JPH04210061A - 血小板保存容器 - Google Patents

血小板保存容器

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JPH04210061A
JPH04210061A JP2401059A JP40105990A JPH04210061A JP H04210061 A JPH04210061 A JP H04210061A JP 2401059 A JP2401059 A JP 2401059A JP 40105990 A JP40105990 A JP 40105990A JP H04210061 A JPH04210061 A JP H04210061A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[00011
【産業上の利用分野]本発明は、血小板保存容器に関す
るものである。詳しく述べると、本発明は、高い酸素透
過能を有し、可塑剤等の血液に移行し得る成分を実質的
に含有せず、柔軟性に優れた血小板保存容器に関するも
のである。 【0002】
【従来の技術】従来、献血によって得られた輸血用血液
の有効利用を促進するために、より長期の血液保存を可
能にする保存手段が求められている。特に血小板は、現
在、わが国において3日間の保存しか認められておらず
、この保存期間の短さが、血小板製剤の有効利用上の障
害になっている。 [0003]血小板は、低温にさらされるとその機能を
不可逆的に喪失する性質があるために1通常、保存は2
2℃程度の温度で行われる。この温度では、血小板のエ
ネルギー代謝は活発で、血小板は保存液中に代謝基質と
して添加されているグルコースを消費して、その構造お
よび機能を維持するために必要なエネルギーを得ている
。この際、上記温度条件に加えて、酸素の供給が十分に
行われていれば、 「好気的代謝」と呼ばれている状態
が維持され、代謝物として水と二酸化炭素が産生される
が、酸素の供給が不十分な環境下では、 「嫌気的代謝
」と呼ばれている状態に陥り、大量の乳酸が産生される
。 この乳酸により血小板浮遊液のpHが低下し、保存環境
が悪化し、ついには血小板機能が不可逆的に喪失してし
まうという問題が生じる。すなわち、血小板を良好な状
態で保存するためには、酸素を十分に供給することが重
要な課題であり、このため、血小板保存容器には高い酸
素透過性が要求される。 [0004]−殻内に、単位体積当たりの血液中に含ま
れる血小板の数は、個人によってかなりの程度のバラツ
キがあるため、これから分画して製造された血小板浮遊
液中の血小板数にもバラツキが生じる。現在わが国で広
く用いられている血液保存容器は、軟質ポリ塩化ビニル
樹脂で作られている。しかし、この樹脂の酸素透過性は
、上述の血小板数のバラツキを考慮すると必ずしも十分
とはいえず、現行の軟質ポリ塩化ビニル製バッグの少な
くとも2倍の酸素透過能が、経験上必要であると考えら
れる。 [0005]また、軟質ポリ塩化ビニル樹脂製の血小板
保存容器は、以下に示す問題点をも有する。すなわち、
医療用軟質ポリ塩化ビニル樹脂には、可塑剤としてDE
HP (ジー(2−エチルヘキシル)フタレート)が添
加されている。この物質は、血液に対する移行性を有し
ているため、この容器を血小板保存用に使用すると、血
小板浮遊液中に移行する。そして、この血液中に移行し
たDEHPは、血小板機能を低下させることが報告され
ている(笹用ら、ボックスサング(■ox Sang)
  第45巻、ページ68〜76 (1983) )。 [00061以上示されたように、現在広く用いられて
いる軟質ポリ塩化ビニル製血液保存容器は、酸素透過能
が不十分であり、さらに軟質ポリ塩化ビニル樹脂中に添
加されている可塑剤が血液中に移行し、血小板機能を低
下させてしまうため、血小板保存容器としては適当でな
いという問題を有するものである。 [0007]これらの欠点を克服するために、可塑剤と
してTEHTM (トリー(2−エチルヘキシル)トリ
メリテート)を含有するポリ塩化ビニル製の血液バッグ
が考案された(米国特許第4,280,497号)。こ
のバッグは、可塑剤が血液中に移行しないという点では
優れているものの、酸素透過性が依然20〜30%増し
