JPH04173006A - 移植機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、野菜などの苗を圃場の敵に移植する移植機に
おける植付装置に関する。

（従来の技術） 従来、この種移植機の植付装置は、入力軸と出力軸とを
備えた植付伝動ケースに、前記出力軸に連動して一定の
植付軌跡で上下動される開閉可能な移植爪を設け、この
移植爪が植付軌跡の上死点位置に至ったとき、該移植爪
を閉鎖した杖態で上方から落下される苗を受取り、下死
点位置で前記移植爪を畝内に突入させて開放させ、該移
植爪内の苗を畝に植付けるようにしている。

（発明が解決しようとする課題） 所が、以上の植付装置では、前記移植爪が一定の植付軌
跡で上下動されるため、苗上面に凹凸があるような場合
に、この畝上面に対する前記移植爪の突入深さが変動す
ることとなって、該移植爪による苗の植付深さを一定深
さにすることができない問題があった。

尚、通常の移植機では、移植部の前方側に株間検出ロー
ラを設けて、この検出ローラに連動して設ける株間検出
スイッチの指令に基いて所定の株間で植付けを行うと共
に、前記検出ローラを揺動可能に支持してｉｉ２高さを
検出して、この敵高さの検出結果により駆動輪を支持す
る伝動ケースを揺動させて機体の対地高さを調整し、植
付深さを調節するようにしたものが提案されているが、
応答性が悪い問題があった。

本発明は以上のような問題に鑑みて発明したもので、主
たる目的は、移植爪による植付苗に培土する培土ローラ
を利用し、この培土ローラの畝上面への接地による畝上
面の高さへの追従動作により前記移植爪を備えた植付伝
動ケースを揺動させることにより、簡単な構造でもって
、前記移植爪による植付深さを応答よく一定性さに保つ
ことができ、苗の良好な植付けを行うことができるよう
にすることであり、他の目的は、前記植付伝動ケースに
マルチシートに植付穴を穿穴するマルチカッターを設け
ることにより、該マルチカッターの上下１１１作による
マルチ７−トの穿穴動作が畝上面の高さに対応した高さ
位置で適正に行え得る植付装置を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本発明では、入力軸（１３）
と出力軸（１４）とを備えた植付伝動ケース（１２）に
、前記出力軸（１４）に連動して上下方向に植付動作す
る移植爪（１１）を設けた移植機における植付装置にお
いて、前記植付伝動ケース（１２）を、前記入力軸（１
３）を中心に揺動可能に支持すると共に、この植付伝動
ケース（１２）に、畝上面に接地し、該畝上面の高さに
追従して前記植付伝動ケース（１２）を揺動させる培土
ローラ（３３）を支持し、この培土ローラ（３３）を基
準に、前記移植爪（１１）で移植する苗の植付深さを一
定性さに規制するごとくしたことを特徴とするものであ
る。

また、前記植付伝動ケース（１２）には、上下方向に動
作してマルチシートに植付穴を穿穴するマルチカッター
（３８）を設けてもよい。

（作用） 前記植付伝動ケース（１２）が前記入力軸（１３）を中
心に揺動可能に支持され、また、前記植付伝動ケース（
１２）に畝上面に接地して走行される培土ローラ（３３
）が支持されているため、畝上面に凹凸がある場合には
、この凹凸に対応して前記培土ローラ（３３）が上下動
され、該培土ローラ（３３）を基準に前記植付伝動ケー
ス（１２）を介して前記移植爪（１１）が上下動され、
この移植爪（１１）による畝上面への苗の植付深さが常
に一定性さとなるように調節されて、良好な苗の植付け
が行われる。

また、前記植付伝動ケース（１２）に、上下方向に動作
してマルチシートに植付穴を穿穴するマルチカッター（
３８）を設けるときには、畝上面に凹凸がある場合でも
、前記培土ローラ（３３）を基準とする前記植付伝動ケ
ース（１２）の上下動に追従して前記マルチカッター（
３８）が上下動されるため、該マルチカッター（３８）
のカッ゛　上面と前記マルチ／−ととの間隔を常に一定
高さに保持できて、このマルチシートに植付穴を正［に
穿穴できる。

