JPH04156321A - 成形用金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は主として射出成形に用いられる成形用金型に関
し、詳しくはキャビティ内のガス抜りｔｉｔを改良した
金型に関する。

［従来の技術］ 射出成形の場合には、キャビティ内に空気などのガスが
残留すると、ガス溜りが生じて製品外観を損なう。また
ウレタンの反応射出成形（ＲＩＭ）においては、キャビ
ティ内の空気または材料からの揮発ガスが巻ぎ込まれ、
シルバーストリーク、欠肉などの外観不良の要因となっ
ている。

そこでキャビティ内のガスを扱く方法として、従来より
金型にキャビティと外部とを連通ずる直径３〜５０μｍ
の微細なスリットまたは貫通孔よりなるガス抜き通路を
設けることが行われている。

具体的には、型割り面にスリッ１〜を設（プる方法、型
面の一部を多孔質な焼結合金で形成し焼結合金と外部と
を連通ずる貫通孔を設ける方法、ノックピンとピン穴と
の間に間隙を設ける方法、あるいは微細な貫通孔をもつ
入れ吊構造にする方法などが知られている。

し発明が解決しようとする課題］ 上記した従来の成形用金型においては、ガス抜き通路は
いずれも成形用材料は通さないが気体は通す微細なスリ
ン１〜または貫通孔でおる。しかしながらこのような金
型においては、ガス（友ぎ通路の目詰まりが発生し、定
期的に洗浄または交換をせざるを得ない。またガス扱ぎ
通路の径が非常に小さいために、通風抵抗が大ぎくガス
扱は速度が遅いという不具合がある。

本発明はこのような事情に鑑みてなされた・ｂのであり
、ガス抜き通路の径を大ぎく覆るとともに。

そのガス（友き穴内に成形月利が侵入するのを阻止する
ことを目的とする。

［課題を解決Ｊ−るだめの手段］ 射出成形の場合には、キャビティ内の空気は注入された
成形材料により押圧される。したがってキャビティ内に
充填された成形材料の部分には空気は存在せず、前進す
る成形材料の前方側に空気か圧縮された状態で存在する
こととなる。また注入された成形月利は大ぎな内圧を有
している。

ぞこで本発明者等は、前進する成形月利の前方でガスを
央くとともに、成形材料の内圧を利用しでノｊス扱ぎ通
路を塞ぐことを想起し、鋭意ω１究の結果本発明を完成
したものである。

すなわち本発明の成形用金型は、分割型の一方に形成さ
れ分割型の型面に開口し外部と連通するガス扱ぎ通路と
、一方の分別型に保持されガス抜き通路の開口を覆う弾
性体からなる弁部材とよりなり、 ガス抜き通路の聞［１には弁部材と当接して）ｊス抜き
通路を塞ぐ座面が形成され、弁部材は応ツノが加わって
いない状態で座面との間に間隙を形成してガス扱ぎ通路
を開き、成形時に成形月利から加わる応力で弾性変形し
て座面と当接してガス扱ぎ通路を塞ぐ構成としたことを
特徴とする。

本発明の最大の特徴は、ガス扱ぎ通路に弾性変形可能な
弁部材が配置されているところにある。

この弁部材は、ゴム、バネ鋼などの弾性体から形成され
、成形樹脂の内圧ににり変形するものが用いられる。例
えば弁部材は、　ｖＭｉを金型に保持し他端が揺動可能
なリップ形状とすることができる。

この場合は一方向から成形材料が前進覆る場合に利用で
きる。また、中央に貫通孔を−ｂつ円板形状とすること
もできる。この場合は、回通孔に向かって両側から成形
月利が前進する場合に有用である。

成形月利が注入されていない場合には、弁部材は内圧が
作用しないため自身の弾性力で所定の形状に復元し、ガ
ス抜き通路を聞いている。１ガス抜き通路の幅、深さな
どは任意に選択でき、例えばＱ、５ｍｍ以上と従来のガ
ス扱ぎ穴に比べて大ぎくりることがてぎる。なお、座面
ヤ）弁部材は分割型の一方に直接設けることもできるが
、ガス抜き穴と連通ずるガス抜き通路をもち、座面及び
弁部材を保持したコアを分割型の一方に固定する構成と
することが好ましい。このようにすれば金型の構成が単
純となり、型の製作に要する費用が低減される。またコ
アの交換も容易である。なお弁部材を設εプる位置は、
成形キャビティのウェルド部分か望ましいが、特に制限
されない。

