JPH041463Y2 - - Google Patents
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- JPH041463Y2 JPH041463Y2 JP17625686U JP17625686U JPH041463Y2 JP H041463 Y2 JPH041463 Y2 JP H041463Y2 JP 17625686 U JP17625686 U JP 17625686U JP 17625686 U JP17625686 U JP 17625686U JP H041463 Y2 JPH041463 Y2 JP H041463Y2
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- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 33
- 239000002828 fuel tank Substances 0.000 claims description 21
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 17
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 12
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims description 12
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
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- 239000000945 filler Substances 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
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- Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、車両用燃料タンクの残存燃料を検出
する燃料検出装置に関し、さらに詳しくは、この
燃料タンクがその下部において仕切り部によつて
分割された鞍形燃料タンクである場合での燃料検
出装置に関するものである。
する燃料検出装置に関し、さらに詳しくは、この
燃料タンクがその下部において仕切り部によつて
分割された鞍形燃料タンクである場合での燃料検
出装置に関するものである。
(従来の技術)
燃料タンク内の残存燃料の量を検出する装置は
車両に不可欠のものであり、この検出装置として
は、例えば第4図に示すようにバイメタル式のフ
ユエルメータ3を用いるものがある。この検出装
置は、燃料タンク1、この燃料タンク内の液面位
置を検出するタンクゲージ2、バイメタル式フユ
エルメータ3および電圧レギユレータ7からな
り、バイメタル式フユエルメータ3は、バイメタ
ル板4、発熱コイル5および指針6からなる。タ
ンクゲージ2は燃料タンク1の形状に合わせてそ
の特性が決められており、燃料タンク1内の燃料
液面の位置に応じてその電気抵抗が変化するゲー
ジであり、このタンクゲージ2は一端が接地さ
れ、他端が発熱コイル5を介して電圧レギユレー
タ7に接続されている。このため、電圧レギユレ
ータ7はバツテリ(Ig)からの電圧を所定電圧に
設定し、この所定電圧が発熱コイル5を通つてタ
ンクゲージ2に印加され、発熱コイル5にはタン
クゲージ2の抵抗値に応じて定まる電流が流れ
る。この電流によつて発熱コイル5は発熱し、こ
の発熱量に対応してバイメタル板4に反りが生
じ、この反りがロツド4aおよび連結板6aを介
して指針シヤフト6bに回動自在に支持された針
体6cに伝えられ、針体6cが回動されて燃料タ
ンク1内の残存燃料を針体6cが示すようになつ
ている。
車両に不可欠のものであり、この検出装置として
は、例えば第4図に示すようにバイメタル式のフ
ユエルメータ3を用いるものがある。この検出装
置は、燃料タンク1、この燃料タンク内の液面位
置を検出するタンクゲージ2、バイメタル式フユ
エルメータ3および電圧レギユレータ7からな
り、バイメタル式フユエルメータ3は、バイメタ
