JPH042207B2 - - Google Patents
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- JPH042207B2 JPH042207B2 JP59019128A JP1912884A JPH042207B2 JP H042207 B2 JPH042207 B2 JP H042207B2 JP 59019128 A JP59019128 A JP 59019128A JP 1912884 A JP1912884 A JP 1912884A JP H042207 B2 JPH042207 B2 JP H042207B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support member
- container
- water
- nozzle
- seaweed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【発明の詳細な説明】
[発明の技術分野]
本発明は海底における海藻床を高圧水ジエツト
によつて更生あるいは蘇生させるための技術に係
り、詳細には、既に実施されている該工法に適用
するための装置に関するものである。
によつて更生あるいは蘇生させるための技術に係
り、詳細には、既に実施されている該工法に適用
するための装置に関するものである。
[発明の技術的背景]
一般に海藻類は、外見的に根といわれる部分が
あるが、これは陸上に成育する植物の根とは異な
つて単に付着の用を為すだけのものであつて、こ
れによつて岩礁、石等の海藻床に付着している。
あるが、これは陸上に成育する植物の根とは異な
つて単に付着の用を為すだけのものであつて、こ
れによつて岩礁、石等の海藻床に付着している。
このように海藻の着生している岩礁、石等の海
藻床の状態は、海藻の成育に大きく影響するもの
である。と同時に、コンブ、モズク等の食用海藻
と共に雑藻類も多数混生し、しばしば食用海藻の
成育を阻害している。そのために、これらの海藻
床は定期的に、例えば年一回、新しい表面が露出
するように再生あるいは蘇生させ、海藻の若芽が
付着し易い条件を提供してやる必要がある。
藻床の状態は、海藻の成育に大きく影響するもの
である。と同時に、コンブ、モズク等の食用海藻
と共に雑藻類も多数混生し、しばしば食用海藻の
成育を阻害している。そのために、これらの海藻
床は定期的に、例えば年一回、新しい表面が露出
するように再生あるいは蘇生させ、海藻の若芽が
付着し易い条件を提供してやる必要がある。
[従来技術とその問題点]
そこで、本願出願人は、高圧水ジエツト噴流を
海藻床に適用する方法と装置を既に提案した。例
えば、特許第1117857号、同第1117859号、実用新
案登録第1436331号等がある。高圧水ジエツト噴
流を用いた工法においては、適用する高圧水の圧
力、流量、ノズルと海藻床面との距離、ノズルの
移動速度等、多くの条件があり、これらの条件が
総て最適である場合に最大の効果を挙げ得るもの
である。
海藻床に適用する方法と装置を既に提案した。例
えば、特許第1117857号、同第1117859号、実用新
案登録第1436331号等がある。高圧水ジエツト噴
流を用いた工法においては、適用する高圧水の圧
力、流量、ノズルと海藻床面との距離、ノズルの
移動速度等、多くの条件があり、これらの条件が
総て最適である場合に最大の効果を挙げ得るもの
である。
岩礁面は一般に凹凸の多い極めて複雑な形状で
あり、この凸凹面に応じて絶えずノズルを調節し
て海藻床面との距離を一定に維持することは大き
な労力を必要とし、しかも、その割には適切な調
節が困難である。このため高圧水ジエツト噴流の
効果が半減してしまうといつた問題が生じてい
る。この問題を解消せんとして前記特許並びに実
用新案が提案された。しかし、装置が大がかりで
あるため、大規模な工事においては極めて大きな
効果を挙げ得る半面、比較的小規模な工事ではコ
ストがかかり過ぎ、また操作が煩雑であるといつ
た難点を有していた。
あり、この凸凹面に応じて絶えずノズルを調節し
て海藻床面との距離を一定に維持することは大き
な労力を必要とし、しかも、その割には適切な調
節が困難である。このため高圧水ジエツト噴流の
効果が半減してしまうといつた問題が生じてい
