JPH04149059A - セラミックス圧電体 - Google Patents

セラミックス圧電体

Info

Publication number
JPH04149059A
JPH04149059A JP2269441A JP26944190A JPH04149059A JP H04149059 A JPH04149059 A JP H04149059A JP 2269441 A JP2269441 A JP 2269441A JP 26944190 A JP26944190 A JP 26944190A JP H04149059 A JPH04149059 A JP H04149059A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hysteresis
ceramic piezoelectric
piezoelectric body
rate
sintered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2269441A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ishikawa
賢司 石川
Akira Sasaki
彰 佐々木
Kenji Murakami
健司 村上
Takushi Nomura
卓志 野村
Shuichi Fukuoka
修一 福岡
Naoya Nishino
西野 直也
Masao Kihara
木原 征夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shizuoka University NUC
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Shizuoka University NUC
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shizuoka University NUC, Fuji Electric Co Ltd filed Critical Shizuoka University NUC
Priority to JP2269441A priority Critical patent/JPH04149059A/ja
Publication of JPH04149059A publication Critical patent/JPH04149059A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、ナノメートルオーダーの超精密な位置決め
制御や変位制御を行うための圧電アクチュエータに好適
なセラミックス圧電体に関する。
(従来の技術) 半導体製造装置の微細位置決め機構や走査型トンネル顕
微鏡(STM)の微細変位機構にはセラミックス圧電体
の圧電変位を利用した圧電アクチュエータが用いられて
いる。このアクチュエータ用のセラミックス圧電体とし
ては、複合ペロブスカイト型化合物からなる原料粉体を
成形して焼結したものが一般的である。
(発明が解決しようとする課題) セラミックス圧電体によるアクチュエータでは、第2図
に示すように、印加電圧をゼロから定格電圧まで増加さ
せたときの変位特性aと、印加電圧を定格電圧からゼロ
まで低下させたときの変位特性すとが一致しない(ヒス
テリシスを有する)という問題かある。ここで定格電圧
印加時の最大変位量をA1印加電圧をゼロに戻したとき
の残留変位量をBとすると、(B/A)xlooをヒス
テリシス率(%)と呼んでいる。
従来のセラミックス圧電体では前記のヒステリシス率は
2%以上あり、前記のようなナノメートルオーダーの超
精密な微細変位を制御する分野ではヒステリシス率をよ
り小さくすることが強く望まれている。
この発明の目的は、圧電アクチュエータとして使用した
ときのヒステリシス率を従来より小さくすることのでき
るセラミックス圧電体を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前述のヒステリシスはセラミックス圧電体の強誘電体微
結晶の分域状態か印加電圧により変化するために起きる
と考えられ、分域構造を持つ粒子である限りはヒステリ
シス率を大きく改善することは困難である。
本発明者らは、原料粉体の粒径、成形・焼結工程の条件
、完成したセラミックスの焼結粒子(強誘電体微結晶)
の粒径といった因子と圧電アクチュエータとして使用し
たときのヒステリシスの関係について実験、考察を重ね
た結果、第1図に示すように、前記ヒステリシス率かセ
ラミックス焼結粒子の平均粒径に依存していることを解
明した。
そして、従来のセラミックス圧電体の焼結粒子の(T工
均粒径は最低でも3〜4虜と大きく、その結果ヒステリ
シス率は最良のものでも約2%であっt二。
そこで本発明では、実施例で詳述する製造技術によりセ
ラミックス圧電体の焼結粒子の平均粒径を1μm以下に
することで、前記ヒステリシス率を0.5〜2%程度に
低減した圧電アクチュエータを実現できるようにした。
(作 用) 平均粒径を1−以下にすることで、強誘電体微結晶の焼
結体であるセラミックスの分域構造かなくなる。分域構
造の電圧依存性がヒステリシスの主な原因なので、分域