ル板4、発熱コイル5および指針6からなる。タ
ンクゲージ2は燃料タンク1の形状に合わせてそ
の特性が決められており、燃料タンク1内の燃料
液面の位置に応じてその電気抵抗が変化するゲー
ジであり、このタンクゲージ2は一端が接地さ
れ、他端が発熱コイル5を介して電圧レギユレー
タ7に接続されている。このため、電圧レギユレ
ータ7はバツテリ(Ig)からの電圧を所定電圧に
設定し、この所定電圧が発熱コイル5を通つてタ
ンクゲージ2に印加され、発熱コイル5にはタン
クゲージ2の抵抗値に応じて定まる電流が流れ
る。この電流によつて発熱コイル5は発熱し、こ
の発熱量に対応してバイメタル板4に反りが生
じ、この反りがロツド4aおよび連結板6aを介
して指針シヤフト6bに回動自在に支持された針
体6cに伝えられ、針体6cが回動されて燃料タ
ンク1内の残存燃料を針体6cが示すようになつ
ている。
一方、燃料タンクとしては、上述のようなシン
プルな1つの容器からなるタンクばかりでなく、
車体への取付け上での制約等を受けて、例えば、
その下部が仕切り部によつて分割された鞍形タン
クが用いられることがある。この鞍形タンクの例
としては、例えば、実開昭59−135232号公報に開
示されたものがある。このような鞍形タンクを用
いた場合においてそのタンク内の残存燃料を検出
するには、タンク下部が仕切り部によつて分割さ
れているので、この分割された両側の残存燃料を
検出する必要があり、その検出方法が問題となる
ことがある。
プルな1つの容器からなるタンクばかりでなく、
車体への取付け上での制約等を受けて、例えば、
その下部が仕切り部によつて分割された鞍形タン
クが用いられることがある。この鞍形タンクの例
としては、例えば、実開昭59−135232号公報に開
示されたものがある。このような鞍形タンクを用
いた場合においてそのタンク内の残存燃料を検出
するには、タンク下部が仕切り部によつて分割さ
れているので、この分割された両側の残存燃料を
検出する必要があり、その検出方法が問題となる
ことがある。
このような鞍形タンクの燃料検出装置の従来例
を第5図に示す。鞍形タンク8は仕切り部8cに
よつてその下部が第1下部燃料室8aと第2下部
燃料室8bとに分割されており、両燃料室8a,
8bにそれぞれタンクゲージ2a,2bが配設さ
れている。このタンク8内の燃料をエンジンに供
給するポンプ9bはその吸入口が第1下部燃料室
8aに開口しており、第2下部燃料室8b内の燃
料は転送ポンプ9aにより第1下部燃料室8a内
に転送されるようになつている。このため、タン
ク8が水平に位置せしめられた状態では、タンク
8内の燃料が消費されてその液面が徐々に下がる
と、タンク上部の燃料がなくなつた時点では両下
部燃料室8a,8b内に残されるのであるが、さ
らに燃料が消費されると、転送ポンプ9aにより
第1下部燃料室8aに燃料が転送されながら燃料
が消費されるので、まず第2下部燃料室8b内の
燃料が空になり、次いで第1下部燃料室8a内の
燃料が空になる。
を第5図に示す。鞍形タンク8は仕切り部8cに
よつてその下部が第1下部燃料室8aと第2下部
燃料室8bとに分割されており、両燃料室8a,
8bにそれぞれタンクゲージ2a,2bが配設さ
れている。このタンク8内の燃料をエンジンに供
給するポンプ9bはその吸入口が第1下部燃料室
8aに開口しており、第2下部燃料室8b内の燃
料は転送ポンプ9aにより第1下部燃料室8a内
に転送されるようになつている。このため、タン
ク8が水平に位置せしめられた状態では、タンク
8内の燃料が消費されてその液面が徐々に下がる
と、タンク上部の燃料がなくなつた時点では両下
部燃料室8a,8b内に残されるのであるが、さ
らに燃料が消費されると、転送ポンプ9aにより
第1下部燃料室8aに燃料が転送されながら燃料
が消費されるので、まず第2下部燃料室8b内の
燃料が空になり、次いで第1下部燃料室8a内の
燃料が空になる。
(考案が解決しようとする問題点)
この場合において、タンクゲージ2a,2bは
図示のように直列に接続されるとともに、第4図
と同様に発熱コイル5を介して電圧レギユレータ
7に接続されているのであるが、この場合の両ゲ
ージ2a,2bの抵抗特性は、上記燃料の液面の
変動に応じて残存燃料に対応した発熱を生じさせ
るように設定されている。このため、燃料タンク