る。この問題を解消せんとして前記特許並びに実
用新案が提案された。しかし、装置が大がかりで
あるため、大規模な工事においては極めて大きな
効果を挙げ得る半面、比較的小規模な工事ではコ
ストがかかり過ぎ、また操作が煩雑であるといつ
た難点を有していた。
[発明の目的]
このような現状に鑑み、本発明において、海藻
床面の凸凹によく追従し、かつノズルと海藻床面
との距離を一定に維持し得ると共に、簡単な操作
で容易に作業に適用でき、しかも一般の船舶等に
も容易に取り付けることのできる装置を提供する
ものである。
床面の凸凹によく追従し、かつノズルと海藻床面
との距離を一定に維持し得ると共に、簡単な操作
で容易に作業に適用でき、しかも一般の船舶等に
も容易に取り付けることのできる装置を提供する
ものである。
[発明の構成]
前記の目的を達成するために本発明では、平行
四辺形に構成されたリンク機構の一変を船舶等に
取付け、その対辺にはノズルを含む高圧水噴射手
段を取付け、各辺を回転可能に支承して、平行四
辺形を変形可能に構成し、該変形時においてもノ
ズルが常に所望の方向すなわち海藻床面に向かう
ように成したものである。更に前記高圧水噴射手
段に車輪状あるいはソリ状の、ノズルと海藻床面
との距離を一定に維持する部材を設けてその効果
を高め、加えて前記高圧水噴射手段の近傍に容器
を設け、該容器に圧縮空気と水とを交互に注入す
ることによつて浮力部材として作用するように成
したものである。
四辺形に構成されたリンク機構の一変を船舶等に
取付け、その対辺にはノズルを含む高圧水噴射手
段を取付け、各辺を回転可能に支承して、平行四
辺形を変形可能に構成し、該変形時においてもノ
ズルが常に所望の方向すなわち海藻床面に向かう
ように成したものである。更に前記高圧水噴射手
段に車輪状あるいはソリ状の、ノズルと海藻床面
との距離を一定に維持する部材を設けてその効果
を高め、加えて前記高圧水噴射手段の近傍に容器
を設け、該容器に圧縮空気と水とを交互に注入す
ることによつて浮力部材として作用するように成
したものである。
[発明の実施例]
以下において本発明を実施例に基づいて更に詳
細に説明する。
細に説明する。
第1図は本発明の概略図であつて、1は船、2
は船1に固定された腕部材、3は腕部材2に支承
された上部支持部材、4及び5はそれぞれ一端を
上部支持部材3に支承された揺動部材、6は揺動
部材4及び5の他端をそれぞれ支承すると共に高
圧水噴射手段であるノズル装置7を配設して成る
下部支持部材である。8はノズル装置7に取付け
られたノズルである。9は船1に搭載したポンプ
10からノズル装置7に高圧水を供給するホー
ス、11は海藻床面、12は水面である。
は船1に固定された腕部材、3は腕部材2に支承
された上部支持部材、4及び5はそれぞれ一端を
上部支持部材3に支承された揺動部材、6は揺動
部材4及び5の他端をそれぞれ支承すると共に高
圧水噴射手段であるノズル装置7を配設して成る
下部支持部材である。8はノズル装置7に取付け
られたノズルである。9は船1に搭載したポンプ
10からノズル装置7に高圧水を供給するホー
ス、11は海藻床面、12は水面である。
第2図は第1図における腕部材2と上部支持部
材3の近傍の一実施態様を拡大して示した図で、
垂直支軸15は腕部材2に回転自在に支承され、
該垂直支軸15には、上部支持部材3に延設した
水平支軸16が回転自在に貫通支承されている。
17及び18はそれぞれ上部支持部材3に延設さ
れたブラケツトであつて、各々揺動部材4及び5
に設けた支持部19,20に係合して、ピン2
1,22によつて揺動部材4,5を支承してい
る。
材3の近傍の一実施態様を拡大して示した図で、
垂直支軸15は腕部材2に回転自在に支承され、
該垂直支軸15には、上部支持部材3に延設した
水平支軸16が回転自在に貫通支承されている。
17及び18はそれぞれ上部支持部材3に延設さ
れたブラケツトであつて、各々揺動部材4及び5
に設けた支持部19,20に係合して、ピン2
1,22によつて揺動部材4,5を支承してい
る。
第3図はノズル装置7の近傍の一実施態様を拡
大して示した図で、ノズル装置7は梁部材23に
支承されている。梁部材23には下部支持部材6
が配設され、該下部支持部材6には揺動部材4及
び5がそれぞれ支承されている。24は輪状部材
であつて、梁部材23に回転自在に支持されてい
る。25は給水ヘツドで、梁部材23に配設され