（実施例） 第５図は移植機の一例として歩行型のものを示しており
、同図中、（１）は走行機体であって、その前方上部に
エンジン（２）を搭載し、該エンシフ　（２）の後部側
にミッションケース（３）　を取付けると共に、このミ
ッションケース（３）の車幅方向両側に後下方に向けて
延びる一対の伝動チェンケース（４）を上下揺動可能に
支持して、該各伝動チェンケース（４）の遊端側にそれ
ぞれ駆動車輪（５）を支持する一方、前記機体（１）の
前方下部に畝（Ａ）の上面に沿って走行する鎮圧輪（６
）を支持し、かつ、該鎮圧輪（６）の車幅方向両側に前
記畝（Ａ）の側面に沿って転動するガイド輪（６ａ）を
支持させており、また、前記機体（１）の後方側には移
植部（７）を配設している。尚、同図中、（１ａ）は前
記機体（１）の後端部から後上方に向けて延設させた操
縦ハンドルである。

そして、前記鎮圧輪（６）を敵（Ａ）の上面側に、かつ
、前記各ガイド輪（６ａ）を敵（Ａ）の両側面にそれぞ
れ位置させ、また、前記各駆動車輪（５）をＩ　（Ａ）
間の溝に位置させて、この各駆動車輪（５）を前記エン
ジン（２）からミッションケース（３）及び伝動チェン
ケース（４）を介して伝達される回転動力で駆動させる
ことにより、前記機体（１）を前記各ガイド輪（６ａ）
で案内させながら前記畝（Ａ）に沿って直進走行させ、
斯かる状態で前記移植部（７）で畝（Ａ）上にポット苗
を列状に植付けるようにしている。

また、前記移植部（７）は、多数のポット苗が縦横方向
に収容された苗トレイ（Ｔ）を縦搬送する搬送機構（８
１）をもつ苗載台（８）と、前記搬送機構（８１）で搬
送される苗トレイ（Ｔ）からポット苗を１個づつ取出し
て落下させる苗取出部（９）と、この苗取出部（９）か
ら落下されるポット苗を受取って畝（Ａ）に移植する開
閉可能な移植爪（１１）を備えた植付Ｂｉｔ（１０）と
がら構成している。更に、前記苗取出部（９）は、苗取
出部（９１）と、前記苗載台（８）を前記苗トレイ（Ｔ
）のポット苗収容ピッチ間隔で横移動させながら、その
搬送終端側において前記苗取出部（９１）で前記苗トレ
イ（Ｔ）からポット苗を、取出して保持する苗取出保持
機構（９２）と、この苗取出保持機構（９２）を苗取出
行程において直線状に往復動させ、かつ、苗放出行程で
下方側へと揺動させる型動作機構（９３）とを備え、こ
れら各機構（９２）（９３）の連動動作により前記苗取
出部（９１）で前記苗トレイ（Ｔ）からポット苗を取出
し、その取出行程と放出行程との間では前記苗取出部（
９１）でポット苗を保持し、また、前記搬送機構（８１
）を回避した苗放出位置で前記苗取出部（９１）からポ
ット苗を下方側に落下放出させて、前記植付装置（１０
）の移植爪（１１）に供給し、以後該移植爪（１１）で
前記畝（Ａ）上に植付けるようにしている。

更に、前記植付ｇ置（１０）は、その構成を理解し易い
ように展開して破断した第２図で明らかなように、前記
ミッションケース（３）の後端で機体外部側に、後下方
に向けて延びる植付伝動ケース（１２）を配設し、該伝
動ケース（１２）の前部側に入力軸（１３）を支持して
、この入力軸（１３）を前記ミッションケース（３）内
に突入させて内部機構に連動させると共に、前記伝動ケ
ース（１２）を後記するように前記入力軸（１３）を中
心に揺動可能に支持するのである。また前記伝動ケース
（１２）の後部側には、機体両外側に向けて突出される
出力軸（１４）を支持して、この出力軸（１４）上で前
記伝動ケース（１２）内に設けた駆動ギヤ（１４ａ）と
、前記伝動ケース（１２）の内部で前記入力軸（１３）
上に設けた伝動ギヤ（１３ａ）とをチェン（１３ｂ）を
介して連動させ、前記エンジン（２）から前記ミッショ
ンケース（３）の内部機構を経て前記入力軸（１３）に
伝達される回転動力で前記出力軸（１４）を回転させる
ようになす一方、前記伝動ケース（１２）には連結筒（
１７）を固定して、この連結筒（１７）にロータケース
（１５）を回転自由に支持し、前記出力軸（工４）の一
端側を足長して前記連結筒（１７）を挿通した上で、そ
の延長軸端部にロータケース（１５）の基部側を前記出
力軸（１４）と一体に回転するように成すのである。