構造がなくなったことによりヒステリシス率か第1図の
ように明かに低下した。
〈実 施 例) まず原料粉末とする複合ペロブスカイト型化合について
説明する。
複合ペロブスカイト型化合物の原料としては、Pb  
Sr、Zr、Ti、Mn及びsbの金属のアルコキシド
化合物が使用される。
この様な金属のアルコキシド化合物の具体例を挙げれば
、以下に示す化合物かある。
Pb (Oi  C3H7)2.  Sr (Oi  
C3H7)2.Zr (Oi  C3H7)4.Ti(
Oi  C3H7) 4 、 Mn (0−i−C3H
7)2.Sb (Oi  C3H7)3+ ’ri (
0i−C4H9)4.  Zr  (Oi    C4
H9)、i  、  Tj  (OCHq  )  4
  、  Zr  (OCH3)  4S r (OC
Hi )2 、Sb (OCH3)3などかある。
これらの中では、 Pb (Oi  C3H7)2.  Sr (Oi  
C3H,)2.Zr (0−i−C3H7)4.’ri
(OL  C3H7)4. Mn (OL  C3H7
) 2 、  Sb (O1−C3H7) 3を用いる
ことか好ま[7い。
前記Pb、Sr、Zr、Ti、Mn及びsbの金属のア
ルコキシド化合物の混合比率は、得ようとする複合ペロ
ブスカイト型化合物の組成の化学量論的割合と同じ割合
にして混合する。
上記金属のアルコキシド化合物を溶解させるために沸点
か100℃以上の有機溶媒、例えばキシレン1 トルエ
ン、ペンタノール、イソブチルアルコ−、ル、ニトロベ
ンゼンなどを用いる。これらの中ではキンレン、トルエ
ン、ペンタノール、イソブチルアルコールが、特にキシ
レンを使用することか好ましい。
前記金属のアルコキシド化合物の溶解は通常の溶解方法
と同様にして行なうことができる。例えば、100〜1
30℃、好ましくは100〜140℃の温度で加熱下に
、特に沸点が100℃以上の溶媒の還流下に5〜10時
間撹拌することによって、溶解させることかできる。
沸点か100℃以上の溶媒の使用量は、前記金属のアル
コキシド化合物を全量溶解させることができる量、具体
的には、各々の金属アルコキシド化合物1モルに対して
、一般に10〜20リツトル、好ましくは10〜15リ
ツトルの範囲内で使用される。
上記のようにして得られた金属アルコキシド化合物と沸
点が100℃以上の溶媒との混合物に、蒸溜水、水蒸気
などの水、特に好ましくは水蒸気を金属アルコキシド化
合物に対して、加水分解に必要な量の10〜20倍、好
ましくは10〜15倍の量の水を、各金属アルコキシド
化合物を溶解したa機溶媒に対して撹拌下に5m(7分
以下、好ましくは1〜2m(7分の速度で微量づつゆっ
くりと加えて、各金属アルコキシドの加水分解反応速度
の違いによる影響をできるだけ少なくして、沸点が10
0℃以上の溶媒中に溶解された金属アルコキシド化合物
を徐々に加水分解反応を起こさせる。該加水分解反応は
通常90〜1.00℃、好ましくは95〜100℃の温
度で、好ましくは沸点が100℃以上の溶媒の還流下に
3〜10時間撹拌することによって行われる。
この加水分解反応によって、各金属アルコキシドは沸点
が100℃以上の溶媒に不溶の金属酸化物となって析出
してきて沈殿物となる。
水を急速に供給して加水分解反応が生じ易くすれば、各
金属アルコキシドの加水分解反応速度の違いによって、
生成物の組成か異なったものとなるので、その影響をで
きるだけ少なくさせることが均一性の高い沈殿物を得る
ために重要なことである。
従って、上記水の供給速度は各金属アルコキシドの加水
分解反応速度の違いか生じないようなゆつくりした速度
によって供給する。
特に生成した均一性や粒子の大きさなどによって目的と
するアクチュエータの性能などに影響が生しるので、金
属アルコキシド化合物のそれぞれの反応速度の違いによ
る組成分布の不均一性を最小限にするような条件を設定
することか重要である。
このような条件としては、通常沸点か100℃以上の溶
媒100重量部当たり1〜5重量部/分、好ましくは1
〜2重量部/分の速度で水を添加することか望ましい。
上記のようにして得られた沈殿物を乾燥した後、一般に
、本格的焼成を行なうのに先立って、通常580〜65
0℃、好ましくは600〜630℃温度で仮焼成するこ
とによって金属粉末を得る。
前記仮焼成の後に、或いは仮焼成を行なわずに、本焼成
か行われる。
該本焼成は、一般に850〜10oO℃、好ましくは8
50〜900℃の比較的低温度で、通常、1〜5時間、
焼結またはホットプレスすることによって、単一な分域
構造を有する粒子の集合体を得る。
(実 験 例) pbアルコキシド(P b (OI  C3H7)2)
9.6モル%、Srアルコキシド(Sr(Oj  C3
H5)2)0.4モル96.Zrアルコシキト(Zr 
(Oi  C3H7)4)5.1モル%、Tiアルコキ
シド(Ti (0−i−C3H7)4)4.9モル%、
Mnアルコキシド(M n(0−i−C3H7)2)0
.184モル%及びsbアルコキシド(Sb (Oi 
 Cs H7)3)0.369モル%からなる組成の金
属アルコキシドの混合物を、キシレン2リツトル(金属
アルコキシド混合物/キシレン−0,1モル/リットル
)中に添加して、130℃の温度で10時間撹拌下に還
流させた。