8内の燃料消費に応じた液面変動が、まずタンク
上部が空になり、次いで第2下部燃料室8bが空
になり、最後に第1下部燃料室8aが空になると
いう順で生じればフユエルメータ3の残存燃料表
示は正常に行なわれる。しかしながら、走行中に
おける車体振動やカーブ走行等による横力を受け
て第1下部燃料室8a内の燃料が第2下部燃料室
8b内に移動してしまうということがしばしば起
こり、これによつてフユエルメータ3の残存燃料
表示が狂つてしまうという問題がある。これは、
タンク形状が、例えば直方体のように上下方向に
断面が一定となる形状をしておらず、断面が不規
則に変化する形状をしており、このタンク形状に
合わせてタンクゲージ2a,2bの特性を決定す
る必要があるため、タンクゲージ2a,2bの特
性を決めるに当たりタンク内の液面変動に対する
抵抗値変化をリニアに変化するように設定できな
いということに起因している。
図示のように直列に接続されるとともに、第4図
と同様に発熱コイル5を介して電圧レギユレータ
7に接続されているのであるが、この場合の両ゲ
ージ2a,2bの抵抗特性は、上記燃料の液面の
変動に応じて残存燃料に対応した発熱を生じさせ
るように設定されている。このため、燃料タンク
8内の燃料消費に応じた液面変動が、まずタンク
上部が空になり、次いで第2下部燃料室8bが空
になり、最後に第1下部燃料室8aが空になると
いう順で生じればフユエルメータ3の残存燃料表
示は正常に行なわれる。しかしながら、走行中に
おける車体振動やカーブ走行等による横力を受け
て第1下部燃料室8a内の燃料が第2下部燃料室
8b内に移動してしまうということがしばしば起
こり、これによつてフユエルメータ3の残存燃料
表示が狂つてしまうという問題がある。これは、
タンク形状が、例えば直方体のように上下方向に
断面が一定となる形状をしておらず、断面が不規
則に変化する形状をしており、このタンク形状に
合わせてタンクゲージ2a,2bの特性を決定す
る必要があるため、タンクゲージ2a,2bの特
性を決めるに当たりタンク内の液面変動に対する
抵抗値変化をリニアに変化するように設定できな
いということに起因している。
(問題点を解決するための手段)
本考案は上記のような鞍形燃料タンクを用いた
場合での、従来の燃料検出装置が有する燃料表示
の狂いの発生という問題に鑑み、車体振動やカー
ブ走行時の横力等による燃料の移動が生じた場合
でも残存燃料の正確な検出ができるよう燃料検出
装置を提供して上記問題を解決せんとするもので
あり、このための手段として本考案の燃料検出装
置は以下のように構成される。
場合での、従来の燃料検出装置が有する燃料表示
の狂いの発生という問題に鑑み、車体振動やカー
ブ走行時の横力等による燃料の移動が生じた場合
でも残存燃料の正確な検出ができるよう燃料検出
装置を提供して上記問題を解決せんとするもので
あり、このための手段として本考案の燃料検出装
置は以下のように構成される。
すなわち、この燃料検出装置は、仕切り部によ
つてタンク内下部が第1および第2下部燃料室に
仕切られた鞍形燃料タンクにおいて、第1タンク
ゲージを第1下部燃料室側に配するとともに、第
2タンクゲージを第2下部燃料室側に配し、フユ
エルメータを作動させるバイメタルに巻付けられ
た第1発熱コイルを第1タンクゲージに直列接続
し、上記バイメタルに巻付けられた第2発熱コイ
ルを第2タンクゲージに直列接続してなり、鞍形
タンクの上部を、第1および第2下部燃料室の体
積比に比例して第1および第2上部燃料室に仮想
的に分割し、この第1上部燃料室および上記第1
下部燃料室からなる仮想第1燃料室に合わせて上
記第1タンクゲージの特性を決定するとともに、
第2上部燃料室および第2下部燃料室からなる仮
想第2燃料室に合わせて第2タンクゲージの特性
を決定し、第1および第2発熱コイルの巻数比を
上記第1および第2下部燃料室の体積比にほぼ一
致させて構成している。
つてタンク内下部が第1および第2下部燃料室に
仕切られた鞍形燃料タンクにおいて、第1タンク
ゲージを第1下部燃料室側に配するとともに、第
2タンクゲージを第2下部燃料室側に配し、フユ
エルメータを作動させるバイメタルに巻付けられ
た第1発熱コイルを第1タンクゲージに直列接続
し、上記バイメタルに巻付けられた第2発熱コイ
ルを第2タンクゲージに直列接続してなり、鞍形
