JPH04203558A

JPH04203558A - 変速ショック学習制御装置

Info

Publication number: JPH04203558A
Application number: JP33212290A
Authority: JP
Inventors: Hosei Suzuki; 歩誠鈴木
Original assignee: Fuji Heavy Industries Ltd
Current assignee: Subaru Corp
Priority date: 1990-11-29
Filing date: 1990-11-29
Publication date: 1992-07-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、車両用の自動変速機において変速時の変速シ
ョックを学習して軽減するように制御する変速ショック
学習制御装置に関する。

〔従来の技術〕

一般に、車両用の自動変速機では、プラネタリギヤの固
定要素に複数個のクラッチ、ブレーキの摩擦係合要素が
付設されており、この摩擦係合要素に油圧制御装置のラ
イン圧を供給して選択的に係合することで、自動的に変
速制御するように構成されている。従って、ライン圧、
摩擦係合要素の摩擦係数、エンジントルク等のバラツキ
、経時変化により摩擦係合要素の係合状態が悪化すると
、変速ショックが増大する。この変速ショックは主とし
て車両の前後加速度により体感され、摩擦係合要素の負
荷を増大Ｌ７たり、乗り心地や走行性能に影響を与える
ため、変速ショックの状態を常に学習１−で軽減するよ
うに制御することが提案されている。

従来、上記自動変速機の変速ショック学習制御に関して
は、例えば特開昭６１−３１７４９号公報の先行技術が
ある。ここで、プラネタリギヤにおいて各変速段で回転
、停止の作動を繰返すような入力要素を利用ｊ７、この
入力要素の回転数を検出し且つ回転変化率を算出する。

そ１７て、この回転変化率が目樟値と一致するように、
ライン圧制御することが示されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、上記先行技術のものにあっては、プラネタリ
ギヤの入力側の回転、停止を繰返す所定の要素の回転状
態から変速ショックを学習するものであるから、これに
適したプラネタリギヤに限定される。また、プラネタリ
ギヤの要素に回転センサを装着することは、スペース等
の制約を受けて困難な場合が多い等の問題がある。

本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、車速信号を処理して容易に変速ショッ
クを学習することが可能な変速ショック学習制御装置を
提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明の変速ショック学習制
御装置は、少なくとも制御ユニットからのライン圧制御
用デユーティ信号が入力するデユーティソレノイドを有
し、このデユーティソレノイドによる信号圧を圧力調整
弁に作用１〜でライン圧を電気的に制御し、このライン
圧を変速時に所定の変速クラッチに導入して係合する自
動変速機の油圧制御系において、車速信号を処理するバ
ンドパスフィルタと、このフィルタの処理信号により変
速時の変化量と変速時間を検出する検出１段と、変化量
と変速時間により変速ショックを学習する学習手段と、
変速ショック発生時の変速時間からライン圧増圧または
減圧の修正量苓設定して、デユーティ信号を修正する修
正手段とを備えるものである。

〔作　　　用〕

上記構成に基づき、自動変速機の変速制御の際に、車速
信号をバンドパスフィルタで処理した処理信号に基づい
て変速時の変化量、変速時間を検出して、容易に変速シ
ョックが判断される。そして、変速ショック発生時は変
速時間の長短に応じ、ライン圧が増圧または減圧するよ
うに修正されることで、変速クラッチの係合が適正化し
て変速ショックを適確に軽減するようになる。

〔実　施　例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において、自動変速機のパワートレーンを省略し
て油圧制御系について説明すると、オイルポンプ１から
の作動油をライン圧ＰＬに調圧する圧力調整弁２を有し
７、このライン圧Ｐ１．．の油路３がマニアル弁４、シ
フト弁５を介してアキュノ、レータ６、変速クラッチ７
に連通される。また、油路３はパイロット弁８に連通し
て一定のパイロット圧Ｐｐを生じており、このパイロッ
ト圧Ｐｐが油路９，１０．１１により圧力補正弁１２、
ライン圧制御用デユーティソレノイド１３、変速用シフ
トソレノイド１４に供給される。

デユーティソレノイドＩ３は、制御ユニット３０からの
デユーティ信号によりパイロット圧Ｐｐを調圧して所定
のスロットル圧ｐｔを生じるものであり、このスロット
ル圧ｐｔが油路１５，１６により圧力補正弁１２、アキ
ュムレータ制御弁１７に供給される。圧力補正弁１２は
スロットル圧ｐｔに応じてパイロット圧Ｐｐを調圧する
ことで補正圧Ｐｍを生じており、この補正圧Ｐｒｏが油
路１８により圧力調整弁２に作用してスプリング力を変
化し、ライン圧ＰＬを電気的に制御するようになってい
る。

