JPH04168174A - バインダー樹脂組成物 - Google Patents

バインダー樹脂組成物

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JPH04168174A
JPH04168174A JP2410509A JP41050990A JPH04168174A JP H04168174 A JPH04168174 A JP H04168174A JP 2410509 A JP2410509 A JP 2410509A JP 41050990 A JP41050990 A JP 41050990A JP H04168174 A JPH04168174 A JP H04168174A
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chlorinated
binder resin
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polyolefin
monomer
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Keiji Urata
浦田 啓司
Toshiaki Cho
長 俊明
Takayuki Shirai
白井 孝行
Yoshitatsu Nishijima
西嶋 能達
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Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[0001]
【産業上の利用分野】
本発明は、各種プラスチックの保護、美粧及び接着を目
的として用いられるバインダー樹脂組成物に関し、更に
詳しくは、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂
、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系
樹脂等、各種合成樹脂のフィルム、シート又は成型物に
対し侵れな諸物性を示す塗料、印刷インキ、あるいは接
着剤用のバインダー樹脂組成物に関する。 [0002]
【従来の技術】
プラスチックは、高生産性でデザインの自由度が広く、
軽量、防錆、耐衝撃性など多くの利点があるなめ、近年
、自動車部品、電気部品、建築資材等の材料として多く
用いられている。とりわけポリオレフィン系樹脂は、価
格が安く成型性耐薬品性、耐熱性、耐水性、良好な電気
特性など多くの優れた性質を有するため、工業材料とし
て広範囲に使用されており、将来その需要の伸びが最も
期待されている材料の一つである。しかしながらポリオ
レフィン系樹脂は、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系
樹脂2アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂等、極性を
有する合成樹脂と異なり、非極性で且つ結晶性のため、
塗装や接着が困難であるという欠点を有する。従来より
ポリオレフィン系樹脂成型物の表面を、プラズマ処理や
ガス炎処理し活性化することにより付着性を改良してい
るが、この方法は工程が複雑で多大な設備費や時間的な
ロスを伴うこと、又成型物の形の複雑さ及び樹脂中の顔
料や添加物の影響により、表面処理効果にバラツキを生
ずる等の欠点を有している。 [0003] このような前処理なしに塗装する方法として、自動車の
ポリプロピレンバンパー塗装に見られるようなプライマ
ー組成物が種々提案されているが、これとてもツーコー
ト仕上という煩雑さを伴うものである。 [0004] ワンコート仕上用の被覆用組成物としては、ポリオレフ
ィン系樹脂に対して強い付着力を有する塩素化ポリオレ
フィンや環化ゴム等がある力飄耐候性、耐湿性耐ガソリ
ン性等が劣り十分な塗膜性能を示さない。そのため良好
な塗料物性を有するアクリル樹脂やアルキッド樹脂等を
混合して使用する試みがなされているが、本来アクリル
樹脂やアルキッド樹脂は塩素化ポリオレフィンと相溶性
が悪いため、塗膜の光沢が低下し、外観を著しく損うな
どの問題を生ずる。 [0005] これらの欠点を改良するなめ特開昭58−71966号
に見られるような、アクリル系単量体と塩素化ポリオレ
フィンを共重合して得られる被覆用組成物や、特開昭5
9−27968号に見られるような、水酸基を有するア
クリル系単量体等と塩素化ポリオレフィンを共重合させ
た、塩素化ポリオレフィン変性水酸基含有アクリル系共
重合体とイソシアネート化合物を必須成分として成る塗
料組成物や、特開昭62−95372号に見られるよう
な、塩素化ポリオレフィンと液状ゴムの存在下で、水酸
基を有するアクリル系単量体等と共重合した水酸基含有
アクリル変性塩素化ポリオレフィン及びイソシアネート
化合物を主成分として成る接着剤樹脂組成物などが提案
されている。しかしこれらの組成物も、塩素化ポリオレ
フィンや液状ゴム及びアクリル系樹脂は前述した如く、
本質的に相互の相溶性が悪いため、共重合しても白濁や
二層分離を生じ、均一で透明な溶液が得られない。白濁
や二層分離した塗料用樹脂は、塗料化した場合十分な顔
料分散が得られず、塗膜の光沢が劣り、塗料の保存安定