その後、この溶液にpH7,8の理論量の10倍の量の
95℃の蒸溜水を、1m(7分の速度でゆっくりと加え
て100℃の温度で10時間撹拌下に還流させて加水分
解を行なった。
その結果、生した沈殿物を濾過して分離し、乾燥させて
粉体を得た。
この乾燥した粉体を630℃の温度で2時間仮焼成を行
なって平均粒径か0.07,1fflの金属微粉末を得
た。
該金属微粉末は、X線分析の回折図から各結晶面を見て
みるとピーク割れが生じていないことがら固溶体となっ
ており、更に、分析電子顕微鏡により元素の分布並びに
組成を調べた結果、元素の分布は均一で組成も保たれて
いることが確認されたことから、超微粒子の複合ペロブ
スカイト型構造の化合物であることが判明した。
このようにして得られた超微粒子の複合ペロブスカイト
型構造の化合物を、プレス機によって成形した後、大気
中で850 ’C12時間焼成し、焼結体(セラミック
ス圧電体)を得た。
このセラミックス圧電体の平均粒径は約0.4虜以下の
ものであり、従来の粉砕による方法によって得られる複
合ペロブスカイト型構造の化合物を用いたセラミックス
の平均粒径約7〜8朗に比ベて、かなり小さな粒径のも
のであることか確認された。
前記のセラミックス圧電体に電極を取り付けて圧電アク
チュエータとして動作させ、ヒステリシス率を測定した
結果、約0.6%と従来に比べて大幅に減少した。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明のセラミックス圧電
体では、圧電アクチュエータとして動作させたときのヒ
ステリシスの主原因となる分域構造を呈さないので、ヒ
ステリシスの小さな優れた圧電アクチュエータを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の問題点および本発明の効果を示す平均粒
径とヒステリシス率の関係グラフ、第2図は圧電アクチ
ュエータのヒステリシスの説明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  原料粉体を成形して焼結したセラミックス圧電体であ
    って、焼結粒子の平均粒径が1μm以下であることを特
    徴とするセラミックス圧電体。
JP2269441A 1990-10-09 1990-10-09 セラミックス圧電体 Pending JPH04149059A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2269441A JPH04149059A (ja) 1990-10-09 1990-10-09 セラミックス圧電体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2269441A JPH04149059A (ja) 1990-10-09 1990-10-09 セラミックス圧電体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04149059A true JPH04149059A (ja) 1992-05-22

Family

ID=17472481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2269441A Pending JPH04149059A (ja) 1990-10-09 1990-10-09 セラミックス圧電体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04149059A (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6259529A (ja) * 1985-09-06 1987-03-16 Ube Ind Ltd チタン含有易焼結性ペロブスカイトおよびその固溶体の原料粉末の製造方法
JPS62162670A (ja) * 1986-01-09 1987-07-18 住友金属鉱山株式会社 チタン酸ジルコン酸鉛焼結体の製法
JPS63285146A (ja) * 1987-05-19 1988-11-22 Ube Ind Ltd ペロブスカイトセラミックスの製造方法
JPS6418960A (en) * 1987-07-13 1989-01-23 Murata Manufacturing Co Flexible ceramic sheet and production thereof
JPS6451072A (en) * 1987-08-22 1989-02-27 Nagase Iron Works Co Ltd Skinning of plant and apparatus therefor
JPH02137283A (ja) * 1988-11-17 1990-05-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd セラミック圧電素子及び圧電セラミックスの分極処理方法
JPH02184574A (ja) * 1989-01-10 1990-07-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd セラミックスの製法
