JPH04142922A - 嵩増大可能な素材およびその製造方法 - Google Patents

嵩増大可能な素材およびその製造方法

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JPH04142922A
JPH04142922A JP26733590A JP26733590A JPH04142922A JP H04142922 A JPH04142922 A JP H04142922A JP 26733590 A JP26733590 A JP 26733590A JP 26733590 A JP26733590 A JP 26733590A JP H04142922 A JPH04142922 A JP H04142922A
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登 松井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は嵩高な衣服、フィルター、ブラジャーカップ、
肩パッド、蒲団などの素材として使用することのできる
嵩増大可能な素材及び該素材の製造方法に関する。
[従来の技術] 従来の嵩高な中入綿を用いて製造される嵩高な衣服の製
造方法は、概ね次のようであった。
■中入綿を延反→■中入綿を縫合する生地よりも大きめ
のパーツに裁断→■パーツ毎に生地と中入綿を縫台→■
縫合したパーツの生地同士を縫製して衣服を形成→■衣
服を保管、輸送 このようにして製造される衣服の中入綿は、見掛密度が
小さく、嵩高で、形態安定性の悪い不織布であるため、
様々な問題を抱えていた。
例えば、中入綿が嵩高であるということがら延反時に多
くの枚数を重ねられないため、裁断作業の効率が悪く、
しかも保管や輸送時に広いスペースを必要とするため、
コスト的に問題があった。
また、該中入綿は嵩高で、見掛密度が小さく、形態安定
性が悪いために、各工程で取り扱い難いものであった。
更に、中入綿の裁断時には、縫合する生地よりも大きめ
に切断しておき、中入綿と生地を縫合する際に、中入綿
の余分な部分を切り落とす必要があるため、製造工程を
繁雑にし、しかも余分な部分を切り落とすことによるロ
ス分も大きく、経済的にも問題があった。
その他にも、縫製工程中に中入綿と生地とが分離しやす
く、作業性が悪いため、生地と中入綿を部分的に縫合し
て、中入綿の移動を防止する工程を加える必要があった
しかしながら、このようにもう−工程加えることはg4
Nであるため、中入綿に接着剤を付与し、生地と接着す
ることによって、縫製作業の合理化、作業性の向上をは
かる試みもあったが、見掛密度の低い、つまり空隙の多
い中入綿に対して接着剤を使用して中入綿と生地とを接
着しようとしても、中入綿構成繊維と生地との接触面積
が少ないので、十分な接着強度が得られなかった。
他方、上記と同様の問題点、特に裁断、縫製の作業性、
輸送、保管時のコスト的な問題がブラジャーカップ素材
、肩パッド、蒲団を製造する場合にも生じていた。
また、フィルターも一般的に厚みが有るほど捕集効率が
良いので、厚みを大きくすることが望ましいが、厚みを
大きくすると中入綿と同様に、保管、輸送の際に広いス
ペースを必要とし、コスト的に問題があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は製造工程中の作業性及び保管、輸送時の経済性
に優れる嵩増大可能な素材、および該素材の製造方法を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段〕 (1)熱処理により厚さが増大する圧縮不織布と、シー
ト材とが、接着剤により一体化されている嵩増大可能な
素材である。
(2)熱処理により厚さが増大する圧縮不織布および/
またはシート材に接着剤を付与した後、該圧縮不織布と
該シート材との間に接着剤が介在するように積層し、加
熱、加圧を同時に行うことにより、一体化する嵩増大可
能な素材の製造方法である。
[作用] 本発明の嵩増大可能な素材(以下、単に「素材」という
)は圧縮不織布とシート材とを、接着剤により一体化し
たものである。本発明の素材の圧縮不織布は見掛密度の
高い布状の不織布であることから、形態安定性があり、
取り扱い易いので、接着一体化する際の作業性を向上さ
せるばかりでなく、場所を取らないので、保管、輸送コ
ストを低く抑えることができる。
また、圧縮不織布とシート材が接着していることから、
作業時における、シート材と圧縮不織布のずれがなくな
り、品質が安定する。
更には、従来の嵩高な不織布とシート材との接着では得
