JPH04137624U - 自動車電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ２台以上の電話機を１台の無線機に接続して
もオーディオ系のゲイン低下が発生しない自動車電話装
置を提供する。 【構成】 無線機３に電話機１，２を接続してなる自動
車電話装置において、無線機に、電話機の接続台数によ
り変化する電圧を検出する電圧検出手段１９と、電圧検
出手段により検出した電圧値に応じてゲインを制御する
ゲインコントロール手段１７を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、無線機に電話機を接続してなる自動車電話装置に関し、特に電話機 の接続台数によるゲイン低下を防止するようにした自動車電話装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の自動車電話装置は、オーディオ系のゲインコントロールを行な っていなかった。このため、従来の装置では、電話機の出力インピーダンスと無 線機の入力インピーダンスが各々600 Ωであることから、２台以上の電話機を１ 台の無線機に接続した場合、オーディオ系のゲインが下がってしまうという不具 合があった。例えば、１台の無線機に２台の電話機を接続すると、電話機からの 音声レベルは入力で電話機を１台だけ接続した場合に比べ、約３．５ｄＢ低下す ることから、相手側では受話レベルが小さくなって聞き取りにくくなる問題があ った。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述の如く、従来の自動車電話装置では、２台以上の電話機を１台の無線機に 接続した場合、電話機の出力インピーダンス及び無線機の入力インピーダンスが 各々600 Ωであるため、オーディオ系のゲインが低下してしまい、受話レベルが 小さくなって聞き取りにくくなるという問題点があった。

【０００４】 本考案は、このような従来の欠点を除去するためになされたもので、２台以上 の電話機を１台の無線機に接続してもオーディオ系のゲイン低下が発生しない自 動車電話装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、無線機に電話機を接続してなる自動車電 話装置において、前記無線機に、前記電話機の接続台数により変化する電圧を検 出する電圧検出手段と、該電圧検出手段により検出した電圧値に応じてゲインを 制御するゲインコントロール手段を設けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案では、無線機に接続された電話機の台数によって変化する電圧を電圧検 出手段で検出し、例えば接続する電話機が増えて検出電圧が下がった場合は、ゲ インコントロール手段によってゲインを上げ、接続される電話機が減って検出電 圧が上がった場合は、ゲインコントロール手段によってゲインを下げるように制 御する。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例について図面を参照して詳細に説明する。

【０００８】 図１に本考案の一実施例による自動車電話装置の全体構成を示す。本自動車電 話装置は、１台の無線機３に送話音声ライン４を介して２台の電話機１，２を接 続した構成されている。

【０００９】 図２は上記自動車電話装置の詳細な構成を示すブロック図である。電話機１， ２は、それぞれ増幅器５，９と、コンデンサ６，１０と、出力インピーダンスで ある抵抗７，１１と、抵抗８，１２を備えて構成されている。また、無線機３は 、直流電源１３と、抵抗１４と、入力インピーダンスである抵抗１５と、コンデ ンサ１６と、ゲインの制御を行なうゲインコントローラ１７と、増幅器１８と、 電圧検出部１９を備えて構成されている。

【００１０】 次に、上記の如く構成される本自動車電話装置の動作について述べる。まず、 抵抗８，１２，１４の抵抗値はＲｄ、抵抗７，１１，１５の抵抗値はＲｏとする と、Ｒｏ《Ｒｄの関係が成立つように設定してある。

【００１１】 抵抗８及び抵抗１２の両端には、直流電源１３から抵抗１４を介して供給され る電流により電圧を生じ、その電圧が電圧検出部１９により検出される。電圧検 出部１９が検出する電圧は、無線機３に接続される電話機の台数によって変化す る。電圧検出部１９で検出された電圧のデータは、ゲインコントローラ１７に送 られる。

【００１２】 接続する電話機が増えて検出電圧が下がった場合は、ゲインコントローラ１７ によって増幅器１８のゲインを上げ、接続される電話機が減って検出電圧が上が った場合は、ゲインコントローラ１７によって増幅器１８のゲインを下げるよう に制御する。

【００１３】 このように接続された電話機１，２の抵抗８及び抵抗１２に加わる電圧を電圧 検出部１９で検出し、ゲインコントローラ１７でゲインを電話機の台数に応じて 制御するので、送話音声系のゲインを接続された電話機の台数に関係なく、常に 一定にすることができる。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の自動車電話装置によれば、接続された電話機の台 数に応じてオーディオ系のゲイン制御を行なうので、接続される電話機の台数に 関係なく常に一定のゲインを得ることができるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による自動車電話装置の全体
構成を示すブロック図である。

【図２】本考案の一実施例による自動車電話装置の詳細
を示すブロック図である。

【符号の説明】 １，２…電話機 ３………無線機 ４………送話音声ライン ５，９…増幅器 ６，１０，１６…コンデンサ ７，１１…抵抗（出力インピーダンス） ８，１２…抵抗 １３………直流電源 １４………抵抗 １５………抵抗（出力インピーダンス） １７………ゲインコントローラ １８………増幅器 １９………電圧検出部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 柳田 恵一郎 東京都日野市旭が丘３丁目１番地の１ 東 芝オーデイオ・ビデオエンジニアリング株 式会社日野事業所内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 無線機に電話機を接続してなる自動車電
   話装置において、前記無線機に、前記電話機の接続台数
   により変化する電圧を検出する電圧検出手段と、該電圧
   検出手段により検出した電圧値に応じてゲインを制御す
   るゲインコントロール手段を設けたことを特徴とする自
   動車電話装置。