また、前記ロータケース（１５）の内部には、第４図で
明らかなように、前記出方軸（１４）の回転軸心周りに
太陽ギヤ（１６）を配設して、この太陽ギヤ（１６）を
連結筒（１７）を介して前記伝動ケース（１２）側に一
体状に固定すると共に、前記ロータケース（１５）内に
前記太陽ギヤ（１６）に常時噛合う遊星ギヤ（１８）を
支持軸（１９）を介して支持させる一方、前記ロータケ
ース（１５）の遊端側に機体幅方向中心側に向けて突出
する支持軸（２０）を回転可能に支持し、この支持軸（
２０）上には前記ロータケース（１５）に内装されて、
前記遊星ギヤ（１８）に常時噛合う伝動ギヤ（２１）を
設け、がっ、前記支持軸（２０）の突出軸部にはクラン
クアーム（２２）を取付ける。

更に、前記クランクアーム（２２）の先端側には、第１
．２図に示した概略三角形杖をなす植付アーム（２３）
を軸杆（２４）を介して揺動可能に枢着し、この植付ア
ーム（２３）の後方側に連結部材（２３ａ）を介して前
記移植爪（１１）を支持させる。また、前記ミッシ仔ン
ヶース（３）の後部側で前記伝動ケース（１２）とは反
対側に取付板（２５）を支持して、該取付板（２ｓ）に
上下方向に延びるガイド溝（２Ｅ３ａ）をもったガイド
体（２６）を固定すると共に、前記植付アーム（２３）
における前記軸杆（２４）の上方先端部に案内軸（２７
）を介して案内ローラ（２７ａ）を設ける一方、この案
内ローラ（２７ａ）を前記ガイド体（２６）のガイド溝
（２８ａ）に摺動及び揺動可能に支持させて、前記出方
軸（１４）の駆動に伴い前記ロータケース（１５）とク
ランクアーム（２２）とをそれぞれ回転させ、このとき
前記案内軸（２７）を介して前記植付アーム（２３）を
前記ガイド溝（２６ａ）に沿って上下案内させることに
より、第４図仮想線で示したように、前記移植爪（１１
）を楕円形状の植付軌跡（Ｋ）で上下動させるようにな
すのである。尚、第１．２図において（２ｅ　ｂ）は前
記案内軸（２７）のガイド溝である。

次に、以上の構成とした植付装置（１０）の作用につい
て説明する。

先ず、前記ミッンヨンケース（３）側から伝達される回
転動力により、前記出力軸（１４）が第４図の矢印（イ
）方向に回転されて、この出力軸（１４）に結合された
前記ロータケース（１５）が、前記出力軸（１４）の回
転方向と同一の矢印（ロ）方向に回転され、これに伴い
前記ロータケ−ス（１５）内に設けた遊星ギヤ（１８）
が、前記伝動ケース（１２）側に固定した前記太陽ギヤ
（１６）の周りを矢印（ハ）方向に回転されて、前記遊
星ギヤ（１８）の回転により前記伝動ギヤ（２１）が、
前記遊星ギヤ（１８）とは反対の矢印（ニ）方向に回転
され、前記伝動ギヤ（２１）に連結した前記クランクア
ーム（２２）＋６ｆ同一の矢印（ホ）方向へと回転され
る。また、前記クランクアーム（２２）の回転に伴い、
該クランクアーム（２２）に軸杆（２４）を介して連結
した前記植付アーム（２３）が、前記案内軸（２７）を
介し前記ガイド体（２８）のガイド溝（２６ａ）に沿っ
て上下方向に摺動され、がっ、前記案内軸（２７）を中
心に機体前後方向へと揺動されるため、前記植付アーム
（２３）に支持された前記移植爪（１１）が、第４図実
線で示したポット苗の受取位置から、機体進行方向前方
側に移動しながら、同図仮想線で示したポット苗の畝（
Ａ）への移植位置へと下動し、又、この下動位置から再
度上動位置に戻るように、上下方向に長い楕円形状の植
付軌跡（Ｋ）を描くのであり、斯かる植付軌跡（Ｋ）に
沿って前記移植爪（１１）が水平姿勢を保持した状態で
上下動されるのである。