性も悪くなる。又、接着剤として用いる場合十分な接着
性能が得られない。 [0006] 一方、食品包装用材料としても、様々な種類のプラスチ
ックフィルムが開発され使用されている。それに伴って
包装形態も多様化しており、特に包装内容物を保護する
ために、ラミネートによる複合フィルムの使用が多くな
っている。これら包装用に使用されるラミネート用イン
キは、フィルムの種類により数多くのインキを使い分け
ていたが、今日では該ラミネート用インキは二種類に大
別されるようにってきている。即ち、専らポリプロピレ
ンフィルムに用いられる塩素化ポリプロピレンと塩素化
エチレン酢酸ビニル共重合体を主たるバインダーとする
インキ組成物と、専らポリエステル、ナイロンフィルム
に用いられるウレタン樹脂を主たるバインダーとするイ
ンキ組成物である。 [0007] 前者の塩素化ポリプロピレンと塩素化エチレン酢酸ビニ
ル共重合体を主たるバインダーとするインキ組成物は、
例えば特公昭60−31670号に、又塩素化エチレン
酢酸ビニル共重合体を更にスルホクロル化したインキ組
成物は特開昭55−145775号に示されている。こ
れらは未処理ポリプロピレンフィルムに対してインキの
接着性が良好であるとともに、エクストルージョンラミ
ネート方式でラミネート印刷した場合でも良好な接着強
度を示す。しかしポリエステル、ナイロン等のフィルム
に対しては接着性に乏しく、これらのフィルムにはラミ
ネート用印刷インキとして適さない。 [000−8] 後者のウレタン系樹脂を主たるバインダーとするインキ
組成物は、特開昭62−153366号、特開昭62−
153367号で示されるように、ポリエステル及びナ
イロンなどの極性を有するフィルムに対しては良好な接
着性を示す力飄未処理ポリプロピレンに対しては全く付
着性がなく、ポリプロピレンエクストルージョンラミネ
ート方式による印刷は不可能である。 [0009] ポリプロピレンのエクストルージョンラミネ一方式によ
る印刷やポリエステルナイロン等のラミネート印刷の両
方に適するインキ用樹脂としては、特開昭64−852
26号で提案されている。この提案は、塩素化ポリプロ
ピレンを水酸基含有ビニルモノマー等で変性し、塩素化
ポリプロピレンに水酸基を導入した後、遊離イソシアネ
ート基含有ポリウレタンと反応させた、ポリウレタン変
性塩素化ポリプロピレンに関するものである。この方法
の欠点は塩素化ポリプロピレンと水酸基含有ビニルモノ
マーとの反応が不完全なため、塩素化ポリプロピレン中
に水酸基が完全には導入されず、水酸基含有ビニルモノ
マーがホモポリマーとなって生成する。塩素化ポリプロ
ピレンと水酸基含有ビニル系のポリマーは本質的に相溶
性が悪いため、白濁や二層分離を生ずる。当然のことな
がら、このような水酸基含有塩素化ポリプロピレンと遊
離イソシアネート基含有ポリウレタンを反応させたポリ
ウレタン変性塩素化ポリプロピレンは、白濁や二層分離
を生じ、正常なバインダー樹脂は得られないという問題
点がある。 [0010]
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、上記のような問題を解決するため、水酸
基を有するアクリル系単量体と塩素化ポリオレフィン及
び塩素化ポリジエンの三者を共重合させた共重合体が均
一で透明な液状を示し、この共重合体に更にイソシアネ
ート化合物を配合した被覆用組成物が、ポリオレフィン
系樹脂に対し優れた付着性を示し、且つ強靭で光沢のあ
る塗膜を与えることを見出し、特開昭62−18434
号で既に提案した[0011] しかしながら、この方法は家電等で使用されるポリオレ
フィン系樹脂素材に対しては十分な効果を示すが、自動
車やオートバイなど、屋外で使用される塗装物に必要な
厳しい条件下での耐ガソリン性や耐屈曲性、耐衝撃性等
についてはやや不十分であった。又、プラスチックフィ
ルムのラミネート印刷インキ用バインダー樹脂として用
いた場合、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン等
のフィルムに対する付着性は良好であるが、印刷ムラが
生じ、印刷適性という点で不十分であった。
【O○12】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者等は既に提案した特開昭62−1843
4号を更に検討し改良を加えた結果、特開昭62−18
434号の欠点であった塗膜の耐ガソリン性、耐屈曲性
、耐衝撃性及び前記した特開昭64−85226号で示
されるバインダー樹脂の溶液状態が改善され、塗料用に
もラミネートインキ用に対しても良好なバインダー樹脂
が得られることを見出し、本発明の第1の発明を成すに
至った。 [0013] 即ち、第1の発明は塩素含有率が5〜50wt%の範囲
に塩素化された塩素化ポリオレフィン(a)と、塩素含
有率が5〜50wt%の範囲に塩素化された塩素化ポリ
ジエン(b)と、1分子中にエチレン性不飽和結合と水
酸基を少なくとも1個含有する単量体及び/又は化合物
(c)を共重合して得られた樹脂(I)を、分子中に少
なくとも1個の遊離イソシアネート基を有するポリウレ
タン樹脂(I工)と反応させて得られるバインダー樹脂
組成物である。 [0014] 本発明者等は更に検討を加えた結果、上記した樹脂(I
)  高分子ポリオール(III )  有機ジイソシ
