JPH04171191A - ロボットハンド及びその制御方法 - Google Patents

ロボットハンド及びその制御方法

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JPH04171191A
JPH04171191A JP29564090A JP29564090A JPH04171191A JP H04171191 A JPH04171191 A JP H04171191A JP 29564090 A JP29564090 A JP 29564090A JP 29564090 A JP29564090 A JP 29564090A JP H04171191 A JPH04171191 A JP H04171191A
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JP
Japan
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finger
robot hand
grasped
lower finger
sensor
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Application number
JP29564090A
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English (en)
Inventor
Masao Kume
正夫 久米
Hiroaki Arakawa
荒川 弘明
Daizo Takaoka
大造 高岡
Makoto Yamada
誠 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産□業上の利用分野 本発明は、異なる形状を有する把持対象物を把持するロ
ボットハンドに係かり、特に該ロボットハンドの構造及
びその制御方法に関するものである。
(口)従来の技術 最近、サービス業界でも省力化のため、ロボットを利用
した自動化システムが検討されているが、人間の柔軟な
機能全てをロボットで代用させることは現状技術ではま
だ困難である。中でもロボットハンドは移動において十
分な位置決め制度が得られない場合、正確なハンドリン
グ作業が困難となり、把持対象物の位置、姿勢、形状を
検知することで誤差を補正する必要がある。
また、ロボットハンドに遠隔センシング機能としての近
接党、触覚、圧覚等のセンシング機能を11与すること
で、把持対本物の位置、姿勢、形状及び力学的状態を知
覚し、スマートなハンドリングを行わせようとする研究
も行われている(特開平2−185385号公報参照)
更に、多関節指の自由度を利用するとともに指の力学特
性を制御することによって把持対象物の柔軟な把持、器
用な操りを目標とする研究も多く知られている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 ところで上記の如き人間の手のように高機能なハンドを
、単純な作業に使っては機能の無駄であり、作業内容に
よってそれに見合ったハンドを設計することが必要であ
る。
本発明が解決しようとする課題は、斯かる点に鑑み、視
覚等の遠隔センシングを使わないで把持対象物の把持動
作を確実に行えるロボットハンドの構造及びその制御方
法を提供することである。
(二)課題を解決するための手段 第一の発明は、一対の下指と、前記下指の末端を枢支し
た下指結合部と、鉛直面内で上下方向に移動可能な上指
と、前記上指及び下指結合部をを移動可能に支持する支
持体と、よりなり、前記各桁の移動によって、台座部と
その上に積み重ねて固定された平板とよりなる把持対象
物を、把持・運搬するロボットハンドにおいて、前記下
指の近接方向側の側面に前記把持対象物と該下指との間
の所定の僅少距離を検出する複数個の位置推定用センサ
を一列状に並べて配設したものである。
この場合、上記下指の先端部に、上記把持対象物と該下
指との間の、前記.位置推定用センサの検知範囲よりも
広い範囲に跨った、所定の距離を検出する接近検知用セ
ンサを設けたもの、上記下指の内側の側面は、外側に向
がって湾曲した曲面形状を呈することを特徴とするもの
、上記上指は、少なくとも二つ以上のリンクによって結
合された多関節構造となされ、これら各リンク間は弾性
部材を介したコンプライアントジョイントとされたこと
を特徴とするもの、及び上記下指結合部は、上記支持体