JPH03214506A (ja) * 1990-01-16 1991-09-19 Nippon Cement Co Ltd 圧電体セラミックスの製造方法
JPH03244169A (ja) * 1990-02-22 1991-10-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧電磁器の製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6259529A (ja) * 1985-09-06 1987-03-16 Ube Ind Ltd チタン含有易焼結性ペロブスカイトおよびその固溶体の原料粉末の製造方法
JPS62162670A (ja) * 1986-01-09 1987-07-18 住友金属鉱山株式会社 チタン酸ジルコン酸鉛焼結体の製法
JPS63285146A (ja) * 1987-05-19 1988-11-22 Ube Ind Ltd ペロブスカイトセラミックスの製造方法
JPS6418960A (en) * 1987-07-13 1989-01-23 Murata Manufacturing Co Flexible ceramic sheet and production thereof
JPS6451072A (en) * 1987-08-22 1989-02-27 Nagase Iron Works Co Ltd Skinning of plant and apparatus therefor
JPH02137283A (ja) * 1988-11-17 1990-05-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd セラミック圧電素子及び圧電セラミックスの分極処理方法
JPH02184574A (ja) * 1989-01-10 1990-07-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd セラミックスの製法
JPH03214506A (ja) * 1990-01-16 1991-09-19 Nippon Cement Co Ltd 圧電体セラミックスの製造方法
JPH03244169A (ja) * 1990-02-22 1991-10-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧電磁器の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108530057B (zh) 溶胶-凝胶法制备应用于储能的形貌可控CaTiO3陶瓷的方法
JPS61275108A (ja) 誘電体粉末の製造方法
CN112110722A (zh) 一种微纳米电介质陶瓷材料的制备方法
JPH0952773A (ja) 複合酸化物セラミックスの製造方法
US6319421B1 (en) Ceramic oxide powder, method for producing the ceramic oxide powder, ceramic paste produced using the ceramic oxide powder, and method for producing the ceramic paste
JPH04149059A (ja) セラミックス圧電体
JP5293948B2 (ja) セラミックスの製造方法
JP2006206364A (ja) セラミック粉末およびセラミック焼結体
TW202239735A (zh) 釔鋁石榴石粉末及其合成方法
JPH1087372A (ja) セラミック材料粉末の製造方法
JPS63103864A (ja) 部分安定化された酸化ジルコニウムからなる焼結成形体およびその製造法
JPH03261611A (ja) 窒化けい素複合粉末の製造方法
CN104230335A (zh) 一种复合体系高居里温度压电陶瓷的化学制备方法
Gu et al. Low‐Temperature, Single Step, Reactive Sintering of Lead Magnesium Niobate Using Mg (OH) 2‐Coated Nb2O5 Powders
KR100385894B1 (ko) 밀링석출공정에 의한 압전 세라믹스 제조방법
JP2731333B2 (ja) 窒化珪素焼結体、その製造方法、窒化珪素粉末及びその製造方法
KR100315296B1 (ko) 초미세 세라믹산화물분말, 그 제조방법 및 이를 이용한 세라믹페이스트와 그 제조방법
CN116606143B (zh) 一种压电陶瓷材料及其制备方法
KR20000028974A (ko) 전기영동증착법을 이용한 압전/전왜 막형소자의저온형성방법 및 그 압전/전왜 막형소자
JPH03164432A (ja) 複合ペロブスカイト型化合物およびその製造方法
JPH08268756A (ja) 強誘電性セラミックスの製造方法
JPH08337423A (ja) 酸化物圧電材料の製造方法
JPH04305052A (ja) α−アルミナ−ジルコニア複合粉末およびその製造法
JPS6385048A (ja) 炭化物と二種以上の酸化物からなる複合焼結体の製造方法
JPS62113723A (ja) 複合ペロブスカイト化合物の製造方法