アキコムレータ制御弁１７はスロットル圧ｐｔに応じた
制御圧Ｐｃを生じ、この制御圧Ｐｃを油路１９によりア
キュムレータ６に作用り、て背圧制御する。シフトソレ
ノイド１４は所定の変速段て制御ユニット３０から変速
信号が入力すると、パイロット圧Ｐｐをシフト弁５に作
用して動作１２、ライン圧ＰＬを変速クラッチ７に導入
して係合するようになっている。

次に、制御ユニット３０の電子制御系について説明する
。先ず、車速Ｖ、アクセル開度θ、シフト位置を検出す
るセンサ２５．２６．２７を有し、このセンサ信号が制
御コニット３０の変速制御部３１に入力する。変速制御
部３１はシフト位置、車速■とアクセル開度θの変速パ
ターンのマツプ検索して設定される変速段に応じた変速
信号を定め、この変速信号を変換部３２でＯＮ・ＯＦＦ
信号に変換してシフトソレノイド１４に出力する。上記
アクセル開度θとシフト位置の信号はライン圧制御部３
３に入力し、前進段のライン圧Ｐ　ｌ、を第２図の実線
のように設定する。このライン圧制御部３３の出力側に
は変速補１Ｌ部３４を有し、上記変速制御部３１から変
速信号が人力すると、変速ショックを低減するため同図
の破線のようにライン圧特性を減圧補正する。そして、
このようなライン圧信号を変換部３５で所定のデユーテ
ィ比りの信号に変換してデユーティソレノイド１３に出
力するようになっている。

上記電子制御系において、更に変速ショック軽減対策に
ついて説明する。

先ず、制御原理について述べると、一般に変速ショック
はクラッチの係合の開始から終了時迄に駆動力が大きく
変化１２て生じるものであり、これは車両の前後加速度
に顕著に表れる。また、この駆動力変化は自動変速機の
出力側の駆動系、即ち車速Ｖの信号にも同様の相関関係
で表れることになり、このため車速信号を適切に処理し
て変化状態を検出することで、変速ショックを適確に判
断することが可能になる。

そこで、車速Ｖの信号か入力するバンドパスフィルタ３
６を有し、例えば車速Ｖに１〜９Ｈｚのバンドパスフィ
ルタ３６で処理することで、変速ショック成分を取出す
。そして、この処理信号が変化量検出部３７に入力【２
、変速信号の出力を確認して車速の変動幅である第１の
ピークと第２のピークである変化量Ｖ１．Δ■２を検出
する。また上記処理信号は変速時間検出部３８にも入力
し、同様に、第１のピークと第２のピークの生ずる時点
ｔ１゜ｔ２を求め、ｔｌ、ｔ２間の時間を変速時間Ｔと
（、て検出する。これらの変化量ΔＶ１．ΔＶ２、変速
時間Ｔの信号は変速ショック学習部３９に入力して、変
化量Δ■１．ΔＶ２が設定値Ａ、Ｂ以上の場合に変速シ
ョックを判断し、且つ変速時間Ｔの長短を判断して変速
ショックの状態を学習する。

このとき、変速時間Ｔが設定値Ｔａより長い場合は、修
正部４０でアップ修正量子ΔＰしを設定し、設定値Ｔｂ
より短い場合は、修正部４ｏでダウン修正量−ΔＰＩ、
を設定する。そして、この修正信号が変速補正部３４に
出力するようになっている。

次いて、この実施例の作用を、第３図のフローチャート
、第４図のタイムチャートを用いて説明する。

先ず、車両の走行時に自動変速機の油圧制御系において
、オイルポンプ１の作動油が圧力調整弁２で調圧されて
ライン圧ＰＬを牛（六このライン圧Ｐ１５がマニアル弁
４によりシフト弁５に導かれる。また、このライン圧Ｐ
Ｌを元圧としてパイロッＩ・圧Ｐｐを牛し、このパイロ
ット圧Ｐｐがデユーティソレノイド１３、シフトソｌツ
ノイド１４等に導かれている。一方、制御ユニット３０
では車速Ｖ。

アクセル開度θ、シフト位置に応じた信号が変速制御部
３１に入力して変速段等が設定され、ライン圧制御部３
３でアクセル開度θ等に応じたライン圧ＰＬが設定され
る。そこで、例えば第１速ではライン圧ＰＬに応じたデ
ユーティ信号が変換部３５がらデユーティソレノイド１
３に出力してスロットル圧ｐｔを生じ、これに伴い圧力
補正弁１２で補正圧Ｐｍを生じて圧力調整弁２に作用す
るのであり、これによりライン圧ＰＬはアクセル開度θ
に対し第２図のように増大関数的に制御される。このと
き、変速信号は図示しない他のシフトソレノイドに出力
し、他の変速クラッチにライン圧ＰＬを導入して係合１
７ている。