タンクの上部を、第1および第2下部燃料室の体
積比に比例して第1および第2上部燃料室に仮想
的に分割し、この第1上部燃料室および上記第1
下部燃料室からなる仮想第1燃料室に合わせて上
記第1タンクゲージの特性を決定するとともに、
第2上部燃料室および第2下部燃料室からなる仮
想第2燃料室に合わせて第2タンクゲージの特性
を決定し、第1および第2発熱コイルの巻数比を
上記第1および第2下部燃料室の体積比にほぼ一
致させて構成している。
(作用)
燃料検出装置を上記のように構成すると、仮想
第1燃料室内の燃料量が第1タンクゲージで検出
されるとともに、仮想第2燃料室内の燃料量が第
2タンクゲージで検出され、それぞれのタンクゲ
ージがそれぞれ第1発熱コイルおよび第2発熱コ
イルに接続されており、且つ両発熱コイルの巻き
数は第1および第2下部燃料室の体積比にほぼ比
例しているので、これら両コイルを介してフユエ
ルケージのバイメタルに燃料量に応じた熱量が供
給されることになり、バイメタルの反り量は両燃
料室の燃料量を合わせた量に常に対応する。この
ため、鞍形燃料タンクにおいて第1および第2下
部燃料室の間での燃料の移動があつた場合でもバ
イメタルの反り量は常に両燃料室内の残存燃料を
合わせたものに対応し、フユエルメータの表示が
常に正確に行なわれる。
第1燃料室内の燃料量が第1タンクゲージで検出
されるとともに、仮想第2燃料室内の燃料量が第
2タンクゲージで検出され、それぞれのタンクゲ
ージがそれぞれ第1発熱コイルおよび第2発熱コ
イルに接続されており、且つ両発熱コイルの巻き
数は第1および第2下部燃料室の体積比にほぼ比
例しているので、これら両コイルを介してフユエ
ルケージのバイメタルに燃料量に応じた熱量が供
給されることになり、バイメタルの反り量は両燃
料室の燃料量を合わせた量に常に対応する。この
ため、鞍形燃料タンクにおいて第1および第2下
部燃料室の間での燃料の移動があつた場合でもバ
イメタルの反り量は常に両燃料室内の残存燃料を
合わせたものに対応し、フユエルメータの表示が
常に正確に行なわれる。
(実施例)
以下、図面に基づいて本考案の好ましい実施例
について説明する。
について説明する。
第1図は本考案に係る鞍形燃料タンクの燃料検
出装置を示す概略図であり、この燃料検出装置
は、鞍形燃料タンク10、第1および第2タンク
ゲージ31,32、バイメタル式フユエルメータ
20および電圧レギユレータ33を有してなる。
鞍形燃料タンク10には底面中間部に上方に突出
した仕切り部11が形成され、この仕切り部11
によつてタンク10の下部が第1燃料室12と第
2燃料室13とに仕切られており、タンク10右
上にキヤツプ15により覆われた給油口が設けら
れている。タンク10内の燃料は第1下部燃料室
12内に開口したパイプ42aを介して燃料ポン
プ42によりエンジン(図示せず)に送られる。
また、第2下部燃料室13内の燃料は転送ポンプ
41により第1下部燃料室12内へ転送されるよ
うになつている。
出装置を示す概略図であり、この燃料検出装置
は、鞍形燃料タンク10、第1および第2タンク
ゲージ31,32、バイメタル式フユエルメータ
20および電圧レギユレータ33を有してなる。
鞍形燃料タンク10には底面中間部に上方に突出
した仕切り部11が形成され、この仕切り部11
によつてタンク10の下部が第1燃料室12と第
2燃料室13とに仕切られており、タンク10右
上にキヤツプ15により覆われた給油口が設けら
れている。タンク10内の燃料は第1下部燃料室
12内に開口したパイプ42aを介して燃料ポン
プ42によりエンジン(図示せず)に送られる。
また、第2下部燃料室13内の燃料は転送ポンプ
41により第1下部燃料室12内へ転送されるよ
うになつている。
さらに、このタンク10内における、第1下部
燃料室12側にはこの部分の燃料の液面位置に応
じてその抵抗値が変動する第1タンクゲージ31
が配され、第2下部燃料室13側にはこの部分の
液面位置に応じてその抵抗値が変動する第2タン
クゲージ32が配されている。両タンクゲージ3
1,32はそれぞれ一端側が接地され他端側はバ
イメタル板21に巻き付けられた第1発熱コイル
22および第2発熱コイル23の一端に接続され
ている。両発熱コイル22,23の他端は導電体
であるバイメタル板21を介して電圧レギユレー