［作用１ 本発明の成形用金型で゛は、成形材＃１の注入前には弁
部材は自身の弾性力により所定形状に復元して座面との
間に間隙が形成されている。その状態で成形材料がキャ
ビティ内に注入され、成形月利がキャビティ内を前進す
ると、キャビティ内のガスは成形月利に押圧されて圧縮
された状態となる。

この圧縮されたガスは弁部材と座面との間の間隙から、
ガス扱ぎ通路を通って外部に排出される。

成形材料が弁部材の位置に到達すると、成形月利の内圧
が弁部材に伝達されその力が弁部材の弾性力に打勝って
弁部材は座面に近付く方向に弾性変形する。このとき例
えば弁部材を中央に開口部をもつ円板状に形成すれば、
開「１部は弁部材の周縁部から最も遠い位置となり、成
形月利がどちらの方向から弁部材に到達しても同様に開
口部に到達する前に弁部材が弾性変形する。そして成形
材料が開口部の位置に到達したときには、弁部材は座面
と密接して間口部とガス抜き通路との連通か断たれてい
るため、成形月利がガス抜き通路内に侵入するのが阻止
される。

すなわち成形月利が弁部材の表面」二を移動して間口部
の位置に到達するまでは、開口部からガス抜き通路を介
して円滑にガスが排出される。そして開口部の位置に成
形材料が到達したときには、弁部材が弾性変形し座面と
密接してシールしているため、成形材料がガス扱ぎ通路
内に侵入するのが阻止される。

［発明の効果］ したがって本発明の成形用金型によれば、ガス１友ぎ通
路内に成形材料が侵入するのが阻止されるため、従来の
Ｊ：うに洗浄あるいは交換をする頻度が大幅に低減され
、工数の低減を図ることができる。またガス抜き通路の
径を大きくすることができるの゛Ｃ１通風抵抗が低下し
ガス溜りなど成形体の各種障害を防止することができる
。

「実施例」 以下実施例により具体的に説明する。

（実施例１） 第１図〜第３図に本発明の一実施例の成形用金型を示す
。この金型は固定型１と可動型２とにりなり、固定型１
と可動型２どの間に射出されたウレタン樹脂１００が充
填される成形キャビティ１２が形成されている。可動型
２には、ウレタン樹脂１００のウェルドの生じる部分に
ガス抜き通路２０が形成され、ガス抜き通路２０の開口
部にはコア３が固定されている。

ここで］コアは、キレビテイ１２に向って円錐状に突出
する座面３０をもつ取付座３１と、略円筒状のゴム製弁
部材３２と、弁部ｖＪ−３２を保持するリング状の保持
部材３３とから構成されている。

保持部材３３は、弁部材３２を保持して平ボルト３４に
より取付座３１に固定されている。また保持部材３３及
び取イ」座３１は、平ボルト３５により可動型２に固定
されている。

弁部材３２は中央に開口３２ａをもち開口３２ａから他
喘部に向って徐々に厚さが厚くなる略円錐状の中心穴部
をもち、中心穴部の内周面が取付座３１の座面３０など
に間隔を隔てて対向して、ガス抜き通路２０と連通ずる
流路３６を構成している。また弁部材３２の外表面及び
内表面には、それぞれリング状の渦部３２ｂか形成され
、弁部材３２は溝部３２ｂを中心に軸方向に弾性変形可
能となっている。

上記のように構成された本実施例の成形用金型では、ウ
レタン樹脂１００が注入されキャビデイ１２内を前進す
ると、圧縮されたガスは開口３２ａから弁部材３２と座
面３０との間の間隙を通り、流路３６を通じてガス抜き
通路２０から外部へ円滑に排出される。そしてウレタン
樹脂’１００か弁部ｖＪ３２の周縁部に到達し両側から
弁部材３２の中央へ向って進むと、弁部材３２はウレタ
ン樹脂１００の内圧により押圧され、座面３０に近接す
る方向に弾性変形する。そしてさらにウレタン樹脂１０
０が前進し、開口３２ａの位置に到達したとぎには、弁
部材３２の内周面は取付座３１の座面３０と圧接され、
第３図に示すように、ガス抜き通路２０を塞いだ状態と
なっている。したがってこの状態では、ウレタン樹脂１
００は聞［二１３２ａから弁部′ｖＪ３２内部に侵入す
ることができず、ガス扱ぎ通路２０内に樹脂が侵入する
のが阻止されている。

