JPH04128834A - 光記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は光記録媒体に係わり、特に光学的に書き込みが
可能な光ディスクや光カード等の光記録媒体に関する。

〔従来の技術〕

近年、各分野に広く用いられている磁気記録媒体に対し
て高い機能の付加が求められるようになるにつれて、磁
気記録媒体より記録容量が大きな記録媒体として光記録
媒体が提案されるにいたり、なかでも追加書き込みが可
能な光記録媒体は利用範囲が広く待望視されている。

光学的な書き込み情報の記録方法としては、ダイレクト
・リード・アフタ・ライト（ＤＲＡＷ）形式のものがあ
る。この形式の記録方法は、記録材料にレーザ光などの
放射光を熱として照射して記録材料に物理的、化学的変
化を与えることによりデジタル的に記録を行うヒートモ
ード記録であり、記録材料を永久変形させる温度で加熱
しない限り記録が消滅することがないという利点がある
。

ＤＲＡＷ形式の光記録材料としては、Ｔｅ系化合物やア
ントラキノン系、−ナフトキノン系、トリフェニルメタ
ン系、カルボシアニン系、メロシアニン系、アゾ系、ア
ジン系、チアジン系、オキサジン系、フタロシアニン系
、ナフタロシアニン系、スクワリリウム系、インドアニ
リン系などの有機色素が用いられている。

これらの記録材料はアルゴンレーザや半導体レーザ等に
よる光が照射されると、照射部が昇温、溶融し、この溶
解したレーザ照射部とその周辺の溶融していない固化し
た部分との表面張力の差により、レーザ照射部をその周
辺に排除して孔部、すなわちピットを形成する方法が採
用されている。

従来からこのようなりＲＡＷ形式の光記録材料を利用し
て追加書き込みが可能な光記録媒体を作製することが考
えられている。

〔発明が解決しようとする課題〕

前記のＤＲＡＷ形式を適用して追加書き込みが可能な光
記録媒体を作成する場合状に述べる問題がある。すなわ
ち、記録再生に光を用いるために記録層は透明基板上に
直接設けられることが多い。

このため外部から記録層に焦点が合うように再生装置を
調整することにより比較的簡単に記録情報の読みだし書
き込みが行えることが問題となっている。

本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり
、記録層上に透明基板を介して光シャッター層を設ける
ことにより外部の記録再生装置単独では記録層に直接記
録再生を行えなくし、記録内容のセキュリティー性を高
めた光記録媒体を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、光
記録層上に記録・再生光に対して可逆的に透過、不透過
に変化する逆フォトクロミズムを有する色素からなる光
シャッター層を設けたことを特徴とする光記録媒体であ
る。

なお、光記録シャッター層が紫外光もしくは可視光によ
り作動すること、光シャッター層を透明基板に対して光
記録層と反対側に設けることも含まれる。

〔作用〕

本発明に係わる光記録媒体は、逆フォトクロミズムを有
する色素からなる光シャッター層を有しているので、記
録・再生の前に紫外光もしくは可視光を照射することに
より、記録・再生光の光シャッター層透過を可能とする
。なお、逆フォトクロミズムを有する色素は、室温で数
分間放置することにより元の状態に戻る。

さらに光シャッター層を透明基板に対して光記録層と反
対側に設けることにより、レーザ光の焦点は光記録層に
よりいっそう合いにくくなり効果的である。

〔発明の詳細な 説明の光記録媒体の基本的な構成を第１図を用いて説明
する。

第１図中１は光シャッター層を示し、逆フオトクロミッ
ク色素と樹脂バインダーからなる。ここで用いられる逆
フオトクロミック色素としてはスピロピラン系、ナフト
オキサジン系、スチリル系、アブ系などの各種逆フオト
クロミンク色素が考えられるが、なかでも一般式［１］
で表されるインドリン系スピロピラン化合物が好ましい
。

（以下余白） 一般式 ［ ］ （Ｒはアルキル基、Ｋ＋、Ｋｚはニトロ基およびシアノ
基、ハロゲン等の電子吸引基を示す、）その理由を次に
示す。第２図は代表的なインドリン系スピロピラン色素
の吸収スペクトルを示す。

第２図の実線は通常の状態の吸収スペクトルを示し、点
線は可視光が照射されたときの吸収スペクトルを示す、
ここで光記録層３の記録再生にアルゴンレーザ光（波長
５１４　ｎｍ）を用いるとすると光シャ、ター層１の色
素は通常の状態ではレーザ光を吸収することになる。こ
のことにより記録再生装置のレーザ光は光シャンクー層
に光を遮られるか、もしくは光シャッターＮｌ上にレー
ザ光の焦点が合ってしまうことにより記録情報を有する
光記録Ｎ３を直接再生・記録することができない。さら
にこの光シャッター層１を光記録層３とを透明基板２を
介して設けることによりレーザ光の焦点は光記録層３に
よりいっそう合いにくくなり効果的である。