タ33に接続されている。電圧レギユレータ33
は電源34からの電圧(Ig)を所定電圧(例え
ば、7V)に設定するためのものである。この電
気接続を示すものが第2図の回路図であり、この
図から良く分かるように、第1タンクゲージ31
に直列接続された第1発熱コイル22と、第2タ
ンクゲージ32に直列接続された第2発熱コイル
23とが並列になつて電圧レギユレータ33に接
続されている。
燃料室12側にはこの部分の燃料の液面位置に応
じてその抵抗値が変動する第1タンクゲージ31
が配され、第2下部燃料室13側にはこの部分の
液面位置に応じてその抵抗値が変動する第2タン
クゲージ32が配されている。両タンクゲージ3
1,32はそれぞれ一端側が接地され他端側はバ
イメタル板21に巻き付けられた第1発熱コイル
22および第2発熱コイル23の一端に接続され
ている。両発熱コイル22,23の他端は導電体
であるバイメタル板21を介して電圧レギユレー
タ33に接続されている。電圧レギユレータ33
は電源34からの電圧(Ig)を所定電圧(例え
ば、7V)に設定するためのものである。この電
気接続を示すものが第2図の回路図であり、この
図から良く分かるように、第1タンクゲージ31
に直列接続された第1発熱コイル22と、第2タ
ンクゲージ32に直列接続された第2発熱コイル
23とが並列になつて電圧レギユレータ33に接
続されている。
上記第1および第2発熱コイル22,23およ
びこのコイル22,23が巻き付けられるバイメ
タル板21を有してなるバイメタル式フユエルメ
ータ20は、上記コイル22,23およびバイメ
タル板21に加えて、指針25を有している。上
記両コイル22,23が発熱してバイメタル板2
1が加熱されると、このバイメタル板21はその
加熱量に応じて反り返り、此のバイメタル板21
の反りはロツド21aおよび連結板25aを介し
て指針シヤフト25bに回動自在に支持された針
体25cに伝えられ、針体25cが回動されてタ
ンク10内の残存燃料量の表示を行なう。
びこのコイル22,23が巻き付けられるバイメ
タル板21を有してなるバイメタル式フユエルメ
ータ20は、上記コイル22,23およびバイメ
タル板21に加えて、指針25を有している。上
記両コイル22,23が発熱してバイメタル板2
1が加熱されると、このバイメタル板21はその
加熱量に応じて反り返り、此のバイメタル板21
の反りはロツド21aおよび連結板25aを介し
て指針シヤフト25bに回動自在に支持された針
体25cに伝えられ、針体25cが回動されてタ
ンク10内の残存燃料量の表示を行なう。
この場合、針体25cによる残存燃料量の表示
が正確であるためには、両タンクゲージ31,3
2における液面位置と抵抗値との関係、すなわち
タンクゲージ31,32の特性が正しく設定さ
れ、且つこの抵抗に対応した上記両発熱コイル、
22,23の発熱量が上記液面位置に正しく対応
するようになつていることが重要である。そこ
で、両タンクゲージ31,32の特性の決定方法
および両発熱コイル22,23の巻数の設定方法
について説明する。
が正確であるためには、両タンクゲージ31,3
2における液面位置と抵抗値との関係、すなわち
タンクゲージ31,32の特性が正しく設定さ
れ、且つこの抵抗に対応した上記両発熱コイル、
22,23の発熱量が上記液面位置に正しく対応
するようになつていることが重要である。そこ
で、両タンクゲージ31,32の特性の決定方法
および両発熱コイル22,23の巻数の設定方法
について説明する。
まず、この鞍形タンク10の内部を第3A図に
示すように、仕切り部11の頂部を通る水平面1
1aより上側に位置する上部燃料室14(体積;
V2)、水平面11aより下側で仕切り部11より
左側に位置する第1下部燃料室12(体積;V11
および水平面11aより下側で仕切り部11より
右側に位置する第2下部燃料室13(体積;
V21)に仮想的に分割して考える。次いで、上記
上部燃料室14をさらに第3B図に示すように、
第1上部燃料室14a(体積;V12)と第2上部
燃料室14b(体積;V22)とに仮想的に分割し
て考える。この分割に際しては、第1および第2
上部燃料室14a,14bの体積比(V12:
V22)が第1および第2下部燃料室12,13の
体積比(V11:V21)に等しくなるようにして行