アネー) (■v)  必要に応じて鎖伸長剤及び7/
又は反応停止剤を反応させて得られるバインダー樹脂組
成物が、第1の発明より溶液状態が改善され、透明で且
つ均一な溶液が得られることを見出し、本発明の第2の
発明をなすに至った。 [0015] 本発明に用いられる塩素化ポリオレフィン(a)は、ポ
リオレフィン系樹脂に対する付着性を付与するための成
分であり、塩素含有率は5〜50wt%の範囲で使用す
るのが好ましい。塩素含有率が低すぎると低温での溶液
状態や塗膜の外観が悪くなる。塩素含有率が高すぎると
ポリオレフィン系樹脂に対する付着性が低下する。 [0016] 塩素化ポリオレフィンの原料としては、結晶性ポリプロ
ピレン、非晶性ポリプロピレン、ポリブテンー1.ポリ
ペンテン−1,4−メチルペンテン−1,低密度又は高
密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合物、エ
チレン−プロピレン−ジエン共重合物等がある。 [0017] ポリオレフィンの塩素化は通常の反応方法で容易に実施
できる。例えばポリオレフィンを水又は四塩化炭素の如
き媒体に分散又は溶解し、触媒の存在下あるいは紫外線
の照射下において、加圧又は常圧下に50℃〜120℃
の温度範囲で塩素ガスを吹込むことにより行なわれる。 又、塩素吹込中に空気、酸素、オゾンより選ばれた少な
くとも1種又は2種以上を同時に吹込み、塩素化ポリオ
レフィンを酸化処理することは、塩素化ポリオレフィン
(a)と塩素化ポリジエン(b)及び単量体及び/又は
化合物(c)の共重合反応を円滑に進める上で有効な手
段である。 [0018] 本発明に用いられる塩素化ポリジエン(b)は該共重合
反応を行う際、均一で透明な樹脂(I)の溶液を得るた
めに欠かせない成分である。即ち、前述した特開昭58
−71966号や特開昭59−27968号にみられる
ような、アクリル系単量体と塩素化ポリオレフィンとの
共重合体は均一で透明な溶液とならず、分離、白濁する
のに対して、本発明のように塩素化ポリジエン(b)を
加えて共重合することにより、均一で透明な溶液が得ら
れる。 [0019] 本発明で言うポリジエンとは、ポリブタジェン、ポリペ
ンタジェン、ポリイソプレン等を含み、例えば上記のポ
リブタジェンとしては、ブタジェンを金属ナトリウムや
有機ナトリウム触媒によるアニオン重合法、チーグラー
型配位アニオン重合法、フリーデルクラフト触媒による
カチオン重合法及びラジカル重合法等の特定な触媒と重
合法で溶液重合して得られる液状ポリブタジェンであり
、水酸基カルボキシル基、酸無水物基を有するものも含
む。又、その他のポリジエンとしては、液状ポリクロロ
プレン、液状ポリベンダジエン、液状ポリイソプレン等
の不飽和基を有する液状ゴムがある。 [0020] 塩素化ポリジエンの塩素含有率は5〜50wt%の範囲
で使用するのが好ましい。 塩素含有率が低すぎると塗膜外観が悪くなり、共重合反
応中ゲル化するおそれがある。塩素含有率が高すぎると
塩素化ポリオレフィン(a)との相溶性が悪くなるため
、良好な塗膜外観が得られず、単量体及び/又は化合物
(c)との反応性も低下する。 [0021] ポリジエンの塩素化反応は前記したポリオレフィンと同
様な方法で行なえるが常温で無触媒、紫外線照射なしの
状態でも反応できる。 [0022] 本発明に用いられる1分子中にエチレン性不飽和結合と
水酸基を有する単量体及び又は化合物(c)は、本発明
に係る樹脂(I)に水酸基を導入するためのもので、例
えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート等があり、上記水酸基
含有(メタ)アクリレートをカフロラクトン類でエステ
ル化した(ポリ)カプロラクトン変性(メタ)アクリレ
ート(例えば、ダイセル化学工業(株)商品名プラクセ
ルFA、 プラクセルFMシリーズなど)も使用できる
。又、α、β不飽和カルボン酸もしくはその無水物とジ
オール類を反応させて得られるエステル類や、1,4−
ブテングリコール、アリルアルコール等1分子中にエチ
レン性不飽和結合と水酸基を有する単量体もしくは化合
物であれば使用できる。 [0023] 又、単量体及び/又は化合物(c)に、1分子中にエチ
レン性不飽和結合を少なくとも1個有する単量体及び/
又は化合物を混合して用いても差しつかえない。 この除用いる単量体としては、例えば(メタ)アクリル
酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、n−ブチル(メタ)アクリレート2エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)
アクリレート。 ラウリル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)ア
クリレート、スチレン。 酢酸ビニル、 (メタ)アクリロニトリル等があり、化
合物としてはポリスチレンやポリ(メタ)アクリレート
の末端に重合可能な(メタ)アクリロイル基を有するマ
クロモノマー等がある。 [0024] 本発明に係る塩素化ポリオレフィン(a)と塩素化ポリ
ジエン(b)及び単量体及び/又は化合物(c)の共重
合は、溶液重合によって行なわれる。使用する溶剤はト
ルエン、キシレン等の芳香族系溶剤が好ましく、他にエ