てホース9を連結して成り、ホース9からの水を
ノズル装置7へ供給すべく成されている。26は
容器部材であつて、給水ヘツド25及び梁部材2
3にわたつて係止されている。27は容器部材2
6に連結された給気ホースである。
大して示した図で、ノズル装置7は梁部材23に
支承されている。梁部材23には下部支持部材6
が配設され、該下部支持部材6には揺動部材4及
び5がそれぞれ支承されている。24は輪状部材
であつて、梁部材23に回転自在に支持されてい
る。25は給水ヘツドで、梁部材23に配設され
てホース9を連結して成り、ホース9からの水を
ノズル装置7へ供給すべく成されている。26は
容器部材であつて、給水ヘツド25及び梁部材2
3にわたつて係止されている。27は容器部材2
6に連結された給気ホースである。
第4図は本発明装置の操作状態を示す図であ
る。28は船1に設けた支柱部材で、上部には、
滑車29をそなえて成り、該滑車29には、一端
を下部支持部材6、他端を巻取り装置(図示せ
ず)に係止した索部材30を巻掛けてある。
る。28は船1に設けた支柱部材で、上部には、
滑車29をそなえて成り、該滑車29には、一端
を下部支持部材6、他端を巻取り装置(図示せ
ず)に係止した索部材30を巻掛けてある。
このような構成を有する場合における作用につ
いて述べる。
いて述べる。
本装置は、目的の海域まで移動するにあたり、
容易に移動できるように第4図におけるAの状態
に支持されて運搬される。図における船1は特公
昭58−42728号公報に示されるようなプラツトホ
ーム等の手段でも良く、いずれも同様の効果を得
ることができる。目的海域に到着すると、船1に
設けた巻取り装置(図示せず)を戻して索部材3
0を緩める。すると本装置は自重によつて徐々に
下降して水面12に至り図示Bの状態になる。こ
のとき、揺動部材4及び5は各々上部支持部材3
に係止したピン21,22を支点として、上部支
持部材3、揺動部材4、下部支持部材6、揺動部
材5によつて構成された略平行四辺形を変形させ
るように旋回する。ここで、上部支持部材3は船
1に係止され、ピン21,22を結ぶ線が略垂直
になるように構成され、かつ前記のような略平行
四辺形を形成するように構成されているため、揺
動部材4,5が前記のように旋回しても、下部支
持部材6と水面12との成す角度は変らず、ノズ
ル8が水面12あるいは海藻床面11に対して常
に同じ角度を維持し得るものである。
容易に移動できるように第4図におけるAの状態
に支持されて運搬される。図における船1は特公
昭58−42728号公報に示されるようなプラツトホ
ーム等の手段でも良く、いずれも同様の効果を得
ることができる。目的海域に到着すると、船1に
設けた巻取り装置(図示せず)を戻して索部材3
0を緩める。すると本装置は自重によつて徐々に
下降して水面12に至り図示Bの状態になる。こ
のとき、揺動部材4及び5は各々上部支持部材3
に係止したピン21,22を支点として、上部支
持部材3、揺動部材4、下部支持部材6、揺動部
材5によつて構成された略平行四辺形を変形させ
るように旋回する。ここで、上部支持部材3は船
1に係止され、ピン21,22を結ぶ線が略垂直
になるように構成され、かつ前記のような略平行
四辺形を形成するように構成されているため、揺
動部材4,5が前記のように旋回しても、下部支
持部材6と水面12との成す角度は変らず、ノズ
ル8が水面12あるいは海藻床面11に対して常
に同じ角度を維持し得るものである。
水面12に到着した本装置は、容器部材26に
満たされた空気の浮力によつて水面12近傍に浮
遊する。容器部材26には給気ホース27が連結
されており、かつ海水あるいは水が容器部材26
に出入り可能に構成されている。第5図乃至第7
図に容器部材26の実施態様を示す。給気ホース
27は容器部材26の上端に配設されるのが好ま
しい。給気ホース27は容器部材26に配設した
給気孔31を通じて容器室32に連通している。
容器部材26は第6図に示すような二重構造にす
ることも効果的である。すなわち、容器部材26
の内部に柔軟な袋部材33を嵌装して空気の入る
容器室32と水室34とを隔離した隔膜構造とし
たものである。容器室32乃至水室34は容器外
に開口していて給水孔35を形成して成るが、第
7図に示すように給水ポンプ(図示せず)などに