程度と低く、不十分であるという問題を残している。 [0008]また、特開昭56−60,404号では、
高ガス透過性のポリオレフィン製血液バッグが開示され
ているが、このバッグに用いられている材質は、ゴム成
分の含有量が多いため、ゴム様の弾性が強くなり、柔軟
性が不十分であるという問題がある。 [0009]
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
、高い酸素透過能を有し、可塑剤等の血液に移行し得る
成分を実質的に含有せず、さらに、優れた柔軟性をも有
する血小板保存容器を提供することを目的とするもので
ある。 [00101
【課題を解決するための手段]上記諸目的は、 (a)
直鎖状低密度ポリエチレン30〜70重量%、 (b)
ポリプロピレン0〜40重量%、 (c)ゴム成分20
〜30重量%から構成されるポリマー組成物であって、
 (a)の直鎖状低密度ポリエチレンがエチレンと炭素
数3以上のα−オレフィンとの共重合体であるポリマー
組成物から形成されてなることを特徴とする血小板保存
容器によって達成される。 [00111本発明はまた、 (a)の直鎖状低密度ポ
リエチレンが、エチレンと炭素数4以上10以下のα−
オレフィンとの共重合体である血小板保存容器を示すも
のである。本発明はまた、 (c)のゴム成分が、ポリ
(エチレンブチレン)−ポリスチレンブロック共重合体
である血小板保存容器を示すものである。本発明はさら
に、厚さが100〜300μmのシートから形成されて
なる血小板保存容器を示すものである。 [0012] 【作用】本発明に係わる血小板保存容器は、 (a)直
鎖状低密度ポリエチレン30〜70重量%、(b)ポリ
プロピレン0〜40重景%、 (c)ゴム成分20〜3
0重量%から構成されるポリマー組成物であって、 (
a)の直鎖状低密度ポリエチレンがエチレンと炭素数3
以上のα−オレフィンとの共重合体であるポリマー組成
物から形成されてなることを特徴とするものであり、該
ポリマー組成物中に直鎖状低密度ポリエチレンおよびゴ
ム成分を配合することによって、血小板保存容器に柔軟
性および高い酸素透過能をそれぞれ付与することができ
る。 [00131本発明の血小板保存容器に用いられるポリ
マー組成物における直鎖状低密度ポリエチレンは、エチ
レンと炭素数が3以上のα−オレフィンとの共重合体で
ある。エチレンと共重合するコモノマーである他のα−
オレフィンとしては、具体的には、例えばプロピレン、
ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−
1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1,4−メチ
ルペンテン−1などが挙げられるが、これらのうち、よ
り好ましくは炭素数が4〜10のα−オレフィンである
。なお、エチレンと共重合する他のα−オレフィンは、
一種であってもそれ以上の混合であっても良い。さらに
、この直鎖状低密度ポリエチレンの密度は、0.900
〜0. 940、好ましくは0.905〜0.925で
ある。また、本発明に用いられる直鎖状低密度ポリエチ
レンのメルトインデックス(MI)は、0.5〜20、
好ましくは0. 8〜4である。 [0014]さらに、本発明の血小板保存容器において
使用されるポリマー組成物における直鎖状低密度ポリエ
チレン含量は、30〜70重量%、より好ましくは50
〜65重量%である。ポリマー組成物における直鎖状低
密度ポリエチレン含量が30重量%未満であると、血小
板保存容器に必要な柔軟性が得られず、また、上記含量
が70重量%を超えると、柔軟性の高いポリマー組成物
は得られるが、酸素透過能が不十分となる上、遠心分離
操作によって不可逆的な変形を起こしやすくなる。 [00151本発明の血小板保存容器に用いられるポリ
マー組成物におけるゴム成分としては、ポリブチレン−
ポリスチレンブロック共重合体、ポリイソプレン−ポリ
スチレンブロック共重合体、ポリ(エチレンブチレン)
ポリスチレンブロック共重合体などのポリスチレン系熱
可塑性エラストマー等が具体的に挙げられる。なお、ポ
リスチレン系熱可塑性エラストマーの場合、エラストマ