られなかった接着強度が得られる。このような従来得る
ことのできなかった接着強度は、見掛密度が高い圧縮不
織布を使用していることから、従来の嵩高な不織布とシ
ート材との接触面積に比較して、圧縮不織布とシート材
との接触面積が遥かに広いために、より強固な結合が得
られるようになった。なお、いくら圧縮不織布とシート
材との接着強度がでるように、見掛密度の高い不織布を
圧縮不織布として使用しても、圧縮不織布は実際には嵩
を増大する必要があるので、圧縮不織布として嵩を増大
することのできる不織布を使用することが重要である。
このように、本明細書中でいう圧縮不織布とは嵩を増大
させることができ、しかも布状の嵩のない状態の不織布
を意味している。
この圧縮不織布としては嵩高形状を保持している不織布
を熱溶融性繊維、低融点樹脂粉末によって、圧縮した状
態で固定し、厚みを薄くしたものが取り扱いやすく、嵩
を増大させた際の形態安定性があるので好ましく用いら
れる。この圧縮不織布はシート材と接着して得られる素
材を使用して、衣服、フィルター等を形成した後、乾熱
、或いは温熱で加熱することにより、その熱溶融性繊維
、低融点樹脂粉末による固定力をゆるめ、繊維自身の復
元力により、嵩を回復させ、従来の嵩高な不織布を使用
した場合と同様の衣服、フィルターを得ることができる
。このような圧縮不織布は本出願人が特願平2−109
184号で既に開示しているように、捲縮率、残留捲縮
率、捲縮弾性率がそれぞれ、12〜70%、7〜70%
、3(1−100% ”Q (% ル高捲vr+m維を
用いて、これらの繊維を乾熱、温熱により影響を受けな
いバインダーを用いて嵩高な状態で形状を固定した後、
このバインダー、高捲縮繊維の融点よりも10℃以上低
い融点の熱溶融性繊維、低融点樹脂粉末を用いて圧縮固
定し、見掛密度を大きくした布状の不織布である。
しかしながら、本発明で用いることのできる圧縮不織布
は上記のものに限定されず、乾熱または温熱の熱処理に
より嵩が増大するものであれば、好ましく用いることが
できる。例えば、繊維とバインダーのみからなり、バイ
ンダーが圧縮した状態での固定と、嵩増大後の固定の両
方を兼ね備えている不織布も使用できる。この不織布は
バインダーにより嵩のない圧縮状態で繊維同士が固定さ
れているが、加熱することにより、バインダーの固定力
が弱まり、繊維の復元力により、嵩を増大した後、その
バインダーにより再度、繊維間が固定され、形状を保持
するのである。
このような圧縮不織布と接着されるシート材は嵩高な衣
服を製造する場合には、該衣服を構成する表地、裏地で
ある。この場合、圧縮不織布と接着されるのは表地でも
裏地でも良いが、圧縮不織布を裏地に接着し、圧縮不織
布の厚みを増大させた場合、不織布と表地との間に空間
が生じるために、嵩高な不織布であるにもかかわらず、
ポリューウム感のない印象を与えることが多いが、表地
に圧縮不織布を接着し嵩を増大させた場合には、裏地に
接着したときよりもボリューム感がでる。
このような圧縮不織布と接着される表地としては、タフ
タ、ツイル、サテン、梨地、オックス等の織物製品、コ
ーティングイロ、フィルムラミネート布、高密度織物等
の透湿防水加工布、天然皮革、人工皮革などがある。
また、裏地としてはタフタ、サテン、デシン等の織物製
品、トリコット、パイル編、裏毛線などのニット製品な
どが用いられる。
他方、フィルター用途の場合、圧縮不織布と接着される
シート材としては、フィルター強度をあげることのでき
るパンチングメタル状、エキスバンドメタル状など各種
ネット状に形成されたもの、割布、スパンボンド等の不
織布というように、目の粗い素材を用いることができる
。このようなシート材を構成する成分は特に限定される
ものではないが、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹
脂のようなポリオレフィン系高分子からなる樹脂、塩化
ビニル樹脂、金属からなるものなど様々なものを使用す
ることができる。
この上記、圧縮不織布とシート材との接着に使用する接
着剤としては、酢酸ビニル重合体および共重合物、アク
リル系接着剤、エチレン共重合物、ポリアミド、ポリエ
ステル、ポリウレタンなどの熱可塑性接着剤やアミノ樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、レゾー
ル、ノボラック、キシ1ノン樹脂、フラン樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリイソシアネート系接着剤、不飽和ポリエス
テル、熱硬化性アクリル樹脂などの熱硬化性接着剤、ゴ