次いで、車速Ｖの上昇により第２速が設定されると、こ
の変速信号が変速補正部３４に人力してライン圧ＰＬが
減圧補正されるのであり、これに伴い圧力調整弁２のラ
イン圧ＰＬも一時的に第２図の破線のように減圧される
。変速信号に応じたＯＮ信号はシフトソレノイド１４に
入力し７、パイロット圧Ｐｐをシフト弁５に作用してマ
ニアル弁４からライン圧Ｐ１、を変速クラッチ７とアキ
ュムレータ６に導入するようになり、これにより上記減
圧されたライン圧ＰＬがアキュムレータＢで徐々に変速
クラッチ７に供給され、クラッチ７は滑らかに係合して
第２速に変速される。

上記変速制御の際に、第３図のフローチャートが実行さ
れ、第４図（ａ）の車速■信号がバンドパスフィルタ３
６で同図（ｂ）のように処理されて、この処理信号が変
化量検出部３７、変速時間検出部３８に入力する。そし
て、上記第１速と第２速の変速時の駆動力変化に伴う変
化量ΔＶ１．ΔＶ２及び変速時間Ｔが検出され、これに
基づいて変速ショックが学習される。そこで、経時変化
等により変化量ΔＶ１．　Δ■２と共に変速ショックが
大きくなり、この場合にライン圧ＰＬが高目で変速時間
Ｔが短く変化していると、ダウン修正量−ΔＰｌ−によ
り変速時のライン圧ＰＬは第２図の一点鎖線のように更
に減圧するように修正される。このため、変速時に変速
クラッチ７に供給されるライン圧ＰＬは、変速時間Ｔを
伸長化して一層緩やかになり、こうして変速ショックが
軽減される。

一方、変速ショックが大きい場合において、ライン圧Ｐ
Ｌが上述と逆に低目で変速時間Ｔが長く変化していると
、アップ修正量＋ΔＰＩ、によりライン圧ＰＬが第２図
の二鎖線のように増圧して修正される。このため、変速
クラッチ７は係合が迅速化して、同様に変速ショックが
軽減される。

以上、本発明の実施例について説明］またが、これのみ
に限定されない。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、自動変速機の変
速ショックを学習して軽減するように制御する制御系に
おいて、車速の信号をフィルタ処理して変速ショック判
断に用いるので、構成、制御が容易になる。変速ショッ
クの変化量と変速時間によりライン圧を増圧または減圧
するように修正するので、変速ショックを適確に軽減で
きる。

変速時に補正されるライン圧を修正することで、細かい
制御が可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の変速シラツク学習制御装置の実施例を
示す構成図、第２図はライン圧の特性図、第３図は変速ショックの制御のフローチャートを示す図
、第４図（ａ）　、　（ｂ）　、（ｃ）は変速シジックの
各信号を示す図である。２・・・圧力調整弁、７・・・変速クラッチ、１２・・
・圧力補正弁、１３・・・デユーティソレノイド、２５
・・・車速センサ、３０・・・制御ユニット、３３・・
・ライン圧制御部、３６・・・バンドパスフィルタ、３
７・・・変化量検出部、３８・・・変速時間検出部、３
９・・・変速ショック学習部、４０・・・修正部。特許出願人　　富士重工業株式会社代理人　弁理士　　小　橋　信　浮量　　弁理士　　小　倉　　　亘第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）少なくとも制御ユニットからのライン圧制御用デ
ューティ信号が入力するデューティソレノイドを有し、
このデューティソレノイドによる信号圧を圧力調整弁に
作用してライン圧を電気的に制御し、このライン圧を変
速時に所定の変速クラッチに導入して係合する自動変速
機の油圧制御系において、車速信号を処理するバンドパスフィルタと、このフィル
タの処理信号により変速時の変化量と変速時間を検出す
る検出手段と、変化量と変速時間により変速ショックを
学習する学習手段と、変速ショック発生時の変速時間か
らライン圧増圧または減圧の修正量を設定して、デュー
ティ信号を修正する修正手段とを備えることを特徴とす
る変速ショック学習制御装置。
（２）上記修正手段は、変化量が設定値以上の場合にお
いて、変速時間が設定値以下ではライン圧減圧修正量を
、設定値以上ではライン圧増圧修正量を設定することを
特徴とする請求項（１）記載の変速ショック学習制御装
置。