に対して、該支持体上の一点を中心とした回転運動と、
前後方向の並進運動とを行うことが可能なように支持さ
れ、且つ該下指結合部と支持体との間は弾性部材を介し
たコンプライアントジョイントとされた事を特徴とする
ものが望ましい。
また第二の発明は、一対の下指と、前記下指の末端を枢
支した下指結合部と、鉛直面内で上下方向に移動可能な
上指と、前記上指及び下指結合部をを移動可能に支持す
る支持体と、を具備し、前記下指の内側の側面に前記把
持対象物と該下指との間の所定の僅少距離を検出する複
数個の位置推定用センサを一列状に並べて配設するとと
もに、上記下指の先端部に、上記把持対象物と該下指と
の間の、前記位置推定用センサの検知範囲よりも広い範
囲に跨った、所定の距離を検出する接近検知用センサを
設けてなり、前記各格の移動によって前記把持対象物を
把持・運搬するロボットハンドにおいて、前記位置推定
用センサが把持対象物を検知した時点でこの把持対象物
の中心位置推定を開始し、得られた推定値から前記ロボ
ットハンドの位置決め目標点に向かう方向ベクトルを算
出することにより、該ロボットハンドの回転と並進との
動作を合成して前記ベクトルに沿った合成動作を得る方
法であり、上記接近位置検知用センサの検知領域の境界
位置をそれぞれの接近位置検出用センサで相異なるよう
に設定し、上記把持対象物の境界線がこれら各接近位置
検出用センサの検知領域の検知領域の境界線に同時に接
したとき、前記把持対象物が上記位置推定用センサの外
部線上に存在するように各桁を動作させることが望まし
い。
(ホ)作用 上記の構成において、接近検知用センサが把持対象物を
検出すると、ハンドは該把持対象物に向かって並進し、
位置推定用センサの検出により、把持対象物に接触する
ことなく該把持対象物の位置及び姿勢を確実に認識し、
一対の下指及び上指によって把持対象物を把持しながら
運搬する。
(へ)実施例 以下、図面に基づき本発明ロボットハンドの一実施例を
説明する。
第1図は本発明のロボットハンドの上面から見た構成図
、第2図は同じく概観斜視図である。これらの図におい
て、ロボットハンドは図示しないマニピュレータの先端
に固定されており、該ハンドの空間上の位置・姿勢はマ
ニピュレータを動作させることにより自由にとりうるも
のとする。
前記第1図において、lは下指の片方部分(以下、第1
指と称する)、2は、下指の他方部分(以下、第2指と
称する)であり、これら第1、第2指は下指結合部3に
その末端を固定され、これら第1、第2指はお互いの相
対的位置関係を変えることなく移動可能になされている
。4は上指であり、前記下指結合部3を水平面内で並進
させたり回転させたりすことが可能なように遊較してな
る支持体5によって前記下指1.2の移動面に垂直な鉛
直面内で上下方向に移動可能になされてい−る。
前記下指結合部3の支持体5に対する並進及び回転運動
は次の様な構成によって可能である。即ち前記下指結合
部3の中央部に円筒形の摺動部材6を形成し、一方の支
持体5の前方部に長円形の孔部7を、前記摺動部材6が
この孔部7内で回転及び前後方向の摺動が可能なように
構成すればよい。第3図はロボットハンドの鉛直断面図
を示したものであるが、摺動部材6が孔部7の周縁部7
aに沿って並進方向(図の矢印■)、回転方向(図の矢
印II )に移動可能であり、且つ摺動部材6が前記孔
部7から外れないように該摺動部材に6に鍔部6aが形
成されている。
8は前記支持体5の表面に取り付けられ、前記上指4の
上下方向の動作を制御する駆動部である。この駆動部8
は前記上指4の末端に連結され、該上指4はその末端を
中心とした回転運動により羊の先端部を上下移動させる
ものである。前記駆動部8は、モータ8aと、つオーム
ギア8b、及びつオームホイール8cからなり前記モー
タ8aの回転をこれらつオームギア、ホイール8b、 
8cを介して前記上指4の末端に伝える。
前記支持体5には、その肩部に第1指バイアスバネ取り
付は部材9と、第2指取り付は部材10とが設けられ、
前記下指結合部3の両端には同じく第1指バイアスバネ
取り付は部材11と、第2指バイアスバネ取り付は部材
12とが設けられており、これら対応する取り付は部材
9−11.10−12間にねじりコイルバネ13.14
がそれぞれ懸架されている(第4図番M)。そしてこれ
らのねじりコイルバネ13.14によって、下指結合部
3の摺動部材6を支持体5の孔部7周縁部7a内で前方
に押しつけ、さらに、第1指lと第2指2の両側から該
バネ13.14を押しつけているので、そのバネ13.