連結した給水ホース36を容器部材26の下端に
配設した給水孔35に連結して容器室32に連通
させることも可能である。さて、水面12近傍に
浮遊している本装置において、給気ホース27を
外気に連通させると、容器室32内の空気は給水
孔35から流入する水によつて押し出されて容器
室32は水で満たされる。第7図においては、給
水ポンプ(図示せず)から給水ホース36を通し
て容器室32に注水して容器室32を水で満たす
ことになる。すると、容器部材26は浮力を失つ
てしまうため、本装置は自重により水中に没して
海藻床面11に着地し、第4図に示すCの状態に
なる。図示BからCの状態に移るに際し、揺動部
材4,5及び上部支持部材3、下部支持部材6
は、前記した図示AからBへの移行時と同様の作
用を成すもので、ノズル装置7は最適の状態に維
持されたままで海藻床面11に接近することにな
る。
満たされた空気の浮力によつて水面12近傍に浮
遊する。容器部材26には給気ホース27が連結
されており、かつ海水あるいは水が容器部材26
に出入り可能に構成されている。第5図乃至第7
図に容器部材26の実施態様を示す。給気ホース
27は容器部材26の上端に配設されるのが好ま
しい。給気ホース27は容器部材26に配設した
給気孔31を通じて容器室32に連通している。
容器部材26は第6図に示すような二重構造にす
ることも効果的である。すなわち、容器部材26
の内部に柔軟な袋部材33を嵌装して空気の入る
容器室32と水室34とを隔離した隔膜構造とし
たものである。容器室32乃至水室34は容器外
に開口していて給水孔35を形成して成るが、第
7図に示すように給水ポンプ(図示せず)などに
連結した給水ホース36を容器部材26の下端に
配設した給水孔35に連結して容器室32に連通
させることも可能である。さて、水面12近傍に
浮遊している本装置において、給気ホース27を
外気に連通させると、容器室32内の空気は給水
孔35から流入する水によつて押し出されて容器
室32は水で満たされる。第7図においては、給
水ポンプ(図示せず)から給水ホース36を通し
て容器室32に注水して容器室32を水で満たす
ことになる。すると、容器部材26は浮力を失つ
てしまうため、本装置は自重により水中に没して
海藻床面11に着地し、第4図に示すCの状態に
なる。図示BからCの状態に移るに際し、揺動部
材4,5及び上部支持部材3、下部支持部材6
は、前記した図示AからBへの移行時と同様の作
用を成すもので、ノズル装置7は最適の状態に維
持されたままで海藻床面11に接近することにな
る。
海藻床面11に到達した本装置は輪状部材24
やソリ部材40によつてノズル8と海藻床面11
の間隔の常に一定に保持しつつ、船1に牽引され
て海藻床面11を移動するものである。ノズル装
置7については、実公昭58−17654号公報に記載
の装置が効果的に使用され得る。また、第3図に
示すように、ノズル装置7を2組またはそれ以上
の複数組配設することも可能であり、1組だけで
構成することも可能であることは言うまでもな
い。海藻床面11には高圧水を適用するに際し、
船1に搭載したポンプ10によつて発生した高圧
水をホース9を通して給水ヘツド25を経てノズ
ル装置7に供給し、ノズル8から海藻床面11に
向かつて噴射する。ノズル8から噴射された高圧
水は海藻床面11に着生する雑藻や海藻残根など
を切断あるいは剥離除去すると共に、比較的小さ
な石などは高厚水の噴射力によつて上下面を反転
させたり位置を移動させたりでき、従つて、海藻
床面11として新規な表面を提供し得るものであ
る。かくしてノズル8から高圧水を噴射しつつ航
1を運搬すると、輪状部材24が海藻床面11に
沿つて転動し、あるいはソリ部材40が海藻床面
11をしゆう動し、海藻床面11の凸凹に応じて
梁部材23を含めたノズル部分が上下動しながら
船1の運搬に伴つて移動する。該上下動時におい
て揺動部材4,5及び梁部材23、ノズル装置7
を含むノズル部分は、第4図に示すAからB,C
の状態への移行時と同様の作用をなすものであ
り、下部支持部材6、梁部材23及びノズル装置
7を結ぶ線と海藻床面11との成す角度がほぼ一
定で、好ましくは垂直であるように作用する。こ
のように、輪状部材24ないしはソリ部材40
と、上部支持部材3、揺動部材4,5、下部支持
部材6で構成された平行四辺形の変形作用と相俟