前記移植爪（１１）は、第２図及び第４図で示したよう
に、半円錐筒形状とされた２つの分割部材（ＩＩＡ）（
ＬＩＢ）から成り、この各分割部材（ＩＩＡ）（ＩＩＢ
）の上部側に、それぞれ前記植付アーム（２３）の連結
部材（２３ａ）側に揺動可能に支持される支持杆（Ｉｌ
ａ）（ｆｌｂ）ヲ取付け、該各支持杆（ｌｌａ）（Ｉｌ
ｂ）にそれぞれ２つの揺動板（１１ｃ）（ｌｉｄ）を支
持すると共に、との各揺動板（ｌｌｃ）（ｌｉｄ）間下
部にスプリング（ｌｉｅ）を設けて、該スプリング（ｌ
ｉｅ）を介して前記各分割部材（ＩＩＡ）（ＩＩＢ）を
互いに対接させることにより、前記移植爪（１１）を閉
鎖状態となし、がっ、前記揺動板（ｌｌｃ）（ｌｉｄ）
間上部にピン（１１ｇ）と係合溝（ｌｌｈ）とによる開
閉連動機構を設け、また、前記植付アーム（２３）の下
部側に、前記軸杆（２４）を回転可能に支持するボス部
（２３ｂ）をもつ筒状支持体（２３ｃ）を設けて、この
支持体（２３ｃ）に前記−刃側揺動板（ｌｉｄ）に係止
された操作ロッド（１１ｆ）を進退可能に支持する一方
、前記ボス部（２３ｂ）の内部で前記軸杆（２４）上に
、前記操作ロッド（ｌｌｆ）を進退動作させるカム体（
２４ａ）を一体回転可能に設けて、前記クランクアーム
（２２）が一回転するとき、前記カム体（２４ａ）で操
作ロブド（１１ｆ）を往復動させて、前記揺動板（１１
ｃ）（１１ｄ）を介し前記各分割部材（１１Ａ）（ＩＩ
Ｂ）の開閉動作を行うようになし、つまり、前記移植爪
（１１）がポット苗の畝（Ａ）への移植位置へと下動さ
れたとき、前記操作ロッド（１，１ｆ）を押動させて前
記各分割部材（１１Ａ）（ＩＩＢ）を開放させ、該名分
割部材（１１Ａ）（ＩＩＢ）内のポット苗を畝（Ａ）に
植付け、植付後には前記操作ロッド（１１ｆ）の後退に
伴い前記各分割部材（ＩＩＡ）（ＩＩＢ）を閉鎖するよ
うにするのである。

しかして以上の植付装置（１０）において、前記伝動ケ
ース（１２）における入力Ｍ　（１３）の周りに軸受筒
（１２ａ）を挿嵌させて、該軸受筒（１２ａ、　）を介
して前記伝動ケース（１２）をミッションケース（３）
に入力軸（１３）を中心に上下揺動可能に支持し、つま
り、この入力軸（１３）を中心に前記伝動ケース（１２
）に組付けられる前記植付装置（１０）の全体を一緒に
上下方向に揺動可能となすのである。具体的には、第１
図〜第３図で明らかにしたように、前記伝動ケース（１
２）の車幅方向側部に側板（２８）を取付け、該側板（
２８）の前部側に車幅方向に向けて横板（２９）を固定
すると共に、この横板（２９）の他方側に前記ガイド体
（２６）に結合される連結板（３０）を取付け、これら
各板（２８）（２９）（３０）を介して前記伝動ケース
（１２）にガイド体（２６）及び後記する培土ローラ（
３３）、マルチカッター（３８）を組付け、前記伝動ケ
ース（１２）の揺動時、該伝動ケース（１２）の揺動と
共に植付装置（１０）及びマルチカッター（２８）が同
時に揺動するようになすのである。

また、前記伝動ケース（１２）における入力軸（１３）
の前部側には、はぼ上下方向に延びる長孔（１２ｂ）を
設けて、該長孔（１２ｂ）から前記ミッションケース（
３）側に軸杆（１２ｃ）を挿通させると共に、前記ミッ
ションケース（３）における前記入力軸（１３）と同一
軸心線上にボス部（３ａ）を突出させ、このボス部（３
ａ）に前記取付板（２５）を挿嵌支持させて、前記植付
装置（１０）の全体を前記ボス部（３ａ）及び入力軸（
１３）を中心に前記長孔（１２ｂ）で規制する一定範囲
にわたり上下方向に揺動するごとく成すのであって、前
記伝動ケース（１２）に植付装置（１０）を組付けてい
るから、前記伝動ケース（１２）の揺動により、前記移
植爪（１１）の植付軌跡（Ｋ）を変動させたりすること
なく、植付深さの調節が可能となる。