14自身が持つコンプライアンス(フックの法則による
制限を受けない弾性力)によって、前記摺動部材6を介
して下指結合部3が摺動部材6を中心として回転するよ
うになる。
前記第1図〜第3図において、15.16は、それぞれ
、第1指1及び第2指2の先端部内側に配設されてなる
接近検知用センサで、非接触の近接センサである。本実
施例の場合、この接近検知用センサとしては、0−60
mmの検知範囲を持つフォトセンサを用いている。これ
ら接近検知用センサ15.16はともにロボットノ)ン
ドの中心線(第1図のIll )に対して内側に検知領
域が存在するように取り付けられているとともに、その
検知範囲をそれぞれ10mm (第1指用15)と60
mm (第2指用16)に設定されている。
また17.18はそれぞれ第1指1、及び第2指2の後
述する把持対象物の位置推定用センサアレイであり、該
第1指、及び第2指の前記接近検知センサ15.16よ
り内側に配設されている。このセンサアレイ17.18
は複数個の非接触の近接センサ17a−17e、18a
〜18eから構成されており、本実施例ではこの非接触
の近接センサ17a〜17e、18a−18eはその検
知範囲が0−1mmの光反射式のもので、第1指1、第
2指2ともに、計5個が配置されている。第5図は前記
上指4及びその周辺の縦断面図、第6図は同じく上指4
の機構を示す上面図である。前記上指4は4節リンク機
構になっており、4aは第1リンク、4bは第2リンク
、4Cは第3リンク、4dは第4リンクである。前記第
1リンク4aの根本関節19aは関節固定部材20aに
よって支持対5に固定されている。また第3リンク4c
と第4リンク4dはねじりコイルバネ21によって連結
されているとともに、その関節位置は関節位置固定部材
20bによって固定されている。そして前記ねじりコイ
ルバネ21によって、第4リンク4dは第3リンク4c
に対して第5図で反時計回りに回転する力が与えられる
ように設定されている。このように上指4は4節リンク
機構を採用することによって、前記つオームギア8b、
8Cによるトルク伝達を補っている。
尚、前記第4リンク4dはジヨイント部22と指先部2
3とが結合した構成になっており、ジヨイント部22に
はジヨイント部突起22aが第5図の紙面上方向に突出
して設けられている。また、第3リンク4cには$4リ
ンク4dとの関節の外側に第3関節突起24が設けられ
ている。そして前記ねじりコイルバネ21によって第4
リンク4dは第3リンク4cに対して第5図でハント針
目りに回転する力が与えられたときに前記ジヨイント部
突起22aと$33関突起24とが衝突してこれ以上回
転しないようになっている。この構成により前記上指4
は上方向にコンプライアンスを有することができる。
上記の構成を有するロボットハンドの把持対象物への基
本的接近方法を第7〜lO図に沿って説明する。ここで
本発明のロボットハンドの把持対象物25は、第11図
、第12図に示すように搬送対象物を載せる円筒状の台
座25aの上に平板25bを接合したトレイである。従
って、本発明におけるロボットハンドの把持対象物への
接近方法とは、前記第1指lと第2指2の円筒状台座2
5bへの接近方法である。
まず、マニピュレータを動作させて、ロボットハンドを
トレイの円筒状台FM、25bの方向に前進させると、
第1tllあるいは第2指2のどちらかの接近検知用セ
ンサ15.16が検知する。
今、第1指】の接近検知用センサ15が検知したとする
。センサアレイを構成する位置推定用センサ17は、検
知範囲が短いのでON状態にならない。この状態で、ロ
ボットハンドが円筒状台座25bに接近したと判断し、
マニピュレータの円筒子台座25bへの接近速度を落と
し接近を継続する(第7図)。
次に、第1指1のセンサアレイ17を構成する非接触の
近接センサ17a〜17eのいずれがが、ON状態にな
るのであるが、接近検知用センサ15及びセンサアレイ
17が取り付けられている第11’ilの形状に曲率を
持たせていない場合には、センサアレイ17で検知でき
ずにロボットハンドの第1指1と円筒上台座25bが衝
突する場合がある。その状態を示したのが第13図であ
る。第1指1のセンサアレイ17を構成する非接触の近
接センサ17a−17eのいずれかが、ON状態になっ
