JPH04130285U - アウトリガ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 Ｈタイプ、Ｘタイプに兼用できるようにす
る。 【構成】 車体１に左右一対の固定ブーム２を上下揺動
自在に取付け、この固定ブーム２に可動ブーム５を揺動
自在に嵌合して両者間にスライドシリンダ１８を連結
し、可動ブーム２の先端部に脚張出し用シリンダ６を取
付け、そのピストン杆７に接地脚８を取付け、前記車体
１と固定ブーム２に亘って上下揺動機構９を取付けて固
定ブーム２を上下に揺動して水平姿勢、下向き姿勢にで
きると共に、接地脚８を上方、下方に移動できるように
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ラフテレンクレーンなどのクレーン車に装着されるアウトリガ装置 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ラフテレンクレーンなどのクレーン車にはクレーン作業時に車体安定性を維持 するためにアウトリガ装置を装着している。 このアウトリガ装置としては水平方向に伸縮自在なフレームに接地脚を上下移 動自在に設けたＨタイプのアウトリガ装置、接地脚を備えたフレームを斜め下向 きに伸縮自在としたＸタイプのアウトリガ装置が知られている。

【０００３】 これらのＨタイプ、Ｘタイプのアウトリガ装置は吊り荷の種類や現場の状況等 により一長一短があり、Ｈタイプのアウトリガ装置を備えたクレーン車では効率 良くクレーン作業できるが、Ｘタイプのアウトリガ装置を備えたクレーン車では 効率良くクレーン作業できない場合や、前述の反対の場合があり、各種のクレー ン作業を効率良く行なうにはＨタイプ、Ｘタイプのアウトリガ装置を装着した２ 種類のクレーン車が必要となってしまう。

【０００４】 そこで、本考案は前述の課題を解決できるようにしたアウトリガ装置を提供す ることを目的とする。

【課題を解決するための手段】

車体に固定ブームを上下揺動自在に設け、この固定ブームに可動ブームを揺動 自在に設け、その固定ブームの先端部に接地脚を上下移動自在に取付けたもの。

【作 用】

固定ブームを水平として接地脚を下方に移動すればＨタイプとなり、固定ブー ムを下向きとして接地脚を上方に移動すればＸタイプとなる。

【０００５】

【実 施 例】

図１に示すように、クレーン車の車体１には左右一対の固定ブーム２の一端部 がピン３、リンク４で上下揺動自在にそれぞれ取付けられ、この固定ブーム２内 に可動ブーム５が伸縮自在に嵌合されて伸縮ブームを構成してあり、その可動ブ ーム５の先端に脚張出し用シリンダ６が取付けられ、この脚張出し用シリンダ６ は２段式の油圧シリンダとなり、そのピストン杆７に接地脚８がボール継手等で 揺動自在に取付けてある。 前記車体１と固定ブーム２とに亘って上下揺動機構９が設けられて、図１に示 すように左右の固定ブーム２を下方に揺動するとＸタイプのアウトリガ装置とな り、図２に示すように左右の固定ブーム２を水平とすればＨタイプのアウトリガ 装置となる。この場合には脚張出し用シリンダ６を伸長して接地脚８を接地させ る。 次に各部の詳細を説明する。 前記固定ブーム２は図３、図４、図５に示すように、上下横板１０，１１と左 右縦板１２，１２で矩形断面中空長尺材となり、上横板１０のブラケット１３と 車体１の一側ブラケット１４とにリンク４がピン３で連結され、可動ブーム５も 同様に上下横板１５，１６と左右縦板１７，１７で矩形断面中空長尺材となって 固定ブーム２内に摺動自在に嵌合され、固定ブーム２と可動ブーム５とに亘って スライドシリンダ１８が連結してある。 前記固定ブーム２の上横板１０に固着したブラケット１９と車体１の他側ブラ ケット２０とに亘ってリンク２１をピン２２，２３で連結し、その他側ブラケッ ト２０にピン２４で支承した揺動用シリンダ２５のピストン杆２６を前記ピン２ ２に連結して上下揺動機構９を構成し、揺動用シリンダ２５のピストン杆２６を 縮小すると図６のように固定ブーム２が水平となり、この状態で脚張出し用シリ ンダ６のピストン杆７を伸長して接地脚８を接地し、そのピストン杆２６を伸長 すると図７のように固定ブーム２が下向きに傾斜し、脚張出し用シリンダ６のピ ストン杆７を縮小して障害物Ｂの下方において接地脚８を接地できるようにする 。

【０００６】

【考案の効果】

上下揺動機構９で固定ブーム２を下方に揺動し、脚張出し用シリンダ６で接地 脚８を上方に移動すればＸタイプのアウトリガ装置となり、上下揺動機構９で固 定フレーム２を上方に揺動し、脚張出し用シリンダ６で接地脚８を下方に移動す ればＨタイプのアウトリガ装置となるので、１つのアウトリガ装置でＸタイプ、 Ｈタイプに兼用でき、各種のクレーン作業を効率良く実施できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】Ｘタイプとした状態の正面図である。

【図２】Ｈタイプとした状態の正面図である。

【図３】伸縮ブーム取付部の詳細正面図である。

【図４】図３の右側面図である。

【図５】図３のＡ−Ａ線断面図である。

【図６】Ｈタイプとした動作説明図である。

【図７】Ｘタイプとした動作説明図である。

【符号の説明】

１ 車体、２ 固定ブーム、５ 可動ブーム、６ 脚張
出し用シリンダ、８接地脚、９ 上下揺動機構、１８
スライドシリンダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車体１に左右一対の固定ブーム２，２を
   上下揺動自在に支承し、この固定ブーム２内に可動ブー
   ム５を伸縮自在に嵌挿して固定ブーム２と可動ブーム５
   に亘ってスライドシリンダ１８を連結し、前記可動ブー
   ム５の先端部に接地脚８を脚張出し用シリンダ６で上下
   動自在に取付け、前記車体１と固定ブーム２に亘って上
   下揺動機構９を設けたことを特徴とするアウトリガ装
   置。