更に、以上の如く構成した上に、前記横板（２８）の前
部側に車幅方向に延びる山形杖の支持杆（３１）を固定
して、該支持杆（３１）の車幅方向両側に、それぞれ前
記移植爪（１１）の後部位置に延びる一対の揺動アーム
（３２）を支持すると共に、これら各揺動アーム（３２
）を介して前記移植爪（１１）の後部側に、前記敵（Ａ
）へのポット苗の植付深さを一定に調整し、かつ、移植
ポット苗に培土する一対の培土ローラ（３３）を支持さ
せるのである。また、前記側板（２８）に車幅方向に延
びる支持軸（３４）を設けて、この支持軸（３４）の外
部側には支持アーム（３６）を支持すると共に、該支持
アーム（３６）と前記揺動アーム（３２）とを玉受ター
ンバックル（３７）を介して連結する一方、前記支持軸
（３４）上にコイルバネ（３５）を支持して、このコイ
ルバネ（３５）で前記揺動アーム（３２）を上方側に付
勢して、前記支持アーム（３６）の先端側に設けるピン
（４２）を前記出力軸（工４）の端部に設ける突部（５
１）をもったカム（５０）に当接させ、前記揺動アーム
（３２）の前記伝動ケース（１２）に対する上方への揺
動を規制すべく成している。

そして、前記移植爪（１１）によるポット苗の畝上面へ
の植付動作終了直後のタイミングで、前記出力軸（１４
）と共に回転する前記カム（５０）の突部（５１）が前
記ビン（４２）に接当して前記支持アーム（３６）を押
圧することにより、この支持アーム（３６）とターンバ
ックル（３７）を介して連動する揺動アーム（３２）を
下方に揺動させ、該揺動アーム（３２）の先端側に設け
る前記培土ローラ（３３）を、強制的に下動させて敵（
Ａ）の上面を押圧し、該ｖ、　（Ａ）への植付苗に対し
培土するようにしている。

そして、以上のような植付装置（１０）によるポット苗
の敵（Ａ）への移植作業時には、前記植付装置（１０）
の全体が前記入力軸（１３）を中心に上下揺動可能に支
持され、また、前記植付装置（１０）の植付伝動ケース
（１２）に畝（Ａ）の上面に接地しながら走行される前
記培土ローラ（３３）が支持されているため、１ｉ１２
　（Ａ）の上面に凹凸があれば、この凹凸に追従して前
記培土ローラ（３３）が上下動し、該培土ローラ（３３
）がゲージ輪となって前記植付装置（１０）の全体が上
下動されることとなり、従って、前記植付装置（１０）
の移植爪（１１）による畝上面へのポット苗の植付深さ
が常に一定深さに調整され、畝上面への良好なポット苗
の植付けが行われるのである。また、前記培土ローラ（
３３）は、前記移植爪（１１）の近くに配設されている
ため、該移植爪（１１）の前記培土ローラ（３３）によ
る植付深さ調整が応答性よく、即ち迅速かつ正確に行わ
れる。

更に、前記植付伝動ケース（１２）における移植爪（１
１）の前部側には、該移植爪（１１）によるポット苗の
植付動作直前に所定のタイミングで畝（Ａ）上に敷設さ
れたマルチ／−）（Ｓ）上に移植孔を穿孔するマルチ力
・ツタ−（３８）を配設している。即ち、第１図で明ら
かなように、前記側板（２８）の上下部位に後方に延び
る２つの支持アーム（３９）（４０）を支持して、該各
支持アーム（３９）（４０）の後方遊端側に、上下方向
に延び、下端側に前記マルチシート（Ｓ）に移植穴を穿
孔するヒータなどの焼切体（３８ａ）を備えた前記マル
チカッター（３８）を連結すると共に、前記上部側支持
アーム（３９）に前記出力軸（１４）上に取付けたカム
板（４１）の外周囲に当接されるビン（４３）を突設さ
せて、前記移植爪（１１）によるポット苗の畝上面への
植付動作直前に、前記出力軸（１４）の回転に伴い前記
カム板（４１）に形成した凹陥部（４１ａ）を前記ビン
（４３）と対向させ、該ビン（４３）を前記凹陥部（４
１ａ）内に落し込むことにより、前記各支持アーム（３
９）（４０）を介して前記マルチカッター（３８）を畝
（Ａ）上のマルチシ−）（Ｓ）側に下動させ、該マルチ
シート（Ｓ）に前記マルチカッター（３８）の焼切体（
３８ａ）で移植穴を穿穴するのである。

