図である。
【図10】従来の過給機付エンジンの系統図である。
【符号の説明】
7  主ターボチャージャ 8  副ターボチャージャ 31  ウェストゲートバルブ 41  排気バイパス弁 40a  先行開弁手段(排気バイパス弁側のポート)
41a  先行開弁手段(排気バイパス弁の弁体)9e
  先行開弁手段(アクチュエータ9のスプリング)9
a  先行開弁手段(アクチュエータ9のダイヤフラム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  主ターボチャージャと、副ターボチャ
    ージャとを備え、前記主ターボチャージャのみの過給作
    動域における過給圧の制御を排気バイパス弁で行ない、
    前記両方のターボチャージャによる過給作動域における
    過給圧の制御をウェストゲートバルブで行ない、前記排
    気バイパス弁と前記ウェストゲートバルブとを、それぞ
    れ排気下流側に開くスイングアーム弁から構成し、前記
    排気バイパス弁と前記ウェストゲートバルブにそれぞれ
    連結される各アクチュエータにほぼ同一の過給圧を導い
    て該各弁を開弁させるようにした過給機付エンジンの制
    御装置であって、前記排気バイパス弁とウェストゲート
    バルブと該各弁が配置される排気通路とアクチュエータ
    のうち少なくともいずれか一つに、排圧を利用し純機械
    的に排気バイパス弁をウェストゲートバルブよりも先に
    開弁させる先行開弁手段を設けたことを特徴とする過給
    機付エンジンの制御装置。
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