JPH04160Y2 - - Google Patents

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JPH04160Y2
JPH04160Y2 JP11205890U JP11205890U JPH04160Y2 JP H04160 Y2 JPH04160 Y2 JP H04160Y2 JP 11205890 U JP11205890 U JP 11205890U JP 11205890 U JP11205890 U JP 11205890U JP H04160 Y2 JPH04160 Y2 JP H04160Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、主としてコンクリート構造物の防
水工事に使用される止水シートに関するものであ
る。
〔従来技術とその問題点〕
トンネル、特に山岳トンネルの造成は、高強度
のトンネルを得ることができるのでナトム工法が
採られている。
ナトム工法とは、オーストラリアで開発された
トンネル工法で、第1図に示すように掘削したト
ンネル内面に先ず吹付けによる1次吹付コンクリ
ート層1を形成し、次いで周囲にロツク・ボルト
2を適宜の間隔で打設し、更に可縮支保工(図示
せず)を施した後、2次覆工コンクリート層3を
形成するトンネル工法で、打設したロツク・ボル
ト2による地山の保持力により、高強度のトンネ
ルが得られ、最近の山岳トンネルは何れもこの工
法が採られている。
ところが、このナトム工法によるトンネルを含
め、一般のトンネルにおいては、吹付けによる2
次覆工コンクリート層3を形成する工程におい
て、2次覆工コンクリート層3が完全に硬化する
前に1次吹付コンクリート層1の弱い部分に漏水
が始まり、2次覆工コンクリート層3に亀裂が生
じたり或いはまた完工時に漏水による亀裂が生じ
なくとも、一般に1次吹付コンクリート層1は薄
いので、1次吹付コンクリート層1と2次覆工コ
ンクリート層3の間に停滞した水によつて、亀裂
が生じる欠点があつた。
これを防止するため、先に特開昭58−26198号
公報に示されるように、1次吹付コンクリート層
1と2次覆工コンクリート層3間に裏面に不織布
を接着したプラスチツク製止水シートを張設する
ことを開発し、相当の効果を得ることに成功した
が、完全ではなく、依然亀裂が生じている。
その原因はコンクリート凝固時において発生す
るセメントの水和熱による膨張、そして爾後の収
縮によつて亀裂が発生するものである。
従つて、この時の応力を緩和又は除去しない限
り、亀裂は消滅しない。
先に提案したものは第2図に示すように、プラ
スチツクシート4に不織布5を接着した止水シー
トSHを止釘6で止め、止水シートの合せ目は一
方の止水シートSH′の不織布5を重ね合せ代分だ
け除去し、重ね合せ部のシート4aを連設止水シ
ートSHのシート4と溶着部を残して両面テープ
7で仮止めし、溶着部Xを熱風溶接機で溶接する
と共に、前記釘止めに際し、未加硫ブチルゴム等
の粘着性シール片8を当てて止釘6を打ち込み、
その打ち込み後、一端8aを折り返して接着させ
て釘止部をシールするという工法であるが、フラ
ツトな不織布5ではコンクリート吹付方向のみに
僅かな亀裂発生応力の吸収力があるが、亀裂発生
防止には限界がある。
また施工が面倒で、かなりの施工時間と熟練を
要すること、更に排水効果を期待する不織布5は
コンクリートその他から発生するアクで目詰まり
したり、バクテリア現象によつて、排水機能が経
年低下すること、毛細管現象で逆に水を吸い上げ
る等の欠点があつた。
また、例えば実開昭57−56909号公報に開示さ
れているように、一側面に乳頭状の中空のスペー
サを、縦、横両方向に適宜の間隔を置いて設けた
合成樹脂製のプレートを、止水シートとして用い
ることが知られている。
しかし、このものにおいては、プレートの一側
面にしか乳頭状の中空のスペーサが設けられてい
ないので、プレートの面方向の伸縮性及び可撓性
に欠け、1次吹付コンクリート1の表面の起伏に
追従し難く、折損又は破損しやすいという問題点
がある。
本考案は、従来の技術が有する上記のような問
題点に鑑み、伸縮性及び可撓性があり、起伏の激