つてノズル8と海藻床面11との距離及び角度が
常に一定になるように効果的に作用するものであ
る。船1の移動に伴つて海藻床面11の凸凹が梁
部材23の長手方向に対して高低差がある場合も
生じる。この場合、輪状部材24が海藻床面11
の高低に追従するため梁部材23が水平方向に対
して傾斜して、揺動部材4,5が互いにねじれる
ような作用を受けるが、第2図に示すように、揺
動部材4,5を支承した上部支持部材3は水平支
軸16によつて旋回可能に支持されているため、
前記作用を効果的に吸収して作業能率を高めるこ
とができる。また、作業中において船1が右ある
いは左に旋回した場合、第2図に示すように、本
装置は船1に固定した腕部材2に垂直支軸15に
よつて支承されているため水平方向の旋回を吸収
して効果的に作用し得るものである。
やソリ部材40によつてノズル8と海藻床面11
の間隔の常に一定に保持しつつ、船1に牽引され
て海藻床面11を移動するものである。ノズル装
置7については、実公昭58−17654号公報に記載
の装置が効果的に使用され得る。また、第3図に
示すように、ノズル装置7を2組またはそれ以上
の複数組配設することも可能であり、1組だけで
構成することも可能であることは言うまでもな
い。海藻床面11には高圧水を適用するに際し、
船1に搭載したポンプ10によつて発生した高圧
水をホース9を通して給水ヘツド25を経てノズ
ル装置7に供給し、ノズル8から海藻床面11に
向かつて噴射する。ノズル8から噴射された高圧
水は海藻床面11に着生する雑藻や海藻残根など
を切断あるいは剥離除去すると共に、比較的小さ
な石などは高厚水の噴射力によつて上下面を反転
させたり位置を移動させたりでき、従つて、海藻
床面11として新規な表面を提供し得るものであ
る。かくしてノズル8から高圧水を噴射しつつ航
1を運搬すると、輪状部材24が海藻床面11に
沿つて転動し、あるいはソリ部材40が海藻床面
11をしゆう動し、海藻床面11の凸凹に応じて
梁部材23を含めたノズル部分が上下動しながら
船1の運搬に伴つて移動する。該上下動時におい
て揺動部材4,5及び梁部材23、ノズル装置7
を含むノズル部分は、第4図に示すAからB,C
の状態への移行時と同様の作用をなすものであ
り、下部支持部材6、梁部材23及びノズル装置
7を結ぶ線と海藻床面11との成す角度がほぼ一
定で、好ましくは垂直であるように作用する。こ
のように、輪状部材24ないしはソリ部材40
と、上部支持部材3、揺動部材4,5、下部支持
部材6で構成された平行四辺形の変形作用と相俟
つてノズル8と海藻床面11との距離及び角度が
常に一定になるように効果的に作用するものであ
る。船1の移動に伴つて海藻床面11の凸凹が梁
部材23の長手方向に対して高低差がある場合も
生じる。この場合、輪状部材24が海藻床面11
の高低に追従するため梁部材23が水平方向に対
して傾斜して、揺動部材4,5が互いにねじれる
ような作用を受けるが、第2図に示すように、揺
動部材4,5を支承した上部支持部材3は水平支
軸16によつて旋回可能に支持されているため、
前記作用を効果的に吸収して作業能率を高めるこ
とができる。また、作業中において船1が右ある
いは左に旋回した場合、第2図に示すように、本
装置は船1に固定した腕部材2に垂直支軸15に
よつて支承されているため水平方向の旋回を吸収
して効果的に作用し得るものである。
作業が終了すると、船1に搭載したポンプ10
からホース9への高圧水の供給を遮断して、ノズ
ル装置7、厳密にはノズル8からの高圧水の噴射
を停止する。次いでコンプレツサー(図示せず)
などの適宜手段により給気ホース27に圧縮空気
を供給する。この場合の空気は、容器部材26が
位置する水深に相当する圧力以上に加圧された圧
縮空気である必要がある。容器部材26が第7図
に示すような構造である場合は、予め給水ホース
36を大気あるいは水中に解放することが必要で
ある。給気ホース27の圧縮空気は給気孔31か
ら容器室32へ注入され、それまで容器室32乃
至は水室34内に充満していた水を給水孔35か
ら排出して容器室32内を空気で満たす。容器部
材26は予め所望の寸法に設計されていて、容器
室32内を空気で満たせば容器部材26の有する
浮力によつて本装置を海藻床面11から浮上させ
ることが可能である。従つて、容器室32内が空
気で満たされれば本装置は第4図Bの状態に浮上