た後でのマニピュレータによるロボットハンドの移動方
向は、以下に示すトレイの円筒状台座25bの中心位置
推定によって得られた推定値方向に設定する(第8図)
このロボットハンドの移動に伴い、第1指1の近接セン
サ17a−17eのON10 F F状態が更新される
が、この情報に従って、ロボットハンドの移動方向を制
御する(第9図)。第1指1と第2指2のセンサアレイ
17.18を構成する近接センサ17a−17e、18
a−18eのON10 F F状態が最終の目標になっ
たとき、接近が終了する(第10図)。
以上の説明は両方の接近検知用センサ15.16の検知
範囲が同一の場合であるが、次にこれらが異なった場合
(接近検知用センサ15の検知領域15aく接近検知用
センサ16の検知領域16a)について第14図〜第2
2図に基づき説明する。
第1指1の接近検知用センサ15が先にトレイの円筒状
台座25bを検知したとする。センサアレイ17を構成
する位置推定用センサ17a−17eはその検知範囲が
かなり短いためON状態にならず、また第2指2の接近
検出センサ16はトレイの円筒状台座25bを検出して
いない。この状態を第14図に示す。第1指1の接近検
知用センサ15の検知領域15aはこの第14図に示す
如くフォトセンサの性格上長円形を呈しているので、該
検知領域の先端近辺でトレイの円筒状台座25bが検知
される。この検知領域15aの形状はセンサの仕様、あ
るいは測定により既知であり、トレイの円筒状台座25
bの外形線が長円状の検知領域15aの先端にあると仮
定して、第15図に示すように、トレイの円筒状台[2
5bのが外形線が検知領域15aの長円に沿い、且つ第
2指2がトレイの円筒状台IQ 25bに接近するよう
に、ロボットハンドを動作させる。最終的には第16図
に示すように、第1指1及び第2指2の各接近検知用セ
ンサ15.16の検知領域15a、 16aに接するま
でロボットハンドの動作を行う。
尚、第16図の状態は、トレイの円筒状台FI125b
の外形線と長円の第1指1及び第2指2の接近検知用セ
ンサ15.16の検知領域15a、 16aが接してい
るので一義的に決定される。
次に第17図、第18図は第2指2の接近検知用センサ
16がトレイの円筒状台座25bを検知した場合を示す
。この場合はロボットハンドの動作が第1指1と第2指
2とで逆であるところが前記第14図〜第16図の場合
と異なっているだけで、最終的には第19図で示すよう
にトレイの円筒状台座25bの外形線と長円の第1指l
及び第2指2の接近検知用センサ15.16の検知領域
15a、 16aが接する状態になる。
第20図〜第22図は前記中心位置推定の計算理論を示
す図であり、ここでセンサアレイ17.18を構成する
ある一つの近接センサ(どの一つを取って議論しても同
様であるので、以下の説明においては、第1指lのセン
サアレイ17の中で最も外側についている17aの近接
センサを代表として議論を進める)の検知領域を2次元
的に表したものである。第20図において、5(x)は
、近接センサ17aの検知領域の最も外側を構成する検
知限界曲面を、近接センサ17aの中心軸を含み、トレ
イの円筒状台座25bの底面に平行な面(以下、切断面
と称する)で切った境界曲線である。本推定方法では、
簡単のためにS (x)を矩形と仮定した。F (x)
は、近接センサ17aが取りつけられている側のロボッ
トハンドの外形線で、近接センサ17aの矩形状の外形
線F 1 (x)と、近接センサ17aを除いたロボッ
トハンドの外形線F 2 (x)を合成したものであり
、簡単のためにF 1 (x)に一致させている。
又、本推定方法では簡単のために、F 2 (x)は、
近接センサ17aの設置面である、曲率半径rを半径と
する円と仮定する。
さて、第20図に示すように、近接センサ17aの中心
軸をy座標に取り、F 1 (x)の内、F 2 (x
)と隣接しない直線部分をX座標とする2次元座標を考
える。検知領域は、S (x)とF (x)に囲まれた
領域であり、この中にトレイの円筒状台座25bが入れ
ば、近接センサ17aはON状態になる。ここで、点(
Xce  yjを中心とする半径Rのトレイの円筒上台
座25bの外周上の点(X@I Vs)が近接センサ1
7aの検知領域に存在し、且つ、他の円筒上台座25b
(51)の外周上の点(Xs’ + ’Xs’ )が近