イして樹脂が固化後、可動型２と固定型１とを一５〕− 型開きすると、弁部４Δ３２は自身の弾性力により元の
形状に復元し、座面３０との間に間隙が形成してガス抜
き通路２０の聞［１を聞く。

したがって本実施例の成形用金型によれば、ガス抜きを
確実に行うことができ、かつガス抜き通路への樹脂の侵
入が阻止される。したがって良好な品質の成形体を形成
でき、かつコアの洗浄や交換の頻度がきわめて低く、従
来に比べてＴ故をされめて低減することができる。

（実施例２） 第４図に本発明の第２の実施例の成形用金型を示す。こ
の成形用金型は、可動型２のガス抜き通路２０内に設け
られメネジ部をもつ筒部材４と、筒部材４と螺合し、ガ
ス抜き通路２０と連通ずる中心孔５０をもち先端に座面
５１をもつ軸部材５と、軸部ｔｒＡ５に一端部が保持さ
れた筒状の弁部材６とにり構成されている。

軸部材５の中心孔５０は、座面５１および座面５１と反
対側の端部に聞［１している。また弁部材６は、一端面
に実施例１の弁部材３２と同様の撓み部６０をもち、（
１ｉ２端部が軸部材５と係合することで弁部材６は軸部
′＋Ａ５に保持され、可動型２に固定されでいる。

本実施例の成形用金型も実施例１と同様に円滑にガスを
逃がすことができ、かつ樹脂がガス１ムき通路内に侵入
するのが阻止される。また可動型に設けられたガス抜き
通路２０内に保持する構成としたため、実施例１に比べ
で了１ンバク］へとなる１゜（実施例３） 第５図及び第６図に本発明の第３図の実施例の成形用金
型を示り一０本実施例ではキャビティ１２の末端部の可
動型２に円柱状の］ア７が保持されている。このコア７
は、１任動型２のガス抜き通路２０と連通ずる中心孔７
０をもつ取付座７１と、板状の弁部材７２と、弁部材７
２を保持する筒状の保持部側７３とにり構成されている
。弁部ｖＪ７２は一端から他端に向けて徐々に肉圧が厚
くなる断面三角形状をなし、厚肉部分が保持部側７３に
保持されでいる。また取句部祠７３には、弁部材７２の
内側表面と対向するテーパ状の座面７４が形成され、成
形前の状態で弁部材７２の先端と座面７４との間には開
ロア５が形成されている。

本実施例の成形用金型では、弁部材７２と座面７４との
間のスリッ］〜状の聞Ｄ　７５が、中心孔７０と連通し
、中心孔７０がガス抜き通路２０に連通している。した
がってキャビティ１２の末端部に押圧されたガスは、ス
リブ１〜状の聞［１７５から円滑に外部へ排出すること
かできる。また成形材料が弁部材７２に到達すると、づ
ｔ部′＋Ａ７２は座面７４に近接する方向に弾性変形し
、座面７４と坏接して成形材料がガス扱ぎ通路２０に侵
入づるのが阻止されている。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の一実施例の成形用金型に関し
、第１図は成形途中の状態て示づ第２図のＡ−Ａ断面相
当の要部断面図、第２図はコアの平面図、第３図は成形
俊の状態を示づ要部断面図である。第４図は本発明の第
２の実施例の成形用金型の成形前の状態で示す要部断面
図である。第５図及び第６図は本発明の第３の実施例の
成形用金型に関し、第５図は成形前の状態で示す要部断
面図、第６図はコアの平面図である。 １・・・固定型　　２・・・可動型　　３・・・コア４
・・・筒部材　　５・・・軸部材　　６・・・弁部材７
・・・］コア　　　　　　　　７２・・・弁部材１２・
・・＝１−セビディ　　　　２０・・・ガス抜き通路３
０．５１．７４・−・座面　　３２ａ、７５−・・聞［
」特許出願人　　　並田合成株式会社 代理人　　　　弁理士　大川　宏

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）分割型の一方に形成され該分割型の型面に開口し
   外部と連通するガス抜き通路と、該一方の分割型に保持
   され該ガス抜き通路の開口を覆う弾性体からなる弁部材
   とよりなり、該ガス抜き通路の開口には該弁部材と当接
   して該ガス抜き通路を塞ぐ座面が形成され、該弁部材は
   応力が加わつていない状態で該座面との間に間隙を形成
   して該ガス抜き通路を開き、成形時に成形材料から加わ
   る応力で弾性変形して該座面と当接して該ガス抜き通路
   を塞ぐ構成としたことを特徴とする成形用金型。