JPH04129941U - 戻しばね機構 - Google Patents

戻しばね機構

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Publication number
JPH04129941U
JPH04129941U JP4697491U JP4697491U JPH04129941U JP H04129941 U JPH04129941 U JP H04129941U JP 4697491 U JP4697491 U JP 4697491U JP 4697491 U JP4697491 U JP 4697491U JP H04129941 U JPH04129941 U JP H04129941U
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JP
Japan
Prior art keywords
coil spring
clutch
return spring
spring mechanism
cylindrical member
Prior art date
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Pending
Application number
JP4697491U
Other languages
English (en)
Inventor
稔 阿部
Original Assignee
株式会社大金製作所
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Publication date
Application filed by 株式会社大金製作所 filed Critical 株式会社大金製作所
Priority to JP4697491U priority Critical patent/JPH04129941U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被振動部に用いられる戻しばね機構におい
て、共振時においてもコイルばねが大きく振幅すること
がなく容易に折損することのない戻しばね機構を提供す
る。 【構成】 この機構は、係止用孔22aが胴部に形成さ
れた筒カバー20と、筒カバー20内に挿入されたコイ
ルばね21と、筒カバー20の係止用孔22aに挿入さ
れ、コイルばね21に係止する係止部材22とを備えて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、戻しばね機構、特に、被振動部に用いられる戻しばね機構に関する 。
【0002】
【従来の技術】
車輌には、従来から様々な箇所で戻しばね機構が使用されている。例えば、ク ラッチブースターのピストンを初期位置に戻すのに用いられたり、クラッチペダ ルを初期位置に戻すためにクラッチマスターシリンダに用いられたりしている。 このような戻しばね機構においては、エンジン及びトランスミッションからの振 動を受ける場合がある。そして、戻しばね機構のコイルばねの固有振動数にエン ジン及びトランスミッションからの加振振動数が一致すると、コイルばねが共振 して大きく振幅してしまい、折損に到る場合がある。
【0003】 そのため、従来から共振しないように、コイルばねの外周に螺旋状の板材を巻 き付けたものがある。しかし、この板材は材質が柔らかいものであり、コイルば ねが振幅が大きくなった場合には板材も外周側に拡張してしまい、コイルばねの 共振を確実に防止することができない。
【0004】 また、従来より、コイルばねの外周を円筒部材で覆い、共振を抑えるようにし たものがある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
コイルばねの回りに円筒部材を配置した前記従来の戻しばね機構においては、 コイルばねに振動が加わった場合又はコイルばねが作動するときに円筒部材がコ イルばねからずれてしまい、コイルばねを確実に覆うことができない。
【0006】 本考案の目的は、共振のない戻しばね機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る戻しばね機構は、被振動部に用いられる機構である。この機構は 、係止用の孔が胴部に形成された円筒部材と、円筒部材内に挿入されたコイルば ねと、円筒部材の係止用孔に挿入されコイルばねに係止する係止部材とを備えて いる。
【0008】
【作用】
本考案に係る戻しばね機構では、円筒部材とコイルばねとは、円筒部材の係止 用孔に挿入された係止部材により互いに係止している。したがって、コイルばね から円筒部材がずれてしまうことがなく、そのため、コイルばねが振動を受けて も、円筒部材により共振は抑えられ、その結果コイルばねが容易に折損すること はない。
【0009】
【実施例】
図1は、本考案の一実施例が採用されたプッシュタイプクラッチ1及びクラッ チブースター2を示している。 図1において、プッシュタイプクラッチ1は、主として、クラッチカバー組立 体3と、クラッチディスク4と、レリーズ装置5とから構成されている。
【0010】 クラッチカバー組立体3は、エンジン側のフライホイール6に固定されたクラ ッチカバー7と、クラッチカバー7の内側に配置されたプレッシャープレート8 及びプレッシャースプリング9とを有している。プレッシャースプリング9はプ レッシャープレート8をフライホイール6側に弾性的に押圧しており、これによ り、クラッチディスク4の摩擦フェーシングがフライホイール6とプレッシャー プレート8との間に挟持されている。
【0011】 クラッチディスク4の中心部には、トランスミッション側のメインドライブシ ャフト10の前端部がスプライン係合している。また、プレッシャープレート8 のボス部にはクラッチレバー11の外周端部が回動自在に装着されている。クラ ッチレバー11は、その半径方向のほぼ中央部がクラッチカバー7の係止部材に 回動自在に支持され、内周端がレリーズ装置5に当接可能となっている。
【0012】 レリーズ装置5は、メインドライブシャフト10の周囲に軸方向に移動可能に 配置されている。また、クラッチカバー組立体3を覆うように、またこの部分と 連続してその後方(図1の右方)には、トランスミッションのミッションハウジ ング(図示せず)が配置されている。
【0013】 クラッチブースター2には、クラッチマスターシリンダ側から油圧が供給され るための油圧パイプ16と、エアタンクからエアが供給されるためのエアパイプ 15と、ロッド17とが接続されている。そして、油圧及びエアによりロッド1 7が軸方向に移動させられるようになっている。ロッド17は、レバー18を介 してプッシュタイプクラッチ1のレリーズ装置5に連結されている。このレバー 18は、他端がミッションハウジングに回動自在に支持されている。