接センサ17aとロボットハンドの外形線F (x)に
接触しない条件は、次の様になる。
(1)、  F 1 (x)に対して点(X@l’+y
a+°)でトレイが接しているから(第21図)、θを
点(X ml  Y s)と点(Xctys)を結ぶ線
分がX軸と成す角とすると、 Rsinθ + y、≧ R−−−−−−−−−−−−
−−−Φである。
(2)、F 2 (x)に対しては、トレイの円筒状台
座25b外周と、F 2 (x)が交わらない(第20
図)。
即ち、これら二つの円を表す方程式が虚根を持つ事が条
件となるので5 (Xc” −a”) +2 (YI+  2Yt+2)(X、” −a″)+
Yc” (Yt+  2)”−4X、”≧ 0−−−−
−一−−−−−−−−−[F]となる。ここで、 X @ ”  X */ r + Y a =5’ a
/ rXt =X t/ ”+ Yt = ’J (/
 ra=R/r Xt −)(、=  a  cosθ Yt −Ya==  a  sinθ である。
そして、この条件■、■の両方を満たすθがトレイの中
心(Xct)’c)の存在可能領域である。
ところで、近接センサ17aの検知領域の全ての点に対
して、トレイの中心の存在領域を計算するには膨大な計
算量を必要とする。従って、本実施例では、近接センサ
17aの検知領域の境界線S (x)上の任意の30点
を選んで計算した。
また、上記の各点でのトレイの中心の存在領域は、容易
に円弧上になる事が分かるから、従って、全体のトレイ
の中心の存在領域は、円弧の集合となる。
次に、複数の近接センサのON10 F F状態からト
レイの中心の存在領域の推定を行うには、上記の一つの
近接センサ17aのトレイの中心の存在領域の重なりを
考えなければならない。このために、近接センサ17a
のトレイの中心の存在領域の各点を他の近接センサの座
標に変換し、その点を中心とする、トレイの円筒状台座
25bの半径Rを半径とする円が、他の近接センサ17
aの検知領域に入ってこないとき、他の近接センサがO
Nしていたとしても、この円の中心がトレイの中心の存
在領域には成り得ないという条件を考えればよい。
第22図は、以上の条件を考えるための図である。第2
2図において、CXt+  Vt)は、近接センサ17
aの座標でのトレイの中心の存在領域上の点である。(
X t’s  V cl)は、この点を隣の近接センサ
17aの座標をX□ y、上に変換したときのものであ
る。また、5s(xt)は、近接センサ17aの検知領
域の最も外側を構成する検知限界曲面を、近接センサ1
7aの中心軸を含み、トレイの円筒状台座25bの底面
に平行な切断面で切った境界曲線である。この時、(X
ctV。)が近接センサ17a、 17bがONしたと
きに、トレイ中心の存在領域には成り得ないという条件
は、 Cxt* −xt) ” + (yes −5s(xt
))雪> R”   −−−−−−−−−−−[F]で
ある。本実施例では、近接センサ17aの座標でのトレ
イの中心の存在領域上の点を当該の円弧の中央と両端と
して、計算の簡略化を図った。
以上のように、センサアレイ17.18を構成する近接
センサ17a−17e、18a−18eのON情報が増
えるに従って、トレイの中心の存在可能領域は挾られる
ことになる。本実施例では、上記のようにして得られた
トレイの中心の存在可能領域としての円弧集合から、各
円弧の中央と両端の座標値の平均値を、トレイの中心の
推定値とした。
以上のようなトレイの中心の推定方法を、近接センサ1
7a−17e、18a−18eのON10 F F情報
の獲得にしたがって用い、ロボットハンドの移動方法(
並進・回転)を決定していくことにより、接近対象であ
るトレイの円筒状台座25bに衝突せず、且つ、ロボッ
トハンド全体を把持対象物に対して前進動作から再開す
る必要なく、短時間で接近をすることができる。
なお、動作中にトレイの中心の推定をやらなくても、前
もって、近接センサ17a−17e、18a−18eの
ON10 F Fの組み合わせによる、トレイの中心の
推定値をテーブルとしてマニピュレータが持っていても
差し支えない。
以上のことをまとめると第23図の流れ図のようになる
。即ち接近検知用センサ15.16の検知領域に把持対
象物が捕らえられるまでは高速接近しくステップS1.