なう。この仮想的な分割の後、第1上部燃料室1
4aと第1下部燃料室12とからなる仮想第1燃
料室16aと、第2上部燃料室14bと第2下部
燃料室13とからなる仮想第2燃料室16bとを
想定し、これら仮想第1および第2燃料室の形状
に合わせて、それぞれ第1および第2タンクゲー
ジ31,32の特性を設定する。さらに、上記第
1および第2発熱コイル22,23の巻数比を第
1下部燃料室12と第2下部燃料室13との体積
比(V11:V21)とほぼ等しくなるように設定す
る。なお、この体積比;V11:V21は、第1およ
び第2上部燃料室の体積比;V12:V22や仮想第
1燃料室16aと仮想第2燃料室16bとの体積
比と等しい。
示すように、仕切り部11の頂部を通る水平面1
1aより上側に位置する上部燃料室14(体積;
V2)、水平面11aより下側で仕切り部11より
左側に位置する第1下部燃料室12(体積;V11
および水平面11aより下側で仕切り部11より
右側に位置する第2下部燃料室13(体積;
V21)に仮想的に分割して考える。次いで、上記
上部燃料室14をさらに第3B図に示すように、
第1上部燃料室14a(体積;V12)と第2上部
燃料室14b(体積;V22)とに仮想的に分割し
て考える。この分割に際しては、第1および第2
上部燃料室14a,14bの体積比(V12:
V22)が第1および第2下部燃料室12,13の
体積比(V11:V21)に等しくなるようにして行
なう。この仮想的な分割の後、第1上部燃料室1
4aと第1下部燃料室12とからなる仮想第1燃
料室16aと、第2上部燃料室14bと第2下部
燃料室13とからなる仮想第2燃料室16bとを
想定し、これら仮想第1および第2燃料室の形状
に合わせて、それぞれ第1および第2タンクゲー
ジ31,32の特性を設定する。さらに、上記第
1および第2発熱コイル22,23の巻数比を第
1下部燃料室12と第2下部燃料室13との体積
比(V11:V21)とほぼ等しくなるように設定す
る。なお、この体積比;V11:V21は、第1およ
び第2上部燃料室の体積比;V12:V22や仮想第
1燃料室16aと仮想第2燃料室16bとの体積
比と等しい。
以上のように構成した燃料検出装置を用いて鞍
形タンク10内の残存燃料の量を検出する場合で
のこの装置の作動を説明する。
形タンク10内の残存燃料の量を検出する場合で
のこの装置の作動を説明する。
この装置を用いて残存燃料の検出を行なうに
は、電圧レギユレータ33から両発熱コイル2
2,23を介して両タンクゲージ31,32にそ
れぞれ所定の電圧を印加する。これにより、タン
ク10内の燃料の液面位置(残存燃料の量)に応
じて定まる両タンクゲージ31,32の抵抗値に
応じた電流が両発熱コイル22,23に流れ、こ
れら両コイル22,23が発熱する。この場合、
両タンクゲージ31,32の特性は仮想第1燃料
室16aおよび仮想第2燃料室16bの形状に合
わせて設定され、且つ両発熱コイル22,23の
巻数比が仮想第1および第2燃料室16a,16
bの体積比にほぼ等しくなるように設定されてい
るので、第1発熱コイル22の発熱量は仮想第1
燃料室16aの液面位置(残存燃料の量)に正し
く対応し、第2発熱コイル23の発熱量は仮想第
2燃料室16bの液面位置(残存燃料の量)に正
しく対応している。そして、バイメタル板21に
加えられる熱量は第1および第2発熱コイル2
2,23の発熱量を合わせたものであり、このた
めバイメタル板21の反り量は仮想第1燃料室1
6a内の残存燃料量と仮想第2燃料室16b内の
残存燃料量との合計に対応し、このバイメタル板
21の反り量に応じて回動される指針25の針体
25cの回動量も上記合計された残存燃料量に対
応する。このため、転送ポンプ41によつて第2
下部燃料室13から第1下部燃料室12へ燃料が
転送された後、車体振動やカーブ走行による横力
等により第1下部燃料室12内の燃料が第2下部
燃料室13内に戻されたような場合でも両下部燃
料室12,13内の残存燃料の量を両タンクゲー
ジ31,32がそれぞれ検出しこの検出量の合計
がバイメタル式フユエルメータ20の指針25に
よつて正確に表示される。
は、電圧レギユレータ33から両発熱コイル2
2,23を介して両タンクゲージ31,32にそ
れぞれ所定の電圧を印加する。これにより、タン
ク10内の燃料の液面位置(残存燃料の量)に応