ム系接着剤などを使用することができる。なお、これら
接着剤は溶剤型、ホットメルト型、フィルム型、パ1ク
ダー型、くもの巣状ウェブ型、エマルジョン型などの態
様で使用することができる。また、フィルターのシート
材がポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂のようなポ
リオレフィン系高分子からなる樹脂を使用しているよう
な場合には、シート材を溶融させるなどして、シート材
を接着剤として使用して圧縮不織布と接着しても良い。
なお、上記の接着剤による圧縮不織布とシート材との接
着は圧縮不織布の構成成分に影響を与えないようにする
必要がある。例えば、熱可塑性接着剤の融点が圧縮不織
布の構成成分の融点より高いと、熱可塑性接着剤により
圧縮不織布とシート材とを接着する段階で、圧縮不織布
構成繊維がフィルム状になり、劣化してしまうため、圧
縮不織布の嵩を増大させる段階で、増大できなくなって
しまうからである。
また、上記の接着剤を圧縮不織布に塗布してシート材と
接着する場合、圧縮不織布の見掛密度が高いとはいえ、
圧縮不織布は多孔性のシートであるので、圧縮不織布の
内部にまで接着剤が浸透しやすく、接着する際に、圧縮
不織布内部で繊維同士を接着固定してしまい、十分に嵩
を増大させることが行えないので、接着剤は圧縮不織布
表面またはシート材に接着剤を付与する必要がある。そ
のため接着剤が圧縮不織布内部に侵入しないように、接
着剤にはある程度の粘度が必要である。
この接着剤の塗布は圧縮性不織布および/またはシート
材の被塗布物の全面に対して行ったのでは、風合が硬く
なってしまったり、フィルターの圧力損失が高くなって
しまい、反対に、あまり接着剤の塗布面積が少なくても
接着強度が著しく低くなってしまうので、その用途に応
じて適切な塗布量を選択する必要がある。例えば、衣料
用途の素材をくもの巣状ウェブ型接着剤を使用して製造
する場合、1〜5 g/va2程度の塗布量にすること
により、十分な接着強度と風合を得ることができる。
前記のように、接着剤は被塗布物の表面に塗布するのが
好ましいので、塗布方法としてはスプレー法による方法
でもよいが、キス型、プレッシャー型、リバース型、彫
刻型のようなロールコータ−法によって塗布する方法、
スクリーンドツト法によって塗布する方法が好ましい。
以上のようにして接着剤を付与した圧縮不織布および/
またはシート材は、該圧縮不織布と該シート材との間に
接着剤が介在するように積層された後、一体化される。
この一体化は接着剤が溶剤型の場合には常温で接着でき
るので、特に問題はないが、ホットメルト型、フィルム
型、パウダー型、くもの巣状ウェブ型、エマルジョン型
あるいはシート材を接着剤としても使用するような場合
には、加熱、加圧を同時に行うことにより一体化するこ
とが必要である。これは本発明において使用している圧
縮不織布が、加熱することによって嵩を増大する不織布
であるので、一体化する際に加圧も同時に行わなければ
、一体化する段階で既に嵩が増大してしまい、圧縮不織
布が布状であるが故の製造工程上の作業性、そして密度
が高いことによる圧縮不織布とシート材との接着強度、
保管、輸送時におけるコスト的メリットが得られなくな
るためである。
なお、圧縮不織布とシート材を一体化する際に加える圧
力が強すぎると、接着する際に接着剤が圧縮不織布の内
部に侵入し易く、圧縮不織布内部が接着固定されてしま
い、圧縮不織布の嵩を増大させる場合に、十分な増大を
することができないので、あまり強い圧力を加えないの
がよい。そのため、圧縮不織布とシート材の厚みの和に
路間等の間隔で加熱し、圧縮不織布の増大を抑える程度
にするのが好ましい。
また、加熱は接着剤が溶剤型の場合には特に必要はない
が、ホットメルト型、フィルム型、パウダー型、くもの
巣状ウェブ型、シート材を接着剤として使用する場合に
は、溶融させるために必要であり、接着剤がエマルジョ
ンである場合には、乾燥、架橋のために必要である。
このような加熱は圧縮不織布の嵩が増大しないように圧
力を加えた状態で行えば良く、加熱方法は従来と同様の
トンネル炉、通風乾燥機、熱シリンダ、赤外線などによ
り行えば良い。
以下に、本発明の素材を使用した場合の効果について、
嵩高な衣服を製造する場合を例にして詳細に述べること
にする。
本発明の素材を使用した場合、嵩高衣服の製造方法は次
のようになる。
■素材の延反→■素材の裁断→■裁断した素材同士の縫
製→■保管、輸送→■圧縮不織布の嵩の増大 このように、本発明の素材を使用した場合、圧縮不織布
と生地とが既に一体化されており、寸法安定性があるこ