ステル系溶剤、ケトン系溶剤、アルコール系溶剤、脂肪
族系溶剤、環状脂肪族系溶剤等を併用しても差しつかえ
ない。 [0025] 重合開始剤としては、ベンゾイルパーオキシド、ジーt
ert−ブチルパーオキシドのようなパーオキシド類や
アゾビスイソブチロニトリルのようなアゾニトリル類が
ある。 [0026] 共重合の方法は、(a)と(b)を溶剤で適当に希釈し
て混合し、重合開始剤を添加した後加温し、(C)を徐
々に加えながら反応することを基本プロセスとするが(
a)と(b)及び(c)をあらかじめ混合し、重合開始
剤を添加した後加温し反応しても良い。 [0027] 本発明の第1の発明に用いられるポリウレタン樹脂(I
I)は、基本的には高分子ポリオール成分と有機ジイソ
シアネートを反応させることにより得られるが、必要に
応じジオール成分及び/又はジアミン成分よりなる鎖伸
長剤を用い高分子量化してもよい。 [0028] 高分子ポリオールとしては、ポリエーテルポリオールや
ポリエステルポリオール等があり、ポリエーテルポリオ
ールとしては、例えばポリエチレングリコールポリプロ
ピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポ
リカーボネートジオール類、ビスフェノールAに酸化エ
チレンや酸化プロピレンを付加して得られるグリコール
類等がある。ポリエステルポリオールとしては、アジピ
ン酸。 マレイン酸、コハク酸、フマル酸、フタル酸、セバシン
酸等のジカルボン酸とエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,8−オクタ
メチレンジオール等のグリコールを重縮合させて得られ
るアジペート類があり、例えばポリエチレンアジペート
ポリブチレンアジペート、ポリへキサメチレンアジペー
ト等である。又、ラクトンの開環重合によって得られる
ポリカプロラクトンジオール類も使用できる。 [0029] 有機ジイソシアネートとしては、芳香族や脂肪族及び脂
環族のジイソシアネート類があり、例えばトリレンジイ
ソシアネート、キシレンジイソシアネート、1゜5−ナ
フタレンジイソシアネート1,4−テトラメチレンジイ
ソシアネート、1,6−へキサメチレンジイソシアネー
ト、2,2.4−トリメチルへキサメチレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、 4.4’−ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネー)、1.4−シク
ロヘキシルジイソシアネート等がある。 [0030] 鎖伸長剤としてはジオールやジアミン等が使用でき、ジ
オールの代表的なものとして、エチレングリコール、フ
ロピレンゲリコール、1,4−ブタンジオール、1゜4
−ベンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,
5−ヘキサンジオール等がある。 ジアミンの代表的なものとして、エチレンジアミン、プ
ロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、 2,2
.4−)リメチルへキザメチレンジアミン、イソホロン
ジアミン、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジアミ
ン等がある。 [0031] ポリウレタン樹脂(II)を得るための反応方法は、従
来より公知のポリウレタン樹脂製造方法を利用すれば良
い。例えば上記高分子ポリオール成分に対し有機ジイソ
シアネート化合物を過剰に添加し、即ちNC○/○H=
1.0モルを越えた範囲、好ましくは1.1〜2.0モ
ルの範囲で反応させ、更に高分子量化する必要があれば
鎖伸長剤を用いることで、1分子中に少なくとも1個の
遊離イソシアネート基を有するポリウレタン樹脂(II
)を製造することができる。 [0032] ポリウレタン樹脂(II)の反応溶剤としては、トルエ
ン、キシレン等の芳香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸フロ
ビル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、メチルニチルケ
トン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、エタ
ノール、イソプロパツール、n−ブタノール等のアルコ
ール系溶剤を単独又は混合して使用できる
【0033】 ポリウレタン樹脂(II)の数平均分子量は1.000
〜150.000のものが好ましく1、000以下では
塗膜の耐ガソリン性、耐湿性、耐ブロッキング性等が不
十分となり、150.000以上では顔料分散性やスプ
レー作業性等が劣り、塗料やインキ用のバインダー樹脂
として適さない。
【0034】 第1の発明のバインダー樹脂は、前記した樹脂(I)と
ポリウレタン樹脂(II)を反応させた後、反応停止剤
を添加し反応を停止させることにより得られる。 反応停止剤としては、メタノール、エタノール、イソフ
ロパノール等のモノアルコール類や、モノエチルアミン
、n−プロピルアミン、n−ブチルアミン等のモノアミ
ン類がある。又、エタノールアミン、プロパツールアミ
ン、ブタノールアミン等のアミノアルコール類も使用で
きる。
