JPH0421593Y2

JPH0421593Y2 -

Info

Publication number: JPH0421593Y2
Application number: JP1985036082U
Authority: JP
Priority date: 1985-03-15
Filing date: 1985-03-15
Publication date: 1992-05-18
Also published as: JPS61154997U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、人形本体内に転動可能に収納した球
状磁石によつて、その外部に被吸着部材を吸着す
るように形成した人形に関する。

（考案の目的）本考案は、簡単な構造によつて人形本体内の球
状磁石を口部に転動させ、この磁性によつて、こ
の口部の外面に哺乳びんを模した被吸着部材を吸
着させて恰も乳を飲んでいるような状態を表現さ
せることができる、奇抜で、意外性を有する面白
い人形を提案することを目的とする。

（目的を達成するための技術的手段）上記目的を達成するための技術的手段として、
本考案に係る人形は、人形本体と被吸着部材との
組合せから成る下記要件を備えたことを特徴とす
る。

(イ) 人形本体は合成樹脂製で内部が中空状を有す
る頭部とボデイから構成され、この頭部とボデ
イの中空部は連通されていること。

(ロ) 上記人形本体内に球状磁石を収納するととも
に、この球状磁石は頭部とボデイに相互に移動
可能であること。

(ハ) 被吸着部材には上記球状磁石の磁性によつて
吸着される部材が設けられていること。

（考案の作用、効果）上記構成のように、本考案に係る人形は頭部と
ボデイとにより内部が中空状を有する合成樹脂製
の人形本体が形成される。そして、この頭部とボ
デイの中空部は連通されているので、この内部に
収納された球状磁石を自由に移動さでることがで
きる。したがつて、この球状磁石を顔面の口部に
移動するとともに、この口部を哺乳びん、乳首等
を模した磁性体よりなる被吸着部材に当接させる
ことにより、上記球状磁石の磁性によりこの被吸
着部材を吸着することができる。このように、簡
単な構造によつて奇抜で意外性を有する人形が得
られる。また、球状磁石はボデイの底部に位置さ
せた状態では、人形本体の重心の位置が低くなる
ので、人形本体が安定し、転倒しにくい。

（実施例）以下、図面によつて本考案の実施態様の一例に
ついて説明する。

図において、符号Ａは本考案に係る人形を示
し、この人形Ａは小馬を模して人形本体１が形成
されている。

上記人形本体１は合成樹脂製で内部が中空状を
有する頭部２とボデイ３から形成されている。そ
して、この頭部２とボデイ３は嵌脱自在に形成さ
れ、且つ、その内部の中空部２ａ，３ａは連通さ
れている。また、頭部２の顔面には目４，４及び
眉毛５，５が描かれているとともに、上部から首
のうしろにかけて複数本のたてがみ６，６，６…
…が植毛されている。さらに、上記ボデイ３には
一体に前・後脚部７，７，８，８が形成されると
ともに、尻部には尻尾９が植毛されている。１０
は上記人形本体１内に移動可能に収容された球状
磁石を示す。

上記被吸着部材１１は合成樹脂製で哺乳びんを
模して形成されるとともに、その吸口部には上記
球状磁石１０の磁性によつて吸着される部材１２
が取着されている。なお、この被吸着部材１１は
必ずしも哺乳びんに限定されるものではなく、例
えば乳首や人参、大根等の野菜を模して形成した
ものであつてもよい。

人形Ａは上述のように構成されているので、そ
の使用にあたつては、まず、ボデイ３の内部に球
状磁石１０を収納したのちその上部に頭部２を嵌
合して人形本体１を形成する。次に、この人形本
体１を第２図ｂに示すように前方に傾斜させて内
部に収納した上記球状磁石１０を口部１３に移動
させるとともに、この口部１３の外側を哺乳びん
を模した被吸着部材１１に当接させれば、この被
吸着部材１１の部材１２は球状磁石１０の部分の
外面に吸着する。

上述のように人形Ａは簡単な構造によつて内部
が中空状を有する小馬を模した人形本体１を形成
し、且つ、この内部に球状磁石１０を移動可能に
収納したものであるから、この人形本体１を傾斜
させることによつて、容易にこの球状磁石１０を
口部１３に移動させることができる。そして、こ
の口部１３の外側を哺乳びんを模した被吸着部材
１１に当接させて磁性により吸着することによつ
て、恰も乳を飲んでいる状態が表現され、奇抜で
意外性が期待できる。また、静止状態においては
球状磁石１０がボデイ３の底部に降りているの
で、座つた状態の安定が計れる。加えて、人形の
大小を問わず採用することができるので、経済的
でもある。

なお、上記実施例においては人形本体１は小馬
を模して形成されているが、必ずしも動物人形に
限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る人形を示し、同図ａはそ
の斜視図、同図ｂはその側面図、第２図ａ乃至ｃ
は人形本体の内部に収納した球状磁石の移動状態
及びそれによる被吸着部材の吸着状態を示す断面
説明図である。符号Ａ……人形、１……人形本体、２……頭
部、３……ボデイ、６……たてがみ、７，８……
前・後脚部、１０……球状磁石。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 人形本体と被吸着部材との組み合せから成る
下記要件を備えたことを特徴とする人形。 (イ) 人形本体は合成樹脂製で内部が中空状を有
する頭部とボデイから構成され、この頭部と
ボデイの中空部は連通されていること。 (ロ) 上記人形本体内に球状磁石を収納するとと
もに、この球状磁石は頭部とボデイに相互に
移動可能であること。 (ハ) 被吸着部材には上記球状磁石の磁性によつ
て吸着される部材が設けられていること。 (2) 上記被吸着部材が哺乳びんを模して形成され
ていることを特徴とする上記実用新案登録請求
の範囲第１項記載の人形。