JPH04155015A - 住宅の基礎施工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、住宅のコンクリート基礎を作るための方法に
関する。

（背景技術） 従来、−船釣に、住宅のコンクリート基礎の施工方法は
、建設現場に打設した捨てコンクリート上に補強鉄筋を
縦横に組み合わせることにより基礎の骨組みを形成し、
この骨組みの外側に基礎成形用型枠を組み、この内部に
コンクリートスラリーを打設し、このスラリーの凝固後
、型枠を取り外し、そして、この上に住宅を建てる建築
作業を始めるものであった。

〔発明が解決しようとする課題〕

以上の従来方法によると、基礎の骨組みを形成する補強
鉄筋を縦横に組み合わせる作業を行わなければならず、
この作業は熟練を要し、現在、熟練作業者の人数が不足
してきており、基礎施工作業を所定通りに行うことは困
雑になっている。また、従来方法によると、コンクリー
トスラリーが凝固してから、すなわち、基礎が完成して
から、基礎の上に建てられる住宅の建築作業を始めなけ
ればならないため、基礎を含めた住宅全体の工期が長く
なるという問題があった。

本発明の目的は、熟練作業者によらなくても作業を行え
、従って作業の簡単化を実現でき、また、基礎が完成す
るのを待つことなく基礎の上に建てられる住宅の建築作
業を始めることができ、これにより基礎を含めた住宅全
体の工期を短縮できるようになる住宅の基礎施工方法を
提供するところにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係る住宅の基礎施工方法は、住宅の内外方向に
空隙を開けてプレキャストコンクリート版を並設するこ
とによりこのコンクリート版で基礎の外面を形成し、前
記空隙に凝固すると前記コンクリート版と共に前記基礎
を構成するコンクリートスラリーを打設するとともに、
この基礎の上に建てられる住宅の重量を前記コンクリー
ト版で支持しながらこの住宅の建築作業を行うことを特
徴とするものである。

以上の基礎はユニット住宅に適用してもよく、在来工法
住宅に適用してもよい。

〔作用〕

住宅の内外方向に空隙を開けてプレキャストコンクリー
ト版を並設する作業および空隙にコンクリートスラリー
を打設する作業は熟練を要することなく行え、スラリー
が凝固するとコンクリート基礎が完成する。

基礎の上に建てられる住宅の建築作業は住宅の重量がプ
レキャストコンクリート版で支持されながら行われるた
め、この建築作業は前記コンクリートスラリーが凝固す
るのを待って行う必要がなく、従ってスラリーの養生と
同時進行で住宅の建築作業を行える。

〔実施例〕

以下に本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明する
。

第１図は本実施例に係る基礎施工方法が適用される建築
現場を示し、この建築現場の地表面ｌは予めローラで固
められている。基礎を作る地表面ｌの箇所にはペニス筋
２が配置され、このベース筋２は予め工場で生産された
複数のマット状ベース筋ユニットを例えばボルト、ナツ
トで結合したものであり、それぞれのマット状ベース筋
ユニットは棒材を縦横に組み合わせて溶接接合したもの
である。

建築現場における地盤３（第２図参照）のそれぞれの所
定位置には管部材４を埋め込む。この埋め込み作業は、
地盤３に穴を掘ることにより、または管部材４の打ち込
み作業により行われる。管部材４の上端開口部４Ａは地
表面１から露出させ、この上端開口部４Ａから管部材４
の内部に基礎の骨組みとなる柱部材５の下部５Ａを挿入
し、管部材４の内部に充填したグラウト材６で下部５Ａ
を固定する。このように管部材４に柱部材５を立てる作
業はそれぞれの管部材４について行われる。

第２図中、７はそれぞれの柱部材５の高さレベルを揃え
るために管部材４の底部に入れた栗石等によるレベル調
整物であり、柱部材５を管部材４の内部において所定の
正確な位置で直立状態とするためには、上端開口部４Ａ
にくさび状部材等による詰物を嵌入すればよい。

第３図の通りそれぞれの柱部材５を連結部材８で連結す
る。この連、活部材８は柱部材５と同様に予め工場で生
産されて建築現場に運ばれるものであって、所定長さを
有する鉄骨梁状となっている。