S2)、この後位置推定用センサ17a−17e、 1
8a−18eが把持対象物を捕らえるまでは低速で接近
する(ステップS3)。そして第1指1、及び第2指2
の位置推定用センサ17a−17e。
18a−18eのいずれか一方が把持対象物を捕らえれ
ば(ステップ54〜S6)、他方のセンサが把持対象物
を捕らえるまで下指結合部3を回転動作させる(ステッ
プS7)。このようにして接近動作が終われば(ステッ
プ88〜89)、上指4による把持動作が開始される(
ステップS 10)。
さて第24図〜第26図は把持対象物の目的位置への設
置方法を示す図である。把持対象物(ここでは前記トレ
イの円筒状台座25b)の目標設置場所近傍には、前記
円筒状台座25bの高さよりも低い段差26が設けられ
ているものとする。まず把持対象物を把持舌ロボットハ
ンドの取り付けられたマニピュレータを動作させて、ト
レイの円筒状台座25bを段差26に当る位置まで移動
させる。この時、ハンドの第1指1及び第2指2は前記
した通り、ねじりコイルバネ13.14によるコンプラ
イアンスをもっているのでトレイの円筒状台座25bと
段差26は接触状態になる(第24図)。
次に、マニピュレータを、段差26を上方から見たi線
26aと平行に移動させる。この時前記円筒状台座25
bは初期位置で段差26に接触し、又ロボットハンドの
第1指1及び第2指2はコンプライアンスを持っている
ので、この移動中に円筒状台座25bは前記段差26か
ら離れずに移動する−(第25図)。
前記段差26を上方から見た曲線26aはトレイの□円
筒状台座25bの外周となる縁と同じ半径を持つ円弧2
6bに接している。。斯かるマニピュレータは、段差2
6を上方から見た滑らかな曲線26aに沿って、上記の
円弧26bの中心から少し多い距離動作するが、ロボッ
トハンドの第1指1及び第2指2は前述の如きコンプラ
イアンスを有するため、トレイの円筒状台座25bの中
心が前記円弧26bの中心に一致してトレイは静止する
(第26図)。
(ト)発明の効果 以上の説明の如く、本発明のように位置推定用センサと
接近検知用センサを備え、第1及び第2指にコンプライ
アンスを具備せしめたことにより、直接把持対象物に触
れることなく該把持対象物の位置決めを行えるので、把
持前におけるロボットハンドと把持対象物との衝突が回
避でき、把持対象物を動かしたり、損傷を与えたりする
危険性が少なくなり、正確な把持動作が行える効果があ
る。
また、従来のロボットハンドでは把持対象物に対して前
進動作から再開しなければならず、ハンドの接近から把
持までに長時間かかると言う問題があったが、本発明に
よって斯かる問題を解決できる。
さらに本発明では、上指に4節リンク機構を採用したの
で、把持対象物の厚み寸法が変化しても柔軟に対応でき
る効果がある。
しかも前記第1指及び第2指に持たせたコンプライアン
スはロボットハンドの把持動作時において、該ハンドと
把持対象物との間の正確な位置関係を保持することなく
、該対象物を正確に目標値点に運搬することを可能にし
、把持動作、及び把持対象物の移動を短時間で行うこと
に大きな効果を持たらす。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のロボットハンドの上面から見た平面
図、第2図は、同じく概観斜視図、第3図は、要部の側
面断面図、第4図は、第1指及び第2指のコンプライア
ンス部を説明する断面図、第5図は上指の4節リンク機
構を説明する断面図、第6図は同じく上面から見た平面
図、第7図〜第10図はロボットハンドの把持対象物へ
の接近方法を示す図、第11図は把持対象物の概観斜視
図、第12図は同じく側面図、第13図は把持対象物に
ロボットハンドが接触したときを示す図、第14図〜第
16図は第1指が先に把持対象物を検知したときの接近
方法を示す図、第17図〜第19図は第2指が先に把持
対象を検知したときの接近方法を示す図、第20図〜第
22図は把持対象物の位置推定方法を説明する図、第2
3図はロボットハンドの把持対象物への接近プロセスを
表す動作流れ図、第24図〜第26図はロボットハンド
の把持対象物移動方法を示す図である。 l、2・・下指、3・・・下指結合部、4・・・上指、
5・・・支持対、26b・・・台座部、17a−17e
、 18a−18b−位置推定用センサ、15.16・
・・接近検知用センサ、 4a−46・・・第1〜第4リンク、 13.14・・・ねじりコイルバネ(弾性部材)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一対の下指と、前記下指の末端を枢支した下指結