【0035】 該バインダー樹脂を合成する際の重量混合比は、樹脂(
1)/ポリウレタン樹脂(II)=5/95〜9515
が本発明を実施する上で好ましい範囲である。 [0036] 第2の発明に用いられる樹脂(I)  高分子ポリオー
ル(III )  有機ジイソシアネート(T〜リ 鎖
伸長剤、反応停止剤は前記したものと同一である。 [0037] 第2の発明のバインダー樹脂は、樹脂(I)  高分子
ポリオール(III)  有機ジイソシアネート(IV
)をNC○/○H=0.1〜2.0モルの範囲で反応さ
せることにより得られる力飄鎖伸長剤を用い更に高分子
量化してもよい。又、末端のイソシアネート基の反応を
停止させるために反応停止剤を用いてもよい。反応溶剤
としては、前記したポリウレタン樹脂(エエ)を製造す
る除用いる反応溶剤がそのままイ吏用できる。
【○038】 本発明のバインダー樹脂は硬化剤としてイソシアネート
化合物を配合することにより、耐ガソリン性、耐候性、
耐湿性、耐熱水性(ボイル、レトルト性)等、塗料やイ
ンキに必要な塗膜物性を向上させることができる。この
除用いるイソシアネート化合物としては、前記した有機
ジイソシアネート類が使用できる力板これらの有機ジイ
ソシアネート類を、ビューレット体、インシアヌレート
体、トリメチロールプロパンアダクト体等のイソシアネ
ート誘導体に変性して用いるのがより好ましい。 [0039] 本発明のバインダー樹脂組成物は、そのま・コーティン
グして用いても良いが、顔料、溶剤、その他の添加剤を
加え混練1分散し塗料やインキとして用いることができ
る。また該組成物はそれだけでバランスのとれた塗膜物
性を示すが、必要であれば、アルキッド樹脂、アクリル
樹脂、アクリルポリオール、ポリエステル樹脂、ポリエ
ステルポリオール、ポリエーテル樹脂、ポリエーテルポ
リオールポリウレタン樹脂、塩素化ポリオレフィン等を
更に添加して用いても差しつかえない。 [0040]
【作用】
本発明の特徴とするところは、他の類似の発明品に比べ
、遥かに均一で透明なバインダー樹脂溶液を得ることに
ある。即ち、塩素化ポリオレフィンとエチレン性不飽和
結合及び水酸基を少なくとも1個含有する単量体もしく
は化合物を共重合する場合、塩素化ポリオレフィン自身
反応性が劣るため、これらの共重合物と同時に単量体も
しくは化合物のホモポリマーが生成する。このため反応
物は白濁二層分離を生ずる力板本発明のように塩素化ポ
リジエンを加えて共重合することにより、均一で透明な
溶液が得られる。 [0041] 塩素化ポリジエンのこの効果は、塩素化ポリジエンが適
当な塩素化度に於いて、塩素化ポリジエンや上記単量体
もしくは化合物の重合体のいずれとも相溶する物質であ
ることと、上記単量体もしくは化合物との反応性が良好
であることからこれらのホモポリマーの生成が抑えられ
ることに由来するものと考えられる。 更に第1の発明のように樹脂(I)の水酸基とポリウレ
タン樹脂(I工)のイソシアネート基を反応させた場合
、樹脂(I)中には以上の様な理由で水酸基を有する単
量体のホモポリマーが少いと考えられるため、得られた
バインダー樹脂は均一で透明な溶液になるものと推察さ
れる。 [0042] 又、樹脂(I)とポリオール(I工I )及び有機ジイ
ソシアネート(TV)を同時に反応させる第2の発明に
おいては、合成された分子中に上記(I) 、  (エ
エエ)(IV)の成分がランダムに配置されるものと考
えられるため、第1の発明のバインダー樹脂より更に均
一で透明なバインダー樹脂溶液になるものと思われる。 [0043]
【実施例1 次に本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。 [0044] (試作例−1) 数平均分子量が5.000のアイソタクチックポリプロ
ピレン500gをグラスライニングされた反応釜に投入
し、8リツトルの四塩化炭素を加え、温度110℃、圧
力2. kg/crn2で十分に溶解した後、紫外線を
照射しつつ塩素含有率が3ht%になるまで反応釜底部
より塩素ガスを導入しな。次に四塩化炭素を留去し、ト
ルエン置換し、不揮発分が30wt%の塩素化ポリフロ
ピレンのトルエン溶液を得た。 [0045] (試作例−2) 数平均分子量が15.000のアイソタクチックポリプ
ロピレン500 gを塩素ガスと空気を同時に吹込む以
外は、試作例−1と全く同様な方法で塩素化を行い、塩
素含有率が30込・七%で不揮発分が30wt%の塩素
化ポリプロピレンのトルエン溶液を得た。 [0046] (試作例−3) 商品名ヨ曹ポリブタジエンB −3000(日本曹達(
株)製、液状ポリブタジェン数平均分子量3.000)
  500 gを試作例−1と同様な反応釜に投入し、
8リツトルの四塩化炭素を加え均一に溶解させた。窒素
ガスにより空気を完全にパージして、温度を50℃に保
ち、塩素含有率が30wt%になるまで塩素ガスを導入
L7′:o以下試作例−1と同様にして、不揮発分が5
0wt%の塩素化ポリブタジェンのトルエン溶液を得た
。 [0047] (試作例−4) 撹拌機と温度計とモノマーを還流するための冷却管を取
付けたフラスコ中に、試作例−1で得た塩素化ポリプロ
ピレン(不揮発分30wt%)  200g、試作例−
3で得た塩素化ポリブタジェン(不揮発分50wt%)
40g、トルエン40g、ベンゾイルパーオキシド1.