ー中のスチレンとゴム成分の重量比が10:90〜40
:60程度であるものが望ましい。特に、ポリ(エチレ
ンブチレン)−ポリスチレンブロック共重合体が好適に
使用される。 [00161本発明において使用されるゴム成分含量は
、20〜30重量%である。ポリマー組成物におけるゴ
ム成分含量が20重量%未満であると、血小板保存容器
として十分な酸素透過性が得られず、また、上記含量が
30重量%を超えると、酸素透過能の高いポリマー組成
物は得られるが、ゴム様の弾性が強くなり、柔軟性が低
下し、満足すべき柔軟性が得られない。 [0017]また、本発明の血小板容器に、必要に応じ
てポリプロピレンを配合することによって、該ポリマー
組成物に耐熱性を付与することができ、成形物を高圧蒸
気滅菌することが可能になる。また、本発明に用いられ
るポリプロピレンは、ホモ重合体の他、他のα−オレフ
ィンとのランダム共重合体、ブロック共重合体をも使用
できる。 [00181本発明の血小板保存容器において使用され
るポリマー組成物におけるポリプロピレン含量は、0〜
40重量%、より好ましくは5〜20重量%である。ポ
リマー組成物におけるポリプロピレン含量が40重量%
を超えると、柔軟性が低下し、実用性に乏しくなる。 [00191本発明の血小板保存容器は、通常公知の方
法、例えば押出成形法、インフレーション成形法、ブロ
ー成形法等によって製造される。なお、本発明に係わる
ポリマー組成は、 (a)〜(c)のそれぞれの原料を
、成形に際して所定の割合で成形機のホッパーに投入し
、成形機中で溶融混合して得ることも、あるいは成形に
先立ち予めこれらの原料を溶融混合しておくことで得る
ことも可能である。また、本発明の血小板保存容器の壁
の厚さは、100〜300μm、より好ましくは150
〜200μmであることが望ましい。血小板保存容器の
壁の厚さが100μm未満であると、強度が不十分とな
り、血小板を遠心分離する際に容器が破損してしまう恐
れがあり、また、上記厚さが300μmを超えると、酸
素透過能が不十分となり、血小板保存能が低下してしま
う。 [00201
【実施例]以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに具体的に説明する。 [00211 実施例1〜4、比較例1〜3 所定量の直鎖状低密度ポリエチレン(出光石油化学株式
会社製、モアチック0238Z)、ポリプロピレン(出
光石油化学株式会社製出光ポリプロピレン、F−704
NU)、ポリ (エチレンブチレン)〜ポリスチレンブ
ロツク共重合体(シェル化学株式会社製、クレイトンG
2705)を表1に示す割合で混合し、この混合物を熱
プレスによって同表に示す厚さのシートに成形した。 [0022]このようにして得られたシートについて、
次に示す評価を行い、その結果を表1に示した。 [0023] ■ 酸素透過性 Jシイ (LYSSY)ガス透過性測定装置を用いて、
JISK−7126に準じ、各シートの30℃における
酸素透過性を測定した。 [0024] ■ 耐遠心性 各シートを熱シールまたは高周波シールにより内寸10
0 mmX 150 rrlmの長方形の袋状に成形し
、内部に50%(v/v)グリセリン80m1を充填し
て、遠心分離機(日立製、CR26H)で4,000X
g、15分間、22℃で遠心した。遠心後の外観を肉眼
で検査し、破損や著しい不可逆的変形を起こさなかった
ものを合格とした。 [0025] ■ 耐熱性 各シートを直径47mmの円形に打ち抜いた試験片を高
圧蒸気滅菌器中に入れ、121℃、20分間加熱した。 冷却後、試験片の変形の有無を肉眼で検査した。 [0026] ■ 可とう性 各シートを熱シールまたは高周波シールにより内寸50
mmxsommの長方形の袋状に成形し、室温下でこの
中に10mmH20の圧力で水を注入したときに、内部
に充填された水の重量を測定した。 [0027] 【表1】 [0028]表1の結果から明らかなように、本発明に
規定する組成により配合された組成物からなるシート(
実施例1〜4)は、軟質ポリ塩化ビニル樹脂製のシート
(比較例3)に比べて2倍以上の酸素透過能を有し、ま
た耐遠心性や可どう性も十分であった。特に、ポリプロ
ピレンを配合した組成物からなるシート(実施例2〜4