する。次いで巻取り装置(図示せず)によつて索
部材30を巻取れば、第4図Bの状態からAの状
態へと移行し、船1への本装置の収容を完了す
る。次の目的海域が比較的近い場合は第4図Bの
状態のまま曳航しても良く、作業条件に応じて適
宜選択して実施可能である。
からホース9への高圧水の供給を遮断して、ノズ
ル装置7、厳密にはノズル8からの高圧水の噴射
を停止する。次いでコンプレツサー(図示せず)
などの適宜手段により給気ホース27に圧縮空気
を供給する。この場合の空気は、容器部材26が
位置する水深に相当する圧力以上に加圧された圧
縮空気である必要がある。容器部材26が第7図
に示すような構造である場合は、予め給水ホース
36を大気あるいは水中に解放することが必要で
ある。給気ホース27の圧縮空気は給気孔31か
ら容器室32へ注入され、それまで容器室32乃
至は水室34内に充満していた水を給水孔35か
ら排出して容器室32内を空気で満たす。容器部
材26は予め所望の寸法に設計されていて、容器
室32内を空気で満たせば容器部材26の有する
浮力によつて本装置を海藻床面11から浮上させ
ることが可能である。従つて、容器室32内が空
気で満たされれば本装置は第4図Bの状態に浮上
する。次いで巻取り装置(図示せず)によつて索
部材30を巻取れば、第4図Bの状態からAの状
態へと移行し、船1への本装置の収容を完了す
る。次の目的海域が比較的近い場合は第4図Bの
状態のまま曳航しても良く、作業条件に応じて適
宜選択して実施可能である。
揺動部材4,5については、第8図に示すよう
に入れ子式構造にすることが効果的で、船1への
収容を容易にすることができる。すなわち、揺動
部材4を外部材41と内部材42に入れ子式構造
に分割し、揺動部材5も同様に外部材43と内部
材44で構成する。それぞれの内部材42,44
は一端をそれぞれ外部材41,43内に嵌装し、
他端には支持部45,46を形成して下部支持部
材6に配設したブラケツト47,48にピン1
3,14によつて係止されて成るものである。該
揺動部材4,5はエアーシリンダとして構成し
て、伸長時に圧縮空気を使用すれば効果的であ
る。別の方法としては、水没時に自重によつて外
部材41,43から内部材42,44が繰り出さ
れて伸長し、収縮時は索部材30を巻取ることに
よつて収縮させることも可能である。いずれにせ
よ、収容時に揺動部材4,5を収縮させて全体を
コンパクトに収容することができるものである。
に入れ子式構造にすることが効果的で、船1への
収容を容易にすることができる。すなわち、揺動
部材4を外部材41と内部材42に入れ子式構造
に分割し、揺動部材5も同様に外部材43と内部
材44で構成する。それぞれの内部材42,44
は一端をそれぞれ外部材41,43内に嵌装し、
他端には支持部45,46を形成して下部支持部
材6に配設したブラケツト47,48にピン1
3,14によつて係止されて成るものである。該
揺動部材4,5はエアーシリンダとして構成し
て、伸長時に圧縮空気を使用すれば効果的であ
る。別の方法としては、水没時に自重によつて外
部材41,43から内部材42,44が繰り出さ
れて伸長し、収縮時は索部材30を巻取ることに
よつて収縮させることも可能である。いずれにせ
よ、収容時に揺動部材4,5を収縮させて全体を
コンパクトに収容することができるものである。
[発明の効果]
以上詳細に述べた通り、本発明はこのような構
成と作用をなすものであるから、簡単な構造で小
型に形成することができ、一般の船舶などにも容
易に取り付けることができ、しかも海藻床面の凸
凹によく追従してノズルと海藻床面との距離を一
定に維持することができる。更には、構造が簡単
であり操作が容易であるなど、極めて有用な装置
であるといえる。
成と作用をなすものであるから、簡単な構造で小
型に形成することができ、一般の船舶などにも容
易に取り付けることができ、しかも海藻床面の凸
凹によく追従してノズルと海藻床面との距離を一
定に維持することができる。更には、構造が簡単
であり操作が容易であるなど、極めて有用な装置
であるといえる。
第1図は本発明の実施例を表す概略図、第2図
は要部の実施態様を拡大して表した図、第3図は
別の要部の実施態様を拡大して表した図、第4図
は本発明の実施状態を表した図、第5図乃至第7
図はそれぞれ容器部材の実施態様を表した図、第