じて定まる両タンクゲージ31,32の抵抗値に
応じた電流が両発熱コイル22,23に流れ、こ
れら両コイル22,23が発熱する。この場合、
両タンクゲージ31,32の特性は仮想第1燃料
室16aおよび仮想第2燃料室16bの形状に合
わせて設定され、且つ両発熱コイル22,23の
巻数比が仮想第1および第2燃料室16a,16
bの体積比にほぼ等しくなるように設定されてい
るので、第1発熱コイル22の発熱量は仮想第1
燃料室16aの液面位置(残存燃料の量)に正し
く対応し、第2発熱コイル23の発熱量は仮想第
2燃料室16bの液面位置(残存燃料の量)に正
しく対応している。そして、バイメタル板21に
加えられる熱量は第1および第2発熱コイル2
2,23の発熱量を合わせたものであり、このた
めバイメタル板21の反り量は仮想第1燃料室1
6a内の残存燃料量と仮想第2燃料室16b内の
残存燃料量との合計に対応し、このバイメタル板
21の反り量に応じて回動される指針25の針体
25cの回動量も上記合計された残存燃料量に対
応する。このため、転送ポンプ41によつて第2
下部燃料室13から第1下部燃料室12へ燃料が
転送された後、車体振動やカーブ走行による横力
等により第1下部燃料室12内の燃料が第2下部
燃料室13内に戻されたような場合でも両下部燃
料室12,13内の残存燃料の量を両タンクゲー
ジ31,32がそれぞれ検出しこの検出量の合計
がバイメタル式フユエルメータ20の指針25に
よつて正確に表示される。
(考案の効果)
以上説明したように、本考案によれば、下部が
仕切り部によつて第1および第2下部燃料室に仕
切られた鞍形タンクの上部を、第1および第2下
部燃料室の体積比に比例して第1および第2上部
燃料室に仮想的に分割し、この第1上部燃料室お
よび上記第1下部燃料室からなる仮想第1燃料室
に合わせて第1タンクゲージの特性を決定すると
ともに、第2上部燃料室および第2下部燃料室か
らなる仮想第2燃料室に合わせて第2タンクゲー
ジの特性を決定し、フユエルメータのバイメタル
板に巻き付けられる第1および第2発熱コイルの
巻数比を上記第1および第2下部燃料室の体積比
にほぼ一致させて構成しているので、仮想第1燃
料室内の燃料量が第1タンクゲージで検出される
とともに、仮想第2燃料室内の燃料量が第2タン
クゲージで検出され、フユエルゲージのバイメタ
ルに加えられる第1および第2発熱コイルの発熱
量は上記検出された仮想第1および第2燃料室内
の燃料量の合計に対応し、このためバイメタルの
反り量は両燃料室の燃料量を合わせた量に常に対
応する。このため、鞍形燃料タンクにおいて第1
および第2下部燃料室の間での燃料の移動があつ
た場合でもバイメタルの反り量は常に両燃料室内
の残存燃料を合わせたものに対応し、フユエルメ
ータの表示が常に正確に行なわれる。
仕切り部によつて第1および第2下部燃料室に仕
切られた鞍形タンクの上部を、第1および第2下
部燃料室の体積比に比例して第1および第2上部
燃料室に仮想的に分割し、この第1上部燃料室お
よび上記第1下部燃料室からなる仮想第1燃料室
に合わせて第1タンクゲージの特性を決定すると
ともに、第2上部燃料室および第2下部燃料室か
らなる仮想第2燃料室に合わせて第2タンクゲー
ジの特性を決定し、フユエルメータのバイメタル
板に巻き付けられる第1および第2発熱コイルの
巻数比を上記第1および第2下部燃料室の体積比
にほぼ一致させて構成しているので、仮想第1燃
料室内の燃料量が第1タンクゲージで検出される
とともに、仮想第2燃料室内の燃料量が第2タン
クゲージで検出され、フユエルゲージのバイメタ
ルに加えられる第1および第2発熱コイルの発熱
量は上記検出された仮想第1および第2燃料室内
の燃料量の合計に対応し、このためバイメタルの
反り量は両燃料室の燃料量を合わせた量に常に対
応する。このため、鞍形燃料タンクにおいて第1
および第2下部燃料室の間での燃料の移動があつ
た場合でもバイメタルの反り量は常に両燃料室内
の残存燃料を合わせたものに対応し、フユエルメ
ータの表示が常に正確に行なわれる。
第1図は本考案に係る燃料検出装置を示す概略
図、第2図は上記燃料検出装置の電気作動部分を
示す回路図、第3A図および第3B図は上記燃料
検出装置に用いられる鞍形燃料タンクの内部を仮
想的に分割して示す断面図、第4図および第5図