)は、高圧蒸気滅菌可能な耐熱性も有していた。これに
対して、本発明の範囲を外れる組成で配合された組成物
からなるシート(比較例1および2)は、耐遠心性、酸
素透過性または可とう性の点で不十分であった。 [0029] 実施例5〜6、比較例4 表1の実施例1、実施例4、比較例3に示した組成物か
らなるシートを内寸115mmX135mmの袋状に成
形し、試験用バッグとし、それぞれ実施例5.6、比較
例4とした。 [00301市販の血液バッグを用いて、15人の健常
人からそれぞれ400m1の血液を採取した。採血後、
バッグを遠心分離機(アイイージー(IEC)社製、P
R−6000)で375Xg、20分間遠心し、上層に
多血小板血漿を得た。得られた15バツグの多血小板血
漿を上記の3種類の試験用バッグ5個ずつに移した。こ
の試験用バッグを1,500Xg、20分間遠心するこ
とによって、血小板を沈降させ、血小板ペレットを得た
。また、上層の乏血小板血漿のうち50m1を残して余
分を他の容器に移した。血小板ペレットを室温に1時間
放置した後、緩やかに攪拌して再浮遊させ、濃縮血小板
血漿(PC)を得た。 [0031]PC中の血小板濃度を自動血球算定装置(
東亜医用電子社製、シスメックス(SYSMEX)NE
−6000)で測定し、その測定値から希釈率を計算し
、前の操作で別の容器に移しておいた乏血小板血漿を所
定量加え、血小板濃度が4.8.12.16.20×1
05個/μlとなるように希釈した。希釈操作によりP
Cの体積が増加するが、容量が50m1となるように、
余分を抜き取った。この希釈および抜き取り操作により
、■バッグ当たりそれぞれ2.4,6.8.10×10
10個の血小板が収容されたPCを得た。 [00321PCの入ったバッグを、それぞれ振盪台(
タイチック(TAITEC)社製、NR−30)上に水
平に置き、30mmのストロークで60往復/分で水平
往復振盪しながら、22℃で保存した。24時間後にP
Cの一部を抜き取り、血液ガス分析装置(ラジオメータ
ー(RADIOMETER)社製、ABL−30)を用
いて、PC中の酸素分圧を測定した。 [0033]結果を図1に示す。図1より明らかなよう
に、24時間保存後のPCの酸素分圧は、血小板数が多
いほど低くなった。比較例4の試験用バッグにおいては
、実施例5.6の試験用バッグに比べて急激に酸素分圧
が低下し、血小板数が約7X1010個/バッグ以上の
領域では、血小板数にかかわらず、酸素分圧が約20m
mHgと一定になった。したがって、血小板数が約7×
1010個/バッグ以上の領域では、血小板に対する酸
素の供給が不十分となっており、血小板機能の不可逆的
喪;失が起こっていることを示している。すなわち、比
較例4の試験用バッグで保存し得る血小板の最大数は約
7×1010個であるということができる。 [0034]これに対して、本発明の実施例5.6の試
験用バッグにおいては、血小板数がloXIOIO個/
バッグでもまだ酸素供給能に余裕があった。また、直線
を外挿して保存可能な最大血小板数を求めると、約14
×1010個/バッグとなり、従来の軟質ポリ塩化ビニ
ル樹脂製バッグ(比較例4)の約2倍の血小板保存能を
有していることがわかった。 [0035] 実施例7〜8、比較例5 表1の実施例1、実施例4、比較例3に示した組成物か
らなるシートを内寸115mmX135mmの袋状に成
形し、試験用バッグとし、それぞれ実施例7.8、比較
例5とした。 [0036]この袋の中に、抗凝固剤としてCPD液を
添加したウシ血漿を60m1ずつ分注し、振盪台(NR
30、タイチック(TAITEC)社製)上に水平に置
き、30mmのストロークで60往復/分で水平往復振
盪しながら、22℃で5日間保存した。 [0037]保存期間終了後、袋の中の血染を0.5m
lずつ分取し、これにイソプロピルアルコール5mlを
加えてよく攪拌し、1500Xg、15分間遠心分離し
た。得られた上澄から溶媒を留出し、残留物を1mlの
アセトニトリルに溶解した。この抽出液中の可塑剤(ジ
(2−エチルヘキシル)フタレート)を高速液体クロマ
トグラフィー(HPLC)で定量した。HPLCの分析
条件および定量結果を以下に示す。 [0038] 〈機材〉 ポンプ       :LC−6A   (島津製作所