8図は揺動部材の実施態様を表した図である。 1:船、2:腕部材、3:上部支持部材、4:
揺動部材、5:揺動部材、6:下部支持部材、
7:ノズル装置、8:ノズル、9:ホース、1
0:ポンプ、11:海藻床面、23:梁部材、2
4:輪状部材、26:容器部材、27:給気ホー
ス、40:ソリ部材、41:外部材、42:内部
材、43:外部材、44:内部材。
は要部の実施態様を拡大して表した図、第3図は
別の要部の実施態様を拡大して表した図、第4図
は本発明の実施状態を表した図、第5図乃至第7
図はそれぞれ容器部材の実施態様を表した図、第
8図は揺動部材の実施態様を表した図である。 1:船、2:腕部材、3:上部支持部材、4:
揺動部材、5:揺動部材、6:下部支持部材、
7:ノズル装置、8:ノズル、9:ホース、1
0:ポンプ、11:海藻床面、23:梁部材、2
4:輪状部材、26:容器部材、27:給気ホー
ス、40:ソリ部材、41:外部材、42:内部
材、43:外部材、44:内部材。
Claims (1)
- 1 船舶、あるいは船舶等に曳航されまたは自身
の推進手段により移動する作業台に支承した上部
支持部材と、該上部支持部材に一端を支承され、
外部材と内部材とで構成された伸縮可能な揺動部
材と、該揺動部材の他端に支承され、高圧水噴射
手段を具えた下部支持部材と、前記高圧水噴射手
段に連結された高圧水供給手段とから成り、前記
揺動部材は少なくとも2本で構成されて前記上部
支持材と前記下部支持部材とによつて略平行四辺
形を形成するように上下位置に配設して成り、前
記下部支持部材には、前記高圧水噴射手段と海藻
床との距離を一定に維持する部材と、容器部材と
を具えて成り、該容器部材には圧縮気体供給手段
と給水手段とを配設して成る、海藻床を更生させ
る装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1912884A JPS60164418A (ja) | 1984-02-03 | 1984-02-03 | 海藻床を更生させる装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1912884A JPS60164418A (ja) | 1984-02-03 | 1984-02-03 | 海藻床を更生させる装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60164418A JPS60164418A (ja) | 1985-08-27 |
JPH042207B2 true JPH042207B2 (ja) | 1992-01-16 |
Family
ID=11990818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1912884A Granted JPS60164418A (ja) | 1984-02-03 | 1984-02-03 | 海藻床を更生させる装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60164418A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020078269A (ja) * | 2018-11-13 | 2020-05-28 | 康喜 井島 | 水草除去方法、水草除去装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS604825Y2 (ja) * | 1979-10-01 | 1985-02-13 | 極東開発工業株式会社 | ダンプ車輛における後部煽戸自動開閉装置 |
-
1984
- 1984-02-03 JP JP1912884A patent/JPS60164418A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020078269A (ja) * | 2018-11-13 | 2020-05-28 | 康喜 井島 | 水草除去方法、水草除去装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60164418A (ja) | 1985-08-27 |
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