【0014】 レバー18の先端には、レバー18及びロッド17を軸方向後方(図1の右方 )に引き戻すための戻しばね機構19が固定されている。この戻しばね機構19 の他端は、ミッションハウジングに固定されている。
【0015】 図2及び図3を用いて、戻しばね機構19について詳細に説明する。戻しばね 機構19は、筒カバー20と、コイルばね21と、係止部材22とから構成され ている。筒カバー20は、円筒状の部材であり、図3で示すように軸方向に沿っ てスリット20aが形成されている。また、筒カバー20には、そのほぼ中央部 に2つの係止用孔20bが対向するように形成されている。
【0016】 この筒カバー20内にコイルばね21が挿入されている。コイルばね21の外 径は、自由時において筒カバー20の内径よりも大きい。つまり、コイルばね2 1は筒カバー20内に挿入された状態では、筒カバー20の内面に圧接している ことになる。
【0017】 筒カバー20の係止用孔20bには、係止部材22が挿入されている。この係 止部材22は係止用孔20bから突出した部分に折り曲げ部22aを有しており 、これにより筒カバー20に対して係止している。また、係止部材22は筒カバ ー20の内部でコイルばね21をその軸方向と交差する方向に貫通している。つ まり、この係止部材22によって、筒カバー20に対してコイルばね21が係止 した状態となっている。
【0018】 次に動作について説明する。 クラッチ接続時においては、フライホイール6からの回転はクラッチディスク 4及びメインドライブシャフト10を介してトランスミッション側に伝達される 。このとき、エンジンの回転により発生した振動が、ミッションハウジング側に も伝達される。それにより、ミッションハウジングに連結されているレバー18 及び戻しばね機構19にもこの振動が伝達される。そして、エンジン又はトラン スミッション側の振動数が戻しばね機構19のコイルばね21の固有振動数に一 致すると、コイルばね21が共振する。しかし本考案は、筒カバー20が外周に 配置されているため、共振は起こらず、そのためコイルばね21は大きな振幅が なく折損しにくい。
【0019】 クラッチレリーズ時には、油圧パイプ15からの油圧及びエアパイプ16から のエアによりクラッチブースター2がロッド17を突出させ、レバー18を介し てレリーズ装置5を軸方向前方に移動させる。そして、レリーズ装置5がクラッ チレバー11の内周端を移動させ、これによりクラッチレバー11の外周端がプ レッシャープレート8を移動させてクラッチディスク4の摩擦フェーシングの挟 持を解除する。そして、クラッチ連結時には再びクラッチブースター2の作動に より、ロッド17を縮小しレバー18の内周端を移動させてレリーズ装置5を軸 方向後方に移動させる。すると、プレッシャースプリング9がプレッシャープレ ート8をフライホイール6側に押圧して、クラッチを連結する。
【0020】 以上のクラッチブースター2の作動時において、戻しばね機構19のコイルば ね21はレバー18の内周端の移動に伴い、筒カバー20内を圧縮と拡張を繰り 返しながら摺動する。このとき、コイルばね21は係止部材22により筒カバー 20に対して係止されているため、コイルばね21が筒カバー20からずれてし まうことはない。そのため、前述したようにコイルばね21は共振が防止でき、 折損を抑えることができる。
【0021】 〔他の実施例〕 前記実施例においては、本考案をクラッチブースターの戻しばね機構に用いた が、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、被振動部に用いられる他の 戻しばね機構に採用しても良い。例えば、クラッチマスターシリンダの戻しばね 機構、アクセルの戻しばね機構にも採用することができる。
【0022】
【考案の効果】
本考案に係る戻しばね機構においては、円筒部材とコイルばねとが係止部材に より係止している。したがって、本考案においては、振動によっても又はコイル ばねの作動時にもコイルばねと円筒部材とがずれてしまうことはない。そのため 、コイルばねの共振が確実に防止され、コイルばねの折損が起こりにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例が採用されたプッシュタイプ
クラッチ及びクラッチブースターの一部断面概略図。
【図2】戻しばね機構の横断面図。
【図3】戻しばね機構の縦断面図。
【符号の説明】
19 戻しばね機構 20 筒カバー 20b 係止用孔 21 コイルばね 22 係止部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被振動部に用いられる戻しばね機構であっ
    て、係止用の孔が胴部に形成された円筒部材と、前記円
    筒部材内に挿入されたコイルばねと、前記円筒部材の係
    止用孔に挿入され前記コイルばねに係止する係止部材
    と、を備えた戻しばね機構。
JP4697491U 1991-05-23 1991-05-23 戻しばね機構 Pending JPH04129941U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4697491U JPH04129941U (ja) 1991-05-23 1991-05-23 戻しばね機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4697491U JPH04129941U (ja) 1991-05-23 1991-05-23 戻しばね機構

Publications (1)

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JPH04129941U true JPH04129941U (ja) 1992-11-30

Family

ID=31926294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4697491U Pending JPH04129941U (ja) 1991-05-23 1991-05-23 戻しばね機構

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012172585A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Fulta Electric Machinery Co Ltd 送風機の首振り機構

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6315340B2 (ja) * 1982-09-17 1988-04-04 Showa Aluminium Co Ltd

Patent Citations (1)

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