次に光シャッター層１上からタングステンランプなどに
より可視光を照射した場合、光シャッター層の吸収は第
２回の点線に示す吸収へと変化しレーザ光に対して吸収
を持たなくなる。よって可視光を照射することにより光
記録層３に記録再生が行えることになる。

また、本発明の光シャッター層は、逆フォトクロミズム
を有する色素からなっているので、室温で数分間放置す
ることにより元の状態、すなわち、光シャッターが閉し
た状態に戻るため、特に光シャッターを閉しる操作を行
う必要がない。

光シャッター層１のバインダーは前記色素を保護する目
的と塗工により膜状に形成しやすくするため色素に加え
られるもので、アクリル系、ポリスチレン系、エポキシ
系、脂肪族ワックス系などの各種樹脂があげられる。

第１図中２は透明基板を示し通常ポリカーボネート樹脂
、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂など
が用いられ、レーザ光にて読みとりの際のトラッキング
を可能にするための案内溝（開示せず）が通常設けられ
ている。

第１図中３は光記録層を示し無機Ｔｅ系化合物やアント
ラキノン系、ナフトキノン系、トリフェニルメタン系、
カルボシアニン系、メロシアニン系、アゾ系、アジン系
、チアジン系、オキサジン系、フタロシアニン系、ナフ
タロシアニン系、スクワリリウム系、インドアニリン系
などの有機色素が用いられる。

第１図中４は保護層を示し光記録層３を保護するため必
要に応して設けられ、通常アクリル系、ポリスチレン系
、エポキシ系、ポリウレタン系などの各種樹脂があげら
れる。

第１図中５は接着層を示しエポキシ系、アクリル系、ウ
レタン系等の樹脂があげられる。

第１図中６は裏打ち基板を示しポリ塩化ビニル系、ポリ
スチレン系、ポリエステル系などのシートや板上物があ
げられる。

〔実施例〕

本発明の光記録媒体を光カードに用いた実施例を第１図
を用いて説明する。

光シャッター層１を塗布法により設けるため逆フォトク
ロミンク色素６，８−ジニトロ−１″オクタデシル、３
°、３゛−ジメチルスピロ［２Ｈ−１−ベンゾビラン−
２，２°　−インドリンコとポリアクリル系樹脂（三菱
レーヨン社製ＢＲＩ０１）を重量比２：１でアセトンに
溶解し塗液を調製した。

厚さ０．４ｍｍのポリアクリル基板に熱圧縮形成法によ
り幅３μｍ深さ０．２μｍの案内溝を設は透明基板２を
得た。

透明基板２の案内溝と反対側に上記光シャンクー層を形
成するための塗液をスピンコード法により塗布すること
により設は光シャッター層１を得た。

光記録層３としてアジン系色素（関東化学社製ニュート
ラルレッド）をメタノール１，５％溶液に調製しスピン
コード法により透明基板２の案内溝上に設けた。

光記録層３上にポリスチレン系樹脂（三洋化成社製　５
Ｔ−９５）をシクロヘキサン２０％溶液としスピンコー
ド法により塗布することにより、保護層４を設けた。

さきに設けた保１１１ｉ４上にエポキシ系接着剤５〔チ
バガイギー社製、商品名アラルダイト）を介して裏打ち
基板６（硬質、黒色ポリ塩化ビニル）と貼り合わせ、光
カード（光記録媒体）を作成した。

このようにして作製した光カードを記録再生装置を用い
アルゴンレーザ（−５１４ｎｍ、ＩＫＨｚ）光で記録し
ようとしたところ、レーザの焦点が案内溝上の光記録層
に合わず装置のトラッキングがとれず記録できなかった
。−次に光カード上にタングステンランプを当てて同様
に記録したところ、光シャッター層が作動し、光記録層
上に明瞭なピットを形成し記録ができた。またタングス
テンランブを当て続けることにより記録部分を再生した
ところ良好に再生することができた。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明により光記録媒体の記録情報
が通常の記録再生装置単独では記録再生できなくなるこ
とから、記録内容の秘密保持、安全性、セキュリティー
性の高い光記録媒体を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の光記録媒体の一実施例を示す断面図で
あり、第２図は本発明で用いる光シャッター層の逆フオ
トクロミンク色素の吸収スペクトルを示すグラフ図であ
る。 １・・・光シャッター層 ２・・・透明基板 ３・・・光記録層 ４・・・保護層 ５・・・接着剤層 ６・・・裏打ち基板 第 図 波 長（ｎｍ） 第 図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）光記録層上に記録・再生光に対して可逆的に透過
   、不透過に変化する逆フォトクロミズムを有する色素か
   らなる光シャッター層を設けたことを特徴とする光記録
   媒体。
2. （２）前記光記録シャッター層が紫外光もしくは可視光
   により作動することを特徴とする請求項（１）記載の光
   記録媒体。
3. （３）前記光シャッター層を透明基板に対して光記録層
   と反対側に設けたことを特徴とする請求項（１）、（２
   ）記載の光記録媒体。