0gを投入し、85℃で30分間撹拌した。次にメチル
メタクリレ−149g、ラウリルメタクリレート49g
、メタクリル酸2.0 g、2−ヒドロキシエチルアク
リレ−) 20 gの混合物を約3時間で添加し、更に
数時間共重合反応を行った後、トルエンを100g投入
し、共重合反応を停止させ、均−且つ透明で粘稠な共重
合物(不揮発分40wt%)を得た。 [0’048] (試作例−5) 試作例−2で得た塩素化ポリプロピレン(不揮発分30
wt%)  200g、試作例−3で得た塩素化ポリブ
タジェン(不揮発分50wt%)80g、トルエン20
0 g、ベンゾイルパーオキシド1.0g、シクロへキ
シルメタクリレート69.2 g、エチルアクリレート
10.8 g、2−ヒドロキシエチルアクリレート20
gの配合割合で試作例−4の反応方法に準じ共重合反応
を行い、均−且つ透明で粘稠な共重合物(不揮発分40
wt%)を得た。 [0049] (試作例−6) 試作例−1で得た塩素化ポリプロピレン(不揮発分30
wt%)  500g、試作例−3で得た塩素化ポリブ
タジェン(不揮発分50wt%)  100g、ベンゾ
イルパーオキシド2g、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート20gの配合割合で、試作例−4の反応方法に準じ
共重合反応を行い、均−且つ透明で粘稠な共重合物(不
揮発分35.5wt%)を得た。 [0050] (試作例−7) 試作例−2で得た塩素化ポリプロピレン(不揮発分3眠
“t%)  500gを採取する以外は試作例−6と全
く同様な配合割合で、試作例−4の反応方法に準じ共重
合反応を行い、均−且つ透明で粘稠な共重合物(不揮発
分35.5wt%)を得た。 [0051] (試作例−8) 商品名プラクセルL −220AL (ダイセル化学工
業(株)製、カプロラクトン系高分子ジオール、分子量
2,000)  400g、ヘキサメチレンジイソシア
ネート50.4gを試作例−4と同様なフラスコ中に投
入し、窒素ガスを導入しながら温度80℃で数時間反応
させた後、トルエン300g、酢酸エチル150.4 
gを加え、末端にイソシアネート基を有するポリウレタ
ン樹脂(不揮発分50wt%)を得た。 【○052】 (試作例−9) アジピン酸と1,4−ブタンジオールから合成された高
分子ポリオール(ブタンアジペートジオール、分子量2
,000)  400g、イソホロンジイソシアネート
84.4 gを試作例−8と同様な方法で反応させた後
、更に鎖伸長剤として1,4−ブタンジオール8.6g
を加え数時間反応させた。次にトルエン246g、メチ
ルエチルケトン246gを投入し、末端にイソシアネー
ト基を有するポリウレタン樹脂(不揮発分50wt%)
を得た。 [○053] (実施例−1) 試作例−4で得た共重合物250 g、試作例−8で得
たポリウレタン樹脂85gを試作例−4と同様なフラス
コ中に投入し、85℃で5時間反応させた後、トルエン
22g、反応停止剤としてエタノールアミン0.6 g
を添加し反応を停止させ、均−且つ透明で粘稠な反応物
(不揮発分 40wt%)を得た。次にこの反応物10
0gと二酸化チタン26gをサンドミルで3時間混練し
た後、イソシアネート硬化剤デスモジュールN3390
 (バイエル社製、ヘキサメチレンジイソシアネート系
、イソシアヌレート体)5.2gを添加し、No、4フ
オードカツプで13〜15秒/20℃になるようキシレ
ンで粘度調整を行い、ポリプロピレン板、TX−933
A(三菱油化(株)製)にスプレー塗装した。室温で1
5分間乾燥した後、80℃で30分間強制乾燥し、1週
間室内に静置した後、塗膜の試、験を行った。結果を表
−1に示す。 [0054] (実施例−2) 試作例−5で得た共重合物250g、試作例−8で得た
ポリウレタン樹脂60g、トルエン16g、反応停止剤
としてエタノールアミン0.45 gの配合割合で、実
施例−1の方法に準じ反応を行い、均−且つ透明で粘稠
な反応物(不揮発分40wt%)を得た。次にこの反応
物100g、二酸化チタン26g、イソシアネート硬化
剤デスモジュールZ4370 (バイエル社製、イソホ
ロンジイソシアネート系、インシアヌレ−)体)9.6
g、硬化促進剤ジーn−ブチル錫ジウラレー) 0.0
8 gの配合割合で、実施例−1と同様な方法で塗料調
整及び塗膜の試、験を行った。結果を表−1に示す。 [0055] (実施例−3) 試作例−4で得た共重合物250g、プラクセルL−2
20AL 80 g、ヘキサメチレンジイソシアネート
7g、酢酸エチル37gを試作例−4と同様なフラスコ
中に投入し、窒素ガスを導入しながら温度85℃で8時
間反応させた後、トルエン46g、酢酸エチル47.5
 gを加え、均−且つ透明で粘稠な反応物(不揮発分4
0wt%)を得た。次にこの反応物100g、二酸化チ
タン26g、イソシアネート硬化剤デスモジュールN3
3903.9 g、硬化促進剤ジーn−ブチル錫ジウラ
レー) 0.08 gの配合割合で、実施例−1と同様
な方法で塗料調整及び塗膜の試、験を行った。結果を表
−1に示す。 [0056] (実施例−4) 試作例−5で得た共重合物250g、プラクセルL −
220AL 100g、ヘキサメチレンジイソシアネー
)9.4g、酢酸エチル59.4 gの配合割合で、実
施例−3の方法に準じ反応を行った後、トルエン70g
、酢酸エチル34.8 gを加え、均−且つ透明で粘稠
な反応物(不揮発分40wt%)を得た。次にこの反応
物100g、二酸化チタン26g、イソシアネート硬化
剤デスモジュール743705.2g、硬化促進剤ジー
n−ブチル錫ジウラレー) 0.08 gの配合割合で
、実施例−1と同様な方法で塗料調整及び塗膜の試、験
を行った。結果を表−1に示す。 [0057] (比較例−1) 試作例−4で得た共重合物100g、二酸化チタン26