と、布状で取り扱い易いこと、圧縮不織布と生地とがず
れる心配がないことにより、作業性が格段に向上し、素
材のロスも少なく製造することができるようになる。
本発明の素材を使用した製造工程について更に詳しくみ
ると、各々の工程において、次のような効果が生じる。
まず、従来、延反工程においては嵩高な不織布を揃える
、嵩高な不織布に歪を生じさせない、嵩高な不織布の折
返し誤差を少なくするということが必要とされていたが
、従来の嵩高な不織布では、これらの条件を満足するこ
とは困難であった。
しかし、本発明の素材は嵩がないので、上記のような条
件を容易に満たすことができる。また、本発明で用いる
圧縮不織布は従来の嵩高な不織布の厚みの5分の1以下
であるので、1回の延反における生地の折返し回数を従
来の数倍にすることができ、しかも延反工程を自動化す
ることもできるので、飛躍的に作業効率が向上する。
次に、本発明では素材を衣服のパーツごとに裁断する際
には、既に圧縮不織布と生地とが一体化されているので
、従来のように嵩高な不織布を縫合する生地よりも大き
めに裁断して、パーツ毎に生地と嵩高な不織布を縫合す
ると同時に、余分な部分を切り落とすという工程が不要
となった。この工程を省略することにより、合理化がで
き、しかも余分に切り落どしていたロスの部分がなくな
り、素材が節約され、コスト的にも好ましい結果をもた
らす。その他にも、布状の圧縮不織布であるために、裁
断性能も向上し、より精密に衣服を製造することが可能
になる。
また、延反工程と同様に、裁断時の重ね枚数の増加、裁
断の自動化により、より高能率で裁断を行なうことがで
きるようになる。
次に、このように裁断されたパーツは縫製され、衣服と
なるが、不発明の素材は圧縮不織布と生地とが接着して
いるので、縫製中に圧縮不織布と生地とがずれるという
心配がなく、しかも薄く、形態安定性があるので、取り
扱い易く、作業性に優れている。
そして、本発明の素材を縫製してなる衣服は、嵩のない
状態で保管 輸送される。この衣服は嵩のないものなの
で、従来のように、広いスペースを必要とぜす、不経済
であったのが解消されることになる。
その後、乾熱または湿熱を加えて、圧縮不織布の嵩を増
大させることにより嵩高衣服が完成する。
圧縮不織布の嵩をどのようにして増大させるかは、圧縮
不織布がどのようにして圧縮固定されているかによって
異なる。例えば、圧縮固定するバインダーとしてポリビ
ニルアルコールのような水溶性ポリマーを使用した場合
には、100”C程度の水蒸気で処理するという具合で
ある。ただ、−股間に湿熱により我を増大するほうが、
嵩が増大しやすく好ましい。
[実施例] (実施例1) 高捲縮ポリエステル繊維(3dx 51mm)を90重
量%と低融点芯鞘型複合ポリエステル繊維(3dX 5
1mm、融点87℃)10重量%よりなる繊維ウェブを
、自己架橋型アクリル酸エマルジョンバインダーにより
繊維間を固定した目付80g/m”の不織布を温度10
0℃、ゲージ圧2 kg/c肥2のヒートロールで圧縮
プレスし、布状の圧縮不織布を得た。
この圧縮不織布、くもの巣状ウェブ型のポリアミド樹脂
(融点100℃、目付5g/m”) 、ナイロンタック
という順に積層し、温度100℃、ゲージ圧2 kg/
cm2のヒートロールによって、くもの巣状ウェブ型の
ポリアミド樹脂を溶融接着させることにより、圧縮不織
布とナイロンタフタとを一体化し、嵩増大可能な素材を
得た。
この素材の剥離強度を調べたところ、基布破断が生じる
ほどに、圧縮不織布とナイロンタックとの接着力は十分
な強度を有しているものであった。
(実施例2) 実施例1と同様にして得られた圧縮不織布に、キス型の
ロールコータ−により自己架橋型アクリル酸エマルジョ
ンを3 g/m’?e布した。この接着剤を塗布した圧
縮不織布に接着剤を間に介するようにナイロントリコッ
トを積層した。この積層物に120℃、1 kg/cm
’で1分間、圧縮乾燥を施すことにより、圧縮不織布と
ナイロントリコットを一体化し、嵩増大可能な素材を得
た。
この素材の剥離強度を調べたところ、最大で40gf1
5cmで、運送、保管、および縫製作業中に剥離しない
、十分な強度を有しているものであった。
(実施例3) 実施例1と同様にして得られた圧縮不織布に、キス型の
ロールコータ−により溶剤系ウレタン11(脂を2 g
em2塗布した。この接着剤を塗布し、た圧縮不織布に
、接着剤を間に介するようにウレタンフィルムを積層し
た。この積層物に常温、1 kg/cm’で1分間、圧
縮することにより、圧縮不織布とウレタンフィルムを一
体化し、嵩増大可能な素材を得た。
この素材の剥離強度を調べたところ、基布切断が生じる