以上のように、前記伝動ケース（１２）に、上下方向に
動作して前記マルチシー）　（Ｓ）に植付穴を穿穴する
マルチカッター（３８）を設けるときには、たとえ畝（
Ａ）の上面に凹凸がある場合でも、前記培土ローラ（３
３）が上下動し、この上下動により前記伝動ケース（１
２）が上下動するから、前記培土ローラ（３３）がゲー
ジ輪となって前記マルチカッター（３８）が上下動され
るため、このマルチカッター（３８）のカット面つまり
前記焼切体（３８ａ）と前記マルチシート（Ｓ）との間
隔が常に一定高さに保持され、該マルチシー）　（Ｓ）
に移植穴を正確に穿穴できる。また、前記マルチカッタ
ー（３８）は、畝（Ａ）の上面に追従する前記培土ロー
ラ（３３）の近くに配設されているため、該培土ローラ
（３３）で前記マルチカッター（３８）とマルチシート
（Ｓ）との間隔を一定に制御し易くなって、−層正確に
移植穴の形成が可能となる。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明にかかる移植機の植付装置
では、移植爪（１１）が取付けられる植付伝動ケース（
１２）を、その入力軸（１３）を中心に上下揺動可能に
支持すると共に、前記伝動ケース（１２）に、畝上面に
接地し、該畝上面の窩さに追従して前記伝動ケース（１
２）を上下揺動させる培土ローラ（３３）を支持したか
ら、該培土ローラ（３３）をゲージ輪として前記移植爪
（１１）で移植する苗の植付深さを一定深さにできるの
であって、通常移植機に装備される前記培土ローラ（３
３）を利用しているから、構造の複雑化を招いたりする
ことなく、極めて簡単な構造にでき、しかも、前記培土
ローラを用いて植付深さの調整をしているから、前記移
植爪（１１）による植付深さを畝高さに対し応答性よく
調整でき、植付深さの精度も向上でき、苗の良好な植付
けを行うことができるのである。

また、前記植付伝動ケース（１２）に、上下方向に動作
して献上に敷設されるマルチシートに植付穴を穿穴する
マルチカッター（３８）を設けることにより、たとえ畝
上面に凹凸がある場合でも、前記培土ローラ（３３）を
ゲージ輪として前記マルチカッター（３８）のカット面
と前記マルチシートとの間隔を常に一定高さに保持でき
、該マルチシートに植付穴を正確に穿穴できるのである

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる植付装置の側面図、第２図は同
植付装置を理解し易いように展開して破断した平断面図
、第３図も同じく展開して破断した背面図、第４図は同
植付装置の縦断面図、第５図は同植付装置を備えた移植
機の一部切欠側面図である。 （１１）・・・・・移植爪 （１２）・・−争壷植付伝動ケース （１３）・・會・・入力軸 （１４）・・１１１＠出力軸 （３３）・−・・・培土ローラ （３８）−・・・・マルチカッター （Ａ）＠・・・・・畝 （Ｓ）・・Φ・・・マルチシート

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）入力軸（１３）と出力軸（１４）とを備えた植付
   伝動ケース（１２）に、前記出力軸（１４）に連動して
   上下方向に植付動作する移植爪（１１）を設けた移植機
   における植付装置であって、前記植付伝動ケース（１２
   ）を、前記入力軸（１３）を中心に揺動可能に支持する
   と共に、この植付伝動ケース（１２）に、畝上面に接地
   し、該畝上面の高さに追従して前記植付伝動ケース（１
   ２）を揺動させる培土ローラ（３３）を支持し、該培土
   ローラ（３３）を基準に、前記移植爪（１１）で移植す
   る苗の植付深さを一定深さに規制するごとくしたことを
   特徴とする移植機における植付装置。
2. （２）植付伝動ケース（１２）に、上下方向に動作して
   マルチシートに植付穴を穿穴するマルチカッター（３８
   ）を設けている請求項１記載の移植機における植付装置
   。