g、イソシアネート硬化剤デスモジュールN33907
.4gの配合割合で実施例−1と同様な方法で塗料調整
及び塗膜の試験を行った。結果を表−1に示す。
【○058】 (比較例−2) 試作例−5で得た共重合物100g、二酸化チタン26
g、イソシアネート硬化剤デスモジュール743701
2.5 g、硬化促進剤ジーn−ブチル錫ジラウレー)
 0.08gの配合割合で、実施例−1と同様な方法で
塗料調整及び塗膜の試験を行った。 結果を表−1に示す。 [0059]
【表−1】
【O○601 試、験方法 ・付着 性 塗面上に1mm間隔で素地に達する 100個のゴバン目を作り、 その上に七ロファ ン粘着テープを密着させて 180゜ 方向にひきはがし、 塗膜の残存する程度で判定 した。 [0061] ・促進耐候性 カーボンアーク式のサンシャインウェザ−メーターを使
用した。光沢度は60゜鏡面反射、 白色度はハンターで測定した。 [0062] ・耐温水性 40℃の温水に塗装板を 120時間および240時間浸漬し、 塗膜の状態を調べた。 [0063] ・耐ガソリン性 (ラビング100回) 脱脂綿に日石レギュラーガソリンをしみ込ませ、塗面を 100回ラビングし、 楡 膜の状態を調べた。 (浸漬2時間) 塗面上に素地に達するスクラッチ (×印) を入れ、 日石しキ゛ユラーガ゛ソリン(こ 2時間浸漬し、塗膜の状態を調べた。 [0064] ・耐屈曲性 1/2≠インチマンドレルで 180゜ 折曲げ、 塗膜の状態を調べた。 [0065] ・耐衝撃性 デュポン式衝撃試験機で、撃芯 1/2φインチ、 荷重500gを使用し、 塗面上に 50cmの高さから落下させ、 塗膜の状態を調べた。 [0066] (実施例−5) 試作例−6で得た共重合物282g、試作例−9で得た
ポリウレタン樹脂467gトルエン192g、メチルエ
チルケトン191g、反応停止剤としてn−ブチルアミ
ン2.5gの配合割合で、実施例−1の方法に準じ反応
を行い、均−且つ透明で粘稠な反応物(不揮発分30w
t%)を得た。次にこの反応物をバインダー樹脂とした
インキを調整し、コーティングロッド#10で未処理ポ
リプロピレンフィルム(以下未処理PPと称す) コロ
ナ放電処理ポリプロピレンフィルム(以下処理PPと称
す) ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下PE
Tと称す) ナイロンフィルム(以下NYと称す)にそ
れぞれ塗工し、24時間室温で乾燥した後、セロファン
粘着テープを用いセロテープ剥離試、験及びヒートシー
ル強度試、験を行った。結果を表−2に示す。尚、イン
キの配合処方は表−3に示す。 [0067] (実施例−6) 試作例−7で得た共重合物140g、試作例−9で得た
ポリウレタン樹脂400gトルエン146g、メチルエ
チルケトン146g、反応停止剤としてn−ブチルアミ
ン2.1gの配合割合で、実施例−1の方法に準じ反応
を行い、均−且つ透明で粘稠な反応物(不揮発分30w
t%)を得た。 以下実施例−3と同様な試験を行った。結果を表−2に
示す。 [0068] (実施例−7) 試作例−6で得た共重合物169g、アジピン酸と1,
4−ブタンジオールから合成された高分子ポリオール(
ブタンアジペートジオール、分子量2,000)  1
00g、インホロンジイソシアネー) 32.6 gを
試作例−4と同様なフラスコ中に投入し、窒素ガスを導
入しながら85℃で約10時間反応させた後、更に鎖伸
長剤として1,4−プタンジオール4.96 gを加え
約5時間反応させた。冷却後トルエン177g、メチル
エチルケトン180g、n−ブチルアミン2.15gを
添加し反応を停止させ、均−且つ透明で粘稠な反応物(
不揮発分30wt%)を得た。 以下実施例−5と同様な試、験を行った。結果を表−2
に示す。 [0069] (実施例−8) 試作例−7で得た共重合物169g、商品名プラクセル
L −220AL (ダイセル化学工業(株)製、カプ
ロラクトン系高分子ジオール、分子量2,000)  
100g、インホロンジイソシアネー) 32.6 g
を実施例−7と同様な方法で反応させた後、メチルエチ
ルケトン84g、鎖伸長剤としてインホロンジアミン9
.4gを加え更に約3時間反応させた。冷却後トルエン
129g、メチルエチルケトン106g、n−ブチルア
ミン2.15g、イソプロピルアルコール48gを添加
し反応を停止させ、均−且つ透明で粘稠な反応物(不揮
発分30wt%)を得た。 以下実施例−5と同様な試験を行った。結果を表−2に
示す。 [0070] (比較例−3) 商品名スーパークロン803MW (塩素化ポリフロピ
レン、塩素含有率29.5wt%、不揮発分20w七%
、山陽国策パルプ(株)製)と商品名スーパークロンB
X (塩素化エチレン酢酸ビニル共重合体、塩素含有率
18wt%、不揮発分20註%、山陽国策パルプ(株)
製)の混合物で実施例−5と同様な試、験を行った。結
果を表−2に示す。 [0071] (比較例−4) 商品名サンブレンIB−450(ポリウレタン樹脂、不
揮発分30wt%、三洋化成化学工業(株)製)で実施
例−5と同様な試、験を行った。結果を表−2に示す。 [0072] 【表−2】 [0073]
【表−3】 [0074] ・スーパークロン803MW及びスーパークロンBXは
不揮発分20wt%(トルエン溶液)。サンブレンIB
−450は不揮発分30wt%(メチルエチルケトン/
イソプロパツール−2フ2溶液)。 [0075] 二酸化チタン(石原竜業(株)製、ルチル型R−820
)。 [0076] ・カーミン6BN(東洋インキ製造(株)製、アゾ系有
機顔料。 [0077] ・練肉条件:サンドミルで2時間混練。 [0078]
【発明の効果】
(表−1の結果より)比較例−1及び2は、特開昭62