    合部と、鉛直面内で上下方向に移動可能な上指と、前記
    上指及び下指結合部をを移動可能に支持する支持体と、
    よりなり、台座部とその上に積み重ねて固定された平板
    とよりなる把持対象物を前記各指の移動によって把持・
    運搬するロボットハンドにおいて、 前記下指の近接方向側の側面に前記把持対象物と該下指
    との間の所定の僅少距離を検出する複数個の位置推定用
    センサを一列状に並べて配設したことを特徴とするロボ
    ットハンド。
  2. (2)上記下指の先端部に、上記把持対象物と該下指と
    の間の、前記位置推定用センサの検知範囲よりも広い範
    囲に跨った、所定の距離を検出する接近検知用センサを
    設けたことを特徴とする上記請求項(1)記載のロボッ
    トハンド。
  3. (3)上記下指の内側の側面は、外側に向かって湾曲し
    た曲面形状を呈することを特徴とする上記請求項(1)
    又は(2)記載のロボットハンド。
  4. (4)上記上指は、少なくとも二つ以上のリンクによっ
    て結合された多関節構造となされ、これら各リンク間は
    弾性部材を介したコンプライアントジョイントとされた
    ことを特徴とする上記請求項(1)又は(2)又は(3
    )記載のロボットハンド。
  5. (5)上記下指結合部は、上記支持体に対して、該支持
    体上の一点を中心とした回転運動と、前後方向の並進運
    動とを行うことが可能なように支持され、且つ該下指結
    合部と支持体との間は弾性部材を介したコンプライアン
    トジョイントとされた事を特徴とする上記請求項(1)
    又は(2)又は(3)又は(4)記載のロボットハンド
  6. (6)一対の下指と、前記下指の末端を枢支した下指結
    合部と、鉛直面内で上下方向に移動可能な上指と、前記
    上指及び下指結合部をを移動可能に支持する支持体と、
    を具備し、台座部とその上に積み重ねて固定された平板
    とよりなる把持対象物と前記下指との間の、所定の僅少
    距離を検出する複数個の位置推定用センサを、該下指の
    内側の側面に一列状に並べて配設するとともに、上記下
    指の先端部に、上記把持対象物と該下指との間の、前記
    位置推定用センサの検知範囲よりも広い範囲に跨った、
    所定の距離を検出する接近検知用センサを設けてなり、
    前記各指の移動によって前記把持対象物を把持・運搬す
    るロボットハンドにおいて、 前記位置推定用センサが把持対象物を検知した時点でこ
    の把持対象物の中心位置推定を開始し、得られた推定値
    から前記ロボットハンドの位置決め目標点に向かう方向
    ベクトルを算出することにより、該ロボットハンドの回
    転と並進との動作を合成して前記ベクトルに沿った合成
    動作を得ることを特徴とするロボットハンドの制御方法
  7. (7)上記接近位置検知用センサの検知領域の境界位置
    をそれぞれの接近位置検出用センサで相異なるように設
    定し、上記把持対象物の境界線がこれら各接近位置検出
    用センサの検知領域の検知領域の境界線に同時に接した
    とき、前記把持対象物が上記位置推定用センサの外部線
    上に存在するように各指を動作させることを特徴とする
    上記請求項(6)記載のロボットハンドの制御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009066678A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Yaskawa Electric Corp ロボットハンドおよびロボットハンドシステム
JP2012188245A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Murata Machinery Ltd 移載装置及び移載装置の閉動作方法
JP2018187697A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 オムロン株式会社 産業用ロボット、コントローラ、および方法
WO2023100667A1 (ja) * 2021-12-01 2023-06-08 ソニーグループ株式会社 把持装置及び把持方法

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