しい1次吹付コンクリート等への追従性をよくし
た止水シートを提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案の止水シート
は、可撓性を有するプラスチツクシートの両側面
に、その一側面より突出する凸部の背面に、他側
面より凹入する凹部が位置するようにした多数の
凹凸を、互いに交差する方向に沿つて凹部と凸部
とが互いに近接して交互に位置するように連続的
に設けたことを特徴としている。
〔作用〕
本考案の止水シートは、一側面より突出する凸
部の背面に、他側面より凹入する凹部が位置する
ようにした多数の凹凸を、可撓性を有するプラス
チツクシートの両側面の互いに交差する方向に沿
つて凹部と凸部とが互いに近接して交互に位置す
るように連続的に設けたので、各凹部の開口部及
び凸部の底部が引張力が掛つた方向に拡開するこ
とにより、全体的なシート面に沿うあらゆる方向
に伸縮性が生じるとともに、各凹部及び凸部の側
壁部分がわずかずつ傾斜することにより、全体と
して大きな可撓性が生じる。
その結果、起伏の激しい1次吹付コンクリート
の表面にも難なく追従することができ、しかも2
次覆工コンクリートの打設時における圧力によつ
ては、凸部が座屈しない程度の十分な強度を持た
せることもできる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を、添付図面に基づいて
説明する。
第3図は、本考案の第1実施例を示すもので、
可撓性を有する合成樹脂材料よりなるプラスチツ
クシート11の側縁部を除く両側面には、一側面
より突出する凸部13の背面に、他側面より凹入
する凹部12が位置するようにした多数の凹凸
が、両側面の互いに交差する方向(第1実施例に
おいては第3図の左右方向と、図面の面と直交す
る方向)に沿つて、凹部12と凸部13とが互い
に近接して交互に位置するように連続的に設けら
れている。
プラスチツクシート11の一方の側縁には、板
状の基片14aの先端部と中間部から両側方に向
かつてハ字状に延出する小、大2対の弾性舌片1
4b,14cを備える雄型係合部14が設けられ
ている。
雄型係合部14の基片14aの基端部は二股状
に分岐し、その一片の連結片14dはプラスチツ
クシート11の一方の側縁に固着され、他片は、
雄型係合部14を後述する雌型係合部15に嵌合
させるときに用いるつまみ片14eをなしてい
る。
プラスチツクシート11の他方の側縁は、凹凸
のない範囲を一方の側縁より大として、その部分
を釘止片16とし、釘止片16の基部に雌型係合
部15を設けてある。
雌型係合部15は、断面形状がほぼ台形をな
し、その台形の底辺部分の中央に、雄型係合部1
4を嵌合するための開口15aを設けた嵌合部1
5bと、この嵌合部15bの基部(台形の上辺に
あたる部分)より二股状に分岐する連結片15c
及びつまみ片15dとからなつている。連結片1
5cは、プラスチツクシート11における釘止片
16の基部に固着され、つまみ片15dは上記つ
まみ片14eと同様の機能を果たす。
この第1実施例の止水シートをナトム工法に使
用するには、第3図に示すような止釘17をもつ
て釘止片16を、1次吹付コンクリート1(第1
図及び第2図参照)に打つて、プラスチツクシー
ト11を止め、次いで、次に張設する止水シート
の雄型係合部14を雌型係合部15に嵌合し、続
いて反対側にある釘止片16を釘止めするという
要領で順次止水シートを張設して行く。
雄型係合部14を雌型係合部15に嵌合したと
き、大小2対の弾性舌片14c,14bの雌型係
合部15の嵌合部15bの内面に圧接し、それら
によつて2対の密接部Aが形成される。
このとき、雄型係合部14の基片14aの先端
が、雌型係合部15の嵌合部15bの奥端に圧接
するようにすると、さらに両係合部14,15の
係合時の液密性を向上することができる。
第4図は、本考案の第2実施例を示す。
第2実施例においては、第1実施例のものと同
一のプラスチツクシート11の両側縁に、基端部
より先端部に向かう一側面に、方形溝21、Ω溝
状の雌型係合部22、Ω状の雄型係合部23及び
方形突条24を互いに近接して順次設けた同形の
係合部材25,25′を、互いに左右逆向きとし
て固着し、対応する係合部材25,25′の方形