−18434号及び特開昭64−85226号で本発明
者等が既に提案した組成物であるカミこれらを第1の発
明(実施例−1及び2)のように変性することにより、
従来より持つ優れた性質、例えば付着性、外観、耐ガソ
リン性、耐候性等を損うことなく、塗膜に柔軟性を付与
することができ、耐屈曲性、耐衝撃性を著しく改善して
いることが分かる。第2の発明(実施例−3及び4)は
第1の発明品の持つ良好な性質に加え、溶液の均−性及
び透明が更に改善されていることが分かる[0079] (表−2の結果より)塩素化ポリプロピレン/塩素化エ
チレン酢酸ビニル共重合体系のインキ用バインダー樹脂
はPPフィルムに対して良好な付着性を示すがPET、
NYフィルムには付着性がなく実用強度にほど遠い。又
、ポリウレタン系のインキ用バインダー樹脂はPET、
NYフィルムには付着するが、PPフィルムには接着強
度が十分でない。本発明品(第1及び第2の発明)はP
PフィルムにもPET、NYフィルムにも接着性良好な
汎用性の高いインキ用バインダー樹脂であることが分か
る。
【書類名】 【提出日】 【あて先】 【事件の表示】 【畠願番号】 【発明の名称】 【補正をする者】 【事件との関係】 【識別番号】 【氏名又は名称】 【代理人】 【識別番号】 【郵便番号】 【住所又は居所】 【弁理士】 【氏名又は名称】 【電話番号】
【手続補正 1】
【補正対象書類名】 【補正対象項目名】 【補正方法】 【補正の内容】
【手続補正 2】
【補正対象書類名】 【補正対象項目名】 【補正方法】 【補正の内容】
【手続補正 3】
【補正対象書類名】
手続補正書 平成3年5月13日

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩素含有率が5〜50wt%の範囲に塩素
    化された塩素化ポリオレフィン(a)及び塩素含有率が
    5〜50wt%の範囲に塩素化された塩素化ポリジエン
    (b)と、1分子中にエチレン性不飽和結合と水酸基を
    少なくとも1個含有する単量体及び/又は化合物(c)
    を共重合して得られる樹脂( I )に、1分子中に少な
    くとも1個の遊離イソシアネート基を含有するポリウレ
    タン樹脂(II)を反応させて得られるバインダー樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】単量体及び/又は化合物(c)が1分子中
    にエチレン性不飽和結合を少なくとも1個含有する単量
    体及び/又は化合物との混合物である請求項1記載のバ
    インダー樹脂組成物。
  3. 【請求項3】ポリウレタン樹脂(II)の数平均分子量が
    1,000〜150,000である請求項1及び2記載
    のバインダー樹脂組成物。
  4. 【請求項4】樹脂( I )とポリウレタン樹脂(II)と
    の重量比が5/95〜95/5の範囲で反応させて得ら
    れる請求項1及び2記載のバインダー樹脂組成物。
  5. 【請求項5】塩素化ポリオレフィン(a)がポリオレフ
    ィンの塩素化反応中に空気及び/又は酸素及び/又はオ
    ゾンで酸化処理して得られる請求項1及び2記載のバイ
    ンダー樹脂組成物。
  6. 【請求項6】請求項1及び2あるいは5記載のバインダ
    ー樹脂組成物に硬化剤としてイソシアネート化合物を配
    合することを特徴とした塗料及び印刷インキ又は接着剤
    用樹脂組成物。
  7. 【請求項7】請求項1及び2又は5のバインダー樹脂組
    成物の製法。
  8. 【請求項8】塩素含有率が5〜50wt%の範囲に塩素
    化された塩素化ポリオレフィン(a)及び塩素含有率が
    5〜50wt%の範囲に塩素化された塩素化ポリジエン
    (b)と、1分子中にエチレン性不飽和結合と水酸基を
    少なくとも1個有する単量体及び/又は化合物(c)を
    共重合して得られる樹脂( I )に、高分子ポリオール
    (III)、有機ジイソシアネート(IV)、必要に応じて
    鎖伸長剤及び/又は反応停止剤を反応させて得られるバ
    インダー樹脂組成物。
  9. 【請求項9】単量体及び/又は化合物(c)が1分子中
    にエチレン性不飽和結合を少なくとも1個含有する単量
    体及び/又は化合物との混合物である請求項8記載のバ
    インダー樹脂組成物。
  10. 【請求項10】塩素化ポリオレフィン(a)がポリオレ
    フィンの塩素化反応中に空気及び/又は酸素及び/又は
    オゾンで酸化処理して得られる請求項8及び9記載のバ
    インダー樹脂組成物。
  11. 【請求項11】請求項8及び9あるいは10記載のバイ
    ンダー樹脂組成物に硬化剤としてイソシアネート化合物
    を配合することを特徴とした塗料及び印刷インキ又は接
    着剤用樹脂組成物。
  12. 【請求項12】請求項8及び9又は10記載のバインダ
    ー樹脂組成物の製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022022207A (ja) * 2020-07-22 2022-02-03 東洋インキScホールディングス株式会社 光輝性印刷層を有する包装材、およびその製造方法

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JP2022022207A (ja) * 2020-07-22 2022-02-03 東洋インキScホールディングス株式会社 光輝性印刷層を有する包装材、およびその製造方法

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