は従来の燃料検出装置を示す概略図である。 10……鞍形燃料タンク、11……仕切り部、
12……第1下部燃料室、13……第2下部燃料
室、14……上部燃料室、16a……仮想第1燃
料室、16b……仮想第2燃料室、20……フユ
エルメータ、21……バイメタル板、22,23
……発熱コイル、25……指針、31,32……
タンクゲージ、33……電圧レギユレータ。
図、第2図は上記燃料検出装置の電気作動部分を
示す回路図、第3A図および第3B図は上記燃料
検出装置に用いられる鞍形燃料タンクの内部を仮
想的に分割して示す断面図、第4図および第5図
は従来の燃料検出装置を示す概略図である。 10……鞍形燃料タンク、11……仕切り部、
12……第1下部燃料室、13……第2下部燃料
室、14……上部燃料室、16a……仮想第1燃
料室、16b……仮想第2燃料室、20……フユ
エルメータ、21……バイメタル板、22,23
……発熱コイル、25……指針、31,32……
タンクゲージ、33……電圧レギユレータ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 底面にタンク内下部を仕切る仕切り部が形成さ
れ、該仕切り部によつて上記タンク内下部が第1
下部燃料室と第2下部燃料室とに仕切られた鞍形
燃料タンクと、該鞍形燃料タンク内における上記
第1下部燃料室側に配設されて燃料の液面位置を
検出する第1タンクゲージと、上記鞍形燃料タン
ク内における上記第2下部燃料室側に配設されて
燃料の液面位置を検出する第2タンクゲージと、
バイメタルにより作動されるフユエルメータと、
上記バイメタルに巻付けられるとともに上記第1
タンクゲージに直列に接続された第1発熱コイル
と、上記バイメタルに巻付けられるとともに上記
第2タンクゲージに直列に接続された第2発熱コ
イルとからなり、 上記鞍形タンクの上部を、上記第1および第2
下部燃料室の体積比に比例して第1および第2上
部燃料室に仮想的に分割し、この第1上部燃料室
および上記第1下部燃料室からなる仮想第1燃料
室に合わせて上記第1タンクゲージの特性を決定
するとともに、上記第2上部燃料室および第2下
部燃料室からなる仮想第2燃料室に合わせて上記
第2タンクゲージの特性を決定し、上記第1およ
び第2発熱コイルの巻数比を上記第1および第2
下部燃料室の体積比にほぼ一致させたことを特徴
とする車両用燃料検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17625686U JPH041463Y2 (ja) | 1986-11-17 | 1986-11-17 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17625686U JPH041463Y2 (ja) | 1986-11-17 | 1986-11-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63115725U JPS63115725U (ja) | 1988-07-26 |
JPH041463Y2 true JPH041463Y2 (ja) | 1992-01-20 |
Family
ID=31116328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17625686U Expired JPH041463Y2 (ja) | 1986-11-17 | 1986-11-17 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH041463Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0743617Y2 (ja) * | 1989-01-19 | 1995-10-09 | 株式会社カンセイ | 燃料タンクの液面検出装置 |
-
1986
- 1986-11-17 JP JP17625686U patent/JPH041463Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63115725U (ja) | 1988-07-26 |
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