程に、圧縮不織布とウレタンフィルムとの接着力は十分
な強度を有しているものであった。
(比較例) 実施例1と同様にして得られた圧縮不織布をナイロンタ
フタと積層し、温度100℃、ゲージ圧3kg/am2
のヒートロール間を通すことによって、圧縮不織布を圧
縮状態で固定している低融点芯鞘型複合ポリエステル繊
維をナイロンタックとの接着剤としても使用することに
より、圧縮不織布とナイロンタックを一体化し、嵩増大
可能な素材を得た。
この素材の剥離強度を調べたところ、接着強度がほとん
どなく、剥離しやすいものであった。そのため、当然の
ことながら、縫製作業中に容易に剥離してしまい、極め
て作業性に劣るものであった。
(使用例) 実施例1の素材と他方の生地としてツイルを用いて、■
素材の延反→■素材の裁断→■裁断した素材同士の縫製
→■保管、輸送→■圧縮不織布の嵩の増大 、という順
に衣服を製造した。その結果、衣服を作成する際の延反
、裁断工程においては、従来の嵩高な不織布の場合より
も12倍の枚数の延反、裁断を1度に行うことができ、
大幅な合理化ができた。また、素材は薄く、形態安定性
に優れているため、裁断した素材をツイルと縫製する工
程などにおいて取り扱いやすく、作業性に優れているば
かりでなく、保管、輸送が大量にすることが可能になり
、経済的にも優れた素材であった。
なお、この素材から製造された衣服も100℃の水蒸気
で30秒間処理を施すのみで良好に嵩が増大し、容易に
嵩高な衣服を得ることができた。
また、得られた衣服は耐ドライクリーニング性にも優れ
ていた。
[5p、明の効果] 本発明の嵩増大可能なW祠は加熱により嵩が増大する圧
縮不織布とシート材とが接着されているので、製造、保
管、輸送する際の作業性、コストに優れた素材である。
具体的に衣服を作成した場合の効果を述べると、(1)
延反工程では素材を揃えやすく、歪を生じさせず、折返
し誤差を生じさせないで取り扱うことができ、しかも重
ね枚数の増加により、作業能率も大幅に向上する。
(2)裁断工程では従来のように縫合する生地よりも大
きめに裁断して、パーツ毎に生地と不織布を縫合すると
同時に、余分な部分を切り落とすという工程が省略でき
、しかも余分に切り落としていたロスの部分がなくなり
、コスト的にも好ましい結果をもたらす。また、裁断し
やすく、−度の裁断枚数が多いため、作業性も大幅に改
善される。
(3)縫製工程においては縫製中に、生地と圧縮不織布
のずれが生じず、薄く取り扱い易いので、より精密に嵩
高な衣服を製造することができる。
(4)保管、輸送が圧縮不織布の嵩が増大する前の段階
で行なえるので、スペースを必要とせず、保管費、輸送
費が大幅に削減できることによるコスト的メリットも大
きい。
以上は衣服を製造した場合についてであるカi、本発明
の嵩増大可能な素材は衣服について限定されるものでは
なく、フィルター用途、ブラジャーカップ、肩パッド、
蒲団などに使用することのできるものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱処理により厚さが増大する圧縮不織布と、シー
    ト材とが、接着剤により一体化されていることを特徴と
    する嵩増大可能な素材。
  2. (2)熱処理により厚さが増大する圧縮不織布および/
    またはシート材に接着剤を付与した後、該圧縮不織布と
    該シート材との間に接着剤が介在するように積層し、加
    熱、加圧を同時に行うことにより、一体化することを特
    徴とする嵩増大可能な素材の製造方法。
JP2267335A 1990-10-04 1990-10-04 嵩増大可能な素材およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3070688B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7131171B2 (en) 2002-09-25 2006-11-07 Kao Corporation Method for restoring bulkiness of nonwoven fabric
JP2007030175A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Japan Vilene Co Ltd 積層体及び濾過材
KR100971195B1 (ko) * 2002-03-29 2010-07-20 유니챰 가부시키가이샤 흡수성 물품 및 그 제조 방법

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