)カラムオーブン   :CTU−6A  (島津製作
所)UV検出器     : 5PI)−6AV (島
津製作所)データープロセッサーニCR−3A   (
島津製作所)カラム       :UDS−1050
Y (UDS充填カラム、4.6mmφX 100mm
)  (センシュー科学)〈分析条件〉 移動相組成:90%(v/v)アセトニトリル、10%
(v/v)水移動相流速: 1m l 7m i n試
料量  :5μl 検出波長 :230nm カラム温度:30℃ 検出限界 :約lppm 〈定量結果〉 実施例7:検出限界以下 実施例8:検出限界以下 比較例5:475ppm 以上の結果から明らかなように、実施例7および8の試
験バッグで保存した血漿からは可塑剤が検出されなかつ
た。 [0039] 実施例9〜10 表1の実施例1、実施例4に示した組成物を熱プレスに
よってシート状に成形したものを試料とし、それぞれ実
施例9.10とした。 [0040]これらの試料を日本薬局方に定められてい
る輸液用プラスチック容器試験法に準じて、溶出物試験
を行った。ただし、抽出は、試料3gに水30gを加え
て、高圧蒸気滅菌器中で、121℃、60分間加熱する
ことによって、行った。結果を表2に示す。 [00411
【表2】 [0042]以上の結果から明らかなように、実施例9
.10の試料は、日本薬局方の輸液用プラスチック容器
基準に適合し、その安全性および衛生性が確認された。 [00431 【発明の効果]以上述べたように、本発明は、 (a)
直鎖状低密度ポリエチレン30〜70重量%、 (b)
ポリプロピレン0〜40重量%、 (c)ゴム成分20
〜30重量%から構成されるポリマー組成物であって、
 (a)の直鎖状低密度ポリエチレンがエチレンと炭素
数3以上のα−オレフィンとの共重合体であるポリマー
組成物から形成されてなることを特徴とする血小板保存
容器であるから、本発明の血小板保存容器は、高い酸素
透過能を有し、可塑剤等の血液に移行し得る成分を実質
的に含有せず、柔軟性にも優れている。このため、本発
明の血小板保存容器は、血小板の保存環境をより良好に
維持することができ、より機能の高い血小板製剤を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各血小板保存容器における血小板数とPC中の
酸素分圧との関係を示す。
【図1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)直鎖状低密度ポリエチレン30〜7
    0重量%、 (b)ポリプロピレン0〜40重量%、 (c)ゴム成分20〜30重量%から構成されるポリマ
    ー組成物であって、 (a)の直鎖状低密度ポリエチレンがエチレンと炭素数
    3以上のα−オレフィンとの共重合体であるポリマー組
    成物から形成されてなることを特徴とする血小板保存容
    器。
  2. 【請求項2】(a)の直鎖状低密度ポリエチレンが、エ
    チレンと炭素数4以上10以下のα−オレフィンとの共
    重合体であることを特徴とする請求項1に記載の血小板
    保存容器。
  3. 【請求項3】(c)のゴム成分が、ポリ(エ
    チレンブチレン)−ポリスチレンブロック共重合体であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の血小板保
    存容器。
  4. 【請求項4】厚さが100〜300μmのシートから形
    成されてなることを特徴とする請求項1から3のいずれ
    かに記載の血小板保存容器。
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WO1994006396A1 (en) * 1992-09-11 1994-03-31 Otsuka Pharmaceutical Factory, Inc. Drug-packing polyolefinic material, process for producing the same, and container for drug packing
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