溝21が方形突条24に、また雌型係合部22が
雄型係合部23にそれぞれ係合することにより、
両係合部材25,25′が結合されるようにして
ある。
第2実施例においては、両係合部材25,2
5′が係合したとき、2対の雌型係合部22と雄
型係合部23とにより、2対の密接部Aが形成さ
れ、第1実施例のものと同様に液密性の向上を図
ることができる。
以上説明した実施例は釘止片を片側だけに設け
た場合であるが、第5図に示すように両側と中央
に釘止片16,18,19を設けたり、第6図に
示すように両側に釘止片16,17を設ければ、
1次吹付コンクリート1への取付けを確実にする
ことができる。
〔考案の効果〕
本考案によると、次のような効果を奏すること
ができる。
(a) プラスチツクシートの両側面に、一側面より
突出する凸部の背面に、他側面より凹入する凹
部が位置するようにした多数の凹凸を、互いに
交差する方向に沿つて凹部と凸部とが互いに近
接して交互に位置するように連続的に設けたの
で、各凹部の開口部及び凸部の底部が引張力が
掛つた方向に拡開することにより、全体的なシ
ート面に沿うあらゆる方向に伸縮性が生じると
ともに、各凹部及び凸部の側壁部分がわずかず
つ傾斜することにより、全体として大きな可撓
性が生じ、その結果、起伏の激しい1次吹付コ
ンクリートの表面にも難なく追従することがで
きるとともに、横方向の応力を吸収し、破損を
防止することができる。しかも2次覆工コンク
リートの打設時における圧力によつては、凸部
が座屈しない程度の十分な強度を持たせること
ができる。
(b) ナトム工法のようなトンネル施工に用いた場
合には、1次吹付コンクリートと2次覆工コン
クリートとが完全に縁切り(アイソレーシヨン
効果)され、また多数の凹凸を設けたことによ
り生じる伸縮性により、コンクリートの凝固時
に発生する縦横の応力を吸収し、1次吹付コン
クリートと2次覆工コンクリートとの収縮率の
差による2次覆工コンクリート側の亀裂の発生
を防止することができる。
(c) また、ナトム工法のようなトンネル施工に用
いた場合、プラスチツクシートと1次吹付コン
クリートの表面との間に、プラスチツクシート
の一側面より突出する凸部により、1次吹付コ
ンクリート側からの漏水を排水する通路が形成
され、これによつて、漏水を途中で滞留するこ
となく円滑に排水することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ナトム工法を説明するための説明
図、第2図は、従来の止水シートを用いたナトム
工法の実施状況を示す断面図、第3図は、本考案
の第1実施例の要部の断面図、第4図は、本考案
の第2実施例の要部の断面図、第5図及び第6図
は、それぞれ別の変形例を示す要部の断面図であ
る。 11……プラスチツクシート、12……凹部、
13……凸部、14……雄型係合部、14a……
基片、14b,14c……弾性舌片、14d……
連結片、14e……つまみ片、15……雌型係合
部、15a……開口、15b……嵌合部、15c
……連結片、15d……つまみ片、16……釘止
片、17……止釘、18,19……釘止片、21
……方形溝、22……雌型係合部、23……雄型
係合部、24……方形突条、25,25′……係
合部材、A……密接部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 可撓性を有するプラスチツクシートの両側面
    に、その一側面より突出する凸部の背面に、他側
    面より凹入する凹部が位置するようにした多数の
    凹凸を、互いに交差する方向に沿つて凹部と凸部
    とが互いに近接して交互に位置するように連続的
    に設けたことを特徴とする止水シート。
JP11205890U 1990-10-29 1990-10-29 Expired JPH04160Y2 (ja)

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JP11205890U JPH04160Y2 (ja) 1990-10-29 1990-10-29

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