連結部材８は、アングル材による上材８Ａと、アングル
材による下材８Ｂと、上材８Ａ、工材８Ｂを結合する棒
材による斜材８Ｃとからなり、両端を柱部材５に予め設
けられているブラケット９にボルト、ナツトｌＯで連結
することにより、柱部材５相互は連結部材８で連結され
る。上材８Ａ、下材８Ｂにはボルトを挿通するだめのボ
ルト孔１１が所定間隔で形成されている。

以上のように柱部材５相互を連結部材８で連結する作業
は前記グラウト材６で柱部材５の下部５Ａを管部材４に
固定した後に行ってもよいが、グラウト材６を管部材４
に充填する前に行ってもよい。

この後、前記ベース筋２を配置した地表面ｌにコンクリ
ートスラリーを打設し、これにより第４図の通りベース
コンクリート１２を設ける。このベースコンクリート１
２は従来のコンクリート基礎における捨てコンクリート
に相当する。

次いで、柱部材５および連結部材８を囲むようにしてプ
レキャスト（以下にＰＣという）コンクリート版１３．
１４を住宅の内外方向に並設し、その間に空隙１５を設
ける。このＰＣコンクリート版１３．１４は予め工場で
内部に補強筋が埋め込まれた所定の長さ、幅、高さを有
するものとして生産され、また、下面にはナツトＩ６に
螺合したレベル調整ボルト１７が設けられ、さらに、互
いに対面する内面には突起部１３Ａ、＋４Ａが形成され
ている。住宅の内側に配置されるＰＣコンクリート版１
３には突起部＋３Ａの位置と一致してボルト孔１８が形
成され、また、住宅の外側に配置されるＰＣコンクリー
ト版１４には突起部１４Ａの位置と一致してナツト１９
が埋め込まれている。

レベル調整ボルト１７で高さを揃えながらＰＣコンクリ
ート版１３．１４をベースコンクリート１２上に配置し
た後、ＰＣコンクリート版１３のボルト孔１８にボルト
２０を挿入し、このボルト１８を連結部材８の上材８Ａ
、下材８Ｂに設けた前記ボルト孔１１にも挿通し、ナツ
ト１９に螺合して締め付ける。このようにＰＣコンクリ
ート版１３．１４相互を連結するボルト２０は、第５図
の通り、ＰＣコンクリート版１３．１４の長手方向に複
数段けられ、これらのボルト２０によりＰＣコンクリー
ト版１３．１４は互いに連結されるとともに連結部材８
にも結合される。

第６図の通り、ＰＣコンクリート版１３．１４は直線部
やコーナ一部に配置される各種のもの１３−１−１３−
３．１４−１〜１４−４があり、これらのＰＣコンクリ
ート版１３−１〜＋３−３゜１４−１〜１４−４を横方
向に連続的に並べる。

以上のＰＣコンクリート版１３．１４により、作ろうと
するコンクリート基礎２１の外面２１Ａが形成されたこ
とになる。

この後、第７図の通り、ＰＣコンクリート版１３．１４
の間の前記空隙１５にコンクリートスラリー２２を打設
する。このスラリー２２はＰＣコンクリート版１３．１
４の上面上に溢れるほど打設する。ＰＣコンクリート版
１３．１４と前記ベースコンクリート１２との間には前
記レベル調整ボルト１７による隙間があるが、コンクリ
ートスラリー２２は大きな粘性を有するためこの隙間か
ら漏れることはない。なお、スラリー２２の漏れを確実
に防止するためには、この隙間をアングル材等による閉
塞部材で塞いでから空隙１５へのコンクリートスラリー
２２の打設を行ってもよい。

コンクリートスラリー２２が凝固する前に基礎２１の上
に建てる住宅２３の建築作業を始める。

本実施例の住宅２３は予め工場で生産された複数の住宅
ユニット２４を建築現場で組み合わせるユニット住宅で
あり、このため、住宅２３を建てる建築作業は１階用住
宅ユニット２４をＰＣコンクリート版１３．１４上にク
レーンで吊り込む作業から始まり、この住宅ユニット２
４に設けたアンカ一部材２５をコンクリートスラリー２
２内に没入させる。住宅ユニット２４とＰＣコンクリー
ト版１４との間にはくさび状部材等によるレベル調整部
材２６が介入され、このレベル調整部材２６により住宅
ユニット２４の高さレベルが調整される。全ての１階用
住宅ユニット２４をＰＣコンクリート版１３．１４上に
クレーンで吊り込んだ後、２階用住宅ユニットの吊り込
み作業を行う。

以上のようにして行われる住宅２３の建築作業中におい
て、住宅２３の重量はレベル調整部材２６を介してＰＣ
コンクリート版１４で支持され、さらにレベル調整ボル
ト１７を介してベースコンクリート１２で支持されてい
る。

住宅２３の建築作業が終了するまでにはコンクリートス
ラリー２２は凝固しており、この凝固したコンクリート
スラリー２２とＰＣコンクリート版１３．１４とにより
基礎２１が完成している。

以上説明したように本実施例に係る基礎施工方法によれ
ば、従来の施工方法と異なり、熟練作業者が基礎の骨組
みを形成する補強鉄筋を縦横に組み合わせる作業を行う
必要がなくなり、従って作業の簡単化を実現できる。ま
た、本実施例では、基礎２１の骨組みは共に工場で予め
ユニット化されて生産された柱部材５と連結部材８とで
構成され、柱部材５の下部５Ａを管部材４の内部に挿入
してグラウト材６で固定する作業と、柱部材５相互を連
結部材８で連結する作業は熟練した技能を有さない者で
も容易に行える。さらに、住宅２３の内外方向に空隙１
５を開けてＰＣコンクリート版１３．１４を並設する作
業および空隙１５にコンクリートスラリー２２を打設す
る作業も熟練者によらずに行える。また、ＰＣコンクリ
ート版１３、！４は連結部材８を介して柱部材５に連結
され、従って基礎２】の骨組みを利用してＰＣコンクリ
ート版１３．１４の取り付は支持を行える。

また、本実施例によれば、住宅２３の重量をＰＣコンク
リート版１４で支持するため、ＰＣコンクリート版１３
．１４の間の空隙１５に打設したコンクリートスラリー
２２が凝固する前に、換言すると、基礎２１が完成する
前に基礎２１の上に建てる住宅２３の建築作業を開始す
ることができ、スラリー２２の養生と同時進行でこの建
築作業を行えるため、基礎２１を含めた住宅全体の工期
を短縮できるという効果を得られる。

以上説明した本実施例の住宅はユニット住宅であったが
、本発明に係る基礎施工方法はこれ以外に在米工法で建
てられる住宅にも適用でき、基礎と住宅とを結合するア
ンカ一部材をＰＣコンクリート版に予め立設しておいて
もよい。

〔発明の効果〕

本発明によれば、熟練作業者によらなくても基礎施工作
業を行えるようになり、このため、作業の□簡単化を実
現でき、また、基礎の完成を待つことなく基礎の上に建
てる住宅の建築作業を開始でき、基礎と住宅とを同時進
行で作ることができるため、基礎を含めた住宅全体の工
期を短縮できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る基礎施工作業が実施さ
れる建築現場を示す斜視図、第２図は第１ＷＪで示され
た管部材に柱部材を立てた状態を示す縦断面図、第３図
はそれぞれの柱部材を連結部材で連結した状態を示す縦
断面図、第４図はプレキャストコンクリート版を住宅の
内外方向に並設した状態を示す縦断面図、第５図は第４
図の平断面図、第６図はプレキャストコンクリート版が
連続的に並べられた状態を示す平面図、第７図はプレキ
ャストコンクリート版の間の空隙にコンクリートスラリ
ーを打設して基礎の上に住宅を建てた状態を示す縦断面
図である。 ４・・・管部材、５・・・柱部材、８・・・連結部材、
−１３゜１４・・・プレキャストコンクリート版、１５
・・・空隙、２１・・・基礎、２１Ａ・・・外面、２２
・・・コンクリートスラリー、２３・・・住宅。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）住宅の内外方向に空隙を開けてプレキャストコン
   クリート版を並設することによりこのコンクリート版で
   基礎の外面を形成し、前記空隙に凝固すると前記コンク
   リート版と共に前記基礎を構成するコンクリートスラリ
   ーを打設するとともに、この基礎の上に建てられる住宅
   の重量を前記コンクリート版で支持しながらこの住宅の
   建築作業を行うことを特徴とする基礎施工方法。